JPS5832478Y2 - サイリスタノ ヘイレツテンコヨウ パルスカイロ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、サイリスタの並列点弧用パルス回路に関する
。

周知のように、サイリスタは即応性に富むこと、小形軽
量なること、制御が容易なこと等の点から種々の回路に
適用されているところである。

而して、サイリスタを大電流回路に用いる場合、第１図
に示すように、複数個並列接続してサイリスタ１００１
個あたりの通電容量が少ない欠点をカバーするようにし
て用いられるのが普通である。

なお、２０は負荷である。

このように並列接続されたサイリスタ１０を点弧するに
は、第２図に示すような並列点弧用パルス回路を用いて
いた。

すなわち、Ａはパルス発生回路で、交流電源１によりコ
ンデンサ２を毎サイクル充電し、匍１＜ルス入力端子３
より入力される制御パルスによって制御サイリスタ４を
点弧してこれを導通させ、コンデンサ２の電荷を放電さ
せることにより点弧パルスを発生させている。

５はパルストランスで、前述のパルス発生回路Ａとサイ
リスタ１０への出力端子６ａ 、６ｂとの間に設けられ
、サイリスタ側の主回路とパルス発生回路Ａとを絶縁す
るものである。

一般にパルストランス５は点弧すべきサイリスタ１００
個数だけ設けられ、出力端子６ａ、６ｂは第１図に示す
各サイリスタ１０のゲート１０ａ１カソード１０ｂに接
続される。

このように構成されたサイリスタの並列点弧用パルス回
路においては、コンデンサ２が十分に充電されないとき
、例えば制御パルスに誘導雑音の発生等の外的要因が加
わり制御サイリスタ４が点弧してしまうと、並列接続さ
れたサイリスタ１０のゲーＮＯａに与えられる点弧パル
スは、これらサイリスタ１０を一斉点弧させるのには不
十分な低レベルのものとなる可能性がある。

このような場合、ゲート感度の高い少数のサイリスタ１
０のみが点弧されてしまい、これら少数のサイリスタ１
０に電流が流入して過電流による熱的破壊を招くという
不都合がある。

このような破壊を防ぐには並列接続するサイリスタ１０
の感度レベルをそろえることによりある程度は効果を上
げ得るが、サイリスタの製造上ゲート感度に差が生ずる
ことは止むを得ないのが現状である。

本考案は、このような点に鑑み、パルス発生回路の出力
側に１個のブレークオーバー素子を直列に接続し、この
ブレーク万一バー素子のブレークオーバー電圧をサイリ
スタを一斉点弧させるのに十分なパルスレベルに選定す
ることにより誤って低レベルの点弧パルスが発生しても
これをサイリスクのゲートに与えないようにして、サイ
リスクの不斉点弧を防止できるようにしたものである。

本考案を第３図に示す一実施例に基づいて説明する。

第３図において第２図と同一のものは同一符号を付して
説明を省略する。

図示する例においては、パルス発生回路Ａの出力側でパ
ルストランス５の一次巻線側に、一定の電圧を超えると
極端にインピーダンスが低下するψ１１えばシリコン対
称型スイッチなどよりなるブレークオーバー素子７を直
列に接続してふる。

周知のように、ブレークオーバー素子Ｉはその両端子間
の電圧が一定値以下の間は導通せず、一定値以上の電圧
が印加されたときブレークオーバーし急激にその抵抗値
が下がりその両端子間は導通状態となる。

このようなフレークオーバー素子Ｔのブレークオーバー
電圧を点弧すべき全サイリスタ１０を一斉点弧させるの
に十分なパルスレベルに選定スる。

このようにパルス発生回路Ａの出力側に１個のブレーク
オーバー素子Ｉを直列に接続することにより、コンデン
サ２に充分な電荷が充電される前に制御サイルスタ４が
導通して該コンデンサ２の電荷が放出されて全サイリス
タ１０を一斉点弧させるには木十分な低レベルの点弧パ
ルスが発生しても、この点弧パルスがブレークオーバー
素子７のフレークオーバー電圧以下であるから、該点弧
パルスはこのブレークオーバー素子より完全にブロック
される。

従って、この場合、出力端子６ａ。６ｂには点弧パルス
が出力されないので、サイリスタ１０は全く点弧される
ことはない。

一方、サイリスタ１０を一斉点弧させるのに十分な点弧
パルスが発生したとぎはブレークオーバー素子γのブレ
ークオーバー電圧以上であるから、該ブレークオーバー
素子１が導通される。

従って、この場合、出力端子６ａ、６ｂには点弧パルス
が出力されサイリスタ１０のゲーＮＯａに入力され、こ
れによって全てのサイリスタ１０が導通される。

上述のように、本考案によれば、パルス発生階ｕＡの出
力側にブレークオーバー素子１を直列に接続し、しかも
このブレークオーバー素子７のブレークオーバー電圧を
点弧すべき全サイリスタ１０な一斉点弧させるのに十分
なパルスレベルに選定したので、互いに並列接続された
サイリスタ１０の不斉点弧を防止することができる。

そして、このようにブレークオーバー素子Ｉを設げるこ
とによりサイリスタ１０のゲート感度に気を配る必要が
なくなるので、サイリスク回路の構成が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は複数のサイリスタを並列接続したサイリスタ回
路を示す結線図、第２図は従来のサイリスタの並列点弧
用パルス回路を示す結線図、第３図は本考案によるサイ
リスタの並列点弧用パルス回路を示す結線図である。 Ａ・・・・・・パルス発生回路、ｌ・・・・・・ブレー
クオーバー素子、１０・・・・・・サイリスタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 並列接続されたサイリスタを一斉点弧させるものにおい
   て、パルス発生回路の出力側に１個のブレークオーバー
   素子を直列に接続し、このブレークオーバー素子のブレ
   ークオーバー電圧を前記サイリスタを一斉点弧させるの
   に十分なパルスレベルに選定したことを特徴とするサイ
   リスタの並列点弧用パルス回路。