JPH0637400U - 抄紙用ドライヤーキャンバス - Google Patents

抄紙用ドライヤーキャンバス

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JPH0637400U
JPH0637400U JP7342892U JP7342892U JPH0637400U JP H0637400 U JPH0637400 U JP H0637400U JP 7342892 U JP7342892 U JP 7342892U JP 7342892 U JP7342892 U JP 7342892U JP H0637400 U JPH0637400 U JP H0637400U
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JP
Japan
Prior art keywords
dryer canvas
sheet
dryer
canvas
groove
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Pending
Application number
JP7342892U
Other languages
English (en)
Inventor
利幸 蔵
Original Assignee
日本キャンバス工業株式会社
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Publication date
Application filed by 日本キャンバス工業株式会社 filed Critical 日本キャンバス工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライヤーキャンバスの表面に横方向に延び
る溝状の部分を設け、ドライヤーキャンバスの表面に凹
凸ができるようにし、凹凸がドライヤーキャンバス長手
方向全周に渡って交互にかつ繰り返し現れるようにさ
れ、凸部分のみがシートと接触することを特長とし、汚
れによる通気度の低下が発生するのはシートと接触する
凸部分のみであり、シートと接触しない凹部分は新反時
に与えられた通気度を保つことができるドライヤーキャ
ンバスを提供することを目的としている。 【構成】 例えば凹部分となる平織りと凸部分となる二
重織りを製織時に随時組み合わせ、凹凸がドライヤーキ
ャンバス長手方向全周に渡って交互にかつ繰り返し現れ
るようにされ、凸部分のみがシートと接触するようにな
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は抄紙機の乾燥工程において使用される抄紙用ドライヤーキャンバスに 関する。
【0002】
【従来の技術】
紙の原料として故紙のしめる役割は昨今ますます大きくなりつつあるが、板紙 においては従来より故紙の使用頻度が高かった。故紙の中には段ボールや雑誌等 に使用されているホットメルト等の接着剤が含まれており、これが紙を構成する セルロース繊維と共に溶けだし、抄紙工程において用具を汚す原因となっていた 。
【0003】 ワイヤーやフェルトは水シャワーと薬品で汚れを除去する技術がほぼ確立され ている。また、元来ウエット部分で使用されているためワイヤーやフェルトが濡 れても問題はないのである。しかしドライヤーキャンバスの場合、乾燥工程で使 用されている関係上汚れの除去方法は限られてしまう。そこで汚れの付きにくい 品種、または汚れても何らかの方法で汚れが落としやすい品種が開発されてきた 。即ち、フッ素樹脂を含有した糸を使用したもの、あるいは太径モノフィラメン トをメッシュ状に製織し、ブラシ類で汚れを掻き落としやすくしたもの等である 。しかし、いずれの品種も、特に汚れの激しい段ボールの中芯原紙等を抄造して いるマシンにおいては効果の低いのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
抄紙機の乾燥工程における最もウエット側のパートのドライヤー群においては シートが半乾きの状態であるため、汚れを構成する物質のドライヤーキャンバス への移行がおこりやすい。極端な場合は新反で4,000cc/cm2/min の通気度を持っていたドライヤーキャンバスが、使用後数週間で汚れの付着のた め通気性が殆ど無くなってしまうケースもみられた。
【0005】 本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、汚れの付着による 通気性の低下が発生しても、ドライヤーキャンバス全体としてある程度の範囲の 通気性を確保し乾燥効率の低下を防止する目的でなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
汚れを構成する物質は半乾きの状態のシートより、移行してくるものであるか ら、ドライヤーキャンバスのシートと接触する部分を限定すれば、シートと接触 しない部分の通気性は新反時のままを保つことができる。即ち、ドライヤーキャ ンバスの表面に横方向に延びる溝状の部分を設け、ドライヤーキャンバスの表面 に凹凸ができるようにし、凹凸がドライヤーキャンバス長手方向全周に渡って交 互にかつ繰り返し現れるようにされ、凸部分のみがシートと接触するようにすれ ば良い。
【0007】 溝状部分を長手方向と並行に全周に渡って付けてしまうと紙の幅方向の水分む らになってしまうので、ドライヤーキャンバスの横方向に延びるようにつける。 また、溝状部分は横方向であれば必ずしも全幅に渡っていなくても良く、途中か ら長手方向の前後にずれて全体に杉綾状の模様や市松模様等を呈することになっ ても本考案を摘要できる。
【0008】 以下図面を用いて説明する。図1は平織りと二重織りを組み合わせて溝状部分 を構成した例の縦断面略図である。Wの部分は緯糸11が上下2本入った二重織 りになっており、P部分は緯糸11が1本のみの平織りである。このときW部分 とP部分の緯糸は同じ太さの糸であるのでW部分よりもP部分の厚みを薄くでき 、これを製織時に随時組み合わせればドライヤーキャンバス表面に横方向に延び る溝状部分を形成することができる。
【0009】 図2は図1と同様、織り組織の縦断面略図であるが、経糸と緯糸の絡み方を変 化させ、溝状部分を形成している。即ち図2におけるW部分は緯糸21が垂直方 向に2本揃っているが、R部分においては緯糸21が左右斜め方向にずれて織ら れている。W部分とR部分の緯糸21は同じ太さであるため、緯糸が垂直方向に 揃っているW部分の方が、R部分よりも厚くなる。図1の場合と同様これを製織 時に随時組み合わせればドライヤーキャンバス表面に横方向に延びる溝状部分を 形成することができる。
【0010】 図3も織り組織の縦断面略図であるが、W部分の緯糸31にW’部分の緯糸3 1’よりも太いものを使用し厚みの差をつけ、溝状部分を形成している。
【0011】 図3の場合、W及びW’部分の緯糸は共に断面が円形のモノフィラメントであ ったが、例えば緯糸に断面積のことなる2種類以上の扁平糸や経糸のテンション によってつぶされ易いマルチフィラメント等を組み合わせて使用し、溝状部分を 形成しても本考案を摘用できることはもちろんである。
【0012】 図4はシリコン樹脂製の部材Sをドライヤーキャンバス3のシートに接する面 に多数接着させたることによって溝状部分を形成したドライヤーキャンバスの平 面略図である。
【0013】 このように図1〜図3においてはW部分が図4においてはシリコン樹脂製の部 材Sが紙と接触するようにすれば良い。
【0014】
【作用】
凹凸がドライヤーキャンバス長手方向全周に渡って交互にかつ繰り返し現れる ようにされ、凸部分のみがシートと接触するようになされたドライヤーキャンバ スにおいては、汚れによる通気度の低下が発生するのはシートと接触する凸部分 のみであり、シートと接触しない凹部分は新反時に与えられた通気度を保つこと ができる。ドライヤーキャンバス全体では通気度の低下をある範囲でおさえるこ とができ、乾燥効率の大幅な低下を防ぐことになる。
【0015】
【実施例】 つぎに、この考案を添付図面に示す実施例に基づいて説明する。 すべての経糸緯糸ともに直径0.45mmのポリエステルモノフィラメントを 使用し、図1または図2における縦断面略図の織り組織を持つように製織された ドライヤーキャンバスは、凸部分Wと凹部分P及びRが長手方向全周に渡って交 互にかつ繰り返し現れるようになっている。
【0016】 図3における縦断面略図の織り組織を持つように製織されたドライヤーキャン バスは、すべての経糸とW’部分の緯糸に直径0.45mmのポリエステルモノ フィラメントを使用しているが、W部分の緯糸には直径0.6mmのポリエステ ルモノフィラメントを使用している。これにより、凸部分Wと凹部分W’が長手 方向全周に渡って交互にかつ繰り返し現れるようになっている。
【0017】 図4においてはシリコン樹脂の部材Sが、すべての経糸緯糸ともに直径0.4 5mmのポリエステルモノフィラメントを使用し二重織りで製織されたドライヤ ーキャンバス3に全周に渡って多数接着されている。シリコン樹脂の部材Sが凸 部分を形成しシートと接触するようになっている。
【0018】 またこのとき、シートに接するようにドライヤーキャンバスに多数接着された 部材は合成ゴムやポリウレタンなど各種樹脂製であっても本考案を適用できる。
【0019】
【考案の効果】
上記のような手段でもってドライヤーキャンバスの表面に横方向に延びる溝状 の部分を設け、ドライヤーキャンバスの表面に凹凸ができるようにし、凹凸がド ライヤーキャンバス長手方向全周に渡って交互にかつ繰り返し現れるようにされ 、凸部分のみがシートと接触するようにすれば、汚れによる通気度の低下が発生 するのはシートと接触する凸部分のみであり、シートと接触しない凹部分は新反 時に与えられた通気度を保つことができる。ドライヤーキャンバス全体では通気 度の低下をある範囲でおさえることができ、乾燥効率の大幅な低下を防ぐことに なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示した織り組織の縦断面略図
である。
【図2】本考案の実施例を示した織り組織の縦断面略図
である。
【図3】本考案の実施例を示した織り組織の縦断面略図
である。
【図4】本考案によるドライヤーキャンバスのシートと
接する面からみた平面図である。
【符号の説明】
W 凸部分を形成するドライヤーキャンバスの個所 P、R、W’ 凹部分を形成するドライヤーキャンバス
の個所 11、21、31、31’ 緯糸 12、22、32 経糸 3 ドライヤーキャンバス S シリコン樹脂製部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライヤーキャンバスの表面に横方向に
    延びる溝状の部分を設け、ドライヤーキャンバスの表面
    に凹凸ができるようにし、凹凸がドライヤーキャンバス
    長手方向全周に渡って交互にかつ繰り返し現れるように
    され、凸部分のみがシートと接触することを特長とした
    抄紙用ドライヤーキャンバス。
  2. 【請求項2】 異なる2種類以上の織り組織を交互にか
    つ繰り返し用い、織り組織の違いに拠ってできたドライ
    ヤーキャンバス表面の横方向に延びる溝状の部分をドラ
    イヤーキャンバス長手方向全周に渡って持っていること
    を特長とする請求項1記載の抄紙用ドライヤーキャンバ
    ス。
  3. 【請求項3】 太さ、或いは断面形状の異なる2種類以
    上の緯糸を用い、当該緯糸の断面積の差によってドライ
    ヤーキャンバス表面に形成される横方向に延びる溝状の
    部分をドライヤーキャンバス長手方向全周に渡って多数
    持っていることを特長とした請求項1記載の抄紙用ドラ
    イヤーキャンバス。
  4. 【請求項4】 ドライヤーキャンバスの紙に接する面に
    シリコン樹脂等で成形された部材を横方向に延びるよう
    に接着させることによって形成された溝状部分を、ドラ
    イヤーキャンバス長手方向全周に渡って多数持っている
    ことを特長とした請求項1記載の抄紙用ドライヤーキャ
    ンバス。
JP7342892U 1992-10-21 1992-10-21 抄紙用ドライヤーキャンバス Pending JPH0637400U (ja)

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