JPH0637201U - 組立箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産ができ、流通及び販売過程においては扁
平に折畳むことができ、組立時の密封が完全の組立箱を
得ることを目的とする。 【構成】前側板１、左右側板２、２、及び後側板３によ
って形成される筒体の、後側板の上辺に蓋板４を、各側
板の下辺に折込式の底板５を左右側板の上辺後部に蓋受
板６、６をそれぞれ接続させ、前側板及び左右側板の上
辺より少しく下方にそれぞれ水平折曲線１１を及び斜折
曲線１２を、蓋板の中間部に水平折曲線１３を、蓋受板
の基部に水平折曲線１４を、底板の上辺に数本の縦及び
斜の折曲線１５それぞれプレス加工するとともに、前記
各折曲線上で山折り又は谷折りして、前側板上部より筒
内に向って受座２１を形成させ、蓋受板を筒内に向って
突出させ、蓋板を蓋受板の上部を経て受座の後方に差込
み、筒体の下部に密封状の底を形成させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はちり紙その他汚れ物等を投入する紙製組立箱に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

汚れ物等を投棄するための使い捨て紙箱としては本考案者の前案実公昭５８− ５４４０２考案がある。

【０００３】 前案は組立箱の後部に投入口が設けられその上方に開閉蓋が形成されているが 、投入の都度蓋を開閉する必要があり、また投入口の密封もやや不完全である等 の問題点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前案を更に改良し投入時の蓋の開閉に手間を要せず、しかも投入物を 完全密封状態に保持することのできる紙製組立箱を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達するため、本案組立箱の構成を図面について説明すると、図１ に示すように、前側板１、左右側板２、２、及び後側板３によって形成される筒 体の、後側板３の上辺に蓋板４を接続させ、前側板１、左右側板２、２、及び後 側板３の各下辺に折込式底板５を接続させ、左右側板２、２の上辺後部に蓋受板 ６、６を接続させ、

【０００６】 前側板１上辺の少しく下方及び左右側板２、２各前辺の少しく下方より上辺中 央に亘って水平折曲線１１及び斜折曲線１２を、蓋板４の中間部に１本又は２本 の折曲線１３を、蓋受板６の基部に水平折曲線１４を、折込式底板５の上辺四隅 より各中央に向って数本の縦及び斜の折曲線１５をそれぞれプレス加工するとと もに、

【０００７】 前側板１の折曲線１１で山折りし、折曲線１２で谷折りして前側板１の上部よ り筒内に向って受座２１を形成させ、蓋受板６、６を筒内に向って突出させ、蓋 板４を折曲線１３で山折りして前記蓋受板６、６の上部を経て受座２１の後方に 差込み、筒体の下部に密封状の底を形成させたものである。

【０００８】

【作用】

本考案の組立箱は一枚の厚紙を裁断、プレス加工及び折曲げて組立られたもの で、組立時の構造は強固で、特に蓋板の外辺部付近が折曲部の弾力により受座に 圧接しているので常時受座の後方に形成される差込口を密封し、箱内に投棄物を 投入するときだけ随時後方へ押込まれるとともに投入後は直ちに密封状態に戻さ れる。

【０００９】

【実施例】

図１は本考案の第１実施例を示し、その構成は前記課題を解決するための手段 の項に明記の通りである。なお図中２２及び２３は差込部、２４は蓋板４外側の 一部に設けた補強座を示す。

【００１０】 図２は本考案の第２実施例を示し、箱内収容物の種類により差込口２５密封の 必要のない場合は蓋板４の前半部４′を蓋板の後半部４″に糊着して差込口を開 口状態に保持させ、投入時の抵抗を無くすようにしてある。

【００１１】 図３は本考案の第３実施例を示し、斜折曲線１２の外に更に一本の山折りの折 曲線２６を追加し、折曲時に受座２１の上方に突出部を形成させて開口部に装飾 的効果を与えようとするものである。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の組立箱は廉価で量産し得るので使い捨て用の屑箱として反古紙、ちり 紙、その他汚物類の投入に好適し、また扁平に折畳めば商品の流通及び販売過程 において場所を塞がず、なお組立時において蓋板が開口部を密封するので使用中 の体裁が良好で、プライバシーの保護も完全にできる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案組立箱第１実施例のＡ斜視図、Ｂ中央縦
断側面図、Ｃ中央横断平面図。Ｄ展開図。

【図２】第２実施例の一部斜視図。

【図３】第３実施例の斜視図及び要部展開図。

【符号の説明】

１ 前側板 ２ 左右側板 ３ 後側板 ４ 蓋板 ５ 底板 ６ 蓋受板 １１、１２、１３、１４、１５、 折曲線 ２１ 受座

フロントページの続き (72)考案者 古谷 智位 東京都荒川区南千住５−９−８ リレント 三輪601

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前側板１、左右側板２、２、及び後側板
   ３によって形成される筒体の、後側板の上辺に蓋板４
   を、各側板の下辺に折込式の底板５を、左右側板の上辺
   後部に蓋受板６、６をそれぞれ接続させ、 前側板及び左右側板の上辺より少しく下方にそれぞれ水
   平折曲線１１及び斜折曲線１２を、蓋板の中間部に水平
   折曲線１３を、蓋受板の基部に水平折曲線１４を、底板
   の上辺及び板面に数本の縦及び斜方向の折曲線１５それ
   ぞれプレス加工するとともに、 前記各折曲線で山折り又は谷折りし、また前側板上部よ
   り筒内に向って受座２１を形成させ、蓋受板を筒内に向
   って突出させ、蓋板を蓋受板の上部を経て受座の後方に
   差込み、筒体の下部に密封状の底を形成させた組立箱。
2. 【請求項２】 側板の斜折曲線１２に更に一本の山折り
   折曲線２６を追加し、前記両折曲線において折曲げたと
   き山折り折曲線２６を受座２１の上方に突出させて成る
   請求項１に記載の組立箱。