JPH0639573U - トラックの荷台構造及びパレット - Google Patents

トラックの荷台構造及びパレット

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JPH0639573U
JPH0639573U JP7662792U JP7662792U JPH0639573U JP H0639573 U JPH0639573 U JP H0639573U JP 7662792 U JP7662792 U JP 7662792U JP 7662792 U JP7662792 U JP 7662792U JP H0639573 U JPH0639573 U JP H0639573U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 荷台上のパレットを荷下ろし側に機械的にシ
フトできるようにし、またパレット自身にもホイールを
設けることで操作性を向上させること。 【構成】 荷を積載する荷台3の外郭の少なくとも一面
に開閉自在な扉3a,3cを備えた荷台構造において、
荷台の床板4に開閉自在な扉を備える外郭側に向けて溝
を設け、床板に沿って移動可能であって積載した荷に外
力を作用可能なシフト機構5を備え、溝にシフト機構を
開閉自在な扉方向に向けて進退可能とする駆動機構を設
ける。駆動機構によってシフト機構を扉側へ移動させる
と、床板の上の荷はこのシフト機構によって押されて移
動し、開いた扉側の一面に待機しているフォークリフト
等を使って荷を下ろすことが可能となる。また、パレッ
トに走行のためのホイールを備えることでその機動性を
活かした作業も可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トラックの荷台上での荷の処理が効率的に行えるようにした荷台構 造及びこれに適用可能なパレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
トラックの荷台は、荷を載せる床を平坦にしたものであり、荷の種類によって 荷積みや荷降ろしを簡単にするための付属機能が設けられる。たとえば、砂や砂 利等を輸送するものでは、荷台を傾斜させて一気に荷を下ろすダンプ式としたり 、重量の大きな荷を何処でも下ろせるように小型の専用クレーンを運転台と荷台 との間に備える等である。
【0003】 一方、物流過程での荷の輸送の効率化のため、工場出荷から納入先まで通いの パレットを利用することも従来から行われている。このパレットはその上面に主 として定形の荷を一つのユニットとして積載し、フォークリフトを利用してトラ ックへの荷積みや荷下ろしができるようにしたものである。
【0004】 このようなパレットを利用する輸送では、フォークリフトの活用によって、荷 積みと荷下ろしが迅速化され、作業負担も軽減される等の利点がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、トラックの荷台はパレットを載せるだけであり、とくに荷下ろし作 業の良否はフォークリフトを如何に上手く使えるかどうかに負うところが多い。 たとえば、トラックの荷台を3方開きの囲い扉としたとき、工場出荷段階でパレ ットを3方から荷台にフォークリフトで載せることができても、もし荷下ろしの 現場が狭く、荷台の後方側のみからしかフォークリフトによる作業ができないと きには、パレットを荷台の後方に移動させることが必要である。このため、荷下 ろしの際には作業者の負担が増し、フォークリフトとパレットとを使ってもその 機能が無駄になってしまう。
【0006】 また、荷台に載せたパレットを輸送中に動かす必要がある場合、専用のクレー ンを持つものでは、このような作業は機械的に行える。しかし、荷台のみの機種 では、荷を載せたパレットをバール等を用いて荷台上で動かし、荷のバランスを 取る等の作業が必要となる。この場合でも、作業者の負担が大きくなる。
【0007】 このように、パレットを用いた荷の輸送では、フォークリフトとの連係がうま くとれれば作業の効率化が可能ではあるが、荷台の上でパレットを機械的に動か すという機能がないので、荷下ろしや荷の位置の変更の作業に手間がかかりやす い。
【0008】 更に、パレットは板状体であってこれを移送するにはフォークリフトやハンド リフト等が必要である。このため、工場内での作業ではハンドリフトが主として 利用されているが、その操作には熟練を必要とする。このため、狭い作業場所で の荷のハンドリングにも苦労をしがちであり、作業性の点での問題もある。
【0009】 本考案において解決すべき課題は、荷台上のパレットをたとえば後方側に機械 的にシフトできるようにすることにより、荷下ろしや荷のバランス調整等の作業 を効率化すると共に、パレット自身のと操作性も向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、荷を積載する荷台の外郭の少なくとも一面に開閉自在な扉を備えた 荷台構造であって、前記荷台の床板に前記開閉自在な扉を備える外郭側に向けて 溝を設け、前記床板に沿って移動可能であって積載した荷に外力を作用可能なシ フト機構を備え、前記溝に前記シフト機構を前記扉方向に向けて進退可能とする 駆動機構を備えていることを特徴とする。
【0011】 また、パレットは、本体の下面に取付け口を凹ませて設け、前記取付け口にホ イールを転動自在に備えたホイールユニットを着脱可能とし、前記ホイールユニ ットは前記取付け口への装着時に前記ホイールの周面が前記本体の下端レベルよ り突き出し可能としたことを特徴とする。
【0012】
【作用】
床板上を移動するシフト機構は、開閉する扉方向にこれを進退させる駆動機構 によって移動し、この移動の間に床板上の荷に突き当たってこの荷を扉側に押し やる。このため、多数の荷を扉に向けて配列して積載しておき、シフト機構によ って荷の全体を扉側に移動させると、扉に近い部分に常に次に下ろそうとする荷 を位置させることができる。したがって、フォークリフト等を使って荷下ろしす る作業では、開いた扉側にこのフォークリフトを待機させたままで、人が荷台上 で荷を動かしたりすることなく継続して荷下ろしすることが可能となる。
【0013】 また、シフト機構を後退方向のみでなく前進方向に移動させるようにすれば、 荷台の上で荷の位置を変えることができ、荷の分布を適切にして荷重のバランス をとることも可能となる。
【0014】 更に、パレット自身にホイールユニットを組み込み、そのホイールの転動を利 用することによって、トラックの荷台上での移動作業が速やかに行われる。また 、荷台上だけでなく工場内であってフォークリフトが入り込めない狭い場所での 作業にも対応できるようになる。
【0015】
【実施例】
図1は本考案の荷台構造を備えたキャブオーバ型トラックの概略側面図、図2 はその概略平面図である。
【0016】 図において、従来の一般的なトラックと同様に、車輪1aを備えたシャシ1に 運転台2及び荷台3が支持されている。荷台3は図示の例では無蓋車であるが、 図1の一点鎖線で示すように箱型のものであってもよい。
【0017】 荷台3は床板4とその三方を囲む3枚の扉3a,3b,3cをそれぞれ開閉自 在に備え、前後方向に複数のパレット20を配列して積載する。床板4には、前 後方向のほぼ全長に2列の溝4aを刻んで設ける。また、床板4の上には、前後 方向に移動自在であってパレット20を後方側に移動させるためのシフタ5をシ フト機構として備え、このシフタ5を駆動するワイヤ6を溝4aの中に配線して 設ける。
【0018】 図3は床板4とシフタ5を示す概略斜視図、図4は図3のA−A線矢視による 断面図、図5はシフタ5とパレット20の突き当たり部分を示す要図の縦断面図 である。
【0019】 シフタ5はL字状の縦断面を持つ部材であり、たとえばL形鋼の規格品をその まま利用できる。そして、シフタ5の下面には床板4の溝4aの中に落ち込むブ ラケット5aを突き出して設け、このブラケット5aにワイヤ6を溶接によって 連結する。
【0020】 シフタ5はワイヤ6によって移動するとき、その下辺5b部分がパレット20 に突き当たる。このため、シフタ5の立上げ辺5cがパレット20の端面にきっ ちりと当たるように、図5に示すようにパレット20の端部の下面には切欠20 aを設けることが好ましい。
【0021】 図6はワイヤ6の駆動系を示す概略側面図である。
【0022】 床板4の前後方向の両端に一組のプーリ7a,7bを設け、シャシ1にはこれ らのプーリ7a,7bよりも下方にワイヤ6のパスをガイドするプーリ7c,7 dをそれぞれ設ける。また、シャシ1の下面には運転台2の操作盤又は荷台3の 側方の適切な位置に設けた操作盤(図示せず)によって操作されるモータ8設け 、その出力軸に取付けた駆動プーリ8aにワイヤ6が一巻きされるようにして掛 ける。なお、駆動プーリ8aはワイヤ6に送りを与えることができるフリクショ ンロール等が利用できる。
【0023】 このようにワイヤ6は、荷台3の溝4aとシャシ1の下方を巡る閉じたループ 状に配線され、その一部をシフタ5のブラケット5aに連結している。そして、 モータ8の出力軸を回転させ、図6においてプーリ8aを時計方向に回転させる と、ワイヤ6は図中の実線で示す矢印方向に走行する。したがって、ワイヤ6に 連結されているシフタ5は床板4の上面を運転台2側から車体後部側へ移動する 。また、逆向きにプーリ8aを回転させれば、一点鎖線の矢印方向へと走行し、 これによって床板4の後端側に移動したシフタ5は、運転台2側の元の位置に戻 る。
【0024】 ここで、シフタ5は床板4の上面を摺動するので、摩擦抵抗や音を発生しやす い。これに対し、図7に示すようにブラケット5aの下端にローラ5dを設け、 このローラ5dが溝4aの底面を転動する構成とすることもできる。このような ローラ5dを設ければ、シフタ5の移動は速やかになり、モータ8の負荷も小さ くなる。
【0025】 また、ブラケット5aの幅を溝4aの幅よりも僅かに小さくしておけば、溝4 aの中を移動するときにブラケット5aをガイドとして利用できる。このため、 シフタ5が移動するときに、床板4の幅方向に位置がずれたり、移動方向(床板 4の前後方向)に対して捩じれを生じたりすることがなくなる。したがって、シ フタ5が移動してパレット20に突き当たってこれを床板4の後方側に移動する とき、パレット20の移動姿勢が崩れることも防止できる。
【0026】 以上の構成において、パレット20は図8に示すような姿勢として、たとえば 1列で床板4の上に前後方向に並べて積載される。このようなパレット20の向 きは、トラック車体の後方からフォークリフトのフォークを差し込める姿勢とす る。
【0027】 荷下ろしのときには、図示のように後方の扉3cを開き、パレット20を後方 の分からフォークリフトによって順に下ろす。そして、最も後端に位置していた パレット20が無くなればその前のパレット20を下ろすが、この作業に先行し て操作盤によってモータ8を駆動し、ワイヤ6を図6において実線の矢印方向へ 移動させる。これにより、図5の(b)のようにシフタ5の下辺5bがパレット 20の切欠20aの中に入り込み、立上げ辺5cがパレット20の端面に当たっ てこれを後方側に引く。これにより、配列されているパレット20は一体となっ て床板4の上面を滑ってその後方端へ移動する。
【0028】 このようなパレット20列の移動により、後端に位置するパレット20に対し てフォークリフトのフォークを差し込むことができ、このパレット20を下ろす ことができる。以降、このような要領によって、パレット20の列を順に下ろし ていけば、床板4の上でパレット20を人手によって移動させる必要がない。そ して、荷下ろしが完了すれば、モータ8の出力軸を逆回転させることにより、シ フタ5を元の位置に戻す。
【0029】 また、荷台3の左右の扉3b,3c側からでは荷下ろし作業できず、トラック の後方側のみしか作業空間がない現場であっても、シフタ5を順に後方側に移動 させることで、荷台3の長さ方向に配列して積載している多数のパレット20を 速やかに荷下ろしすることができる。
【0030】 更に、荷下ろし作業だけでなく、たとえば重量の大きな品物をパレット20に 載せたとき、荷台3のバランスをとるためにシフタ5を利用することもできる。 すなわち、床板4の前方側にパレット20を集めた状態に工場出荷の段階で荷積 みしてしまうと、前の車輪1aの軸重への負荷が大きくなって運転操作性が悪く なるが、シフタ5を使ってパレット20を床板4の中間部分に集中荷重が加わる ように移動させれば、このような障害がなくなる。
【0031】 また、図示の例は、床板4の前後方向にシフタ5が移動する構成であるが、こ れに代えて床板4の幅方向に移動するようにシフタを設けることもできる。そし て、パレットだけでなく、箱詰めの製品等を積載する場合でも、同様の作業要領 によって荷下ろしを効率的に処理することができる。
【0032】 なお、シフタ5を進退させるための駆動機構としては、溝4aの中に組み込む 油圧式のシリンダ等も利用できる。この場合、シリンダを溝4aの中に落とし込 んで床板4の上に突き出ないようにし、そのピストンロッドをシフタ5に連接す ればよい。
【0033】 図9はシフト機構の別の例を示すものであり、これは溝4aの中のワイヤ6に 係合ピン9をシフト機構として取り付けたものである。
【0034】 図において、ワイヤ6にはコネクタ6aを溶接等によって固定し、このコネク タ6aにL字状の係合ピン9を回動自在に取り付けている。係合ピン9は同図の (a),(b)のように溝4aの中に寝た姿勢から同図(c),(d)に示すよ うに直立する位置まで回動可能にコネクタ6aに連接する。
【0035】 係合ピン9は先の例の場合では2条の溝4aにそれぞれ配置した2本のワイヤ 6の両方に取り付けるものとする。また、ワイヤ6の走行に支障が無い程度に一 定のピッチで係合ピン9を複数個設けることもできる。
【0036】 このような係合ピン9を備えた場合では、図9の(a)及び(b)のように係 合ピン9を溝4aの中に納めてしまえば、床板4の全体を荷の載置面として利用 できる。
【0037】 また、パレット20による輸送の場合には、このパレット20を荷台3に載せ る前に図9の(c)及び(d)のように係合ピン9を起立させ、その上端をに床 板4よりも上に突き出させる。そして、パレット20の底面に開けた係合孔20 bに係合ピン9が嵌まり込むようにパレット20を床板4に載せる。
【0038】 ここで、先の例のようにワイヤ6は床板4の幅方向に2本配置しているので、 それぞれに設けた係合ピン9がパレット20の幅方向の両端の底面に開けた係合 孔20bに嵌まり込ませることができる。無論、係合ピン9によるパレット20 の移動操作が不要の場合では、係合ピン9は溝4aの中に収納したままとすれば よい。
【0039】 このように係合ピン9をワイヤ6に備えることで、これに係合孔20bを介し て引っ掛かるパレット20はワイヤ6が走る方向に移動させることができる。す なわち、先の例ではシフタ5によって主としてパレット20を荷下ろしする作業 に用いたが、係合ピン9を利用すれば、ワイヤ6の走行方向に応じてパレット2 0を前進させたり後退させたりすることができる。したがって、荷下ろしの作業 だけでなく、床板4の上に載せたパレット20の位置を変更したいような場合に は、ワイヤ6をモータ8によって走行させることで簡単に作業でき、荷のバラン スの調整も可能となる。
【0040】 また、係合ピン9を備えることで、先の例のシフタ5と同様にパレット20を 荷下ろしする作業にも使えることは無論である。
【0041】 図10はパレット自身に走行機能を持たせることができるようにした合成樹脂 製のパレットを底面側から見た斜視図、図11は図10のC−C線矢視による縦 断面図である。
【0042】 図において、パレットの本体10は長方形の平面形状を持ち、図11に示すよ うに、長辺側には3列及び短辺側には2列の空洞部10aが走り、その内部を格 子状としている。これらの空洞部10aは、長辺側または短辺側からフォークリ フトのフォークを差し込むのに利用され、残った領域にはパレット10の上下を 一体化するための支柱10bとして機能する。
【0043】 図示の例では、四隅の支柱10bには、それぞれ同じ開口断面形状であって同 じ深さの車輪用の取付け口10cを凹ませて設ける。これらの取付け口10cの 開口断面形状は正方形であり、下端から上端までを一様な開口断面を持つものと して形成すると共に、隣接し合う2辺が本体10の長辺及び短辺と平行な姿勢と して設ける。
【0044】 図12は取付け口10cに着脱可能に取り付けるホイールユニット11の概略 斜視図である。
【0045】 このホイールユニット11は、ホイール11aとこれを回転自在に支持するハ ウジング11bとから構成されたものである。ハウジング11bは、たとえば弾 性変形する金属板を利用したものであり、天板11cとその両端から下に延ばし た一対のスカート11dを備えている。天板11cは取付け口10cの開口断面 にほぼ等しい正方形状であり、スカート11dは図示のように自然状態では外側 に少し広がりを持つものとして形成されている。
【0046】 ホイール11aは、金属や硬質の合成樹脂等を利用したものであり、ハウジン グ11bに一体化した2本のブラケット11fの間に架け渡した支軸11g周り に転動自在に取り付けられている。
【0047】 図13はパレットの本体10にホイールユニット11を組み込んだときの縦断 面図、図14は全体の正面図である。
【0048】 図示のように、天板11cは取付け口10cの上端まできっちりと嵌まり込み 、スカート11dもその内部に没してホイール11aだけが少し本体10の下端 よりも突き出ている。
【0049】 ホイールユニット11を取付け口10cに組み込むときは、外側に広がってい るスカート11dが取付け口10cに嵌め込むに連れて内側に弾性変形していく 。そして、図13のように完全に収まったときには、スカート11dが広がろう とする反力によってハウジング11bは取付け口10cの中に拘束される。また 、ホイールユニット11を取付け口10cから抜き取るときは、ホイール11a を手で持って引き出すようにすればよい。このように、ホイールユニット11は そのハウジング11bの弾性変形を利用することで、取付け口10cに対する着 脱が、工具等を使わなくても手作業によって簡単に行うことができる。
【0050】 ここで、取付け口10cの開口断面は正方形状であり、ホイールユニット11 もこれに整合した平面形状を持つので、組み込む姿勢は90°変えることができ る。すなわち、図15の(a)は図13の底面図であり、図においてホイール1 1aの回転軸線は垂直である。これに対し、ホイールユニット11の姿勢を90 °変えて取付け口10cに装着すると、図15の(b)のように、ホイール11 aの回転軸線は水平となる。
【0051】 このように、ホイールユニット11の組込姿勢を変えることで、図11におい てパレットの本体10を上下方向及び左右方向にホイール11aの転動方向を設 定できる。したがって、トラックの荷台に積み込むときの荷の状況等に応じて、 本体10を移動させる向きを選ぶことができる。
【0052】 なお、ブラケット11fはハウジング11bに一体に剛的に連結されており、 支軸11gもブラケット11aに一体に結合された構造とすることによって、本 体10に対してホイール11aはサスペンションを持たないで連接される。これ により、荷を載せたときでも4個のホイール11aによって本体10が剛的に支 持されるので、本体10が傾きを生じることがない。したがって、荷の載せ方に よって偏荷重が発生しても、本体10の姿勢を常に一定に維持するとができ、搬 送時での荷の崩れ等の恐れもない。
【0053】 図16は木製のパレットを示す斜視図、図17はこのパレットに着脱自在とし たホイールユニットの斜視図である。
【0054】 木製のパレットは、複数の桟木12aの表面側に支持板12bを設けると共に 裏面側に底板12cを備えている。表面側の支持板12bは隣接し合うものどう しを連続させて一つの板状としてもよく、図示の例のように互いに間隔をおいて 配置することもできる。
【0055】 底板12cはそれぞの間に等しい間隔を持たせて配置され、これらの底板12 cの間に図17のホイールユニット13を嵌め込んで装着可能とする。
【0056】 ホイールユニット13は、先の例と同様にホイール13aとハウジング13b とを備え、その天板13cから下にスカート13dを伸ばし、その下端にフラン ジ13eを設けたものである。なお、スカート13dは先の例と同様に外側に少 し広げた形状とする。そして、ハウジング13bに連結したブラケット13fの 支軸13gによって、ホイール13aは転動自在に支持されている。
【0057】 図18はホイールユニット13を底板12cの間に挟み込んだ状態の縦断面図 、図19は全体の正面図である。
【0058】 ハウジング13bは、ホイール13aの軸線と直交する向きの長さを底板12 cどうしの間の距離に等しくすることによって、これらの底板12cの間にきっ ちりと嵌め込まれる。この装着の際には、先の例と同様にスカート13dの弾性 変形を利用することで、作業者の手作業で簡単に行うことができ、取外し作業も 工具を必要とすることなく抜き取ることができる。そして、フランジ13eが底 板12cに突き当たることによって上下方向の位置が決められ、4個のホイール ユニット13を配置したもそれぞれのホイール13aのレベルを等しくすること ができる。
【0059】 なお、ハウジング13bと底板12cとの間に特別の拘束構造を持たせなくて も、その下端のフランジ13eが底板12cの底部に突き当たること及び荷重を 上から受けることから、ハウジング13bが大きくその位置を変えることはない 。したがって、ホイール13aの転動に支障をきたすことはない。
【0060】 このように、パレット自身にホイールユニット11,13を装着しておけば、 トラックの荷台に載せたときでも自由にその位置を変えることができるほか、荷 下ろし作業のときでも作業者が荷台上でパレットを荷台の端まで簡単に移動させ ることができる。したがって、フォークリフトによる搬送作業の効率化が図られ る。
【0061】 また、先に述べた荷台構造に対しても、シフタ5やワイヤ6と連接することに よって、床板4上でパレットを速やかに移動させることができることは無論であ る。
【0062】 更に、ホイールユニット11,13をパレットに取り付けたまま工場で使用す る場合でも、人が荷を押しながら移動させることができ、フォークリフトが入り 込めない工場内での作業の負担も軽減される。
【0063】
【考案の効果】
本考案の荷台構造では、床板に沿って移動するシフト機構によってパレットや 荷を床板の縁部側に順次移動させることができ、フォークリフト等を使った荷下 ろしを荷台の一面からの作業だけで行える。このため、作業者の荷下ろしの際の 労働負担が軽減でき、たとえば荷台の後方等の一面しか作業場所として使えない 現場であっても、トラックを移動させたりしないでそのまま素早く荷下ろしする ことができる。
【0064】 また、パレットの底部にホイールユニットを着脱自在に備えることによって、 パレットをトラックの荷台上でも工場の作業床でも、作業者によって簡単に移動 させることができる。このため、荷台上での荷の位置の変更や、フォークリフト が入れない狭い工場内での作業も簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の荷台構造を備えたトラックの概略側面
図である。
【図2】荷台へのシフタの組込み及び溝の配置を示すト
ラックの概略平面図である。
【図3】荷台とシフタの概要を示す部分切欠斜視図であ
る。
【図4】図3のA−A線矢視による縦断面図である。
【図5】シフタとこれに突き当たるパレットの要部を示
す側面図であって、同図の(a)は両者が離れていると
き、同図の(b)はシフタがパレットに突き当たった状
態を示す。
【図6】ワイヤによるシフタの駆動系を示す概略図であ
る。
【図7】シフタのブラケットにローラを備えた例であっ
て、同図の(a)はその概略側面図、同図の(b)は溝
の中への組み込みを示す縦断面図である。
【図8】荷台に配列して積み込んだパレットの荷下ろし
状況を示す図である。
【図9】起倒自在な係合ピンをシフト機構とした備えた
例であって、同図の(a)は溝の中に係合ピンが収納さ
れているときの要部の平面図、同図の(b)は同図
(a)のB−B線矢視による縦断面図、同図の(c)は
係合ピンを起立させたときの斜視図、同図の(d)は係
合ピンとパレットとの係合状態を示す要部の縦断面図で
ある。
【図10】合成樹脂製のパレットをその底面側から見た
斜視図である。
【図11】図10のC−C線矢視図である。
【図12】ホイールユニットの斜視図である。
【図13】ホイールユニットを本体の取付け口に装着し
たときの縦断面図である。
【図14】ホイールユニットを装着したパレットの全体
を示す正面図である。
【図15】ホイールユニットの装着状況を示す底面図で
あって、同図の(a)は図13に対応させた図、同図の
(b)はホイールの転動方向を90°変更したときの図
である。
【図16】木製のパレットをその底面側から見た斜視図
である。
【図17】木製パレットに組み込むホイールユニットの
斜視図である。
【図18】木製パレットにホイールユニットを組み込ん
だときの要部を示す縦断面図である。
【図19】ホイールユニットを備えた木製パレットの全
体を示す正面図である。
【符号の説明】
1 シャシ 2 運転台 3 荷台 3a,3b,3
c 扉 4 床板 4a 溝 5 シフタ(シフト機構) 6 ワイヤ 7a,7b,7c,7d プーリ 8 モータ 8a 駆動プーリ 9 係合ピン
(シフト機構) 10 本体 11 ホイール
ユニット 13 ホイールユニット 20 パレット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷を積載する荷台の外郭の少なくとも一
    面に開閉自在な扉を備えた荷台構造であって、前記荷台
    の床板に前記開閉自在な扉を備える外郭側に向けて溝を
    設け、前記床板に沿って移動可能であって積載した荷に
    外力を作用可能なシフト機構を備え、前記溝に前記シフ
    ト機構を前記扉方向に向けて進退可能とする駆動機構を
    備えていることを特徴とするトラックの荷台構造。
  2. 【請求項2】 本体の下面に取付け口を凹ませて設け、
    前記取付け口にホイールを転動自在に備えたホイールユ
    ニットを着脱可能とし、前記ホイールユニットは前記取
    付け口への装着時に前記ホイールの周面が前記本体の下
    端レベルより突き出し可能としたことを特徴とするパレ
    ット。
JP1992076627U 1992-11-06 1992-11-06 パレット Expired - Lifetime JP2602474Y2 (ja)

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