JPH0637853Y2 - 防塵装置付きレシプロソー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

〔考案の利用分野〕 本考案は電気またはエアーレシプロソーに関するもので
ある。 〔考案の背景〕 従来のレシプロソーのギヤケース２の断面図を第２図に
示す。従来のレシプロソーにおいては往復運動するプラ
ンジャ４の先端に取付けられたのこ刃７によって被削材
８を切断して発生する切屑16はギヤケース２の方に飛ん
できて、ギヤケース２先端部のポケット部15にたまる。
たまった切屑16はプランジャ４がギヤケース２内側にむ
かって運動する時に微小ながら付着し、プランジャ４及
びメタル６を摩耗させる。 更にこれが発展すると直接切屑16がギヤケース２内に入
るようになり、ギヤ３及びベアリング等を破損するとい
う欠点があった。 〔考案の目的〕 本考案の目的は、上記した従来のレシプロソーの欠点を
なくし、より寿命の長いレシプロソーを提供することで
ある。 〔考案の概要〕 本考案は、切屑がたまりやすいギヤケースのポケット部
にプランジャ穴を介して、モータの冷却風又はエアモー
タの排気風により切屑を吹き飛ばすようにすれば、プラ
ンジャに付着する切屑を少なくすることができる点に着
目し、ファンガイド、プランジャ形状を工夫したもので
ある。 〔考案の実施例〕 本考案の電気レシプロソーにおける一実施例を第１図に
よって説明する。 モータ１の回転はギヤケース２の中のギヤ３によって減
速され、ギヤ３とプランジャ４との間のクランク機構５
によってプランジャ４の往復運動に変えられる。プラン
ジャ４はギヤケース２のメタル６内を摺動し、プランジ
ャ４先端部にはのこ刃７が取り付けられており、のこ刃
７が往復することによって被削材８を切断する。一方モ
ータ１の冷却ファン９により生じた風はファンガイド10
でガイドされ、ベアリングカバー11の穴よりギヤケース
２のプランジャ４の後端穴12に導かれる。プランジャ４
の中心には穴があいており、これと通じるようにプラン
ジャ４の先端ののこ刃取付部13の付根に半径方向に小穴
14があいている。プランジャ４の後端穴12に導かれた風
は小穴14から吹き出し、ギヤケース２のポケット部15に
集まろうとする切屑16を吹き飛ばす。

【考案の効果】

本考案によれば、モータ冷却風又はエアモータの排気風
をプランジャ内に導き、プランジャ先端ののこ刃取付部
付根より吹き出すようにしたので、ギヤケースのポケッ
ト部に切屑がたまりにくく、プランジャ、メタルの切屑
による摩耗が少なくなり、製品の寿命を向上することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２図は従来
例を示す断面図である。 図において、１はモータ、２はギヤケース、３はギヤ、
４はプランジャ、５はクランク機構、６はメタル、７は
のこ刃、８は被削材、９は冷却ファン、10はファンガイ
ド、11はベアリングカバ、12は後端穴、13はのこ刃取付
部、14は小穴、15はポケット部、16は切屑である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】冷却ファンを備えたモータ又はエアモータ
   の回転運動をギヤケース内の減速歯車を介して減速し、
   更にクランク機構により往復運動に変換してプランジャ
   に伝達し、該プランジャの先端部に取付られたのこ刃を
   往復動させてパイプ等を切断するレシプロソーにおい
   て、 前記プランジャの中心穴と通じる小穴を前記プランジャ
   先端の前記のこ刃取付部付根に半径方向に数個設け、な
   おかつ前記冷却ファンによる冷却風又はエアモータの排
   気風を、前記プランジャの後端穴に導くようにしたこと
   を特徴とする防塵装置付レシプロソー。