JPH0637276B2 - 上下移動機構付プッシャー装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は，フォークリフトトラック（以下，単にフォー
クリフトともいう）の前面部に取り付ける，作業能率に
優れた上下移動機構付プッシャー装置に関する。

〔従来技術〕

従来，フォークリフト用の荷物押出しのためのプッシャ
ー装置としては，例えば，第７図および第８図に示すも
のが提案されている。

即ち，該プッシャー装置は，フォークリフト２の車体前
面側部に立設した一対のマスト３と，このマスト３に取
り付けたリフトブラケット３３とからなるものである。
上記マスト３は，通常一対のアウタマスト３０と，この
アウタマスト内に設けたインナマスト３１とよりなる。
そして，該インナマスト３１には，これに沿って昇降
（上下）移動するリフトブラケット３３が配設されてい
る。上記インナマスト３１は，これを上下方向に移動す
るためのリフトシリンダ３２に連結されている。また，
リフトブラケット３３はリフトシリンダ３２の昇降動作
によりチェーン（図示せず）を介して昇降する。

そして，上記リフトブラケット３３にはフォーク３５が
取り付けられている。また，該フォーク３５には，その
前面にプッシャー装置７が取り付けられている。該プッ
シャー装置７は，第７図に示すごとく，前後両方向に伸
縮するパンタグラフ７２を有する。該パンタグラフ７２
は油圧シリンダ７１によって作動される。なお，符号７
３は荷物押出し用のパット，２１はマスト３を傾斜させ
るためのチルトシリンダである。

しかして，該フォークリフトによって荷物を運搬するに
際しては，第８図に示すごとく，フォーク３５を，荷物
９１を載せたパレット台９９内に差し込み，運搬する。
そして，運搬した荷物９１をプッシャー装置７によりコ
ンベア５などの上に乗せる場合には，パンタグラフ７２
を伸ばし，そのパッド７３により荷物９１のみをコンベ
ア５上に押出す。

〔解決すべき問題点〕

しかしながら，上記従来プッシャー装置７は荷物９１が
１個の場合には良いが，フォーク３５上に上下方向に複
数個の荷物９１，９２，９３を積んでいる場合には，問
題である。即ち，荷崩れの心配等のためコンベア５の近
傍で荷物９１〜９３を一つずつ手で持ち上げてコンベア
５上に乗せざるを得ない。また，荷物９１をフォークリ
フトにより１個づつ運搬して，プッシャー装置７により
コンベア５上に移動させる方法もあるが作業効率が極め
て悪い。

また，積載した荷物９１〜９３が比較的軽量で，かつ荷
物間の滑りが良いときには，プッシャー装置７により上
から順に荷物を押し出すこともできる。しかし，殆どの
場合，このようなことは期待できず，プッシャー装置で
上方の荷物を押した場合には，下方の荷物もそれに連れ
て少し動き荷崩れの原因となる。

本発明は，かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたも
ので，作業能率に優れると共に荷崩れを生じない上下移
動機構付プッシャー装置を提供しようとするものであ
る。

〔問題点の解決手段〕

本発明は，一対の第１マストと該第１マストを昇降する
第１リフトブラケットと該第１リフトブラケットに取り
付けたフォークとを有するフォークリフトトラックの前
面に配設したプッシャー装置において，上記第１リフト
ブラケットには第２マストを立設すると共に該第２マス
トにはリフトシリンダ及び該リフトシリンダによって上
下に移動可能な第２リフトブラケットを設け，該第２リ
フトブラケットには前後方向に伸縮可能なプッシャー装
置を配設すると共に該プッシャー装置の下方に荷物の側
面を挟持するためのアームを有するクランプ装置を配設
したことを特徴とする上下移動機構付プッシャー装置に
ある。

本発明において，最も特徴とすることは，従来のリフト
ブラケットに第２マスト，リフトシリンダ及び第２リフ
トブラケットを設け，該第２リフトブラケットにプッシ
ャー装置及びクランプ装置を設け，該プッシャー装置及
びクランプ装置を上下方向移動可能としたことにある。

上記第１マストは，従来一般のフォークリフト，即ち第
７図および第８図に示すフォークリフトにおいても立設
されているものである。また，上記第１リフトブラケッ
トは，第１マストに取り付けられ，フォークを伴って昇
降移動するものである。これらは，従来と同様である。

また，上記第２マストは，本発明において，初めて取り
付けたものである。また，上記第２リフトブラケット
は，上記第２マストに沿って上下方向移動可能に設け，
その前面にプッシャー装置及びクランプ装置を取り付け
るものである。

また，本発明において，プッシャー装置は上記フォーク
とは独立して上下に移動するものである。また，該プッ
シャー装置は，前後に移動（伸縮）するための手段とし
てパンタグラフなど，シリンダとアームとを有する伸縮
機構とすることが好ましい。

また，上記プッシャー装置及びクランプ装置は，油圧ま
たは空気圧等によるアクチュエータの運動機構により作
動させることが好ましい。

また，前記クランプ装置は，プッシャー装置の下方に設
け，プッシャー装置で押し出すべき荷物の下方の荷物
を，その側方で挟持するための装置である。しかして，
この挟持は，プッシャー装置で押し出すべき荷物の直ぐ
下の荷物のみとするようにしても良い。

また，プッシャー装置の作動は，クランプ装置によって
荷物側面を挟持した後に行うようにすることが好まし
い。かかる作動順序は実施例にも示すごとく，油圧シリ
ンダ等のアクチュエータをそれぞれ上記装置に着脱し，
該アクチュエータを油圧回路等のアクチュエータ回路に
より一本の荷役レバー，シーケンスバルブを利用して行
わせることができる。このようにすることにより，プッ
シャー装置とクランプ装置の作動順序を誤ることがな
く，誤操作による荷崩れ等の心配がない。

また，クランプ装置のアームは荷物の側面のみを挟持す
るプレート状のもの，更にはその先端部が内方に屈曲し
たフィンガー（第６図）を有するものを用いることがで
きる。後者の場合には荷物側面のみならず荷物前方をも
挟持し，上方荷物の押出し時に下方荷物の前方への移
動，荷崩れを防止することができる。

〔作用及び効果〕

本発明にかかるプッシャー装置は，従来の第１マストの
前方に第２マストを立設し，この第２マストには上下移
動可能な第２リフトブラケットを備え，その前面部にプ
ッシャー装置及びクランプ装置を設けている。

そのため，上記第１マストに設けたフォークの位置はそ
のままの位置にして，プッシャー装置のみを第２マスト
に沿って上下に移動させることができる。それ故，フォ
ーク上に乗せた荷物が複数個上下方向に積まれていて
も，その高さに応じてプッシャー装置の位置を調整し，
上から順に一個づつ荷物をコンベア上等へ移動すること
ができる。

しかも，本発明においては，プッシャー装置の下方にク
ランプ装置を設けているので，プッシャー装置によって
押し出すべき荷物の下方の荷物はクランプ装置によって
挟持，拘束することができる。そのため，荷物押出し時
に荷崩れを生ずることがない。

したがって，本発明によれば，荷物の積み換え作業を能
率よく行うことができ，また荷崩れを生ずることがな
い，優れたプッシャー装置を提供することができる。

また，アームの先端部に内方に向かうフィンガーを設け
た場合には，前記効果の他荷物の前方への移動，荷崩れ
を防止することができる。

更に，前記プッシャー装置において，プッシャー装置及
びクランプ装置に油圧シリンダー等のアクチュエータを
それぞれ配設し，また該アクチュエータによりクランプ
装置によって荷物を挟持した後にプッシャー装置の押出
作動をさせるようにした油圧回路を設ける場合には，前
記効果の他，更に上記両装置の作動順序を誤ることな
く，誤動作による荷崩れ等の心配がない。

〔実施例〕

第１実施例 本発明の実施例にかかる上下移動機構付プッシャー装置
を，第１図〜第５図を用いて説明する。

本例装置は，一対の第２マスト６と，これに設けた第２
リフトブラケット６３，プッシャー装置７及びクランプ
装置１とからなる。そして，上記第２マスト６は，従来
のフォークリフトの第１リフトブラケット３３の前部に
固定されている。

しかして，上記第２マスト６は，断面コ字状のマスト６
１と，これに近接して立設した第２リフトシリンダ６２
を有する。該第２リフトシリンダ６２は，油圧によって
上下方向に伸縮可能なロッド６２１を有する。また，該
ロッド６２１はその上端にチェーンホイール６６を有す
る。また，該マスト６１の前面には上下移動可能なリフ
トブラケット６３が配設され，該リフトブラケット６３
はその後部に，マスト６１の凹所に回転可能に嵌合した
ローラ６４を有する。また，該リフトブラケット６３の
フック６３１にはチェーン６５の下端を接続し，該チェ
ーン６５の他端は上記チェーンホイール６６を経由して
マスト中央付近の係止部６５１に係止する。

また，上記プッシャー装置７及びクランプ装置１は，上
記第２リフトブラケット６３の前面部に取り付ける。

また，本例のプッシャー装置７を適用するフォークリフ
ト２は，前記従来装置で示したごとく車体の前側部に立
設した一対の第１マスト３と，この第１マスト３に設け
た第１リフトブラケット３３とからなる。第１マスト３
は，アウタマスト３０，リフトシリンダ３３，インナマ
スト３１からなる。インナマスト３１には，ローラ３４
を背面に有する第１リフトブラケット３３を配設し，該
リフトブラケット３３は上下方向移動可能にチェーン３
６により懸垂されている。また，第１リフトブラケット
３３にはフォーク３５を取り付ける。上記プッシャー装
置７は，第４図に示すごとく，アクチュエータとしての
油圧式のプッシャーシリンダ７１と，パンタグラフ７２
とパット７３及びフレーム７４とからなる。上記プッシ
ャーシリンダ７１は，そのシリンダ部７１１がフレーム
７４に，またロッド部７１２がパンタグラフ７２に取り
付けられている。フレーム７４は，第２リフブラケット
６３に固定する。

また，パット７３は，硬質ゴムにより構成する。これに
より，パット７３が荷物９１に当接した場合，ゴム特有
の弾性により荷物９１を損傷しない。また，パット７３
の高さは通常の荷物９１の高さよりも小さくしてある。
これにより，第２図に示すごとく，最上段の荷物９７の
みをコンベア５に移すことが容易である。

また，荷物９の側面を挟持するためのクランプ装置１
は，第１図ないし第３図に見られるごとく，プッシャー
装置７の下側においてリフトブラケット６３に固定す
る。しかして，該クランプ装置１は，第３図にその要部
を示すごとく，荷物の側面を挟持するためのアーム１１
と，クランプホルダー１２と油圧式のクランプシリンダ
１５とからなる。即ち，アーム１１はクランプホルダー
１２の両側にあり，前方に延びたプレート状を呈し，そ
の基部はガイド１３に固定されている。該ガイド１３
は，その軸方向に移動可能にクランプホルダー１２内に
支承され，かつその先端部は該クランプホルダー１２の
ガイド孔１２１に挿入されている。また，クランプホル
ダー１２の基部はプッシャー装置７のフレーム７４に固
定する。更に，クランプホルダー１２とアーム１１の基
部近傍との間にはクランプシリンダ１５を介設する。該
クランプシリンダ１５は，ロッド１５３及び作動油回路
との接続ノズル１５１，１５２を有する。該クランプシ
リンダ１５によって，上記両側のアーム１１，１１がク
ランプホルダー１２，１２に支承されながら左右に移動
する。

次に，上記第２シフトシリンダ６２，プッシャー装置７
及びクランプ装置１を作動させるための油圧回路を第５
図に示す。

該油圧回路は，上記装置の他，第１マスト３を傾斜させ
るためのチルトシリンダ２１，前記第１リフトシリンダ
３２をも油圧作動させる，オイルコントロールバルブ８
を有する。

即ち，まず該オイルコントロールバルブ８は，第１リフ
トシリンダ３２，チルトシリンダ２１及び第２リフトシ
リンダ６２を作動させるためのセクションスプール８
１，８２，８３と，これらを操作するための荷役レバー
８１１，８２１及び８３１を有する。また，プッシャー
装置７のプッシャーシリンダ７１，及びクランプ装置１
のクランプシリンダ１５を，１つの荷役レバー８４１で
作動させるためのセクションスプール８４を有する。

また，該セクションスプール８４は，クランプシリンダ
１５との間にパイロットチェックバルブＰ２を，またプ
ッシャーシリンダ７１との間にはシーケンスバルブＶ，
パイロットチェックバルブＰ１，及びスピード調整用絞
りＳを介設する。なお，同図中，符号８１２，８２３，
８２２，８３２，８３３は，前記各セクションスプール
と各シリンダとを接続する油圧パイプである。その他に
ついては，後の本例に関する作用効果のところで説明す
る。

本装置は，上記のごとく構成されているので，次の作用
効果を有する。

即ち，本例の上下移動機構付プッシャー装置を設けたフ
ォークリフト２を操作するに当たっては，まずプッシャ
ー装置７を第１図に示すごとく下方に位置させると共に
縮小させた状態となし，またクランプ装置１のアーム１
１，１１も荷物９よりも幅広い状態に広げる。そして，
荷役９１〜９７を積んだパレット台９９に，フォーク３
５を挿入する。そして，コンベア５の近くまで運搬する
（第２図）。次いで，第２マストに設けたリフトシリン
ダ６２を，前記油圧回路の荷役レバー８３１を操作して
上昇させ，チェーン６５により第２リフトブラケット６
３を上昇させ，これに伴ってプッシャー装置７を上昇さ
せる（第２図２点鎖線）。このとき，フォーク３５の位
置は変わらない。そして，プッシャー装置７のパット７
３を最上段の荷物９７の後部に位置させる。このとき，
クランプ装置１は上から２段目の荷物９６の高さに位置
している。

そこで，クランプ装置１の両側のアーム１１，１１間の
幅を，前記油圧回路によりクランプシリンダ１５を作動
させて狭くしていき，該アーム１１，１１を荷物９６の
両側面に当接させ，これを挟持する。

次いで，プッシャーシリンダ７１を作動させてパンタグ
ラフ７２を伸長させ，最上段の荷物９７のみをパッド７
３によりコンベア５上に送り出す。

次に，上から２つ目の荷物９６を送り出すに当たって
は，該荷物９６〜９１を乗せたフォーク３５を第１リフ
トブラケット３３の上昇により上昇させ，パンタグラフ
７２を縮小させると共にこれを所定の位置まで下降させ
る。そして，パンタグラフ７２先端のパット７３を荷物
９６の後方に位置させると共にクランプ装置１のアーム
１１，１１により荷物９５を挟持する。次いで上記と同
様にして荷物９６をコンベア５上に送り出す。上記第１
リフトブラケット３３の上昇は，第１マストのリフトシ
リンダ３２を上昇させることにより行う。以下，同様に
して荷物９５〜９１を送り出す。送り終わった後は，リ
フトシリンダ６２を下降させることにより，プッシャー
装置７及びクランプ装置１を下降させ，またパンタグラ
フ７２も縮小させた状態とする。

ここで，上記油圧回路（第５図）につき，その作用効果
を説明する。なお，第１リフトシリンダ３２，チルトシ
リンダ２１は周知の作動であり，また第２リフトシリン
ダ６２の作動も基本的には第１リフトシリンダ３２と同
様であるので，説明は省略する。

即ち，上記油圧回路を用いてクランプシリンダ１５，１
５プッシャーシリンダ７１を作動するに当たっては，荷
役レバー８４１によりセクションスプール８４を操作
し，作動油を油圧パイプ８５又は８６に送る。しかし
て，荷役作業に際しては，前記のごとくクランプシリン
ダ１５により荷物を挟持し，その後プッシャーシリンダ
７１により荷物を押出する。そのため，まず上記の荷物
挟持に当たっては，油圧パイプ８６に作動油を送り，油
圧パイプ８６１を経由してクランプシリンダ１５，１５
のノズル１５１，１５１より該作動油を圧送する。そし
て，クランプ装置１のアーム１１，１１間の幅を狭め，
荷物９を挟持する。このとき，シーケンスバルブＶにお
いては，油圧パイプ８６と連通する油圧パイプ８６２途
中において圧力を検出し，該油圧パイプ８６内の圧力が
一定以上に達したとき，つまりクランプシリンダ１５に
よって荷物９が挟持された後，該シーケンスバルブＶを
開く。そしてプッシャーシリンダ７１に作動油を送り，
パンタグラフ７２を作動させて荷物を押し出す。プッシ
ャーシリンダ７１の押出速度は絞りＳによって予め調整
されている。

また，荷物押し出し後は，荷役レバー８４１を操作し，
油圧パイプ８５，８５１，８５２を通じて作動油を送
り，クランプシリンダ１５，１５，プッシャーシリンダ
７１を作動させ，荷物挟持を解くと共にパンタグラフ７
２を縮小させる。

以上のごとく，本例の上下移動機構付プッシャー装置に
よれば，プッシャー装置７及びクランプ装置１のみの荷
物９の高さに応じて上下移動することができる。それ
故，フォーク３５の上に多数積載した荷物９１〜９７
を，上から順に１個或いは複数個づつコンベア５に移す
ことができ，荷物の積み換え作業を能率よく行うことが
できる。

また，クランプ装置１によって荷物を挟持するので，荷
崩れを生じない。更に，１本の荷役レバーとシーケンス
バルブによって上記作動を行わせることができるので，
荷物のクランプと押出しの順序に関して誤操作を生じな
い。

第２実施例 本例は，第６図に示すごとく，第１実施例におけるクラ
ンプ装置１のアーム１１が，その先端に内側に曲がった
Ｌ字状のフィンガー１１１を有するものである。その他
は，第１実施例と同様である。

本例によれば，上記フィンガー１１１によって，荷物が
前方に移動することを阻止するので，荷物の側面をアー
ム１１によって強く挟持する必要がない。

したがって，荷物の側面を緩やかに挟持すれば良く，つ
ぶれ易い荷物の場合に都合が良い。その他，第１実施例
と同様の効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

該１図〜第５図は，本発明の第１実施例にかかる上下移
動機構付プッシャー装置を示し，第１図はその側面図，
第２図は荷物押出し時の状態を示す側面図，第３図はク
ランプ装置の要部斜視図，第４図は伸長時のプッシャー
装置の側面図，第５図は油圧作動回路図，第６図は第２
実施例にかかるクランプ装置の要部斜視図，第７図およ
び第８図は従来のプッシャー装置付フォークリフトを示
し，第７図は側面図，第８図は使用説明図である。 １……クランプ装置， １１……アーム， １５……クランプシリンダ， ２……フォークリフト， ３……第１マスト， ３３……第１リフトブラケット， ３５……フォーク， ６……第２マスト， ６２……リフトシリンダ， ６３……第２リフトブラケット， ７……プッシャー装置， ７１……プッシャーシリンダ， ７２……パンタグラフ， ９１〜９７……荷物，

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一対の第１マストと該第１マストを昇降す
   る第１リフトブラケットと該第１リフトブラケットに取
   り付けたフォークとを有するフォークリフトトラックの
   前面に配設したプッシャー装置において， 上記第１リフトブラケットには第２マストを立設すると
   共に該第２マストにはリフトシリンダ及び該リフトシリ
   ンダによって上下に移動可能な第２リフトブラケットを
   設け，該第２リフトブラケットには前後方向に伸縮可能
   なプッシャー装置を配設すると共に該プッシャー装置の
   下方に荷物の側面を挟持するためのアームを有するクラ
   ンプ装置を配設したことを特徴とする上下移動機構付プ
   ッシャー装置。
2. 【請求項２】第１請求項に記載のプッシャー装置におい
   て，クランプ装置のアームは，その先端が内方に屈曲し
   たフィンガーを有することを特徴とする上下移動機構付
   プッシャー装置。
3. 【請求項３】一対の第１マストと該第１マストを昇降す
   る第１リフトブラケットと該第１リフトブラケットに取
   り付けたフォークとを有するフォークリフトトラックの
   前面に配設したプッシャー装置において， 上記第１リフトブラケットには第２マストを立設すると
   共に該第２マストにはリフトシリンダ及び該リフトシリ
   ンダによって上下に移動可能な第２リフトブラケットを
   設け，該第２リフトブラケットには前後方向に伸縮可能
   なプッシャー装置を配設すると共に該プッシャー装置の
   下方に荷物の側面を挟持するためのアームを有するクラ
   ンプ装置を配設し， また上記プッシャー装置及びクランプ装置にはこれらを
   作動させるための油圧シリンダー等のアクチュエータを
   それぞれ配設し，更に該アクチュエータによりクランプ
   装置によって荷物を挟持した後にプッシャー装置の押出
   作動をさせるようにした油圧回路等のアクチュエータ回
   路を配設したことを特徴とする上下移動機構付プッシャ
   ー装置。