JPH0637591U

JPH0637591U - 直流ファンの回転数検出装置

Info

Publication number: JPH0637591U
Application number: JP7459092U
Authority: JP
Inventors: 三郎瀬尾
Original assignee: 株式会社明電舎
Priority date: 1992-10-27
Filing date: 1992-10-27
Publication date: 1994-05-20

Abstract

(57)【要約】【目的】直流ファンの回転数を機械的，電気的に影響
を与えることなく検出する。【構成】電流トランス４を直流ファン１の駆動回路に
設け、直流ファン１の駆動電流のＯＮ，ＯＦＦをピック
アップし、このピックアップした回転数に比例したパル
ス列の間隔をパルス間隔測定回路５で測定し、直流ファ
ンの回転数を検出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、直流ファンの回転数検出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

直流ファンの回転数を検出する方式には次の方式が知られている。

【０００３】（１）磁気センサ方式直流ファンの羽根を鉄製とし、ファンの近傍に電磁石を置く。ファンが回転し鉄製の羽根が電磁石の磁束を切ると電磁石のコイルに電圧が発生するので、この電圧の大きさ，間隔を測定することにより回転数を検出する。

【０００４】（２）光学センサ方式直流ファンの羽根に光を当て、その反射光を光センサで検出する。ファンが回転すると羽根から光センサへ反射する光の強さが変化し、光センサからパルス信号が出力するので、このパルス列の間隔を測定することにより回転数を検出する。

【０００５】（３）直流ファン自体の回転パルスを検出する方式直流ファンのモータはロータが所定位置回転してきたことを検出するセンサからの信号パルスを切換信号としてステータコイルの電流方向を切換えて回転している。このパルスは直流ファンの回転数に比例するので、このパルス列の間隔を測定することにより回転数を検出する。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記各直流ファンの回転数検出方式には次のような問題がある。

【０００７】（１）磁気センサ方式は、一般にファンの羽根の軽量化のためプラスチック製羽根が多く使用されており、鉄製羽根を使用したファンでないと採用できない。

【０００８】（２）光センサ方式は、光学系センサの信頼性が塵埃等の付着により低下する。

【０００９】（３）直流ファン自体の回転パルスを検出する方式は、直流ファンの回転パルス発生個所にパルス検出機能を接続する必要がある。このため直流ファンにパルス検出機能を簡単に付加することはできない。

【００１０】したがって、回転数検出機能の付いていない直流ファンに回転数検出機能を付加することは困難である。

【００１１】本考案は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、直流ファンの回転数を機械的，電気的に影響を与えることなく簡単に検出しうる直流ファンの回転数検出装置を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案にかかる直流ファンの回転数検出装置は、直流ファンの駆動電流の断続を検出する電流トランスと、この電流トランスからのパルス列のパルス間隔を測定するパルス間隔測定回路とからなるものである。

【００１３】

【作用】

直流ファンの直流モータの駆動電流は極数に応じてＯＮ，ＯＦＦを繰返す。電流トランスはこの電流の切替りを検出し、回転数に比例したパルス列を出力する。

【００１４】パルス間隔測定回路はこのパルス列の間隔を測定することにより直流ファンの回転数を検出する。

【００１５】従って、直流ファンに機械的，電気的影響を与えることなくその回転数を測定することができる。

【００１６】

【実施例】

図１について、１は直流ファン、２は直流ファン駆動用直流電源、３は直流電源から直流ファンに流れる電流を検出する電流トランス４と、この電流トランス４からの検出信号が入力するパルス間隔測定回路５からなる直流ファンの回転数検出装置である。

【００１７】直流ファン１に直流電源２を接続すると、その直流モータの駆動電流はモータの極数に応じてＯＮ，ＯＦＦを繰り返し、そのＯＮ，ＯＦＦの間隔は回転数に応じて変化する。

【００１８】電流トランス４はこの電流の切り替りをピックアップし、回転数に比例したパルス列を取り出す。しかして、パルス間隔測定回路５はこのパルス列のパルス間隔を測定し、直流ファン１の回転数を検出する。

【００１９】この実施例によれば、回転数検出装置３が電流トランス４とパルス間隔測定回路５とから構成されており、電流トランス４を直流ファン１の駆動回路に配置するだけで検出できるので、直流ファン１の羽根乃至その直流モータに手を加えることなく簡単に直流ファン１の回転数を検出することが可能となる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００２１】（１）ＣＰＵ装置等の装置付属の直流ファンを回転数検出機能付のファンと交換することなく、直流ファンの回転数を検出できる。

【００２２】（２）直流ファン及び直流ファンが付属する装置に機械的，電気的な負担を与えることなく直流ファンの回転数を検出できる。

【００２３】（３）電流検出部が直流トランスであるため、経年変化が少なく信頼性が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す回路構成図。

【符号の説明】

１…直流ファン２…直流電源３…回転数検出装置４…電流トランス５…パルス間隔測定回路

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】直流ファンの駆動電流の断続を検出する
電流トランスと、この電流トランスからのパルス列のパ
ルス間隔を測定するパルス間隔測定回路とからなること
を特徴とした直流ファンの回転数検出装置。