JPH0637039Y2 - 昇降式スラスタの構造 - Google Patents

昇降式スラスタの構造

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JPH0637039Y2
JPH0637039Y2 JP1992061698U JP6169892U JPH0637039Y2 JP H0637039 Y2 JPH0637039 Y2 JP H0637039Y2 JP 1992061698 U JP1992061698 U JP 1992061698U JP 6169892 U JP6169892 U JP 6169892U JP H0637039 Y2 JPH0637039 Y2 JP H0637039Y2
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JP
Japan
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seal
sealing cylinder
water sealing
water
peripheral surface
Prior art date
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JP1992061698U
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JPH0592098U (ja
Inventor
秀敬 東原
広 大西
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Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、昇降式スラスタの構造に関するもので、と
くに昇降式スラスタの封水筒のために設けられるシール
部の周辺の構造に関するものである。
(従来の技術) 第3図は従来の昇降式スラスタの構造を示し、モータ1
の動力を入力軸2、ベベルギヤ3、およびプロペラ軸4
を介してプロペラ5に伝え、スラストを発生させる構造
をそなえる。船体外と船体内とはシール6によって分離
されている。スラスタを使用しないときは、一対の油圧
シリンダ7,7によって上方に引き上げられ、船体外部
に設けた部屋8内に収容格納される。
(考案が解決しようとする課題) 一般に、シール6は損傷するケースが非常に多いが、そ
の理由の一つとして、部屋8の中は殆ど水流がなく、そ
のため、ふじつぼ、かきなどの介殻類が封水筒9の表面
に付着し易く、これらの介殻が付着した状態のまゝで封
水筒9が昇降し、そのつどシール6の内面を擦過するこ
とになるということが挙げられる。シール6が擦過損傷
すると、船外からの水の侵入を防ぐための手段がほかに
装備されていないので、そのつど船をドックに入れて修
理する必要があり、出費が嵩むという問題点があった。
この考案は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、封水筒のために設けられるシールの摺動面の損傷
を著しく軽減し、シールからの水の侵入を防止すること
によって、シールの修理のための入渠の頻度を減少し、
もって維持費の軽減を達成しうる昇降式スラスタの構造
を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記の目的達成のために、本考案の昇降式スラスタは、
昇降装置によってプロペラ部を上方に移動して格納でき
る昇降式スラスタにおいて、船体内外を貫通して昇降す
る封水筒の外周面に対向して設置されて常時船外の水を
シールするシールのほかに、そのシールよりもさらに船
外の水に近い側であって封水筒の外周面との間にごく僅
かの隙間を残す関係位置に、封水筒の上下移動に応じて
封水筒周面の付着物を掻き落とすための刃物が船体側か
ら突設された構造をそなえている。
(作用) 封水筒の付着物を掻き落とすための刃物が、封水筒の船
体貫通部に設けられるシールよりもさらに船外の水に近
い側に、封水筒の外周面に対向してごく僅かの隙間を残
す関係位置に設けられているので、封水筒が上下移動す
るとき、封水筒の付着物は、必ず上記シールに到達する
以前に刃物の部分を通過して刃物によって該付着物が掻
き落とされ、封水筒周面が常に平滑に保たれるので、該
周面と摺動するシール内面の摩耗損傷が著しく軽減され
る。
(実施例) つぎにこの考案の実施例について、図面に基づいて詳細
に説明する。第1図および第2図において、第3図に用
いた符号と同一の符号は、同図におけると同等の部材を
表示するものとする。10は封水筒で、本図例では、プ
ロペラ部と一体に連結された旋回筒11と封水筒10と
は別体に構成されている。12は旋回筒11のためのシ
ールで、封水筒10と旋回筒11との間に介在する。1
3は封水筒10のためのシールで、船体Aと封水筒10
との間に介在する。14は予備シールで、シール13よ
りも船外の水に近い側に設けられている。予備シール1
4は、第2図に示すように、中空の弾性材によってリン
グ状に構成され、出入口14aから中空部14bに向か
って空気圧ライン15の空気圧を導通することにより、
予備シール14が内側に向かって膨張して、突起14c
が封水筒10の外周面に隙間のない状態に押し付けられ
て完全なシール状態を実現する。空気圧を遮断すると、
予備シール14はその弾性によって旧状に復帰し、封水
筒10との接触が開放されて両者の間に再び隙間が生じ
る。16は、空気圧ライン15の途中に設けられた開閉
弁であり、17はシール13のパッキン部に設けられた
圧力センサーである。本実施例のものは、開閉弁16と
圧力センサー17とが電気的に連結されており、圧力セ
ンサー17の検出値に応じて開閉弁16の開閉が制御さ
れるように構成されている。18は刃物で、シール部の
最も船外の水に近い側に封水筒10の外周面との間にご
く僅かの隙間を残して設けられている。刃物18は、封
水筒10が昇降するとき、封水筒10の周面に付着する
介殻やゴミなどを掻き落とすためのもので、この予防的
措置によって、シール13ないしは予備シール14の内
面の損傷が著しく軽減される。19は昇降ガイドで、封
水筒10と一体的に昇降して円滑な昇降動作を誘導する
ためのものである。20は旋回モータで、旋回筒11を
封水筒10の内部で旋回せしめ、プロペラ5の推力の方
向を自由に変換せしめるためのものである。つぎに、こ
のように構成された昇降式スラスタの使用態様について
説明する。原則として、予備シール14にシール作用を
持たせるのは、封水筒10が昇降動作を必要としないと
きに限るものとし、封水筒10が昇降動作を行うときの
シール機能は、従来からのシール13によって分担せし
めるものとして、このときは予備シール14は封水筒の
周面との間に隙間のある状態に放置するものとする。こ
のような使用状態において、封水筒10がシール部を貫
通して昇降すると、損傷の対象となるのは主にシール1
3であって、予備シール14の損傷は、シール13のも
のと比較してさらに軽微である。いま、封水筒10が周
面に介殻やゴミなどを帯同して上方に移動しようとする
と、最も船外の水に近い側に封水筒10の外周面との間
にごく僅かの隙間を残して設けられた刃物18によっ
て、周面の異物は強制的に掻き取られる。この予防的措
置によって、シール13の内面の摩耗はその発生が格段
に小さく抑えられる。なお、実施例として第1図および
第2図に示すものは、このようにして極力その発生が抑
えられたシール13の摩耗損傷が、次第に累加したとき
の対応手段をも、その構成中に含むものである。その対
応手段の使用の態様について、つぎに説明する。シール
13が次第に損耗してシール機能が劣化してくると、シ
ール13のパッキン部に水圧が発生するに至る。このと
き、圧力センサー17が該水圧を検出し、開閉弁16に
対して空気圧の導通を指令し、該空気圧が予備シール1
4に導通されて予備シール14によるシール状態が全く
自動的に行われる。この結果、シール13の内部のパッ
キン取替作業が船内側から自由に行われ得る状態となる
ので、シールの修理作業のために船を入渠させるなどの
必要はない。また、開閉弁16の開閉操作を、圧力セン
サー17からの指令系統とは別に、これに加えて操縦ス
タンドからの指令によって制御し得るように設定する
と、船の運航状態に応じて、プロペラ部の昇降動作のと
きにのみ予備シール14を開放して隙間のある状態と
し、昇降動作を伴わない運航状態のときは、予備シール
14による完全シールの状態とする二段シール装置とし
ての使用態様の実現も可能である。
(考案の効果) この考案にかかる昇降式スラスタの構造によれば、封水
筒の付着物を掻き落とすための刃物が、封水筒の船体貫
通部に設けられるシールよりもさらに船外の水に近い側
に、封水筒の外周面に対向してごく僅かの隙間を残す関
係位置に設けられているので、封水筒が上下移動すると
き、封水筒の付着物は、必ず上記シールに到達する以前
に刃物の部分を通過して、刃物によって該付着物が掻き
落とされる。その結果、封水筒周面が常に平滑に保たれ
るので、該周面と摺動するシール内面の摩耗損傷の度合
いが著しく軽減され、シールの修理交換のための入渠の
頻度が減少し、維持費の軽減が達成できるなどのすぐれ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案装置の一実施例を断面図として示す全体配
置図、第2図は第1図中のII部を拡大して示す断面
図、第3図は従来装置を断面図として示す全体配置図で
ある。 4…プロペラ軸、5…プロペラ、7…油圧シリンダ、1
0…封水筒、13…シール、14…予備シール、18…
刃物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 昇降装置によってプロペラ部を上方に移動して格納でき
    る昇降式スラスタにおいて、船体内外を貫通して昇降す
    る封水筒の外周面に対向して設置されて常時船外の水を
    シールするシールのほかに、そのシールよりもさらに船
    外の水に近い側であって封水筒の外周面との間にごく僅
    かの隙間を残す関係位置に、封水筒の上下移動に応じて
    封水筒周面の付着物を掻き落とすための刃物を船体側か
    ら突設したことを特徴とする昇降式スラスタの構造。
JP1992061698U 1992-07-17 1992-07-17 昇降式スラスタの構造 Expired - Lifetime JPH0637039Y2 (ja)

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JP2015515939A (ja) * 2012-05-02 2015-06-04 ショッテル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 減速歯車ユニットを備える引込式電動ラダープロペラ

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