JPH0635725U - 樹脂製プーリ付き軸受 - Google Patents

樹脂製プーリ付き軸受

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Publication number
JPH0635725U
JPH0635725U JP7167392U JP7167392U JPH0635725U JP H0635725 U JPH0635725 U JP H0635725U JP 7167392 U JP7167392 U JP 7167392U JP 7167392 U JP7167392 U JP 7167392U JP H0635725 U JPH0635725 U JP H0635725U
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JP
Japan
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bearing
outer ring
pulley
resin pulley
resin
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Pending
Application number
JP7167392U
Other languages
English (en)
Inventor
徹也 小田
武志 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Publication of JPH0635725U publication Critical patent/JPH0635725U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/63Gears with belts and pulleys

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  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】製作工数を増やすことなく、軸受と樹脂製プー
リとの滑りを防げるような構造とすること。 【構成】軸受1の外周に合成樹脂製プーリ2を形成して
なる樹脂製プーリ付き軸受において、軸受1の外輪4の
外周面が未研磨とされて、粗い旋削面のままになってい
る。これにより、軸受1の外輪4の粗い外周面の凹凸が
合成樹脂製プーリ2に対して食い込むことになって両者
の固着強度が高まる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軸受外周に樹脂製プーリを一体成形してなる樹脂製プーリ付き軸受 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の樹脂製プーリ付き軸受では、インサート成形により製作さ れるもので、軸受外周に樹脂製プーリが一体的に取り付けられる構成である。
【0003】 通常、軸受に関しては、その内・外輪の内外両周面に対して微細研磨を施して 高精度な平滑化を図る傾向になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、軸受の特に外輪外周面が上述したように平滑とされているため、樹 脂製プーリが強力に固着されにくく、使用中において、軸受と樹脂製プーリとが 滑って相対的に回転しやすくなっている。
【0005】 これに対して、例えば実開昭58−35013号公報や実開昭58−1738 64号公報に示されるように、軸受の外輪外周面に偏心溝や螺旋溝などを形成す ることにより滑りを防ぐことが考えられているが、このような対策だと、前述の 滑りを防止できるものの、軸受外輪を加工するための工程が増える分、コスト高 になる。軸受外輪の強度も低下し、樹脂インサート時に外輪の変形を表すことも ある。
【0006】 本考案は、このような課題を解決するために創案されたもので、製作工数を増 やすことなく、軸受と樹脂製プーリとの滑りを防げるような構造とすることを課 題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような課題を達成するために、本考案は、軸受外周に樹脂製プーリを一体 成形してなる樹脂製プーリ付き軸受において、前記軸受外周面を未研磨の粗面と している。
【0008】
【作用】
本考案は、軸受外輪に対して微細研磨を施して平滑化するという従来からの固 定観念を打破し、外輪外周面の粗さをある程度大きくすることで固着強度をアッ プしようとしたものである。
【0009】 つまり、使用する軸受の外輪外周面に対して微細研磨を施さずに未研磨のまま とすれば、外輪外周面は未研磨の比較的粗い面とされることになり、軸受外輪の 粗い外周面の凹凸が樹脂製プーリに対して食い込むことになり両者の固着強度が 高まるようになる。しかも、軸受の製作工程が従来の対策案のように増やす必要 がなくなる。
【0010】
【実施例】
図1ないし図3に本考案の一実施例を示している。図1中、1は軸受鋼製の軸 受、2は合成樹脂製プーリであり、軸受1をプーリ金型にインサートしておいて 合成樹脂を注入することにより製作される。合成樹脂としては、ポリアミド、ポ リアセタール、ポリフェニレンサルファイド樹脂などの熱可塑性樹脂が好適に用 いられる。
【0011】 軸受1は、例えば内輪3と外輪4と複数のボール5と保持器6とを備える玉軸 受などが用いられる。この外輪4の外周面は、微細研磨が施されておらず、未研 磨面のままとされている。つまり、外輪4の外周面は、旋削面のままになってお り、一般的な軸受の外輪に比べると面粗さが大きくなっている。
【0012】 図3には外輪の表面粗さと滑りトルクとの関係を表すグラフを示している。こ のデータは、図2に示すような形態での実験により得られたものである。すなわ ち、使用する試料10は、PPS樹脂からなる樹脂環12の内周にS55Cから なる金属環11を一体的に嵌合したものである。金属環11および樹脂環12の 軸方向長さが20mmに、また、金属環11の内径が20mm、同外径が24m m、樹脂環12の外径が34mmにそれぞれ設定されている。この試料10を円 筒形のホルダ13に挿入して、このホルダ13に蓋14を取り付けることにより 試料10の樹脂環12の両端面を押さえるとともに、ホルダ13の孔および蓋1 4の孔から露出する試料10の金属環11の両端面をボルト15およびカップナ ット16を連結することにより押さえる。そして、試料10の金属環11の外周 面の粗さ(測定は10点平均粗さ)を適宜変えて、ホルダ13を非回転に固定し た状態でカップナット16がボルト締め付け方向に回転させられるときの負荷を 測定する。この負荷が滑りトルクとなる。
【0013】 図3に示すグラフは、三回の実験値の平均値の特性曲線を表している。このグ ラフにより、外輪4の外周面の面粗さは、20〜70μm〔Rz〕の範囲に設定 するのが好ましいと言える。なぜなら、下限値20μm〔Rz〕は十分な滑りト ルクを示す1000kgf・cmの上下の境界点であり、上限値70μm〔Rz 〕は滑りトルクが飽和し始める点であることに基づいている。ちなみに、外輪4 の外周面は当該外輪4の軌道面を超仕上げするときの基準面とされるために、前 述の上限値をあまり大きくしすぎると、軌道面の精度が出なくなる。このことも 含めて上限値を設定している。
【0014】 要するに、外輪4の外周面に対して微細研磨を施さずに未研磨とし、その前段 階の旋削面のまま放置して比較的粗い面とすれば、この粗い面の凹凸が樹脂製プ ーリ2に対して食い込むことになって両者の固着強度が高まるため、前述のデー タで裏付けされるように軸受1と樹脂製プーリ2との間で滑りが発生しにくくな ると言える。
【0015】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、外輪外周面を未研磨の粗面とすること により当該粗面の凹凸が樹脂製プーリに対して食い込むことになって両者の固着 強度を高めているから、図3のデータで裏付けされるように軸受と樹脂製プーリ との間で滑りを防止できるようになる。しかも、軸受の製作過程での工程を従来 の対策案のように増やすことなく、逆に1工程削減できて低コスト化できるよう になる。さらに、外輪に偏心溝などの凹所を設ける必要がないため、外輪強度も 増し、外輪の変形も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の樹脂製プーリ付き軸受の一実施例の縦
断面図
【図2】実験状況を示す説明図
【図3】外輪の表面粗さと滑りトルクとの関係を表すグ
ラフ
【符号の説明】
1 軸受 2 合成樹脂製プーリ 4 外輪

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受外周に樹脂製プーリを一体成形してな
    る樹脂製プーリ付き軸受において、前記軸受外周面が未
    研磨の粗面とされている、ことを特徴とする樹脂製プー
    リ付き軸受。
  2. 【請求項2】前記軸受外輪の未研磨面の面粗さが、20
    〜70μmRz(10点平均粗さ)に設定されている、
    請求項1に記載の樹脂製プーリ付き軸受。
JP7167392U 1992-10-14 1992-10-14 樹脂製プーリ付き軸受 Pending JPH0635725U (ja)

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JP7167392U JPH0635725U (ja) 1992-10-14 1992-10-14 樹脂製プーリ付き軸受

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JPH0635725U true JPH0635725U (ja) 1994-05-13

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ID=13467345

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JP7167392U Pending JPH0635725U (ja) 1992-10-14 1992-10-14 樹脂製プーリ付き軸受

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009017057A1 (ja) * 2007-07-30 2009-02-05 Ntn Corporation 樹脂プーリ付き軸受
EP4113803A4 (en) * 2020-02-28 2023-04-19 Mitsubishi Electric Corporation ELECTRIC MOTOR, FAN AND AIR CONDITIONING

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009017057A1 (ja) * 2007-07-30 2009-02-05 Ntn Corporation 樹脂プーリ付き軸受
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