JPH063928U - コンベヤ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイド幅を変更したときに隣接物に干渉する
ことがないようにし、ガイド幅の可変範囲を拡大可能と
すること。 【構成】 コンベヤフレーム１に固着した固定部１３に
支杆部材１２の一端部を枢着し、その他端部にガイドブ
ラケット１１を枢着し、ガイドブラケット１１にパイプ
部材を固着した構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はコンベヤにおけるガイド装置の改良構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来多数のコロの上に品物を載せて運搬する図５及び図６に例示する如きロー ラコンベヤ装置が用いられている。この装置は、左右両側部のコンベヤフレーム １の間に多数のローラ２を並べて装着してある。左右のコンベヤフレーム１には それぞれガイド部３を装着する。

【０００３】 ガイド部３は各コンベヤフレーム１に沿って配したパイプ部材４を支持部材５ を用いて支持したものである。支持部材５は２枚の矩形板を重ね合わせて構成す るもので、図示するようにその自由端部をそれぞれ湾曲させパイプ部材４を上下 から挾み付けて支持可能にする。支持部材５の縦方向中央部に沿って長穴６を穿 設し、この長穴６を通して保持ボルト７と固定ボルト８とを締結する。

【０００４】 保持ボルト７は支持部材５の長穴６におけるパイプ部材４側近くに通しナット ９を嵌合して、支持部材５を構成する２枚の板材がパイプ部材４を挾持する状態 を保持せしめるとともに、この２枚の板材が一体に合わさる状態を保持せしめる ものである。

【０００５】 固定ボルト８は、支持部材５における長穴６内の任意の位置に通し、さらにコ ンベヤフレーム１に設けた透孔に通し、ナット９に嵌合して、コンベヤフレーム １に対し支持部材５を固定する。

【０００６】 上述のように構成した従来の装置では、ローラ２上を搬送する品物の大きさに 対応して左右のガイド部３の間隔であるガイド幅Ｗを調整する。この調整は固定 ボルト８を緩め、支持部材５を長穴６に沿って所要の位置に移動し、再び固定ボ ルト８を締めることにより行っている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上述の如き従来のコンベヤ装置では、左右のガイド部３のガイド幅Ｗを広くし た場合、図５に一点鎖線で示すように支持部材５の端部がコンベヤフレーム１よ り外側に突出することになる。このため、突出した支持部材５の端部がコンベヤ 装置に隣接する物と干渉することがあるという問題があった。

【０００８】 また、ガイド幅Ｗの調整範囲が長穴６の長さ分だけしかなく、実用上ガイド幅 の可変範囲が狭すぎるという問題があった。

【０００９】 本考案は上述の点に鑑み、コンベヤ装置に装着したガイド装置のガイド幅を変 更してもその構成部材の一部がコンベヤフレームの外側に突出して隣接するもの と干渉することがないようにするとともに、ガイド幅の可変範囲を広げるように することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案のコンベヤ装置は、コンベヤフレームに固着した固定部に支杆部材の一 端を回動及び固定可能に取り付け、支杆部材の他端にガイドブラケットを回動及 び固定可能に取り付け、ガイドブラケットにパイプ部材を取り付けて構成したこ とを特徴とする。

【００１１】

【作用】

上述のように構成することにより、可動な支杆部材とガイドブラケットとの部 分を揺動して、パイプ部材の位置を変更してガイド幅を変更調整可能とするもの である。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案のコンベヤ装置の一実施例を図１ないし図４によって説明する。 なお、この図１ないし図４において、前述した図５及び図６に示す従来例に対応 する部分には同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省略する。本例装置を 例示する図で、１はコンベヤフレーム、２はローラ、４はパイプ部材、１０はガ イド部である。

【００１３】 ガイド部１０はガイドブラケット１１、支杆部材１２、及び固定部１３とを用 いてリンク機構を構成する。ガイドブラケット１１は２枚の小片板を重ね合わせ て構成するもので、図２に示す如くその自由端部を湾曲させ上下からパイプ部材 ４を挾むようにする。そして、ガイドブラケット１１の根端部に設けた丸孔を支 杆部材１２の一端に設けた丸孔に合わせ、これらの丸孔にボルト１４を通しナッ ト１５を嵌合して締結する。支持部材１２の他端部は、そこに設けた丸孔を固定 部１３の自由端部に設けた丸孔に合わせボルト１６を通しナットを嵌合して締結 する。固定部１３の根端部はコンベヤフレーム１の上面部に固着する。なお、図 示しないがパイプ部材４は長尺であるので、その所定間隔を開けた複数箇所にそ れぞれガイド部を配置してパイプ部材４を支持するようにするものである。

【００１４】 次に上述のように構成した本例装置の使用法を説明する。まずガイド幅Ｗを変 更する場合には、ガイド部１０の各ボルト１４，１６を少し緩めガイドブラケッ ト１１と支杆部材１２の間、及び支杆部材１２と固定部１３の間が回動可能なよ うにする。

【００１５】 次に図３に示すガイド幅Ｗ最大の位置から支杆部材１２を矢印Ａ方向に揺動す るようにして、図４に示すガイド幅Ｗ最小の位置までの範囲内でガイド幅Ｗを適 当に設定する。この後、各ボルト１４，１６を締め付けて強固に締結し作業を終 了する。

【００１６】 また、支杆部材１２の長さを変更することにより、ガイド幅の可変範囲を調整 できるものである。なお、本考案は上述の実施例に限定されるものではなく、本 考案の要旨を逸脱しない範囲内においてその他種々の構成を取り得ることは勿論 である。

【００１７】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案のコンベヤ装置によれば、コンベヤフレームに固着 した固定部に支杆部材の一端を回動及び固定可能に取り付け、支杆部材の他端に ガイドブラケットを回動及び固定可能に取り付け、ガイドブラケットにパイプ部 材を取り付けて構成したので、可動な支杆部材とガイドブラケットとの部分を揺 動することにより、パイプ部材の位置を変更してガイド幅を変更調整可能とする ものであり、ガイド幅を最大に広げた場合でもガイドブラケットがコンベヤフレ ームの外側にはみ出すようなことを防止できるという効果がある。

【００１８】 また、支杆部材の揺動角度又はその全長を変更することにより、ガイド幅の可 変範囲を自由に調整できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコンベヤ装置の一実施例を示す要部平
面図。

【図２】上記実施例の要部縦断面正面図。

【図３】上記実施例のガイド部をガイド幅最大にした状
態を示す要部平面図。

【図４】上記実施例のガイド部をガイド幅最小にした状
態を示す要部平面図。

【図５】従来のコンベヤ装置を例示する要部平面図。

【図６】上記従来例装置の要部縦断面正面図。

【符号の説明】

１…コンベヤフレーム ２…ローラ ４…パイプ部材 １０…ガイド部 １１…ガイドブラケット １２…支杆部材 １３…固定部 １４…ボルト １５…ナット １６…ボルト １７…ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンベヤ上を運搬する品物を、コンベヤ
   フレームにガイド幅を変更可能に装着したパイプ部材で
   案内するようにしたコンベヤ装置において、 上記コンベヤフレームに固着した固定部に支杆部材の一
   端部を回動及び固定可能に取り付け、上記支杆部材の他
   端にガイドブラケットを回動及び固定可能に取り付け、
   上記ガイドブラケットに上記パイプ部材を取り付けて構
   成したことを特徴とするコンベヤ装置。