JPH0637522B2 - 塩素化ゴムの製法 - Google Patents
塩素化ゴムの製法Info
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- JPH0637522B2 JPH0637522B2 JP15713390A JP15713390A JPH0637522B2 JP H0637522 B2 JPH0637522 B2 JP H0637522B2 JP 15713390 A JP15713390 A JP 15713390A JP 15713390 A JP15713390 A JP 15713390A JP H0637522 B2 JPH0637522 B2 JP H0637522B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塩素化ゴムの製法に関し、詳しくは防蝕性およ
び乾燥性に優れた塩素化ゴムを水媒体中にて製造する方
法に関する。
び乾燥性に優れた塩素化ゴムを水媒体中にて製造する方
法に関する。
天然ゴムや合成ポリイソプレンなどのイソプレンユニッ
トの結合からなるポリマーの塩素含有量55%(重量基
準、以下同様)以上の高塩素化物は、塗料用ビヒクルと
して優れ、乾燥性に優れた重防蝕用の塗料原料、インキ
用のビヒクル、加硫ゴムの接着剤の原料として広く使用
されている。
トの結合からなるポリマーの塩素含有量55%(重量基
準、以下同様)以上の高塩素化物は、塗料用ビヒクルと
して優れ、乾燥性に優れた重防蝕用の塗料原料、インキ
用のビヒクル、加硫ゴムの接着剤の原料として広く使用
されている。
従来ポリイソプレンの塩素化は、主に塩素系溶剤に溶解
後、塩素を付加させて行われているが、近年は地球環境
の問題から、塩素系溶剤の使用が制限される方向にあ
り、代わりに水媒体中での塩素化が求められている。
後、塩素を付加させて行われているが、近年は地球環境
の問題から、塩素系溶剤の使用が制限される方向にあ
り、代わりに水媒体中での塩素化が求められている。
水媒体中で、水分散状態あるいはエマルション状態のポ
リオレフィンを塩素化する方法は公知である。ゴム状の
ポリオレフィンを20〜50程度まで塩素化する場合は、塩
素化は水分散系で行われ、各種界面活性剤などの凝集防
止剤を使用したり、ポリオレフィンの融点や反応温度を
厳密に規定して塩素化が行われている(特公昭62-60403
号、特開昭63-128005号などを参照)。
リオレフィンを塩素化する方法は公知である。ゴム状の
ポリオレフィンを20〜50程度まで塩素化する場合は、塩
素化は水分散系で行われ、各種界面活性剤などの凝集防
止剤を使用したり、ポリオレフィンの融点や反応温度を
厳密に規定して塩素化が行われている(特公昭62-60403
号、特開昭63-128005号などを参照)。
また分子量15000以上のポリオレフィンを微粒子とし、
水性懸濁液中で塩素化する方法も知られているが(特公
昭40-15660号)、この塩素化物は通常の有機溶剤に均一
に溶解せず、重防蝕用の塗料としては使用しにくい。
水性懸濁液中で塩素化する方法も知られているが(特公
昭40-15660号)、この塩素化物は通常の有機溶剤に均一
に溶解せず、重防蝕用の塗料としては使用しにくい。
一方、ポリマー状ポリオレフィンと酸化型ポリオレフィ
ンワックスを溶融混合して、アルカリ水溶液中に投入し
微粉末化した球状粒子を、水分散系70〜80℃の温度で、
塩素含有量50%以下に塩素化する方法もあるが(特公昭
58-12883号)、この塩素化物は通常の有機溶剤であるト
ルエンには不溶である。
ンワックスを溶融混合して、アルカリ水溶液中に投入し
微粉末化した球状粒子を、水分散系70〜80℃の温度で、
塩素含有量50%以下に塩素化する方法もあるが(特公昭
58-12883号)、この塩素化物は通常の有機溶剤であるト
ルエンには不溶である。
本発明の目的は、重防蝕用の塗料としては使用できるよ
うな有機溶剤に可溶性の高塩素化ゴムを、水媒体中で粒
子凝集などの恐れなく、均一に塩素化する方法を提供す
ることである。
うな有機溶剤に可溶性の高塩素化ゴムを、水媒体中で粒
子凝集などの恐れなく、均一に塩素化する方法を提供す
ることである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、本
発明を完成するに至った。
発明を完成するに至った。
即ち、本発明の塩素化ゴムの製法は、合成ゴムあるいは
天然ゴムの分散物ないしエマルション化物を、界面活性
剤の存在下に、酸性の水溶液に加えることによりゴム微
粒子の分散液を調製し、しかる後、塩素含有量55〜75%
に塩素化することを特徴とする。
天然ゴムの分散物ないしエマルション化物を、界面活性
剤の存在下に、酸性の水溶液に加えることによりゴム微
粒子の分散液を調製し、しかる後、塩素含有量55〜75%
に塩素化することを特徴とする。
本発明に使用される原料の合成ゴムあるいは天然ゴムは
イソプレンユニットを有するポリイソプレンである。上
記ポリイソプレンは、製造方法やミクロ構造は基本的に
いかなるものでもよく、ポリイソプレンを主成分とする
天然ゴム、合成ポリイソプレンゴムや、ポリイソプレン
中に水酸基、カルボン酸基を導入した変性ポリマー、マ
レイン酸、無水マレイン酸、コハク酸などでグラフト化
したグラフト化ポリイソプレンなども使用できる。
イソプレンユニットを有するポリイソプレンである。上
記ポリイソプレンは、製造方法やミクロ構造は基本的に
いかなるものでもよく、ポリイソプレンを主成分とする
天然ゴム、合成ポリイソプレンゴムや、ポリイソプレン
中に水酸基、カルボン酸基を導入した変性ポリマー、マ
レイン酸、無水マレイン酸、コハク酸などでグラフト化
したグラフト化ポリイソプレンなども使用できる。
本発明の合成ゴムあるいは天然ゴムの分子量は、およそ
30,000〜4,000,000であり、好ましくは50,000〜3,000,0
00である。分子量が30,000未満のものは塩素化された物
の凝集力が無いため、塗料化した時に膜強度が不充分で
実用性が無く、接着剤等の原料として使用しても、充分
な強度を発現しない。分子量が4,000,000を越えると、
塩素化物の粘度が高くなり過ぎ塗料用原料としては不適
である。
30,000〜4,000,000であり、好ましくは50,000〜3,000,0
00である。分子量が30,000未満のものは塩素化された物
の凝集力が無いため、塗料化した時に膜強度が不充分で
実用性が無く、接着剤等の原料として使用しても、充分
な強度を発現しない。分子量が4,000,000を越えると、
塩素化物の粘度が高くなり過ぎ塗料用原料としては不適
である。
本発明の合成ゴムあるいは天然ゴムの分散物ないしエマ
ルション化物は、合成ゴムあるいは天然ゴムを水に分散
ないし乳化させたものである。分散ないし乳化の方法は
通常の方法で、例えば天然ゴム系は樹液から採集して安
定化を施したラテックスをそのまま使用すればよい。ま
た、凝集化処理した天然ゴム或いは合成ゴムを後乳化し
たエマルションも用いられる。エマルション化物として
はさらに、ゴムをそのまま乳化分散する方法で得られた
もの、或いはゴムを溶剤に溶解後、乳化分散したのちに
脱溶媒を行ってエマルション化したものも用いることが
できる。
ルション化物は、合成ゴムあるいは天然ゴムを水に分散
ないし乳化させたものである。分散ないし乳化の方法は
通常の方法で、例えば天然ゴム系は樹液から採集して安
定化を施したラテックスをそのまま使用すればよい。ま
た、凝集化処理した天然ゴム或いは合成ゴムを後乳化し
たエマルションも用いられる。エマルション化物として
はさらに、ゴムをそのまま乳化分散する方法で得られた
もの、或いはゴムを溶剤に溶解後、乳化分散したのちに
脱溶媒を行ってエマルション化したものも用いることが
できる。
本発明の合成ゴムあるいは天然ゴムの分散物ないしエマ
ルション化物の粒子の平均粒子径は150μ以下、好まし
くは100μ以下であるのがよい。150μを越えると、塩素
化物が不均一となり、トルエン等の有機溶剤に溶解する
部分と溶解しない部分が生成してくる。
ルション化物の粒子の平均粒子径は150μ以下、好まし
くは100μ以下であるのがよい。150μを越えると、塩素
化物が不均一となり、トルエン等の有機溶剤に溶解する
部分と溶解しない部分が生成してくる。
本発明の製法においては、上記分散物ないしエマルショ
ン化物は、酸性水溶液中に添加される。水を酸性にする
のは塩酸水の酸化、塩酸ガスの導入、塩素ガスの導入等
で行い、酸濃度は飽和状態から若干の酸性を示す状態で
も良い。pHとしては、1〜7が適当である。
ン化物は、酸性水溶液中に添加される。水を酸性にする
のは塩酸水の酸化、塩酸ガスの導入、塩素ガスの導入等
で行い、酸濃度は飽和状態から若干の酸性を示す状態で
も良い。pHとしては、1〜7が適当である。
分散物ないしエマルション化物の酸性水溶液中への添加
は、界面活性剤の存在下に行う。界面活性剤は分散物な
いしエマルション化物に元々含有されている界面活性剤
の効果が有効であれば、そのまま使用できるが、新たに
界面活性剤を添加しても良い。
は、界面活性剤の存在下に行う。界面活性剤は分散物な
いしエマルション化物に元々含有されている界面活性剤
の効果が有効であれば、そのまま使用できるが、新たに
界面活性剤を添加しても良い。
本発明に用いられる界面活性剤として適当なものは、ノ
ニオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤である。
ニオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤である。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレン縮合物、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンノニルフエノールエ
ーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
グリセリン脂肪酸エステルなどが挙げられ、好ましくは
HLBが11以上のものがよい。
オキシプロピレン縮合物、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンノニルフエノールエ
ーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
グリセリン脂肪酸エステルなどが挙げられ、好ましくは
HLBが11以上のものがよい。
またアニオン界面活性剤としては、高級アルコールサル
フェート、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルホ
スフェート塩、ポリオキシアルキレンサルフェート、ジ
アルキルスルホコハク酸塩などを使用する事ができる。
フェート、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルホ
スフェート塩、ポリオキシアルキレンサルフェート、ジ
アルキルスルホコハク酸塩などを使用する事ができる。
カチオン界面活性剤は、エマルション自体の安定性も悪
く、塩素化時に不溶物を生成するため好ましくない。
く、塩素化時に不溶物を生成するため好ましくない。
さらにエマルション安定剤として、アクリル酸ポリマ
ー、ナフテン酸ソーダー、ステアリン酸ソーダーなどを
使用してもよい。
ー、ナフテン酸ソーダー、ステアリン酸ソーダーなどを
使用してもよい。
界面活性剤の使用量は、原料ゴム成分100重量部に対し
て0.1〜7重量部、好ましくは1〜5重量部がよい。0.1
重量部未満では分散系の安定性がなく、塩素化を開始す
る前、或いは塩素化を開始してから凝集しやすい。また
7重量部を越えると後工程の塩素化に悪影響を与え、粒
子が凝集したり、不均一な塩素化物が生成する。
て0.1〜7重量部、好ましくは1〜5重量部がよい。0.1
重量部未満では分散系の安定性がなく、塩素化を開始す
る前、或いは塩素化を開始してから凝集しやすい。また
7重量部を越えると後工程の塩素化に悪影響を与え、粒
子が凝集したり、不均一な塩素化物が生成する。
合成ゴムあるいは天然ゴムの分散物ないしエマルション
化物の酸性水溶液への添加は、少量ずつの滴下あるいは
噴霧等で行い、調製されたゴム微粒子の分散液の濃度
は、0.5〜30重量%程度が好ましい。
化物の酸性水溶液への添加は、少量ずつの滴下あるいは
噴霧等で行い、調製されたゴム微粒子の分散液の濃度
は、0.5〜30重量%程度が好ましい。
本発明の塩素化は,塩素化温度0〜90℃で行うのが好ま
しい。0℃未満では媒体の凍結などの問題が生じ、90℃
を越えるとポリマーの融着を起こすので好ましくない。
しい。0℃未満では媒体の凍結などの問題が生じ、90℃
を越えるとポリマーの融着を起こすので好ましくない。
本発明の塩素化は,塩素含有量55〜75%まで行う。55%
未満ではトルエンなどの有機溶剤に溶解しない他、可塑
剤や他の樹脂との相溶性がなくなる。また75%を越える
と塩素化樹脂が溶剤へ溶解しなくなる。
未満ではトルエンなどの有機溶剤に溶解しない他、可塑
剤や他の樹脂との相溶性がなくなる。また75%を越える
と塩素化樹脂が溶剤へ溶解しなくなる。
本発明の塩素化においては、ラジカル開始剤を使用した
り、或いは紫外線照射下で行えば塩素の有効利用が計ら
れる。又塩素の供給は、フイード式、密閉式のいずれで
もよく、常圧下で行っても加圧下で行ってもよい。
り、或いは紫外線照射下で行えば塩素の有効利用が計ら
れる。又塩素の供給は、フイード式、密閉式のいずれで
もよく、常圧下で行っても加圧下で行ってもよい。
本発明の製法により、有機溶剤に均一に溶解し、重防蝕
用塗料の原料、インキ用のビヒクル、接着剤の原料とし
て有用な塩素化ゴムを、水媒体中で得ることができる。
用塗料の原料、インキ用のビヒクル、接着剤の原料とし
て有用な塩素化ゴムを、水媒体中で得ることができる。
以下、実施例にて本発明を具体的に説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 容積が1で、攪拌機、温度計、塩素フイードノズルを
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に2%の塩酸水600をいれ、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレン縮合物ノニオン界面活性剤(旭
電化工業株式会社製アデカノールNP-1200:HLB15)1.0
gを添加し、25℃のまま攪拌を始めた(pH4)。
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に2%の塩酸水600をいれ、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレン縮合物ノニオン界面活性剤(旭
電化工業株式会社製アデカノールNP-1200:HLB15)1.0
gを添加し、25℃のまま攪拌を始めた(pH4)。
この中に、微量のアンモニア水で安定化処理した天然ゴ
ムラテックス(平均分子量2,000,000;平均粒子径80
μ、固形分濃度60%)50gを、20分かけて少量づつ添加
すると、水中に微粒子が分散した状態となり、そのまま
塩素ガスを50g/時間の速度で吹き込んだ。
ムラテックス(平均分子量2,000,000;平均粒子径80
μ、固形分濃度60%)50gを、20分かけて少量づつ添加
すると、水中に微粒子が分散した状態となり、そのまま
塩素ガスを50g/時間の速度で吹き込んだ。
こうして5時間塩素化後、濾過により粒子を分け、水で
洗浄し、50℃の減圧下に乾燥した。反応途中での粒子の
融着は見られず、濾過乾燥後も微粒子状であった。乾燥
した塩素化物の塩素含有量は64%であり、このものの20
%トルエン溶液の粘度は40cps/25℃であり、均一であ
った。又同液をガラス板に塗布して乾燥させたフイルム
も均一透明であった。
洗浄し、50℃の減圧下に乾燥した。反応途中での粒子の
融着は見られず、濾過乾燥後も微粒子状であった。乾燥
した塩素化物の塩素含有量は64%であり、このものの20
%トルエン溶液の粘度は40cps/25℃であり、均一であ
った。又同液をガラス板に塗布して乾燥させたフイルム
も均一透明であった。
実施例2 容積が1で、攪拌機、温度計、塩素フイードノズルを
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に2%の塩酸水600を入れ、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレン縮合物ノニオン界面活性剤(旭
電化工業株式会社製アデカノールNP-1200:HLB15)1.0
gを添加し40℃のまま攪拌を始めた(pH4)。
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に2%の塩酸水600を入れ、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレン縮合物ノニオン界面活性剤(旭
電化工業株式会社製アデカノールNP-1200:HLB15)1.0
gを添加し40℃のまま攪拌を始めた(pH4)。
この中に、溶剤に希釈して乳化し、その後減圧法によっ
て脱溶剤することによって得られた合成ポリイソプレン
ゴムのエマルション(平均分子量1,000,000;平均粒子
径30μ、固形分濃度60%)50gを、噴霧により少量づつ
添加すると、水中に微粒子が分散した状態となり、その
まま塩素ガスを50g/時間の速度で吹き込んだ。
て脱溶剤することによって得られた合成ポリイソプレン
ゴムのエマルション(平均分子量1,000,000;平均粒子
径30μ、固形分濃度60%)50gを、噴霧により少量づつ
添加すると、水中に微粒子が分散した状態となり、その
まま塩素ガスを50g/時間の速度で吹き込んだ。
こうして6時間塩素化後、濾過により粒子を分け、水で
洗浄し、50℃の減圧下に乾燥した。反応途中での粒子の
融着は見られず、濾過乾燥後も微粒子状であった。乾燥
した塩素化物の塩素含有量は66%であり、このものの20
%トルエン溶液の粘度は20cps/25℃であり、均一であ
った。又同液をガラス板に塗布して乾燥させたフイルム
も均一透明であった。
洗浄し、50℃の減圧下に乾燥した。反応途中での粒子の
融着は見られず、濾過乾燥後も微粒子状であった。乾燥
した塩素化物の塩素含有量は66%であり、このものの20
%トルエン溶液の粘度は20cps/25℃であり、均一であ
った。又同液をガラス板に塗布して乾燥させたフイルム
も均一透明であった。
実施例3 容積が1で、攪拌機、温度計、塩素フイードノズルを
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に1%の塩酸水600をいれ、スルホコハク酸ソ
ーダ系アニオン界面活性剤(旭電化工業株式会社製アデ
カコールEC-4500:HLB15)1.0gを添加、25℃のまま攪
拌を始めた(pH4)。
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に1%の塩酸水600をいれ、スルホコハク酸ソ
ーダ系アニオン界面活性剤(旭電化工業株式会社製アデ
カコールEC-4500:HLB15)1.0gを添加、25℃のまま攪
拌を始めた(pH4)。
この中に、溶剤に希釈して乳化し、その後減圧法によっ
て脱溶剤することによって得られた合成ポリイソプレン
ゴムのエマルション(平均分子量3,000,000;平均粒子
径30μ、固形分濃度60%)50gを、20分かけて少量づつ
添加すると、水中に微粒子が分散した状態となった。次
に温度を70℃に上げ、そのまま塩素ガスを50g/時間の
速度で吹き込んだ。
て脱溶剤することによって得られた合成ポリイソプレン
ゴムのエマルション(平均分子量3,000,000;平均粒子
径30μ、固形分濃度60%)50gを、20分かけて少量づつ
添加すると、水中に微粒子が分散した状態となった。次
に温度を70℃に上げ、そのまま塩素ガスを50g/時間の
速度で吹き込んだ。
こうして5時間塩素化後、濾過により粒子を分け、水で
洗浄し、50℃の減圧下に乾燥した。反応途中での粒子の
融着は見られず、濾過乾燥後も微粒子状であった。乾燥
した塩素化物の塩素含有量は65%であり、このものの20
%トルエン溶液の粘度は25cps/25℃であり、均一であ
った。又同液をガラス板に塗布して乾燥させたフイルム
も均一透明であった。
洗浄し、50℃の減圧下に乾燥した。反応途中での粒子の
融着は見られず、濾過乾燥後も微粒子状であった。乾燥
した塩素化物の塩素含有量は65%であり、このものの20
%トルエン溶液の粘度は25cps/25℃であり、均一であ
った。又同液をガラス板に塗布して乾燥させたフイルム
も均一透明であった。
比較例1 50℃の水800gにポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レン縮合物ノニオン界面活性剤(旭電化工業株式会社製
アデカノールNP-1600:HLB18)2g、スルホコハク酸ソ
ーダー系アニオン界面活性剤(旭電化工業株式会社製ア
デカコールEC-4500)1gを添加し、ホモジナイザーの
回転数を1000rpmとして、70℃にてトルエン800gに溶解
した分子量2,000,000の合成イソプレン30gを60分かけ
て滴下した。添加後、同回転数で更に60分混合した。得
られた乳化物を50℃の減圧下で脱溶剤を行い完全に除ト
ルエンし、330gに調整をした。このエマルションの平
均粒子径は180μであった。
レン縮合物ノニオン界面活性剤(旭電化工業株式会社製
アデカノールNP-1600:HLB18)2g、スルホコハク酸ソ
ーダー系アニオン界面活性剤(旭電化工業株式会社製ア
デカコールEC-4500)1gを添加し、ホモジナイザーの
回転数を1000rpmとして、70℃にてトルエン800gに溶解
した分子量2,000,000の合成イソプレン30gを60分かけ
て滴下した。添加後、同回転数で更に60分混合した。得
られた乳化物を50℃の減圧下で脱溶剤を行い完全に除ト
ルエンし、330gに調整をした。このエマルションの平
均粒子径は180μであった。
このものを直ちに実施例1と全く同様にして、分散状態
にして塩素化を実施した。反応途中での粒子の融着は見
られなかったが、濾過乾燥後は粗粒子状であった。乾燥
した塩素化物の塩素含有量は65%であり、このものの20
%トルエン溶液の粘度は、25cps/25℃であり、均一で
あった。しかし、同液をガラス板に塗布して乾燥させた
フイルムはやや不透明であった。
にして塩素化を実施した。反応途中での粒子の融着は見
られなかったが、濾過乾燥後は粗粒子状であった。乾燥
した塩素化物の塩素含有量は65%であり、このものの20
%トルエン溶液の粘度は、25cps/25℃であり、均一で
あった。しかし、同液をガラス板に塗布して乾燥させた
フイルムはやや不透明であった。
比較例2 容積が1で、攪拌機、温度計、塩素フイードノズルを
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に蒸留水600をいれ、実施例1に使用した天然
ゴムラテックスを50g入れ、40℃にて攪拌を始めた。
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に蒸留水600をいれ、実施例1に使用した天然
ゴムラテックスを50g入れ、40℃にて攪拌を始めた。
塩素ガスを50g/時間の速度で吹き込むと、10分後に粒
径2〜3mm程度の団塊状物が発生した。そのまま7時間
塩素フイードを継続した。濾過乾燥後も粒径2〜3mmで
あった。乾燥した塩素化物の塩素含有量は65%であった
が、このものの20%トルエン溶液は、モヤ状物が存在す
る不均一な状態となった。
径2〜3mm程度の団塊状物が発生した。そのまま7時間
塩素フイードを継続した。濾過乾燥後も粒径2〜3mmで
あった。乾燥した塩素化物の塩素含有量は65%であった
が、このものの20%トルエン溶液は、モヤ状物が存在す
る不均一な状態となった。
比較例3 容積が1で、攪拌機、温度計、塩素フイードノズルを
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に蒸留水600を入れ、上記アデカノールNP-1200
を2gと実施例3に使用した合成ゴムエマション50gを
入れ、20℃にて攪拌を始めた。
具備し、外部から水銀ランプで紫外線を照射できる筒状
反応槽に蒸留水600を入れ、上記アデカノールNP-1200
を2gと実施例3に使用した合成ゴムエマション50gを
入れ、20℃にて攪拌を始めた。
この中に塩素ガスを50g/時間の速度で吹き込むと、30
分後に粒径2〜3mm程度の団塊状物が発生した。そのま
ま塩素フイードを継続すると60分後には、1ケの大きな
団塊となってしまった。これの一部をメタノールで洗浄
し乾燥したものを20%トルエン溶液にしようとしたが殆
ど溶解しなかった。
分後に粒径2〜3mm程度の団塊状物が発生した。そのま
ま塩素フイードを継続すると60分後には、1ケの大きな
団塊となってしまった。これの一部をメタノールで洗浄
し乾燥したものを20%トルエン溶液にしようとしたが殆
ど溶解しなかった。
実施例1〜3で得られた本発明の塩素化ゴム、及び比較
のため四塩化炭素溶媒法で製造した塩素ゴム(アデカ塩
化ゴムCR-20:分子量2,000,000:原料天然ゴム、塩素含
有量65%、20%トルエン溶液粘度20cps/25℃)から下
記処方で塗料を調製し、下記塗布、乾燥条件で軟鋼板に
塗布し、その物性を評価した。
のため四塩化炭素溶媒法で製造した塩素ゴム(アデカ塩
化ゴムCR-20:分子量2,000,000:原料天然ゴム、塩素含
有量65%、20%トルエン溶液粘度20cps/25℃)から下
記処方で塗料を調製し、下記塗布、乾燥条件で軟鋼板に
塗布し、その物性を評価した。
結果を次の表1に示す。
〈塗料処方〉 樹 脂 20.3% トヨパラックス#150 8.7 JR-500(TiO2) 21.0 キシレン 50.0 (更に塗料粘度調整にキシレン使用) 〈塗布,乾燥条件〉 SPCC-SB(JIS G-3141) 軟鋼板使用 (0.6×50×150mm;#280研磨) 鋼板洗浄;クロロホルムトルエン洗浄 塗 布 ;バーコーター050(0.05mm) 乾 燥 ;48時間室温セッティング 60℃×3Hr また実施例1〜3で得られた本発明の塩素化ゴム、及び
比較のため比較例1で得られた塩素化ゴム及び上記の四
塩化炭素溶媒法で製造した塩化ゴム(アデカ塩化ゴムCR
-20)から下記処方でインキを調製し、アート紙及びア
ルミ箔へNO.12バーコーターにて塗布し、その物性を評
価した。
比較のため比較例1で得られた塩素化ゴム及び上記の四
塩化炭素溶媒法で製造した塩化ゴム(アデカ塩化ゴムCR
-20)から下記処方でインキを調製し、アート紙及びア
ルミ箔へNO.12バーコーターにて塗布し、その物性を評
価した。
結果を次の表2に示す。
〈インキ処方〉 樹脂(100%) 13.3% カーボンブラック 3.4 トルエン 88.3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 伸 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 原田 敏治 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 聡 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】合成ゴムあるいは天然ゴムの分散物ないし
エマルション化物を、界面活性剤の存在下に、酸性の水
溶液に加えることによりゴム微粒子の分散液を調製し、
しかる後、塩素含有量55〜75重量%に塩素化することを
特徴とする塩素化ゴムの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15713390A JPH0637522B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 塩素化ゴムの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15713390A JPH0637522B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 塩素化ゴムの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0446905A JPH0446905A (ja) | 1992-02-17 |
JPH0637522B2 true JPH0637522B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=15642927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15713390A Expired - Fee Related JPH0637522B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 塩素化ゴムの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637522B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2657222B2 (ja) * | 1992-11-06 | 1997-09-24 | 日本製紙株式会社 | 塗料組成物 |
JP2715245B2 (ja) * | 1993-09-30 | 1998-02-18 | 日本製紙株式会社 | 塩化ゴムの製造方法 |
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US5385979A (en) * | 1994-01-11 | 1995-01-31 | Lord Corporation | Primer and adhesive compositions based on chlorinated polyolefins having high chlorine contents |
-
1990
- 1990-06-15 JP JP15713390A patent/JPH0637522B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0446905A (ja) | 1992-02-17 |
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