JPH063713Y2 - 車両用後方確認カメラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は車両等の後方を確認するためのテレビカメラに
関する。

［考案の概要］ カメラの前面に開閉自在になされた半透明カバーを設
け、該半透明カバーを車両ランプの点灯に応じて開くよ
うに構成することにより、夜間走行時等におけるテレビ
カメラへの入射光量を、増大させようとするものであ
る。

［従来の技術］ 車両等においては、後方の安全を確認するため後部に後
方確認カメラを取付け、運転席にモニタテレビを設け
て、運転時の後方の安全を確認できるようにしたものが
ある。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、夏季晴天時の日中と、周囲に光源のない
夜間とでは明るさの差が非常に大きく、このように変化
する明るさのどの状態においても適切な映像を得るため
には、自動絞り機構の制御範囲を極めて広くしなくては
ならず、どうしても構造が複雑で高価なものとなってい
た。

本考案は比較的簡易な構造の自動絞り機構でも、適切な
レベルの影像を得ることのできる車両用後方確認カメラ
を、提供することを目的としてなされたものである。

［課題を解決するための手段］ 本考案による車両用後方確認カメラは、カメラの前面に
開閉自在になされた半透明カバーを設け、該半透明カバ
ーを車両ランプの点灯に応じて開くように構成したこと
を特徴とするものである。

［作用］ 本考案は以上のような構成を有するものであるから、周
囲が明るい場合は車両ランプを点灯しないので、半透明
カバーが閉じてカメラへの入射光量を制限し、周囲が暗
くなると車両ランプを点灯するので、半透明カバーが開
いてカメラへの入射光量を増加させる。

［実施例］ 図は本考案による車両用後方確認カメラの一実施例を示
す図である。図においてカメラケース１内にはカメラレ
ンズ３ａを有するテレビカメラ本体３が収容されてお
り、上記カメラケース１には、カメラレンズ３ａの前面
に暗色の半透明カバー２が開閉自在に取付けられてい
る。テレビカメラ本体３の出力信号はモニタテレビ５に
加えられている。車両用バッテリ６はテレビカメラ本体
３に電源を供給すると共に、ライティングスイッチ４を
介して、ランプ７、及び半透明カバー２の図示せぬ開閉
用モータに電力を供給する。

以上の構成による動作を以下詳細に説明する。

今、昼間の走行時にテレビカメラ本体３を動作させると
きを考えるに、昼間は周囲が明るいのでランプ７を点灯
することなく、従ってライティングスイッチ４がオフで
あるから、半透明カバー２は閉じた状態となっており、
この結果車両等の後方の撮影は半透明カバー２を通して
行われる。半透明カバー２は前述の如く暗色であるから
入射光量は少なく、従ってカメラレンズ３ａの絞りを強
くしなくても適切な影像が得られる。

次に、夜間走行中はランプ７を点灯するため、ライティ
ングスイッチ４を閉じるので半透明カバー２の開閉用モ
ータに電源が供給され、この結果半透明カバー２は図中
点線の如く開き、テレビカメラ本体３への入射光量は大
きくなる。

このように昼間周囲が明るい時は、ライティングスイッ
チ４を開くので半透明カバー２が閉じ、夜間等の周囲が
暗い時は、ライティングスイッチ４を閉じるので半透明
カバー２が開き、自動的にテレビカメラ本体３への入射
光量の調節が行われる。従ってカメラレンズ３ａの絞り
による調整範囲をそれほど大きくしなくても適切な影像
を得ることができる。

また、昼間や、夜間であっても車両の運転をしない時
は、ライティングスイッチ４を開くので半透明カバー２
は閉じ、外部からテレビカメラ本体３が見えにくく、外
観が損なわれることはない。

［考案の効果］ 以上のように本考案によればライティングスイッチ４に
応じて自動的に半透明カバー２も開閉し、カメラへの入
射光量を適切なレベルに調節するので、レンズの絞りの
調整範囲も少なくてすみ、比較的簡単な絞りにより適切
な影像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す概略構成図である。 １……カメラケース、２……半透明カバー、３……テレ
ビカメラ本体、４……ライティングスイッチ、６……車
両用バッテリ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】カメラの前面に開閉自在になされた半透明
   カバーを設け、該半透明カバーを車両ランプの点灯に応
   じて開くように構成したことを特徴とする車両用後方確
   認カメラ。