JPH0636900U - 光ファイバを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用パネル - Google Patents
光ファイバを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用パネルInfo
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 光ファイバによる光点を、音楽等の音に同調
的に反応して点滅することができるようにした観賞用パ
ネルの提供。 【構成】 複数本の光ファイバの夫々の先端面を、パネ
ルの表示面に表示された表示物の所定部位に位置付ける
と共に、光ファイバの後端面を一又は2以上に分けて結
束し、該結束後端面を受光面としたパネルと、回路の出
力によって点灯される光源と、光源にこれを音楽的所定
のパターンに合せて点滅させる電気的信号を合成・伝達
する電気回路から構成される。
的に反応して点滅することができるようにした観賞用パ
ネルの提供。 【構成】 複数本の光ファイバの夫々の先端面を、パネ
ルの表示面に表示された表示物の所定部位に位置付ける
と共に、光ファイバの後端面を一又は2以上に分けて結
束し、該結束後端面を受光面としたパネルと、回路の出
力によって点灯される光源と、光源にこれを音楽的所定
のパターンに合せて点滅させる電気的信号を合成・伝達
する電気回路から構成される。
Description
【0001】
本考案はパネル表面に表示された様々な風景や建造物などの輪郭にそって光フ ァイバの先端を列設し、これらの光ファイバの後端に光源を当てがうことにより 、前記風景や建造物等の輪郭に沿って配列された光ファイバの先端、つまり光点 をその周囲に流れている音楽に同調させて点光又は点滅させるようにした観賞用 パネルに関するものである。
【0002】
従来の光ファイバを用いた観賞用パネルは、図5に示すように、パネル1の表 示面1aの側に多数の光ファイバ2の先端の光点2aを少し露出させて風景等の輪郭 に沿って配設し、前記ファイバ2の後端側を束状に結束した結束後端による受光 面2bに光源3を当てがうことにより形成されている。
【0003】 そして、上記光源3は、例えば、赤色,黄色,緑色等の透光性の着色板3bを有 する円板状の色提示板3cを光源ランプ3a等による発光体の前面に配設し、この提 示板3cをモ−タ3dにより適宜速度で回転させるように構成し、前記色提示板3cを 回転させ乍ら発光体3aを連続点灯させておくことにより、上記光ファイバ2の先 端による光点2aの列が順次色を変え乍ら点灯したり、或は、前記色提示板3cの遮 光部分の作用により点滅するようにしている。なお、3eは電源ブロック、3fは商 用電源用プラグであるが、電源が電池のものもある。
【0004】 しかし乍ら、従来の観賞用パネルは、パネル1の表示面1aにおいて観察される 光点の点灯又は点滅状態が、点光する色に変化があったり、或は、その変化と点 滅の組合せであるため、前記光点による表示態様パタ−ンが一様になって観賞者 にすぐ慣れられてしまい、斬新で興趣豊かな点光状態の印象を維持することがで きないという難点がある。
【0005】
従って、本考案が解決しようとする課題は、光ファイバを利用してその先端を 観賞用パネルの表示面に装飾用光点として多数配設した観賞用パネルの前記光フ ァイバによる光点を、周囲の音楽等による音、或は、任意に選択して供給する音 楽等の音に同調的に反応して点灯、或は、点滅等の作動をすることができるよう にした光ファイバを利用した観賞用パネルを提供することにある。
【0006】
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案の構成一のは、複数本の 光ファイバの夫々の先端面を、パネルの表示面に表示された風景,静物,星座等 の表示物の所定部位に位置付けると共に、前記光ファイバの後端面を一又は2以 上に分けて結束し、該結束後端面を受光面としたパネルと、予め任意に設定され た所定周波数のみをパスさせるバンドパスフィルタと前記フィルタに接続されて そのフィルタ出力を増幅するアンプと該アンプに接続されてその直流成分を取出 す検波回路と該検波回路に接続され前記フィルタの設定周波数成分を基準にして 検波回路からの出力電圧を安定化する時定数回路と該時定数回路に接続された電 圧比較回路と該比較回路に接続され当該回路の出力によって点灯される光源ラン プによるランプ点滅回路を前記の受光面に対する一のチャンネルの光源手段とし て1又は複数チャンネル分設け、かつ、この各チャンネルにおける前記バンドパ スフィルタ入力端をまとめて一つの信号入力点に形成すると共にこの入力点にオ −ディオ機器などからの電気的な音楽信号を入力するようにした光源装置とから 成り、前記各チャンネルのバンドパスフィルタの夫々のパス周波数を、可聴周波 数帯域内において基本的に互に重複しない中心周波数分布となるように任意で予 め設定することにより、各バンドパスフィルタをパスした各帯域の音楽信号によ って得られる各電圧比較回路の出力によって各出力回路を駆動し各チャンネルの 光源ランプを点滅させ、前記パネルの表示面上に配設された各光ファイバ先端面 の光点を点滅させるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】 また、上記課題をより顕著に解決することを目的としてなされた本考案の他の 構成は、複数本の光ファイバの夫々の先端面を、パネルの表示面に表示された風 景,静物,星座等の表示物の所定部位に位置付けると共に、前記光ファイバの後 端面を一又は2以上に分けて結束し、該結束後端面を受光面としたパネルと、バ ッファアンプとこのバッファアンプに接続されたデジタル出力信号を発生するロ ック状態検出回路を具備したPLL回路と該PLL回路に接続された時定数回路 と該時定数回路に接続された出力回路と該出力回路に接続され当該回路の出力に よって点灯される光源ランプとによるランプ点滅回路を前記一の受光面に対する 一のチャンネルの光源手段として1又は複数チャンネル分設け、かつ、各チャン ネルにおける前記バッファアンプの入力端をまとめて一つの信号入力点に形成す ると共にこの入力点にオ−ディオ機器などから電気的な音楽信号を入力するよう にした光源装置とから成り、前記各チャンネルのPLL回路の夫々の自走周波数 並びにキャプチャ−レンジの幅を、それらが各PLL回路において基本的に重複 しない周波数分布状態であって且つ人間の可聴周波数帯域内となるように任意で 予め設定すると共に、前記音楽信号を構成する全周波数成分の中で、任意に設定 した前記の各キャプチャ−レンジの夫々の幅に対応した特定の周波数範囲にのみ 前記各PLL回路が夫々にロック状態になるようにしておくことにより、前記の 各PLL回路が夫々に具備するロック状態検出回路からの出力信号を前記時定数 回路各々で積分して得られる安定した信号によって各出力回路を駆動して各チャ ンネルの光源ランプを点滅させ、前記パネルの表示面上に配設された各光ファイ バ先端面の光点を点滅させるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
次に、本考案装置の実施の一例を図1,図4により説明する。 図4は本考案パネルの一例の概念構成を示すブロック図で、パネル1の表示面 1aに多数の光ファイバ2の前端面を光点2aとして露出配設する一方、これら光フ ァイバ2の後端側をいくつかの束に分けて結束し受光面2bとして光源ランプ3aの 前面に配設する点は共通しているが、以下に述べる点で相違している。
【0009】 即ち、図5の従来パネルでは、光源ランプ3aは1個である、これを換言すれば 、光ファイバ2の後端側は一つの束に結束した一の受光面2bに形成されているが 、本考案パネルでは、光源ランプ31aの数が2個以上の複数であること、及び、 従って、各ランプ31aの前面側に各光ファイバ2の後端を位置付けるため、光フ ァイバ2はいくつかの束、原則的には、光源ランプ31aの数と同じ数の束に分け て結束され複数の受光面2bに形成されている点である。また、本考案パネルでは 、光源ランプ31aと光ファイバ2の結束後端の受光面2bの間に色フィルタ31bを挿 入することもあるが、この場合のフィルタ31bは固定すれば足りるが、複数色の フィルタを回転させるようにしてもよい。そして、各光源ランプ31aは、このあ と説明する周囲の音楽等による音に合せて作動するランプ点滅回路の機能ブロッ クFBにおける各出力回路に接続されているから、次にランプ点滅回路について 説明する。
【0010】 図1は、観賞用パネルPの背後,背面等に配設された光源ランプを周囲の音な どの周波数に反応させて点滅させる本考案パネルにおける光源ランプの点滅回路 の一例を示す機能ブロック図である。図1において、20Lはロ−パスフィルタ、2 1はアンプ、22は検波回路、23は時定数回路、24は電圧比較回路、25は電圧比較 回路24の基準用設定電圧、26は出力回路、31aは光源ランプで、これらによりあ る帯域の音、ここでは低周波数に対応した一のチャンネルにおける光源ランプ31 aの点滅回路の機能ブロックFB1を構成する。而して、図中、20L,20H,20Bは いずれもバンドパスフィルタであるが、いずれのフィルタもパスさせる周波数帯 域は異なっている。そして、各フィルタ20B,20Hはそれぞれその後段側に上記一 のチャンネルと同じランプ点滅回路の機能ブロックを有し、夫々のチャンネルの パス帯域周波数に対応して各チャンネルのランプ31aを点滅させるための機能ブ ロックFB2,FB3に形成されている。尚、Inは電気的音楽信号の入力点で、以 上により本考案における光源装置3の一例を形成する。
【0011】 上記図1の本考案パネルにおけるランプ点滅回路において、オ−ディオ機器Ad などから任意に選択した音楽による電気的な音楽信号を入力点Inに加えると、該 信号は、ロ−パスフィルタ20Lと、それぞれにパス帯域が異なるバンドパスフィ ルタ20Bとハイパスフィルタ20Hに並列的に伝わり、各チャンネルのフィルタ20H 〜20Lに夫々に設定している各々の周波数帯域に区別される。このとき、最初に 入力された音楽信号は各チャンネルのフィルタ20H〜20Lの構成要素であるLCR の交流抵抗成分により減衰するため、夫々のフィルタ20L,20B,20Hの後段に夫 々に接続されている各アンプ21により前記信号を増幅する。そして各アンプ21の 出力を各検波回路22を通過させ直流成分にし、後段の各時定数回路23により直流 の電圧レベルに変換する。
【0012】 各チャンネルの時定数回路23では、入力点Inに加えられる電気的な音楽信号の 周波数が前々段の各フィルタ20L〜20Hに設定したそれぞれの中心周波数に近づく に従い、当該各回路23の出力電圧レベルが安定化され上昇する。これを換言する と、入力点Inに加えられる音楽に含まれている全周波数成分の中で、前記の各フ ィルタ20L〜20Hの中心周波数に近い周波数が有るときには、各フィルタ20L〜20H におけるそれぞれの時定数回路23の出力電圧が上昇することを示している。そし て、上記の各時定数回路23の出力電圧を、次段の各電圧比較回路24に入力し予め 設定された夫々の基準電圧25と比較を行い、前記出力電圧が基準電圧を超えてい るとき該当する出力回路26を作動させて、その出力回路26に接続された光源ラン プ31aを点灯させるようにしている。出力回路26が作動されないときは前記ラン プ31aは滅灯している
【0013】 従って、上述した本考案パネルにおけるランプ点滅回路の機能ブロックの一例 によれば、各チャンネルのフィルタ20L〜20Hの夫々の中心周波数を、例えば、ド ラムやシンバルの音などの周波数帯域に夫々設定しておくことにより、前記ドラ ムやシンバルの音に合わせて各光源ランプ31aが点滅することになるのである。 なお、ここで使用されるフィルタ20L〜20Hが汎用的なものでマイナス6dB/oct特 性程度のものであるときは、各チャンネルのランプ31aを確実に点滅させること ができることを条件にすると、人の可聴周波数範囲(約20Hz〜20KHz)を例えば 3分割程度、つまり、3チャンネル程度にしか分けることができない。しかし、 3チャンネル程度の分割であると、各ランプ31aの点滅状態の視覚的印象に音楽 の音に同調したメリハリ感が少ない。このような点を改善するため本考案では各 アンプ21の増幅率を上げたり、各電圧比較回路24の精度を上げて、実質マイナス 18dB/oct特性程度の各帯域フィルタ20L〜20Hを用いることにより、前記可聴周波 数範囲を5分割程度に分けることがある。このようにすると、本考案パネルの一 例は、音楽の周波数帯域に対応して光源用の複数ランプを点滅動作させることが できるので、従来パネルの点灯したままの光源ランプを用いたり、或は、ランプ にバイメタル接点を組込んでこの作用により単に点滅するだけの光源ランプを用 いても、従来パネルに比べはるかに興趣の高い光点の点滅状態を実現できる。
【0014】 上記説明において、本考案パネルにおける光源ランプの点滅回路によって点滅 作動させられる光源ランプ31aは、各チャンネルとも同色のものを用い、必要が あれば、各光源ランプ31aの前面に色フィルタ31bを設ければ足りるが、各チャン ネルのランプ31aごとに異なる発色のランプを用いるようにしてもよい。各ラン プ31aの配色態様をどのようにするか、或は、光源ランプ31aと光ファイバ2の結 束後端面、即ち、受光面2bの間に色フィルタを用いるかどうかは任意である。し かし、音楽に含まれる可聴周波数帯域を更に細分し、細分化された各帯域の周波 数に対応して多数の光源ランプ31aを点滅させることができれば、上記の興趣に 満ちた本考案パネルにおける表示面の光点の点滅の状況は一段と魅力的なものに なると考えられる。
【0015】 そこで、本考案の考案者らが鋭意研究した結果、実用上、光源用のランプ31a を確実に点滅させられることを条件に、人の可聴波数範囲(約20Hz〜20KHz)を 、例えば10チャンネル程度に分割することが可能で、しかも、各チャンネルの個 々のランプにメリハリの効いた点滅動作を行なわせることができる一方で、回路 構成は実部品点数を減じて簡潔なものとし、且つ低コストで任意の音楽(音の周 波数)に合わせた点滅動作をする観賞用パネルの表示面に配設される光ファイバ による光点を点滅させる光源ランプの点滅回路を完成することができたので、次 に、この実施例について図2,図3により説明する。
【0016】 図2において、10はバッファアンプ、11はPLL回路で、この回路11は図3に 示すように、位相比較器11aの入力端にバッファアンプ10の出力端を接続し、当 該回路11がロック状態にあることを検出するためのロック状態検出回路11dを具 備している。12は前記PLL回路11に接続した時定数回路で、前記ロック状態検 出回路11dにおいて検出されるロック状態の検出出力信号を積分して電圧レベル の信号にし次段の回路に出力する。13は前記時定数回路12に接続され、該回路12 の出力信号によって駆動される出力回路、31aは該出力回路13に接続された光源 ランプで、駆動している出力回路13により点灯させられる。この実施例の本考案 装置において光源ランプ31aには、その発光方式を問わず、可視光線を放射でき るものであれば、あらゆる発光体を用いることができる点は、先の実施例と同じ である。ランプ31aとしては、例えば、白熱灯は勿論、ネオンサイン管や蛍光灯 管等の放電管、或は、LEDなどの発光体を用いることができるのである。また 、出力回路13は光源ランプ31aの発光方式に対応した回路構成となることは勿論 である。更には、バイメタル式の自己点滅用接点を内蔵した点滅型ランプを用い てもよい。
【0017】 図2に示した本考案パネルにおける別例の点滅回路では、上記バッファ回路10 から光源ランプ31aまでの機能ブロックにより、可聴周波数帯域を、例えば、10 分割した中の特定周波数に対する1チャンネルのランプ点滅ブロックFB1とし て形成する。従って、音楽信号の可聴周波数帯域を、例えば、10分割した中の個 々の特定周波数乃至はその範囲に対して例えば10個の光源ランプを点滅させる回 路を構成するには、上記の光源ランプ用点滅回路の機能ブロックFBが全部で10 チャンネル並設されることとなる。
【0018】 図2に示した本考案パネルにおける光源ランプ31aの点滅回路の機能ブロック では、これからの説明並びに図面表示の便宜のため、中間部分の点滅回路を省略 して上記光源ランプ点滅用の機能ブロックFBが4つのチャンネル分を示すブロ ックFB1,FB2,FB3,FB10として表わされている。従って、図2におい て同一符号はすべて同一の機能ブロックである。また、図2の点滅回路の機能ブ ロックでも、上記各ブロックにおける各バッファアンプ10の入力端をまとめて1 つの信号入力点Inを形成して本考案案パネルの光源装置3を形成し、この入力点 Inにオ−ディオ機器Adなどによる電気的音楽信号を入力するようにしているが、 この点は先の実施例と同じである。
【0019】 上記の本考案パネルにおける光源装置の別例では、信号入力点Inに入力する音 楽信号に含まれる可聴周波数帯域(約20Hz〜20KHz)において、原則として互に 重複することのないのように分割した周波数の範囲に対応し、夫々の光源ランプ 点滅用の機能ブロックFB1〜FB10の各光源ランプ31aが個々に点滅制御される ので、この点について以下に説明する。
【0020】 図2の本考案パネルにおける光源ランプの点滅回路では、夫々のランプ点滅用 の機能ブロックFB1〜FB10が具備している図3に示す各PLL回路11におい て、夫々の電圧制御発振器11b(以下、VCOという)の自走周波数f2を、例え ば、100Hz,500Hz,1KHz,2KHz,4KHz,6KHz,8KHz,15KHz,18KHzに設定 すると共に、これらの各自走周波数に対するキャプチャ−レンジを夫々のPLL 回路に設定する。なお、各キャプチャ−レンジは、できるだけ小さく設定し、夫 々のPLL回路同士において作動する周波数の範囲が重複しないように調整する 。このキャプチャ−レンジの幅は、VCO11bの制御電圧V2を可変抵抗器を用い てレベル調整したり、該VCO11bの発振特性を変えることなどにより調整する 。図3において、11aはバッファアンプ10から入力する音楽信号の入力周波数f1 とVCO11bの出力周波数f2との位相をリアルタイムで比較する位相比較器、11c はル−プフィルタで、位相比較器11aの出力V1を積分して直流成分の正,負の出 力電圧V2を発生する。この出力電圧V2がVCO11bの制御電圧となる。尚、C1,R 1 はVCO11bが具備するコンデンサと抵抗である。
【0021】 図3に示すPLL回路11は、ロック状態であると、そのVCO11bが位相比較 器11a入力周波数f1を追従するように、ル−プフィルタ11cの出力V2によって制御 されるが、位相比較器11aの入力周波数f1がそのロックレンジから外れると、追 従動作は行なえない。つまり、ル−プフィルタ11cの出力V2は発生しない状態と なる。
【0022】 従って、ル−プフィルタ11cの出力V2があるかないかを検知していれば、当該 PLL回路11がロック状態か非ロック状態かを検出することが出来る。11dは各 PLL回路11に付設したロック状態検出回路で、この回路11dの出力によって各 PLL回路11のロック状態を検出し、この検出信号が各時定数回路12に入力され る。
【0023】 而して、各チャンネルの光源ランプ点滅用の機能ブロックFB1〜FB10にお ける夫々のPLL回路11のVCO11bには、可聴周波数帯域内で夫々に異なる自 走周波数とキャプチャ−レンジが予め設定されているので、各チャンネルのPL L回路11のロック状態の検出は、夫々に異なる周波数の範囲において検出される こととなる。このようにしてチャンネルにおける夫々のPLL回路11ごとに異な る周波数の範囲で、そのロック状態が検出されると、その出力信号は夫々の時定 数回路12においてそれぞれ積分され、この積分された信号が夫々の出力回路13を 駆動して個々に各チャンネルの光源ランプ31aを点灯させるのである。
【0024】 このように各光源ランプ31aの点灯は、各光源ランプ点滅ブロックFB1〜FB 10 におけるPLL回路11がロック状態にあるときのみなされるため、各PLL回 路11が非ロック状態であれば各チャンネルのランプ14は点灯せず、滅灯している 。
【0025】 そして、各光源ランプ点滅用の機能ブロックFB1〜FB10には、オ−ディオ 機器Ad等から同一の音楽信号が入力点In,各バッファアンプ10を経由して入力す るが、上記の各チャンネルのPLL回路11ごとに設定した自走周波数とキャプチ ャ−レンジが異なるため、前記各チャンネルにおける各光源ランプ31aはそれぞ れに異なった点滅態様により点滅する。
【0026】 上記実施例においては、各チャンネルのPLL回路11のVCO11bの自走周波 数を単に重複しないように設定したが、本考案パネルにおける光源ランプの点滅 回路ではVCO11bの自走周波数を、例えば440Hzを基準にした十二平均律音階に 設定すると共に、キャプチャ−レンジの幅を、各PLL回路11の諸動作に影響の ない範囲で狭く設定することができる。このようにすると入力点Inから入力する 音楽信号の音楽中で使用されている前記十二平均律音階に対応した各チャンネル の光源ランプ31aの点灯を実現できる。このことは、各チャンネルの光源ランプ3 1aの点灯が音楽中の十二平均律音階とほぼ同期したものとなるので、音楽とパネ ル表示面上で点滅する光点のハ−モニ−を実現できることを意味する。
【0027】 図1,図2に示した実施例は、いずれも点滅回路の入力点Inにオ−ディオ機器 Adの音楽信号の出力端を接続することにより、音楽信号の入力をしたが、本考案 パネルでは、図4に示すように、前記点滅回路の入力点Inに代え、又は、この入 力点Inを切替回路4により切替可能にしてマイクロホンMcを内蔵又は外付け型 で設けるようにしてもよい。尚、このマイクロホンMcはマイクアンプを具備し たものである。この構成をとることにより、スピ−カ等からクリスマスツリ−の 周囲で外部に流されている音を前記マイクロホンMcでピックアップして音楽信 号に変換し、これを本考案パネルにおける光点を点滅させるための入力音楽信号 とすることができる。ここで、車輌搭載用の本考案パネルは、車内用は運転や乗 車に支障のない大きさのパネルに形成し、広告,宣伝等のため貨物車輌の荷台に 載置するものは、その荷台等に合せた大きさに形成する。これらの場合において 、パネルの大きさ等に応じて使用する光源ランプの数等が異なることは当然であ る。
【0028】 なお、上記のようなマイクロホンMcを具備した本考案パネルを車輌等に搭載 する場合、様々な振動を当該マイクロホンMcが捨い、音楽の音のピックアップ ミスを惹起することがあるので、これを防止乃至は抑制するため、当該マイクロ ホンMcとこのマイクロホンMcに当接する部材の間に、適宜ダンピング材など による振動緩衝材をかませるとよい。
【0029】 上述の本考案はパネルにおける光源ランプの点滅回路で、入力する音楽信号の 互に異なる周波数の範囲に夫々に対応させて光源用のランプを点滅させるように したが、本考案では上記の各出力回路13,26に、夫々の光源ランプ31aと並列接 続で、本考案パネルの外部にモ−タや別の点滅ランプなどを接続するための外部 出力端子(図示せず)を設けるようにしてもよい。このようにすると、本考案パ ネルの光点を点滅させる各光源ランプ31aの点滅に加え、それと同期して外部ラ ンプの点滅や外部モ−タに駆動される別の可動ディスプレイなどを本考案のパネ ルの光点の点滅と同期させて作動させることができる。
【0030】 一方、上記の本考案パネルの光源ランプの点滅回路はその入力点Inの手前に光 ,電波,赤外線を伝送媒体とする音楽信号の伝送機器を接続できる受信専用アダ プタ(図示せず)を設け、この伝送機器を経由した音楽信号を入力点Inに加える ようにしてもよい。このようにすることにより、本考案パネルにおける点滅回路 の入力点に加える音楽信号の形式を拡張することができるうえ、同一場所に本考 案パネルを何枚も併設したときでも一つの送信アダプタ(図示せず)からの信号 を同時に受信させることにより簡易さも補えるため、利用範囲が一段と拡大する 。
【0031】
本考案は以上の通りであって、バンドパスフィルタ又はPLL回路を利用して 、音楽信号の可聴周波数帯域の周波数を、重複することのない複数の周波数分布 に対応させて観賞用パネルの点滅光点用の光源ランプを点滅させるようにしたの で、従来の全く点滅しない光源ランプや外部の音等とは無関係に点滅等する光源 ランプを使用した光のファイバを用いた観賞用パネルの光点の点灯や点滅に比べ 、外部や周囲に流れる様々な音楽や音に反応した点滅状態を実現した観賞用パネ ルを提供することができる。
【0032】 また、PLL回路を用いた本考明パネルの点滅回路では、使用するPLL回路 がIC等によって1チップ化されているため容易かつ低コストで入手できるので、 上記利点は更に助長される。更に、作動条件の設定や変更が容易になし得るPL L回路の特性を利用して光源用のランプを点滅させるため出力回路を駆動するの で、PLL回路の作動特性を種々設定,変更することにより、光源ランプの点滅 によって点滅する光点の点滅のバリエ−ションや点滅モ−ドを従来の観賞用パネ ルでは実現できない多岐,多様に亘るようにすることが容易に可能になるから、 本考案は光ファイバの先端面を表示面の光点として配設した観賞用パネル、例え ば、星座パネルや夜景を表わした観賞用パネルとしてきわめて有用である。
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案はパネル表面に表示された様々な風景や建造物などの輪郭にそって光フ ァイバの先端を列設し、これらの光ファイバの後端側を一又は複数の束に分けて それぞれ結束して受光面とする一方、この受光面にランプなどの適宜発光体を光 源として当てがうことにより、前記風景や建造物等の輪郭に沿って配列された光 ファイバの先端、つまり光点をその周囲に演奏されたり放送される等によって流 れている音楽に含まれる全周波数成分の中から、例えば、ドラムなどの低い周波 数の音やシンバルなどの高い周波数の音、或いは、歌声などの変化に同調させて 点灯又は点滅させるようにした観賞用パネルに関するものである。
【0002】
従来の光ファイバを用いた観賞用パネルは、図5に示すように、パネル1の表 示面1aの側に多数の光ファイバ2の先端の光点2aを少し露出させて風景等の 輪郭に沿って配設し、前記ファイバ2の後端側を束状に結束した結束後端による 受光面2bに光源3を当てがうことにより形成されている。
【0003】 そして、上記光源3は、例えば、赤色,黄色,緑色等の透光性の着色板3bを 有する円板状の色提示板3cを光源ランプ3a等による発光体の前面に配設し、 この提示板3cをモータ3dにより適宜速度で回転させるように構成し、前記色 提示板3cを回転させ乍ら発光体3aを連続点灯させておくことにより、上記光 ファイバ2の先端による光点2aの列が順次色を変え乍ら点灯したり、或は、前 記色提示板3cの遮光部分の作用により点滅するようにしている。なお、3eは 電源ブロック、3fは商用電源用プラグであるが、電源が電池のものもある。
【0004】 しかし乍ら、従来の観賞用パネルは、パネル1の表示面1aにおいて観察され る光点の点灯又は点滅状態が、点光する色に一定パターンの変化がある程度であ ったり、或は、その変化と点滅の組合せであるため、前記光点による表示態様パ ターンが一様になって観賞者にすぐ慣れられてしまい、斬新で興趣豊かな点光状 態の印象を維持することができないという難点がある。
【0005】
従って、本考案が解決しようとする課題は、光ファイバを利用してその先端を 観賞用パネルの表示面に装飾用光点として多数配設した観賞用パネルの前記光フ ァイバによる光点を、周囲の音楽等による音、或は、任意に選択して供給する音 楽等の音に同調的に反応して変化のある躍動的な点灯、或は、点滅等の作動をす ることができるようにした光ファイバを利用した観賞用パネルを提供することに ある。
【0006】
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案の構成の一つは、複数本 の光ファイバの夫々の先端面を、パネルの表示面に表示された風景,静物,星座 等の表示物の所定部位に位置付けると共に、前記光ファイバの後端面を一又は複 数に分けてそれぞれ結束し、該結束後端面を受光面として形成したパネルと、予 め任意に設定された所定周波数のみをパスさせるバンドパスフィルタと前記フィ ルタに接続されてそのフィルタ出力を増幅するアンプと該アンプに接続されてそ の直流成分を取出す検波回路と該検波回路に接続され前記フィルタの設定周波数 成分を基準にして検波回路からの出力電圧を安定させる時定数回路と該時定数回 路に接続された電圧比較回路と該比較回路に接続され当該回路の出力によって点 灯される光源ランプによるランプ点滅回路とを前記の受光面に対する一つのチャ ンネルの光源手段として一又は複数チャンネル分設け、かつ、この各チャンネル における前記バンドパスフィルタ入力端をまとめて一つの信号入力点に形成する と共にこの入力点にオーディオ機器などからの電気的な音楽信号を入力するよう にした光源装置とから成り、前記各チャンネルのバンドパスフィルタの夫々のパ ス周波数を、可聴周波数帯域内において基本的に互に重複しない中心周波数分布 となるように任意に予め設定することにより、各チャンネルのバンドパスフィル タをパスした各帯域の音楽信号によって得られる各電圧比較回路の出力によって 各出力回路を駆動し各チャンネルの光源ランプを点滅させることにより、前記パ ネルの表示面上に配設された各光ファイバ先端面の光点を点滅させるようにした ことを特徴とするものである。
【0007】 また、上記課題をより顕著に解決することを目的としてなされた本考案の他の 構成は、複数本の光ファイバの夫々の先端面を、パネルの表示面に表示された風 景,静物,星座等の表示物の所定部位に位置付けると共に、前記光ファイバの後 端面を一又は複数に分けてそれぞれ結束し、該結束後端面を受光面として形成し たパネルと、バッファアンプとこのバッファアンプに接続されたデジタル出力信 号を発生するロック状態検出回路を具備したPLL回路と該PLL回路に接続さ れた時定数回路と該時定数回路に接続された出力回路と該出力回路に接続され当 該回路の出力によって点灯される光源ランプとによるランプ点滅回路とを前記の 受光面に対する一つのチャンネルの光源手段として一又は複数チャンネル分設け 、かつ、各チャンネルにおける前記バッファアンプの入力端をまとめて一つの信 号入力点に形成すると共にこの入力点にオーディオ機器などから電気的な音楽信 号を入力するようにした光源装置とから成り、前記各チャンネルのPLL回路の 夫々の自走周波数並びにキャプチャーレンジの幅を、それらが各PLL回路にお いて基本的に重複しない周波数分布状態であって且つ人間の可聴周波数帯域内と なるように任意に予め設定すると共に、前記音楽信号を構成する全周波数成分の 中で、任意に設定した前記の各キャプチャーレンジの夫々の幅に対応した特定の 周波数範囲にのみ前記各PLL回路が夫々にロック状態になるようにしておくこ とにより、前記の各PLL回路が夫々に具備するロック状態検出回路からの出力 信号を前記時定数回路各々で積分して得られる安定した信号により各出力回路を 駆動して各チャンネルの光源ランプを点滅させることにより、前記パネルの表示 面上に配設された各光ファイバ先端面の光点を点滅させるようにしたことを特徴 とするものである。
【0008】
次に、本考案装置の実施の一例を図1,図4により説明する。 図4は本考案パネルの一例の概念構成を示すブロック図で、パネル1の表示面 1aに多数の光ファイバ2の前端面を光点2aとして露出配設する一方、これら 光ファイバ2の後端側を一つ又は幾つかの束に分けてそれぞれ結束し受光面2b として光源ランプ31aの前面に配設する点は図5における従来のものと部分的 に共通しているが、以下に述べる点で相違している。
【0009】 即ち、図5の従来パネルでは、光源ランプ3aは1個であり、且つ、常時点灯 している。これを換言すれば、光ファイバ2の後端側は一つの束に結束した一つ の受光面2bに形成されているが、本考案パネルでは図4に示す通り、光源ラン プ31aの数が一又は二個以上の複数であること、従って、各光源ランプ31a の前面側に各光ファイバ2の後端を位置付けるため、光ファイバ2は一つ又は幾 つかの束、原則的には、光源ランプ31aの数と同じ数の束に分けてそれぞれ結 束され一又は複数の受光面2bに形成されている点、及び、光源ランプ31aは 全て常時点灯させない点である。また、本考案パネルでは、光源ランプ31aと 光ファイバ2の結束後端の受光面2bの間に色フィルタ31bを挿入することも あるが、この場合の色フィルタ31bは固定設置すれば足りるが、複数色のフィ ルタを従来パネルと同様に回転させるようにしてもよく、いずれの色フィルタ設 置方法でもよい。そして、光源ランプ31aは、このあと説明する周囲の音楽等 による音に合わせて作動する光源ランプ点滅回路の機能ブロックFBにおける各 出力回路13(又は26)に接続されているから、次に光源ランプ点滅回路につ いて説明する。
【0010】 図1は、図4における観賞用パネルPの背後,背面等に配設された複数の光源 ランプを周囲の音などの周波数に反応させて各々点滅させる本考案パネルにおけ る光源ランプの点滅回路FBの一例を示す機能ブロック図である。図1において 、20Lはローパスフィルタ、21はアンプ、22は検波回路、23は時定数回 路、24は電圧比較回路、25は電圧比較回路24の比較用基準として設定され た基準電圧、26は出力回路、31aは光源ランプで、これらによりある帯域の 音、ここでは低周波数に対応した一つのチャンネルにおける光源ランプ31aの 点滅回路の機能ブロックFB1を構成する。而して、図中、20Hはハイパスフ ィルタ,20Bはバンドパスフィルタであるが、20Lを含めていずれのフィル タもパスさせる周波数帯域は異なっている。そして、各フィルタ20B,20H はそれぞれその後段側に上記一つのチャンネルと同じ光源ランプ点滅回路の機能 ブロックを有し、夫々のチャンネルのパス帯域周波数に対応して各チャンネルの 光源ランプ31aを点滅させるための機能ブロックFB2,FB3に形成されて いる。尚、Inは電気的音楽信号の入力点で、以上により本考案における光源装 置31の一例を形成する。
【0011】 上記図1の本考案パネルにおける光源ランプ点滅回路において、オーディオ機 器Adなどから任意に選択した音楽による電気的な音楽信号を入力点Inに加え ると、該信号は、ローパスフィルタ20Lと、それぞれにパス帯域が異なるバン ドパスフィルタ20Bとハイパスフィルタ20Hに並列的に伝わり、各チャンネ ルのフィルタ20H〜20Lに夫々に設定している各々の周波数帯域に区別され る。このとき、最初に入力された音楽信号は各チャンネルのフィルタ20H〜2 0Lの構成要素であるLCRの交流抵抗成分により減衰するため、夫々のフィル タ20L,20B,20Hの後段に夫々に接続されている各アンプ21により前 記信号を増幅する。そして各アンプ21の出力を各検波回路22を通過させ直流 成分にし、後段の各時定数回路23により直流の電圧レベルに変換する。
【0012】 各チャンネルの時定数回路23では、入力点Inに加えられる電気的な音楽信 号の周波数が前々段の各フィルタ20L〜20Hに設定したそれぞれの中心周波 数に近づくに従い、当該各回路23の出力電圧レベルが安定化され上昇する。こ れを換言すると、入力点Inに加えられる音楽に含まれている全周波数成分の中 で、前記の各フィルタ20L〜20Hの中心周波数に近い周波数が有るときには 、各フィルタ20L〜20Hにおけるそれぞれの時定数回路23の出力電圧が上 昇することを示している。そして、上記の各時定数回路23の出力電圧を、次段 の各電圧比較回路24に入力し予め設定された夫々の基準電圧25と比較を行い 、この時定数回路23の出力電圧が基準電圧を超えているとき該当する出力回路 26を作動させて、その出力回路26に接続された光源ランプ31aを点滅させ るようにしている。出力回路26が作動されないときは前記光源ランプ31aは 滅灯している
【0013】 従って、上述した本考案パネルにおける光源ランプ点滅回路の機能ブロックの 一例によれば、各チャンネルのフィルタ20L〜20Hの夫々の中心周波数を、 例えば、ドラムやシンバルの音などの周波数帯域に夫々設定しておくことにより 、前記ドラムやシンバルの音に合わせて各光源ランプ31aが点滅することにな るのである。なお、ここで使用されるフィルタ20L〜20Hが汎用的なもので マイナス6dB/oct特性程度のものであるときは、各チャンネルの光源ラン プ31aを確実に点滅させることができることを条件にすると、人の可聴周波数 範囲(約20Hz〜20KHz)を例えば3分割程度、つまり、3チャンネル程 度にしか分けることができない。しかし、3チャンネル程度の分割であると、各 光源ランプ31aの点滅状態の視覚的印象に音楽の音に同調したメリハリ感が少 ない。このような点を改善するため本考案では各アンプ21の増幅率を上げたり 、各電圧比較回路24の精度を上げて、実質マイナス18dB/oct特性程度 の各帯域フィルタ20L〜20Hを用いることにより、前記可聴周波数範囲を5 分割程度に分けることがある。このようにすると、本考案パネルの一例は、音楽 の周波数帯域に対応して複数の光源ランプを点滅動作させることができ変化に富 んでいるので、表示パターンが一様になって観賞者にすぐ慣れられることもなく 、従来パネルに比べはるかに興趣の高い光点の点滅状態を実現できる。また、上 記実施例における光源ランプ31aは、その発光方式を問わず、可視光線を放射 できるものであれば、あらゆる発光体を用いることができる。この場合,出力回 路26は光源ランプ31aの発光方式に対応した回路構成とすることは勿論であ る。
【0014】 上記説明において、本考案パネルにおける光源ランプの点滅回路によって点滅 動させられる光源ランプ31aは、各チャンネルとも同色のものを用い、必要が あれば、各光源ランプ31aの前面に色フィルタ31bを設ければ足りるが、各 チャンネルの光源ランプ31aごとに異なる発色のランプを用いるようにしても よい。各光源ランプ31aの配色態様をどのようにするか、或は、光源ランプ3 1aと光ファイバ2の結束後端面、即ち、受光面2bの間に色フィルタを用いる かどうかは任意である。しかし、音楽に含まれる可聴周波数帯域を更に細分し、 細分化された各帯域の周波数に対応して多数の光源ランプ31aを点滅させるこ とができれば、上記の興趣に満ちた本考案パネルにおける表示面の光ファイバ先 端の光点2a点滅の状況は一段と魅力的なものになると考えられる。
【0015】 そこで、本考案の考案者らが鋭意研究した結果、実用上、光源用のランプ31 aを確実に点滅させられることを条件に、人の可聴波数範囲(約20Hz〜20 KHz)を、例えば10チャンネル程度に分割することが可能で、しかも、各チ ャンネルの個々の光源ランプにメリハリの効いた点滅動作を行なわせることがで きる一方で、回路構成は実部品点数を減じて簡潔なものとし、且つ低コストで任 意の音楽(音の周波数)に合わせた点滅動作をする観賞用パネルの表示面に配設 される光ファイバによる光点を点滅させる光源ランプの点滅回路を完成すること ができたので、次に、この実施例について図2,図3により説明する。
【0016】 図2において、10はバッファアンプ、11はPLL回路で、この回路11は 図3に示すように、位相比較器11aの入力端にバッファアンプ10の出力端を 接続し、当該回路11がロック状態にあることを検出するためのロック状態検出 回路11dを具備している。12は前記PLL回路11に接続した時定数回路で 、前記ロック状態検出回路11dにおいて検出されるロック状態の検出出力信号 を積分して電圧レベルの信号にし次段の回路に出力する。13は前記時定数回路 12に接続され、該時定数回路12の出力信号によって駆動される出力回路、3 1aは該出力回路13に接続された光源ランプで、駆動している出力回路13に より点滅させられる。この実施例の本考案パネルにおいても光源ランプ31aに は、その発光方式を問わず、可視光線を放射できるものであれば、あらゆる発光 体を用いることができる点は、先の実施例と同じであって、光源ランプ31aと しては、例えば、白熱灯は勿論、ネオンサイン管や蛍光灯管等の放電管、或は、 LEDなどの発光体を用いることができるのである。また、出力回路13は光源 ランプ31aの発光方式に対応した回路構成となることは勿論である。更には、 バイメタル式の自己点滅用接点を内蔵した点滅型ランプを用いてもよい。この場 合、前記バイメタルが作動する前に光源ランプの滅灯コントロールが平均的にな されるため、差し支えなくこの点滅型ランプも用いることができるのである。
【0017】 この図2に示した別例の本考案パネルにおける点滅回路では、上記バッファア ンプ10から光源ランプ31aまでの機能ブロックにより、可聴周波数帯域を、 例えば、10分割した中の特定周波数に対する1チャンネルの光源ランプ点滅ブ ロックFB1として形成する。従って、音楽信号の可聴周波数帯域を、例えば、 10分割した中の個々の特定周波数乃至はその範囲に対して例えば10個の光源 ランプを点滅させる回路を構成するには、上記の光源ランプ用点滅回路の機能ブ ロックFBが全部で10チャンネル並設されることとなる。
【0018】 図2に示した別例の本考案パネルにおける光源ランプ31aの点滅回路の機能 ブロックでは、これからの説明並びに図面表示の便宜のため、中間部分の点滅回 路を省略して上記光源ランプ点滅用の機能ブロックFBが4つのチャンネル分を 示すブロックFB1,FB2,FB3,FB10として表わされている。従って 、図2において同一符号はすべて同一の機能ブロックである。また、この図2の 点滅回路の機能ブロックでも、上記各ブロックにおける各バッファアンプ10の 入力端をまとめて1つの信号入力点Inを形成して図4における本考案パネルの 光源装置31を形成し、この入力点Inにオーディオ機器Adなどによる電気的 音楽信号を入力するようにしているが、この点は先の実施例と同じである。
【0019】 上記別例の本考案パネルにおける光源装置31では、信号入力点Inに入力す る音楽信号に含まれる可聴周波数帯域(約20Hz〜20KHz)において、、 原則として互に重複することのないのように分割した周波数の範囲に対応し、夫 々の光源ランプ点滅用の機能ブロックFB1〜FB10の各光源ランプ31aが 個々に点滅制御されるので、この点について以下に説明する。
【0020】 図2の本考案パネルにおける光源ランプの点滅回路では、夫々の光源ランプ点 滅用の機能ブロックFB1〜FB10が具備している図3に示す各PLL回路1 1において、夫々の電圧制御発振器11b(以下、VCOという)の自走周波数 f2を例えば,100Hz,500Hz,1KHz,2KHz,4KHz,6K Hz,8KHz,15KHz,18KHzに設定すると共に、これらの各自走周 波数に対するキャプチャーレンジを夫々のPLL回路に設定する。なお、各キャ プチャーレンジは、できるだけ小さく設定し、夫々のPLL回路同士において作 動する周波数の範囲が重複しないように調整する。このキャプチャーレンジの幅 は、VCO11bの制御電圧V2を可変抵抗器を用いてレベル調整したり、該V CO11bの発振特性やループフィルタ11cのフィルタ特性を変えることなど により調整する。図3において、11aはバッファアンプ10から入力する音楽 信号の入力周波数f1とVCO11bの出力周波数f2との位相をリアルタイム で比較する位相比較器、11cはループフィルタで、位相比較器11aの出力V1 を積分して直流成分の正,負の出力電圧V2を発生する。この出力電圧V2が VCO11bの制御電圧となる。尚、C1,R1はVCO11bが具備するコン デンサと抵抗である。
【0021】 図3に示すPLL回路11は、ロック状態であると、そのVCO11bが位相 比較11a入力周波数f1を追従するように、ループフィルタ11cの出力V2 によって制御されるが、位相比較器11aの入力周波数f1がそのロックレンジ から外れると、追従動作は行なえない。つまり、ループフィルタ11cの出力V2 は発生しない状態となる。
【0022】 従って、ループフィルタ11cの出力V2があるかないかを検知していれば、当 該PLL回路11がロック状態か非ロック状態かを検出することが出来る。11 dは各PLL回路11に付設したロック状態検出回路で、この回路11dの出力 によって各PLL回路11のロック状態を検出し、この検出信号が各時定数回路 12に入力される。
【0023】 而して、各チャンネルの光源ランプ点滅用の機能ブロックFB1〜FB10に おる夫々のPLL回路11のVCO11bには、可聴周波数帯域内で夫々に異な る自走周波数とキャプチャーレンジが予め設定されているので、各チャンネルの PLL回路11のロック状態の検出は、夫々に異なる周波数の範囲において検出 されることとなる。このようにして各チャンネルにおける夫々のPLL回路11 ごとに異なる周波数の範囲で、そのロック状態が検出されると、その出力信号は 夫々の時定数回路12においてそれぞれ積分され、この積分された信号が夫々の 出力回路13を駆動して個々に各チャンネルの光源ランプ31aを点滅させるの である。
【0024】 このように各光源ランプ31aの点灯は、各光源ランプ点滅ブロックFB1〜 FB10におけるPLL回路11がロック状態にあるときのみなされるため、各 PLL回路11が非ロック状態であれば各チャンネルの光源ランプ14は点灯せ ず、滅灯している。
【0025】 そして、各光源ランプ点滅用の機能ブロックFB1〜FB10には、オーディ オ機器Ad等から同一の音楽信号を入力点In,各バッファアンプ10を経由し て入力するが、上記の各チャンネルのPLL回路11ごとに設定した自走周波数 とキャプチャーレンジが異なるため、前記各チャンネルにおける各光源ランプ3 1aはそれぞれに異なった点滅態様により点滅する。
【0026】 上記実施例においては、各チャンネルのPLL回路11のVCO11bの自走 周波数を単に重複しないように設定したが、本考案パネルにおける光源ランプの 点滅回路ではVCO11bの自走周波数を、例えば440Hzを基準にした十二 平均律音階に設定すると共に、キャプチャーレンジの幅を、各PLL回路11の 諸動作に影響のない範囲で狭く設定することができる。このようにすると入力点 Inから入力する音楽信号の音楽中で使用されている前記十二平均律音階に対応 した各チャンネルの光源ランプ31aの点滅を実現できる。このことは、各チャ ンネルの光源ランプ31aの点滅が音楽中の十二平均律音階とほぼ同期したもの となるので、音楽とパネル表示面上で点滅する光点のハーモニーを実現できるこ とを意味する。
【0027】 図1,図2に示した実施例は、いずれも点滅回路の入力点Inにオーディオ機 器Adの音楽信号の出力端を接続することにより、音楽信号の入力をしたが、本 考案パネルでは、図4に示すように、前記点滅回路の入力点Inに代え、又は、 この入力点Inを切替回路4により切替可能にしてマイクロホンMcを内蔵又は 外付け型で設けるようにしてもよい。尚、このマイクロホンMcはマイクアンプ を具備したものである。この構成をとることにより、スピーカ等から本考案パネ ル設置場所の周囲で外部に流されている音を前記マイクロホンMcでピックアッ プして音楽信号に変換し、これを本考案パネルにおける各光点2aを点滅させる ための入力音楽信号とすることができる。
【0028】 なお、上記のようなマイクロホンMcを具備した本考案パネルを車輌等に搭載 する場合、様々な振動を当該マイクロホンMcが捨い、音楽の音のピックアップ ミスを惹起することがあるので、これを防止乃至は抑制するため、当該マイクロ ホンMcとこのマイクロホンMcに当接する部材の間に、適宜ダンピング材など による振動緩衝材をかませるとよい。本考案パネルを車輌搭載用とする場合は、 車内にて運転や乗車に支障のない大きさのパネルに形成し、また、広告,宣伝等 のため貨物車輌の荷台に載置するものは、その荷台等に合わせた大きさに形成す る。これらの場合において、パネルの大きさ等に応じて使用する光源ランプの数 等が異なることは当然である。
【0029】 上述の本考案はパネルにおける光源ランプの点滅回路で、入力する音楽信号の 互に異なる周波数の範囲に夫々に対応させて光源ランプを点滅させるようにした が、本考案では上記の各出力回路13,26に、夫々の光源ランプ31aと並列 接続で、本考案パネルの外部にモータや別のランプなどを接続するための外部出 力端子(図示せず)を設けるようにしてもよい。このようにすると、本考案パネ ルの光点2aを点滅させる各光源ランプ31aの点滅に加え、それと同期して外 部ランプの点滅や外部モータにより駆動される別の可動ディスプレイなどを本考 案のパネルの光点2aの点滅と同期させて作動させることができる。
【0030】 一方、上記の本考案パネルの光源ランプの点滅回路はその入力点Inの手前に 光,電波,赤外線を伝送媒体とする音楽信号の伝送機器を接続できる受信専用ア ダプタ(図示せず)を設け、この伝送機器を経由した音楽信号を入力点Inに加 えるようにしてもよい。このようにすることにより、本考案パネルにおける点滅 回路の入力点Inに加える音楽信号の形式を拡張することができるうえ、同一場 所に本考案パネルを何枚も併設したときでも一つの送信アダプタ(図示せず)か らの信号を同時に受信させることにより簡易さも補えるため、利用範囲が一段と 拡大する。
【0031】
【考案の効果】 本考案は以上の通りであって、バンドパスフィルタ又はPLL回路を利用して 、音楽信号の可聴周波数帯域の周波数を、重複することのない複数の周波数分布 に対応させて観賞用パネルの点滅光点用の光源ランプを点滅させるようにしたの で、従来の全く点滅しない光源ランプや外部の音等とは無関係に点滅や色が変化 するなどの光源装置を使用した光ファイバを用いた観賞用パネルの光点の点灯や 点滅に比べ、外部や周囲に流れる様々な音楽や音に反応した点滅状態を実現した 観賞用パネルを提供することができる。
【0032】 また、PLL回路を用いた本考案パネルの点滅回路では、使用するPLL回路 がIC等によって1チップ化されているため容易かつ低コストで入手できるので 、上記利点は一層助長される。更に、作動条件の設定や変更が容易になし得るP LL回路の特性を利用して光源ランプを点滅させる出力回路を駆動するので、P LL回路の作動特性を種々設定,変更することにより、光源ランプの点滅によっ て点滅する光点の点滅のバリエーションや点滅モードを従来の観賞用パネルでは 実現できない多岐,多様に亘るようにすることが容易に可能になるため、本考案 は光ファイバの先端面を表示面の光点として配設した観賞用パネル、例えば、星 座パネルや夜景を表わした観賞用パネルとしてきわめて有用である。
【図1】本考案パネルの一例における光源ランプの点滅
回路の一例を示す機能ブロック図。
回路の一例を示す機能ブロック図。
【図2】本考案パネルにおける光源ランプの点滅回路の
別例を示す機能ブロック図。
別例を示す機能ブロック図。
【図3】図2の本考案における点滅回路に使用するPL
L回路の一例の機能ブロック図。
L回路の一例の機能ブロック図。
【図4】本考案による観賞用パネルの概念構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図5】従来の観賞用パネルの一例の概念構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
20L ロ−パスフィルタ 20B バンドパスフィルタ 20H ハイパスフィルタ 21 アンプ 22 検波回路 23 時定数回路 24 電圧比較回路 25 基準電圧 26 出力回路 31a 光源ランプ 10 バッファアンプ 11 PLL回路 12 時定数回路 13 出力回路 1 パネル 2 光ファイバ 3 光源装置 FB 光源ランプ点滅用の機能ブロック In 入力点 Ad オ−ディオ機器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 光ファイバを用いた音楽等に合わ
せて光る点滅光点を有する観賞用パネル
せて光る点滅光点を有する観賞用パネル
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案パネルの一例における光源ランプの点滅
回路の一例を示す機能ブロック 図。
回路の一例を示す機能ブロック 図。
【図2】本考案パネルにおける光源ランプの点滅回路の
別例を示す機能ブロック図。
別例を示す機能ブロック図。
【図3】図2の本考案における点滅回路に使用するPL
L回路の一例の機能ブロック図 。
L回路の一例の機能ブロック図 。
【図4】本考案による観賞用パネルの概念構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図5】従来の観賞用パネルの一例の概念構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【符号の説明】 20L ローパスフィルタ 20B バンドパスフィルタ 20H ハイパスフィルタ 21 アンプ 22 検波回路 23 時定数回路 24 電圧比較回路 25 基準電圧 26 出力回路 31a 光源ランプ 30 バッファアンプ 11 PLL回路 12 時定数回路 13 出力回路 1 パネル 2 光ファイバ 3 光源装置 4 切替回路 FB 光源ランプ点滅用の機能ブロック In 入力点 Ad オーディオ機器
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
Claims (9)
- 【請求項1】 複数本の光ファイバの夫々の先端面を、
パネルの表示面に表示された風景,静物,星座等の表示
物の所定部位に位置付けると共に、前記光ファイバの後
端面を一又は2以上に分けて結束し、該結束後端面を受
光面としたパネルと、予め任意に設定された所定周波数
のみをパスさせるバンドパスフィルタと前記フィルタに
接続されてそのフィルタ出力を増幅するアンプと該アン
プに接続されてその直流成分を取出す検波回路と該検波
回路に接続され前記フィルタの設定周波数成分を基準に
して検波回路からの出力電圧を安定化する時定数回路と
該時定数回路に接続された電圧比較回路と該比較回路に
接続され当該回路の出力によって点灯される光源ランプ
によるランプ点滅回路を前記の受光面に対する一のチャ
ンネルの光源手段として1又は複数チャンネル分設け、
かつ、この各チャンネルにおける前記バンドパスフィル
タ入力端をまとめて一つの信号入力点に形成すると共に
この入力点にオ−ディオ機器などからの電気的な音楽信
号を入力するようにした光源装置とから成り、前記各チ
ャンネルのバンドパスフィルタの夫々のパス周波数を、
可聴周波数帯域内において基本的に互に重複しない中心
周波数分布となるように任意で予め設定することによ
り、各バンドパスフィルタをパスした各帯域の音楽信号
によって得られる各電圧比較回路の出力によって各出力
回路を駆動し各チャンネルの光源ランプを点滅させ、前
記パネルの表示面上に配設された各光ファイバ先端面の
光点を点滅させるようにしたことを特徴とする光ファイ
バを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞
用パネル。 - 【請求項2】 複数本の光ファイバの夫々の先端面を、
パネルの表示面に表示された風景,静物,星座等の表示
物の所定部位に位置付けると共に、前記光ファイバの後
端面を一又は2以上に分けて結束し、該結束後端面を受
光面としたパネルと、バッファアンプとこのバッファア
ンプに接続されたデジタル出力信号を発生するロック状
態検出回路を具備したPLL回路と該PLL回路に接続
された時定数回路と該時定数回路に接続された出力回路
と該出力回路に接続され当該回路の出力によって点灯さ
れる光源ランプとによるランプ点滅回路を前記一の受光
面に対する一のチャンネルの光源手段として1又は複数
チャンネル分設け、かつ、各チャンネルにおける前記バ
ッファアンプの入力端をまとめて一つの信号入力点に形
成すると共にこの入力点にオ−ディオ機器などから電気
的な音楽信号を入力するようにした光源装置とから成
り、前記各チャンネルのPLL回路の夫々の自走周波数
並びにキャプチャ−レンジの幅を、それらが各PLL回
路において基本的に重複しない周波数分布状態であって
且つ人間の可聴周波数帯域内となるように任意で予め設
定すると共に、前記音楽信号を構成する全周波数成分の
中で、任意に設定した前記の各キャプチャ−レンジの夫
々の幅に対応した特定の周波数範囲にのみ前記各PLL
回路が夫々にロック状態になるようにしておくことによ
り、前記の各PLL回路が夫々に具備するロック状態検
出回路からの出力信号を前記時定数回路各々で積分して
得られる安定した信号によって各出力回路を駆動して各
チャンネルの光源ランプを点滅させ、前記パネルの表示
面上に配設された各光ファイバ先端面の光点を点滅させ
るようにしたことを特徴とする光ファイバを用いた音楽
等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用パネル。 - 【請求項3】 請求項1又は2の観賞用パネルにおい
て、入力点にマイクを内蔵させるか或は外部からマイク
を接続出来る入力端子等を設けることにより、前記入力
点をマイク入力可能に形成し、このマイクに接続したマ
イクアンプと、このマイクアンプに接続した入力の切替
えスイッチとを付加することにより、周囲のスピ−カ−
などから出力されている音楽の音を前記マイクでピック
アップしてこれを電気的な音楽信号に変換し、該音楽信
号を前記入力点から入力するようにしたことを特徴とす
る光ファイバを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を
有する観賞用パネル。 - 【請求項4】 請求項1又は2の観賞用パネルにおい
て、電気的な音楽信号が入力される入力点の前に、音声
信号の光ファイバケ−ブル伝送機器、或いは電波や赤外
線などを用いた音声信号のコ−ドレス伝送機器の受信専
用アダプタを前記パネルの一部として当該パネル内に一
体的に組込んで設け、該受信専用アダプタから得られる
電気的な音楽信号を前記入力点に加えて各チャンネルの
出力回路を動作させるようにしたことを特徴とする光フ
ァイバを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を有する
観賞用パネル。 - 【請求項5】 請求項1又は2の観賞用パネルにおい
て、各出力回路に接続された光源ランプに並列接続で装
置外部に増設ランプやモ−タなどを接続するための外部
出力端子を付加したことを特徴とする光ファイバを用い
た音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用パネ
ル。 - 【請求項6】 請求項1又は2の観賞用パネルを車両搭
載するとき、走行時等に付随発生する走行路面状態やエ
ンジン振動に起因する車体振動で惹起される骨振動作用
による音楽の音のピックアップミスを抑制するために、
装置収納ケ−スとマイクとの間にスポンジ材やグラスウ
−ル材等の振動緩衝材を挿入した構造を有する光ファイ
バを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞
用パネル。 - 【請求項7】 各チャンネルを設け、各音階の光源ラン
プに後端面を対向させた光ファイバの先端面による光点
を音楽等に含まれた音階によって点滅させるようにした
請求項2の光ファイバを用いた音楽等に合わせて光る点
滅光点を有する観賞用パネル。 - 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかの観賞用
パネルは、各チャンネルの出力回路に、光ファイバを用
いた既存の観賞用パネルにおける光源ランプをそれぞれ
接続できるボックス状等をなすコントロ−ルユニット型
に形成したことを特徴とする光ファイバを用いた音楽等
に合わせて光る点滅光点を有する観賞用パネル。 - 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかの観賞用
パネルは、電源に乾電池を用いると共にランプに代えL
EDを用いてコ−ドレスタイプに形成したことを特徴と
する光ファイバを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点
を有する観賞用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7719892U JPH0636900U (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 光ファイバを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7719892U JPH0636900U (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 光ファイバを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636900U true JPH0636900U (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=13627131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7719892U Pending JPH0636900U (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 光ファイバを用いた音楽等に合わせて光る点滅光点を有する観賞用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636900U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4734745B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-07-27 | 学校法人東海大学 | 照明システム |
CN111258381A (zh) * | 2015-12-01 | 2020-06-09 | 三星电子株式会社 | 显示设备及其控制方法 |
KR102558114B1 (ko) * | 2022-08-26 | 2023-07-24 | (주)지엘어소시에이츠 | 전시장용 오르골 |
KR102558119B1 (ko) * | 2022-09-28 | 2023-07-24 | (주)지엘어소시에이츠 | 전시장용 오르골 |
-
1992
- 1992-10-12 JP JP7719892U patent/JPH0636900U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4734745B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-07-27 | 学校法人東海大学 | 照明システム |
CN111258381A (zh) * | 2015-12-01 | 2020-06-09 | 三星电子株式会社 | 显示设备及其控制方法 |
KR102558114B1 (ko) * | 2022-08-26 | 2023-07-24 | (주)지엘어소시에이츠 | 전시장용 오르골 |
KR102558119B1 (ko) * | 2022-09-28 | 2023-07-24 | (주)지엘어소시에이츠 | 전시장용 오르골 |
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