JPH0635850Y2 - 索道機における脱索防止装置 - Google Patents

索道機における脱索防止装置

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JPH0635850Y2
JPH0635850Y2 JP1989144494U JP14449489U JPH0635850Y2 JP H0635850 Y2 JPH0635850 Y2 JP H0635850Y2 JP 1989144494 U JP1989144494 U JP 1989144494U JP 14449489 U JP14449489 U JP 14449489U JP H0635850 Y2 JPH0635850 Y2 JP H0635850Y2
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勝昭 磯部
秀男 山下
宗作 近江
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川鉄鉄構工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本考案は、搬器が握索懸吊された索条を受索輪装置又は
圧索輪装置の索輪群により走行自在に支持させるように
したスキーリフトやゴンドラリフト等の固定循環式及び
自動循環式の索道機において、索輪からの索条の脱落を
防止するための脱索防止装置に関するものである。
【従来の技術】
この種の索道機にあっては、索条をその走行経路の複数
個所に配置した受索輪装置又は圧索輪装置により走行自
在に支持させている。例えば、走行経路が凹状に屈曲す
る個所では、索条の上面側を圧索輪装置の索輪群で支持
し、これ以外の個所では、索条の下面側を受索輪装置の
索輪群で支持するようにしている。そして、索条には搬
器が握索懸吊されているが、その搬器の握索部は、一般
に、索条の上面及び一側面に係合するロンググリップ
と、索条の他側面に係合して、ロンググリップとの協働
作用により索条を掴持するショートグリップと、ロング
グリップの両端部に上下揺動自在に連結されて、索条の
曲率変化に拘らず常に索条上面に添接する一対のフラッ
プとを具備してなる(第3図及び第6図参照)。ロング
グリップの上面は索輪の索条係合溝に係合しうる形状と
されているが、このグリップ上面と握索部両側の索条上
面部分とはフラップ上面に形成された傾斜面を介して円
滑に連繋されている。而して、搬器の握索部は、受索輪
装置に対しては、両グリップの下端部から突出せる索条
の下面部分が受索輪の索条係合溝に係合した状態で、ま
た圧索輪装置に対しては、圧索輪がロンググリップ及び
フラップ上を相対転動しながら、夫々通過する。後者の
場合、圧索輪はフラップの存在により索条上面からロン
ググリップ上面へ更に該上面から索条上面へと円滑に相
対移動されることになり、握索部通過による衝撃を可及
的に緩和しうるように工夫されている。また、索輪の索
条係合溝の深さは、上記した握索部の通過を支障なく行
いうるように比較的浅く設定されており、索条はその断
面における極く一部が索輪の索条係合溝に係合されるに
すぎない。 ところで、このような索道装置にあっては、上記した如
く索輪の索条係合溝深さが浅く、その索条への係合量が
僅かであり、しかも受索輪装置及び圧索輪装置が索条を
上下両側から支持するものでないことから、搬器の握索
部が索輪群を通過するときの衝撃や風(横風や吹き上
げ)等の影響により索条が振動するようなことがある
と、索条が索輪の索条係合溝から脱落する虞れがあり、
運転効率,安全性の面から何等かの脱索防止手段を設け
ておく必要がある。 そこで、近時、かかる脱索を防止する装置として、索条
を挾んで索輪群に対向する一の脱索防止輪を上下揺動自
在に設けて、この脱索防止輪をバネにより索条押圧方向
に附勢させるようにしたものが提案されている。 この脱索防止装置によれば、索輪と脱索防止輪とで索条
を上下から相互に押圧するため、搬器の握索部が索輪群
を通過するときの衝撃や風等の影響による索条の振動を
抑制し、索輪からの脱索を防止することができる。そし
て、脱索防止輪は握索部によりバネに抗して反索条押圧
方向つまり索条から離間する方向に変位せしめられるか
ら、握索部の通過も前記した索輪通過と同様に支障なく
行われる。つまり、搬器の握索部は、脱索防止輪が圧索
輪群に対向して設けられる場合には、前記圧索輪通過時
におけると同様にして、また脱索防止輪が受索輪群に対
向して設けられる場合には、前記受索輪通過時における
と同様にして、脱索防止輪を通過する。
【考案が解決しようとする課題】
しかし、かかる脱索防止装置にあっては、これを受索輪
装置設置個所又は圧索輪装置設置個所の何れに設けた場
合にも、握索部の通過時においては脱索防止機能が有効
に発揮されず、索輪からの脱索を確実に防止できないと
いった欠点があった。 すなわち、受索輪設置個所に設けた脱索防止装置にあっ
ては、握索部が脱索防止輪を通過する間においては、脱
索防止輪がフラップにより索条から離間せしめられて、
索条を直接には押圧しないことになる。またフラップ
は、ロンググリップに上下揺動自在に連結されたもので
あるから、脱索防止輪により索条方向に押圧されている
ときにも、索条の振動に伴って激しく振動されることに
なる。 したがって、脱索防止輪はフラップを介して間接的に索
条を押圧しているとはいえ、脱索防止輪による押圧力を
索条に直接作用させた場合に比して、その脱索防止機能
はどうしても低下することになる。その結果、握索部が
脱索防止輪を通過する間においては、握索部が通過しな
い場合つまり握索部が存在しない索条部分が通過する場
合(以下「索条単一部分通過時」という)に比して索条
が激しく振動することから、更に加えて風等の影響を受
けるようなことがあると、索条が受索輪から脱落する虞
れがある。 また、脱索防止装置を圧索輪装置設置個所に設けた場
合、握索部が脱索防止輪を通過するときには、索条にこ
れを圧索輪から離間させる方向に搬器荷重が作用して、
脱索防止輪による索条の圧索輪への押圧力が低減され
る。したがって、上記した場合と同様に、風等の影響に
より脱索する虞れがある。 ところで、このような握索部の通過時における脱索防止
機能の低下は、上記した脱索防止装置を並設しておくこ
とによって防止できるものと考えられる。すなわち、二
組の脱索防止輪を揺動自在に設けて、各脱索防止輪を各
々バネにより索条押圧方向に附勢させておくのである。 このようにしておけば、握索部が一方の脱索防止輪を通
過するときにも、他方の脱索防止輪は握索部の通過によ
る悪影響を受けず、これによる脱索防止機能が索条単一
部分通過時におけると同様に発揮されるから、握索部の
通過時においても脱索防止機能の低下は防止できる。 但し、握索部の通過時においては上記した如く索条単一
部分通過時に比して索条振動が激しいことから、握索部
が通過しない他方の脱索防止輪によって脱索防止を確実
に行いうるためには、その索条押圧力が上記索条振動に
対処できるに充分なものでなければならず、索条単一部
分通過時において必要充分とされる程度では不充分であ
る。 しかし、各脱索防止輪の索条押圧力つまりバネの附勢力
をこのような条件が満足されるように設定しておくこと
(必要以上に高バネ係数のバネを使用すること)は、製
作経済上好ましいことではないし、機能上からも問題が
ある。例えば、索条単一部分通過時における索条押圧力
が過大となって、索輪の索条係合溝構成部分(通常、ゴ
ム環が嵌着されている)を容易に摩耗,損傷させたり、
索条走行に対する索輪抵抗が増大して索条の駆動モータ
を必要以上に大容量のものとしなければならなくなった
り、索輪の支持構造に悪影響を及ぼすといった問題を生
じる。また、握索部の通過により脱索防止輪が索条から
離間する方向に変位せしめられると、その変位量に対応
してバネが変形(例えば、圧縮バネでは縮小変形、引張
バネでは伸長変形)してその附勢力が増大することか
ら、脱索防止輪による握索部の通過抵抗が必要以上に大
きくなって、握索部の円滑な通過が妨げられる虞れがあ
る。 本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、握索
部の通過時であると否とに拘らず、更に風等の影響を受
けると否とに拘らず、常に、受索輪装置又は圧索輪装置
からの脱索を確実且つ良好に防止しうる脱索防止装置を
提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
この課題を解決した本考案の脱索防止装置は、索条を挾
んで索輪群に対向する位置に、索条に沿って並列する一
対の脱索防止輪を、各々独立して上下揺動自在に支持す
ると共に、両脱索防止輪間に、両脱索防止輪を索条へと
押圧させる方向に附勢する共通の弾性部材を介装して、
この弾性部材により、両脱索防止輪を、一方の脱索防止
輪が索条から離間する方向に変位せしめられたときに他
方の脱索防止輪の弾性部材による索条への押圧力が増大
されるように、連動連結させたものである。
【作用】
搬器の握索部が通過しない索条単一部分通過時において
は、両脱索防止輪は共に索条を索輪方向に押圧して、風
等の影響による索条振動を抑制し、受索輪装置又は圧力
索輪装置からの脱索を防止する。 ところで、両脱索防止輪に索条押圧力を付与する弾性部
材としては、索条単一部分通過時において脱索防止機能
を適正に発揮しうるに必要且つ充分な附勢力が得られる
ようなものが選定される。 そして、握索部が何れか一方の脱索防止輪(以下「第1
脱索防止輪」という)を通過する場合には、第1脱索防
止輪が握索部により弾性部材の附勢力に抗して索条から
離間する方向(以下「反索条押圧方向」という)に変位
せしめられて、握索部の通過を許容する。 このとき、両脱索防止輪が、各別の弾性部材ではなく共
通の弾性部材により索条押圧方向に附勢されており、且
つ第1脱索防止輪の反索条押圧方向への変位に伴って他
方の脱索防止輪(以下「第2脱索防止輪」という)が索
条へと押し付けられる方向(以下「索条押圧方向」とい
う)へと変位されるような連動関係にあることから、第
1脱索防止輪が反索条押圧方向に変位せしめられると、
これに伴って弾性部材の附勢力が増大せしめられ、第2
脱索防止輪による索条への押圧力が索条単一部分通過時
より増大されることになる。 ところで、索輪群で支持された索条部分は強力に緊張さ
れており、しかも索条自体が鋼製の極めて剛性度の高い
ものであるから、この索条部分は第2脱索防止輪による
程度の押圧力によっては撓んだり変形したりするような
ことがない。したがって、第1脱索防止輪の反索条押圧
方向への変位によっては第2脱索防止輪の索条押圧方向
への変位は実質的に生じないから、両脱索防止輪が上記
したような連動関係にあると、第2脱索防止輪による索
条押圧力が増大すると、その反作用により第1脱索防止
輪による押圧力も増大することになる。 したがって、上記した如く弾性部材による附勢力が索条
単一部分通過時を基準として設定されているにも拘ら
ず、第2脱索防止輪が索条単一部分通過時より増大され
た押圧力をもって索条を直接的に押圧して、より強力な
脱索防止機能を発揮すると共に、同様に増大された押圧
力をもって第1脱索防止輪が握索部のフラップを介して
間接的に索条を押圧し、握索部の通過による脱索防止機
能の低下を可及的に防止することができる。その結果、
索条単一部分通過時に比して索条振動が激しくなる握索
部の通過時においても、風等の影響を受けると否とに拘
らず、索条の索輪からの脱落を確実に防止することがで
きる。 なお、第1脱索防止輪による握索部の通過抵抗は、弾性
部材の附勢力が索条単一部分通過時を基準として設定さ
れていることから、握索部の円滑な通過を阻害する程度
にまで大きくなることはない。
【実施例】
以下、本考案の構成を第1図〜第7図に示す実施例に基
づいて具体的に説明する。 第1図及び第3図において、1は搬器(その握索部2の
み図示)が握索懸吊された搬器移送用の索条、3は索条
1を走行自在に支持する受索輪装置、4は索条1の受索
輪装置3からの脱落を防止する脱索防止装置である。と
ころで、搬器の握索部2は冒頭で述べた如き構成をなす
もので、第3図及び第6図に示す如く、索条1の上面及
び一側面に係合するロンググリップ2aと、索条の他側面
に係合して、ロンググリップ2aとの協働作用により索条
1を掴持するショートグリップ2bと、ロンググリップ2a
の両端部に上下揺動自在に連結されて、索条1の曲率変
化に拘らず常に索条1の上面に添接する一対のフラップ
2c,2cとを具備してなる。なお、搬器がゴンドラ等の大
形のものである場合には、安全対策上、上記構成の握索
部を二組並列させて使用する。 受索輪装置3は、従来公知のものであるからその詳細は
省略するが、第1図及び第3図〜第6図に示す如く、鉄
塔等の装置基台5に主バランサフレーム6の中央部を軸
支6aし、この主バランサフレーム6の両端部に副バラン
サフレーム7,7の中央部を軸支7a,7aし、更に各副バラン
サフレーム7の両端部に索輪8,8を回転自在に軸支8a,8a
した4輪イコライザー構造に構成されている。各索輪8
の周面部には環状の索条係合溝8bが形成されていて、索
条1の下面部を係合支持するようになっている。 脱索防止装置4は、第1図〜第7図に示す如く、一対の
脱索防止輪9,9と連動連結機構10とを具備してなる。な
お、以下の説明においては、便宜上、両脱索防止輪のう
ち第1図における左側つまり搬器進入側のものを第1脱
索防止輪9、右側のものを第2脱索防止輪9′という。 各脱索防止輪9は、索条1を挾んで索輪群8…に対向す
る位置つまり索条1の直上位に配設されており、前記主
バランサフレーム6に上下揺動自在に支持されている。 すなわち、主バランサフレーム6の中央上面部には横断
面コ字状の支柱11が立設されており、この支柱11の上端
部には一対の支軸12,12を突設させたブラケット13が固
着されている。各支軸12には、揺動アーム14の基端部が
揺動自在に支持されている。すなわち、各揺動アーム14
は、平行する一対の揺動板14a,14aの基端部分間を軸受
部14b及び補強板14cで一体連結してなるもので、軸受部
14bをニードルベアリング15を介して支軸12に挿通保持
させることにより、支柱11に上下揺動自在に支持されて
いる。而して、各脱索防止輪9は、揺動アーム14の先端
部に回転自在に軸支9aされていて、隣合索輪8,8間の索
条1部分を下方に押圧する下降位置(第1図及び第5図
位置)と索条1から上方に離間して搬器の握索部2を通
過させうる上昇位置(第1脱索防止輪9についての第3
図及び第6図位置)とに亘って上下揺動自在に支持され
ている。各脱索防止輪9は前記索輪8と同一構造をなす
ものであって、その周面の索条係合溝9bに索条1の上面
部を係合させうるようになっている。ところで、各脱索
防止輪9の索条押圧点は、各副バランサフレーム7の揺
動支点7aの直上位に位置されていて、受索輪装置3に支
持された索条部分の曲率変化つまり副バランサフレーム
7のローリング揺動によって脱索防止輪9による索条押
圧力が大きく変化しないように工夫されている。なお、
支軸12,12の先端部間の距離は連結板16により一定に保
持されている。 連動連結機構10は、各揺動アーム14における揺動支点12
の上方部位に揺動自在に軸支14dされた一対のバネ受体1
7,17と、両バネ受け体17,17間に介装された共通の弾性
部材たる圧縮コイルバネ18と、バネ18の伸長量を規制す
る一対の規制杆19,19とを具備して、両脱索防止輪9,9′
をバネ18を介して略シーソ状に連動させうるように連動
連結している。 各バネ受け体17は、揺動アーム14に軸支14dされた角柱
状の軸支部17aとバネ18端を受止める円板状のバネ受け
部17bとバネ18を緩嵌保持する円筒状の保持部17cとを備
えた形状に一体成形されたものである。バネ18はバネ受
け体17,17を相互に離間する方向に押圧して、両脱索防
止輪9,9′を前記下降位置に附勢保持する。バネ18のバ
ネ係数は、索条単一部分通過時において脱索防止輪9,
9′による脱索防止機能が適正に発揮されるに必要且つ
充分な附勢力が得られるように設定されている。規制杆
19,19は、その各端部間を取付けた規制板19aを各バネ受
け体17の軸支部17aに衝合させることによって、バネ18
の伸長量を規制する。 以上のように構成された脱索防止装置4によれば、搬器
の握索部2が通過しない索条単一部分通過時において
は、両脱索防止輪9,9′が前記下降位置に附勢保持され
て、索条1を索輪8…間において下方に押圧し、その脱
索を防止する(第1図及び第5図参照)。 また、握索部2が第1脱索防止輪9を通過する場合に
は、第1脱索防止輪9が握索部2によりバネ18に抗して
前記上昇位置に変位せしめられ、握索部2の通過を許容
する(第3図及び第6図参照)。 このとき、前述した如く脱索防止輪による押圧作用によ
っては索条1は殆ど変形しないことから、第1脱索防止
輪9の変位によりバネ18が圧縮されることによって、各
脱索防止輪9,9′による押圧力は索条単一部分通過時よ
り増大せしめられる。したがって、バネ18による附勢力
が索条単一部分通過時を基準として設定されているにも
拘らず、第2脱索防止輪9′による脱索防止機能が索条
単一部分通過時より強力に行われ、且つフラップ2cの介
在による第1脱索防止輪9の脱索防止機能低下が極力防
止されることになり、索条単一部分通過時に比して索条
振動が激しくなる握索部2の通過時においても脱索が確
実に防止される。 そして、握索部2が第1脱索防止輪9を通過すると、第
1脱索防止輪9はバネ18により前記上昇位置から下降位
置に復帰せしめられる(第1図及び第5図参照)。この
とき、第2脱索防止輪9′は索条1を押圧した状態にあ
るから、第1脱索防止輪9が左側のフラップ2cから握索
部左側の索条上面部分へと相対通過するときの衝撃に対
しても、良好に対処できる。 なお、握索部2が第2脱索防止輪9′を通過する場合に
も、上記したと同様の作用により、脱索が確実に防止さ
れる。 ところで、本考案に係る脱索防止装置10は上記実施例に
限定されるものではなく、本考案の基本原理を逸脱しな
い範囲内において種々の変更,改良が可能である。 例えば、脱索防止輪9,9′の連動連結機構4ないし揺動
支持機構は、第8図又は第9図に示す如く構成すること
ができる。 すなわち、第8図に示すものでは、主バランサフレーム
6の揺動支軸6aに揺動杆20を揺動自在に取付け、この揺
動杆20に揺動体21の中央部を上下動自在に挿通支持さ
せ、この揺動体21の両端部に脱索防止輪9,9′を軸支9a,
9aさせ、揺動杆20に揺動体21を下方に押圧させる圧縮コ
イルバネ18を嵌挿してある。 かかる構成によれば、索条単一部分通過時には両脱索防
止輪9,9′が共に索条1を押圧する位置に附勢保持され
(実線図示)、握索部2の通過時には、一方の脱索防止
輪9が索条1から離間され、これに伴ってバネ18が圧縮
されて、脱索防止輪9,9′による押圧力が増大すること
になる(鎖線図示)。なお、かかる構成においては、圧
縮バネ18に替えて引張バネを使用することもできる。 また、第9図に示すものでは、索条1の上位に一対のシ
リンダ部22a,22aを備えた密閉容器22を設け、各シリン
ダ部22aにピストン23を上下動自在に嵌挿保持し、各ピ
ストン23に脱索防止輪9を軸支し、更に密閉容器22内に
弾性部材たる空気等の圧縮性流体18′を封入してある。 かかる構成によれば、索条単一部分通過時には両脱索防
止輪9,9′が共に索条1を押圧する位置に附勢保持され
(実線図示)、握索部2の通過時には、一方の脱索防止
輪9が索条1から離間され、これに伴って圧縮性流体1
8′が圧縮されて、脱索防止輪9,9′による押圧力が増大
することになる(鎖線図示)。 また、上記各実施例においては、各脱索防止輪9を隣接
する索輪8,8間の索条1部分に当接するように配置した
が、各脱索防止輪9は索輪8に支持されている索条1部
分を押圧しうる位置に配して、索条1を索輪8とで直接
的に挟圧しうるようにしてもよい。 さらに、本考案に係る脱索防止装置4は、上記各実施例
に示す如き受索輪装置3からの脱索を防止するものとし
て適用する他、圧索輪装置(図示せず)からの脱索を防
止するものとしても適用できる。この場合、各脱索防止
輪9は索条1の下位に配置される。勿論、適用する受索
輪装置3ないし圧索輪装置の索輪数は任意である。索輪
数が多い場合には、脱索防止装置4を複数並設するよう
にしてもよい。
【考案の効果】
以上の説明からも容易に理解されるように、本考案の脱
索防止装置によれば、搬器握索部の円滑な通過を妨げる
ことなく、如何なる状態においても索条の受索輪装置又
は圧索輪装置からの脱落を確実に防止できる。 しかも、本考案の脱索防止装置は、一対の脱索防止輪を
設けたものであるにも拘らず、これらを共通の弾性部材
で附勢させるようにしたから、一の脱索防止輪を有する
従来装置に比しても、装置構造が徒に複雑化,大型化せ
ず、極めて実用性に富むものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本考案に係る脱索防止装置の一実施例
を示したもので、第1図は装置の正面図、第2図は同平
面図、第3図は搬器の握索部が通過するときの状態を示
す第1図相当の正面図、第4図は第1図のIV−IV線に沿
う横断平面図、第5図は第1図のV−V線に沿う拡大縦
断側面図、第6図は第3図のVI−VI線に沿う拡大縦断側
面図、第7図は第5図のVII−VII線に沿う要部の拡大縦
断正面図であり、第8図は他の実施例を示す概略正面図
であり、第9図は更に他の実施例を示す概略正面図であ
る。 1…索条、2…搬器の握索部、3…受索輪装置、4…脱
索防止装置、8…索輪、9…脱索防止輪、10…連動連結
機構、18…圧縮コイルバネ(弾性部材)、18′…圧縮性
流体(弾性部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬器が握索懸吊された索条を受索輪装置又
    は圧索輪装置の索輪群により走行自在に支持させるよう
    にした索道機において、索条を挾んで索輪群に対向する
    位置に、索条に沿って並列する一対の脱索防止輪を、各
    々独立して上下揺動自在に支持すると共に、両脱索防止
    輪間に、両脱索防止輪を索条へと押圧させる方向に附勢
    する共通の弾性部材を介装して、この弾性部材により、
    両脱索防止輪を、一方の脱索防止輪が索条から離間する
    方向に変位せしめられたときに他方の脱索防止輪の弾性
    部材による索条への押圧力が増大されるように、連動連
    結させたことを特徴とする索道機における脱索防止装
    置。
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