JPH0635952B2 - 結合塩素モニタ機能付き残留塩素計 - Google Patents
結合塩素モニタ機能付き残留塩素計Info
- Publication number
- JPH0635952B2 JPH0635952B2 JP63308143A JP30814388A JPH0635952B2 JP H0635952 B2 JPH0635952 B2 JP H0635952B2 JP 63308143 A JP63308143 A JP 63308143A JP 30814388 A JP30814388 A JP 30814388A JP H0635952 B2 JPH0635952 B2 JP H0635952B2
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- JP
- Japan
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- chlorine
- applied voltage
- voltage
- meter
- measurement
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- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は結合塩素の有無をモニタできる機能を備えた遊
離塩素測定用の残留塩素計に関する。
離塩素測定用の残留塩素計に関する。
<従来の技術> 塩素ガスを水に溶かした場合、加水分解によって生ずる
次亜塩素酸(HOCl)は消毒作用を果す。HOClは
水にアンモニア性窒素(NH3−N)が含まれる場合、
これと反応してクロラミン(結合塩素)を作る。この結
合塩素はHOClより消毒作用が弱く塩素処理ではHO
Clと結合塩素とを区別して管理する必要がある。HO
Clで代表される有効塩素と結合塩素とを区別する方法
にブレークポイント・コントロールがある。第4図はこ
の方法の概念を示す。
次亜塩素酸(HOCl)は消毒作用を果す。HOClは
水にアンモニア性窒素(NH3−N)が含まれる場合、
これと反応してクロラミン(結合塩素)を作る。この結
合塩素はHOClより消毒作用が弱く塩素処理ではHO
Clと結合塩素とを区別して管理する必要がある。HO
Clで代表される有効塩素と結合塩素とを区別する方法
にブレークポイント・コントロールがある。第4図はこ
の方法の概念を示す。
第4図において縦軸は残留塩素量、横軸は注入塩素量を
表わす。アンモニア性窒素を含む水に塩素を加えて行く
と、a点までは残留塩素は増えて行くが、a点を頂点と
して残留塩素は減少し始め、b点(ブレークポイント)
で最小となる。この点を越えて塩素注入量を増やして行
くと残留塩素が増加する。b点までの残留塩素は結合塩
素がほとんどであるがb点から遊離塩素が現れる。ブレ
ークポイント・コントロールでは遊離塩素濃度が制御さ
れる。
表わす。アンモニア性窒素を含む水に塩素を加えて行く
と、a点までは残留塩素は増えて行くが、a点を頂点と
して残留塩素は減少し始め、b点(ブレークポイント)
で最小となる。この点を越えて塩素注入量を増やして行
くと残留塩素が増加する。b点までの残留塩素は結合塩
素がほとんどであるがb点から遊離塩素が現れる。ブレ
ークポイント・コントロールでは遊離塩素濃度が制御さ
れる。
このような制御において検出器として回転電極式ポーラ
ログラフ法残留塩素計が通常使用されるが、この残留塩
素計は無試薬形は勿論のこと試薬形においても結合塩素
に感度を持つ。このため、水に多量のアンモニア性窒素
等の有機性窒素が含まれている場合、結合塩素に感応し
て塩素注入量が制限され、有機性窒素が含まれるのにも
拘らず、遊離塩素を含まぬ汚い水を供給してしまう危険
があった。
ログラフ法残留塩素計が通常使用されるが、この残留塩
素計は無試薬形は勿論のこと試薬形においても結合塩素
に感度を持つ。このため、水に多量のアンモニア性窒素
等の有機性窒素が含まれている場合、結合塩素に感応し
て塩素注入量が制限され、有機性窒素が含まれるのにも
拘らず、遊離塩素を含まぬ汚い水を供給してしまう危険
があった。
<発明が解決しようとする課題> 結合塩素の存在が検知でき、遊離塩素のみに基づき正確
なブレークポイント・コントロールが行える残留塩素計
を実現することにある。
なブレークポイント・コントロールが行える残留塩素計
を実現することにある。
<課題を解決するための手段> 前記残留塩素形において、 a.前記遊離塩素濃度測定測定用の加電圧並びに前記プ
ラトーを与える電圧範囲内の電圧で前記加電圧と異なる
チェック用の加電圧を発生する加電圧発生手段と、 b.非測定時において前記電極間に前記遊離塩素濃度測
定用の加電圧と前記チェック用の加電圧とを加え、これ
ら2種類の加電圧を印加したとき流れる電流を検出しこ
れら電流の差を監視する手段 とを設け、前記電流の差の大きさから前記測定液中の結
合塩素の存在を検知するようにしたことにある。
ラトーを与える電圧範囲内の電圧で前記加電圧と異なる
チェック用の加電圧を発生する加電圧発生手段と、 b.非測定時において前記電極間に前記遊離塩素濃度測
定用の加電圧と前記チェック用の加電圧とを加え、これ
ら2種類の加電圧を印加したとき流れる電流を検出しこ
れら電流の差を監視する手段 とを設け、前記電流の差の大きさから前記測定液中の結
合塩素の存在を検知するようにしたことにある。
<作用> 前記被測定液に結合塩素が含まれている場合、測定電流
にプラト−は形成されない。結合塩素が含まれている場
合、前記測定用の加電圧とチェック用の加電圧とを印加
した場合、夫々の測定電流は大きく異なる。これら電流
の差を監視しこれら電流の差がある設定値を越えて大き
くなった場合、結合塩素有りと判断する。塩素処理装置
では、これら電流の差が前記設定値以下になるまで継続
して塩素ガスの注入を行なう。前記電流の差が前記設定
値以下になった点がブレークポイントで、以降、通常の
遊離塩素濃度制御に戻して制御を行なう。
にプラト−は形成されない。結合塩素が含まれている場
合、前記測定用の加電圧とチェック用の加電圧とを印加
した場合、夫々の測定電流は大きく異なる。これら電流
の差を監視しこれら電流の差がある設定値を越えて大き
くなった場合、結合塩素有りと判断する。塩素処理装置
では、これら電流の差が前記設定値以下になるまで継続
して塩素ガスの注入を行なう。前記電流の差が前記設定
値以下になった点がブレークポイントで、以降、通常の
遊離塩素濃度制御に戻して制御を行なう。
<実施例> 第1図は本発明の実施例である塩素処理装置を示す。図
中、1は測定セルで、測定槽1a内にはガラスビーズ1
b が入れられ、この部分に回転電極1cが挿入され
る。この電極に対向して比較電極1dが設けられる。被
測定液は測定槽1aの底部から槽内に導かれる。2は被
測定液Sが入れられた液槽、3は塩素ガスボンベ、4は
このボンベから液槽2に注入される塩素ガス量をコント
ロールする制御弁、5は定流量ポンプである。6は電極
1c,1d間に流れる電流Iに応じ出力電圧を発生する
電流電圧変換器、7はこの電流電圧変換器の出力電圧を
ディジタル信号に変換するA/D変換器、8はマイクロ
プロセッサ、記憶部等から成る信号処理部、9はこの信
号処理部からのディジタル出力信号SOをアナログ信号
に変換するD/A変換器、10はこのD/A変換器の出
力を表示するメータ、11は信号処理部9から与えられ
たディジタル加電圧信号をアナログ信号に変換するD/
A変換器、12はD/A変換器11の出力に基づき電極
1c,1d間に加える印加電圧を発生する加電圧発生回
路である。
中、1は測定セルで、測定槽1a内にはガラスビーズ1
b が入れられ、この部分に回転電極1cが挿入され
る。この電極に対向して比較電極1dが設けられる。被
測定液は測定槽1aの底部から槽内に導かれる。2は被
測定液Sが入れられた液槽、3は塩素ガスボンベ、4は
このボンベから液槽2に注入される塩素ガス量をコント
ロールする制御弁、5は定流量ポンプである。6は電極
1c,1d間に流れる電流Iに応じ出力電圧を発生する
電流電圧変換器、7はこの電流電圧変換器の出力電圧を
ディジタル信号に変換するA/D変換器、8はマイクロ
プロセッサ、記憶部等から成る信号処理部、9はこの信
号処理部からのディジタル出力信号SOをアナログ信号
に変換するD/A変換器、10はこのD/A変換器の出
力を表示するメータ、11は信号処理部9から与えられ
たディジタル加電圧信号をアナログ信号に変換するD/
A変換器、12はD/A変換器11の出力に基づき電極
1c,1d間に加える印加電圧を発生する加電圧発生回
路である。
本発明実施例装置の動作を第2図のフローチャート並び
に第3図の動作説明図に従い説明を行う。先ず第3図に
おいて点線は被測定液Sが遊離塩素のみを含む場合でプ
ラトーが形成される。結合塩素のみの場合(一点鎖
線)、及び遊離塩素と結合塩素が共存する場合(実線)
にはプラトーは形成されない。本発明ではこの点に着目
して結合塩素の有無を検知する。
に第3図の動作説明図に従い説明を行う。先ず第3図に
おいて点線は被測定液Sが遊離塩素のみを含む場合でプ
ラトーが形成される。結合塩素のみの場合(一点鎖
線)、及び遊離塩素と結合塩素が共存する場合(実線)
にはプラトーは形成されない。本発明ではこの点に着目
して結合塩素の有無を検知する。
ステップ(1)において、非測定時に印加電圧を測定用
の加電圧VAにセットして測定を行う。印加電圧は信号
処理部8からの加電圧信号に基づき加電圧発生回路12
で作られる。このときの測定電流IAが信号処理部8に
記憶される。ステップ(2)において、印加電圧をプラ
トー内のVAより大きなチェック用の加電圧VBに変え
て測定を行ない、このときの測定電流IBを記憶する。
被測定液Sに含まれる塩素が遊離塩素のみの場合、IA
とIBには差がないが、結合塩素を含む場合には、これ
ら電流は大きく異なる。
の加電圧VAにセットして測定を行う。印加電圧は信号
処理部8からの加電圧信号に基づき加電圧発生回路12
で作られる。このときの測定電流IAが信号処理部8に
記憶される。ステップ(2)において、印加電圧をプラ
トー内のVAより大きなチェック用の加電圧VBに変え
て測定を行ない、このときの測定電流IBを記憶する。
被測定液Sに含まれる塩素が遊離塩素のみの場合、IA
とIBには差がないが、結合塩素を含む場合には、これ
ら電流は大きく異なる。
ステップ(3)において、IB−IAを設定値ISと比
較し、これより大きい場合に結合塩素が存在していると
判断する。IB−IAは大略結合塩素濃度に比例してお
り、結合塩素有りと判断された場合、これを制御量とし
てIB−IA=ISになるまで繰返しプログラムを実行
し制御弁4のコントロールを行なう。塩素注入量が増加
して、IB−IAが設定値IS以下になったときがブレ
ークポイントで、これ以降、加電圧をVAに戻し遊離塩
素濃度の制御を行なう(ステップ(5))。尚、ステッ
プ(3)において結合塩素有りと判断した場合、信号処
理部8より接点信号SAを発生し塩素処理は未だ適性動
作状態に入っていないことを表わす。このような結合塩
素のチェックは測定開始時、及び遊離塩素濃度の制御の
途中で行なわれる。
較し、これより大きい場合に結合塩素が存在していると
判断する。IB−IAは大略結合塩素濃度に比例してお
り、結合塩素有りと判断された場合、これを制御量とし
てIB−IA=ISになるまで繰返しプログラムを実行
し制御弁4のコントロールを行なう。塩素注入量が増加
して、IB−IAが設定値IS以下になったときがブレ
ークポイントで、これ以降、加電圧をVAに戻し遊離塩
素濃度の制御を行なう(ステップ(5))。尚、ステッ
プ(3)において結合塩素有りと判断した場合、信号処
理部8より接点信号SAを発生し塩素処理は未だ適性動
作状態に入っていないことを表わす。このような結合塩
素のチェックは測定開始時、及び遊離塩素濃度の制御の
途中で行なわれる。
<発明の効果> 本発明によれば、結合塩素モニタ機能が付いたので、結
合塩素に感度を持った残留塩素計を塩素処理装置に使用
しても、遊離塩素が含まれないにも拘らず遊離塩素が充
分に存在するといった誤った判断をすることがなく適切
な制御が行える。
合塩素に感度を持った残留塩素計を塩素処理装置に使用
しても、遊離塩素が含まれないにも拘らず遊離塩素が充
分に存在するといった誤った判断をすることがなく適切
な制御が行える。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明実施例装置を示す構成図、第2図は本発
明実施例装置の動作を説明するフローチャート、第3図
は本発明実施例装置の動作説明図、第4図はブレークポ
イント・コントロールを説明する概念図である。 1……測定セル、1c……回転電極、1d……比較電
極、2……液槽、3……塩素ガスボンベ、4……制御
弁、5……定流量ポンプ、6……電流電圧変換器、8…
…信号処理部、10……メータ、12……加電圧発生回
路、S……被測定液、I……測定電流
明実施例装置の動作を説明するフローチャート、第3図
は本発明実施例装置の動作説明図、第4図はブレークポ
イント・コントロールを説明する概念図である。 1……測定セル、1c……回転電極、1d……比較電
極、2……液槽、3……塩素ガスボンベ、4……制御
弁、5……定流量ポンプ、6……電流電圧変換器、8…
…信号処理部、10……メータ、12……加電圧発生回
路、S……被測定液、I……測定電流
Claims (1)
- 【請求項1】被測定液に浸漬された回転電極と比較電極
との間にプラトー電流を形成する加電圧を印加し、電極
間に流れる電流から被測定液中の遊離塩素濃度を測定す
る残留塩素計において、 a.前記遊離塩素濃度測定測定用の加電圧並びに前記プ
ラトーを与える電圧範囲内の電圧で前記加電圧と異なる
チェック用の加電圧を発生する加電圧発生手段と、 b.非測定時において前記電極間に前記遊離塩素濃度測
定用の加電圧と前記チェック用の加電圧とを加え、これ
ら2種類の加電圧を印加したとき流れる電流を検出しこ
れら電流の差を監視する手段 とを設け、前記電流の差の大きさから前記測定液中の結
合塩素の存在を検知するようにした結合塩素モニタ機能
付き残留塩素計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63308143A JPH0635952B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 結合塩素モニタ機能付き残留塩素計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63308143A JPH0635952B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 結合塩素モニタ機能付き残留塩素計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02154142A JPH02154142A (ja) | 1990-06-13 |
JPH0635952B2 true JPH0635952B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=17977409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63308143A Expired - Lifetime JPH0635952B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 結合塩素モニタ機能付き残留塩素計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635952B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3459168B2 (ja) * | 1997-11-18 | 2003-10-20 | 株式会社クボタ | 塩素濃度測定装置 |
JP6372302B2 (ja) * | 2014-10-20 | 2018-08-15 | 東亜ディーケーケー株式会社 | 遊離残留塩素測定装置 |
JP7302556B2 (ja) * | 2020-09-03 | 2023-07-04 | 横河電機株式会社 | 測定装置 |
-
1988
- 1988-12-06 JP JP63308143A patent/JPH0635952B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02154142A (ja) | 1990-06-13 |
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