JPH063797Y2 - 食品包装容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、電子レンジによる加熱処理等の後、食品を移し
変えることなく、そのまま食事することが可能とする食
品包装容器に係る。

「従来の技術」 合成樹脂製の容器体内に食品を充填し、かつ容器体上端
面を合成樹脂製蓋板で密閉しておき、該容器を電子レン
ジで加熱処理した後、該容器内食品を移し変えることな
く、そのまま食するよう設けた食品包装容器が知られて
いる。

「考案が解決しようとする課題」 容器体上面を蓋板で密閉した従来の合成樹脂製容器内食
品を、その容器内に入れたまま電子レンジで加熱処理す
ると、容器も熱くなるため取出し難い欠点があった。

本案は上記加熱処理によっては熱くなり難く、又容器輸
送時に邪魔とならず、しかも使用上便利な把手を上記容
器に付設したものである。

「課題を解決するための手段」 底壁２周縁から起立する周壁３上端に外向きフランジ４
を付設し、かつ内部に食品を充填した合成樹脂製の容器
体１と、該容器体の上端開口面を密閉して上記外向きフ
ランジ４上面へ外周部下面を貼着した合成樹脂製蓋板９
とからなり、上記外向きフランジ４左右両側部の外方側
部を切欠き６，６して該切欠きの前後両端へヒンジ７，
７を介して弧状の弾性板８，８の前後両端を、上下方向
への弾性反転が可能に、かつ上記容器体１との一体成形
により、付設した。

「作用」 第１図が示すように、容器体１上面を蓋板９で密閉し、
かつ把手としての弾性板８，８を下方へ弯曲させた状態
で輸送等行う。電子レンジによる加熱処理に際しては蓋
板９を剥離し、かつ弾性板８，８を第２図が示すように
上方へ弾性反転させておき、その加熱処理後に上方へ弯
曲する弾性板８，８を持ち取出せばよい。

「実施例」 １は合成樹脂製の容器体で、底壁２周縁から周壁３を起
立し、その周壁上端に外向きフランジ４を有する。その
外向きフランジ左右両側部は、内方側部５，５を残して
その外方側部を切欠き６，６し、その切欠きの前後両端
へ、ヒンジ７，７を介して弧状の弾性板８，８の前後両
端を、上下方向への弾性反転が可能に、容器体との一体
成形により連結する。その一体成形は第２図が示すよう
に弾性板８，８を上方へ弯曲させた状態で行えばよい。

上記容器体上端面は合成樹脂製の蓋板９で密閉する。該
密閉は上記弾性板８，８を下方へ弾性反転させておき、
外向きフランジ４上面へ蓋板外周部の下面を貼着すれば
よい。第１図のように上記切欠き６，６上方も容器体開
口面と共に閉塞してもよく、又二点鎖線も示すように、
その切欠き上方部分の蓋板部分は予め除去させてもよ
い。このように切欠き上方蓋板部分を除去した場合は、
蓋板閉塞状態のままで弾性板８，８を上下へ弾性反転で
きる。

「考案の効果」 本案は上記のように、把手としての弾性板８，８は上下
に弾性反転させることが出来るから、容器の輸送或いは
販売時等は下方へ弾性反転させておくことで、その弾性
板が邪魔となることがなく、又その弾性板は容器体周壁
上端に付設した外向きフランジ４左右両側部の外方側部
を切欠き６，６して、該切欠きの前後両端へ弾性板の前
後両端を連結させたから、下方へ弯曲させた状態で該弾
性板の外側面が外向きフランジの外側面よりも外方へ突
出することがなく、よって該弾性板に他物が当ってのヒ
ンジ７，７部分での切断を防止することが出来、更に弾
性板は、電子レンジによる加熱処理の際収納食品から離
すことが出来るため、温度上昇によって持ち難くなるこ
とがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の斜視図、第２図はその容器体の斜視
図である。 １…容器体 ８…弾性板、９…蓋板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】底壁２周縁から起立する周壁３上端に外向
   きフランジ４を付設し、かつ内部に食品を充填した合成
   樹脂製の容器体１と、該容器体の上端開口面を密閉して
   上記外向きフランジ４上面へ外周部下面を貼着した合成
   樹脂製蓋板９とからなり、上記外向きフランジ４左右両
   側部の外方側部を切欠き６，６して該切欠きの前後両端
   へヒンジ７，７を介して弧状の弾性板８，８の前後両端
   を、上下方向への弾性反転が可能に、かつ上記容器体１
   との一体成形により、付設したことを特徴とする食品包
   装容器。