JPH0639072Y2 - 危険回転数域回避対策装置 - Google Patents

危険回転数域回避対策装置

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JPH0639072Y2
JPH0639072Y2 JP2599685U JP2599685U JPH0639072Y2 JP H0639072 Y2 JPH0639072 Y2 JP H0639072Y2 JP 2599685 U JP2599685 U JP 2599685U JP 2599685 U JP2599685 U JP 2599685U JP H0639072 Y2 JPH0639072 Y2 JP H0639072Y2
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JP
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air pressure
scavenging air
pressure limiter
dangerous
engine
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JP2599685U
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JPS61142151U (ja
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栄蔵 馬場
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、掃気圧リミッタ機構を装備するガバナを用
いた内燃機関の捩り振動危険回転域{以下、B/Rという
(Barred Range)}回避動作を改善させるようにした危
険回転数域回避対策装置に関する。
〔従来の技術〕
第3図は従来の掃気圧リミッタ機構を装備したガバナを
用いた内燃機関のB/R回避時の主機関の動作を示すもの
であり、第3図(a)は主機関回転数(M/Erpm),第3
図(b)は燃料ラック装置(L/I〔notch〕),第3図
(e)は掃気圧(Psaw〔kg/cm2〕)を示し、Aは危険回
転数B/R(掃気圧リミッタキャンセル域)、Bは掃気圧
リミッタキャンセル時のノッチ(約7ノッチ)、Cは掃
気圧リミッタキャンセル圧(0.5kg/cm2)である。
また、第3図(a)〜第3図(e)におけるは掃気圧
リミッタキャンセル、は捩り振動,燃料不良による瞬
間的な失足,は掃気圧リミッタキャンセル解除、は
燃料の入力が高いため、再び回転を盛り返すことを示
し、はリミッタキャンセル解除のため、実Psarに相当
する位置までリミッタがL/Iノッチを下げることを示し
ている。
主機関の回転数が捩り振動危険回転数域(以下B/R:Barr
ed range)Aを通過する場合、船体の大きさ、操船の条
件などによっては時間が長くなりすぎる場合がある。
このため、B/Rの早期回避の一手段として主機リモー
ト,コントロールシステムにB/R通過時、ガバナの掃気
圧リミッタをキャンセル(掃気圧に相当する模擬圧を与
える)する機構を組み入れている。
このガバナ掃気圧リミッタにおいて、内燃機関のガバナ
(調速機)には、機関の燃焼性および熱負荷を考慮し
て、機関の掃気特性に見合った負荷制御を行うべく、掃
気圧リミッタを装備している。
このガバナの掃気圧リミッタをキャンセルするには、B/
Rの下限,上限の回転検出によりB/R域に機関回転数が入
れば掃気圧リミッタキャンセル電磁弁を作動A(励磁)
させるという方法を取っている。
船の行き足がない状態での急激な回転上昇オーダを取る
場合、第3図(a)に示すように、第4図のステップS1
で燃料ハンドル増操作を行うと、主機は瞬間的な燃料不
良を起こし、また、捩り振動域侵入により起こる回転変
動でステップS2でB/R下限を検出すると、このB/R下限に
おいて、一時的な回転低下の状態に落ち入り、B/R下
限の値を少しでも下廻れば、ステップS3で掃気圧リミッ
タキャンセル解除となり、掃気圧リミッタの位置
迄、ガバナが燃料ラック(以下L/I:Load indicator)ノ
ッチを下げる(第3図(b))2重の下げ動作が働く。
〔問題が解決しようとする問題点〕
上述により、主機回転はB/R下限を完全に下廻ることと
なるが、燃料の入力(ガバナ入力)が高い位置にセット
されているため、再び回転数は上昇し、回転数の出入り
動作が何度か繰り返され、B/Rの回避に時間を要すこと
となる。
また、この動作はB/R上限においても同様のことが言え
る。ステップS4において、B/R上限回転検出後、ステッ
プS5において、掃気圧リミッタキャンセル電磁弁を無励
磁し、その時点で機関の実掃気圧が充分に立ってなけれ
ば、掃気圧リミッタにより再度B/R域に引き戻される動
きとなる。このような不具合はB/R域が広い程、下限に
おいてはL/Iノッチ量過多となり、上限においては掃気
圧の上昇遅れとして発生する。
この考案は、上記従来の欠点を除去するためになされた
もので、B/Rの下限、上限回転域における主機回転数の
出入りおよびその影響によって起こるB/R内長期停留の
問題を改善できる危険回転数域回避対策装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の危険回転数域回避対策装置は、主機関の燃焼
性能及び熱負荷を考慮して、機関の掃気特性に見合った
負荷制限を行う掃気圧リミッタ機構を有するガバナを具
えた船舶の主機関において、主機関の回転数が増速設定
時に過渡的に通過する機関危険回転数域の早期脱出を図
るために、一時的に前述掃気圧リミッタを回避する手段
として、主機関の捩り振動危険回転数域の下限を検出す
る下限回転数検出手段と、この下限回転数検出手段によ
り上記捩り振動危険回転数の下限が検出されると励磁す
る掃気圧リミッタキャンセル用電磁弁と、上記捩り振動
危険回転数域の下限が検出されると掃気圧リミッタキャ
ンセルによる燃料ラックの増加から機関回転数の低下,
掃気圧リミッタの再作動,燃料ラックの減少,回転数の
再上昇,掃気圧リミッタのキャンセル,燃料ラックの増
加に至る現象の繰返しを回避するために所定時間キャン
セル動作を維持する第1の掃気圧リミッタキャンセル維
持タイマ回路と、上記捩り振動危険回転数域の上限を検
出する上限回転数検出手段と、この上限回転数検出手段
により上記捩り振動危険回転数の上限が検出された瞬間
の掃気圧リミッタの作動による掃気圧の上昇遅れからこ
のための燃料ラックの減少,機関回転数の低下,掃気圧
リミッタの再キャンセル,燃料ラックの再増加に至る現
象の繰返しを回避するために所定時間キャンセル動作を
維持する第2の掃気圧リミッタキャンセル維持タイマ回
路とを設けたものである。
〔作用〕
この考案は、下限検出手段により捩り振動危険回転数域
の下限が検出されると、第1のタイマ回路により所定時
間掃気圧リミッタキャンセル用電磁弁の動作を維持し、
上限検出手段により捩り振動危険回転数域の上限が検出
されると実掃気圧の立上り遅れを想定して第2のタイマ
回路で捩り振動危険回転数域を補うように作動する。
〔実施例〕
以下、この考案の危険回転数域回避対策装置の実施例に
ついて図面に基づき説明する。第1図はその一実施例に
おける危険回転数域回避時のガバナ掃気圧リミッタキャ
ンセル用電磁弁の励磁内容を示すフローチャートであ
り、第2図(a)ないし第2図(c)はこの考案を実施
した実施例制御動作を示すものである。
この第2図(a)〜第2図(c)はそれぞれ第3図
(a)〜第3図(c)に対応しているもので、はB/R
を下回った場合のリミッタキャンセル動作維持用のタイ
マ回路(以下、第1のタイマ回路)の動作を示し、は
B/Rを上回った場合のリミッタキャンセル維持用のタイ
マ回路(以下、第2のタイマ回路という)の動作を示
す。
第1のタイマ回路1は第1図で破線で示されており、第
2のタイマ回路2は一点鎖線で示されている。この第1
図において、ステップS1で燃料ハンドル増操作を行う
と、主機は従来と同様にして瞬間的な燃料不良を起こ
し、また捩り振動域侵入により起こる回転変動で、ステ
ップS2でB/R下限を検出すると、このB/R下限回転数検出
後の燃料不良による回転数低下を考慮して、掃気圧リミ
ッタキャンセル動作維持用の第2のタイマ回路2により
第2図(a)〜第2図(c)ので示すように回転が下
限を下廻ったとしても(ステップS6)、ある一定時間
(Max,30Sec)キャンセル動作を維持し(ステップS
7)、ステップS5で掃気圧リミッタキャンセル電磁弁励
磁解除を行う。
また、ステップS4において、B/R域の上限回転数検出
後、実掃気圧の立上り遅れを想定した掃気圧リミッタキ
ャンセル動作維持用の第2のタイマ回路により第2図
(a)〜第2図(c)ので示すように、B/R回避後の
機関回転数を補いかつ確実化する(ステップS8)。
すなわち、掃気圧リミッタキャンセル電磁弁のオン・オ
フにより起こる燃料ラック量のアップ・ダウンを第1お
よび第2のタイマ回路1,2により掃気圧リミッタキャン
セル電磁弁の動作を継続させるようにしている。したが
って、掃気圧リミッタ装備のガバナを用いた内燃機関に
適用できる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案の危険回転数域回避対策装置に
よれば、B/R下限検出後は第1のタイマ回路で所定時間
掃気圧リミッタキャンセル用電磁弁の動作維持を行い、
またB/R上限検出後は第2のタイマにより所定時間掃気
圧リミッタキャンセル用電磁弁の励磁解除を遅らせるよ
うにしたので、掃気圧リミッタキャンセル用電磁弁のオ
ン,オフにより起こる燃料ラック量のアップ・ダウンを
回避でき、B/R下,上限回転域における主機回転数の出
入りおよびその影響によって起こるB/R内長期停留の問
題を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の危険回転数域回避対策装置の一実施
例の動作を説明するための危険回転数域回避時における
ガバナ掃気圧リミッタキャンセル用電磁弁の励磁内容を
示すフローチャート、第2図は同上危険回転数域回避対
策装置における危険回転数域回避時の主機関の動作を示
す図、第3図は従来の危険回転数回避対策装置における
危険回転数域回避時の主機関動作を示す図、第4図は従
来の危険回転数域回避対策装置における危険回転数域回
避時のガバナ掃気圧リミッタキャンセル用電磁弁の励磁
内容を示すフローチャートである。 1……第1のタイマ回路、2……第2のタイマ回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主機関の燃焼性能及び熱負荷を考慮して、
    機関の掃気特性に見合った負荷制限を行う掃気圧リミッ
    タ機構を有するガバナを具えた船舶の主機関において、
    主機関の回転数が増速設定時に過渡的に通過する機関危
    険回転数域の早期脱出を図るために、一時的に前述掃気
    圧リミッタを回避する手段として、主機関の捩り振動危
    険回転数域の下限を検出する下限回転数検出手段と、こ
    の下限回転数検出手段により上記捩り振動危険回転数の
    下限が検出されると励磁する掃気圧リミッタキャンセル
    用電磁弁と、上記捩り振動危険回転数域の下限が検出さ
    れると掃気圧リミッタキャンセルによる燃料ラックの増
    加から機関回転数の低下,掃気圧リミッタの再作動,燃
    料ラックの減少,回転数の再上昇,掃気圧リミッタのキ
    ャンセル,燃料ラックの増加に至る現象の繰返しを回避
    するために所定時間キャンセル動作を維持する第1の掃
    気圧リミッタキャンセル維持タイマ回路と、上記捩り振
    動危険回転数域の上限を検出する上限回転数検出手段
    と、この上限回転数検出手段により上記捩り振動危険回
    転数の上限が検出された瞬間の掃気圧リミッタの作動に
    よる掃気圧の上昇遅れからこのための燃料ラックの減
    少,機関回転数の低下,掃気圧リミッタの再キャンセ
    ル,燃料ラックの再増加に至る現象の繰返しを回避する
    ために所定時間キャンセル動作を維持する第2の掃気圧
    リミッタキャンセル維持タイマ回路とを具備する危険回
    転数域回避対策装置。
JP2599685U 1985-02-25 1985-02-25 危険回転数域回避対策装置 Expired - Lifetime JPH0639072Y2 (ja)

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JPS61142151U JPS61142151U (ja) 1986-09-02
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JP5213056B2 (ja) * 2009-06-15 2013-06-19 株式会社ニッカリ 軌条運搬車の過負荷状態回避装置
JP5795731B2 (ja) * 2011-12-16 2015-10-14 川崎重工業株式会社 ねじり振動応力低減制御装置、これを備えた船舶、及びねじり振動応力低減方法

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JPS61142151U (ja) 1986-09-02

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