JPH0639220A - バグフィルター用クロス - Google Patents
バグフィルター用クロスInfo
- Publication number
- JPH0639220A JPH0639220A JP16540492A JP16540492A JPH0639220A JP H0639220 A JPH0639220 A JP H0639220A JP 16540492 A JP16540492 A JP 16540492A JP 16540492 A JP16540492 A JP 16540492A JP H0639220 A JPH0639220 A JP H0639220A
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- Japan
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- cloth
- bag filter
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- plastic
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャラメライズ工程による劣化を防止し、強
度を向上させ、耐久性を高めたバグフィルター用クロス
を提供する。 【構成】 紡糸工程で得られたガラスモノフィラメント
にプラスチック系バインダーを塗布して集束し、下撚、
上撚してフィラメントヤーンを得る。このフィラメント
ヤーンの一部には、嵩高加工(バルキー加工)を施して
バルキーヤーンを得る。そして、フィラメントヤーンと
バルキーヤーンを併用して製織し、キャラメライズ工程
を施すことなく、その表面に樹脂を塗布して加熱処理す
ることにより、バグフィルター用クロスを得る。
度を向上させ、耐久性を高めたバグフィルター用クロス
を提供する。 【構成】 紡糸工程で得られたガラスモノフィラメント
にプラスチック系バインダーを塗布して集束し、下撚、
上撚してフィラメントヤーンを得る。このフィラメント
ヤーンの一部には、嵩高加工(バルキー加工)を施して
バルキーヤーンを得る。そして、フィラメントヤーンと
バルキーヤーンを併用して製織し、キャラメライズ工程
を施すことなく、その表面に樹脂を塗布して加熱処理す
ることにより、バグフィルター用クロスを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維を素材とす
るバグフィルター用クロスに関する。
るバグフィルター用クロスに関する。
【0002】
【従来の技術】バグフィルターは、耐熱性のクロスを細
長い筒状に縫製したもので、各種工場から排出される比
較的高温の含塵ガスから、粉塵を除去あるいは回収する
濾材として用いられている。特に、ガラス繊維を用いた
バグフィルターは、耐熱性、耐久性及び集塵効果に優れ
ており、例えば、カーボンブラック工業におけるカーボ
ンブラックの捕集、セメント工業におけるキルン排ガ
ス、クリンカー、クーラー排ガスからの粉塵の回収・除
去、製鉄・製鋼工業における電気炉・転炉排ガスからの
粉塵の除去、都市ごみ焼却炉の排ガスからの粉塵の除去
など、幅広い分野で利用されている。
長い筒状に縫製したもので、各種工場から排出される比
較的高温の含塵ガスから、粉塵を除去あるいは回収する
濾材として用いられている。特に、ガラス繊維を用いた
バグフィルターは、耐熱性、耐久性及び集塵効果に優れ
ており、例えば、カーボンブラック工業におけるカーボ
ンブラックの捕集、セメント工業におけるキルン排ガ
ス、クリンカー、クーラー排ガスからの粉塵の回収・除
去、製鉄・製鋼工業における電気炉・転炉排ガスからの
粉塵の除去、都市ごみ焼却炉の排ガスからの粉塵の除去
など、幅広い分野で利用されている。
【0003】このようなバグフィルターに用いられるク
ロスの特性としては、集塵効率が大きい、即ちダスト
漏れが少なく、通気度が高い(ガス圧損が小さい)こ
と、クロスの強度が高く、例えばガスの通気圧に対し
て破れ等を生じないこと、クロスの耐用年数が長く、
例えばパルス逆洗時にかかる繰り返しの屈曲に対する耐
性が大であること、などが要求される。
ロスの特性としては、集塵効率が大きい、即ちダスト
漏れが少なく、通気度が高い(ガス圧損が小さい)こ
と、クロスの強度が高く、例えばガスの通気圧に対し
て破れ等を生じないこと、クロスの耐用年数が長く、
例えばパルス逆洗時にかかる繰り返しの屈曲に対する耐
性が大であること、などが要求される。
【0004】図2には、ガラス繊維を素材とする従来の
バグフィルター用クロスの製造工程が示されている。即
ち、従来のバグフィルター用クロスは、紡糸されたガラ
スモノフィラメントに、デンプン系バインダーを塗布し
(サイジング工程)、下撚、上撚を行ってガラスヤーン
を製造し、このガラスヤーンを製織した後、キャラメラ
イズ工程を施してデンプン系バインダーを燃焼除去し、
クロス表面にシリコーン樹脂、4フッ化エチレン樹脂な
どの樹脂を塗布して、加熱処理することにより製造され
ている。なお、ガラスヤーンの一部を嵩高加工(バルキ
ー加工)し、このバルキーヤーンと、嵩高加工を施さな
いフィラメントヤーンとを併用して製織した製品も知ら
れている。
バグフィルター用クロスの製造工程が示されている。即
ち、従来のバグフィルター用クロスは、紡糸されたガラ
スモノフィラメントに、デンプン系バインダーを塗布し
(サイジング工程)、下撚、上撚を行ってガラスヤーン
を製造し、このガラスヤーンを製織した後、キャラメラ
イズ工程を施してデンプン系バインダーを燃焼除去し、
クロス表面にシリコーン樹脂、4フッ化エチレン樹脂な
どの樹脂を塗布して、加熱処理することにより製造され
ている。なお、ガラスヤーンの一部を嵩高加工(バルキ
ー加工)し、このバルキーヤーンと、嵩高加工を施さな
いフィラメントヤーンとを併用して製織した製品も知ら
れている。
【0005】上記において、デンプン系バインダーによ
るサイジングは、下撚、上撚及び製織工程における糸切
れや、毛羽の発生を防止するために施される。また、ガ
ラスクロス表面への樹脂の塗布は、耐腐食性、耐摩耗
性、潤滑性、ダスト剥離性(粉塵の払い落し効果)を良
好にして、例えばH2 O、SOx 、NOx 、COx 、H
Clなどを含む高温の排ガスや、ダストに接触しても劣
化しにくくし、耐久性を向上させるためになされる。
るサイジングは、下撚、上撚及び製織工程における糸切
れや、毛羽の発生を防止するために施される。また、ガ
ラスクロス表面への樹脂の塗布は、耐腐食性、耐摩耗
性、潤滑性、ダスト剥離性(粉塵の払い落し効果)を良
好にして、例えばH2 O、SOx 、NOx 、COx 、H
Clなどを含む高温の排ガスや、ダストに接触しても劣
化しにくくし、耐久性を向上させるためになされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のバグフィル
ターでは、サイジング工程でデンプン系バインダーを用
いるため、ガラスヤーン表面にデンプンが付着率1.0 〜
2.0 %で付着する。このガラスヤーンを製織して得られ
たクロスに、シリコーン樹脂、4フッ化エチレン樹脂な
どの樹脂を直接塗布すると、ガラス繊維界面と樹脂界面
との接着性が良好でなく、樹脂を効果的に塗布すること
ができない。このため、ヤーン表面に塗布したデンプン
系バインダーを、ガラス繊維の劣化を最小限に抑える条
件(700 〜850 ℃×20〜60秒)で半焼(強熱減量率0.2
〜0.35%)する、いわゆるキャラメライズ工程を施した
後に、樹脂塗布を行う必要があった。
ターでは、サイジング工程でデンプン系バインダーを用
いるため、ガラスヤーン表面にデンプンが付着率1.0 〜
2.0 %で付着する。このガラスヤーンを製織して得られ
たクロスに、シリコーン樹脂、4フッ化エチレン樹脂な
どの樹脂を直接塗布すると、ガラス繊維界面と樹脂界面
との接着性が良好でなく、樹脂を効果的に塗布すること
ができない。このため、ヤーン表面に塗布したデンプン
系バインダーを、ガラス繊維の劣化を最小限に抑える条
件(700 〜850 ℃×20〜60秒)で半焼(強熱減量率0.2
〜0.35%)する、いわゆるキャラメライズ工程を施した
後に、樹脂塗布を行う必要があった。
【0007】しかしながら、上記のようなキャラメライ
ズ工程を施すと、そのときに受ける熱履歴によってクロ
ス強度が低下し、バグフィルターの耐久性が劣化してし
まうことがわかった。また、キャラメライズ工程は、強
度劣化を最小限に抑えるために半焼としなければなら
ず、デンプンが完全に焼失しないで残存した状態となる
ので、樹脂の接着性も十分とは言えなかった。
ズ工程を施すと、そのときに受ける熱履歴によってクロ
ス強度が低下し、バグフィルターの耐久性が劣化してし
まうことがわかった。また、キャラメライズ工程は、強
度劣化を最小限に抑えるために半焼としなければなら
ず、デンプンが完全に焼失しないで残存した状態となる
ので、樹脂の接着性も十分とは言えなかった。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、キャラメライズ工程
による劣化を防止し、強度を向上させ、耐久性を高めた
バグフィルター用クロスを提供することにある。
なされたものであり、その目的は、キャラメライズ工程
による劣化を防止し、強度を向上させ、耐久性を高めた
バグフィルター用クロスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のバグフィルター用クロスは、プラスチック
サイズヤーンを用いて製織し、キャラメライズを施すこ
となく樹脂を塗布して得られたことを特徴とする。な
お、ここで、プラスチックサイズヤーンとは、プラスチ
ック系バインダーでサイジングされて撚糸されたヤー
ン、あるいはそれを嵩高加工したバルキーヤーンを意味
する。
め、本発明のバグフィルター用クロスは、プラスチック
サイズヤーンを用いて製織し、キャラメライズを施すこ
となく樹脂を塗布して得られたことを特徴とする。な
お、ここで、プラスチックサイズヤーンとは、プラスチ
ック系バインダーでサイジングされて撚糸されたヤー
ン、あるいはそれを嵩高加工したバルキーヤーンを意味
する。
【0010】以下、本発明について好ましい態様を挙げ
て更に詳細に説明する。
て更に詳細に説明する。
【0011】図1には、本発明のバグフィルター用クロ
スを得るための製造工程の一例が示されている。即ち、
紡糸工程でガラスを白金ノズルより引き出してフィラメ
ント化し、このモノフィラメントにプラスチック系バイ
ンダーを塗布して(サイジング)集束し、下撚、上撚し
てフィラメントヤーンを得る。このフィラメントヤーン
の一部には、嵩高加工(バルキー加工)を施してバルキ
ーヤーンを得る。そして、フィラメントヤーンとバルキ
ーヤーンを併用して製織し、キャラメライズ工程を施す
ことなく、その表面に樹脂を塗布して加熱処理すること
により、本発明のバグフィルター用クロスを得る。
スを得るための製造工程の一例が示されている。即ち、
紡糸工程でガラスを白金ノズルより引き出してフィラメ
ント化し、このモノフィラメントにプラスチック系バイ
ンダーを塗布して(サイジング)集束し、下撚、上撚し
てフィラメントヤーンを得る。このフィラメントヤーン
の一部には、嵩高加工(バルキー加工)を施してバルキ
ーヤーンを得る。そして、フィラメントヤーンとバルキ
ーヤーンを併用して製織し、キャラメライズ工程を施す
ことなく、その表面に樹脂を塗布して加熱処理すること
により、本発明のバグフィルター用クロスを得る。
【0012】上記において、ガラスモノフィラメントの
径は、3〜8μmが好ましく、5〜7μmが更に好まし
い。フィラメント径が8μmを超えると、フィラメント
自体が硬いので、プラスチック系バインダーでサイジン
グしても必要な耐折強度が得られなくなり、フィラメン
ト径が3μm未満では、製造コストが高くなりすぎ、経
済的ではなくなる。また、ヤーンの番手は、11.2〜3,00
0 Tex が好ましく、22.5〜2,000 Tex が更に好ましい。
径は、3〜8μmが好ましく、5〜7μmが更に好まし
い。フィラメント径が8μmを超えると、フィラメント
自体が硬いので、プラスチック系バインダーでサイジン
グしても必要な耐折強度が得られなくなり、フィラメン
ト径が3μm未満では、製造コストが高くなりすぎ、経
済的ではなくなる。また、ヤーンの番手は、11.2〜3,00
0 Tex が好ましく、22.5〜2,000 Tex が更に好ましい。
【0013】また、プラスチック系バインダーとして
は、カップリング剤と、結束剤と、潤滑剤とを含むもの
が好ましく用いられる。より具体的には、下記表1に示
すような組成のバインダーが用いられる。
は、カップリング剤と、結束剤と、潤滑剤とを含むもの
が好ましく用いられる。より具体的には、下記表1に示
すような組成のバインダーが用いられる。
【0014】
【表1】
【0015】プラスチック系バインダーでサイジングし
たときのバインダーの付着率は、強熱減量率で0.1 〜0.
6 %、好ましくは0.2 〜0.4 %となるようにする。
たときのバインダーの付着率は、強熱減量率で0.1 〜0.
6 %、好ましくは0.2 〜0.4 %となるようにする。
【0016】また、ガラスクロス表面に塗布する樹脂と
しては、グラファイトディスパージョン、シリコーンエ
マルジョン、4フッ化エチレン樹脂ディスパージョン、
ポリブテンエマルジョンから選ばれた少なくとも1種を
含有するものが好ましく使用される。
しては、グラファイトディスパージョン、シリコーンエ
マルジョン、4フッ化エチレン樹脂ディスパージョン、
ポリブテンエマルジョンから選ばれた少なくとも1種を
含有するものが好ましく使用される。
【0017】
【作用】本発明では、プラスチック系バインダーでサイ
ジングしたプラスチックサイズヤーンを素材としたの
で、得られたクロスの表面にシリコーン樹脂、4フッ化
エチレン樹脂などの樹脂を塗布するとき、ガラス繊維表
面にサイジング剤が残っていても樹脂との接着性が疎外
されることはない。むしろ、プラスチック系バインダー
に含まれるカップリング剤などが、ガラス繊維界面と樹
脂界面との接着性を良好にし、ガラス繊維表面に樹脂を
強固に接着させることができる。
ジングしたプラスチックサイズヤーンを素材としたの
で、得られたクロスの表面にシリコーン樹脂、4フッ化
エチレン樹脂などの樹脂を塗布するとき、ガラス繊維表
面にサイジング剤が残っていても樹脂との接着性が疎外
されることはない。むしろ、プラスチック系バインダー
に含まれるカップリング剤などが、ガラス繊維界面と樹
脂界面との接着性を良好にし、ガラス繊維表面に樹脂を
強固に接着させることができる。
【0018】この結果、キャラメライズ工程を施す必要
がなくなり、キャラメライズ工程によるガラス繊維の強
度劣化を防止できるとともに、ガラス繊維表面に樹脂を
強固に接着させて、耐腐食性、耐摩耗性、潤滑性、ダス
ト剥離性を向上させることができる。したがって、バグ
フィルター用クロスの強度や耐久性を高めることがで
き、その製造工程も簡略化することができる。
がなくなり、キャラメライズ工程によるガラス繊維の強
度劣化を防止できるとともに、ガラス繊維表面に樹脂を
強固に接着させて、耐腐食性、耐摩耗性、潤滑性、ダス
ト剥離性を向上させることができる。したがって、バグ
フィルター用クロスの強度や耐久性を高めることがで
き、その製造工程も簡略化することができる。
【0019】
実施例1、2 図1に示す工程に従って、プラスチックサイズヤーンを
用いたバグフィルター用クロスを製造した。プラスチッ
ク系バインダーとしては、エポキシシラン0.5重量部、
エポキシエマルジョン4.0 重量部、カチオン系界面活性
剤0.3 重量部、水95.2重量部からなるものを使用し、樹
脂としては、シリコーンエマルジョン(固形分35%)3
重量部、グラファイトディスパージョン(固形分22%)
3重量部、4フッ化エチレンディスパージョン(固形分
60%)8重量部、水86重量部からなるものを用いた。た
て糸としては、下記表2に示す番手の嵩高加工を施さな
いフィラメントヤーンを用い、よこ糸としては、同じく
表2に示す番手のバルキーヤーンを用いて、表2に示す
密度で綾織することにより、2種類のバグフィルター用
クロスを製造した。
用いたバグフィルター用クロスを製造した。プラスチッ
ク系バインダーとしては、エポキシシラン0.5重量部、
エポキシエマルジョン4.0 重量部、カチオン系界面活性
剤0.3 重量部、水95.2重量部からなるものを使用し、樹
脂としては、シリコーンエマルジョン(固形分35%)3
重量部、グラファイトディスパージョン(固形分22%)
3重量部、4フッ化エチレンディスパージョン(固形分
60%)8重量部、水86重量部からなるものを用いた。た
て糸としては、下記表2に示す番手の嵩高加工を施さな
いフィラメントヤーンを用い、よこ糸としては、同じく
表2に示す番手のバルキーヤーンを用いて、表2に示す
密度で綾織することにより、2種類のバグフィルター用
クロスを製造した。
【0020】比較例1、2 図2に示した工程に従って、デンプンサイズヤーンを用
いたバグフィルター用クロスを製造した。デンプン系バ
インダーとしては、デンプン5.0 重量部、水95.0重量部
からなるものを使用し、キャラメライズ工程は、750 ℃
で30秒間加熱することにより行った。樹脂としては、実
施例1、2と同じものを使用し、表2に示す番手のフィ
ラメントヤーン及びバルキーヤーンを用いて、実施例
1、2と同様に綾織して、2種類のバグフィルター用ク
ロスを製造した。
いたバグフィルター用クロスを製造した。デンプン系バ
インダーとしては、デンプン5.0 重量部、水95.0重量部
からなるものを使用し、キャラメライズ工程は、750 ℃
で30秒間加熱することにより行った。樹脂としては、実
施例1、2と同じものを使用し、表2に示す番手のフィ
ラメントヤーン及びバルキーヤーンを用いて、実施例
1、2と同様に綾織して、2種類のバグフィルター用ク
ロスを製造した。
【0021】こうして得られた実施例1、2及び比較例
1、2のバグフィルター用クロスについて、その質量
(g/m2) 、引張り強度(kgf/25mm幅)、耐折強度(回/1
5mm 幅荷重1kg) を測定した結果を表2に示す。なお、
引張り強度、耐折強度は、たて糸の方向とよこ糸の方向
のそれぞれについて測定した。
1、2のバグフィルター用クロスについて、その質量
(g/m2) 、引張り強度(kgf/25mm幅)、耐折強度(回/1
5mm 幅荷重1kg) を測定した結果を表2に示す。なお、
引張り強度、耐折強度は、たて糸の方向とよこ糸の方向
のそれぞれについて測定した。
【0022】
【表2】
【0023】表2の結果から明らかなように、実施例
1、2のクロスは、同一の重さで対応する比較例1、2
のクロスと比較して、引張強度は1.5 倍以上となり、耐
折強度は2倍以上となることがわかる。また、質量410g
/m2 の実施例1のクロスは、質量530g/m2 の比較例2の
クロスと同等あるいはそれ以上の引張強度及び耐折強度
を有していることがわかる。このことは、同じ質量であ
れば、強度の向上によって寿命が約1.5 倍となり、同じ
寿命とする場合には、布の質量を例えば530g/m2から410
g/m2 に減らすことができることを意味する。
1、2のクロスは、同一の重さで対応する比較例1、2
のクロスと比較して、引張強度は1.5 倍以上となり、耐
折強度は2倍以上となることがわかる。また、質量410g
/m2 の実施例1のクロスは、質量530g/m2 の比較例2の
クロスと同等あるいはそれ以上の引張強度及び耐折強度
を有していることがわかる。このことは、同じ質量であ
れば、強度の向上によって寿命が約1.5 倍となり、同じ
寿命とする場合には、布の質量を例えば530g/m2から410
g/m2 に減らすことができることを意味する。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プラスチックサイズヤーンを用いたことにより、キャラ
メライズ工程を省略することができ、それによって強度
を向上させ、耐久性に優れたバグフィルター用クロスを
提供することができる。また、キャラメライズ工程を省
略できるので、製造工程も簡略化される。
プラスチックサイズヤーンを用いたことにより、キャラ
メライズ工程を省略することができ、それによって強度
を向上させ、耐久性に優れたバグフィルター用クロスを
提供することができる。また、キャラメライズ工程を省
略できるので、製造工程も簡略化される。
【図1】本発明のバグフィルター用クロスの製造工程の
一例を示す説明図である。
一例を示す説明図である。
【図2】従来のバグフィルター用クロスの製造工程の一
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 プラスチックサイズヤーンを用いて製織
し、キャラメライズを施すことなく樹脂を塗布して得ら
れたことを特徴とするバグフィルター用クロス。 - 【請求項2】 前記プラスチックサイズヤーンが、カッ
プリング剤と、結束剤と、潤滑剤とを含むプラスチック
系バインダーで処理されたものである請求項1記載のバ
グフィルター用クロス。 - 【請求項3】 前記樹脂が、グラファイトディスパージ
ョン、シリコーンエマルジョン、4フッ化エチレン樹脂
ディスパージョン、ポリブテンエマルジョンから選ばれ
た少なくとも1種を含有するものである請求項1又は2
記載のバグフィルター用クロス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16540492A JPH0753209B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | バグフィルター用クロス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16540492A JPH0753209B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | バグフィルター用クロス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639220A true JPH0639220A (ja) | 1994-02-15 |
JPH0753209B2 JPH0753209B2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=15811770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16540492A Expired - Lifetime JPH0753209B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | バグフィルター用クロス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753209B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6976378B2 (en) | 2000-02-17 | 2005-12-20 | Sanoh Kogyo Kabushiki Kaisha | Bending machine |
JP2007111626A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガラス繊維バグフィルタの収納方法及び該収納体 |
JP2010522067A (ja) * | 2007-03-23 | 2010-07-01 | ソルヴェイ アドバンスド ポリマーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 石炭燃焼煙道ガスフィルタ |
US11440293B2 (en) | 2017-10-24 | 2022-09-13 | Daikin Industries, Ltd. | Layered product |
-
1992
- 1992-06-01 JP JP16540492A patent/JPH0753209B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6976378B2 (en) | 2000-02-17 | 2005-12-20 | Sanoh Kogyo Kabushiki Kaisha | Bending machine |
US7269988B2 (en) | 2000-02-17 | 2007-09-18 | Sanoh Kogyo Kabushiki Kaisha | Bending machine |
JP2007111626A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガラス繊維バグフィルタの収納方法及び該収納体 |
JP2010522067A (ja) * | 2007-03-23 | 2010-07-01 | ソルヴェイ アドバンスド ポリマーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 石炭燃焼煙道ガスフィルタ |
US11440293B2 (en) | 2017-10-24 | 2022-09-13 | Daikin Industries, Ltd. | Layered product |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0753209B2 (ja) | 1995-06-07 |
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