JPH0639009A - 浴槽の水力按摩噴射装置 - Google Patents

浴槽の水力按摩噴射装置

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JPH0639009A
JPH0639009A JP35548892A JP35548892A JPH0639009A JP H0639009 A JPH0639009 A JP H0639009A JP 35548892 A JP35548892 A JP 35548892A JP 35548892 A JP35548892 A JP 35548892A JP H0639009 A JPH0639009 A JP H0639009A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴槽で、肩部、腰部、腿部、脚部等の治療部
に圧力温水を噴射して有効に治療できる噴射装置を提供
することにある。 【構成】 噴射装置の噴射口6を直径14〜18mmと
し、この噴射口6を噴出側にいくにしたがって漸次細径
とした円錐度6〜10度のノズル形状としている。そし
て、噴射装置の噴射口6から圧力水を噴出すると、圧力
水がきのこ状のように噴出して、人の手で叩くように治
療部をマッサ−ジできて有効に治療できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力を有する温水をき
のこ状のように噴射して、人の手で叩くようなマッサ−
ジ効果を得ることができる物理療法と健康法の浴槽の水
力按摩噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、世界の各先進国で湿温式マッサ−
ジが物理療法と健康法の重要な手段とされている。欧米
や日本で現在よく使われている気泡渦流浴や超音波浴等
は、上記の原理から発展してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今まで、温水治療法は
体の局部の血液流量が増加できると一般的に思われてい
たが、毛細血管鏡の視察では確かに温水で皮膚の血流増
加が見られたけれども、筋肉の血流が増加するかどうか
はまだ証明されていない。また、キセノンのアイソト−
プの跡形実験の結果では、温水を浴びることによって骨
骼筋の血流は顕著に増加できなかった。
【0004】しかし、筋の運動によって、筋の血液流量
は著しく増加できる。したがって、ある程度の力を付与
しなければ奥の筋に作用できず、よい治療と健康効果が
得られない。現在、よく使われている渦流浴や気泡浴、
超音波浴などは、温水噴射口の口径が小さくて、衝撃力
が小さいから筋の受動的な運動を引き起こせず、マッサ
−ジ効果はほとんどないものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、浴槽
に所定の圧力水を噴射するようにした浴槽の噴射装置に
おいて、上記噴射口を直径14〜18mmとし、この噴射
口を噴出側にいくにしたがって漸次細径とした円錐度6
〜10度のノズル形状としたことを特徴とする浴槽の水
力按摩噴射装置を提供するにある。
【0006】
【作用】本発明によれば、直径14〜18mmで、噴出側
にいくにしたがって漸次細径とした円錐度6〜10度の
ノズル形状の噴射口から、所定の圧力、温度の圧力温水
を断続的に供給すると、噴射口からきのこ状のように圧
力温水を噴射できて、筋肉を手で叩くようにマッサ−ジ
できる。
【0007】そのため、体の表面は、湿と温の作用で温
められるとともに、体の深部の筋肉の血液流量を増加さ
せて、被治療者の肩部、腰部、腿部、脚部等の治療要部
を有効に治療できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。図1以下は、本発明の一実施例である。浴槽装置1
は、図1、図2のように被治療者が背を伸ばし、脚を伸
ばして横たわって入れるように細長状に凹設した浴槽2
を支持材3を介して装着し、側面に保護カバ−4をロッ
ク部5に取りはずし可能に配設して形成している。
【0009】浴槽2の底面には、図のように浴槽2に横
たわる被治療者の肩部、腰部、大腿部、脚部のそれぞれ
の両側部の8個所の要部に対応して温水を噴出する噴射
口6を開口し、噴射口6を噴射装置7に接続して所定の
圧力水を噴出できるようにしている。
【0010】噴射装置7は、図1、図3のように浴槽2
の一端部に所定の温度に加熱装置8で加熱自在とした給
水装置9に吸込管10を介して防水型の圧力ポンプ11
を接続し、その吐出管12に蓄圧器13、脈動発生器1
4を接続するとともに吐出管12の端部側を上記噴射口
6に対応して8本に分岐して、それぞれ電磁弁15を介
して噴射口6に接続して圧力温水を選択的に噴出自在に
形成している。
【0011】圧力温水は、加熱装置8の温度調整によっ
て噴射口6から38〜42℃の範囲で供給できるように
しており、また圧力ポンプ11で噴出圧力を2kg/cm2
にわたって加圧できるようにしており、さらに脈動発生
器14によって圧力温水を120〜180回/分の間隔
で断続的に噴射口6から噴出できるようにしている。
【0012】上記脈動発生器14は、図4のように防水
モ−タ−16に伝導減速機17を介してパルス弁18を
連結し、防水モ−タ−16の回転によってパルス弁18
の弁体19を旋回して、弁体19の一回転に対して吐出
管12を2回導通して断続的に圧力水を浴槽2に噴出で
きるようにしている。
【0013】また、噴射口6は、それぞれ図5のように
直径が14〜18mmで、浴槽内面側にいくにしたがって
漸次細径とした円錐度が6〜10度のノズル20をシ−
ル21を介してナット22で浴槽2の底部に水密的に締
着して形成している。そして、上記脈動発生器14を介
して断続的に圧力水をきのこ状として被治療者の体に噴
射し、被治療者の治療要部に握りこぶし大位の大きさで
圧力水が断続的に当たって、人の手で経穴部等を叩いて
筋肉をふるうマッサ−ジ効果を得られるようにしてい
る。
【0014】上記噴射口6から圧力水を噴出自在に開閉
制御する電磁弁15は、それぞれ図6のように主励磁コ
イル23と副励磁コイル24とを配設していて、主励磁
コイル23でスプ−ル25を駆動して流通路の開閉を行
い、副励磁コイル24でスプ−ル25を係止してセルフ
ロックできる省エネルギ−型としている。
【0015】また、浴槽2の端部の給水装置9には、図
3に示すようにシャワ−温水弁26を接続してシャワ−
および浴槽2に注水可能としている。27は圧力調整
弁、28は溢流口、29は溢流管、30は排出兼返戻
口、31は返送管で、一端を圧力ポンプ11の吸入側に
接続し、他端を排出弁32を介して下水用管33に接続
している。34は圧力計である。
【0016】そして、浴槽2の一側部には、図1のよう
に操作部35を配設し、被治療者等が操作して全身循環
マッサ−ジ、全身マッサ−ジ、部分マッサ−ジの3種類
のマッサ−ジモ−ドにできるようにし、噴射口6からき
のこ状の圧力水を噴出して治療部を所定時間マッサ−ジ
できるようにしている。マッサ−ジ時間は、適宜に調整
できる。
【0017】なお、操作部35の側部に圧力調整つまみ
36を設置していて、圧力指示計37を見ながらマッサ
−ジ圧を調整自在としているとともに、温度指示計38
を設置して、加熱装置8の加減によって治療に対応した
適温に温水を調整できるようにしている。39は排水用
つまみで、浴槽2の温水量を加減できるとともに、排水
処理自在としているものである。40は手すり、41は
水温計である。
【0018】上記した本発明は、保養所、病院、ホテ
ル、スポ−ツセンタ−の他、家庭用にも適用できるもの
である。
【0019】
【治療効果】上記水力按摩浴槽を使用して、180名の
スポ−ツ選手、ダンサ−等に延べ1547人の水力按摩
を行った。その結果は次表の通りで、有効率は88.8%
であった。
【0020】治療効果表
【表1】
【0021】患者の治療状況は、以下の通りである。筋
肉疲労者というのは、通常のトレ−ニングに参加した選
手のことである。陸上、重量挙げ、自転車、体操などの
70人の選手に、延べ103人に水力按摩を行った。平
均一人当たり4.3回行い、63人の選手はこの水力按摩
により筋肉が弛緩し、けいれんが止み、疼痛が消失ある
いは軽減した。有効率は90%であった。
【0022】腰部疾病の患者31人に水力按摩を行っ
た。腰部筋肉疲労と腰背筋膜の炎症に属するもの16
例、椎間板ヘルニア5例、骨と骨との間の裂傷3例、腰
椎狭窄症2例、その他の傷病5例であった。平均1例当
たり10回治療を行い、29例に治療後症状の改善が見
られ、有効率は、93.5%であった。
【0023】膝関節損傷の治療症例は、半月板損傷或い
は半月板摘出術後、膝蓋骨軟骨軟化、膝蓋骨脱臼、創傷
性滑膜炎、関節に水がたまった26例について、平均1
1.7回の治療を行った。それぞれ程度は異なるが、23
例において、たまった水が消失し、症状が改善した。有
効率は88.5%であった。
【0024】くるぶしの関節損傷の治療症例計6例。殆
どが慢性創傷骨関節の疾病で病歴の長い者について、1
例当たり平均15.3回の治療を行った。4例が有効であ
った。有効率は78.6%であった。
【0025】過剰トレ−ニングの治療症例4例。1例当
たり平均11.6回治療を行い、3例が有効であった。有
効率75%。
【0026】その他の傷病の治療患者14例。各部位の
筋肉損傷、膝蓋骨関節じん帯損傷、大腿骨欠血性壊死、
リユウマチ様関節炎、脳しんとうの後遺症、重篤な不
眠、高位脊髄神経損傷による下半身付随症等11例に有
効であった。有効率は78.6%であった。
【0027】上記について、治療時間としては、通常1
回15〜20分間とした。また、水温は通常38〜40
℃に維持し、虚弱体質の人にはやや低くするのが好まし
く、一部の局部治療に関してはやや高くすることができ
る。理論的には水温は少し高い方が血液循環を促進し、
良い効果があるが、41〜42℃以上となると4〜5分
間たたないうちに目まいがしたり、気分が悪くなってよ
くない。また、筋肉を弛緩するために、噴射ポンプの圧
力が通常0.8〜1.2kg/cm2 位が好ましく、圧力を高く
して、長時間水力按摩することは好ましくない。
【0028】なお、上記実施例では、噴射装置の噴射口
を浴槽の底部に固定して配設するようにしたが、可搬式
のノズル噴射状のものとしてその先端部に上記した噴射
口を適用したりするなど、本発明の趣旨の範囲において
適宜に設計変更して実施することができるものである。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明あっては、噴射口か
ら温水をきのこ状のように噴射でき、中国の伝統の按摩
手法の叩撃法と湿熱で温湿布効果を与える理学療法が一
体となった、湿と温との作用をもって治療部のマッサ−
ジが行えるようにできる。そのため、体の表面の温度を
高めるだけでなく、深部の筋肉の血液の流量を増加さ
せ、けいれんの解消、痛みどめや、筋肉の局部疲労を除
去するようにできる。
【0030】また、身体の余分な脂肪がとれて健康美と
なるほか、睡眠の改善や筋肉の捻挫、硬直、関節の捻
挫、慢性の腰痛、足痛、坐骨神経痛、リュ−マチ、肩背
筋膜炎、自律性神経功能乱れなどの治療を倦怠感なく温
水によって有効にマッサ−ジを行うようにできるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図、
【図2】同上の一実施例の平面図、
【図3】同上の温水噴射回路説明図、
【図4】同上の脈動発生器の一部省略した側断面図、
【図5】同上の噴射口の断面図、
【図6】同上の電磁弁の側断面図。
【符号の説明】
1…浴槽装置 2…浴槽 6…噴
射口 7…噴射装置 14…脈動発生器 15…電
磁弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽に所定の圧力水を噴射するようにし
    た浴槽の噴射装置において、 上記噴射口を直径14〜18mmとし、この噴射口を噴出
    側にいくにしたがって漸次細径とした円錐度6〜10度
    のノズル形状としたことを特徴とする浴槽の水力按摩噴
    射装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55126826U (ja) * 1979-03-03 1980-09-08
JPS62111025U (ja) * 1985-12-29 1987-07-15

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55126826U (ja) * 1979-03-03 1980-09-08
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