JPH0638358B2 - 内燃機関の点火装置用定電圧放電管のガス封入方法 - Google Patents

内燃機関の点火装置用定電圧放電管のガス封入方法

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JPH0638358B2
JPH0638358B2 JP24302588A JP24302588A JPH0638358B2 JP H0638358 B2 JPH0638358 B2 JP H0638358B2 JP 24302588 A JP24302588 A JP 24302588A JP 24302588 A JP24302588 A JP 24302588A JP H0638358 B2 JPH0638358 B2 JP H0638358B2
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弘康 市賀
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内燃機関の点火装置における点火プラグと直
列に接続されて使用される定電圧放電管のガス封入方法
に関するものである。
従来の技術 内燃機関の点火装置における点火プラグの絶縁磁器体表
面にカーボンや鉛化合物等が付着することにより、必要
な電圧が点火プラグ電極のところで得られなくなること
を防止するために、点火プラグと点火コイルとの間に放
電管を設けることがすでに知られており、そのような放
電管として特開昭50-139237号公報に示されるものがあ
る。
これは、第6図に示すようにセラミックの筒状絶縁体1
2の両端をコップ状金属電極13,14で封止し、筒状
絶縁体の内部15に不活性ガスを充填したものである。
発明が解決しようとする課題 内燃機関の点火装置の点火プラグの点火電圧は、最近で
は10〜25kV位に設定されているが、カーボンの付
着によるくすぶり汚損を防止することからも、点火電圧
は高いほど好ましい。くすぶり汚損を確実に防止するに
は18kV以上の点火電圧が必要とされ、当然のことな
がら前述した従来の放電管についても放電開始電圧の高
いことが要求される。
放電管の放電開始電圧を高するには、主電極間の放電間
隔を大きくするか、内部の封入ガス圧も高くするかのい
ずれかが効果的であるが、放電間隔は点火装置の組み込
みの制約から寸法的に限度があり、あまり大きくするこ
とはできない。
一方、内部の封入ガス圧を高くする場合には、次のよう
な問題がある。
前述した従来の放電管は、たとえば電極14を筒状絶縁
体12に封着し、他方の電極13を未封着状態のまま密
閉容器内に載置し、密閉容器内を排気して不活性ガスを
封入することにより筒状絶縁体12の内部を排気し、さ
らに不活性ガスを封入してから、密閉容器の外部より高
周波加熱装置で電極13の近傍を加熱して電極13を筒
状絶縁体12に封着することで作られるのが一般的であ
る。
また、電極13,14の筒状絶縁体12への封着には、
封着ガラスを用いるか、もしくは、筒状絶縁体12の表
面にメタライジング技術により形成される金属層と電極
との封着部分をろう材で接合するかのいずれかで行われ
る。ところが、両者とも、封着には高温加熱に相応の時
間を要するので、封着時の加熱によって筒状絶縁体の内
部のガス圧が外部より一時的に高くなり、絶縁体内部の
不活性ガスが外部に流出するために、密閉容器の封入ガ
ス圧を筒状絶縁体の必要ガス圧より高くしておかなけれ
ばならない。
ところが、点火プラグの点火電圧を18kV以上の高い
電圧とするには、前述したように、放電管の放電開始電
圧を高くしなければならない。それには放電間隔の制約
から数気圧〜十数気圧もの不活性ガスを封入しなければ
ならない。
しかるに、前述した従来の放電管に数気圧〜十数気圧と
いう高い圧力の不活性ガスを封入するには、密閉容器内
の封入ガス圧を非常に高くしなければならず、密閉容器
には高圧に耐え得るものが必要となるので、排気,ガス
封入のための装置が大型化し、また高価なものになる。
本発明は、このような問題を改善するためになされたも
ので、排気,ガス封入のための装置に大型化で高価な装
置を必要としない点火装置用定電圧放電管のガス封入方
法を提供するものである。
課題を解決するための手段 本発明の点火装置用定電圧放電管は、中空部に連設する
第1開口およびこの第1開口の開口面積より小さい面積
の第2開口を端部に有する中空円筒外囲器と、中空円筒
外囲器に封着ガラスにより封着されて第1開口を封塞す
る第1の金属封塞体と、第1の金属封塞体に取り付けら
れている第1電極と、中空円筒外囲器に封着ガラスによ
り封着されて第2開口を封塞する第2の金属封塞体と、
第2の金属封塞体に取り付けらてている第2の電極を有
し、中空部には不活性ガスが封入されているものであ
る。
作 用 中空円筒外囲器の内部への不活性ガス封入は、小さい一
方の開口とこれを封塞する大きさの金属封塞体を介して
行った後、加熱溶融した封着ガラスを用いて金属封塞体
で開口を封塞するようにしたので、加熱封着時間は比較
的短くてすみ、中空円筒外囲器内の不活性ガスの流出を
少なくすることができる。
実施例 以下、本発明の点火装置用定電圧放電管の一実施例につ
いて、図面を用いて説明する。
第1図は本実施例の断面図である。
図において、1はたとえばセラミックの絶縁材よりなる
中空円筒外囲器で、第2図(イ)に示すように一端に第1
開口8を有し、その周縁には第1の溝9が形成されてお
り、また、他端には第2図(ロ)に示すように第1開口8
より狭い開口面積の第2開口10を有し、その周縁には
第2の溝11が形成されている。
2はたとえばコバールの金属材料よりなる第1の金属封
塞体で、第3図(イ)に示すように有底形状をなし、第
1開口面積より少し広い底面積を有し、第1開口8を封
塞している。3はたとえばコバールの金属材料よりなる
第2の金属封塞体で、第3図(ロ)に示すように有底形状
をなし、第2開口面積より若干広い底面積を有し、第2
開口10を封塞している。4は封着ガラスで、金属封塞
体2,3を中空円筒外囲器の溝9,10のそれぞれに溶
着している。5は第1電極で、タングステン,タンタル
もしくはモリブデン等の金属よりなり、第1の金属封塞
体2の底部に溶着されている。6は第2電極で、タング
ステン,タンタル,モリブデン等の金属粉末をプレス成
形し焼結した焼結体を金属棒に取り付け、第2の金属封
塞体3の底部に溶着したものである。7は中空部で、ア
ルゴン,ネオン,窒素ならびにキセノン等のいずれか一
種または数種混合してなる不活性ガスが必要な放電開始
電圧を得るための圧力で封入されている。
なお、第1電極5と第2電極6は、第1電極5を第2の
金属封塞体3に取り付け、第2電極6を第1の金属封塞
体2に取り付けてもよい。
この実施例の製造方法について説明する。
まず、たとえばセラミックの材料の粉末をプレス成型
し、これを焼成して第2図(イ),(ロ)に示すように中空
部7に連設した第1開口8とこの開口周縁の第1の溝9
と、第1開口より狭い面積の第2開口10とこの開口周
縁の第2の溝11とを両端に有する中空円筒外囲器1を
作製する。
次に、この中空円筒外囲器1の第1の溝9と第2の溝1
1に外囲器1と熱膨張係数がほぼ等しいガラスフリット
を塗布し、大気中または窒素雰囲気中で加熱溶融させて
第4図(イ)に示すように第1の溝9に、また図示してい
ない第2の溝11にそれぞれ封着ガラス4を溶着してお
く。
また、第1,第2の金属封塞体2,3にもその底部周縁
にガラスフリットを塗布し、前述したと同様に第4図
(ロ)に示すように第1の金属封塞体2に、また他方の図
示していない第2の金属封塞体3にそれぞれ封着ガラス
4を溶着し、さらに第1と第2の金属封塞体2,3の底
部に第1図に示すように第1と第2の電極5,6をそれ
ぞれ溶着する。
なお、中空円筒外囲器1および金属封塞体2,3の封着
ガラスはそれぞれに近似した熱膨張係数を有していなけ
ればならないことから、中空円筒外囲器1と金属封塞体
2,3とは熱膨脹係数の近似しているものが使用され
る。
次いで、第1の金属封塞体2を、第1電極5が中空部7
へ向うように、第1の溝9にその側壁部を嵌挿して中空
円筒外囲器1に上方から載置し、これを窒素ガス中また
は不活性ガス雰囲気中で加熱して、第1の溝9および第
1の金属封塞体2の封着ガラスを再度溶融し、金属封塞
体の重みで金属封塞体の側壁部先端が第1の溝9の底部
に当接するまで加熱を続けて、第1図に示すように第1
の金属封塞体2を第1の溝9のところで封着ガラスによ
り封着する。
しかる後、第2の金属封塞体3を同様に第2の溝11に
その側壁部を嵌挿して中空円筒外囲器に上方から載置
し、さらに、これを密閉容器内に載置し、密閉容器内を
排気することにより中空円筒外囲器の中空部7をも排気
した後、アルゴン,ネオン,窒素ならびにキセノン等の
一種あるいは混合した不活性ガスを所定圧力で封入し、
密閉容器の外部より高周波加熱装置で金属封塞体3の近
傍を加熱して、金属封塞体3および第2の溝11にあら
かじめ溶着しておいた封着ガラスを溶融させ、第1図に
示すように封着ガラス4で金属封塞体3を第2の溝11
のところで封着し、第5図に示すような定電圧放電管と
する。
この排気、不活性ガス封入の方法は、たとえば特開昭63
-175315号公報にも示されているように公知であるが、
金属封塞体の封着については、これによらずにレーザ光
の照射を利用して行ってもよい。
また、本実施例においては、ガラスフリット塗布し加熱
溶融して封着ガラスをあらかじめ第1と第2の金属封塞
体2,3および第1と第2の溝9,11に溶着したが、
第1と第2の金属封塞体2,3および第1と第2の溝
9,11にガラスフリットを塗布し、金属封塞体の封着
時に加熱溶着してもよい。
また、封着ガラスは封着強度の点から金属封塞体2,3
と溝9,11の両者間に介在させたが、金属封塞体だけ
にガラスフリットを塗布して溝への封着時に溶着して
も、またはあらかじめ封着ガラスを溶着しておいて封着
時に再溶融し溝に溶着してもよい。そして、金属封塞体
の側壁部先端を溝の底部に当接させなくても、封着ガラ
スで金属封塞体が溝に完全に溶着していれば十分であ
る。
さらに、第1と第2の金属封塞体2,3の底部の外端面
は中空円筒外囲器1の最外端面より内方の中空部7寄り
にあるが、これは定電圧放電管を落下したとき金属封塞
体2,3が直接衝撃を受けて封着部にクラッチを生じ、
不活性ガスがリークしてしまうことを防止する上で有効
であり、その間隔Dは0.1mm以上あれば十分である。
さらにまた、本実施例では、中空円筒外囲器1の両端の
第1開口8と第2開口10の周縁に第1,第2の溝9,
11を設け、この第1と第2の溝9,11に封着ガラス
によって第3図(イ),(ロ)に示す第1,第2の金属封塞
体2,3を溶着しているが、中空円筒外囲器1に溝を設
けずに第1開口8と第2開口10を単に段穴にし、第
1,第2金属封塞体2,3を平板にして、それらを段穴
の平坦部のところで封着ガラスによって封着してもよ
い。
発明の効果 本発明の製造方法による定電圧放電管は、中空円筒外囲
器内の排気、それへの不活性ガスの封入を、小さい第2
開口とこれを封塞する第2の金属封塞体とを介して行
い、その後第2の金属封塞体により第2開口を封塞する
ものなので、この第2の金属封塞体による封塞のための
封着ガラスの加熱封着時間が比較的短くてよく、中空円
筒外囲器内の不活性ガスの流出を効果的に抑制すること
ができる。したがって、排気,不活性ガス封入をするた
めに用いられる密閉容器内のガス圧を、中空円筒外囲器
内に封入するのに必要なガス圧よりあまり高くする必要
がなく、そのため排気とガス封入のための装置が大型化
せず、また安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の点火装置用定電圧放電管の一実施例の
断面図,第2図(イ)は中空円筒外囲器を一部切断して一
方の開口部を示した斜視図,第2図(ロ)は中空円筒外囲
器を一部切断して他方の開口部を示した斜視図,第3図
(イ)は第1の金属封塞体の斜視図,第3図(ロ)は第2
の金属封塞体の斜視図,第4図(イ)は封着ガラスを溶
着した中空円筒外囲器を一部切断した一方の開口部の断
面図,第4図(ロ)は封着ガラスを溶着した第1の金属封
塞体の断面図,第5図は本実施例の外観図、第6図は従
来の点火装置用放電管の断面図である。 1……中空円筒外囲器、2……第1の金属封塞体、3…
…第2の金属封塞体、4……封着ガラス、5……第1電
極、6……第2電極、7……中空部、8……第1開口、
9……第1の溝、10……第2開口、11……第2の
溝。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空部に連設する第1開口およびこの第1
    開口の開口面積より小さい面積の第2開口を端部に有す
    る中空円筒外囲器と、前記中空部の排気、不活性ガス封
    入に先立って封着ガラスにより前記中空円筒外囲器の前
    記第1開口を封塞する第1の金属封塞体と、前記第1の
    金属封塞体に取りつけられる第1電極と、封塞されてい
    ない前記第2開口を介して前記中空部の排気、不活性ガ
    スの封入後に前記中空円筒外囲器に封着ガラスにより溶
    着され前記第2開口を封塞する第2の金属封塞体と、前
    記第2の金属封塞体に取りつけられる第2の電極と、前
    記中空部に封入される不活性ガスとからなる内燃機関の
    点火装置用定電圧放電管のガス封入方法。
  2. 【請求項2】中空円筒外囲器は第1開口周縁の第1の溝
    と第2開口周縁の第2の溝とを有し、第1の金属封塞体
    は有底形状をしていて、前記第1の溝に嵌挿する側壁部
    を有し、第2の金属封塞体は有底形状をしていて、前記
    第2の溝に嵌挿する側壁部を有している請求項1に記載
    の内燃機関の点火装置用定電圧放電管のガラス封入方
    法。
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