JP3049941U - ザックカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ザックを使用している時にそのザックが雨で
濡れることを防止するのみではなく、海外旅行等でザッ
クを搬送する場合に、そのザック本体に付いているパー
ツ類の損傷や紛失も防止できるサックカバーを提供す
る。 【解決手段】 ザック本体１１に付いたパーツ類を含む
ザック全体を包被可能な袋状を呈して、その前面に周辺
の３辺部にスライドファスナ３を取付けて開閉自在なフ
タ部２を設けたカバー本体１と、カバー本体１の上下２
箇所の外周に巻き付け可能な一対の胴巻ベルト部５，６
に取手ベルト部７の両端を接続してカバー本体１に対し
て着脱自在な付属ベルト４とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、登山や旅行などに使用するザックに被せるカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ザックが雨で濡れるのを防ぐためのカバーは従来公知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、最近はザックの便利さが見直され、登山ばかりではなく、海外旅行 等にもザックが使用されることが多くなってきた。しかしながら、飛行機に乗る 場合、航空会社の手荷物預りセンターで、ザックに付いているパーツ類の取り外 しを要求されることがしばしばある。これは、ザックを搬送する際に、パーツ類 が他の荷物に当たって損傷したり、パーツ類が外れて紛失する虞があるからであ る。

【０００４】 そこで本考案は、ザックを使用している時にそのザックが雨で濡れることを防 止するのみではなく、海外旅行等でザックを搬送する場合に、そのザック本体に 付いているパーツ類の損傷や紛失も防止できるサックカバーの提供を課題とする ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のザックカバーは、上記課題を解決するために案出したものであって、 ザック本体１１に付いたパーツ類を含むザック全体を包被可能な袋状を呈して、 その前面に周辺の３辺部にスライドファスナ３を取付けて開閉自在なフタ部２を 設けたカバー本体１と、カバー本体１の上下２箇所の外周に巻き付け可能な一対 の胴巻ベルト部５，６に取手ベルト部７の両端を接続してカバー本体１に対して 着脱自在な付属ベルト４とから成るものである。

【０００６】 なお、カバー本体１のフタ部２を開いてザックを使用するときに、そのフタ部 ２を保管できるように、開いたフタ部２を収納するポケット８、又は開いたフタ 部２をロール状にして留める固定ベルト２０をカバー本体１の底に設けることが 好ましい。

【０００７】 また、カバー本体１を汚れにくくするために、或は、たとえ汚れても、その汚 れを落しやすくするために、カバー本体１の生地の表面にテフロンコートを施す ことが好ましい。

【０００８】

【実施例】

以下、図示した実施例について説明する。まず、図１及び図２は海外旅行等で ザックを搬送する場合の使用状態を示したものである。カバー本体１はフタ部２ を閉じてザック全体を包被し、カバー本体１の外周部に付属ベルト４の上下一対 の胴巻ベルト部５、６を巻き付けている。なお、胴巻ベルト５，６にはバックル ９，１０が付いている。この状態で横にすると、付属ベルト４の取手ベルト部７ を握って運ぶことができるので搬送に便利である。

【０００９】 次に、図３及び図４はザックを使用する状態を示したものである。すなわち、 付属ベルト４を取り外し、カバー本体１のフタ部２を開いて、ザック本体１１の 前面を開放し、ザック本体１１に付いている肩掛ベルト１２やウエストベルト１ ３を露出させることによって背負うことができる。なお、フタ部２は左右両辺部 及び上辺部の３辺部がスライドファスナ３によって開閉自在となっていて、開い た後は、カバー本体１の底に設けたポケット８に収納して保管することができる ようになっている。カバー本体１におけるスライドファスナ３の周囲には筒状部 １４を形成して、その筒状部１４にゴム紐１５を挿通し、そのゴム紐１５には紐 留め１６を取付けている。また、フタ部２の内側には開放したカバー本体１の前 面の左右両側辺部を繋ぐ左右一対の連結ベルト１７，１８を設けている。この左 右の連結ベルト１７，１８は面ファスナ１９によって互いに着脱自在となってい る。この連結ベルト１７，１８と上記のゴム紐１５によって、フタ部２を開いて もカバー本体１がザック本体１１から外れることはない。

【００１０】 上記の実施例では、開いたフタ部２を保管するためにカバー本体１の底にポケ ット８を設けているが、図５に示すように、開いたフタ部２をロール状にして、 そのフタ部２を面ファスナ付きの固定ベルト２０で留めるように構成することも 可能である。

【００１１】 上記のカバー本体１は薄く、軽く且つ丈夫な生地を用いて製造しているが、そ の生地の表面にはテフロンコートを施している。

【００１２】

【考案の効果】

本考案のザックカバーは上記の通りであり、ザックの使用時にザックが雨で濡 れることを防止できるのは当然であるが、海外旅行等でザックを搬送する場合も ザック全体を包装することができるので、ザック本体や付属のパーツ類の損傷や 紛失を防止することができると共に搬送作業がしやすくなるという効果がある。 また、請求項２記載のように、カバー本体１の底にポケット８や固定ベルト２ ０を設ければ、開いたフタ部２の保管に便利である。 また、請求項３記載のように、カバー本体１の生地の表面にテフロンコートを 施せば、汚れにくくなり、又、たとえ汚れてもその汚れを落しやすくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ザックを搬送する場合の使用状態を示す斜視図
である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】ザックを使用する場合の使用状態を示す斜視図
である。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】フタ部をロール状にして留めた状態を示す断面
図である。

【符号の説明】

１ カバー本体 ２ フタ部 ３ スライドファスナ ４ 付属ベルト ５ 胴巻ベルト部 ６ 胴巻ベルト部 ７ 取手ベルト部 ８ ポケット ９ バックル １０ バックル １１ ザック本体 １２ 肩掛けベルト １３ ウエストベルト １４ 筒状部 １５ ゴム紐 １６ 紐留め １７ 連結ベルト １８ 連結ベルト １９ 面ファスナ ２０ 固定ベルト

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ザック本体１１に付いたパーツ類を含む
   ザック全体を包被可能な袋状を呈して、その前面に周辺
   の３辺部にスライドファスナ３を取付けて開閉自在なフ
   タ部２を設けたカバー本体１と、カバー本体１の上下２
   箇所の外周に巻き付け可能な一対の胴巻ベルト部５，６
   に取手ベルト部７の両端を接続してカバー本体１に対し
   て着脱自在な付属ベルト４とから成るザックカバー。
2. 【請求項２】 開いたフタ部２を収納するポケット８、
   又は開いたフタ部２をロール状にして留める固定ベルト
   ２０をカバー本体１の底に設けた請求項１記載のザック
   カバー。
3. 【請求項３】 カバー本体１の生地の表面にテフロン
   （登録商標）コートを施した請求項１又は請求項２記載
   のザックカバー。