JPH0637568A - 電解コンデンサ回路 - Google Patents
電解コンデンサ回路Info
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- JPH0637568A JPH0637568A JP4213484A JP21348492A JPH0637568A JP H0637568 A JPH0637568 A JP H0637568A JP 4213484 A JP4213484 A JP 4213484A JP 21348492 A JP21348492 A JP 21348492A JP H0637568 A JPH0637568 A JP H0637568A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異常電圧が加わって電極間短絡が生じた場合
にも、発煙や発火等を呈することがなく、発火による壊
滅的な状態を未然に防止した電解コンデンサ回路を提供
する。 【構成】 一端子側が共通化された複数の電解コンデン
サ(41、42、43・・・4N)と、各電解コンデン
サの他端子と電源(16)側との間に順方向を成して前
記電解コンデンサ毎に接続された第1のダイオード(8
1、82、83、91、92)と、前記電解コンデンサ
の他端子と負荷(18)側との間に順方向を成して前記
電解コンデンサ毎に接続された第2のダイオード(12
1、122、123、131、132)とを備えてい
る。
にも、発煙や発火等を呈することがなく、発火による壊
滅的な状態を未然に防止した電解コンデンサ回路を提供
する。 【構成】 一端子側が共通化された複数の電解コンデン
サ(41、42、43・・・4N)と、各電解コンデン
サの他端子と電源(16)側との間に順方向を成して前
記電解コンデンサ毎に接続された第1のダイオード(8
1、82、83、91、92)と、前記電解コンデンサ
の他端子と負荷(18)側との間に順方向を成して前記
電解コンデンサ毎に接続された第2のダイオード(12
1、122、123、131、132)とを備えてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の電解コンデンサ
を用いて特定の静電容量を実現した電解コンデンサ回路
に関する。
を用いて特定の静電容量を実現した電解コンデンサ回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサは、耐圧を越える異常電
圧が加わると、電極間短絡を生じ、異常電流が増加する
とともにガスの異常発生によって内圧が高まり、防爆弁
の開弁や発煙ないし発火を生じることが知られている。
防爆弁は、外装ケース内の異常内圧の上昇で爆発に至る
前に開弁させることにより、爆発を未然に防止する安全
弁である。しかしながら、このような防爆弁が動作する
と、内部ガスや飛散した内容物が外気に触れて発火する
ことになる。
圧が加わると、電極間短絡を生じ、異常電流が増加する
とともにガスの異常発生によって内圧が高まり、防爆弁
の開弁や発煙ないし発火を生じることが知られている。
防爆弁は、外装ケース内の異常内圧の上昇で爆発に至る
前に開弁させることにより、爆発を未然に防止する安全
弁である。しかしながら、このような防爆弁が動作する
と、内部ガスや飛散した内容物が外気に触れて発火する
ことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電解コンデンサの発煙ないし発火は、静電容量の大きい
もの程、発生頻度が高くなる傾向がある。これは、明ら
かに内部エネルギの大きさに依存していると考えられ
る。
電解コンデンサの発煙ないし発火は、静電容量の大きい
もの程、発生頻度が高くなる傾向がある。これは、明ら
かに内部エネルギの大きさに依存していると考えられ
る。
【0004】そこで、本発明は、異常電圧が加わって電
極間短絡が生じた場合にも、発煙や発火等を呈すること
がなく、発火による壊滅的な状態を未然に防止した電解
コンデンサ回路を提供することを目的とする。
極間短絡が生じた場合にも、発煙や発火等を呈すること
がなく、発火による壊滅的な状態を未然に防止した電解
コンデンサ回路を提供することを目的とする。
【0005】また、本発明の他の目的は、並列化した複
数の電解コンデンサを以て一つの電解コンデンサ装置を
構成する電解コンデンサ回路を提供することである。
数の電解コンデンサを以て一つの電解コンデンサ装置を
構成する電解コンデンサ回路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電解コンデンサ
回路は、一端子側が共通化された複数の電解コンデンサ
(41、42、43・・・4N)と、各電解コンデンサ
の他端子と電源(16)側との間に順方向を成して前記
電解コンデンサ毎に接続された第1のダイオード(8
1、82、83、91、92)と、前記電解コンデンサ
の他端子と負荷(18)側との間に順方向を成して前記
電解コンデンサ毎に接続された第2のダイオード(12
1、122、123、131、132)とを備えたこと
を特徴とする。
回路は、一端子側が共通化された複数の電解コンデンサ
(41、42、43・・・4N)と、各電解コンデンサ
の他端子と電源(16)側との間に順方向を成して前記
電解コンデンサ毎に接続された第1のダイオード(8
1、82、83、91、92)と、前記電解コンデンサ
の他端子と負荷(18)側との間に順方向を成して前記
電解コンデンサ毎に接続された第2のダイオード(12
1、122、123、131、132)とを備えたこと
を特徴とする。
【0007】また、本願発明の電解コンデンサ回路は、
一端子側が共通化された複数の電解コンデンサ(41、
42、43・・・4N)の他端子と電源(16)側との
間に順方向を成して前記電解コンデンサ毎に接続された
第1のダイオード(81、82、83、91、92)を
介して形成された第1の端子(入力端子10、11)
と、前記電解コンデンサの他端子と負荷(18)側との
間に順方向を成して前記電解コンデンサ毎に接続された
第2のダイオード(121、122、123、131、
132)を介して形成された第2の端子(14、15)
を備えたことを特徴とする。
一端子側が共通化された複数の電解コンデンサ(41、
42、43・・・4N)の他端子と電源(16)側との
間に順方向を成して前記電解コンデンサ毎に接続された
第1のダイオード(81、82、83、91、92)を
介して形成された第1の端子(入力端子10、11)
と、前記電解コンデンサの他端子と負荷(18)側との
間に順方向を成して前記電解コンデンサ毎に接続された
第2のダイオード(121、122、123、131、
132)を介して形成された第2の端子(14、15)
を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の電解コンデンサ回路では、複数の電解
コンデンサを以て必要な静電容量が実現される。即ち、
その静電容量をCmとし、電解コンデンサの並列数をn
とすると、各電解コンデンサの容量はCm/nとなり、
その並列数nに応じて低容量となる。各電解コンデンサ
に蓄積されるエネルギである電荷Qは、静電容量と加え
られる電圧との積で与えられるから、この場合、V・C
m/nとなる。そして、並列化した場合の各電解コンデ
ンサに蓄積される電荷は、総電荷Qの1/nであるか
ら、並列数nに依存して低下し、並列化されている各電
解コンデンサに分配される。したがって、小容量の電解
コンデンサを並列化した場合には、短絡事故に伴う発
熱、発煙、発火の危険性は低減し、安全性が高くなる。
コンデンサを以て必要な静電容量が実現される。即ち、
その静電容量をCmとし、電解コンデンサの並列数をn
とすると、各電解コンデンサの容量はCm/nとなり、
その並列数nに応じて低容量となる。各電解コンデンサ
に蓄積されるエネルギである電荷Qは、静電容量と加え
られる電圧との積で与えられるから、この場合、V・C
m/nとなる。そして、並列化した場合の各電解コンデ
ンサに蓄積される電荷は、総電荷Qの1/nであるか
ら、並列数nに依存して低下し、並列化されている各電
解コンデンサに分配される。したがって、小容量の電解
コンデンサを並列化した場合には、短絡事故に伴う発
熱、発煙、発火の危険性は低減し、安全性が高くなる。
【0009】そして、各電解コンデンサには、第1及び
第2のダイオードが併設されて並列回路が形成されてい
る。即ち、電源側から見ると、第1のダイオードを介し
て各電解コンデンサが並列化され、また、負荷側から見
ると、第2のダイオードを介して電解コンデンサが並列
化されている。その結果、各電解コンデンサは、給電及
びエネルギの放出側では互いに並列化されていながら、
第1及び第2のダイオードを以て互いに絶縁状態に設定
されている。仮に、一つの電解コンデンサが短絡したと
しても、電源とその電解コンデンサとの間での事故に止
まり、他の電解コンデンサは依然として健全な状態で給
電を受け、負荷に対する電荷供給を維持することができ
る。しかも、一つの電解コンデンサの短絡事故は、その
電解コンデンサの容量が低いため、壊滅的な事故に発展
することがないのは前述の通りである。
第2のダイオードが併設されて並列回路が形成されてい
る。即ち、電源側から見ると、第1のダイオードを介し
て各電解コンデンサが並列化され、また、負荷側から見
ると、第2のダイオードを介して電解コンデンサが並列
化されている。その結果、各電解コンデンサは、給電及
びエネルギの放出側では互いに並列化されていながら、
第1及び第2のダイオードを以て互いに絶縁状態に設定
されている。仮に、一つの電解コンデンサが短絡したと
しても、電源とその電解コンデンサとの間での事故に止
まり、他の電解コンデンサは依然として健全な状態で給
電を受け、負荷に対する電荷供給を維持することができ
る。しかも、一つの電解コンデンサの短絡事故は、その
電解コンデンサの容量が低いため、壊滅的な事故に発展
することがないのは前述の通りである。
【0010】また、本発明の電解コンデンサ回路は、複
数の電解コンデンサを以て独立した第1及び第2の端子
からなる入出力端子を備えた電解コンデンサ装置として
構成でき、従来の大容量の電解コンデンサとしての機能
を備えて短絡事故による発煙や発火を確実に抑制でき、
しかも、電解コンデンサの設置個数に比例した所望の静
電容量を得ることができる。
数の電解コンデンサを以て独立した第1及び第2の端子
からなる入出力端子を備えた電解コンデンサ装置として
構成でき、従来の大容量の電解コンデンサとしての機能
を備えて短絡事故による発煙や発火を確実に抑制でき、
しかも、電解コンデンサの設置個数に比例した所望の静
電容量を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の電解コンデンサ回路の一
実施例を示している。この電解コンデンサ回路2には、
複数の電解コンデンサとして3個の電解コンデンサ4
1、42、43が併設され、その一端子側は共通化され
て共通端子6が形成されている。この実施例では、各電
解コンデンサ41、42、43の陰極端子を共通化して
いる。
実施例を示している。この電解コンデンサ回路2には、
複数の電解コンデンサとして3個の電解コンデンサ4
1、42、43が併設され、その一端子側は共通化され
て共通端子6が形成されている。この実施例では、各電
解コンデンサ41、42、43の陰極端子を共通化して
いる。
【0013】各電解コンデンサ41、42、43の陽極
端子には一方向を成す第1のダイオード81、82、8
3が個別に直列に接続されており、そのアノード側は共
通に接続されて第1の端子として給電側を成す入力端子
10が形成されているとともに、ダイオード81、8
2、83とは逆方向を成す第2のダイオード121、1
22、123が個別に直列に接続され、そのカソード側
には共通に接続された第2の端子として負荷側端子を成
す出力端子14が形成されている。即ち、入力端子10
と共通端子6との間には、ダイオード81、82、83
を介して各電解コンデンサ41、42、43が並列回路
を成し、また、出力端子14と共通端子6との間には、
ダイオード121、122、123を介して各電解コン
デンサ41、42、43が並列回路を成している。即
ち、電解コンデンサ回路2は、コンデンサ41、42、
43、ダイオード81、82、83及びダイオード12
1、122、123を備えて、従来の大容量の電解コン
デンサと等価な機能を以て一つの回路ユニットを構成し
ているのである。
端子には一方向を成す第1のダイオード81、82、8
3が個別に直列に接続されており、そのアノード側は共
通に接続されて第1の端子として給電側を成す入力端子
10が形成されているとともに、ダイオード81、8
2、83とは逆方向を成す第2のダイオード121、1
22、123が個別に直列に接続され、そのカソード側
には共通に接続された第2の端子として負荷側端子を成
す出力端子14が形成されている。即ち、入力端子10
と共通端子6との間には、ダイオード81、82、83
を介して各電解コンデンサ41、42、43が並列回路
を成し、また、出力端子14と共通端子6との間には、
ダイオード121、122、123を介して各電解コン
デンサ41、42、43が並列回路を成している。即
ち、電解コンデンサ回路2は、コンデンサ41、42、
43、ダイオード81、82、83及びダイオード12
1、122、123を備えて、従来の大容量の電解コン
デンサと等価な機能を以て一つの回路ユニットを構成し
ているのである。
【0014】そして、入力端子10と共通端子6との間
には電源16が接続され、出力端子14と共通端子6と
の間には負荷18が接続されている。したがって、電源
16側から見れば、ダイオード81、82、83を通し
て各電解コンデンサ41、42、43が並列回路を成す
とともに、ダイオード81、82、83及びダイオード
121、122、123を介して負荷18が接続されて
いる。これを負荷18側から見れば、ダイオード12
1、122、123を通して並列化された電解コンデン
サ41、42、43が電源16とともにエネルギの供給
源を構成していることになる。
には電源16が接続され、出力端子14と共通端子6と
の間には負荷18が接続されている。したがって、電源
16側から見れば、ダイオード81、82、83を通し
て各電解コンデンサ41、42、43が並列回路を成す
とともに、ダイオード81、82、83及びダイオード
121、122、123を介して負荷18が接続されて
いる。これを負荷18側から見れば、ダイオード12
1、122、123を通して並列化された電解コンデン
サ41、42、43が電源16とともにエネルギの供給
源を構成していることになる。
【0015】このような構成によれば、必要とする静電
容量Cは、3個の電解コンデンサ41〜43を以て実現
され、その個数n=3との関係で各電解コンデンサ41
〜43の静電容量C/3は小容量化することになる。そ
して、各電解コンデンサ41〜43に蓄積されるエネル
ギ、即ち、電荷Qは、端子電圧をVとすると、VC/3
となり、単一の電解コンデンサを用いた場合に比較し、
1/3となる。したがって、仮に短絡事故が生じたとし
ても、各電解コンデンサ41〜43に蓄積されているエ
ネルギが小さいため、発火等の危険性はなく、壊滅的な
事故への発展を未然に防止できる。また、回路設計上か
ら見れば、単一の電解コンデンサを以て必要容量を設定
することは、電解コンデンサの定格や回路条件等によっ
て選択する必要があるが、小容量の電解コンデンサ41
〜43を以て所望容量を設定することは非常に容易であ
り、回路設計上も有利である。実施例では、3個の電解
コンデンサ41〜43で構成しているが、n個の電解コ
ンデンサ41〜4Nで構成すれば、必要な静電容量Cに
対して各電解コンデンサ41〜4Nの容量はC/nとな
り、蓄積電荷量Q/nとなることは明らかである。
容量Cは、3個の電解コンデンサ41〜43を以て実現
され、その個数n=3との関係で各電解コンデンサ41
〜43の静電容量C/3は小容量化することになる。そ
して、各電解コンデンサ41〜43に蓄積されるエネル
ギ、即ち、電荷Qは、端子電圧をVとすると、VC/3
となり、単一の電解コンデンサを用いた場合に比較し、
1/3となる。したがって、仮に短絡事故が生じたとし
ても、各電解コンデンサ41〜43に蓄積されているエ
ネルギが小さいため、発火等の危険性はなく、壊滅的な
事故への発展を未然に防止できる。また、回路設計上か
ら見れば、単一の電解コンデンサを以て必要容量を設定
することは、電解コンデンサの定格や回路条件等によっ
て選択する必要があるが、小容量の電解コンデンサ41
〜43を以て所望容量を設定することは非常に容易であ
り、回路設計上も有利である。実施例では、3個の電解
コンデンサ41〜43で構成しているが、n個の電解コ
ンデンサ41〜4Nで構成すれば、必要な静電容量Cに
対して各電解コンデンサ41〜4Nの容量はC/nとな
り、蓄積電荷量Q/nとなることは明らかである。
【0016】次に、ダイオード81〜83、ダイオード
121〜123による短絡事故の波及阻止について説明
する。図2の(A)は、図1に示す電解コンデンサ回路
2からダイオード81〜83及びダイオード121〜1
23を除いて並列回路としたものである。図2の(A)
に示す電解コンデンサ回路2において、電源16から異
常電圧が加わり、電解コンデンサ41に短絡を生じたと
する。このとき、正常な電解コンデンサ42、43の端
子間は、短絡した電解コンデンサ41を通して短絡さ
れ、電解コンデンサ42、43側から蓄積電荷の放電に
よる短絡電流isが急激に流れ、連鎖的に電解コンデン
サ42、43も破壊されるおそれがある。この場合、各
電解コンデンサ41〜43の容量は、単一の電解コンデ
ンサによって必要静電容量を設定した場合に比較して1
/3となることから、エネルギの蓄積も1/3程度に低
減されており、発火等の危険性がないことは前述の通り
である。
121〜123による短絡事故の波及阻止について説明
する。図2の(A)は、図1に示す電解コンデンサ回路
2からダイオード81〜83及びダイオード121〜1
23を除いて並列回路としたものである。図2の(A)
に示す電解コンデンサ回路2において、電源16から異
常電圧が加わり、電解コンデンサ41に短絡を生じたと
する。このとき、正常な電解コンデンサ42、43の端
子間は、短絡した電解コンデンサ41を通して短絡さ
れ、電解コンデンサ42、43側から蓄積電荷の放電に
よる短絡電流isが急激に流れ、連鎖的に電解コンデン
サ42、43も破壊されるおそれがある。この場合、各
電解コンデンサ41〜43の容量は、単一の電解コンデ
ンサによって必要静電容量を設定した場合に比較して1
/3となることから、エネルギの蓄積も1/3程度に低
減されており、発火等の危険性がないことは前述の通り
である。
【0017】また、図2の(B)は、図1に示す電解コ
ンデンサ回路2からダイオード121、122、123
を除いて並列回路を構成したものである。この電解コン
デンサ回路2において、電解コンデンサ41に短絡を生
じたとする。この場合、ダイオード81、82、83
は、各電解コンデンサ41〜43に対して絶縁回路を構
成するが、出力端子14側の迂回路を通して電解コンデ
ンサ41と電解コンデンサ42、43に短絡回路が構成
される。この結果、正常な電解コンデンサ42、43の
端子間は、短絡した電解コンデンサ41を通して短絡さ
れ、電解コンデンサ42、43側から短絡電流isが急
激に流れ、連鎖的に電解コンデンサ42、43も破壊さ
れるおそれがある。
ンデンサ回路2からダイオード121、122、123
を除いて並列回路を構成したものである。この電解コン
デンサ回路2において、電解コンデンサ41に短絡を生
じたとする。この場合、ダイオード81、82、83
は、各電解コンデンサ41〜43に対して絶縁回路を構
成するが、出力端子14側の迂回路を通して電解コンデ
ンサ41と電解コンデンサ42、43に短絡回路が構成
される。この結果、正常な電解コンデンサ42、43の
端子間は、短絡した電解コンデンサ41を通して短絡さ
れ、電解コンデンサ42、43側から短絡電流isが急
激に流れ、連鎖的に電解コンデンサ42、43も破壊さ
れるおそれがある。
【0018】また、図3は、図1に示す電解コンデンサ
回路2からダイオード81、82、83を除いて並列回
路を構成したものである。この電解コンデンサ回路2に
おいて、電解コンデンサ41に短絡を生じたとする。こ
の場合、ダイオード121、122、123は、各電解
コンデンサ41〜43に対して絶縁回路を構成するが、
入力端子14側の迂回路を通して電解コンデンサ41と
電解コンデンサ42、43に短絡回路が構成される。こ
の場合も、正常な電解コンデンサ42、43の端子間
は、短絡した電解コンデンサ41を通して短絡される結
果、電解コンデンサ42、43側から短絡電流isが急
激に流れ、連鎖的に電解コンデンサ42、43も破壊さ
れるおそれがある。
回路2からダイオード81、82、83を除いて並列回
路を構成したものである。この電解コンデンサ回路2に
おいて、電解コンデンサ41に短絡を生じたとする。こ
の場合、ダイオード121、122、123は、各電解
コンデンサ41〜43に対して絶縁回路を構成するが、
入力端子14側の迂回路を通して電解コンデンサ41と
電解コンデンサ42、43に短絡回路が構成される。こ
の場合も、正常な電解コンデンサ42、43の端子間
は、短絡した電解コンデンサ41を通して短絡される結
果、電解コンデンサ42、43側から短絡電流isが急
激に流れ、連鎖的に電解コンデンサ42、43も破壊さ
れるおそれがある。
【0019】これに対し、図1に示す電解コンデンサ回
路2では、ダイオード81〜83、ダイオード121〜
123が設置されているので、電解コンデンサ41〜4
3は独立した状態に保持され、何れか1つ又は複数のも
のが短絡事故を生じても、その短絡が他の電解コンデン
サ41〜43に波及することが確実に防止される。そし
て、各ダイオード81〜83又はダイオード121〜1
23の耐電圧が各電解コンデンサ41〜43に加算され
るため、電解コンデンサ41〜43を並列化した場合に
比較し、逆耐圧が高くなる利点もある。
路2では、ダイオード81〜83、ダイオード121〜
123が設置されているので、電解コンデンサ41〜4
3は独立した状態に保持され、何れか1つ又は複数のも
のが短絡事故を生じても、その短絡が他の電解コンデン
サ41〜43に波及することが確実に防止される。そし
て、各ダイオード81〜83又はダイオード121〜1
23の耐電圧が各電解コンデンサ41〜43に加算され
るため、電解コンデンサ41〜43を並列化した場合に
比較し、逆耐圧が高くなる利点もある。
【0020】次に、図4は、本発明の電解コンデンサ回
路の具体的な実施例を示している。図1に示す電解コン
デンサでは、3個の電解コンデンサ41、42、43を
用いて一つの回路ユニットを構成しているが、図4に示
す電解コンデンサ回路2は、外装ケース20に基板22
が設置され、複数(N個)の電解コンデンサ41、4
2、43・・・4Nを設置して並列化するとともに、一
つの電解コンデンサ装置を構成したものである。そし
て、外装ケース20の上面部には、共通端子6、入力端
子10及び出力端子14が形成されており、各電解コン
デンサ41〜4Nの静電容量をCとすると、n×Cの値
の合成静電容量Coが得られる。そして、電解コンデン
サ41〜4Nの実装形態は、実施例のような縦型横配列
だけなく、縦方向への積上げの組合せや横方向に寝かせ
た平板状配列等、種々の形態を取ることができる。
路の具体的な実施例を示している。図1に示す電解コン
デンサでは、3個の電解コンデンサ41、42、43を
用いて一つの回路ユニットを構成しているが、図4に示
す電解コンデンサ回路2は、外装ケース20に基板22
が設置され、複数(N個)の電解コンデンサ41、4
2、43・・・4Nを設置して並列化するとともに、一
つの電解コンデンサ装置を構成したものである。そし
て、外装ケース20の上面部には、共通端子6、入力端
子10及び出力端子14が形成されており、各電解コン
デンサ41〜4Nの静電容量をCとすると、n×Cの値
の合成静電容量Coが得られる。そして、電解コンデン
サ41〜4Nの実装形態は、実施例のような縦型横配列
だけなく、縦方向への積上げの組合せや横方向に寝かせ
た平板状配列等、種々の形態を取ることができる。
【0021】次に、本発明の電解コンデンサ回路には、
共通端子及び入出力端子の形成形態、電解コンデンサの
直並列化、電解コンデンサの直並列化の選択化等につい
て次のような実施例が考えられる。
共通端子及び入出力端子の形成形態、電解コンデンサの
直並列化、電解コンデンサの直並列化の選択化等につい
て次のような実施例が考えられる。
【0022】a.共通端子及び入出力端子の形成形態 図1に示した実施例では、電解コンデンサ41〜43側
の陰極端子に共通端子6、その陽極端子にダイオード8
1〜83、ダイオード121〜123を接続して入力端
子10及び出力端子14を形成したが、図5に示すよう
に、電解コンデンサ41、42の正極側端子に共通端子
7、その負極側に入力端子11、出力端子15を形成し
てもよい。この場合には各電解コンデンサ41、42の
陰極端子と入力端子11との間に電源16に対して順方
向を成す第1のダイオード91、92、各電解コンデン
サ41、42の陰極端子と出力端子15との間に電解コ
ンデンサ41、42と負荷16との間で順方向、即ち、
ダイオード91、92とは逆方向を成す第2のダイオー
ド131、132を電解コンデンサ41、42毎に接続
したものである。
の陰極端子に共通端子6、その陽極端子にダイオード8
1〜83、ダイオード121〜123を接続して入力端
子10及び出力端子14を形成したが、図5に示すよう
に、電解コンデンサ41、42の正極側端子に共通端子
7、その負極側に入力端子11、出力端子15を形成し
てもよい。この場合には各電解コンデンサ41、42の
陰極端子と入力端子11との間に電源16に対して順方
向を成す第1のダイオード91、92、各電解コンデン
サ41、42の陰極端子と出力端子15との間に電解コ
ンデンサ41、42と負荷16との間で順方向、即ち、
ダイオード91、92とは逆方向を成す第2のダイオー
ド131、132を電解コンデンサ41、42毎に接続
したものである。
【0023】b.電解コンデンサの直並列化 図6に示すように、各電解コンデンサ41、42に対し
て個別に電解コンデンサ51、52を直列に接続しても
よく、このようにすれば、電解コンデンサ41、51又
は電解コンデンサ42、52の各耐圧の積み上げによっ
て高耐圧化が実現される。
て個別に電解コンデンサ51、52を直列に接続しても
よく、このようにすれば、電解コンデンサ41、51又
は電解コンデンサ42、52の各耐圧の積み上げによっ
て高耐圧化が実現される。
【0024】c.電解コンデンサの直並列化の選択化 図7に示すように、この電解コンデンサ回路2は、電解
コンデンサ41、42に対して電解コンデンサ51、5
2を設置し、a、b点間の接続を選択できるようにして
もよい。そして、この直並列の選択とともに、電解コン
デンサ41、42又は電解コンデンサ51、52の短絡
を防止するため、共通端子を省略するとともに、各陽極
側には入力端子10及び出力端子14、各陰極側には入
力端子11及び出力端子15を設置し、入力端子10側
にはダイオード81、82、出力端子14側にはダイオ
ード121、122、また、入力端子11側にはダイオ
ード91、92、出力端子15側にはダイオード13
1、132をそれぞれ接続している。このような電解コ
ンデンサ回路2によれば、a、b間を開状態とすれば、
図6に示した電解コンデンサ回路2と同様に電解コンデ
ンサ41、51の直列回路と電解コンデンサ42、52
の直列回路の並列化が行なわれ、また、a、b間が閉状
態(図7の回路)では、電解コンデンサ41、42の並
列回路と電解コンデンサ51、52の並列回路の直列化
が行なわれることになる。a、b間に図示しないスイッ
チを挿入し、回路接続を選択するようにすれば、所望の
直並列化の選択が容易である。
コンデンサ41、42に対して電解コンデンサ51、5
2を設置し、a、b点間の接続を選択できるようにして
もよい。そして、この直並列の選択とともに、電解コン
デンサ41、42又は電解コンデンサ51、52の短絡
を防止するため、共通端子を省略するとともに、各陽極
側には入力端子10及び出力端子14、各陰極側には入
力端子11及び出力端子15を設置し、入力端子10側
にはダイオード81、82、出力端子14側にはダイオ
ード121、122、また、入力端子11側にはダイオ
ード91、92、出力端子15側にはダイオード13
1、132をそれぞれ接続している。このような電解コ
ンデンサ回路2によれば、a、b間を開状態とすれば、
図6に示した電解コンデンサ回路2と同様に電解コンデ
ンサ41、51の直列回路と電解コンデンサ42、52
の直列回路の並列化が行なわれ、また、a、b間が閉状
態(図7の回路)では、電解コンデンサ41、42の並
列回路と電解コンデンサ51、52の並列回路の直列化
が行なわれることになる。a、b間に図示しないスイッ
チを挿入し、回路接続を選択するようにすれば、所望の
直並列化の選択が容易である。
【0025】なお、図1、図5ないし図7に示す実施例
では、電解コンデンサの2ないし4個の並列又は直並列
化を例に取って説明したが、本発明は、5以上の電解コ
ンデンサの直並列化にも適用できるものであり、実施例
の回路に限定されるものではない。
では、電解コンデンサの2ないし4個の並列又は直並列
化を例に取って説明したが、本発明は、5以上の電解コ
ンデンサの直並列化にも適用できるものであり、実施例
の回路に限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a.小容量の電解コンデンサを用いて所望の容量ないし
高容量化を実現できるとともに、異常電圧時に短絡を生
じても、発火や発煙を防止でき、壊滅的な破壊事故を未
然に防止できる。 b.生産効率が高く、汎用品である電解コンデンサを用
いて高容量化を図ることができるので、生産性を高める
ことができる。 c.複数の電解コンデンサを用いた場合、その実装形態
は任意にでき、単一の高容量の電解コンデンサに比較し
て使用目的に応じた外観形状を取ることができる。 d.電解コンデンサの容量及びその個数に応じた静電容
量を実現でき、個数設定で標準化することができる。 e.並列化された電解コンデンサには個別にダイオード
が直列化されているため、電解コンデンサにダイオード
の耐圧が加わるので、逆耐圧を増強でき、安全性をより
高めることができる。 f.また、複数の電解コンデンサを含んで入出力端子を
備えた独立した電解コンデンサ装置を構成でき、従来の
大容量の電解コンデンサと同様に一つの素子として構成
でき、可搬性を備え、しかも、任意の接続形態を取るこ
とができ、種々の回路装置に適用できる。
次の効果が得られる。 a.小容量の電解コンデンサを用いて所望の容量ないし
高容量化を実現できるとともに、異常電圧時に短絡を生
じても、発火や発煙を防止でき、壊滅的な破壊事故を未
然に防止できる。 b.生産効率が高く、汎用品である電解コンデンサを用
いて高容量化を図ることができるので、生産性を高める
ことができる。 c.複数の電解コンデンサを用いた場合、その実装形態
は任意にでき、単一の高容量の電解コンデンサに比較し
て使用目的に応じた外観形状を取ることができる。 d.電解コンデンサの容量及びその個数に応じた静電容
量を実現でき、個数設定で標準化することができる。 e.並列化された電解コンデンサには個別にダイオード
が直列化されているため、電解コンデンサにダイオード
の耐圧が加わるので、逆耐圧を増強でき、安全性をより
高めることができる。 f.また、複数の電解コンデンサを含んで入出力端子を
備えた独立した電解コンデンサ装置を構成でき、従来の
大容量の電解コンデンサと同様に一つの素子として構成
でき、可搬性を備え、しかも、任意の接続形態を取るこ
とができ、種々の回路装置に適用できる。
【図1】本発明の電解コンデンサ回路の一実施例を示す
回路図である。
回路図である。
【図2】図1に示した電解コンデンサ回路の動作を説明
するための回路図である。
するための回路図である。
【図3】図1に示した電解コンデンサ回路の動作を説明
するための回路図である。
するための回路図である。
【図4】本発明の電解コンデンサ回路の一実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】本発明の電解コンデンサ回路の他の実施例を示
す回路図である。
す回路図である。
【図6】本発明の電解コンデンサ回路の他の実施例を示
す回路図である。
す回路図である。
【図7】本発明の電解コンデンサ回路の他の実施例を示
す回路図である。
す回路図である。
2 電解コンデンサ回路 10、11 入力端子 14、15 出力端子 16 電源 18 負荷 41、42、43・・・4N 電解コンデンサ 81、82、83、91、92 第1のダイオード 121、122、123、131、132 第2のダイ
オード
オード
Claims (1)
- 【請求項1】 一端子側が共通化された複数の電解コン
デンサと、 各電解コンデンサの他端子と電源側との間に順方向を成
して前記電解コンデンサ毎に接続された第1のダイオー
ドと、 前記電解コンデンサの他端子と負荷側との間に順方向を
成して前記電解コンデンサ毎に接続された第2のダイオ
ードと、 を備えたことを特徴とする電解コンデンサ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4213484A JPH0637568A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 電解コンデンサ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4213484A JPH0637568A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 電解コンデンサ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637568A true JPH0637568A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16639966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4213484A Pending JPH0637568A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 電解コンデンサ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637568A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5151659A (en) * | 1989-04-28 | 1992-09-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Surface potential measuring system |
US5241276A (en) * | 1989-04-28 | 1993-08-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Surface potential measuring system |
KR20190053177A (ko) | 2016-09-06 | 2019-05-17 | 가부시키가이샤 아스토무 | 이온 교환막 |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP4213484A patent/JPH0637568A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5151659A (en) * | 1989-04-28 | 1992-09-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Surface potential measuring system |
US5241276A (en) * | 1989-04-28 | 1993-08-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Surface potential measuring system |
KR20190053177A (ko) | 2016-09-06 | 2019-05-17 | 가부시키가이샤 아스토무 | 이온 교환막 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |