JPH0638327B2 - 偏向ヨ−ク装置 - Google Patents
偏向ヨ−ク装置Info
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- JPH0638327B2 JPH0638327B2 JP62034952A JP3495287A JPH0638327B2 JP H0638327 B2 JPH0638327 B2 JP H0638327B2 JP 62034952 A JP62034952 A JP 62034952A JP 3495287 A JP3495287 A JP 3495287A JP H0638327 B2 JPH0638327 B2 JP H0638327B2
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- coil
- magnetic field
- deflection yoke
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/003—Arrangements for eliminating unwanted electromagnetic effects, e.g. demagnetisation arrangements, shielding coils
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/0007—Elimination of unwanted or stray electromagnetic effects
- H01J2229/0015—Preventing or cancelling fields leaving the enclosure
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Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、例えばテレビジョン受像機、ＣＲＴディスプ
レイ装置等の陰極線管上に装着される偏向ヨーク装置の
改良に関する。
レイ装置等の陰極線管上に装着される偏向ヨーク装置の
改良に関する。
＜従来の技術＞ 周知のように、テレビジョン受像機やＣＲＴディスプレ
イ装置等の陰極線管上に装着される偏向ヨークにおいて
は、通常、水平偏向コイルに対し１５．７５ＫＨｚ以上
で１２０ＫＨｚ程度までの水平偏向電流を供給し、垂直
偏向コイルに対し６０Ｈｚ近辺の垂直偏向電流を供給
し、各偏向コイルから発生する水平偏向磁界，垂直偏向
磁界を利用して電子ビームを所定量偏向させ、画面上に
所望の画像を得るものであり、この場合、水平偏向磁
界，垂直偏向磁界ともに偏向ヨーク（コア）の外部に対
し漏れ磁界を生じるものである。そして、この外部漏れ
磁界の存在は、偏向ヨークの特性上大きな影響度はな
く、また、偏向ヨーク自体が偏向コイルからの漏れ磁界
を利用して成り立っている装置（部品）であることか
ら、最近まで、偏向ヨーク自体で外部漏れ磁界を低減し
ようとする対策は何等講じられていないものであった。
イ装置等の陰極線管上に装着される偏向ヨークにおいて
は、通常、水平偏向コイルに対し１５．７５ＫＨｚ以上
で１２０ＫＨｚ程度までの水平偏向電流を供給し、垂直
偏向コイルに対し６０Ｈｚ近辺の垂直偏向電流を供給
し、各偏向コイルから発生する水平偏向磁界，垂直偏向
磁界を利用して電子ビームを所定量偏向させ、画面上に
所望の画像を得るものであり、この場合、水平偏向磁
界，垂直偏向磁界ともに偏向ヨーク（コア）の外部に対
し漏れ磁界を生じるものである。そして、この外部漏れ
磁界の存在は、偏向ヨークの特性上大きな影響度はな
く、また、偏向ヨーク自体が偏向コイルからの漏れ磁界
を利用して成り立っている装置（部品）であることか
ら、最近まで、偏向ヨーク自体で外部漏れ磁界を低減し
ようとする対策は何等講じられていないものであった。
これに対し、近来、偏向ヨークが装着された陰極線管に
近接してコンピュータ等の高周波対応の端末機器を配置
する等、映像機器の多様化が進み、従来特に問題となら
なかった偏向ヨークの外部漏れ磁界のうち、周波数の高
い水平偏向磁界の外部漏れ磁界が不要輻射となって、端
末機器等の他機種の誤動作を生じさせる等の悪影響を及
ぼすという懸念が生じ、このため、偏向ヨーク自体で不
要輻射を低減させることが要望されるようになってき
た。
近接してコンピュータ等の高周波対応の端末機器を配置
する等、映像機器の多様化が進み、従来特に問題となら
なかった偏向ヨークの外部漏れ磁界のうち、周波数の高
い水平偏向磁界の外部漏れ磁界が不要輻射となって、端
末機器等の他機種の誤動作を生じさせる等の悪影響を及
ぼすという懸念が生じ、このため、偏向ヨーク自体で不
要輻射を低減させることが要望されるようになってき
た。
従来の偏向ヨークにおいては、偏向ヨークの基本原理、
つまり、偏向ヨークは偏向コイルからの漏れ磁界を利用
して電子ビームを所定量偏向すること、の観点から、ご
く一部の偏向ヨークにおいて、偏向ヨークの外周を囲む
ように磁気シールド板を設け、磁気シールド板により不
要輻射を低減させてなるものを除いて、偏向ヨークその
ものに不要輻射を低減させるための手段を何等設けない
ものであった。
つまり、偏向ヨークは偏向コイルからの漏れ磁界を利用
して電子ビームを所定量偏向すること、の観点から、ご
く一部の偏向ヨークにおいて、偏向ヨークの外周を囲む
ように磁気シールド板を設け、磁気シールド板により不
要輻射を低減させてなるものを除いて、偏向ヨークその
ものに不要輻射を低減させるための手段を何等設けない
ものであった。
＜発明が解決しようとする問題点＞ しかしながら、従来の偏向ヨークの外周を囲むようにシ
ールド板を設けるものにおいては、形状的に大型になる
という問題点があり、特性的にシールド板が不要輻射
（外部漏れ磁界）を受けて別の偏向磁界を形成し、画面
特性（ランディング，コンバージェンス，偏向歪）に悪
影響を与えるという問題点があった。一方、不要輻射を
低減させるための手段を何等有さない偏向ヨークにおい
ては、前述の如く、偏向ヨークに近接する他機種に誤動
作を生じさせたり、映像信号の乱れを生じて正常な画像
特性が得られない、等の悪影響を及ぼすという問題点が
あった。
ールド板を設けるものにおいては、形状的に大型になる
という問題点があり、特性的にシールド板が不要輻射
（外部漏れ磁界）を受けて別の偏向磁界を形成し、画面
特性（ランディング，コンバージェンス，偏向歪）に悪
影響を与えるという問題点があった。一方、不要輻射を
低減させるための手段を何等有さない偏向ヨークにおい
ては、前述の如く、偏向ヨークに近接する他機種に誤動
作を生じさせたり、映像信号の乱れを生じて正常な画像
特性が得られない、等の悪影響を及ぼすという問題点が
あった。
＜問題点を解決するための手段＞ 本発明の偏向ヨーク装置は上記問題点を解決するため、
コアと、コアの内面に沿って巻装される一対のくら型の
水平偏向コイルと、該水平偏向コイルの外側に配置され
るトロイダル型若しくはくら型の垂直偏向コイルと、コ
アの内面に配置され、水平偏向コイルと垂直偏向コイル
間の絶縁を保持し、かつ、各偏向コイルの位置を定める
コイルボビンとから偏向ヨークを構成し、水平偏向電流
を流す大きさの異なる複数個のループ状のコイルからな
る不要輻射対策手段を設け、該不要輻射対策手段を、前
記偏向ヨークの外部でコアおよび垂直偏向コイルから離
して配置し、偏向ヨークのＹ軸を中心として周方向にお
いて略対称となるように位置して、水平偏向コイルによ
つて発生する水平偏向磁界のうちコアの外部に漏れる磁
界と逆の磁界を不要輻射対策手段から発生させてなるも
のである。
コアと、コアの内面に沿って巻装される一対のくら型の
水平偏向コイルと、該水平偏向コイルの外側に配置され
るトロイダル型若しくはくら型の垂直偏向コイルと、コ
アの内面に配置され、水平偏向コイルと垂直偏向コイル
間の絶縁を保持し、かつ、各偏向コイルの位置を定める
コイルボビンとから偏向ヨークを構成し、水平偏向電流
を流す大きさの異なる複数個のループ状のコイルからな
る不要輻射対策手段を設け、該不要輻射対策手段を、前
記偏向ヨークの外部でコアおよび垂直偏向コイルから離
して配置し、偏向ヨークのＹ軸を中心として周方向にお
いて略対称となるように位置して、水平偏向コイルによ
つて発生する水平偏向磁界のうちコアの外部に漏れる磁
界と逆の磁界を不要輻射対策手段から発生させてなるも
のである。
＜作 用＞ 複数個のループ状のコイルからなる不要輻射対策手段に
水平偏向電流を流して水平偏向周期のキャンセル磁界を
発生させる。
水平偏向電流を流して水平偏向周期のキャンセル磁界を
発生させる。
不要輻射対策手段の小さい中央のコイルの内側には、不
要輻射対策手段のうち最も強いキャンセル磁界が発生
し、中央のコイルの両側すなわち中央のコイルと外側の
大きいコイルの間には、中央のコイルより弱いキャンセ
ル磁界が発生する。
要輻射対策手段のうち最も強いキャンセル磁界が発生
し、中央のコイルの両側すなわち中央のコイルと外側の
大きいコイルの間には、中央のコイルより弱いキャンセ
ル磁界が発生する。
また、コアの外に漏れる磁界は、偏向ヨークのＹ軸を中
心として周方向においても低減されるので、偏向ヨーク
から発散する不要輻射が一層多く低減される。
心として周方向においても低減されるので、偏向ヨーク
から発散する不要輻射が一層多く低減される。
また、不要輻射対策手段は、偏向ヨークのＹ軸方向にコ
アおよび垂直偏向コイルから離して配置し、かつ、Ｙ軸
を中心として周方向に配置しているので、キャンセル磁
界はコアからの漏れ磁界だけでなくコアの外に出ている
水平偏向コイル部分からの放射磁界も低減するものであ
る。
アおよび垂直偏向コイルから離して配置し、かつ、Ｙ軸
を中心として周方向に配置しているので、キャンセル磁
界はコアからの漏れ磁界だけでなくコアの外に出ている
水平偏向コイル部分からの放射磁界も低減するものであ
る。
＜実施例＞ 以下、本発明偏向ヨーク装置の一実施例を図面を用いて
詳細に説明する。第１図乃至第３図において、１は一対
の半環状コアを接合してなる円環状のコアであり、コア
１には、内面に一対のくら型の水平偏向コイル２，３が
配置され、外周に一対のトロイダル型の垂直偏向コイル
４，５が巻装される。６はコア１の内面に配置され水平
偏向コイル２，３と垂直偏向コイル４，５間の絶縁を保
持し、各コイル２，３、４，５の位置を規定するコイル
ボビンであり、コア１、水平偏向コイル２，３、垂直偏
向コイル４，５、コイルボビン６によって偏向ヨーク７
を構成する。偏向ヨーク７の外部で偏向ヨーク７のＹ軸
（垂直軸）近傍には不要輻射対策手段８，９が設けられ
る。不要輻射対策手段８，９は、第４図に示すように、
中央部コイル８１（９１）と外周部コイル８２（９２）
の連続する複数個のループ状のコイル８Ｃ（９Ｃ）から
構成される。コイル８Ｃ，９Ｃは、第２図に示すよう
に、偏向ヨーク７のＹ軸（垂直軸）を中心として周方向
において略対称状となるように位置して、偏向ヨーク７
のコイルボビン６に設けた係止突起１０に係合（係止）
して垂直偏向コイル４，５表面から所定距離をもって巻
回配置した状態で、偏向ヨーク本体７に対する取着固定
がなされるものである。ここで、不要輻射対策手段８，
９を構成するコイル８Ｃ，９Ｃは、例えば、第５図に示
すように、水平偏向コイル２，３に対して直列に接続さ
れており、この結果、コイル８Ｃ，９Ｃには水平偏向コ
イル２，３に供給される水平偏向電流と一致した電流が
供給されるものである。そして、不要輻射対策手段８，
９の連続する複数個のループ状のコイル８Ｃ，９Ｃによ
り、水平偏向コイル２，３によって発生する水平偏向磁
界のうち偏向ヨーク７の一部をなすコア１の外部に漏れ
る磁界（不要輻射）と逆の磁界（キャンセル磁界）を発
生するものである。ここで、本実施例においては、不要
輻射対策手段８，９のコイル８Ｃ，９Ｃとして、０．４
φの銅線を１０ターン周回して構成するものである。
詳細に説明する。第１図乃至第３図において、１は一対
の半環状コアを接合してなる円環状のコアであり、コア
１には、内面に一対のくら型の水平偏向コイル２，３が
配置され、外周に一対のトロイダル型の垂直偏向コイル
４，５が巻装される。６はコア１の内面に配置され水平
偏向コイル２，３と垂直偏向コイル４，５間の絶縁を保
持し、各コイル２，３、４，５の位置を規定するコイル
ボビンであり、コア１、水平偏向コイル２，３、垂直偏
向コイル４，５、コイルボビン６によって偏向ヨーク７
を構成する。偏向ヨーク７の外部で偏向ヨーク７のＹ軸
（垂直軸）近傍には不要輻射対策手段８，９が設けられ
る。不要輻射対策手段８，９は、第４図に示すように、
中央部コイル８１（９１）と外周部コイル８２（９２）
の連続する複数個のループ状のコイル８Ｃ（９Ｃ）から
構成される。コイル８Ｃ，９Ｃは、第２図に示すよう
に、偏向ヨーク７のＹ軸（垂直軸）を中心として周方向
において略対称状となるように位置して、偏向ヨーク７
のコイルボビン６に設けた係止突起１０に係合（係止）
して垂直偏向コイル４，５表面から所定距離をもって巻
回配置した状態で、偏向ヨーク本体７に対する取着固定
がなされるものである。ここで、不要輻射対策手段８，
９を構成するコイル８Ｃ，９Ｃは、例えば、第５図に示
すように、水平偏向コイル２，３に対して直列に接続さ
れており、この結果、コイル８Ｃ，９Ｃには水平偏向コ
イル２，３に供給される水平偏向電流と一致した電流が
供給されるものである。そして、不要輻射対策手段８，
９の連続する複数個のループ状のコイル８Ｃ，９Ｃによ
り、水平偏向コイル２，３によって発生する水平偏向磁
界のうち偏向ヨーク７の一部をなすコア１の外部に漏れ
る磁界（不要輻射）と逆の磁界（キャンセル磁界）を発
生するものである。ここで、本実施例においては、不要
輻射対策手段８，９のコイル８Ｃ，９Ｃとして、０．４
φの銅線を１０ターン周回して構成するものである。
斯かる構成の偏向ヨーク装置において、コイル８Ｃ，９
Ｃからなる不要輻射対策手段８，９を係止突起１０を介
して偏向ヨーク７の外部で偏向ヨーク７のＹ軸（垂直
軸）を中心として周方向において略対称状となるように
位置して設置した状態で所定の配線接続を行なう。然る
後、水平偏向コイル２，３、垂直偏向コイル４，５、不
要輻射対策手段８，９を構成するコイル８Ｃ，９Ｃにそ
れぞれ所定の電流を通電する。この場合、コイル８Ｃ
（９Ｃ）は、第４図に示すように、図中の矢印方向に電
流が流れると、中央部コイル８１（９１）の内側には最
も強いキャンセル磁界Ｈｃが発生し、中央部コイル８１
（９１）の両側、すなわち中央部コイル８１（９１）と
外周部コイル８２（９２）の間の部分には、磁界Ｈｃよ
り弱い磁界Ｈｓが磁界Ｈｃと同じ向きに発生する。ここ
で、図中 は、コイル８ｃ（９ｃ）に発生する磁界の向きを示すも
のである。
Ｃからなる不要輻射対策手段８，９を係止突起１０を介
して偏向ヨーク７の外部で偏向ヨーク７のＹ軸（垂直
軸）を中心として周方向において略対称状となるように
位置して設置した状態で所定の配線接続を行なう。然る
後、水平偏向コイル２，３、垂直偏向コイル４，５、不
要輻射対策手段８，９を構成するコイル８Ｃ，９Ｃにそ
れぞれ所定の電流を通電する。この場合、コイル８Ｃ
（９Ｃ）は、第４図に示すように、図中の矢印方向に電
流が流れると、中央部コイル８１（９１）の内側には最
も強いキャンセル磁界Ｈｃが発生し、中央部コイル８１
（９１）の両側、すなわち中央部コイル８１（９１）と
外周部コイル８２（９２）の間の部分には、磁界Ｈｃよ
り弱い磁界Ｈｓが磁界Ｈｃと同じ向きに発生する。ここ
で、図中 は、コイル８ｃ（９ｃ）に発生する磁界の向きを示すも
のである。
偏向ヨーク７に不要輻射対策手段８、９を取付けた状態
で通電すると、第６図に示すように、水平偏向コイル
２，３によって発生する水平偏向磁界ＨＢのうち、コア
１（偏向ヨーク７）の外部に漏れる磁界、つまり、不要
輻射ＨＲに対して、不要輻射対策手段８，９によって発
生するキャンセル磁界Ｈｃが不要輻射ＨＲのコア１に対
する出口部分，入口部分，周辺部分で逆向きの磁界とな
り、この結果、不要輻射ＨＲはキャンセル磁界Ｈｃによ
り打ち消され確実に低減がなされるものである。ここ
で、図中 はコイル８Ｃ，９Ｃに流れる電流の方向を示すものであ
る。
で通電すると、第６図に示すように、水平偏向コイル
２，３によって発生する水平偏向磁界ＨＢのうち、コア
１（偏向ヨーク７）の外部に漏れる磁界、つまり、不要
輻射ＨＲに対して、不要輻射対策手段８，９によって発
生するキャンセル磁界Ｈｃが不要輻射ＨＲのコア１に対
する出口部分，入口部分，周辺部分で逆向きの磁界とな
り、この結果、不要輻射ＨＲはキャンセル磁界Ｈｃによ
り打ち消され確実に低減がなされるものである。ここ
で、図中 はコイル８Ｃ，９Ｃに流れる電流の方向を示すものであ
る。
尚、本発明偏向ヨーク装置の一実施例においては、不要
輻射対策手段を構成するコイルを、連続する複数個のル
ープ状のコイルにより形成したが、第７図に示すよう
に、幅狭のループ状のコイルＡと幅広のループ状のコイ
ルＢを組み合わせ、コイルＡ，Ｂを適宜に接続して不要
輻射対策手段８（９）のコイル８Ｃ（９Ｃ）を形成して
も良く、この場合も、連続する複数個のループ状のコイ
ルと同様、不要輻射の低減がなされるものである。ま
た、本発明偏向ヨーク装置の一実施例においては、ルー
プ状のコイルを３個用いた状態で不要輻射対策手段を構
成するものについて述べたが、ループ状のコイルの数は
必要に応じて適宜増すことができるものであり、また、
不要輻射対策手段をループ状のコイルのみで構成した
が、第８図に示すように、ループ状のコイル８Ｃ（９
Ｃ）の各々或は一部の内部（図の場合中央部のみ）にフ
ェライト片或は硅素鋼板等からなる磁性片１１を挿入し
て、つまり、コイル８Ｃ（９Ｃ）を磁性片１１を介して
ループ状に巻回形成して構成しても良く、この場合、キ
ャンセル磁界の発生がコイルのみの場合に比し効率良く
なされ、磁性片を用いた分コイルの巻数を少なくした状
態で不要輻射の低減が確実になされるものである。さら
に、本発明偏向ヨーク装置の一実施例においては、不要
輻射対策手段を構成するコイルを偏向ヨークに対して多
角形状の一部をなす折れ線状として形成したが、偏向ヨ
ークに対して円弧状（曲線状）として形成しても良いも
のである。さらにまた、本発明偏向ヨーク装置の一実施
例においては、垂直偏向コイルをコアに対してトロイダ
ル型に巻回したものについて述べたが、垂直偏向コイル
をコアに対してくら型に巻回して構成しても良いもので
ある。さらに、本発明偏向ヨーク装置の一実施例におい
ては、不要輻射対策手段を偏向ヨークの上下に位置して
設けるものについて述べたが、上下のいずれか一方に配
置して構成しても良く、この場合、不要輻射の低減は勿
論のこと、装置全体のコンパクト化，コストダウンがな
されるものである。さらに、本発明偏向ヨーク装置の一
実施例においては、不要輻射対策手段を構成するコイル
として、０．４φの銅線を１０ターン周回して構成した
が、銅線の線径，ターン数等は実施例に限定されず、水
平偏向コイルのインピーダンスとの関係で適宜変更・増
減できるものであり、加えて、ループ状のコイルの中央
部と外周部でターン数を異ならせて巻回構成することも
でき、また、銅線に換えて、銅線の外周を絶縁材料で被
覆した、例えば、ビニール被覆リード線等を用いてコイ
ルを構成しても良いものである。そして、本発明の一実
施例においては、不要輻射対策手段のコイルを水平偏向
コイルと直列に接続するものについて述べたが、水平偏
向コイルに対して並列に接続して構成しても良く、或
は、水平偏向コイルとは接続せずに、水平偏向電流と同
一の電流を供給する別電源に接続して構成しても良いも
のである。
輻射対策手段を構成するコイルを、連続する複数個のル
ープ状のコイルにより形成したが、第７図に示すよう
に、幅狭のループ状のコイルＡと幅広のループ状のコイ
ルＢを組み合わせ、コイルＡ，Ｂを適宜に接続して不要
輻射対策手段８（９）のコイル８Ｃ（９Ｃ）を形成して
も良く、この場合も、連続する複数個のループ状のコイ
ルと同様、不要輻射の低減がなされるものである。ま
た、本発明偏向ヨーク装置の一実施例においては、ルー
プ状のコイルを３個用いた状態で不要輻射対策手段を構
成するものについて述べたが、ループ状のコイルの数は
必要に応じて適宜増すことができるものであり、また、
不要輻射対策手段をループ状のコイルのみで構成した
が、第８図に示すように、ループ状のコイル８Ｃ（９
Ｃ）の各々或は一部の内部（図の場合中央部のみ）にフ
ェライト片或は硅素鋼板等からなる磁性片１１を挿入し
て、つまり、コイル８Ｃ（９Ｃ）を磁性片１１を介して
ループ状に巻回形成して構成しても良く、この場合、キ
ャンセル磁界の発生がコイルのみの場合に比し効率良く
なされ、磁性片を用いた分コイルの巻数を少なくした状
態で不要輻射の低減が確実になされるものである。さら
に、本発明偏向ヨーク装置の一実施例においては、不要
輻射対策手段を構成するコイルを偏向ヨークに対して多
角形状の一部をなす折れ線状として形成したが、偏向ヨ
ークに対して円弧状（曲線状）として形成しても良いも
のである。さらにまた、本発明偏向ヨーク装置の一実施
例においては、垂直偏向コイルをコアに対してトロイダ
ル型に巻回したものについて述べたが、垂直偏向コイル
をコアに対してくら型に巻回して構成しても良いもので
ある。さらに、本発明偏向ヨーク装置の一実施例におい
ては、不要輻射対策手段を偏向ヨークの上下に位置して
設けるものについて述べたが、上下のいずれか一方に配
置して構成しても良く、この場合、不要輻射の低減は勿
論のこと、装置全体のコンパクト化，コストダウンがな
されるものである。さらに、本発明偏向ヨーク装置の一
実施例においては、不要輻射対策手段を構成するコイル
として、０．４φの銅線を１０ターン周回して構成した
が、銅線の線径，ターン数等は実施例に限定されず、水
平偏向コイルのインピーダンスとの関係で適宜変更・増
減できるものであり、加えて、ループ状のコイルの中央
部と外周部でターン数を異ならせて巻回構成することも
でき、また、銅線に換えて、銅線の外周を絶縁材料で被
覆した、例えば、ビニール被覆リード線等を用いてコイ
ルを構成しても良いものである。そして、本発明の一実
施例においては、不要輻射対策手段のコイルを水平偏向
コイルと直列に接続するものについて述べたが、水平偏
向コイルに対して並列に接続して構成しても良く、或
は、水平偏向コイルとは接続せずに、水平偏向電流と同
一の電流を供給する別電源に接続して構成しても良いも
のである。
＜発明の効果＞ 本発明の偏向ヨーク装置は以上詳細に述べたとおりであ
り、以下に示す効果を生じるものである。
り、以下に示す効果を生じるものである。
(イ) 不要輻射対策手段のコイルに水平偏向電流を流すの
で、コアの外部に漏れてくる水平偏向周期の漏れ磁界の
強さに左右されることなく、独自の磁界強度のキャンセ
ル磁界を発生することができ、コアからの漏れ磁界ばか
りかコアの外に出ている水平偏向コイル部分から放射さ
れる磁界も確実に低減することができる。
で、コアの外部に漏れてくる水平偏向周期の漏れ磁界の
強さに左右されることなく、独自の磁界強度のキャンセ
ル磁界を発生することができ、コアからの漏れ磁界ばか
りかコアの外に出ている水平偏向コイル部分から放射さ
れる磁界も確実に低減することができる。
(ロ) 偏向ヨークのＹ軸を中心として周方向にも不要輻射
対策手段のコイルを設けるので、キャンセル磁界の発生
領域が広がり、また、不要輻射の強い部分には強いキャ
ンセル磁界が発生し、不要輻射の弱い部分には弱いキャ
ンセル磁界が発生するから、不要輻射の低減が偏向ヨー
クのほぼ全周にわたって（上下，左右方向において）確
実になされ、偏向ヨークに近接する他機種（コンピュー
タの端末装置等）に誤動作を生じたり、人体に悪影響を
与えたり、映像信号の乱れを生じたりする懸念がなくな
るものである。
対策手段のコイルを設けるので、キャンセル磁界の発生
領域が広がり、また、不要輻射の強い部分には強いキャ
ンセル磁界が発生し、不要輻射の弱い部分には弱いキャ
ンセル磁界が発生するから、不要輻射の低減が偏向ヨー
クのほぼ全周にわたって（上下，左右方向において）確
実になされ、偏向ヨークに近接する他機種（コンピュー
タの端末装置等）に誤動作を生じたり、人体に悪影響を
与えたり、映像信号の乱れを生じたりする懸念がなくな
るものである。
(ハ) 不要輻射対策手段を、偏向ヨークのＹ軸方向にコア
及び垂直偏向コイルから離してコアの外部に漏れる磁界
の磁界強度が弱くなる位置に配置するので、コイルの巻
回数を少なくでき、また、コイル自体を軽量に構成して
不要輻射対策手段の保持を容易にする。
及び垂直偏向コイルから離してコアの外部に漏れる磁界
の磁界強度が弱くなる位置に配置するので、コイルの巻
回数を少なくでき、また、コイル自体を軽量に構成して
不要輻射対策手段の保持を容易にする。
(ニ) 偏向ヨークのＹ軸方向にコア及び垂直偏向コイルか
ら離して水平偏向周期の漏れ磁界の一番多い位置に不要
輻射対策手段を配置するので、偏向ヨークから放射する
水平偏向周期の漏れ磁界を効率よく低減することができ
る。このように、本発明の偏向ヨーク装置は種々の効果
を有し、特に、高周波対応の映像機器用として今後益々
有効となるものである。
ら離して水平偏向周期の漏れ磁界の一番多い位置に不要
輻射対策手段を配置するので、偏向ヨークから放射する
水平偏向周期の漏れ磁界を効率よく低減することができ
る。このように、本発明の偏向ヨーク装置は種々の効果
を有し、特に、高周波対応の映像機器用として今後益々
有効となるものである。
第１図は本発明偏向ヨーク装置の一実施例における側面
図、第２図は同じく上面図、第３図は第１図のIII−III
線断面図、第４図は本発明偏向ヨーク装置の一実施例に
おける不要輻射対策手段を構成するループ状のコイルの
巻回状態の説明図、第５図は同じく水平偏向コイルと不
要輻射対策手段のコイルとの接続状態を示す回路図、第
６図は同じく水平偏向コイルと不要輻射対策手段によっ
て発生する磁界の状態を示す偏向ヨークの頭部側から見
た説明図、第７図は本発明偏向ヨーク装置の他の実施例
における不要輻射対策手段を構成するループ状のコイル
の巻回状態の説明図、第８図は同じく不要輻射対策手段
の構成上面図である。 １……コア、２，３……水平偏向コイル、４，５……垂
直偏向コイル、６……コイルボビン、７……偏向ヨー
ク、８，９……不要輻射対策手段、８Ｃ，９Ｃ……ルー
プ状のコイル、
図、第２図は同じく上面図、第３図は第１図のIII−III
線断面図、第４図は本発明偏向ヨーク装置の一実施例に
おける不要輻射対策手段を構成するループ状のコイルの
巻回状態の説明図、第５図は同じく水平偏向コイルと不
要輻射対策手段のコイルとの接続状態を示す回路図、第
６図は同じく水平偏向コイルと不要輻射対策手段によっ
て発生する磁界の状態を示す偏向ヨークの頭部側から見
た説明図、第７図は本発明偏向ヨーク装置の他の実施例
における不要輻射対策手段を構成するループ状のコイル
の巻回状態の説明図、第８図は同じく不要輻射対策手段
の構成上面図である。 １……コア、２，３……水平偏向コイル、４，５……垂
直偏向コイル、６……コイルボビン、７……偏向ヨー
ク、８，９……不要輻射対策手段、８Ｃ，９Ｃ……ルー
プ状のコイル、
Claims (1)
- 【請求項１】コアと、該コアの内面に沿って巻装される
一対のくら型の水平偏向コイルと、該水平偏向コイルの
外側に配置されるトロイダル型若しくはくら型の垂直偏
向コイルと、前記コアの内面に配置され、前記水平偏向
コイルと垂直偏向コイル間の絶縁を保持し、かつ、各偏
向コイルの位置を定めるコイルボビンとから偏向ヨーク
を構成し、水平偏向電流を流す大きさの異なる複数個の
ループ状のコイルからなる不要輻射対策手段を設け、該
不要輻射対策手段を、前記偏向ヨークの外部で前記コア
および前記垂直偏向コイルから離して配置し、前記偏向
ヨークのＹ軸を中心として周方向において略対称となる
ように位置して、前記水平偏向コイルによつて発生する
水平偏向磁界のうち前記コアの外部に漏れる磁界と逆の
磁界を前記不要輻射対策手段から発生させることを特徴
とする偏向ヨーク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62034952A JPH0638327B2 (ja) | 1987-02-18 | 1987-02-18 | 偏向ヨ−ク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62034952A JPH0638327B2 (ja) | 1987-02-18 | 1987-02-18 | 偏向ヨ−ク装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63202826A JPS63202826A (ja) | 1988-08-22 |
| JPH0638327B2 true JPH0638327B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=12428498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62034952A Expired - Lifetime JPH0638327B2 (ja) | 1987-02-18 | 1987-02-18 | 偏向ヨ−ク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0638327B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4865116U (ja) * | 1971-11-24 | 1973-08-18 | ||
| JPS59197198A (ja) * | 1983-04-22 | 1984-11-08 | 株式会社トーキン | 磁気シ−ルド装置 |
-
1987
- 1987-02-18 JP JP62034952A patent/JPH0638327B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63202826A (ja) | 1988-08-22 |
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