JPH0638716Y2 - 転写シート - Google Patents
転写シートInfo
- Publication number
- JPH0638716Y2 JPH0638716Y2 JP1986056317U JP5631786U JPH0638716Y2 JP H0638716 Y2 JPH0638716 Y2 JP H0638716Y2 JP 1986056317 U JP1986056317 U JP 1986056317U JP 5631786 U JP5631786 U JP 5631786U JP H0638716 Y2 JPH0638716 Y2 JP H0638716Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- oil
- transfer sheet
- fat
- transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はテレビキャビネット、家電製品、日用雑貨等の
表面仕上げ用の転写シートに関するものである。
表面仕上げ用の転写シートに関するものである。
テレビキャビネット、家電製品、日用雑貨等の表面仕上
げ用として、従来よりホットスタンプ箔と称する転写シ
ートが用いられている。
げ用として、従来よりホットスタンプ箔と称する転写シ
ートが用いられている。
被転写基材の上に転写シートを重ね、ホットローラーで
圧着し、冷却後に基材シートを除去すれば、剥離層と着
色インキ層が転写される。転写シシートは、通常は基材
シートの上に剥離層と絵柄等の着色インキ層を有し、必
要に応じて更に接着剤層が形成されており、接着剤層の
接着力、又はインキ層中の接着成分の接着力によって被
転写基材の表面に剥離層とインキ層が転写されるが、転
写時の急加熱加圧、急冷却により、基材によっては第2
図に示すように被転写基材7の表面に歪8を生じ、この
転写されたインキ層等の上に油脂9、例えば機械油、動
植物性脂肪、殺虫剤等が付着すると、第3図に示すよう
にこの油脂が剥離層やインキ層中に浸透し、被転写基材
7の表面に達し、その結果前記歪8を生じた部分にクラ
ック10が発生し、このクラック10の発生に伴ってその表
面に形成されたインキ層等にもクラック11が発生すると
いう問題点を有している。
圧着し、冷却後に基材シートを除去すれば、剥離層と着
色インキ層が転写される。転写シシートは、通常は基材
シートの上に剥離層と絵柄等の着色インキ層を有し、必
要に応じて更に接着剤層が形成されており、接着剤層の
接着力、又はインキ層中の接着成分の接着力によって被
転写基材の表面に剥離層とインキ層が転写されるが、転
写時の急加熱加圧、急冷却により、基材によっては第2
図に示すように被転写基材7の表面に歪8を生じ、この
転写されたインキ層等の上に油脂9、例えば機械油、動
植物性脂肪、殺虫剤等が付着すると、第3図に示すよう
にこの油脂が剥離層やインキ層中に浸透し、被転写基材
7の表面に達し、その結果前記歪8を生じた部分にクラ
ック10が発生し、このクラック10の発生に伴ってその表
面に形成されたインキ層等にもクラック11が発生すると
いう問題点を有している。
このクラック10、11の発生は、被転写基材7がハイイン
パクトスチロール(HIPS)や通常のスチロール(GPPS)
の場合に著しく、比較的安価な製品を得る上で大きな障
害となっている。
パクトスチロール(HIPS)や通常のスチロール(GPPS)
の場合に著しく、比較的安価な製品を得る上で大きな障
害となっている。
本考案は、HIPSやGPPS等の比較的安価な樹脂を用いた被
転写基材に、転写後に油脂が付着してもクラックを生じ
ないように構成した転写シートを提示するものである。
転写基材に、転写後に油脂が付着してもクラックを生じ
ないように構成した転写シートを提示するものである。
本考案の転写シートは、第1図に示すように基材シート
1、剥離層2、油脂バリヤー層3、絵柄等着色インキ層
4、および必要に応じて形成する接着剤層5とから成る
ものであり、油脂バリヤー層の存在によって表面に付着
した油脂がインキ層等に浸透しないようにしたものであ
る。
1、剥離層2、油脂バリヤー層3、絵柄等着色インキ層
4、および必要に応じて形成する接着剤層5とから成る
ものであり、油脂バリヤー層の存在によって表面に付着
した油脂がインキ層等に浸透しないようにしたものであ
る。
油脂に対してはウレタン系の樹脂が良好なバリヤー性を
有しており、バリヤー層としての効果と転写適正とのか
ね合いから1〜5μの膜厚になるように層を形成する。
有しており、バリヤー層としての効果と転写適正とのか
ね合いから1〜5μの膜厚になるように層を形成する。
被転写基材の表面に転写されたインキ層等の上に油脂が
付着しても、その油脂の浸透は油脂バリヤー性のウレタ
ン樹脂層で止められてしまい、被転写基材表面の歪発生
部分には達しないので被転写基材表面にはクラックが発
生せず、従ってインキ層にもクラックは発生しない。
付着しても、その油脂の浸透は油脂バリヤー性のウレタ
ン樹脂層で止められてしまい、被転写基材表面の歪発生
部分には達しないので被転写基材表面にはクラックが発
生せず、従ってインキ層にもクラックは発生しない。
〔考案の効果〕 HIPSやGPPS等の樹脂を被転写基材として用いても、油
脂の影響によるクラックは発生せず、良好な成形品が得
られる。
脂の影響によるクラックは発生せず、良好な成形品が得
られる。
表面に付着した油脂はインキ層等にほとんど浸透しな
いので拭き取ることができ、製品の表面を良好な状態に
保つことができる。
いので拭き取ることができ、製品の表面を良好な状態に
保つことができる。
以下実施例に従って本考案を詳細に説明する。
まず厚さ25μのポリエステルフイルムの表面にメチルメ
タクリレート樹脂を主体とする剥離ニスを約2μの厚さ
に塗布し、更にその上に油脂バリヤー層として、ウレタ
ン樹脂100重量部に対してイソシアネートを10重量部添
加したウレタン樹脂組成物を版深が40μのグラビア版を
用いて塗布し、2μの厚さの層を形成した。
タクリレート樹脂を主体とする剥離ニスを約2μの厚さ
に塗布し、更にその上に油脂バリヤー層として、ウレタ
ン樹脂100重量部に対してイソシアネートを10重量部添
加したウレタン樹脂組成物を版深が40μのグラビア版を
用いて塗布し、2μの厚さの層を形成した。
この油脂バリヤー層の厚さは1〜5μが適当であり、1
μ以下ではバリヤー層としての効果が得られず、5μ以
上では転写性能に支障をきたすので好ましくない。
μ以下ではバリヤー層としての効果が得られず、5μ以
上では転写性能に支障をきたすので好ましくない。
この油脂バリヤー層の上に通常のインキを用いて木目柄
の印刷を施し、更にその上にアクリル系の接着剤を塗布
し、その後にウレタン樹脂組成物を架橋させるために40
℃の乾燥機中で24時間加熱して転写シートを得た。
の印刷を施し、更にその上にアクリル系の接着剤を塗布
し、その後にウレタン樹脂組成物を架橋させるために40
℃の乾燥機中で24時間加熱して転写シートを得た。
以上のようにして得られた転写シートを用いてHIPS基材
の成形品の表面に転写絵付を行ない、転写表面の油脂に
よる影響を観察した。
の成形品の表面に転写絵付を行ない、転写表面の油脂に
よる影響を観察した。
試験方法は、食用バターを転写面に塗布し、40℃で相対
湿度が90%の雰囲気中に60時間放置してクラックの発生
の有無を見るというもので、油脂バリヤー層を設けてい
ない従来の転写シートを用いて絵付したHIPS基材の成形
品を比較例として同時に試験した。
湿度が90%の雰囲気中に60時間放置してクラックの発生
の有無を見るというもので、油脂バリヤー層を設けてい
ない従来の転写シートを用いて絵付したHIPS基材の成形
品を比較例として同時に試験した。
その結果、比較例の成形品のバター塗布面には無数のク
ラックが発生したが、油脂バリヤー層を形成した本考案
の転写シートを用いた成形品にはクラックが全く発生し
なかった。
ラックが発生したが、油脂バリヤー層を形成した本考案
の転写シートを用いた成形品にはクラックが全く発生し
なかった。
第1図は本考案の転写シートの構成を示す断面図、第2
図と第3図は従来の転写シートを用いた場合の被転写基
材の状態を示す説明図である。 1…基材シート、2…剥離層 3…油脂バリヤー層、4…インキ層 5…接着剤層、6…転写層 7…被転写基材、8…歪 9…油脂、10…クラック 11…クラック
図と第3図は従来の転写シートを用いた場合の被転写基
材の状態を示す説明図である。 1…基材シート、2…剥離層 3…油脂バリヤー層、4…インキ層 5…接着剤層、6…転写層 7…被転写基材、8…歪 9…油脂、10…クラック 11…クラック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−83116(JP,A) 実願 昭57−124359号(実開 昭59− 29262号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U)
Claims (1)
- 【請求項1】基材シート、剥離層、油脂バリヤー層、絵
柄等着色インキ層から成ることを特徴とする転写シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986056317U JPH0638716Y2 (ja) | 1986-04-15 | 1986-04-15 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986056317U JPH0638716Y2 (ja) | 1986-04-15 | 1986-04-15 | 転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62167698U JPS62167698U (ja) | 1987-10-24 |
JPH0638716Y2 true JPH0638716Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=30885023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986056317U Expired - Lifetime JPH0638716Y2 (ja) | 1986-04-15 | 1986-04-15 | 転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0638716Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE414380B (sv) * | 1973-09-28 | 1980-07-28 | Dennison Mfg Co | Laminatprodukt i form av en vermeoverforingsetikett omfattande ett klisterskikt, ett tryckskikt och ett skyddsskikt av tva polymera komponenter |
JPS5929262U (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-23 | 凸版印刷株式会社 | 転写シ−ト |
-
1986
- 1986-04-15 JP JP1986056317U patent/JPH0638716Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62167698U (ja) | 1987-10-24 |
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