JPH0638936A - 血圧日内変動測定方法 - Google Patents

血圧日内変動測定方法

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JPH0638936A JP19845192A JP19845192A JPH0638936A JP H0638936 A JPH0638936 A JP H0638936A JP 19845192 A JP19845192 A JP 19845192A JP 19845192 A JP19845192 A JP 19845192A JP H0638936 A JPH0638936 A JP H0638936A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1日あたり例えば6時点の測定による血圧値
を用いてこれらの日内変動リズムに関する情報を得るも
のである。更に装置の軽量化・小型化を計り、血圧測定
の拘束性・侵襲性を大幅に低減した血圧日内変動測定装
置及び血圧解析装置を提供することを目的とする。 【構成】 血圧の最も低下する時間帯を起点とし、この
時間帯から所定の時間ごとに血圧を測定し、その測定値
に基づいて異なる周期の曲線から合成された回帰曲線を
作成することを特徴とする血圧日内変動測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば24時間以上に
わたり、血圧及び脈拍数等を測定する血圧測定装置に関
し、連続的に測定された血圧を用いて血圧の日内変動リ
ズムを調べることが可能な血圧日内変動測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、ヒトでは1日に約10万回の心拍
動があり、この数だけ心臓の縮小期及び拡張期血圧が存
在する。動脈内にカテーテルを挿入して動脈内圧を測定
する直接法の場合はこれらの全てが記録可能で、短周期
の変動も長周期の変動も検討することができる。これに
対して、コロトコフ音法やオシロメトリック法による間
接測定の場合は1回の測定に数十秒程度を要するため、
最も短い測定間隔でも1分以上を要し、また鬱血と侵襲
性を考慮して通常の臨床現場では15分より短い間隔で
の測定は困難である。しかも夜間は睡眠の妨げになるな
ど臨床上問題が大きいために、睡眠中は1時間間隔の測
定を余儀なくされることが少ない。従って、24時間血
圧といっても非観血血圧計測の場合、一般には24〜4
8ポイントの測定値に基づいて血圧変動が判断される場
合が多いが、まだ日常活動の中での計測への負担は大き
い。
【0003】また、外的要因による細かな血圧変動では
なく、そのヒトの血圧の基礎となる大きな血圧の変化を
みる場合には、これら全ての測定点を必ずしも必要とせ
ず、従来の測定機器にによる計測は、患者負担,コスト
パフォーマンスの点から無駄のあることが否めない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の間接法による血
圧測定で日内変動を検討する場合、1日に24〜48ポ
イントとはいえ、測定頻度を考えると常に血圧測定装置
を身体に装着して携帯しなければならない。従って身体
に対する拘束性が極めて高く、重畳も重く、その大きさ
も比較的大きいことなどから、しばしば日常生活におけ
る身体活動に影響を及ぼす。又頻繁なカフ加圧による皮
下出血、安眠の妨げなどの点で侵襲性に問題を残す。
【0005】本発明はこのような従来の測定装置の拘束
性・侵襲性という問題に鑑みてなされたものであり、1
日あたり例えば6時点の測定による血圧値を用いてこれ
らの日内変動リズムに関する情報を得るものである。
【0006】更に装置の軽量化・小型化を計り、血圧測
定の拘束性・侵襲性を大幅に低減した血圧日内変動測定
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、血圧の
最も低下する時間帯を起点とし、この時間帯から所定の
時間ごとに血圧を測定し、その測定値に基づいて異なる
周期の曲線から合成された回帰曲線を作成することを特
徴とする血圧日内変動測定方法により達成される。
【0008】具体的には、上記の各測定点において数回
の測定を行い、その平均値を用いることを特徴とする。
【0009】血圧及び脈拍数を測定したデータを解析し
て24時間の変動パターンを表示するにあたり、午前3
時±15分を起点として4時間±15分間隔でのデータ
を用いて周期解析を行うことを特徴とする。
【0010】連続48時間以上あるいは1日以上の間隔
をおいて数日間にわたって測定した血圧・脈拍数を24
時間単位で比較し解析に利用する際、午前3時±15分
を起点として4時間±15分間隔で血圧と脈拍数を比較
することを特徴とする。
【0011】測定を6回にしえたのは、この6回のデー
タを使用して、24時間の周期の曲線と、12時間の周
期の曲線を合成することにより作成された回帰曲線によ
り、実測値への寄与率が高められ、かつ、測定の起点を
ある特定の時間帯にしたことによる。
【0012】
【実施例】高血圧症の診断及び治療効果の判定に必要な
情報を与える血圧日内変動曲線が午前3時±15分を起
点として4時間±15分間隔の6時点のデータによって
得られる根拠を以下に説明する。
【0013】発明者らは日本人の健常者約500名と高
血圧患者約1000名について、ヒトの24時間血圧の
実測値(約30分間隔)を解析して余弦曲線のあてはめ
を行った。24時間を周期とした余弦曲線のあてはめに
よる回帰曲線の実測値に対する寄与率が80%以下であ
ったのに対して、24時間と12時間の二つの周期を合
成してあてはめた回帰曲線の場合は寄与率が約95〜9
8%と著しく改善された。又、このあてはめを行う場合
に測定点数に対する寄与率の関係及び測定時刻と寄与率
の関係を調べた。
【0014】ここで、「寄与率」とは相関係数rを平方
したもの(r2 )をいい、0≦r2≦1である。
【0015】寄与率はふたつのデータ群が共有している
情報量の割合を示すものと解釈される。
【0016】実測された24時間分の血圧データ群を時
間的に等間隔に24点に要約することにより収縮期・拡
張期血圧に関して、各々もとのデータ群に対して0.9
74、0.982の寄与率が得られ、もとのデータを高
い忠実度で説明が可能であった。
【0017】これらのデータの24時間当たりの収集回
数即ち血圧測定回数を等間隔で12点,8点,6点,5
点と漸減させた場合の、周期回路曲線の周期関数の一致
係数を位相と振幅について検討したところ<表1>に示
す結果を得た。測定点数を5点に減らすと周期関数の振
幅の一致係数が6点の場合の0.961から0.657
と著しく劣化した。一方位相の一致係数は0.986と
高い値を保った。
【0018】従って測定点数に関しては24時間当たり
等間隔で6時点以上あれば30分間隔で測定したデータ
と殆ど同等の情報が得られる。また測定時刻に関しては
図2に示す如く3:00AM,7:00AM,11:0
0AM,3:00PM,7:00PM,11:00PM
付近に回帰曲線のnadir(底値)、peak、ある
いは急峻な変化があり、これらの近傍での測定点を用い
ると変動曲線の特徴のほぼ全てを促えることができる。
【0019】以上の理由により測定は6時点で必要かつ
十分であることが分かった。また、血圧のもっとも低下
する時間帯を起点とし測定することが有効であることが
分かった。この時間帯とは通常午前3時付近であり、こ
の時間帯を起点として測定を開始し、そこから約4時間
間隔で測定点を設定する。
【0020】
【表1】 具体的には、高血圧症の診断及び治療効果の判定に必要
な情報である血圧日内変動を血圧の最も低下する時間
帯、例えば午前3時±15分を起点として例えば4時間
±15分間隔をもって1日に例えば6時点の血圧・脈拍
数を測定することにより得る。即ち得られた6時点の血
圧値・脈拍数の周期回帰分析により24時間と12時間
の二つの余弦曲線のあてはめを行い、24時間にわたる
血圧変動のレベル(中央値)及びパターン(位相と振幅
により規定される)を求めるものである。
【0021】以下、本発明の実施例を参照して具体的に
説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例の日内変動測定方
法を実行する測定装置の機能ブロック図である。1は血
圧測定部で、一般的な非観血血圧計における血圧測定機
能を有する。2は操作部で、覚醒時に血圧測定をする
際、患者の測定開始操作等を操作スイッチ9から受け付
ける。このスイッチはいわゆるモメンタリ式で力を加え
ている間だけ接点が閉じる形式のものとする。3は表示
部で、測定した結果などを表示する。4はスピーカで音
によって患者に測定時刻になったことを知らせる。5は
制御部で、装置全体の動作を制御し、必要に応じ測定結
果から回帰曲線を求める演算を行う。6は入出力インタ
ーフェースで、外部とのデータ交換等に使用する。この
インターフェースは例えばRS−232等の双方向通信
が可能なものとする。7は時計で、時刻を間欠的に制御
部に知らせる。この時計は電子時計である。8はデータ
記憶部で、測定条件や測定結果、患者情報などを蓄えて
おり、電源が切れても内容の失われない不揮発性のメモ
リである。
【0023】装置としての動作は図7に示すように大き
くS1,S2,S3の三つの処理に分類され、S1,S
2,S3の順に行われる。S1は初期設定、S2は長時
間の血圧測定、S3は測定結果等のデータの外部への出
力である。S1,S3においては操作は医師や看護婦な
どによって行われ、患者が操作を必要とするのはS2に
おいて覚醒時に測定時点での測定時点認識と測定開始を
装置に指示する場合だけで、操作スイッチ9は例えば1
個の押しボタンスイッチでよい。患者は覚醒時には促進
音によって測定時点を知ると一旦操作スイッチ9を閉じ
て血圧測定の準備を行い、準備ができたら測定開始のた
めにスイッチ9を閉じる。睡眠時には予め測定準備をし
ておけば血圧測定は完全自動で行われる。この場合には
睡眠を妨げぬよう、促進音などは発生させない。
【0024】S1,S2,S3をそれぞれ以下に詳しく
説明する。
【0025】まず、初期設定処理S1について図3と図
8を用いて以下に説明する。図3は初期設定の際のデー
タないし信号の経路を示す図である。図8(a)はS1
の流れ図、図8(b)は初期設定の際に外部から受け取
るデータあるいは信号の種類と順を示す図である。初め
に外部より図3の経路A1を経て図8(b)に示す初期
化コマンドが入出力インターフェース6を介し経路A2
を経て制御部5へと転送される。処理S101にてこの
コマンドの受け取り完了を待ち、その後処理S102で
経路A3を経てデータ記憶部8の内容の消去が行われ
る。引き続いて外部より患者情報・測定条件のデータが
同様に送り込まれ、処理S103にて受け取り完了を待
ち、処理S104にて経路A3を経てデータ記憶部8に
患者情報・測定条件が記憶される。続いて時計の時刻合
わせのための初期データが処理S105によって受け取
られ、この初期データを用いて処理S106により経路
A4を経て時計の時刻合わせが実行される。この間、必
要に応じ経路A5を経て動作状態を表示部3に表示して
もよい。
【0026】次に、長時間測定処理S2の詳細について
図4,図5,図9を用いて以下に説明する。図4は覚醒
時の血圧測定の際のデータないし信号の経路を示し、図
5は睡眠時の血圧測定の際のデータないし信号の経路を
示す。図9はS2の流れ図である。
【0027】処理S201において図4の経路B1ない
し図5の経路C1を経て間欠的に時計7から得られる時
刻情報を調べ、測定時点になるまで待つ。測定時点と認
識される手順S202によってデータ記憶部8から経路
B2ないしC2を経て測定条件を読みだし、その測定時
点が覚醒時の設定か睡眠中の設定かを判定して、覚醒の
場合は処理S206、睡眠の場合は処理S203に進
む。
【0028】覚醒の場合は処理S206により、経路B
を経てスピーカ4を鳴動させ、血圧測定の促進音とす
る。患者はこの促進音を認めた場合、促進音を停止させ
るために操作スイッチ9を閉じ操作部2を介して認識信
号を経路B4を経て制御部5に与える。処理S207に
てこれを検知すると処理S208にてスピーカ4の鳴動
を停止させる。次に処理S209において患者のスイッ
チ9の操作により経路B4を経て測定開始の信号が与え
られるのを待ち、処理S201により10分経過しても
開始操作がなされない場合は再び促進音発生の処理S2
06に戻る。測定開始を認識すると処理S203に進
む。以下は覚醒時も睡眠中もほぼ同じ処理を行う。
【0029】処理S203により、経路BないしC3を
経て血圧測定部1に自動血圧測定を行わせ、経路B6な
いしC4を経て血圧測定結果を得る。処理S204,S
205により三分間の間隔をおいて三回自動測定を行
う。覚醒時には経路B7を経て表示部3に測定結果を表
示してもよい。三回の測定が終了すると処理S211に
より経路B8ないしC5を経て結果をデータ記憶部8に
記憶させる。次に処理S212により、定められた測定
点での血圧測定が終了したか否かを判定し、終了した場
合はS2全体の動作を終了し、さもなければ処理S20
1に戻って次の測定時点まで待つ。
【0030】次に測定データ転送処理S3の詳細につい
て図6と図10を用いて以下に説明する。
【0031】図6は血圧測定データ等を外部に転送する
際のデータないし信号の経路を示す。図10はS3の流
れ図である。初めに装置は処理S301により外部から
データ転送し時のコマンドを待ち受けている。この状態
で経路D1を経て外部よりデータ転送コマンドが送ら
れ、経路D2を経て制御部5に受け取られる。コマンド
を認識すると処理S302により経路D4を経てデータ
記憶部8に蓄えられている測定データ、患者情報等を読
み出す。
【0032】これらの情報は処理S303により経路D
5,D6を経て外部に転送される。次に処理S304に
より回帰曲線が求められる。処理S304の内容につい
て以下に具体的な手段の一例を示す。
【0033】回帰曲線をフーリエ解析を利用して最小二
乗法により求めることにする。求めるべき回帰曲線y
(t)をフーリエ級数展開して表現すると、一般的に、
【0034】
【数1】 と表される。ここでtは時間、T/kは周期を表す。こ
こでは、k=2までとして、k≧3で表される誤差分を
εとすると(1)式は、
【0035】
【数2】 と表すことができる。
【0036】ここで、β0 =a0 /2,β1 =a1 ,β
2 =b1 ,β3 =a2 ,β4 =b2,x0 =1, x1 (t)=cos(2πt/T),x2 (t)=si
n(2πt/T) x3 (t)=cos(4πt/T),x4 (t)=si
n(4πt/T) とおくと、(2)式は、
【0037】
【数3】 と表することができて、これはy(t)を目的変数と
し、{x1 (t),x2 (t),x3 (t),x4
(t)}を説明変数とした重回帰モデルに相当し、βは
偏回帰係数に相当する。p個(≧4)の測定点に関して
(3)式を適用すると、ベクトルと行列(以下、小文字
のスカラー値に対応するベクトルと行列を大文字で表わ
す)用いて、
【0038】
【数4】 ただし、
【0039】
【数5】 と表現できる。ここでyはp個の測定点における測定
値、εは同じく誤差分を表している。(4)式より一般
的に tE・E→最小とする最小二乗解は、
【0040】
【数6】 として与えられることが知られている。本発明において
は、測定点数pを6とし、6行5列の行列Xの各要素
は、T=24時間,t1 =3,t2 =7,t3 =11,
4 =15,t5 =19,t6 =23(時)として、
【0041】
【数7】 より容易に求めることができる。この様にしてXは以下
の様に求められる。
【0042】
【数8】 従って、t X・Xは、
【0043】
【数9】 となり、この逆行列は、
【0044】
【数10】 と計算できる。
【0045】したがって、(6)式にこれらを適用する
と、
【0046】
【数11】 となり、yに測定値を与えることによって容易にβ、即
ち(2)式におけるa0,a1 ,a2 ,b1 ,b2 を求
めることができる。
【0047】測定値yとして、次の2組の例について実
際に計算を実行してみる。
【0048】
【数12】 1 については、
【0049】
【数13】 即ち、a/2=120,a1 =0,a2 =0,b1
0,b2 =0となり、直流成分のみとなる。y2 につい
ては、
【0050】
【数14】 即ち、a0 /2=119.2,a1 =−11.47,b
1 =−7.387,a 2 =−2.887,b22=−6.
667となる。
【0051】(1)式は余弦関数のみでの表現も可能で
ある。即ち、
【0052】
【数15】 ここで、A0 =a0 /2(メサー:mesor),Ak
=√ak 2+bk 2(振幅:amplitude) θk =tan-1(bk /ak )(位相角:acroph
ase) ωk =2πk/T(角周波数)である。
【0053】前述の例で求めたy2 に関するa0 ,a
1 ,a2 ,ab1 ,b2 を(1)′に適用すると、 A0 =a0 /2,A1 =√a1 2+b1 2≒13.6 A2
=√a2 2+b2 2≒7.27 θ1 =tan-1(b1/a1)=tan-1(-7.387/-11.47)≒0.572+n
π(n=0,1,2,…) θ2 =tan-1(b2/a2)=tan-1(-6.667/-2.887)≒1.162+n
π(n=0,1,2,…) w1 =π/12(rad/時),w2 =π/6(rad
/時) θ1 ,θ2 はa1 ,b1 ,a2 ,b2 の符号を考慮する
とn=1となり、θ1≒3.714(rad),θ2
4.304(rad)を得る。従って、y2 による回帰
曲線y2 (t)は、
【0054】
【数16】 となる。(tの単位は時,角度の単位はradである) A0 (メサー)は24時間にわたる血圧変動の平均を表
しており、本明細書に記載される「レベル」に相当す
る。θ1 ,θ2 は同じく「位相」、A1 ,A2 は「振
幅」に相当する。
【0055】(10)式により、t=3,7,11,1
5,19,23に対してy2 (t)を求め、もとの測定
値と比較したものが表2である。
【0056】
【表2】 いずれも1%未満の誤差であることがわかる。また表1
の内容を考慮すると、より多くの測定点をもつデータと
比して遜色ないことがわかる。
【0057】このように求められた回帰曲線のデータは
処理S305により外部に転送される。
【0058】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、血圧の最も低下する時間帯、たとえば、1日で午前
3時±15分を起点として4時間±15分間隔のわずか
6時点の測定値を用いることから、患者が睡眠中を除い
て血圧測定装置を身体に常に装着しておく必要がなく、
また通常睡眠中においても1時点か2時点の測定をする
のみであるため、以下に示すように拘束性、侵襲性を大
幅に低減することができる。
【0059】(1)装置を身体に装着したままにしてお
く必要がないので日常生活の動作に影響がない。
【0060】(2)カフを加圧する頻度が低いため特に
夜間の睡眠障害が極めて少なく、又皮下出血を起こしに
くい。
【0061】(3)カフを装着したままの時間が睡眠中
に限られるため、むれ、かぶれを起こしにくい。
【0062】(4)装置の消費エネルギーを小さくでき
るので、電源の電池を小さくできるため、装置を小型軽
量化でき携帯の負担を著しく軽減できる。これは特に体
力の劣る高齢者,女性及び小児の患者には恩恵が大き
い。
【0063】(5)患者負担が少ないので、連続して何
日も測定を続けたり、あるいは高血圧の各種治療薬の効
果を確認するために数回にわたって日内変動を測定する
ことが可能となる。
【0064】(6)簡便に測定ができるため、事業体,
学校,地域住民等の大きな母集団に対して、高血圧のス
クリーニングが可能となり、高血圧症の早期発見に寄与
するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の日内変動測定方法に従って
測定を実行する測定装置の機能ブロック図である。
【図2】収縮期、拡張期血圧の各時間の実測値平均と周
期回帰曲線を示す図である。
【図3】図1の機能ブロック図における初期設定の際の
データないし信号の経路を示す図である。
【図4】図1の機能ブロック図における覚醒時における
の圧測定時のデータの流れの経路を示す図である。
【図5】図1の機能ブロック図における睡眠時の血圧測
定時のデータの流れの経路を示す図である。
【図6】図1の機能ブロック図における血圧データ転送
時のデータの流れの経路を示す図である。
【図7】実施例に従う装置が実行する基本的な処理を示
す図である。
【図8】図7の初期設定処理の詳細を示すフローチャー
トである。
【図9】図7の長時間測定処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図10】図7の測定データ転送処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血圧の最も低下する時間帯を起点とし、
    この時間帯から所定の時間ごとに血圧を測定し、その測
    定値に基づいて異なる周期の曲線から合成された回帰曲
    線を作成することを特徴とする血圧日内変動測定方法。
JP19845192A 1992-07-24 1992-07-24 血圧日内変動近似測定装置 Expired - Lifetime JP3231846B2 (ja)

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