JPH0636698A - カラーブラウン管及びその組立方法 - Google Patents
カラーブラウン管及びその組立方法Info
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- JPH0636698A JPH0636698A JP19086692A JP19086692A JPH0636698A JP H0636698 A JPH0636698 A JP H0636698A JP 19086692 A JP19086692 A JP 19086692A JP 19086692 A JP19086692 A JP 19086692A JP H0636698 A JPH0636698 A JP H0636698A
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- Japan
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- selection electrode
- color selection
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カラーブラウン管用色選別電極構体のパネル
への取り付けに際し、簡単な手段によってパネルのバラ
ツキを個々に精度良く補正できるようにする。 【構成】 全ての支持構体8を、支持部81と座金部8
2とで構成し、支持部81にはスタッドピン径より大径
の捨て孔811を設け、座金部82にはスタッドピンと
嵌合する嵌合孔821を設ける。そして、支持部81を
たわませた状態でパネル内にこの色選別電極構体を挿入
し、パネル内面と有孔部61との間隔を調整した後、た
わみを解放し支持部81と座金部82を溶接で固定す
る。 【効果】 個々のパネルのバラツキを簡単な手段により
補正しQ値の精度を確保することができる。
への取り付けに際し、簡単な手段によってパネルのバラ
ツキを個々に精度良く補正できるようにする。 【構成】 全ての支持構体8を、支持部81と座金部8
2とで構成し、支持部81にはスタッドピン径より大径
の捨て孔811を設け、座金部82にはスタッドピンと
嵌合する嵌合孔821を設ける。そして、支持部81を
たわませた状態でパネル内にこの色選別電極構体を挿入
し、パネル内面と有孔部61との間隔を調整した後、た
わみを解放し支持部81と座金部82を溶接で固定す
る。 【効果】 個々のパネルのバラツキを簡単な手段により
補正しQ値の精度を確保することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーブラウン管及
びその組立方法に関するものである。
びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高解像度用カラーブラウン管等の色選別
電極構体には、代表的なものとして、多数の細孔が形成
された色選別電極をプレス加工で所定の形状に曲面加工
して溶接によりフレームに固定するシャドウマスク方式
と、多数の細条によるスリット状細孔が形成された色選
別電極を張力を付加した状態でフレームに固定するテン
ションマスク方式の二通りがある。
電極構体には、代表的なものとして、多数の細孔が形成
された色選別電極をプレス加工で所定の形状に曲面加工
して溶接によりフレームに固定するシャドウマスク方式
と、多数の細条によるスリット状細孔が形成された色選
別電極を張力を付加した状態でフレームに固定するテン
ションマスク方式の二通りがある。
【0003】このうち、シャドウマスク方式の色選別電
極構体は、通常、図8に示すように、パネル内面に対向
する球面形状をした有孔部11及びブラウン管管軸方向
にほぼ平行に延びるスカート部12を有する色選別電極
1と、ブラウン管管軸にほぼ垂直な方向に延びるフラン
ジ部21及び該フランジ部21を囲む管軸方向にほぼ平
行なスカート部22を有するフレーム2と、一端が前記
フレーム2に固定され他端がパネル側のスタッドピンに
嵌合連結される支持構体3とからなる。前記有孔部11
には電子ビーム透過用の丸形の細孔が所定ピッチで形成
されている。
極構体は、通常、図8に示すように、パネル内面に対向
する球面形状をした有孔部11及びブラウン管管軸方向
にほぼ平行に延びるスカート部12を有する色選別電極
1と、ブラウン管管軸にほぼ垂直な方向に延びるフラン
ジ部21及び該フランジ部21を囲む管軸方向にほぼ平
行なスカート部22を有するフレーム2と、一端が前記
フレーム2に固定され他端がパネル側のスタッドピンに
嵌合連結される支持構体3とからなる。前記有孔部11
には電子ビーム透過用の丸形の細孔が所定ピッチで形成
されている。
【0004】このシャドウマスク方式の色選別電極構体
は、一般には、所定治具にて前記フレーム2に前記支持
構体3を位置決めし溶接で固定する工程と、この支持構
体3が固定されたフレーム2に前記色選別電極1を所定
の治具で位置決めし溶接で固定する工程とによって組み
立てられる。
は、一般には、所定治具にて前記フレーム2に前記支持
構体3を位置決めし溶接で固定する工程と、この支持構
体3が固定されたフレーム2に前記色選別電極1を所定
の治具で位置決めし溶接で固定する工程とによって組み
立てられる。
【0005】また、前記テンションマスク方式の色選別
電極構体は、通常、図9に示すように、パネル内面に対
向する球面支持部を持つ一対の支持棒71,72及びこ
れら支持棒71,72を弾性支持する弾性支持体73,
74を有するフレーム7と、前記支持部71,72に差
し渡されて張力が付加された状態で固定される多数のグ
リッド細条によって細孔が形成された有孔部61を有す
る色選別電極6と、一端が前記フレーム7に固定され他
端がパネル側のスタッドピンに連結される支持構体8と
からなっている。
電極構体は、通常、図9に示すように、パネル内面に対
向する球面支持部を持つ一対の支持棒71,72及びこ
れら支持棒71,72を弾性支持する弾性支持体73,
74を有するフレーム7と、前記支持部71,72に差
し渡されて張力が付加された状態で固定される多数のグ
リッド細条によって細孔が形成された有孔部61を有す
る色選別電極6と、一端が前記フレーム7に固定され他
端がパネル側のスタッドピンに連結される支持構体8と
からなっている。
【0006】このテンションマスク方式の色選別電極構
体は、一般に、前記フレーム7を加圧変形させた状態で
該フレーム7に前記色選別電極6を溶接で固定した後、
フレーム7への加圧を解除することによって色選別電極
6にフレーム反力で張力を付加する展張工程と、このよ
うにして色選別電極6が展張されたフレーム7に前記支
持構体8を所定の治具で位置決めして溶接で固定する工
程とによって組み立てられる。
体は、一般に、前記フレーム7を加圧変形させた状態で
該フレーム7に前記色選別電極6を溶接で固定した後、
フレーム7への加圧を解除することによって色選別電極
6にフレーム反力で張力を付加する展張工程と、このよ
うにして色選別電極6が展張されたフレーム7に前記支
持構体8を所定の治具で位置決めして溶接で固定する工
程とによって組み立てられる。
【0007】ところで、前記シャドウマスク方式の場合
でも、あるいはテンションマスク方式の場合でも、色選
別電極構体をパネルに取り付けるに際してはパネル内面
と色選別電極1,6の有孔部11,61との距離の調整
が重要である。この距離は通常Q値と呼ぶが、このQ値
が設定値より小さいと、図10((a)はシャドウマス
ク方式の場合であり、(b)はテンションマスク方式の
場合である)に示すようにそれぞれの孔にて形成される
蛍光体トリオが接近するグルーピングという状態が発生
する。また、逆に前記Q値が設定値より大きいと、図9
((a)はシャドウマスク方式の場合であり、(b)は
テンションマスク方式の場合である)に示すようにそれ
ぞれの孔にて形成される蛍光体トリオが離れて隣の孔に
て形成される蛍光体と接近するデグルーピングという状
態が発生する。そして、このようなグルーピングあるい
はデグルーピングの状態が発生すると、電子ビームが所
定の蛍光体以外の蛍光体を発光させてしまうまでの裕度
(通常、他色打ち裕度と呼ぶ)が減少し、何らかの要因
で電子ビームと蛍光体との位置関係にズレが生じた場合
に他色打ちが発生して、カラーブラウン管の重要な特性
である色再現性および色純度が低下してしまう。
でも、あるいはテンションマスク方式の場合でも、色選
別電極構体をパネルに取り付けるに際してはパネル内面
と色選別電極1,6の有孔部11,61との距離の調整
が重要である。この距離は通常Q値と呼ぶが、このQ値
が設定値より小さいと、図10((a)はシャドウマス
ク方式の場合であり、(b)はテンションマスク方式の
場合である)に示すようにそれぞれの孔にて形成される
蛍光体トリオが接近するグルーピングという状態が発生
する。また、逆に前記Q値が設定値より大きいと、図9
((a)はシャドウマスク方式の場合であり、(b)は
テンションマスク方式の場合である)に示すようにそれ
ぞれの孔にて形成される蛍光体トリオが離れて隣の孔に
て形成される蛍光体と接近するデグルーピングという状
態が発生する。そして、このようなグルーピングあるい
はデグルーピングの状態が発生すると、電子ビームが所
定の蛍光体以外の蛍光体を発光させてしまうまでの裕度
(通常、他色打ち裕度と呼ぶ)が減少し、何らかの要因
で電子ビームと蛍光体との位置関係にズレが生じた場合
に他色打ちが発生して、カラーブラウン管の重要な特性
である色再現性および色純度が低下してしまう。
【0008】前記Q値の設定値は、カラーブラウン管の
蛍光面の水平方向のピッチによって決定されるものであ
る。シャドウマスク方式は、丸形の細孔を穿孔した色選
別電極を用いてドット状の蛍光面を形成するものであっ
て、この場合、カラーブラウン管の解像度の目安となる
蛍光面ピッチ(公称ピッチ)は対角方向のピッチを云
い、水平方向のピッチは実質的には公称ピッチの1.7
倍程である。これに対して、テンションマスク方式は、
スリット状の細孔を形成した色選別電極を用いてストラ
イプ状の蛍光面を形成するものであって、この場合は水
平方向のピッチを公称ピッチとしている。このため、公
称ピッチが同一でも、水平方向のピッチはテンションマ
スク方式の場合がシャドウマスク方式の場合に比べて4
割程小さく、したがって、同一のQ値バラツキ量が裕度
低下へ及ぼす影響はテンションマスク方式の方が大き
く、それだけQ値の精度管理が重要となる。
蛍光面の水平方向のピッチによって決定されるものであ
る。シャドウマスク方式は、丸形の細孔を穿孔した色選
別電極を用いてドット状の蛍光面を形成するものであっ
て、この場合、カラーブラウン管の解像度の目安となる
蛍光面ピッチ(公称ピッチ)は対角方向のピッチを云
い、水平方向のピッチは実質的には公称ピッチの1.7
倍程である。これに対して、テンションマスク方式は、
スリット状の細孔を形成した色選別電極を用いてストラ
イプ状の蛍光面を形成するものであって、この場合は水
平方向のピッチを公称ピッチとしている。このため、公
称ピッチが同一でも、水平方向のピッチはテンションマ
スク方式の場合がシャドウマスク方式の場合に比べて4
割程小さく、したがって、同一のQ値バラツキ量が裕度
低下へ及ぼす影響はテンションマスク方式の方が大き
く、それだけQ値の精度管理が重要となる。
【0009】シャドウマスク方式にしても、テンション
マスク方式にしても、色選別電極構体1,6は、治具を
用いて、基準パネル(設計値パネル)に対して位置決め
された状態で組み立てられ、このようにして組み立てた
色選別電極構体1,6はパネル内に嵌め込む方法でパネ
ルに取り付けられる。そして、一般には、この時にパネ
ルのバラツキによって発生する使用パネルと組立治具と
のズレ及び組立治具の設計値からのズレは無視され、パ
ネル毎の個々の調整は行われない。なお、パネル側のス
タッドピンが4個以上の場合には、色選別電極構体の支
持構体3,8を同時にスタッドピンに嵌め込むことは難
しいので、3箇所の支持構体3,8以外には支持部に捨
て孔あるいは逃げ溝を設け、スタッドピンと支持部とを
座金を介して固定する方法が取られるが、この場合で
も、色選別電極構体の位置は前記3箇所の支持構体3,
8で決定されてしまうので、パネルのバラツキ等による
ズレ量の調整はできない。
マスク方式にしても、色選別電極構体1,6は、治具を
用いて、基準パネル(設計値パネル)に対して位置決め
された状態で組み立てられ、このようにして組み立てた
色選別電極構体1,6はパネル内に嵌め込む方法でパネ
ルに取り付けられる。そして、一般には、この時にパネ
ルのバラツキによって発生する使用パネルと組立治具と
のズレ及び組立治具の設計値からのズレは無視され、パ
ネル毎の個々の調整は行われない。なお、パネル側のス
タッドピンが4個以上の場合には、色選別電極構体の支
持構体3,8を同時にスタッドピンに嵌め込むことは難
しいので、3箇所の支持構体3,8以外には支持部に捨
て孔あるいは逃げ溝を設け、スタッドピンと支持部とを
座金を介して固定する方法が取られるが、この場合で
も、色選別電極構体の位置は前記3箇所の支持構体3,
8で決定されてしまうので、パネルのバラツキ等による
ズレ量の調整はできない。
【0010】つぎに、前記二つの方式について、パネル
と色選別電極との位置決め方法を具体的に説明する。
と色選別電極との位置決め方法を具体的に説明する。
【0011】まず、シャドウマスク方式の場合のパネル
内面と色選別電極1の有孔部11との位置決めは、図1
2に示すように、球面部1001とピン部1002から
なる組立治具1000を用い、色選別電極1の球面形状
をした有孔部11を支持する球面部1001と、フレー
ム2側の支持構体3を支持するピン部1002との位置
関係を調整することで行う。そして、組立治具1000
の前記球面部1001とピン部1002との位置関係を
変えることによって色選別電極1のスカート部12とフ
レーム2のスカート部22の重なりの範囲でQ値を調整
したうえで、色選別電極1とフレーム2のそれぞれのス
カート部12,22を固定する。
内面と色選別電極1の有孔部11との位置決めは、図1
2に示すように、球面部1001とピン部1002から
なる組立治具1000を用い、色選別電極1の球面形状
をした有孔部11を支持する球面部1001と、フレー
ム2側の支持構体3を支持するピン部1002との位置
関係を調整することで行う。そして、組立治具1000
の前記球面部1001とピン部1002との位置関係を
変えることによって色選別電極1のスカート部12とフ
レーム2のスカート部22の重なりの範囲でQ値を調整
したうえで、色選別電極1とフレーム2のそれぞれのス
カート部12,22を固定する。
【0012】また、テンションマスク方式の場合のパネ
ル内面と色選別電極6の有孔部61との位置決めは、図
13に示すように、位置決め部2001とピン部200
2とからなる組立治具2000を用い、フレーム7の支
持棒71,72に展張された色選別電極6を支持する位
置決め部2001と、支持構体8を支持するピン部20
02との位置関係を調整することで行う。そして、組立
治具2000の前記位置決め部20001とピン部20
02との位置関係を変えることによってフレーム7の管
軸に平行な面と支持構体8の管軸に平行な面とのスライ
ド可能な範囲でQ値を調整したうえで、フレーム7の弾
性支持体73,74と支持構体8を固定する。
ル内面と色選別電極6の有孔部61との位置決めは、図
13に示すように、位置決め部2001とピン部200
2とからなる組立治具2000を用い、フレーム7の支
持棒71,72に展張された色選別電極6を支持する位
置決め部2001と、支持構体8を支持するピン部20
02との位置関係を調整することで行う。そして、組立
治具2000の前記位置決め部20001とピン部20
02との位置関係を変えることによってフレーム7の管
軸に平行な面と支持構体8の管軸に平行な面とのスライ
ド可能な範囲でQ値を調整したうえで、フレーム7の弾
性支持体73,74と支持構体8を固定する。
【0013】従来一般の色選別電極構体およびそのパネ
ルとの組立方法は以上のとおりであり、パネルのバラツ
キを調整する手段としては、生産するロットからパネル
データを抜き取り測定し。その測定値の平均値を用いて
設計値からのズレを調整するしかないのが現状である。
しかし、この場合は、ロットの平均がでるようパネルデ
ータをサンプリングして測定する必要があり、データの
管理・測定に多大な手間がかかる。また、このような調
整は、結局は全体的な傾向の調整にすぎないものであっ
て、使用パネルのバラツキを個々に調整することまでは
できない。
ルとの組立方法は以上のとおりであり、パネルのバラツ
キを調整する手段としては、生産するロットからパネル
データを抜き取り測定し。その測定値の平均値を用いて
設計値からのズレを調整するしかないのが現状である。
しかし、この場合は、ロットの平均がでるようパネルデ
ータをサンプリングして測定する必要があり、データの
管理・測定に多大な手間がかかる。また、このような調
整は、結局は全体的な傾向の調整にすぎないものであっ
て、使用パネルのバラツキを個々に調整することまでは
できない。
【0014】また、文献上は、例えば特開昭62−82
628号公報に記載されているように、色選別手段(色
選別電極構体)の支持構体を、フレームに取り付ける板
ばねと、この板ばねに穿設した透孔に遊嵌させ色選別手
段をパネル部の所定位置に設定した状態で板ばねに固定
するキャップ部とで構成することにより、色選別手段の
位置設定を個々のパネルについて行えるようにしたもの
が開示されている。ただし、この公報に開示されたもの
は、スタッドピンの頂面とキャップ部の底面とに互いに
係合する突起と凹部を設け、これら突起と凹部とを係合
させた状態でキャップ部を板ばねに固定するものであっ
て、色選別手段のパネル部への位置の設定はスタッドピ
ンとキャップ部の突起と凹部との係合によってなし、外
部からの衝撃は、板ばねがスタッドピンに対し突起と凹
部との係合部を支点として揺動したり、突起が凹部の周
縁にせり上がるように移動することにより、主としてキ
ャップ部の内周面ないしは開口周縁との面接触ないしは
線接触によって受けるようにしている。このように、板
ばねとスタッドピンとの係合を、外部から衝撃が加えら
れたときに主として力を受ける部分と位置決めに供する
部分とに分離した構造とした狙いは、板ばねの透孔内に
直接スタッドピンを嵌合させた場合に、色選別手段の大
型,大重量化に伴いスタッドピンが大径となったときに
スタッドピンの衝撃による接触不均衡により大きなモー
メントが発生しスタッドピンに剥離が生ずるという問題
を解決することにある。
628号公報に記載されているように、色選別手段(色
選別電極構体)の支持構体を、フレームに取り付ける板
ばねと、この板ばねに穿設した透孔に遊嵌させ色選別手
段をパネル部の所定位置に設定した状態で板ばねに固定
するキャップ部とで構成することにより、色選別手段の
位置設定を個々のパネルについて行えるようにしたもの
が開示されている。ただし、この公報に開示されたもの
は、スタッドピンの頂面とキャップ部の底面とに互いに
係合する突起と凹部を設け、これら突起と凹部とを係合
させた状態でキャップ部を板ばねに固定するものであっ
て、色選別手段のパネル部への位置の設定はスタッドピ
ンとキャップ部の突起と凹部との係合によってなし、外
部からの衝撃は、板ばねがスタッドピンに対し突起と凹
部との係合部を支点として揺動したり、突起が凹部の周
縁にせり上がるように移動することにより、主としてキ
ャップ部の内周面ないしは開口周縁との面接触ないしは
線接触によって受けるようにしている。このように、板
ばねとスタッドピンとの係合を、外部から衝撃が加えら
れたときに主として力を受ける部分と位置決めに供する
部分とに分離した構造とした狙いは、板ばねの透孔内に
直接スタッドピンを嵌合させた場合に、色選別手段の大
型,大重量化に伴いスタッドピンが大径となったときに
スタッドピンの衝撃による接触不均衡により大きなモー
メントが発生しスタッドピンに剥離が生ずるという問題
を解決することにある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図8あるいは図9に示
す従来のカラーブラウン管色選別電極構体の場合は、上
述のようにパネルデータ−をサンプリングして測定し、
この測定したデーターを基に設計値からのズレ量を組立
治具で調整し補正することが必要で、そのための測定に
多大の苦労を要してした。また、その調整はパネルバラ
ツキの平均値でしか行えず、使用パネルのバラツキを個
々に補正することはできなかった。
す従来のカラーブラウン管色選別電極構体の場合は、上
述のようにパネルデータ−をサンプリングして測定し、
この測定したデーターを基に設計値からのズレ量を組立
治具で調整し補正することが必要で、そのための測定に
多大の苦労を要してした。また、その調整はパネルバラ
ツキの平均値でしか行えず、使用パネルのバラツキを個
々に補正することはできなかった。
【0016】また、前記特開昭62−82628号公報
に開示されたものでは、個々のパネル内で色選別手段の
位置調整を行うことが可能であるが、この場合は、スタ
ッドピンとキャップ部の突起と凹部との係合部に外部か
らの衝撃によるズレが発生する恐れがあり、位置決めの
精度が保てない。この公報にものは、そもそもの狙い
が、上記にように色選別手段の大型,大重量化に伴いス
タッドピンの直径が大きくなった場合の衝撃による大き
なモーメントによってスタッドピンに剥離が生ずるのを
回避するというものであり、そのためには前記のような
キャップ部を設ける手段も有効であるが、一般には、前
記のようなスタッドピン剥離の問題よりも色選別電極構
体の位置決め精度を向上させるにという課題の解決を優
先させる必要があり、その場合には、前記公報の技術で
は対応できない。また、前記公報のものは構造的にも複
雑で実用化が難しい。
に開示されたものでは、個々のパネル内で色選別手段の
位置調整を行うことが可能であるが、この場合は、スタ
ッドピンとキャップ部の突起と凹部との係合部に外部か
らの衝撃によるズレが発生する恐れがあり、位置決めの
精度が保てない。この公報にものは、そもそもの狙い
が、上記にように色選別手段の大型,大重量化に伴いス
タッドピンの直径が大きくなった場合の衝撃による大き
なモーメントによってスタッドピンに剥離が生ずるのを
回避するというものであり、そのためには前記のような
キャップ部を設ける手段も有効であるが、一般には、前
記のようなスタッドピン剥離の問題よりも色選別電極構
体の位置決め精度を向上させるにという課題の解決を優
先させる必要があり、その場合には、前記公報の技術で
は対応できない。また、前記公報のものは構造的にも複
雑で実用化が難しい。
【0017】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたものであって、カラーブラウン管の色
選別電極構体をパネルに取り付けるに際して パネルの
バラツキを個々に補正することができ、しかも、その補
正を簡単な構造によって精度良く行うことができるよう
にすることを目的とするものである。
るためになされたものであって、カラーブラウン管の色
選別電極構体をパネルに取り付けるに際して パネルの
バラツキを個々に補正することができ、しかも、その補
正を簡単な構造によって精度良く行うことができるよう
にすることを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラーブ
ラウン管は、全ての支持構体を、支持部と該支持部をス
タッドピンに連結する座金部とで構成するとともに、前
記支持部にはスタッドピン外径より大きく該スタッドピ
ンを遊嵌可能な捨て孔または逃げ溝を設け、座金部に
は、スタッドピンと嵌合する嵌合孔を設けて、パネル内
面と色選別電極との位置関係を調整後、支持部と座金部
とを固定する構造としたものである。
ラウン管は、全ての支持構体を、支持部と該支持部をス
タッドピンに連結する座金部とで構成するとともに、前
記支持部にはスタッドピン外径より大きく該スタッドピ
ンを遊嵌可能な捨て孔または逃げ溝を設け、座金部に
は、スタッドピンと嵌合する嵌合孔を設けて、パネル内
面と色選別電極との位置関係を調整後、支持部と座金部
とを固定する構造としたものである。
【0019】また、この発明の組立方法は、色選別電極
構体を、支持部と座金部とが固定されていない状態でパ
ネル内に配して、座金部をスタッドピンに嵌合させスタ
ッドピンを支持部に遊嵌させた状態で、パネル内面と色
選別電極との位置関係を測定しながら位置決めし、支持
部と座金部とを固定するようにしたものである。
構体を、支持部と座金部とが固定されていない状態でパ
ネル内に配して、座金部をスタッドピンに嵌合させスタ
ッドピンを支持部に遊嵌させた状態で、パネル内面と色
選別電極との位置関係を測定しながら位置決めし、支持
部と座金部とを固定するようにしたものである。
【0020】
【作用】この発明に係るカラーブラウン管は、支持構体
の支持部に設けられた捨て孔または逃げ溝にスタッドピ
ンを遊嵌し、支持部と座金部を互いにスライドさせてパ
ネル内面と色選別電極との位置関係を調整することがで
きる。また、この発明の組立方法によれば、個々のパネ
ルについて、パネル内面と色選別電極との位置関係を測
定しながら所定の位置に色選別電極を位置決めして固定
することができ、パネルのバラツキによるパネル内面と
色選別電極の有孔部との距離すなわちQ値を設定値に調
整できる。
の支持部に設けられた捨て孔または逃げ溝にスタッドピ
ンを遊嵌し、支持部と座金部を互いにスライドさせてパ
ネル内面と色選別電極との位置関係を調整することがで
きる。また、この発明の組立方法によれば、個々のパネ
ルについて、パネル内面と色選別電極との位置関係を測
定しながら所定の位置に色選別電極を位置決めして固定
することができ、パネルのバラツキによるパネル内面と
色選別電極の有孔部との距離すなわちQ値を設定値に調
整できる。
【0021】
実施例1.図1はこの発明の実施例1におけるテンショ
ンマスク方式のカラーブラウン管用色選別電極構体の斜
視図である。この実施例1の色選別電極構体は、パネル
内面に対向する球面支持部を持つ一対の支持棒71,7
2及びこれら支持棒71,72を弾性支持する弾性支持
体73,74を有するフレーム7を備える。このフレー
ム7の前記支持部71,72には、外力を付加して該支
持部71,72をたわませた状態で、多数のグリッド細
条によって細孔が形成された有孔部61を有する色選別
電極6が差し渡され溶接によって固定される。そして、
固定後、フレーム7から外力が解除されることにより、
その反力によって前記色選別電極6に張力が付加され
る。また、フレーム7には4箇所に支持構体8が取り付
けられている。この支持構体8は、全てが、フレーム7
を支持する剛性を持つとともに所定のばね力を発生可能
な支持部81と、この支持部81をパネル側のスタッド
ピンに連結するための座金部82とからなる。なお、図
1では前記支持部81はフレーム7に直接固定されてい
るが、フレーム7と支持部81との間には位置調整ある
いは温度補正のための部材を介設することが可能であ
る。
ンマスク方式のカラーブラウン管用色選別電極構体の斜
視図である。この実施例1の色選別電極構体は、パネル
内面に対向する球面支持部を持つ一対の支持棒71,7
2及びこれら支持棒71,72を弾性支持する弾性支持
体73,74を有するフレーム7を備える。このフレー
ム7の前記支持部71,72には、外力を付加して該支
持部71,72をたわませた状態で、多数のグリッド細
条によって細孔が形成された有孔部61を有する色選別
電極6が差し渡され溶接によって固定される。そして、
固定後、フレーム7から外力が解除されることにより、
その反力によって前記色選別電極6に張力が付加され
る。また、フレーム7には4箇所に支持構体8が取り付
けられている。この支持構体8は、全てが、フレーム7
を支持する剛性を持つとともに所定のばね力を発生可能
な支持部81と、この支持部81をパネル側のスタッド
ピンに連結するための座金部82とからなる。なお、図
1では前記支持部81はフレーム7に直接固定されてい
るが、フレーム7と支持部81との間には位置調整ある
いは温度補正のための部材を介設することが可能であ
る。
【0022】前記支持部81の座金部82との接触部分
には、パネル側のスタッドピンの外径より大きい径を持
つ捨て孔811が形成されている。また、座金部82に
は、前記スタッドピンと嵌合する嵌合孔821が設けら
れている。
には、パネル側のスタッドピンの外径より大きい径を持
つ捨て孔811が形成されている。また、座金部82に
は、前記スタッドピンと嵌合する嵌合孔821が設けら
れている。
【0023】次に、図2乃至図5を用いて、この実施例
1の色選別電極構体をパネルに位置決めし組め立てる方
法を説明する。
1の色選別電極構体をパネルに位置決めし組め立てる方
法を説明する。
【0024】前記色選別電極構体の組み立てに際して
は、まず、図2に示すようにパネル9に設けられたスタ
ッドピン91に前記支持構体8の座金部82を嵌合させ
る。そして、図3に示すようにフレーム7に色選別電極
6が展張され支持構体8の支持部81が取り付けられた
状態の色選別電極構体を、支持構体8の支持部81を図
に矢印で示す方向への加圧力でたわませた状態でパネル
9内に挿入し、次いで、加圧力を緩めて図4に示すよう
に支持部81の捨て孔811にスタッドピン91を遊嵌
させる。
は、まず、図2に示すようにパネル9に設けられたスタ
ッドピン91に前記支持構体8の座金部82を嵌合させ
る。そして、図3に示すようにフレーム7に色選別電極
6が展張され支持構体8の支持部81が取り付けられた
状態の色選別電極構体を、支持構体8の支持部81を図
に矢印で示す方向への加圧力でたわませた状態でパネル
9内に挿入し、次いで、加圧力を緩めて図4に示すよう
に支持部81の捨て孔811にスタッドピン91を遊嵌
させる。
【0025】図4の状態では、色選別電極構体はスタッ
ドピン9に対し捨て孔811の範囲で移動可能であっ
て、パネル9の内面と細孔部との距離を例えば特開平2
−103842号公報に記載されているようなスリット
光を用いた画像処理方法で測定しながら、組立装置の調
整部3001によってフレーム7の一部を保持しつつ移
動させ、所定の位置に調整する。そして、所定の位置で
加圧力を完全に解放し、支持部81と座金部82とを密
着させる。そして、この状態で、図5に示すように支持
構体8の支持部81と座金部82とを抵抗溶接機300
2によるスポット溶接で固定する。
ドピン9に対し捨て孔811の範囲で移動可能であっ
て、パネル9の内面と細孔部との距離を例えば特開平2
−103842号公報に記載されているようなスリット
光を用いた画像処理方法で測定しながら、組立装置の調
整部3001によってフレーム7の一部を保持しつつ移
動させ、所定の位置に調整する。そして、所定の位置で
加圧力を完全に解放し、支持部81と座金部82とを密
着させる。そして、この状態で、図5に示すように支持
構体8の支持部81と座金部82とを抵抗溶接機300
2によるスポット溶接で固定する。
【0026】例えば21インチ0.31ピッチのテンシ
ョンマスク方式の色選別電極構体の場合、パネル9の内
面と色選別電極6との間隔(Q値)の設定値は7mm程
度である。この場合、前記実施例1における各部寸法
は、例えば、スタッドピン91の嵌合部はφ5.61m
mで、支持構体8の支持部81の捨て孔811はφ10
mm、支持部81の板厚は1.2mm、座金部82の板
厚は0.6mmとした。座金部82はパネル9のスタッ
ドピン91に嵌合され、スタッドピン91の外周近傍で
支持部81と溶接されるので、板厚は余り厚くする必要
がない。このため、支持部81と座金部82の溶接は、
比較的小さい加圧力のもと、低パワーで実施でき、した
がって、このようなパネル9内の小さなスペースでの溶
接が可能で、スプラッシュ等の火花発生も抑えることも
できる。そして、この場合に、パネル9自体には、ブラ
ウン管管軸方向での内面形状が持つバラツキが約±0.
2mmで、パネル内面とスタッドピン91との位置関係
のバラツキが±0.2mmであって、合計で±0.4mm
のバラツキが発生する。したがって、この21インチの
カラーブラウン管の場合、上述のようにQ値の設定値が
約7mmとして、個々のパネル9について補正ができな
いとすると設定値の約6%に達する変動がパネル9だけ
のバラツキによって発生することになる。しかし、この
実施例1の構造および組立方法によれば、パネル9の内
面とスタッドピン91との位置関係のバラツキが組立時
の調整で吸収されることによって、パネル9自体のバラ
ツキによるQ値のバラツキは3%程度に抑えられる。ま
た、個々のパネル9について補正ができないとスタッド
ピン91の管軸に垂直な方向へのズレによるQ値変動も
発生するが、この実施例1によれば、このスタッドピン
91の管軸に垂直な方向へのズレによるQ値変動は完全
に吸収される。その結果、21インチカラーブラウン管
においてQ値のバラツキは全域で±5%以内に抑えら
れ、蛍光面上の十分な裕度が確保できる。
ョンマスク方式の色選別電極構体の場合、パネル9の内
面と色選別電極6との間隔(Q値)の設定値は7mm程
度である。この場合、前記実施例1における各部寸法
は、例えば、スタッドピン91の嵌合部はφ5.61m
mで、支持構体8の支持部81の捨て孔811はφ10
mm、支持部81の板厚は1.2mm、座金部82の板
厚は0.6mmとした。座金部82はパネル9のスタッ
ドピン91に嵌合され、スタッドピン91の外周近傍で
支持部81と溶接されるので、板厚は余り厚くする必要
がない。このため、支持部81と座金部82の溶接は、
比較的小さい加圧力のもと、低パワーで実施でき、した
がって、このようなパネル9内の小さなスペースでの溶
接が可能で、スプラッシュ等の火花発生も抑えることも
できる。そして、この場合に、パネル9自体には、ブラ
ウン管管軸方向での内面形状が持つバラツキが約±0.
2mmで、パネル内面とスタッドピン91との位置関係
のバラツキが±0.2mmであって、合計で±0.4mm
のバラツキが発生する。したがって、この21インチの
カラーブラウン管の場合、上述のようにQ値の設定値が
約7mmとして、個々のパネル9について補正ができな
いとすると設定値の約6%に達する変動がパネル9だけ
のバラツキによって発生することになる。しかし、この
実施例1の構造および組立方法によれば、パネル9の内
面とスタッドピン91との位置関係のバラツキが組立時
の調整で吸収されることによって、パネル9自体のバラ
ツキによるQ値のバラツキは3%程度に抑えられる。ま
た、個々のパネル9について補正ができないとスタッド
ピン91の管軸に垂直な方向へのズレによるQ値変動も
発生するが、この実施例1によれば、このスタッドピン
91の管軸に垂直な方向へのズレによるQ値変動は完全
に吸収される。その結果、21インチカラーブラウン管
においてQ値のバラツキは全域で±5%以内に抑えら
れ、蛍光面上の十分な裕度が確保できる。
【0027】実施例2.図6はこの発明の実施例2を示
すシャドウマスク方式のカラーブラウン管用色選別電極
構体の斜視図である。この実施例2の色選別電極構体
は、パネル内面に対向する球面形状をした有孔部11と
ブラウン管管軸にほぼ垂直な方向に延びるスカート部を
有する色選別電極1を備える。この色選別電極1の前記
有孔部11には丸形の細孔が所定ピッチで形成されてい
る。そして、ブラウン管管軸にほぼ垂直な方向に延びる
フランジ部21と、このフランジ部21を囲む管軸方向
にほぼ平行なスカート部22を有するフレーム2が設け
られ、このフレーム2には4箇所に支持構体3が取り付
けられている。この支持構体3は、全てが、フレーム2
を支持する剛性を持つとともに所定のばね力を発生可能
な支持部31と、この支持部31をパネル側のスタッド
ピンに連結するための座金部32とからなる。なお、こ
の実施例2においても、フレーム2と支持部31との間
に位置調整あるいは温度補正のための部材を介設するこ
とが可能である。また、この実施例2の場合、例えば色
選別電極構体のQ値設定値が約10mmのものについ
て、支持部31の板厚は0.75mm、座金部32の板
厚は0.5mmとし、支持部31にはφ9mmの捨て孔
311を、座金部32にはφ5.61mmの嵌合孔を設
けた。前記座金部32の板厚は、フレーム重量がテンシ
ョンマスク方式のものより軽い分薄くなっている。そし
て、この実施例2の場合には、パネル自体のバラツキは
前記テンションマスク方式の場合と同様0.4mmであ
るが、Q値の設定が大きい分影響が小さいため、Q値の
バラツキは全域で±3.5%以内と一層小さくなり、蛍
光面上の十分な裕度が確保できる。
すシャドウマスク方式のカラーブラウン管用色選別電極
構体の斜視図である。この実施例2の色選別電極構体
は、パネル内面に対向する球面形状をした有孔部11と
ブラウン管管軸にほぼ垂直な方向に延びるスカート部を
有する色選別電極1を備える。この色選別電極1の前記
有孔部11には丸形の細孔が所定ピッチで形成されてい
る。そして、ブラウン管管軸にほぼ垂直な方向に延びる
フランジ部21と、このフランジ部21を囲む管軸方向
にほぼ平行なスカート部22を有するフレーム2が設け
られ、このフレーム2には4箇所に支持構体3が取り付
けられている。この支持構体3は、全てが、フレーム2
を支持する剛性を持つとともに所定のばね力を発生可能
な支持部31と、この支持部31をパネル側のスタッド
ピンに連結するための座金部32とからなる。なお、こ
の実施例2においても、フレーム2と支持部31との間
に位置調整あるいは温度補正のための部材を介設するこ
とが可能である。また、この実施例2の場合、例えば色
選別電極構体のQ値設定値が約10mmのものについ
て、支持部31の板厚は0.75mm、座金部32の板
厚は0.5mmとし、支持部31にはφ9mmの捨て孔
311を、座金部32にはφ5.61mmの嵌合孔を設
けた。前記座金部32の板厚は、フレーム重量がテンシ
ョンマスク方式のものより軽い分薄くなっている。そし
て、この実施例2の場合には、パネル自体のバラツキは
前記テンションマスク方式の場合と同様0.4mmであ
るが、Q値の設定が大きい分影響が小さいため、Q値の
バラツキは全域で±3.5%以内と一層小さくなり、蛍
光面上の十分な裕度が確保できる。
【0028】実施例3.前記各実施例では支持部に捨て
孔を設けたものを説明したが、図7に示すように逃げ溝
812を備えた支持構体81を用いることもでき、この
場合も同様の効果を奏する。
孔を設けたものを説明したが、図7に示すように逃げ溝
812を備えた支持構体81を用いることもでき、この
場合も同様の効果を奏する。
【0029】なお、前記各実施例は、パネル側にスタッ
ドピンを設けた例であるが、この発明は、色選別電極構
体の方にスタッドピンを設けるとともにパネル側に支持
構体を設けたものに対しても適用することができる。
ドピンを設けた例であるが、この発明は、色選別電極構
体の方にスタッドピンを設けるとともにパネル側に支持
構体を設けたものに対しても適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、色選別
電極構体をパネルに組み込んだ状態で位置決めができる
ので、パネルのバラツキを個々に補正することができ、
しかも、その補正を、捨て孔または逃げ溝を持つ支持部
と嵌合孔を持つ座金部の組み合わせにより行うので、構
造が簡単で、しかも、精度の高いQ値補正が行える。
電極構体をパネルに組み込んだ状態で位置決めができる
ので、パネルのバラツキを個々に補正することができ、
しかも、その補正を、捨て孔または逃げ溝を持つ支持部
と嵌合孔を持つ座金部の組み合わせにより行うので、構
造が簡単で、しかも、精度の高いQ値補正が行える。
【図1】この発明の実施例1におけるテンションマスク
方式のカラーブラウン管用色選別電極構体の斜視図。
方式のカラーブラウン管用色選別電極構体の斜視図。
【図2】この発明の実施例1の組み立てにおいてパネル
に座金部が嵌合された状態を示す断面図。
に座金部が嵌合された状態を示す断面図。
【図3】この発明の実施例1の組み立てにおいてパネル
内に色選別電極構体を配した状態を示す断面図
内に色選別電極構体を配した状態を示す断面図
【図4】この発明の実施例1の組み立てにおいてパネル
内で色選別電極構体を所定の位置に設定する状態を示す
断面図。
内で色選別電極構体を所定の位置に設定する状態を示す
断面図。
【図5】この発明の実施例1の組み立てにおいて色選別
電極構体の支持構体の支持部と座金部とを溶接で固定す
る状態を示す断面図。
電極構体の支持構体の支持部と座金部とを溶接で固定す
る状態を示す断面図。
【図6】この発明の実施例2におけるシャドウマスク方
式のカラーブラウン管用色選別電極構体の斜視図。
式のカラーブラウン管用色選別電極構体の斜視図。
【図7】この発明の実施例3における支持構体の支持部
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図8】従来のシャドウマスク方式の色選別電極構体を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図9】従来のテンションマスク方式の色選別電極構体
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図10】カラーブラウン管の蛍光面のグルーピング状
態を示す説明図。
態を示す説明図。
【図11】カラーブラウン管の蛍光面のデグルーピング
状態を示す説明図。
状態を示す説明図。
【図12】従来のシャドウマスク方式の色選別電極構体
の組立方法を示す概略図。
の組立方法を示す概略図。
【図13】従来のテンションマスク方式の色選別電極構
体の組立方法を示す概略図。
体の組立方法を示す概略図。
1,6 色選別電極 2,7 フレーム 3,8 支持構体 31,81 支持部 32,82 座金部 311,811 捨て孔 812 逃げ溝 321,821 嵌合孔 9 パネル 91 スタッドピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松元 一彦 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社京都製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 電子ビーム透過用の細孔を有する色選別
電極と該色選別電極を保持するフレームを備えた色選別
電極構体をパネルに取り付けて構成するカラーブラウン
管において、前記色選別電極構体のフレームと前記パネ
ルのいずれか一方にスタッドピンを設けるとともに、他
方に前記スタッドピンに連結される支持構体を設け、全
ての前記支持構体を、前記フレームに取り付けられる支
持部と、該支持部を前記スタッドピンに連結する座金部
とで構成し、前記支持部に前記スタッドピンの外径より
大きく該スタッドピンを遊嵌可能な捨て孔または逃げ溝
を設け、前記座金部に前記スタッドピンと嵌合する嵌合
孔を設けて、前記パネル内面と前記色選別電極との位置
関係を調整後前記支持部と前記座金部とを固定する構造
としたことを特徴とするカラーブラウン管。 - 【請求項2】 電子ビーム透過用の細孔を有する色選別
電極と該色選別電極を保持するフレームを備えた色選別
電極構体のフレームとパネルのいずれか一方にスタッド
ピンが設けられるとともに、他方に前記スタッドピンに
連結される支持構体が設けられ、全ての前記支持構体
が、前記フレームに取り付けられる支持部と該支持部を
前記スタッドピンに連結する座金部とで構成され、前記
支持部に前記スタッドピンの外径より大きく該スタッド
ピンを遊嵌可能な捨て孔または逃げ溝が設けられ、前記
座金部に前記スタッドピンと嵌合する嵌合孔が設けられ
たカラーブラウン管の組立方法であって、前記色選別電
極構体を前記支持部と前記座金部とが固定されていない
状態で前記パネル内に配し、前記座金部を前記スタッド
ピンに嵌合させ該スタッドピンを前記支持部に遊嵌させ
た状態で、該パネル内面と前記色選別電極との位置関係
を測定しながら所定の位置まで前記色選別電極構体を移
動させた後、前記支持部と前記座金部とを固定すること
を特徴とするカラーブラウン管の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4190866A JP2776156B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | カラーブラウン管の組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4190866A JP2776156B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | カラーブラウン管の組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636698A true JPH0636698A (ja) | 1994-02-10 |
JP2776156B2 JP2776156B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=16265070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4190866A Expired - Fee Related JP2776156B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | カラーブラウン管の組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2776156B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5991633A (ja) * | 1982-10-18 | 1984-05-26 | ア−ルシ−エ− コ−ポレ−ション | 陰極線管 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP4190866A patent/JP2776156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5991633A (ja) * | 1982-10-18 | 1984-05-26 | ア−ルシ−エ− コ−ポレ−ション | 陰極線管 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2776156B2 (ja) | 1998-07-16 |
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