JPH0636455U - ワゴン式店舗 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品販売用のワゴンの２、３台程度を一人で
同一階内又は異なる階間で移動できるようにする。 【構成】 エレベータの奥行以内の長さをもち、前面に
商品の陳列部３を有するワゴン１と保冷ショーケース６
を有するワゴン２を、バッテリで駆動されるモータ２
０、２１で走行できるようにし、かつ連結器４０で分
離、連結自在とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多量の商品又は大重量化を伴う商品を扱うことができ、かつ一人の 職員で同一階内での移動及び異なる階への移動が容易にできるワゴン式店舗に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のワゴン式店舗としては、物品の陳列部と車輪を有し、車体を人力で押し て車輪を回転させて移動させる手押し式のものや、貨物自動車の荷台を改造して 物品の陳列部を設けたものなどが知られている。

【０００３】 しかし、前記の手押し式のものは、一般に小型で一人の職員で管理するには商 品量が少なすぎる不都合があり、一人の職員に複数台のワゴンを管理させれば人 手を有効に利用できるが、各ワゴンは独立しているため、一人で全部のワゴンを 同時に動かすことはできず、ワゴンの移動、商品の補給等のためには複数人の人 手を必要とする。特に旅客ターミナルビルのような人通りの多い構内では、盗難 防止上、職員がワゴンから離れることはできないので販売の開始、終了、商品の 補給等のためにワゴンを移動させるときは、販売員のほかに補助要員が必要にな る。また、前記の構内では、自動車を改造した前記の形式のものは使用できない 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一人の職員で、複数台のワゴンを同一階内を移動させることができ 、かつ各ワゴンを分離し同時にエレベータに乗せて異なる階に移動させることが できるようにすることを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案における前記課題の解決手段は、物品の陳列部と車輪を有する少なくと も２台のワゴンと、各ワゴンを分離自在に接続する連結器と、少なくとも１台の ワゴンに設けられてバッテリから給電されて前記車輪を駆動するモータと、を備 えることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

前記のものにおいて、各ワゴンは、連結器で接続されているから、モータの起 動により一斉に移動することができ、連結器を分離状態にすることにより各ワゴ ンを１台のエレベータに乗せることができ、一人の職員で全ワゴンを管理できる 。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照して実施例を説明する。図１、図２において１、２はワゴン で、例えば一方のワゴン１は常温で販売される食品、小間物等が陳列され、他方 のワゴン２では低温で販売される飲食品が陳列される。ワゴン１の前面には陳列 棚をもつ陳列部３、カウンタ４が設けられ、カウンタ上にはレジスタ５が置かれ る。他方のワゴン２の前面には透明のドア６ａと棚６ｂをもつ保冷ショーケース ６が設けられ、カウンタ７上に生ビール、コーラ類の分配器８が設置される。ま た、各ワゴン１、２の長さは、荷物用エレベータの奥行より少し短く作られてい る。

【０００８】 図３はワゴン１、２の後面を示し、ワゴン１には前面の陳列棚とは別に、保冷 飲料分配器１０、保温飲料分配器１１、カップ収容部１２、氷容器１３等が設け られる。またワゴン２の後面には生ビール樽収容部１４、コーラ類収容部１５が 設けられる。ビール、コーラ等の飲料を冷却するために、各飲料の冷却通路を有 し液化二酸化炭素で冷却される、いわゆるコールドプレートが飲料容器と分配器 １０の間に設けられる。

【０００９】 そして、各ワゴンには、車輪１６〜１９が設けられ、車輪１６、１８は車軸の 両側に１対の車輪をもつものでモータ２０、２１によって駆動され、該モータは 図示を省略したバッテリによって駆動される。他の車輪１７、１９はワゴン中心 線上に変向自在に設けられた１個の車輪で、必要に応じてその両側にキャスタが 配置される。モータ２０、２１は、電磁クラッチを介して車輪１６、１８に接続 され、モータ不作動時は該電磁クラッチが消勢して車輪１６、１８が自由に回転 できるものとすることができ、このようにすると手押し移動時の抵抗を少なくす ることができる。また、一方のワゴンのみをモータ駆動式とし、他のワゴンにモ ータを設けずモータ駆動のワゴンで牽引するようにしてもよい。

【００１０】 ２２、２３はバッテリ収容部の蓋であり、内部にはバッテリとコード付きのコ ントローラが収容されており、該コントローラを引出して各ワゴン１、２の移動 を直接制御することができ、また、一方のワゴン２にはリモートコントロールセ ンサ２４が設けられて、連結状態のワゴン１、２の移動をリモートコントローラ により制御することができる。図中２５、２６はドレーンタンク、２７、２８は 収納室である。

【００１１】 そして、各ワゴン１、２には、側面から上方に伸びる１対の支柱３０、３１及 び３２、３３が立設され、この支柱によって屋根３４、３５が支持されている。 この屋根の上には、太陽電池３６、３７が取付けられて窓越しの日光又は屋内の 照明により発電して前記バッテリの補助電源として作用するようにされ、屋根の ３４、３５の下面の前面側には照明付きのメニュー３８、３９が設けられる。ま た両ワゴン１、２は連結器４０によって分離自在に連結され、連結器４０の連結 状態のときはモータ２０、２１に対する制御回路も接続されるようになっており 、両ワゴン１、２を分離したとき、連結器４０は収納部４１内に回動される。

【００１２】 前記ワゴン１、２の車体重量及び積載物の重量はかなり大きいが、それぞれモ ータ２０、２１により駆動されるので、コントローラの操作だけで容易に移動で き、エレベータに乗せるときは、連結器４０を外してモータ駆動又は手押しによ り１台のエレベータに両ワゴン１、２を並べて乗せることができる。したがって 常時一人の人員の目の届く状態で営業及び移動をすることができる。なお、連結 されるワゴンは、エレベータの広さにより、又は移動条件によって２台に限らず ３台又はそれ以上にすることもできる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、複数台のワゴンを連結器で連結したから、一人で各ワゴンを走 行させることができ、エレベータに乗せるときは分離して１台のエレベータに乗 せることができるから、販売の開始、終了、商品の補給等の際のワゴンの移動を 一人の人員ですることができ、営業の省力化に効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例の斜視図

【図２】 同上正面図

【図３】 同上背面図

【符号の説明】

１、２ ワゴン ３、６ 陳列部 １６〜１９ 車輪 ２０，２１ モータ ４０ 連結器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 物品の陳列部と車輪を有する少なくとも
   ２台のワゴンと、各ワゴンを分離自在に接続する連結器
   と、少なくとも１台のワゴンに設けられてバッテリから
   給電されて前記車輪を駆動するモータと、を備えること
   を特徴とするワゴン式店舗。