JPH0635724A - イベント同期制御方式 - Google Patents

イベント同期制御方式

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JPH0635724A
JPH0635724A JP19416492A JP19416492A JPH0635724A JP H0635724 A JPH0635724 A JP H0635724A JP 19416492 A JP19416492 A JP 19416492A JP 19416492 A JP19416492 A JP 19416492A JP H0635724 A JPH0635724 A JP H0635724A
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JP
Japan
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event
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JP19416492A
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English (en)
Inventor
Masatomo Yazaki
昌朋 矢崎
Atsushi Nakajima
淳 中島
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザ・アプリケーションからのメモリ領域
獲得要求とイベント通知との同期を保証し、確実なデー
タ・アクセスが可能とすること。 【構成】 ユーザ・アプリケーション11は時間的領域
管理部13にメモリ領域獲得の要求を行ったのち、イベ
ント管理部14に対してイベント待ちの要求を行う。イ
ベント管理部14はイベント待ちの要求を受けると、ユ
ーザ・スレッド15中に設けられたイベント・ビット・
マップ15aをイベント待ち状態に設定する。時間的領
域管理部13がメモリ領域の確保を完了しイベント・ウ
エイク・アップのイベント通知を出すと、イベント管理
部14は該当するユーザ・スレッドのイベント・ビット
・マップの現在のイベント状態をセットし、イベント待
ち状態と現在のイベント状態とを所定の演算条件で演算
する。演算条件が成立すると、そのユーザ・スレッドに
対してイベント通知を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】近年のコンピュータ・システムの
マルチ・メディア化(例えば、動画像、音声等の複数メ
ディアへの対応)に伴い、オペレーティング・システム
に対してマルチ・メディア機能のサポートが要求されて
いる。このため、メディア間の同期を制御するに有利な
マルチ・スレッド制御が可能なオペレーティング・シス
テムが提供されているが、動画、音声などの時系列デー
タからなるマルチ・メディア・データを処理しようとす
ると、その膨大な量のデータを全て実メモリ上に持って
くるか、意図的に分割してメモリ上に持って来るかどち
らかの方法を取らざるをえない。
【0002】この解決方法として、メモリの時間管理方
式が提案されている(特願平3−240772号)。上
記したメモリの時間管理方式は、メモリ部の領域獲得/
解放のタイミング時間を管理する時間管理テーブルを備
えた時間計測部を設け、時間計測部からのメモリ領域獲
得信号とその解放信号に基づいてメモリ部を時間的に管
理するものであり、時間計測部が指定時間になったこと
を検出したときメモリを獲得し、また、時間計測部がメ
モリ獲得から指定時間が経過したことを検出したとき、
メモリを解放するようにしたものである。
【0003】一方、ユーザ・レベルでI/Oデバイスの
制御を可能とするために、リアル・タイムなイベント通
知を行う機構が考案されている。そこで、マルチ・メデ
ィア・データを扱うI/Oデバイスをユーザ・レベルで
制御する場合、上記したメモリの時間管理方式と、リア
ル・タイムなイベント通知機構を用い、両者の同期を取
って制御する必要がある。
【0004】本発明は、リアルタイムなイベントを制御
する際の、イベント同期制御方式に関し、特に、本発明
は上記のような、イベント通知と時間的なメモリ獲得と
の同期を行うに有効な同期制御方式に関するものであ
る。
【0005】
【従来の技術】図6は従来のイベント通知とメモリの時
間管理の関係を示す図であり、同図(a)は周期的な外
部I/Oによるイベント発生を示し、同図(b)、同図
(c)は上記イベント発生に対するユーザ・アプリケー
ションからのメモリの時間的要求の第1および第2の従
来例を示す。
【0006】イベント通知とメモリの時間的な要求との
同期は、従来、次のように行われていた。 図6(b)に示すように、ユーザのアプリケーショ
ンがイベントの発生する時間を正確に予測することによ
って、その時間に合わせてメモリを時間的に要求する。 図6(c)に示すように、イベントの発生する時間
との誤差を考慮してメモリを時間的に要求する。
【0007】イベントの種類がシステム・タイマの発火
によるイベント等の場合には、イベント発生の時間を正
確に予測することも可能であり、上記に示す手法を採
用することができるが、イベントの発生が外部デバイス
の場合には、周期的なイベントの発生を正確に予測する
ことは困難であり、この場合には上記に示すように、
イベント発生の誤差を考慮してメモリの時間的要求を行
っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外部I/O
からの割り込みを予測して、時間的なメモリ獲得を要求
するアプリケーションにとっては、時間的なメモリ獲得
のような内部事象のイベントと、外部I/Oからの割り
込みによって発生する外部事象によるイベント通知の同
期をとることが難しかった。
【0009】このため、上記したの従来の制御方式に
あっては、外部I/Oからのイベント通知が届いても、
指定した時間に少しずれがあると、指定したメモリを触
れないという問題が生じた。また、この問題を回避する
ために、上記に示すように、イベント発生の時間の誤
差をユーザが考慮してメモリを要求する方法も考えられ
るが、これについても、時間的に要求したメモリが使用
可能になっているのを確かめる手段はなく、実際にアク
セスしてみるしか方法がなかった。
【0010】本発明は上記した従来技術の問題点に鑑み
なされたものであって、1つのイベント処理を行うため
に、イベント通知と時間的なメモリ獲得のように2以上
の条件が必要な場合、その同期をオペレーティング・シ
ステムが保証することにより、確実なデータ・アクセス
を可能としたイベント同期制御方式を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。上記課題を解決するため、本発明の請求
項1の発明は、ユーザ・アプリケーション11からの領
域獲得要求や、時間計測部12からの時間通知を受けて
メモリ16の領域の獲得、解放を行う時間的領域管理部
13と、ユーザ・スレッド15中に設けられ、イベント
待ち状態と、現在のイベント状態とを記憶するイベント
・ビット・マップ15aと、ユーザ・アプリケーション
11からのイベント待ちの要求を受け付けて、該当する
ユーザ・スレッドのイベント・ビット・マップをイベン
ト待ち状態に設定し、時間的領域管理部13もしくは外
部的な要因によるイベント・ウエイク・アップのイベン
ト通知を受けたとき、該当するユーザ・スレッドのイベ
ント・ビット・マップの現在のイベント状態をセットす
るとともに、イベント・ビット・マップのイベント待ち
状態と現在のイベント状態とを所定の演算条件で演算
し、演算条件が成立したときにそのユーザ・スレッドに
対してイベント通知を行うイベント管理部14とを備
え、イベント・ビット・マップ15aのイベント待ち状
態と現在のイベント状態との論理積条件が成立したとき
に、イベント管理部14がそのユーザ・スレッドに対し
てイベント通知を行うように構成したものである。
【0012】本発明の請求項2の発明は、ユーザ・アプ
リケーション11からの領域獲得要求や、時間計測部1
2からの時間通知を受けてメモリ16の領域の獲得、解
放を行う時間的領域管理部13と、ユーザ・スレッド1
5中に設けられ、イベント待ち状態と、現在のイベント
状態とを記憶するイベント・ビット・マップ15aと、
ユーザ・アプリケーション11からのイベント待ちの要
求を受け付けて、該当するユーザ・スレッドのイベント
・ビット・マップをイベント待ち状態に設定し、時間的
領域管理部13、もしくは、外部的な要因によるイベン
ト・ウエイク・アップのイベント通知を受けたとき、該
当するユーザ・スレッドのイベント・ビット・マップの
現在のイベント状態をセットするとともに、イベント・
ビット・マップのイベント待ち状態と現在のイベント状
態とを所定の演算条件で演算し、演算条件が成立したと
きにそのユーザ・スレッドに対してイベント通知を行う
イベント管理部14とを備え、イベント・ビット・マッ
プ15aのイベント待ち状態と現在のイベント状態との
論理和条件が成立したときに、イベント管理部14がそ
のユーザ・スレッドに対してイベント通知を行うように
構成したものである。
【0013】
【作用】本発明の請求項1の発明においては、ユーザ・
アプリケーション11から領域獲得要求があったとき、
イベント・ビット・マップ15aにイベント待ち状態を
設定し、メモリ領域の確保が完了したとき、あるいは、
外的要因によりイベントが発生したとき、イベント・ウ
エイク・アップを用いて、該当するユーザ・スレッドの
イベント・ビット・マップに現在のイベント状態をセッ
トする。そして、その際、イベント・ビット・マップの
イベント待ち状態と現在のイベント状態とを演算して、
それらの論理積条件が成立すると、イベント管理部14
がそのユーザ・スレッドに対してイベント通知を行うよ
うにしているので、ユーザ・アプリケーション11から
の領域獲得要求とイベント通知との同期を保証すること
ができ、確実なデータ・アクセスが可能となる。
【0014】また、本発明の請求項2の発明において
は、イベント・ビット・マップのイベント待ち状態と現
在のイベント状態とを演算して、それらの論理和条件が
成立すると、イベント管理部14がそのユーザ・スレッ
ドに対してイベント通知を行うようにしているので、メ
モリ領域の確保が完了したとき、あるいは、外的要因に
よりイベントが発生したときの何れかの条件でイベント
通知を行うことができ、請求項1と同様の効果を得るこ
とができる。
【0015】
【実施例】図2は本発明の実施例のシステム構成を示す
図である。同図において、1はイベント通知を待つユー
ザ・アプリケーションであり、複数存在するユーザ・ア
プリケーションの内の一つである。特に、このユーザ・
アプリケーションはイベント通知を受けてリアル・タイ
ムに動作するように設定されている。2は正確なタイマ
機能を持つ時間計測部、3はユーザからの時間的なメモ
リ領域獲得要求を受け付けたり、時間計測部2からの時
間通知を受けて、メモリ領域獲得、または解放を行い、
それをイベントとして、ユーザ・スレッドを指定して通
知を出す時間的領域管理部である。
【0016】4はイベント管理部であり、ユーザからの
イベント待ちの要求を受け付けて、ユーザのスレッドの
状態をイベント待ち状態にする。また、他からの event
wakeup要求を処理することによって、イベント・ウエ
イト・テーブル5からイベント待ちの条件を満たしたス
レッドをリアルタイムなスケジューリング対象のRUN
キューにつなぐ。
【0017】5はイベント管理部4によってイベント待
ちをするスレッドを登録しておくイベント・テーブルで
あり、 event wakeupをイベント管理部4が受けると、
対象スレッドに対して、イベント待ちの条件を更新して
いく。6は外部からの割り込み要求を event wakeup
( ) を使ってイベント通知に変換する割り込み処理部で
ある。7は外部ハードウェアであって、実際にI/Oを
処理するデバイスであり、このデバイスが指示された要
求を処理することにより、処理の完了、または、ステー
タス通知の際に、割り込みを発生する。
【0018】図3は各ユーザ・スレッド中に設けられ
た、イベント・ビット・マップを示す図であり、イベン
ト・ビット・マップは同図に示すように、イベント待ち
の状態を示す「イベント・マスク・フィールド」、メモ
リ領域獲得等のイベント通知があったことを示す「現在
のイベント状態フィールド」、ユーザ・スレッドに対す
るイベント通知を発行する条件(イベント通知を「イベ
ント・マスク・フィールド」と「現在のイベント状態フ
ィールド」の論理積により発行するか、論理和により発
行するかを示す条件)を記録した「イベント通知条件フ
ィールド」からなり、「イベント・マスク・フィール
ド」、「現在のイベント状態フィールド」には通常
「0」が記録され、イベント待ちの状態、メモリ領域獲
得等のイベント通知があった場合、該当するビットに
「1」が立つ。また、イベント管理部4は図3に示すイ
ベント・ビット・マップを参照して、「イベント通知条
件フィールド」で示された条件により「イベント・マス
ク・フィールド」と「現在のイベント状態フィールド」
との演算を行い、条件が成立すると、ユーザ・スレッド
に対してイベント通知を行う。
【0019】図4はイベント待ち管理を示す第1の実施
例を示す図であり、同図は、ユーザ・スレッドを event
waitキューにリンクすることで、イベント待ちの管理
をしている状態を示している。同図において、41は図
2に示すイベント・テーブル5の event waitキュー・
ヘッダーであり、42ないし46はユーザ・スレッドを
示し、 event waitキュー・ヘッダー41と各ユーザ・
スレッド42ないし46は各スレッドの先頭のリンク・
ポインタによりリンクされている。
【0020】次に、図2ないし図4を用いて本発明の第
1の実施例を説明する。図4に示すユーザ・スレッドを
イベント処理するため、既存の方法でリアル・タイム登
録する。図2のユーザ・アプリケーション1はイベント
通知の発生する周期に合わせて、メモリ領域を獲得する
時間と大きさをtm alloc( )(タイム・メモリ・アロケ
ート)を用いて、時間的領域管理部3に要求する。
【0021】時間的領域管理部3は上記要求を受けて、
その要求が論理的に正しいか否かを判別し、正しくない
場合にはユーザ・アプリケーション1にエラーを返し、
また、正しい場合には、tm alloc( )により要求された
時間と大きさのメモリ領域を獲得するため、ユーザ・ス
レッドのIDとともに、これらを時間的領域管理部3に
設定する。
【0022】また、ユーザ・アプリケーション1は eve
nt wait( ) を用いて、イベント管理部4にイベントを
指定してイベント待ちになるように設定する。イベント
管理部4は図4に示すユーザ・スレッド42ないし46
のうち要求のあったスレッドのイベント・ビット・マッ
プ(図3)の「イベント・マスク・フィールド」の指定
されたイベントのビットに「1」を立て、イベント待ち
になつたことを記憶させる。また、イベント・ビット・
マップの「イベント通知条件フィールド」のイベント通
知条件として、「イベント・マスク・フィールド」と
「現在のイベント状態フィールド」との論理積を取って
ユーザ・スレッドにイベント通知するように設定する。
【0023】ついで、イベント管理部4はイベント・ウ
エイト・テーブル5にユーザ・スレッドを登録する。す
なわち、図4に示すユーザ・スレッドの内、イベント発
生待ちのユーザ・スレッドを event waitキューにリン
ク・ポインタによりリンクする。これで、登録されたユ
ーザ・スレッドはイベント発生待ちの状態になる。メモ
リ領域確保の時間がきて、メモリ領域が確保されると、
図2の時間的領域管理部3はユーザ・スレッドを指定し
て event wakeup( ) をイベント管理部3に要求する。
【0024】イベント管理部4が event wakeup( ) 要
求を受けると、指定されたスレッドをIDとして、該当
するスレッドをイベント・ウエイト・テーブル5から検
索する。すなわち、図4の event waitキューのリンク
構造をたどって、該当するスレッドを検索する。該当す
るスレッドを見つけると、そのスレッドのイベント・ビ
ット・マップ(図3)の「現在のイベント状態フィール
ド」の該当するビットに「1」を立てる。そして、イベ
ント・ビット・マップの「イベント・マスク・フィール
ド」と「現在のイベント状態フィールド」を「イベント
通知条件フィールド」に書き込まれた条件で演算する。
【0025】前記したように、「イベント通知条件フィ
ールド」には、論理積条件が書き込まれているので、
「イベント・マスク・フィールド」と「現在のイベント
状態フィールド」の論理積が成立すると、イベント管理
部4はユーザ・スレッドに対してイベント通知を行う。
また、イベント通知の条件が成立したスレッドについて
は、キューから取り外し、RUN状態として、リアルタ
イムなスケジューリングの対象としていく。また、それ
とともにイベント・マスクをリセットする。これによ
り、ユーザ・アプリケーション1は時間的に獲得された
メモリ領域を使って、所定の処理を実行する。
【0026】外部イベントの発生は、図2の外部ハード
ウェア7からの割り込みを使って、割り込み処理部6で
受け付けられる。その後、 event wakeup( ) によりイ
ベントが発生したことをイベント管理部4が受けると、
イベント管理部4はそのイベントに該当するビット・フ
ィールドを更新するため、イベント待ちのスレッドを探
して、前記したように、イベント・ウエイト・テーブル
5を検索する。対象となるスレッドを見つけると、上記
と同様な処理を行う。
【0027】本実施例においては、イベント待ちになる
スレッドを全て1つの event waitキューにリンクして
いるので、イベントの数が少ないときに、メモリ資源を
節約することができる。図5はイベント待ち管理を示す
第2の実施例を示す図であり、同図(a)はフリー・キ
ュー・ヘッドとイベント・クラス・ボックスとの関係を
示す図、同図(b)はイベント・クラス・ボックスを説
明する図であり、また、同図(b)は、イベント・クラ
ス・ボックスを用いて、ユーザ・スレッドのイベント待
ちの状態を管理しているところを示している。
【0028】初期状態では、同図(a)に示すように、
全てのイベント・クラス・ボックス52ないし54はフ
リー・キュー・ヘッド51に接続されている。また、同
図(b)に示すように、イベント・クラス・ボックス
は、キューのリンク情報を制御する部分50a,50
b、ユーザ・スレッドへのリンク・ポインタを格納する
部分50cから構成されており、フリー・キュー・ヘッ
ド51とイベント・クラス・ボックス52ないし54の
リンクはキューのリンク情報を制御する部分50a,5
0bで行われ、ユーザ・スレッドへのリンクはイベント
・クラス・ボックスのスレッドへのリンク・ポインタを
格納する部分50cにより行われる。
【0029】同図(c)は、1つのユーザ・スレッド5
8が時間的な領域獲得のイベントおよび外部的なイベン
トの2つのイベント発生を待っている状態を例示してお
り、55−1ないし55−nはイベント・ウエイト・テ
ーブル5のキュー・ヘッド、56,57はイベント・ク
ラス・ボックス、58はユーザ・スレッドである。次
に、図5によりイベント待ち管理の第2の実施例を説明
する。
【0030】図2のユーザ・アプリケーション1から e
vent wait( ) 要求を受けると、イベント管理部4は前
記したようにイベント・ウエイト・テーブル5にユーザ
・スレッドを登録する。すなわち、そのイベント毎に図
5(a)のフリー・キューからイベント・クラス・ボッ
クスを取り出す(フリー・キュー・ヘッダーの先頭から
取り出す)。
【0031】ついで、個々のイベント・クラス・ボック
ス56,57のスレッドへのリンクポインタを格納する
部分56c,57cに要求したユーザ・スレッド58の
アドレスを格納する。また、それぞれのイベントを待つ
スレッドのキュー55−1,55−2にイベント・クラ
ス・ボックスをリンクする。図5(c)の場合には、時
間的な領域獲得を待つスレッドのキューと、外部的なイ
ベント0を待つスレッドのキューに登録を行っている。
これによって、イベントの発生を待つ状態となる。
【0032】ここで、時間的な領域獲得のイベントが発
生すると、図2のイベント管理部4は、スレッドを指定
した event wakeup( ) を受け付ける。そして、時間的
な領域獲得を待つスレッドのキュー・ヘッド55−1か
ら、指定されたスレッドを基に、該当するイベント・ク
ラス・ボックスを検索し、そのイベント・クラス・ボッ
クスをキューからはずす。
【0033】ついで、該当するスレッドの現在のイベン
ト状態イベント・ビット・マップ(図3)の「現在のイ
ベント状態フィールド」の該当するビットに「1」を立
てる。そして、イベント・ビット・マップの「イベント
・マスク・フィールド」と「現在のイベント状態フィー
ルド」を「イベント通知条件フィールド」に書き込まれ
た条件で演算する。
【0034】また、キューから外したイベント・クラス
・ボックスをフリー・キューにつなぐ。上記演算の結
果、条件が成立すれば、前記したように、そのスレッド
をRUN状態としてリアルタイムなスケジューリングの
対象にしていく。一方、外部的なイベント0が発生した
場合、イベント管理部4は event wakeup( ) を受け付
ける。そして、外部的なイベント0を待つスレッドのキ
ュー・ヘッド55−2につながれているイベント・クラ
ス・ボックス57cを取り出す。
【0035】ついで、個々のイベント・クラス・ボック
スがポイントしているスレッドの現在のイベント状態を
イベント・ビット・マップ(図3)の「現在のイベント
状態フィールド」の該当するビットを「1」に設定す
る。そして、イベント・ビット・マップの「イベント・
マスク・フィールド」と「現在のイベント状態フィール
ド」を「イベント通知条件フィールド」に書き込まれた
条件で演算する。
【0036】また、キューから外したイベント・クラス
・ボックスをフリー・キューにつなぐ。上記演算の結
果、条件が成立すれば、前記したように、そのスレッド
をRUN状態としてリアルタイムなスケジューリングの
対象にしていく。その際、例えば、時間的な領域獲得の
イベントの「イベント・マスク・フィールド」に「1」
が記録されており、また、外部的なイベント0の「イベ
ント・マスク・フィールド」に「0」が記録されている
場合であっても、外部的なイベント0の「イベント通知
条件フィールド」に論理和条件が設定されていれば、外
部的イベント0が発生したとき、そのスレッドはRUN
状態になる。
【0037】上記のように、演算の指定が論理和の場
合、最初のイベントでスレッドはRUN状態となると、
それ以外のイベントについて、イベント待ちのキューか
ら対象のスレッドのイベント・クラス・ボックスを消去
しなければならない。本実施例においては、イベント・
クラス・ボックスを用いて、スレッドを検索しているの
で、イベントの数が多い時に、前記した第1の実施例と
較べ高速に検索をすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明においては、イベント待ち状態と現在のイベント
状態とを演算して、それらの演算条件が成立すると、そ
のユーザ・スレッドに対してイベント通知を行うように
しているので、時間的なメモリ領域の確保の完了と指定
したイベントの発生などの2以上の条件成立が必要な場
合にあっても、その同期をオペレーティング・システム
が保証することができ、確実なデータアクセスが可能と
なる。これにより、マルチ・メディアのオペレーティン
グ・システムの性能向上に寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明のシステム構成を示す図である。
【図3】イベント・ビット・マップの構成を示す図であ
る。
【図4】イベント待ち管理を示す第1の実施例を示す図
である。
【図5】イベント待ち管理を示す第2の実施例を示す図
である。
【図6】従来のイベント通知とメモリの時間管理の関係
を示す図である。
【符号の説明】
1,11 ユーザ・アプリケーション 2,12 時間計測部 3,13 時間的領域管理部 4,14 イベント管理部 5 イベント・テーブル 6 割り込み処理部 7 外部ハードウェア 15 ユーザ・スレッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザ・アプリケーション(11)からの領
    域獲得要求や、時間計測部(12)からの時間通知を受けて
    メモリ(16)の領域の獲得、解放を行う時間的領域管理部
    (13)と、 ユーザ・スレッド(15)中に設けられ、イベント待ち状態
    と、現在のイベント状態とを記憶するイベント・ビット
    ・マップ(15a) と、 ユーザ・アプリケーション(11)からのイベント待ちの要
    求を受け付けて、該当するユーザ・スレッドのイベント
    ・ビット・マップをイベント待ち状態に設定し、時間的
    領域管理部(13)もしくは外部的な要因によるイベント・
    ウエイク・アップのイベント通知を受けたとき、該当す
    るユーザ・スレッドのイベント・ビット・マップの現在
    のイベント状態をセットするとともに、イベント・ビッ
    ト・マップのイベント待ち状態と現在のイベント状態と
    を所定の演算条件で演算し、演算条件が成立したときに
    そのユーザ・スレッドに対してイベント通知を行うイベ
    ント管理部(14)とを備え、 イベント・ビット・マップ(15a) のイベント待ち状態と
    現在のイベント状態との論理積条件が成立したときに、
    イベント管理部(14)がそのユーザ・スレッドに対してイ
    ベント通知を行うことを特徴とするイベント同期制御方
    式。
  2. 【請求項2】 ユーザ・アプリケーション(11)からの領
    域獲得要求や、時間計測部(12)からの時間通知を受けて
    メモリ(16)の領域の獲得、解放を行う時間的領域管理部
    (13)と、 ユーザ・スレッド(15)中に設けられ、イベント待ち状態
    と、現在のイベント状態とを記憶するイベント・ビット
    ・マップ(15a) と、 ユーザ・アプリケーション(11)からのイベント待ちの要
    求を受け付けて、該当するユーザ・スレッドのイベント
    ・ビット・マップをイベント待ち状態に設定し、時間的
    領域管理部(13)、もしくは、外部的な要因によるイベン
    ト・ウエイク・アップのイベント通知を受けたとき、該
    当するユーザ・スレッドのイベント・ビット・マップの
    現在のイベント状態をセットするとともに、イベント・
    ビット・マップのイベント待ち状態と現在のイベント状
    態とを所定の演算条件で演算し、演算条件が成立したと
    きにそのユーザ・スレッドに対してイベント通知を行う
    イベント管理部(14)とを備え、 イベント・ビット・マップのイベント待ち状態と現在の
    イベント状態との論理和条件が成立したときに、イベン
    ト管理部(14)がそのユーザ・スレッドに対してイベント
    通知を行うことを特徴とするイベント同期制御方式。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6826701B1 (en) 2000-04-20 2004-11-30 Microsoft Corporation Re-running general purpose event control methods in a computer system
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