JPH0635789U - 空圧回路の脈圧緩衝装置 - Google Patents

空圧回路の脈圧緩衝装置

Info

Publication number
JPH0635789U
JPH0635789U JP7844292U JP7844292U JPH0635789U JP H0635789 U JPH0635789 U JP H0635789U JP 7844292 U JP7844292 U JP 7844292U JP 7844292 U JP7844292 U JP 7844292U JP H0635789 U JPH0635789 U JP H0635789U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse pressure
compressed air
piston
chamber
elastic member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7844292U
Other languages
English (en)
Inventor
芳宏 三ツ橋
Original Assignee
株式会社ナブコ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ナブコ filed Critical 株式会社ナブコ
Priority to JP7844292U priority Critical patent/JPH0635789U/ja
Publication of JPH0635789U publication Critical patent/JPH0635789U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 空圧回路の大きな容積を必要とする緩衝空間
を小さな装置に代えて、装置を小型化する。 [構成] 脈圧緩衝装置1は圧縮空気浄化装置2とエア
コンプレッサ3との間に管路4、5を介して接続されて
いる。脈圧緩衝装置1はピストン7により脈圧緩衝室
と弾性室10とに区画され、弾性室10には第1及び
第2の弾性部材8、9が設けられている。エアコンプレ
ッサ3から圧縮空気の脈圧が入口13を介して脈圧緩衝
16に供給されると、ピストン7が右方へ押動される
ことにより、第1の弾性部材8がこの脈圧を緩衝し、更
に大きな脈圧であれば、第2の弾性部材9が脈圧を緩衝
するこれにより、エアコンプレッサ3からの圧縮空気の
脈圧が減衰、且つ整流される。圧縮空気浄化装置には減
衰、且つ整流された圧縮空気が供給される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両のエアブレーキ等の空圧回路に用いられる脈圧緩衝装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
実開昭64−12628号公報に開示されている従来の圧縮空気乾燥装置は、 外部に配設されたエアコンプレッサを駆動させると圧縮空気が供給されるように なっている。この圧縮空気乾燥装置に緩衝空間が形成されているのは、エアコン プレッサから圧縮空気が供給されるとき、エアコンプレッサの構造から圧縮空気 乾燥装置に、整流された圧縮空気を供給することができず、圧力の大きい圧縮空 気と圧力の小さい圧縮空気の脈圧となって圧縮空気乾燥装置に供給されるためで ある。圧縮空気乾燥装置の乾燥室にこの圧縮空気の脈圧が導入されると、乾燥室 に充填されている乾燥剤が圧縮空気の強い圧力を受け、摩擦などにより粉化して しまう。また、圧縮空気乾燥装置やフィルタ装置などを含んだ圧縮空気浄化装置 では、フィルタ装置に、例えばアルミニウム等の金属製フィルタを使用したもの であれば、脈圧により金属フィルタが損傷して空圧回路に金属粉が流出すること もある。このため、圧縮空気乾燥装置は乾燥室の手前に緩衝空間が設けられてい る。他方、エアコンプレッサからの脈圧を防止する方法として、緩衝空間に代え て圧縮空気乾燥装置とは別体にボリュウムとしてのタンクを設け、脈圧をこれで 減衰してから圧縮空気を圧縮空気乾燥装置に供給する方法も用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、圧縮空気乾燥装置と一体的に緩衝空間を設けると、大きな容積 を必要とし、装置が大型化してしまい、また圧縮空気乾燥装置と別体にしてボリ ュウムを設けても、このボリュウムの大きな取り付けスペースを必要とし、いず れにしてもこの空圧回路に大きな取り付けスペースを必要とする緩衝空間を設け なければならず、装置は大型化していた。
【0004】 本考案は上記問題に鑑みてなされ、コンプレッサからの圧縮空気の脈圧を減衰 させるために大きな緩衝空間を設ける必要のない空圧回路の脈圧緩衝装置を提供 することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的は、内部に空所を形成した本体と、前記空所内に摺動可能に配置さ れ脈圧緩衝室を区画するピストンと、前記脈圧緩衝室に連絡して各々形成されエ アコンプレッサに接続される入口および圧縮空気浄化装置に接続される出口と、 前記脈圧緩衝室内の空気圧に抗して前記ピストンを付勢する弾性部材とを有して なる空圧回路の脈圧緩衝装置によって達成される。
【0006】
【作用】
圧縮空気浄化装置とエアコンプレッサとの空圧回路の間に脈圧緩衝装置を設け 、エアコンプレッサから発生した圧縮空気の脈圧を脈圧緩衝装置内に配設された ピストンが受け、これによりピストンは弾性部材に付勢されるが、圧縮空気の脈 圧が大きい時には脈圧緩衝室の容積が大となり、且つピストンが弾性部材と緩衝 するため、脈圧緩衝室の出口から排出される圧縮空気の脈圧が減衰され、圧縮空 気浄化装置に減衰、且つ整流された圧縮空気が供給される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例による空圧回路の脈圧緩衝装置について図面を参照して 説明する。
【0008】 図1は本考案の実施例の空圧回路の脈圧緩衝装置の配置関係を示す図である。 図示されているように脈圧緩衝装置1はエアコンプレッサ3と圧縮空気浄化装置 2との間に管路4、5を介して配設されている。
【0009】 図2に示されているように、脈圧緩衝装置1は筒状のシリンダボディ6の内部 に形成された空所であるシリンダ孔6a内にピストン7が摺動可能に配設され、 シリンダボディ6のシリンダ孔6a内を脈圧緩衝室16と弾性室10とに区画す る。ピストン7は図において、周部に1つの凹所18が形成され、この凹所18 にはストッパボルト11がシリンダボディ6の周壁部を貫通して挿通されている 。ピストン7は図示されているような復動位置にあるときは、凹所18の左端部 からボルト11のねじ部の外周までの大きさが、図示されるように隙間T1 の大 きさだけ開けて設けられている。すなわち、ピストン7は右方へT1 だけ移動す ると、ストッパボルト11と係合することにより往動位置が規制される。
【0010】 脈圧緩衝室16には、左端部に圧縮空気の導入口である入口13がピストン7 と対向して設けられ、この入口13はエアコンプレッサ3と管路4を介して接続 されている。また、脈圧緩衝室16の下方には圧縮空気の導出口である出口14 が設けられ、出口14は管路5を介して、例えば圧縮空気乾燥装置などの圧縮空 気浄化装置2と接続されている。ピストン7の左端面の軸心上には円柱状の突起 部15が形成され、この突起部15とシリンダボディ6の内周壁との間には、ゴ ム製のカップシール12が取り付けられ、脈圧緩衝室16内に導入される圧縮空 気が弾性室10側に流出しないようにしている。
【0011】 他方、ピストン7の右方に区画された弾性室10には、シリンダボディ6の中 心軸上にゴム製で円柱状の第1の弾性部材8がシリンダ孔6aの底部に設けられ 、ピストン7の右端部に一体的に設けられているピストンガイド7aに形成され た凹部7bと僅かな隙間を開けて、この凹部7bに嵌合して配設されている。ピ ストン7が復動位置にあるときは、ピストン7の凹部7bの底部と弾性部材8の 左端面と隙間T2 が開けられている。弾性部材8の周部にはゴム製で環状の第2 の弾性部材9が同じくシリンダ孔6aの底部に設けられ、ピストン7が復動位置 にあるときは、ピストン7の凹部7bの底部と弾性部材9の左端面との間に隙間 T3 が開けられている。
【0012】 これらの隙間T1 、T2 、T3 はT1 >T3 >T2 の関係があり、ピストン7 が右方へ往動すると、これらの隙間T2 が最小であることから、第1の弾性部材 8がピストン7の凹部7bの底部と当接し、次にピストン7の右端部7cが第2 の弾性部材9と当接する。第1の弾性部材8と第2の弾性部材9との関係は、ピ ストン7の左端面が7kgf/cm2 以上の力を受けた時には、ピストン7が第 1の弾性部材8を押圧し、更に大きな力を受けると、次いでピストン7の右端部 7cが第2の弾性部材9を圧縮する。弾性室10の下方には外気と通じる通孔1 7が設けられ、ピストン7の往復動による弾性室10の容積の変化に応じた、空 気の吸排を行なう。
【0013】 以上、本考案の実施例による空圧回路の脈圧緩衝装置の構成について説明した が、次にその作用について説明する。
【0014】 エアコンプレッサ3が駆動すると、管路4を介して脈圧緩衝装置1の入口13 に圧縮空気が供給される。上述したように、この圧縮空気はエアコンプレッサ3 から直接供給される圧力の大きい圧縮空気と、圧力の小さい圧縮空気が交互に供 給される脈圧である。入口13はピストン7の左端面、すなわち背面と対向して 配設されているので、殆どの圧縮空気がこの背面を押圧してから出口14へ排出 される。圧縮空気の脈圧が差程大きくない場合、ピストン7は凹部7bの底部が 第1の弾性部材8を押圧するが、ピストン7の右端部7cは第2の弾性部材9と は当接しない。しかし、この小さな脈圧はピストン7を押圧して第1の弾性部材 8を圧縮することにより、脈圧緩衝室16の容積が大きくなるとともに、弾性部 材8にエネルギーが吸収され脈圧が減衰、且つ整流され、圧縮空気の出口14か らは、この整流された圧縮空気が管路5を介して圧縮空気浄化装置2に供給され る。
【0015】 エアコンプレッサ3から7kgf/cm2 以上の比較的大きな圧縮空気の脈圧 をピストン7の背面が受けると、ピストン7は第1の弾性部材8を押圧し、更に 右端面7cが第2の弾性部材9を押圧する。この大きな脈圧は第1及び第2の弾 性部材8、9を圧縮することにより、脈圧緩衝室16の容積が大きくなるととも に、大きな脈圧の圧力部分のエネルギーが弾性部材8、9に吸収されて、整流さ れた圧縮空気が出口14から圧縮空気浄化装置2に供給される。
【0016】 このように、本実施例の脈圧緩衝装置1は脈圧の圧力部分のエネルギーを弾性 部材8、9が吸収することにより脈圧は減衰されて、整流された圧縮空気が出口 14から管路5に導出される。尚、凹所18とボルト11との係合部は、ピスト ン7が弾性部材8、9の反発力を受けて左方の出口14まで戻されると、カップ シール12がこれらの間に介在しなくなることから、出口14と通孔17との間 がシールされなくなったり、出口14の左端部にカップシール12が挟まれるこ とを防止するため、その左方位置を規制し、またピストン7が右方に行き過ぎて 弾性部材8、9を潰すことないようにするため、その右方位置が規制される。
【0017】 圧縮空気浄化装置2では小さな容積の脈圧緩衝装置1が圧縮空気の脈圧を脈圧 緩衝室で減衰、且つ整流して、従来例で説明した乾燥室に導入され、室内に充填 されている乾燥剤が粉化されることはないので、空圧回路内に粉化された乾燥剤 が流出するようなことが無くなる。また、フィルタ装置の金属粉が空圧回路に流 出することが防止でき、油分や異物のない浄化された圧縮空気が空気貯槽に供給 される。
【0018】 このように、本考案の空圧回路の脈圧緩衝装置1によれば、従来の大きな容積 を必要とする緩衝空間を空圧回路に設ける必要がなく、これに代えて小さな容積 でなる脈圧緩衝装置1を設けることで、エアコンプレッサ3からの脈圧を減衰、 且つ整流することができる。
【0019】 以上、本発明の実施例について説明したが、勿論、本発明はこれに限定される ことなく、本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0020】 例えば、以上の実施例では圧縮空気浄化装置2と脈圧緩衝装置1とを管路5を 介して接続させて設けているが、管路5を省略して圧縮空気浄化装置2と脈圧緩 衝装置1を一体的に設けてもよい。
【0021】 また、以上の実施例では緩衝室10に設けられている弾性部材8、9をゴム性 のものとしたが、弾性部材であればスプリングのような弾性部材であってもよい 。また弾性部材を2段にして配設したが、これを1段または3段以上にして配設 してもよい。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の空圧回路の脈圧緩衝装置によれば、エアコンプ レッサからの圧縮空気の脈圧を減圧、且つ整流することができ、大きな緩衝空間 を設ける必要がなくなり、空圧回路を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による空圧回路の脈圧緩衝装置
の配置されている位置を示すシステム概略図である。
【図2】同空圧回路の脈圧緩衝装置の断面図である。
【符号の説明】
1 脈圧緩衝装置 2 圧縮空気浄化装置 3 エアコンプレッサ 7 ピストン 8 弾性部材 9 弾性部材 13 入口 14 出口16 脈圧緩衝室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空所を形成した本体と、前記空所
    内に摺動可能に配置され脈圧緩衝室を区画するピストン
    と、前記脈圧緩衝室に連絡して各々形成されエアコンプ
    レッサに接続される入口および圧縮空気浄化装置に接続
    される出口と、前記脈圧緩衝室内の空気圧に抗して前記
    ピストンを付勢する弾性部材とを有してなる空圧回路の
    脈圧緩衝装置。
JP7844292U 1992-10-16 1992-10-16 空圧回路の脈圧緩衝装置 Pending JPH0635789U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7844292U JPH0635789U (ja) 1992-10-16 1992-10-16 空圧回路の脈圧緩衝装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7844292U JPH0635789U (ja) 1992-10-16 1992-10-16 空圧回路の脈圧緩衝装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0635789U true JPH0635789U (ja) 1994-05-13

Family

ID=13662166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7844292U Pending JPH0635789U (ja) 1992-10-16 1992-10-16 空圧回路の脈圧緩衝装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0635789U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278516A (ja) * 2007-06-25 2007-10-25 Kobe Steel Ltd 圧力脈動吸収装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278516A (ja) * 2007-06-25 2007-10-25 Kobe Steel Ltd 圧力脈動吸収装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4370096B2 (ja) 油圧エネルギ貯蔵システム
JP2001513724A (ja) 圧力流体アキュムレータ
US4271869A (en) Hydropneumatic pressure reservoir assembly
US20020033094A1 (en) Damping arrangement for suspension system
CN104010898A (zh) 用于车辆制动系统的压力脉动阻尼器
US4951550A (en) Brake booster with key member having an elastic member
KR920004065B1 (ko) 어큐뮬레이터 및 가변용적섬프 결합체
CN104859619B (zh) 一种汽车减振与制动系统及汽车减振与制动方法
US4086032A (en) Sealed type motor-compressor
JPH0635789U (ja) 空圧回路の脈圧緩衝装置
CN205769262U (zh) 一种汽车继动阀
CN213206389U (zh) 一种具有呼吸结构的螺栓及活塞式弹簧制动缸
US5379593A (en) Liquid pressure source unit for liquid-operated booster
CN208665298U (zh) 一种汽车用转向器的耐磨型输入轴
JP2583414B2 (ja) ショックアブソ−バ
BR0111046A (pt) Dispositivo para a ventilação de uma transmissão
CN215059095U (zh) 行程响应结构的减震器
CN208559318U (zh) 一种防尘的储能弹簧制动气室
JP7483942B2 (ja) アキュムレータおよびアキュムレータを備える車両制動システム
CN210889558U (zh) 油缸的弹簧式缓冲结构以及油缸
CN210218530U (zh) 气压前减震器及车
CN219588004U (zh) 小型巴士制动气室和小型巴士
CN216102062U (zh) 一种车载制动分泵活塞杆的稳定结构
CN208831561U (zh) 断气刹车的单腔弹簧制动室
JPS6330860Y2 (ja)