JPH0638197A - 符号器、復号器、および符号化方法 - Google Patents

符号器、復号器、および符号化方法

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JPH0638197A
JPH0638197A JP19630792A JP19630792A JPH0638197A JP H0638197 A JPH0638197 A JP H0638197A JP 19630792 A JP19630792 A JP 19630792A JP 19630792 A JP19630792 A JP 19630792A JP H0638197 A JPH0638197 A JP H0638197A
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JP19630792A
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Nobuyuki Sadanaka
信行 定仲
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確な符号化および復号化をすることができ
るようにする。 【構成】 フィルタ制御器13において、符号化する画
像データと、フレームメモリ9に記憶された、その予測
画像データとしての1フレーム前の画像データとの差分
データの絶対値和が計算され、その絶対値和に対応し
て、フレームメモリ9に記憶された予測画像データをフ
ィルタリングするのに適したLPF(LPF10aまた
は10bのうちの一方)が選択される。そして、そのL
PFが接続された端子(端子a2またはb2のうちの一
方)にスイッチSW3が切り換えられ、フレームメモリ
9に記憶された予測画像データが、選択されたLPFで
フィルタリングされ、動き補償回路11を介して演算器
2に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば画像信号を伝送
する場合に用いて好適な符号器、復号器、並びに符号化
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来の符号器の一例の構成を
示すブロック図である。例えば720ピクセル×480
ライン(水平方向720ピクセル、垂直方向480ライ
ン)で構成される画像(画像信号)が、8ピクセル×8
ラインのブロックに分割され、ローカルデコード部60
の動き補償回路11、および演算器2を介して直交変換
回路4にそれぞれ入力されると、直交変換回路4におい
て、ブロック分割された画像信号に対して、例えばDC
T(離散コサイン変換)処理などの直交変換処理が施さ
れ、DCT係数が出力される。直交変換回路4より出力
されたデータ(DCT係数)は、量子化回路5に入力さ
れ量子化された後、可変長符号化回路14に入力され、
例えばハフマン符号などの可変長符号に変換され、例え
ば伝送路(図示せず)に出力される。
【0003】量子化回路5で量子化されたデータは、そ
れがIピクチャ(イントラ符号化画像)またはPピクチ
ャ(前方予測符号化画像)である場合、逆量子化回路6
に供給され、逆量子化される。逆量子化回路6により逆
量子化されたデータは、さらに逆直交変換回路7に入力
され、逆直交変換(逆DCT)処理される。逆直交変換
回路7より出力されたデータは、演算器8を介してフレ
ームメモリ9に供給され、記憶される。フレームメモリ
9に記憶されたデータ(画像データ)は、信号の高域成
分を抑圧するループフィルタ61で、その高域成分が抑
圧され、動き補償回路11に出力される。
【0004】動き補償回路11は、入力された画像信号
の動きを検出し、その動きベクトルに対応する動き補償
を、ループフィルタ61より出力されたデータに対して
施し、そのデータを演算器2および8に出力する。演算
器2は入力された画像信号から、動き補償回路11より
出力されたデータを減算する。これにより、予測画像
(差分をとる基準となる画像)として時間的に前に位置
して既に復号化されたIピクチャまたはPピクチャを使
い、Pピクチャが生成されたり、または予測画像として
時間的に前に位置し、既に復号化されたIピクチャまた
はPピクチャ、時間的に後ろに位置する既に復号化され
たIピクチャまたはPピクチャ、あるいはその両方から
作られた補間画像の3種類の画像を予測画像とするBピ
クチャ(両方向予測符号化画像)が生成される。Iピク
チャは、動き補償回路11からのデータを利用せず、入
力された画像信号のみを直交変換回路4に供給した場合
に生成されることになる。
【0005】加算器8は、動き補償回路11より出力さ
れた動き補償されたデータと、逆直交変換回路7より供
給されたデータとを加算し、Iピクチャ、Pピクチャま
たはBピクチャの復号された画像を生成し、フレームメ
モリ9に供給し、記憶させる。即ち、これにより量子化
回路5で量子化され、可変長符号化回路14で可変長符
号化されたデータと同一のデータを復号した画像データ
がフレームメモリ9に記憶されることになる。その結
果、このフレームメモリ9に記憶されたデータを利用し
て、PピクチャまたはBピクチャのデータを得ることが
可能となる。
【0006】さらに、図16は、図15の符号器により
符号化された画像信号を復号する復号器の一例の構成を
示すブロック図である。伝送路を介して供給される、符
号化された画像信号は、可変長復号化回路31で、可変
長復号化され、逆量子化回路32に供給される。
【0007】逆量子化回路32は、可変長復号化回路3
1より供給されたデータを逆量子化し、逆直交変換回路
33に出力する。逆量子化回路32より出力されたデー
タ(DCT係数)は、逆直交変換回路33で、逆直交変
換処理(逆DCT処理)され、演算器34に供給され
る。逆直交変換処理されたデータが、Iピクチャのデー
タである場合、逆直交変換回路33より出力されたデー
タ(Iピクチャのデータ)は、演算器34をスルーして
フレームメモリ35に出力される。
【0008】逆直交変換回路33より出力されたデータ
が、Iピクチャを予測画像とするPピクチャのデータで
ある場合、フレームメモリ35に記憶されたIピクチャ
のデータが、図15の符号器におけるループフィルタ6
1と同じ特性を有するループフィルタ71でフィルタリ
ングされた後、動き補償回路37で動き補償され、演算
器34に供給される。演算器34において、逆直交変換
回路33より出力されたデータ(Iピクチャを予測画像
とするPピクチャのデータ)と、動き補償回路37より
出力されたデータ(既に復号化されたIピクチャのデー
タ)が加算され、復号されたPピクチャのデータが生成
される。このデータもフレームメモリ35に記憶され
る。
【0009】逆直交変換回路33より出力されたデータ
がBピクチャのデータである場合、フレームメモリ35
に記憶された、既に復号化されたIピクチャまたはPピ
クチャデータが読み出され、ループフィルタ71でフィ
ルタリングされた後、動き補償回路37で動き補償さ
れ、演算器34に供給される。演算器34は、逆直交変
換回路33より出力されたデータと、動き補償回路37
より出力されたデータ(既に復号化されたIピクチャま
たはPピクチャデータ)を加算するので、復号されたB
ピクチャのデータが得られることになる。このデータも
フレームメモリ35に記憶される。
【0010】演算器34より出力されたデータ(復号さ
れた画像データ)は、例えばD/AコンバータでD/A
変換された後、ディスプレイ(いずれも図示せず)に供
給され表示される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の符号器(図15)においては、ローカルデコード部6
0のループフィルタ61で、フレームメモリ9に記憶さ
れたデータ(画像データ)の高域成分が抑圧されるよう
になっており、これにより直交変換回路4より出力され
る直交変換係数(例えばDCT係数)の、低域係数への
エネルギ集中度を高めることができ、従って量子化回路
5における量子化歪や、いわゆるブロック歪を低減する
ことができる。
【0012】ところで、このような装置に、例えば同一
の画像が連続して入力された場合、フレームメモリ9か
らループフィルタ61および動き補償回路11を介して
演算器2に供給される画像と、演算器2に入力されるオ
リジナルの画像(符号化しようとする画像)とは、本来
同一であるから、演算器2の出力は0になる。前述した
ように、この出力(データ)0が、直交変換回路4、量
子化回路5、逆量子化回路6、および逆直交変換回路7
を介して、演算器8に供給されると、演算器8におい
て、この0と、ループフィルタ61でフィルタリングさ
れ、動き補償回路11で動き補償された画像と加算さ
れ、復号された画像としてフレームメモリ9に出力され
て記憶される。
【0013】しかしながら、この場合、フレームメモリ
9に記憶された画像データがループフィルタ61でフィ
ルタリングされ、動き補償回路11で動き補償され、復
号された画像として、再びフレームメモリ9に記憶され
ることになる。従って、ループフィルタ61のフィルタ
特性の影響を相対的に強く受けた画像がフレームメモリ
9に記憶されるため、演算器2では、実際には同一の画
像どうしの差分がとられるのではなく、オリジナルの画
像と、その画像がループフィルタ61のフィルタ特性の
影響を強く受けた画像との差分がとられるので、正確な
符号化をすることができない課題があった。
【0014】さらに、この場合、図15に示す符号器の
ローカルデコード部60と同様の構成を有する、図16
の復号器においても(図15の逆量子化回路6、逆直交
変換回路7、演算器8、フレームメモリ9、ループフィ
ルタ61、または動き補償回路11が、図16の逆量子
化回路32、逆直交変換回路33、演算器34、フレー
ムメモリ35、ループフィルタ71、または動き補償回
路37に、それぞれ対応する)、ループフィルタ61
(図15)と同じフィルタ特性を有するループフィルタ
71(図16)の影響により、正確な復号化をすること
ができない課題があった。
【0015】また、伝送路の伝送レートが低い場合に
は、符号器(図15)の量子化回路5において、粗い量
子化ステップで量子化が行われるので、ほぼ同じ画像が
連続して入力されると、量子化回路5の出力は0にな
り、ループフィルタ61のフィルタ特性の影響を相対的
に強く受けた画像がフレームメモリ9に記憶される。従
って、演算器2では、やはりオリジナルの画像と、その
画像がループフィルタ61のフィルタ特性の影響を強く
受けた画像との差分がとられるので、正確な符号化をす
ることができない課題があった。
【0016】以上のように、従来の符号器では、演算器
2から出力される差分信号が小振幅の信号であると、正
確な符号化をすることができない課題があった。
【0017】そこで、動き補償回路11で検出された動
きベクトルの大きさに対応して、ループフィルタ61の
フィルタ特性を適応的に変化させる方法(電子情報通信
学会論文誌 1988/2 VOL.J71-A NO.2 PP.488-496)があ
る。しかしながら、この方法では、変化の大きい画像が
入力された場合、演算器2から出力される差分信号の振
幅は、画像の変化に対応して大きくなるが、動き補償回
路11で検出される動きベクトルの大きさは、その動き
補償の範囲内の最大値までにしかならず、必ずしも演算
器2より出力される差分信号の大きさと、動き補償回路
11で検出された動きベクトルの大きさが対応しない。
従って、やはり正確な符号化をすることができなくなる
課題があった。
【0018】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、正確な符号化および復号化をすることが
できるようにするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の符号化
方法は、予測画像データにフィルタをかけ、予測画像デ
ータに対応する画像データと、フィルタをかけた予測画
像データとの差分データを算出し、その差分データを直
交変換して量子化し、直交変換して量子化した差分デー
タを復号して予測画像データを生成する符号化方法にお
いて、差分データに対応して、フィルタの特性を制御す
ることを特徴とする。
【0020】請求項2に記載の符号化方法は、予測画像
データにフィルタをかけ、予測画像データに対応する画
像データと、フィルタをかけた予測画像データとの差分
データを算出し、その差分データを直交変換して量子化
し、直交変換して量子化した差分データを復号して予測
画像データを生成する符号化方法において、差分データ
を直交変換した直交変換係数に対応して、フィルタの特
性を制御することを特徴とする。
【0021】請求項3に記載の符号化方法は、予測画像
データにフィルタをかけ、予測画像データに対応する画
像データと、フィルタをかけた予測画像データとの差分
データを算出し、その差分データを直交変換して量子化
し、直交変換して量子化した差分データを復号して予測
画像データを生成する符号化方法において、差分データ
を直交変換した後量子化した量子化係数に対応して、フ
ィルタの特性を制御することを特徴とする。
【0022】請求項4に記載の符号器は、予測画像デー
タをフィルタリングするフィルタ手段としてのループフ
ィルタ部10と、ループフィルタ部10によりフィルタ
リングされた予測画像データと、その予測画像データに
対応する画像データとの差分データを算出する算出手段
としての演算器2と、演算器2により算出された差分デ
ータを直交変換し、直交変換係数を出力する直交変換手
段としての直交変換回路4と、直交変換回路4より出力
される直交変換係数を量子化する量子化手段としての量
子化回路5と、量子化回路の量子化出力を復号して予測
画像データを生成する復号手段としての逆量子化回路
6、逆直交変換回路7、および演算器8と、演算器2に
より算出された差分データに対応して、ループフィルタ
部10を制御する制御手段としてのフィルタ制御器13
と、演算器2により算出された差分データをフィルタ制
御器13にあらかじめ供給する供給手段としての時間圧
縮部1およびスイッチSW1、または遅延回路51とを
備えることを特徴とする。
【0023】請求項5に記載の符号器は、予測画像デー
タをフィルタリングするフィルタ手段としてのループフ
ィルタ部10と、ループフィルタ部10によりフィルタ
リングされた予測画像データと、その予測画像データに
対応する画像データとの差分データを算出する算出手段
としての演算器2と、演算器2により算出された差分デ
ータを直交変換し、直交変換係数を出力する直交変換手
段としての直交変換回路4と、直交変換回路4より出力
される直交変換係数を量子化する量子化手段としての量
子化回路5と、量子化回路の量子化出力を復号して予測
画像データを生成する復号手段としての逆量子化回路
6、逆直交変換回路7、および演算器8と、直交変換回
路4より出力される直交変換係数に対応して、ループフ
ィルタ部10を制御する制御手段としてのフィルタ制御
器13と、直交変換回路4より出力される直交変換係数
をフィルタ制御器13にあらかじめ供給する供給手段と
しての時間圧縮部1およびスイッチSW1、または遅延
回路51とを備えることを特徴とする。
【0024】請求項6に記載の符号器は、予測画像デー
タをフィルタリングするフィルタ手段としてのループフ
ィルタ部10と、ループフィルタ部10によりフィルタ
リングされた予測画像データと、その予測画像データに
対応する画像データとの差分データを算出する算出手段
としての演算器2と、演算器2により算出された差分デ
ータを直交変換し、直交変換係数を出力する直交変換手
段としての直交変換回路4と、直交変換回路4より出力
される直交変換係数を量子化する量子化手段としての量
子化回路5と、量子化回路の量子化出力を復号して予測
画像データを生成する復号手段としての逆量子化回路
6、逆直交変換回路7、および演算器8と、量子化回路
5の量子化出力に対応して、ループフィルタ部10を制
御する制御手段としてのフィルタ制御器13と、量子化
回路5の量子化出力をフィルタ制御器13にあらかじめ
供給する供給手段としての時間圧縮部1およびスイッチ
SW1、または遅延回路51とを備えることを特徴とす
る。
【0025】請求項7に記載の符号器は、時間圧縮部1
およびスイッチSW1に、画像データを一時記憶させて
時間の前後する画像データを発生させ、フィルタ制御器
13に、時間圧縮部1およびスイッチSW1により発生
される画像データのうち、時間的に前に位置する方に対
応して、ループフィルタ部10を制御させることを特徴
とする。
【0026】請求項8に記載の符号器は、遅延回路51
に、画像データを遅延させて、時間の前後する画像デー
タを発生させ、フィルタ制御器13に、遅延回路51に
より発生される画像データのうち、時間的に前に位置す
る方に対応して、ループフィルタ部10を制御させるこ
とを特徴とする。
【0027】請求項9に記載の符号器は、ループフィル
タ部10は、特性の異なる、例えばLPF(ローパスフ
ィルタ)10aおよび10bなどの複数のフィルタから
構成され、フィルタ制御器13に、予測画像データをフ
ィルタリングするLPF10aまたは10bを切り換え
させることを特徴とする。
【0028】請求項10に記載の符号器は、ループフィ
ルタ部10は、予測画像データをそのまま通過させるフ
ィルタとしてのバイパスライン10dを有することを特
徴とする。
【0029】請求項11に記載の符号器は、ループフィ
ルタ部10によりフィルタリングされた予測画像データ
を一時記憶する記憶手段としてのフレームメモリ部41
をさらに備えることを特徴とする。
【0030】請求項12に記載の符号器は、画像データ
の動きを検出し、予測画像データに動き補償を施す動き
補償手段としての動き補償回路11をさらに備え、ルー
プフィルタ部10に、動き補償回路11により動き補償
が施された予測画像データをフィルタリングさせること
を特徴とする。
【0031】請求項13に記載の復号器は、対応する予
測画像データとの違いに基づいてフィルタリングされた
予測画像データのフィルタ情報を有する、画像データと
予測画像データとから算出された差分データが直交変換
され、さらに量子化されたデータから、フィルタ情報を
抽出する抽出手段としての分離回路38と、量子化され
たデータを逆量子化する逆量子化手段としての逆量子化
回路32と、逆量子化回路32の出力を逆直交変換し、
差分データを出力する逆直交変換手段としての逆直交変
換回路33と、逆直交変換回路33より出力された差分
データと、予測画像データとから画像データを算出する
算出手段としての演算器34と、演算器34により算出
された画像データをフィルタリングし、予測画像データ
を生成するフィルタ手段としてのループフィルタ部36
と、分離回路38により抽出されたフィルタ情報に対応
して、ループフィルタ部36を制御する制御手段として
のフィルタ制御器39とを備えることを特徴とする。
【0032】請求項14に記載の復号器は、対応する画
像データとの違いに基づいてフィルタリングされた予測
画像データと、画像データとから算出された差分データ
を直交変換して量子化した量子化出力を逆量子化する逆
量子化手段としての逆量子化回路32と、逆量子化回路
32の出力を逆直交変換し、差分データを出力する逆直
交変換手段としての逆直交変換回路33と、逆直交変換
回路33より出力された差分データと、予測画像データ
とから画像データを算出する算出手段としての演算器3
4と、演算器34により算出された画像データをフィル
タリングし、予測画像データを生成するフィルタ手段と
してのループフィルタ部36と、量子化出力に対応し
て、ループフィルタ部36を制御する制御手段としての
フィルタ制御器39とを備えることを特徴とする。
【0033】
【作用】請求項1に記載の符号化方法においては、予測
画像データにフィルタをかけ、予測画像データに対応す
る画像データと、フィルタをかけた予測画像データとの
差分データを算出し、その差分データを直交変換して量
子化し、直交変換して量子化した差分データを復号して
予測画像データを生成するときに、差分データに対応し
て、フィルタの特性を制御する。従って、画像信号の変
化に対応した特性を有するフィルタがかけられるので、
正確な符号化をすることができる。
【0034】請求項2に記載の符号化方法においては、
予測画像データにフィルタをかけ、予測画像データに対
応する画像データと、フィルタをかけた予測画像データ
との差分データを算出し、その差分データを直交変換し
て量子化し、直交変換して量子化した差分データを復号
して予測画像データを生成するときに、差分データを直
交変換した直交変換係数に対応して、フィルタの特性を
制御する。従って、画像信号の変化に対応した特性を有
するフィルタがかけられるので、正確な符号化をするこ
とができる。
【0035】請求項3に記載の符号化方法においては、
予測画像データにフィルタをかけ、予測画像データに対
応する画像データと、フィルタをかけた予測画像データ
との差分データを算出し、その差分データを直交変換し
て量子化し、直交変換して量子化した差分データを復号
して予測画像データを生成するときに、差分データを直
交変換した後量子化した量子化係数に対応して、フィル
タの特性を制御する。従って、画像信号の変化に対応し
た特性を有するフィルタがかけられるので、正確な符号
化をすることができる。さらに、このようにして符号化
されたデータを復号するときにかけるフィルタの特性
は、量子化係数に対応して制御することができるので、
符号化するときにかけたフィルタの特性情報としてのオ
ーバヘッドは必要なく、符号量を少なくすることができ
る。
【0036】請求項4に記載の符号器においては、あら
かじめ供給された差分データに対応して制御されたルー
プフィルタ部10で予測画像データをフィルタリング
し、その予測画像データに対応する画像データとの差分
データ算出し、直交変換して直交変換係数を出力する。
そして、その直交変換係数を量子化し、復号して予測画
像データを生成する。従って、画像データの変化に対応
したフィルタリングか行われるので、正確な符号化をす
ることができる。
【0037】請求項5に記載の符号器においては、あら
かじめ供給された直交変換係数に対応して制御されたル
ープフィルタ部10で予測画像データをフィルタリング
し、その予測画像データに対応する画像データとの差分
データ算出し、直交変換して直交変換係数を出力する。
そして、その直交変換係数を量子化し、復号して予測画
像データを生成する。従って、画像信号の変化に対応し
たフィルタリングが行われるので、正確な符号化をする
ことができる。
【0038】請求項6に記載の符号器においては、あら
かじめ供給された量子化出力に対応して制御されたルー
プフィルタ部10で予測画像データをフィルタリング
し、その予測画像データに対応する画像データとの差分
データ算出し、直交変換して直交変換係数を出力する。
そして、その直交変換係数を量子化し、復号して予測画
像データを生成する。従って、画像信号の変化に対応し
たフィルタリングが行われるので、正確な符号化をする
ことができる。さらに、このようにして符号化されたデ
ータを復号するときにかけるフィルタの特性は、量子化
出力に対応して制御することができるので、符号化する
ときにかけたフィルタの特性情報としてのオーバヘッド
は必要なく、符号量を少なくすることができる。
【0039】請求項7に記載の符号器においては、時間
圧縮部1およびスイッチSW1に、画像データを一時記
憶させて時間の前後する画像データを発生させ、フィル
タ制御器13に、時間圧縮部1およびスイッチSW1に
より発生される画像データのうち、時間的に前に位置す
る方に対応して、ループフィルタ部10を制御させる。
従って、現在入力されている画像データの変化に対応し
たフィルタリングをすることができるので、正確な符号
化をすることができる。
【0040】請求項8に記載の符号器においては、遅延
回路51に、画像データを遅延させて、時間の前後する
画像データを発生させ、フィルタ制御器13に、遅延回
路51により発生される画像データのうち、時間的に前
に位置する方に対応して、ループフィルタ部10を制御
させる。従って、現在入力されている画像データの変化
に対応したフィルタリングをすることができるので、正
確な符号化をすることができる。
【0041】請求項9に記載の符号器においては、フィ
ルタ制御器13に、予測画像データをフィルタリングす
るLPF10aまたは10bを切り換えさせるので、装
置を簡単に構成することができる。
【0042】請求項10に記載の符号器においては、ル
ープフィルタ部10はバイパスライン10dにより、予
測画像データをそのまま通過させることができるので、
例えば同一の画像(画像信号)が連続して入力されて、
ループフィルタ部10のフィルタ特性の影響が相対的に
強く現れる場合、画像データが、バイパスライン10d
を介してループフィルタ部10をそのまま通過するよう
にすることにより、フィルタ特性の影響を低減すること
ができる。
【0043】請求項11に記載の符号器においては、ル
ープフィルタ部10によりフィルタリングされた予測画
像データをフレームメモリ部41に一時記憶させる。従
って、直交変換回路4または量子化回路5などで符号化
がなされている間に、予測画像データをあらかじめフィ
ルタリングしておくことができるので、回路動作におけ
る時間的制約がシビアでなくなり、回路の設計を容易に
することができる。
【0044】請求項12に記載の符号器においては、画
像データの動きを検出し、予測画像データに動き補償を
施して、ループフィルタ部10に、動き補償が施された
予測画像データをフィルタリングさせる。従って、画像
データの変化に対応したフィルタリングが行われるの
で、正確な符号化をすることができる。
【0045】請求項13に記載の復号器においては、対
応する画像データとの違いに基づいてフィルタリングさ
れた予測画像データのフィルタ情報を有する、画像デー
タと予測画像データとから算出された差分データが直交
変換され、さらに量子化されたデータから、フィルタ情
報を抽出し、フィルタ情報が抽出されたデータを逆量子
化して逆直交変換し、差分データを出力する。そして、
その差分データと、予測画像データとから画像データを
算出し、その画像データを、フィルタ情報に対応して制
御されたループフィルタ部36でフィルタリングして、
予測画像データを生成する。従って、画像データの変化
に対応したフィルタリングが行われた予測画像データと
画像データとの差分データを、直交変換し、量子化した
符号データを、正確に復号することができる。
【0046】請求項14に記載の復号器においては、対
応する画像データとに違いに基づいてフィルタリングさ
れた予測画像データと、画像データとから算出された差
分データを直交変換して量子化した量子化出力を逆量子
化し、逆直交変換して、差分データを出力する。そし
て、その差分データと、予測画像データとから画像デー
タを算出し、画像データを、量子化出力に対応して制御
されたループフィルタ部36でフィルタリングして予測
画像データを生成する。従って、画像データの変化に対
応したフィルタリングが行われた予測画像データと画像
データとの差分データを、直交変換し、量子化した符号
データを、正確に復号することができる。さらに、ルー
プフィルタ部36の制御は、量子化出力そのものに対応
して行われるので、予測画像データがフィルタリングさ
れたフィルタの情報を検出する必要がなく、装置を簡単
に構成することができる。
【0047】
【実施例】図1は本発明の符号器の一実施例の構成を示
すブロック図である。図中、図15における場合と対応
する部分については、同一の符号を付してある。時間圧
縮部1は、図2に示すように、メモリ21,22、スイ
ッチSW11およびSW12より構成される。スイッチ
SW11またはSW12は、フィルタ制御器13がルー
プフィルタ部10のLPF(ローパスフィルタ)10a
または10bを切換制御するための時間tごとに、端子
11側もしくは端子b11側、または端子a12側もしくは
端子b12側に、それぞれ互いに同期して切り換わる。
【0048】メモリ21および22は、時間tの間に、
そこに入力される画像データを記憶することができるだ
けの記憶容量を有し、時間tごとにデータの書き込みと
読み出しが交互に行われる。即ち、スイッチSW11ま
たはSW12が、それぞれ端子a11側または端子b12
選択している場合、メモリ21にはデータが書き込ま
れ、メモリ22からはデータが読み出される。また、ス
イッチSW11またはSW12が、それぞれ端子b11
または端子a12を選択している場合、メモリ22にはデ
ータが書き込まれ、メモリ21からはデータが読み出さ
れる。
【0049】さらに、メモリ21または22へのデータ
の書き込みは、時間tの間に行われるが、メモリ21ま
たは22からのデータの読み出しは、時間tの間に2回
行われる。以下、時間tのうち、メモリ21または22
から、1回目のデータの読み出しが行われる時間をt
1、2回目のデータの読み出しが行われる時間をt2と
記載する。
【0050】時間伸張部3および12は、上述した時間
圧縮部1と同様に、2つのメモリと2つのスイッチ(い
ずれも図示せず)より構成されており、2つのメモリに
おいて、交互に、データの書き込みが時間tの間に行わ
れ、データの読み出しが時間t2の間に行われる。
【0051】ループフィルタ部10は、例えば緩やかな
ローパス特性を有するLPF10a、急峻なローパス特
性を有するLPF10b、およびフィルタ制御器13の
制御にしたがって、LPF10aが接続されている端子
2側、またはLPF10bが接続されている端子b2
のうちの一方を選択するスイッチSW3から構成され
る。フィルタ制御器13は、スイッチSW1およびSW
2を制御する他、スイッチSW1を介して演算器2より
出力され、フィルタ制御器13に入力された画像データ
から、その画像データの予測値としての、動き補償回路
11より出力された予測画像データを減算した差分デー
タの、例えば絶対値の和に対応して、時間t2の間だ
け、ループフィルタ部10のスイッチSW3を、端子a
2側、または端子b2側のうちの一方に切り換え制御す
る。
【0052】なお、時間t1の間においては、ループフ
ィルタ部10のスイッチSW3は、LPF10aが接続
されている端子a2側、またはLPF10bが接続され
ている端子b2側のうちのデフォルト側としての、例え
ば端子a2側を選択するように、フィルタ制御器13に
制御される。
【0053】スイッチSW1は、フィルタ制御器13に
制御され、時間t1の間は、端子b1側を選択し、時間
t2の間は、端子a1側を選択する。スイッチSW2
は、フィルタ制御器13に制御され、時間t1の間は、
OFF状態になり、時間t2の間は、ON状態になる。
【0054】次に、図3のタイミングチャートを参照し
て、その動作について説明する。例えば720ピクセル
×480ライン(水平方向720ピクセル、垂直方向4
80ライン)で構成される画像(画像信号)が、8ピク
セル×8ラインのブロックに分割されたデータD0,D
1,D2,・・・(図3(a))が、時間圧縮部1(図
2)に順次入力されると、まず、データD0(D0W
が、時間圧縮部1のSW11が選択している、端子a11
またはb11のうちの、例えば端子a11に接続されている
メモリ21に、時間tの間に書き込まれる(図3
(b))。時間tだけ経つと、スイッチSW11または
SW12は、端子b11側または端子a12側にそれぞれ切
り換わり、次のデータD1(D1W)が、時間tの間
に、スイッチSW11および端子b11を介して、メモリ
22に書き込まれるとともに(図3(c))、メモリ2
1に記憶されたデータD0(D0R)が、時間t1およ
び時間t2の間に、それぞれ1回ずつ、即ち時間tの間
に2回読み出される(図3(b))。
【0055】ここで、図3において、時間圧縮部1のメ
モリ21または22に書き込みが行われているデータに
は、例えばD0Wなどのように、Wをサフィックスとし
て付してあり、時間圧縮部1のメモリ21または22か
らの読み出しが行われているデータには、例えばD0R
などのように、Rをサフィックスとして付してある。
【0056】時間t1の間に、メモリ21(図2)から
読み出されたデータD0(D0R)は、演算器2に供給
される。同時に、フレームメモリ9から、例えば1フレ
ーム前の画像データD0'(図3(d))などの予測画
像データ(差分をとる基準となる画像データ)が読み出
され、ループフィルタ部10のLPF10aおよび10
bでフィルタリングされる。時間t1の間においては、
スイッチSW3がデフォルト側である端子a2側を選択
しているので、緩いローパス特性を有するLPF10a
でフィルタリングされた予測画像D0'が動き補償回路
11を介して、演算器2に供給される。
【0057】演算器2において、メモリ21(図2)か
ら読み出されたデータD0(D0R)(図3(b))
と、フレームメモリ9から、ループフィルタ部10およ
び動き補償回路11を介して読み出された予測画像デー
タD0'(図3(d))との差分がとられ、その差分デ
ータ(画像データ)D0''(図3(e))が、スイッチ
SW1に出力される。
【0058】時間t1の間(図1)においては、スイッ
チSW1(図1)が、フィルタ制御器13の制御にした
がって、端子b1を選択しているので、演算器2よりス
イッチSW1に出力された差分データD0''(図3
(e))は、フィルタ制御器13に供給される。フィル
タ制御器13において、演算器2よりスイッチSW1を
介して供給された差分データD0''の絶対値和に対応し
て、スイッチSW3が切り換えられる。
【0059】即ち、フィルタ制御器13において、演算
器2よりスイッチSW1を介して供給された差分データ
D0''の絶対値和が、所定の閾値以下であるか否かが判
定され、差分データD0''の絶対値和が、所定の閾値以
下であると判定された場合(フレーム間の画像の変化が
ほとんどない場合)、時間t2の間だけ、端子a2側に
切り換わるように、スイッチSW3に対して制御信号
(図3(f))が出力される。また、フィルタ制御器1
3において、差分データD0''の絶対値和が、所定の閾
値より大きいと判定された場合(フレーム間の画像の変
化が激しい場合)、時間t2の間だけ、端子b2側に切
り換わるように、スイッチSW3に対して制御信号(図
3(f))が出力される。
【0060】なお、時間t1の間においては、スイッチ
SW2が、フィルタ制御器13の制御にしたがって、O
FF状態になっているので、ループフィルタ部10およ
び動き補償回路11を介して、フレームメモリ9から読
み出された、予測画像データD0'(図3(d))が、
時間伸張部12を介して演算器8に供給され、演算器8
において、逆直交変換回路7の出力と加算されないよう
になっている。
【0061】次に、時間t2の間においては、図4に示
すように、スイッチSW1が端子a1側に切り換わり、
スイッチSW2がON状態になるとともに、フィルタ制
御器13より出力された制御信号(図3(f))にした
がって、スイッチSW3が端子a2またはb2のどちらか
に切り換わり、メモリ21(図2)から、再びデータD
0(D0R)(図3(b))が読み出され、演算器2に
供給される。同時に、フレームメモリ9から、予測画像
データD0'(図3(d))が、再び読み出され、ルー
プフィルタ部10のLPF10aおよび10bでフィル
タリングされる。
【0062】時間t2の間においては、上述したよう
に、演算器2よりスイッチSW1を介して供給された、
メモリ21(図2)から読み出されたデータD0(D0
R)(図3(b))と、その予測画像D0'(図3
(d))との差分データD0''(図3(e))の絶対値
和に対応して、スイッチSW3が、端子a2またはb2
のうちの一方に切り換えられているので、その端子(端
子a2またはb2側のうちの一方)に接続されているLP
F(LPF10aまたは10bのうちの一方)でフィル
タリングされた予測画像D0'が動き補償回路11を介
して、演算器2に供給される。
【0063】即ち、あらかじめ時間t1の間に、メモリ
21(図2)から読み出されたデータD0(D0R
(図3(b))と、その予測画像データD0'(図3
(d))との違い(変化)を示す、差分データD0''
(図3(e))の絶対値和に対応して、フレームメモリ
9に記憶された予測画像D0'(図3(d))をフィル
タリングするのに適したLPF(LPF10aまたは1
0bのうちの一方)が選択され、時間t2の間に、その
LPF(LPF10aまたは10bのうちの一方)で、
フレームメモリ9に記憶された予測画像D0'(図3
(d))がフィルタリングされ、演算器2に供給され
る。
【0064】演算器2において、メモリ21(図2)か
ら読み出されたデータD0(D0R)(図3(b))
と、フィルタリングされた予測画像D0'(図3
(d))との差分がとられ、その差分データ(画像デー
タ)D0''(図3(e))が、スイッチSW1に出力さ
れる。
【0065】時間t2の間(図1)においては、スイッ
チSW1が端子a1側に切り換わっているので、差分デ
ータD0''は、スイッチSW1を介して、今度は時間伸
張部3に出力される。
【0066】時間伸張部3において、時間t2の間に、
演算器2よりスイッチSW1を介して供給された差分デ
ータD0''(D0W'')(図3(g))が、内蔵する2
つのメモリのうち一方のメモリに書き込まれる。そし
て、次の時間tの間に、その差分データD0''(D
R'')(図3(g))が読み出され、直交変換回路4
に供給される。即ち、時間圧縮部1において、画像デー
タが書き込まれる時間tの半分の時間t1またはt2
で、それが読み出されるので(画像データが書き込まれ
る速度の2倍の速度で、それが読み出されるので)、時
間伸張部3では、差分データを書き込む時間t2の2倍
の時間tで読み出し(差分データを書き込む速度の半分
の速度で読み出し)、これにより、画像データが時間圧
縮部1に入力されるレートと、差分データが直交変換回
路4に入力されるレートとが同一になるようになってい
る。
【0067】なお、図3(h)は、時間伸張部3の内蔵
する2つのメモリのうちの他方のメモリにおける、差分
データの書き込みと読み出しの様子を示している。
【0068】時間伸張部3から直交変換回路4に供給さ
れた差分データD0''(図3(i))は、そこで直交変
換され、量子化回路5に入力されて量子化される。そし
て、その量子化出力は、可変長符号化回路14に入力さ
れ、差分データD0''を算出するために用いられた、フ
レームメモリ9に記憶された予測画像データD0'がフ
ィルタリングされたLPF(LPF10aまたは10b
のいずれか一方)に関するフィルタ情報とともに、可変
長符号化され、伝送路(図示せず)に出力される。
【0069】また、量子化回路5の量子化出力は、逆量
子化回路6で逆量子化され、逆直交変換回路7で逆直交
変換されて演算器8に供給される。即ち、時間伸張部3
より直交変換回路4に出力された差分データD0''と同
じデータが演算器8に供給される。
【0070】一方、スイッチSW2は、時間t2の間だ
けON状態になり、前述したように、このとき、フレー
ムメモリ9に記憶された予測画像データをフィルタリン
グするのに適したLPF(LPF10aまたは10bの
うちの一方)でフィルタリングされた、差分データD
0''に対応する予測画像データが、時間t2の間に、動
き補償回路11およびスイッチSW2を介して、時間伸
張部12に書き込まれる。時間伸張部12では、時間伸
張部3における場合と同様に、時間t2の2倍の時間t
で、即ち逆直交変換回路7と演算器8との間におけるデ
ータ転送レートで、差分データD0''に対応する予測画
像データが読み出され、演算器8に供給される。
【0071】演算器8では、時間伸張部12より供給さ
れた、フレームメモリ9に記憶された予測画像データを
フィルタリングするのに適したLPF(LPF10aま
たは10bのうちの一方)でフィルタリングされた、差
分データD0''に対応する予測画像データと、逆直交変
換回路7より供給された、直交変換回路4に入力された
差分データD0''と同じデータとが加算され、フレーム
メモリ9に供給されて記憶される。即ち、これにより量
子化回路5で量子化され、可変長符号化回路14で可変
長符号化されたデータと同一のデータを復号した画像デ
ータが、次のフレームの予測画像データとしてフレーム
メモリ9に記憶される。
【0072】次に、図5のフローチャートを参照して、
図1のフィルタ制御器13の動作について、さらに説明
する。まず時間t1の間においては、ステップS1乃至
S4の処理が行われる。即ち、ステップS1において、
スイッチSW1が端子b1側に切り換えられるととも
に、スイッチSW2がOFF状態にされ、ステップS2
に進む。ステップS2において、演算器2よりスイッチ
SW1を介して出力された、画像データとその予測画像
データとしての1フレーム前の画像データとの差分デー
タがフィルタ制御器13に読み込まれ(取り込まれ)、
ステップS3に進み、その差分データの絶対値和が計算
されてステップS4に進む。
【0073】ステップS4において、ステップS3で計
算された差分データの絶対値和が、所定の閾値以下であ
るか否かが判定され、差分データの絶対値和が、所定の
閾値以下であると判定された場合、即ちフレーム間の画
像の変化がほとんどない場合、緩やかなローパス特性を
有するLPF10aが接続されている端子a2をスイッ
チSW3に選択させるように、スイッチSW3の制御が
決定される。また、ステップS4において、差分データ
の絶対値和が、所定の閾値より大きいと判定された場
合、即ちフレーム間の画像の変化が激しい場合、急峻な
ローパス特性を有するLPF10bが接続されている端
子b2をスイッチSW3に選択させるように、スイッチ
SW3の制御が決定される。
【0074】そして、ステップS1の処理が開始されて
から時間t1だけ経過すると、ステップS5およびS6
の処理が行われる。即ち、ステップS5において、ステ
ップS4で決定されたスイッチSW3の制御にしたがっ
て、スイッチSW3に対して制御信号が出力され、スイ
ッチSW3が端子a2またはb2側に切り換えられてステ
ップS6に進む。ステップS6において、スイッチSW
1が端子a1側に切り換えられるとともに、スイッチS
W2がON状態にされ、ステップS5の処理が開始され
てから時間t2だけ経過すると、ステップS1に戻り、
再びステップS1からの処理を繰り返す。
【0075】以上のように、いわばフィードフォワード
制御により、フレームメモリ9に記憶された予測画像デ
ータをフィルタリングするLPF(LPF10aまたは
10b)が適応的に選択されるので、即ちあらかじめ時
間t1の間に、符号化しようとする画像データと、フレ
ームメモリ9に記憶された、その予測画像データとして
の1フレーム前の画像データとの差分データの絶対値和
に対応して、フレームメモリ9に記憶された予測画像デ
ータをフィルタリングするのに適したLPF(LPF1
0aまたは10bのうちの一方)が選択され、時間t2
の間に、そのLPF(LPF10aまたは10bのうち
の一方)で、フレームメモリ9に記憶された予測画像デ
ータがフィルタリングされるので、画像信号の変化に対
応した特性を有するLPFがかけられ、正確な符号化を
することができる。
【0076】次に、図6は、図1の符号器で符号化され
たデータを復号する復号器の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図中、図16における場合と対応する部
分については、同一の符号を付してある。分離回路38
は、可変長復号化回路31で、可変長復号化されたデー
タから、図1の直交変換回路4で直交変換され、量子化
回路5で量子化された画像の差分データと、その差分デ
ータを算出するために用いられた予測画像データがフィ
ルタリングされたLPF(LPF10aまたは10bの
いずれか一方)に関するフィルタ情報とを分離し、直交
変換され、量子化された差分データを逆量子化回路32
に供給するとともに、フィルタ情報をフィルタ制御器3
9に供給する。
【0077】ループフィルタ部36は、図1のループフ
ィルタ部10のLPF10aと同じ特性を有するLPF
36a、ループフィルタ部10のLPF10bと同じ特
性を有するLPF36b、およびフィルタ制御器39の
制御にしたがって、LPF36aが接続されている端子
22側、またはLPF36bが接続されている端子b22
側のうちの一方を選択するスイッチSW22から構成さ
れる。フィルタ制御器39は、分離回路38より供給さ
れる、フィルタ情報に対応して、ループフィルタ部36
のスイッチSW22を、端子a22側、または端子b22
に切り換え制御する。
【0078】次に、その動作について説明する。伝送路
を介して供給されたデータは、可変長復号化回路31
で、可変長復号化され、分離回路38に供給される。分
離回路38において、可変長復号化回路31で、可変長
復号化されたデータから、図1の直交変換回路4で直交
変換され、量子化回路5で量子化された画像の差分デー
タと、その差分データを算出するために用いられた予測
画像データがフィルタリングされたLPF(LPF10
aまたは10bのいずれか一方)に関するフィルタ情報
とが分離され、直交変換され、量子化された画像の差分
データが逆量子化回路32に出力されるとともに、フィ
ルタ情報がフィルタ制御器39に出力される。
【0079】逆量子化回路32において、分離回路38
より出力されたデータが逆量子化され、逆直交変換回路
33に供給される。逆量子化回路32より出力されたデ
ータは、逆直交変換回路33で、逆直交変換処理され、
画像の差分データが演算器34に供給される。
【0080】一方、フィルタ制御器39において、分離
回路38より出力されたフィルタ情報に対応して、スイ
ッチSW22がLPF36aが接続されている端子a22
側、またはLPF36bが接続されている端子b22側の
うちの、逆量子化回路32に入力されたデータを算出す
るために用いられた予測画像データがフィルタリングさ
れたLPF(図1のLPF10aまたは10bのいずれ
か一方)と同じ特性を有するLPF(LPF36aまた
は36bのいずれか一方)が接続されている端子側に切
り換えられる。
【0081】そして、フレームメモリ35に記憶された
予測画像データが読み出され、LPF36aおよび36
bでフィルタリングされ、そのうちの、スイッチSW2
2に選択されている端子(端子a22またはb22のうちの
一方)に接続されているLPF(LPF10aまたは1
0bのいずれか一方)でフィルタリングされた予測画像
データが、動き補償回路37に出力される。動き補償回
路37において、ループフィルタ部36でフィルタリン
グされた予測画像データが動き補償され、演算器34に
供給される。
【0082】演算器34において、逆直交変換回路33
より出力された差分データと、動き補償回路37より出
力された予測画像データが加算され、復号された画像デ
ータが生成される。この画像データは、次のフレームの
予測画像データとしてフレームメモリ35に供給されて
記憶されるとともに、例えばD/Aコンバータに供給さ
れてD/A変換され、ディスプレイ(いずれも図示せ
ず)に供給されて表示される。
【0083】以上のように、画像データと、その予測画
像データとの違いに対応して、予測画像データにLPF
がかけられ、画像データとフィルタがかけられた予測画
像データとの差分データが符号化されたものを、図6の
復号器において、予測画像データにかけられたLPFと
同じ特性を有するLPFでフィルタリングした予測画像
データを用いて復号するようにしたので、画像を正確に
復号することができる。
【0084】次に、図7は、本発明の符号器の第2実施
例の構成を示すブロック図である。この符号器は、図1
の符号器のループフィルタ部10を、LPF10aおよ
び10bだけでなく、LPF10aの特性とLPF10
bの特性の中間の特性を有するLPF10cの、3つL
PFから構成したもので、他の部分については、図1の
符号器と同一の構成になっている。
【0085】この符号器では、フィルタ制御器13にお
いて、演算器2よりスイッチSW1を介して出力され
る、画像データとその予測画像データとしての1フレー
ム前の画像データとの差分データの絶対値和Σが、2つ
の閾値SH1およびSH2(但し、SH1<SH2)と比較
され、Σ≦SH1の場合(フレーム間の画像の変化がほ
とんどない場合)、緩やかなローパス特性を有するLP
F10aが接続されている端子a2を選択するように、
スイッチSW3が制御されるようになっている。
【0086】また、SH1≦Σ<SH2の場合(フレーム
間の画像の変化があまり激しくない場合)、緩やかなロ
ーパス特性を有するLPF10aと、急峻なローパス特
性を有するLPF10bとの中間の特性を有するLPF
10cが接続されている端子c2を選択するように、ス
イッチSW3が制御され、SH2≦Σの場合(フレーム
間の画像の変化が激しい場合)、急峻なローパス特性を
有するLPF10bが接続されている端子b2を選択す
るように、スイッチSW3が制御されるようになってい
る。
【0087】従って、より画像の変化に対応した特性を
有するLPFで画像データ(予測画像データ)がフィル
タリングされるので、さらに正確な符号化(例えばブロ
ック歪や量子化回路5における量子化誤差の影響を低減
した符号化)をすることができる。
【0088】さらに、ループフィルタ部10は、図8の
第3実施例に示すように、フレームメモリ9に記憶され
た予測画像データをそのまま通過させるバイパスライン
10dと、所定のローパス特性を有するLPF10eで
構成することができる。
【0089】図8に示す符号器においては、例えば同一
の画像(画像信号)が連続して入力されて、ループフィ
ルタ部10のフィルタ特性の影響が相対的に強くなる場
合には、フレームメモリ9に記憶された予測画像データ
が、バイパスライン10dを介してループフィルタ部1
0をそのまま通過するようにすることができるので、フ
ィルタ特性の影響のない符号化をすることができる。
【0090】次に、図9は、本発明の符号器の第4実施
例の構成を示すブロック図である。この符号器において
は、図1の符号器で、時間伸張部3と量子化回路5の間
に接続されていた直交変換回路4が、演算器2とスイッ
チSW1の間に接続されており、従ってフィルタ制御器
13では、直交変換回路4からスイッチSW1および端
子b1を介して供給される、例えばDCT係数などの直
交変換係数の絶対値和に対応して、スイッチSW3が制
御されるようになっている。
【0091】さらに、図10は、本発明の符号器の第5
実施例の構成を示すブロック図である。この符号器にお
いては、図1の符号器で、時間伸張部3と可変長符号化
回路14の間に接続されていた直交変換回路4および量
子化回路5が、演算器2とスイッチSW1の間に接続さ
れており、従って、フィルタ制御器13では、量子化回
路5からスイッチSW1および端子b1を介して供給さ
れる、量子化された直交変換係数の絶対値和に対応し
て、スイッチSW3が制御されるようになっている。
【0092】このように、図10の符号器においては、
予測画像データをフィルタリングするLPF(LPF1
0aまたはLPF10bのいずれか一方)の選択が、量
子化回路5で量子化された後の直交変換係数の絶対値和
に対応して行われる。この場合、フィルタ制御器13に
入力される、量子化された直交変換係数と、この量子化
された直交変換係数が可変長符号化され、伝送路に出力
されて復号器側で可変長復号化されて出力されたデータ
とは、量子化誤差の影響のないまったく同じものであ
り、従って符号器で予測画像データをフィルタリングし
たLPFのフィルタ情報を送らなくても、復号器側で可
変長復号化されて出力されたデータ(量子化された直交
変換係数)から、符号器で予測画像データをフィルタリ
ングしたLPFを判定することができる。
【0093】よって、伝送する情報量が減少するので、
符号化効率を向上させることができる。
【0094】図11は、図10の符号器で符号化された
データを復号する復号器の一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。この復号器は、図6の復号器の分離回路3
8を削除し、フィルタ制御器39を、可変長復号化回路
31から出力されるデータ(量子化されたデータ)に対
応してループフィルタ部36を制御するフィルタ制御器
40に代えたものと同一の構成になっている。この復号
器においては、伝送路を介して供給されたデータは、可
変長復号化回路31で、可変長復号化され、この可変長
復号化出力、即ち図10の符号器の量子化回路5で量子
化された直交変換係数と同じものが、逆量子化回路32
およびフィルタ制御器40に供給される。
【0095】逆量子化回路32において、可変長復号化
回路31より出力された、図10の符号器の量子化回路
5で量子化された直交変換係数と同じものが逆量子化さ
れ、逆直交変換回路33に供給される。逆量子化回路3
2より出力されたデータは、逆直交変換回路33で、逆
直交変換処理され、画像の差分データが演算器34に供
給される。
【0096】一方、フィルタ制御器40において、可変
長符号化回路31より出力された、図10の符号器の量
子化回路5で量子化された直交変換係数と同じものの絶
対値和が計算され、図10の符号器のフィルタ制御器1
3と同様にして、その絶対値和に対応して、スイッチS
W22がLPF36aが接続されている端子a22側、ま
たはLPF36bが接続されている端子b22側のうちの
一方の端子側に切り換えられる。
【0097】そして、フレームメモリ35に記憶された
予測画像データが読み出され、LPF36aおよび36
bでフィルタリングされ、そのうちの、スイッチSW2
2に選択されている端子(端子a22またはb22のうちの
一方)に接続されているLPF(LPF10aまたは1
0bのいずれか一方)でフィルタリングされた予測画像
データが、動き補償回路37に出力される。動き補償回
路37において、ループフィルタ部36でフィルタリン
グされた予測画像データが動き補償され、演算器34に
供給される。
【0098】演算器34において、逆直交変換回路33
より出力された差分データと、動き補償回路37より出
力された予測画像データが加算され、復号された画像デ
ータが生成される。この画像データは、次のフレームの
予測画像データとしてフレームメモリ35に供給されて
記憶されるとともに、例えばD/Aコンバータに供給さ
れてD/A変換され、ディスプレイ(いずれも図示せ
ず)に供給されて表示される。
【0099】以上のように、量子化誤差の影響のない量
子化された直交変換係数の絶対値和により、図10の符
号器で予測画像データにかけられたLPFと同じ特性を
有するLPFを判定し、そのLPFでフィルタリングし
た予測画像データを用いて、符号化されたデータを復号
するようにしたので、画像を正確に復号することができ
るとともに、装置を簡単に構成することができる。
【0100】次に、図12は、本発明の符号器の第6実
施例の構成を示すブロック図である。この符号器は、図
1の符号器のフレームメモリ9が削除され、その代わり
にLPF10aまたは10bの後段に、フレームメモリ
部41のフレームメモリ41aまたは41bがそれぞれ
接続された構成になっている。
【0101】この符号器においては、演算器8より出力
された予測画像データをLPF10aまたは10bで、
あらかじめフィルタリングし、フレームメモリ41aま
たは41bにそれぞれ記憶させておくことができるよう
になっている。従って、LPF10aおよび10bにお
ける信号処理時間の制約が緩くなり、回路の設計を容易
にすることができる。
【0102】さらに、図13は、本発明の符号器の第7
実施例の構成を示すブロック図である。図中、図1にお
ける場合と対応する部分については、同一の符号を付し
てある。遅延回路51は、前述した時間tだけ入力され
た画像データを遅延し、演算器52に供給する。演算器
52は、遅延回路51より供給される画像データと、動
き補償回路53より供給される予測画像データとの差分
データを算出し、直交変換回路4に出力する。動き補償
回路53は、フレームメモリ9より遅延回路54および
ループフィルタ部10を介して供給される(読み出され
る)予測画像データに対して、動き補償回路11より供
給される動きベクトルに対応した動き補償を施し、演算
器52に出力する。遅延回路54は、フレームメモリ9
より読み出された予測画像データを時間tだけ遅延し
て、ループフィルタ部10に供給する。なお、フレーム
メモリ9および遅延回路54における遅延量を併せたも
のは、1フレームの時間に等しくなるようになってい
る。
【0103】次に、その動作について説明する。まず、
入力された画像データは、演算器2、動き補償回路11
および遅延回路51に供給される。同時に、フレームメ
モリ9から、入力された画像データに対応する予測画像
データが読み出され、動き補償回路11および遅延回路
54に供給される。
【0104】動き補償回路11において、画像データの
動きベクトルが検出され、その動きベクトルが動き補償
回路53に供給されるとともに、フレームメモリ9より
供給された予測画像データに対し、動き補償が施され、
演算器2に出力される。演算器2において、入力された
画像データと、動き補償回路11より出力された予測画
像データとの差分データが算出され、フィルタ制御器1
3に供給される。
【0105】フィルタ制御器13において、演算器2か
らの差分データの絶対値和が計算され、その絶対値和に
対応して、スイッチSW3に対して制御信号が出力され
る。
【0106】演算器2、動き補償回路11および遅延回
路51に画像データが供給されてから時間tだけ経過す
ると、スイッチSW3が、フィルタ制御器13より出力
された制御信号にしたがって、端子a2またはb2側のう
ちの一方に切り換わる。
【0107】一方、遅延回路51で時間tだけ遅延され
た画像データが演算器52に供給されるとともに、遅延
回路54で同じく時間tだけ遅延された、フレームメモ
リ9より供給された予測画像データがLPF10aおよ
び10bに供給され、LPF10aおよび10bにおい
て、フィルタリングされる。そして、フィルタ制御器1
3より出力された制御信号にしたがって切り換えられた
スイッチSW3が選択している、端子a2またはb2側の
うちの一方に接続されたLPF(LPF10aまたは1
0bのうちの一方)でフィルタリングされた予測画像デ
ータが、動き補償回路53に供給される。
【0108】動き補償回路53において、ループフィル
タ部10でフィルタリングされた予測画像データに対し
て、動き補償回路11より供給された動きベクトルに対
応した動き補償が施され、演算器8および演算器52に
出力される。演算器52において、遅延回路51より出
力された画像データと、動き補償回路53より出力され
た予測画像データ、即ち演算器2からの差分データの絶
対値和に対応してフィルタリングされた予測画像データ
との差分データが算出され、直交変換回路4に供給され
る。
【0109】直交変換回路4において、演算器52より
供給された差分データが直交変換され、量子化回路5に
おいて、量子化されて逆量子化回路6および可変長符号
化回路14に出力される。逆量子化回路6および逆直交
変換回路7において、量子化回路5からの量子化出力
が、差分データに変換(復号)され、演算器8に供給さ
れる。演算器8において、フレームメモリ9から、遅延
回路54、ループフィルタ部10、および動き補償回路
53を介して演算器に供給された予測画像データと、逆
直交変換回路7より供給された差分データとが加算さ
れ、次のフレームの予測画像データとしてフレームメモ
リ9に記憶される。
【0110】また、可変長符号化回路14において、量
子化回路5より出力された、直交変換され、量子化され
た差分データが、フィルタ情報とともに可変長符号化さ
れ、伝送路に出力される。
【0111】以上のように、この符号器では、入力され
た画像データと、その予測画像データの差分データの絶
対値和に対応して、差分データをフィルタリングするL
PFを決定する一方、入力された画像データを遅延する
とともに、フレームメモリ9より読み出された予測画像
データを遅延し、遅延した画像データと予測画像データ
との差分データを、あらかじめ決定したLPFでフィル
タリングする。従って、画像データと予測画像データと
の違いに対応したフィルタリングが行われるので、正確
な符号化をすることができる。
【0112】なお、図1の実施例においては、フレーム
メモリ9と動き補償回路11との間にループフィルタ部
10を設けたが、フレームメモリ9と動き補償回路11
との間にループフィルタ部10を設けるのではなく、図
14に示すように、動き補償回路11と演算器2との間
にループフィルタ部10を設けて、符号器を構成するよ
うにすることができる。
【0113】また、本実施例では、フィルタ制御器13
に、差分データ、直交変換された差分データ、または直
交変換され量子化された差分データの絶対値和に対応し
て、ループフィルタ部10を制御させるようにしたが、
差分データ、直交変換された差分データ、または直交変
換され量子化された差分データの絶対値和だけでなく、
画像データの変化を示す、例えば差分データ、直交変換
された差分データ、または直交変換され量子化された差
分データの2乗和などに対応して、ループフィルタ部1
0を制御させるようにすることができる。
【0114】
【発明の効果】請求項1に記載の符号化方法によれば、
予測画像データにフィルタをかけ、予測画像データに対
応する画像データと、フィルタをかけた予測画像データ
との差分データを算出し、その差分データを直交変換し
て量子化し、直交変換して量子化した差分データを復号
して予測画像データを生成するときに、差分データに対
応して、フィルタの特性を制御する。従って、画像信号
の変化に対応した特性を有するフィルタがかけられるの
で、正確な符号化をすることができる。
【0115】請求項2に記載の符号化方法によれば、予
測画像データにフィルタをかけ、予測画像データに対応
する画像データと、フィルタをかけた予測画像データと
の差分データを算出し、その差分データを直交変換して
量子化し、直交変換して量子化した差分データを復号し
て予測画像データを生成するときに、差分データを直交
変換した直交変換係数に対応して、フィルタの特性を制
御する。従って、画像信号の変化に対応した特性を有す
るフィルタがかけられるので、正確な符号化をすること
ができる。
【0116】請求項3に記載の符号化方法によれば、予
測画像データにフィルタをかけ、予測画像データに対応
する画像データと、フィルタをかけた予測画像データと
の差分データを算出し、その差分データを直交変換して
量子化し、直交変換して量子化した差分データを復号し
て予測画像データを生成するときに、差分データを直交
変換した後量子化した量子化係数に対応して、フィルタ
の特性を制御する。従って、画像信号の変化に対応した
特性を有するフィルタがかけられるので、正確な符号化
をすることができる。さらに、このようにして符号化さ
れたデータを復号するときにかけるフィルタの特性は、
量子化係数に対応して制御することができるので、符号
化するときにかけたフィルタの特性情報としてのオーバ
ヘッドは必要なく、符号量を少なくすることができる。
【0117】請求項4に記載の符号器によれば、あらか
じめ供給された差分データに対応して制御されたフィル
タ手段で予測画像データをフィルタリングし、その予測
画像データに対応する画像データとの差分データ算出
し、直交変換して直交変換係数を出力する。そして、そ
の直交変換係数を量子化し、復号して予測画像データを
生成する。従って、画像データの変化に対応したフィル
タリングか行われるので、正確な符号化をすることがで
きる。
【0118】請求項5に記載の符号器によれば、あらか
じめ供給された直交変換係数に対応して制御されたフィ
ルタ手段で予測画像データをフィルタリングし、その予
測画像データに対応する画像データとの差分データ算出
し、直交変換して直交変換係数を出力する。そして、そ
の直交変換係数を量子化し、復号して予測画像データを
生成する。従って、画像信号の変化に対応したフィルタ
リングが行われるので、正確な符号化をすることができ
る。
【0119】請求項6に記載の符号器によれば、あらか
じめ供給された量子化出力に対応して制御されたフィル
タ手段で予測画像データをフィルタリングし、その予測
画像データに対応する画像データとの差分データ算出
し、直交変換して直交変換係数を出力する。そして、そ
の直交変換係数を量子化し、復号して予測画像データを
生成する。従って、画像信号の変化に対応したフィルタ
リングが行われるので、正確な符号化をすることができ
る。さらに、このようにして符号化されたデータを復号
するときにかけるフィルタの特性は、量子化出力に対応
して制御することができるので、符号化するときにかけ
たフィルタの特性情報としてのオーバヘッドは必要な
く、符号量を少なくすることができる。
【0120】請求項7に記載の符号器によれば、供給手
段に、画像データを一時記憶させて時間の前後する画像
データを発生させ、制御手段に、供給手段により発生さ
れる画像データのうち、時間的に前に位置する方に対応
して、フィルタ手段を制御させる。従って、現在入力さ
れている画像データの変化に対応したフィルタリングを
することができるので、正確な符号化をすることができ
る。
【0121】請求項8に記載の符号器によれば、供給手
段に、画像データを遅延させて、時間の前後する画像デ
ータを発生させ、制御手段に、供給手段により発生され
る画像データのうち、時間的に前に位置する方に対応し
て、フィルタ手段を制御させる。従って、現在入力され
ている画像データの変化に対応したフィルタリングをす
ることができるので、正確な符号化をすることができ
る。
【0122】請求項9に記載の符号器によれば、制御手
段に、予測画像データをフィルタリングする複数のフィ
ルタを切り換えさせるので、装置を簡単に構成すること
ができる。
【0123】請求項10に記載の符号器によれば、フィ
ルタ手段は、予測画像データをそのまま通過させること
ができるので、例えば同一の画像(画像信号)が連続し
て入力されて、フィルタ手段のフィルタ特性の影響が相
対的に強く現れる場合、画像データが、フィルタ手段を
そのまま通過するようにすることにより、フィルタ特性
の影響を低減することができる。
【0124】請求項11に記載の符号器によれば、フィ
ルタ手段によりフィルタリングされた予測画像データを
記憶手段に一時記憶させる。従って、予測画像データを
あらかじめフィルタリングしておくことができるので、
回路動作における時間的制約がシビアでなくなり、回路
の設計を容易にすることができる。
【0125】請求項12に記載の符号器によれば、画像
データの動きを検出し、予測画像データに動き補償を施
して、フィルタ手段に、動き補償が施された予測画像デ
ータをフィルタリングさせる。従って、画像データの変
化に対応したフィルタリングが行われるので、正確な符
号化をすることができる。
【0126】請求項13に記載の復号器によれば、対応
する画像データとの違いに基づいてフィルタリングされ
た予測画像データのフィルタ情報を有する、画像データ
と予測画像データとから算出された差分データが直交変
換され、さらに量子化されたデータから、フィルタ情報
を抽出し、フィルタ情報が抽出されたデータを逆量子化
して逆直交変換し、差分データを出力する。そして、そ
の差分データと、予測画像データとから画像データを算
出し、その画像データを、フィルタ情報に対応して制御
されたフィルタ手段でフィルタリングして、予測画像デ
ータを生成する。従って、画像データの変化に対応した
フィルタリングが行われた予測画像データと画像データ
との差分データを、直交変換し、量子化した符号データ
を、正確に復号することができる。
【0127】請求項14に記載の復号器によれば、対応
する画像データとに違いに基づいてフィルタリングされ
た予測画像データと、画像データとから算出された差分
データを直交変換して量子化した量子化出力を逆量子化
し、逆直交変換して、差分データを出力する。そして、
その差分データと、予測画像データとから画像データを
算出し、画像データを、量子化出力に対応して制御され
たフィルタ手段でフィルタリングして予測画像データを
生成する。従って、画像データの変化に対応したフィル
タリングが行われた予測画像データと画像データとの差
分データを、直交変換し、量子化した符号データを、正
確に復号することができる。さらに、フィルタ手段の制
御は、量子化出力そのものに対応して行われるので、予
測画像データがフィルタリングされたフィルタの情報を
検出する必要がなく、装置を簡単に構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号器の一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の実施例の時間圧縮部1のより詳細な構成
を示すブロック図である。
【図3】図1の実施例の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図4】図1の実施例のスイッチSW1およびSW2が
切り換わったときの状態を示すブロック図である。
【図5】図1の実施例のフィルタ制御器13の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図6】図1の符号器で符号化されたデータを復号する
復号器の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の符号器の第2実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明の符号器の第3実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明の符号器の第4実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図10】本発明の符号器の第5実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】図10の符号器で符号化されたデータを復号
する復号器の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の符号器の第6実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図13】本発明の符号器の第7実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図14】本発明の符号器の第8実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図15】従来の符号器の一例の構成を示すブロック図
である。
【図16】従来の復号器の一例の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 時間圧縮部 2 演算器 3 時間伸張部 4 直交変換回路 5 量子化回路 6 逆量子化回路 7 逆直交変換回路 8 演算器 9 フレームメモリ 10 ループフィルタ部 10a,10b LPF(ローパスフィルタ) 11 動き補償回路 12 時間伸張部 13 フィルタ制御器 14 可変長符号化回路 21,22 メモリ 31 可変長復号化回路 32 逆量子化回路 33 逆直交変換回路 34 演算器 35 フレームメモリ 36 ループフィルタ部 36a,36b LPF(ローパスフィルタ) 37 動き補償回路 38 分離回路 39,40 フィルタ制御器 41 フレームメモリ部 41a,41b フレームメモリ 51 遅延回路 52 演算器 53 動き補償回路 54 遅延回路 60 ローカルデコード部 61,71 ループフィルタ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予測画像データにフィルタをかけ、 前記予測画像データに対応する画像データと、前記フィ
    ルタをかけた予測画像データとの差分データを算出し、 前記差分データを直交変換して量子化し、 前記直交変換して量子化した差分データを復号して前記
    予測画像データを生成する符号化方法において、 前記差分データに対応して、前記フィルタの特性を制御
    することを特徴とする符号化方法。
  2. 【請求項2】 予測画像データにフィルタをかけ、 前記予測画像データに対応する画像データと、前記フィ
    ルタをかけた予測画像データとの差分データを算出し、 前記差分データを直交変換して量子化し、 前記直交変換して量子化した差分データを復号して前記
    予測画像データを生成する符号化方法において、 前記差分データを直交変換した直交変換係数に対応し
    て、前記フィルタの特性を制御することを特徴とする符
    号化方法。
  3. 【請求項3】 予測画像データにフィルタをかけ、 前記予測画像データに対応する画像データと、前記フィ
    ルタをかけた予測画像データとの差分データを算出し、 前記差分データを直交変換して量子化し、 前記直交変換して量子化した差分データを復号して前記
    予測画像データを生成する符号化方法において、 前記差分データを直交変換した後量子化した量子化係数
    に対応して、前記フィルタの特性を制御することを特徴
    とする符号化方法。
  4. 【請求項4】 予測画像データをフィルタリングするフ
    ィルタ手段と、 前記フィルタ手段によりフィルタリングされた予測画像
    データと、前記予測画像データに対応する画像データと
    の差分データを算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された差分データを直交変換
    し、直交変換係数を出力する直交変換手段と、 前記直交変換手段より出力される直交変換係数を量子化
    する量子化手段と、 前記量子化手段の量子化出力を復号して前記予測画像デ
    ータを生成する復号手段と、 前記算出手段により算出された差分データに対応して、
    前記フィルタ手段を制御する制御手段と、 前記算出手段により算出された差分データを前記制御手
    段にあらかじめ供給する供給手段とを備えることを特徴
    とする符号器。
  5. 【請求項5】 予測画像データをフィルタリングするフ
    ィルタ手段と、 前記フィルタ手段によりフィルタリングされた予測画像
    データと、前記予測画像データに対応する画像データと
    の差分データを算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された差分データを直交変換
    し、直交変換係数を出力する直交変換手段と、 前記直交変換手段より出力される直交変換係数を量子化
    する量子化手段と、 前記量子化手段の量子化出力を復号して前記予測画像デ
    ータを生成する復号手段と、 前記直交変換手段より出力される直交変換係数に対応し
    て、前記フィルタ手段を制御する制御手段と、 前記直交変換手段より出力される直交変換係数を前記制
    御手段にあらかじめ供給する供給手段とを備えることを
    特徴とする符号器。
  6. 【請求項6】 予測画像データをフィルタリングするフ
    ィルタ手段と、 前記フィルタ手段によりフィルタリングされた予測画像
    データと、前記予測画像データに対応する画像データと
    の差分データを算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された差分データを直交変換
    し、直交変換係数を出力する直交変換手段と、 前記直交変換手段より出力される直交変換係数を量子化
    する量子化手段と、 前記量子化手段の量子化出力を復号して前記予測画像デ
    ータを生成する復号手段と、 前記量子化手段の量子化出力に対応して、前記フィルタ
    手段を制御する制御手段と、 前記量子化手段の量子化出力を前記制御手段にあらかじ
    め供給する供給手段とを備えることを特徴とする符号
    器。
  7. 【請求項7】 前記供給手段は、前記画像データを一時
    記憶して時間の前後する前記画像データを発生し、 前記制御手段は、前記供給手段により発生される画像デ
    ータのうち、時間的に前に位置する方に対応して、前記
    フィルタ手段を制御することを特徴とする請求項4,
    5、または6に記載の符号器。
  8. 【請求項8】 前記供給手段は、前記画像データを遅延
    して、時間の前後する前記画像データを発生し、 前記制御手段は、前記供給手段により発生される画像デ
    ータのうち、時間的に前に位置する方に対応して、前記
    フィルタ手段を制御することを特徴とする請求項4,
    5、または6に記載の符号器。
  9. 【請求項9】 前記フィルタ手段は、特性の異なる複数
    のフィルタから構成され、 前記制御手段は、前記予測画像データをフィルタリング
    する前記フィルタ手段の前記複数のフィルタを切り換え
    ることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の
    符号器。
  10. 【請求項10】 前記フィルタ手段は、前記予測画像デ
    ータをそのまま通過させるフィルタを有することを特徴
    とする請求項9に記載の符号器。
  11. 【請求項11】 前記フィルタ手段によりフィルタリン
    グされた前記予測画像データを一時記憶する記憶手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項4乃至10のいず
    れかに記載の符号器。
  12. 【請求項12】 前記画像データの動きを検出し、前記
    予測画像データに対して動き補償を施す動き補償手段を
    さらに備え、 前記フィルタ手段は、前記動き補償手段により動き補償
    が施された予測画像データをフィルタリングすることを
    特徴とする請求項4乃至10のいずれかに記載の符号
    器。
  13. 【請求項13】 対応する画像データとの違いに基づい
    てフィルタリングされた予測画像データのフィルタ情報
    を有する、前記画像データと前記予測画像データとから
    算出された差分データが直交変換され、さらに量子化さ
    れたデータから、前記フィルタ情報を抽出する抽出手段
    と、 前記量子化されたデータを逆量子化する逆量子化手段
    と、 前記逆量子化手段の出力を逆直交変換し、前記差分デー
    タを出力する逆直交変換手段と、 前記逆直交変換手段より出力された差分データと、前記
    予測画像データとから前記画像データを算出する算出手
    段と、 前記算出手段により算出された画像データをフィルタリ
    ングし、前記予測画像データを生成するフィルタ手段
    と、 前記抽出手段により抽出されたフィルタ情報に対応し
    て、前記フィルタ手段を制御する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする復号器。
  14. 【請求項14】 対応する画像データとの違いに基づい
    てフィルタリングされた予測画像データと、前記画像デ
    ータとから算出された差分データを直交変換して量子化
    した量子化出力を逆量子化する逆量子化手段と、 前記逆量子化手段の出力を逆直交変換し、前記差分デー
    タを出力する逆直交変換手段と、 前記逆直交変換手段より出力された差分データと、前記
    予測画像データとから、前記画像データを算出する算出
    手段と、 前記算出手段により算出された画像データをフィルタリ
    ングし、前記予測画像データを生成するフィルタ手段
    と、 前記量子化出力に対応して、前記フィルタ手段を制御す
    る制御手段とを備えることを特徴とする復号器。
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