JPH0635667U - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH0635667U
JPH0635667U JP7263092U JP7263092U JPH0635667U JP H0635667 U JPH0635667 U JP H0635667U JP 7263092 U JP7263092 U JP 7263092U JP 7263092 U JP7263092 U JP 7263092U JP H0635667 U JPH0635667 U JP H0635667U
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JP
Japan
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side wall
shaft end
wall surface
annular groove
inner ring
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Withdrawn
Application number
JP7263092U
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Inventor
英樹 伊藤
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NTN Corp
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NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸部材に嵌合した軸受の離脱を容易にする。 【構成】 内輪2の内径面2aに形成された環状溝10
は断面三角状で、軸端1’側(X方向)の側壁面10x
と、軸中央側(Y方向)の側壁面10yと、側壁面10
Xと側壁面10yとを滑らに連続させるアール面状の円
滑面10aとを有する。側壁面10Xの半径線rへの投
影長さはLx、側壁面10yの半径線rへの投影長さは
Lyであり、LxはLyよりも大である。環状溝10に
は、軸部材1に設けられた径方向孔5を介して圧油9が
供給される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軸部材に嵌着した軸受の内輪内径面に油圧力を作用させることによ り、該軸受を軸部材から離脱可能とした軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
定期点検や軸受交換などで軸部材から軸受を取外す頻度の高い装置等において は、オイルインジェクション方式で軸受を軸部材から取外すようにした構造が採 用される場合がある。その具体的構造例を図4及び図5に示す。
【0003】 同図に示す軸受装置は、軸端11’から軸方向に延びる軸方向孔16及び、軸 方向孔16から径方向に延びる径方向孔15を設けた軸部材11と、軸部材11 の軸端外周面に嵌合された軸受Bとで構成される。軸受Bの内輪12は、軸部材 11の軸端外周面11aに嵌着され、内輪12と外輪14との間には複数の転動 体13が介在している。
【0004】 軸部材11の軸端外周面11aに環状溝17が形成され、環状溝17に径方向 孔15が連通している。そして、軸受Bを軸部材11から取外すに際しては、軸 方向孔16の軸端11’側に油圧ポンプ8を接続し、軸方向孔16および径方向 孔15を介して環状溝17に圧油9を供給・充填し、内輪12の内径面12aに 油圧力を作用させる。
【0005】 図5に拡大して示すように、圧油9が環状溝17に充填されると、圧油9の油 圧力で内輪12が外径方向に膨張し、軸受Bが軸部材11から離脱可能となる。
【考案が解決しようとする課題】
【0006】 ところで、上記軸受装置では、内輪12を圧油9の油圧力で外径方向に膨張さ せた状態で、例えば内輪12をハンマーで叩くなどして、内輪12に軸方向の外 力を加えて軸受Bを軸部材11より取外すようにしている。しかし、取外し時に 、外力により内輪12が傾き、内輪12と軸部材11との間にこじれが生じるな どして、その取外し作業はかなりの困難性を伴っていた。
【0007】 本考案の目的とするところは、軸部材に嵌合した軸受を容易に離脱することが できる軸受装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の軸受装置は、軸端部が円錐状に縮径した軸部材に、軸端から軸方向に 延びる軸方向孔、及び、この軸方向孔と円錐状の軸端外周面とを連通させる径方 向孔を設け、軸端外周面に円錐状の内径面を有する軸受内輪を嵌着した軸受装置 であって、軸受内輪の内径面に径方向孔に連通する環状溝を形成し、かつ、この 環状溝の両側壁面の半径線への投影長さを軸端側の側壁面において大としたもの である。
【0009】
【作用】
内輪の内周面に形成された環状溝に、軸方向孔及び径方向孔を介して圧油を充 填すると、圧油の油圧力が環状溝の壁面に作用して、径方向及び軸方向分力が発 生する。内輪は、径方向分力によって外径方向に膨張する。一方、軸方向分力は 、環状溝の軸中央側に位置する側壁面と軸端側に位置する側壁面とにそれぞれ発 生する。そして、軸中央側の側壁面に作用する軸方向分力は軸中央側に向き、軸 端側の側壁面に作用する軸方向分力はこれとは反対の軸端側に向く。ところが、 圧油が環状溝の側壁面に及ぼす油圧力は、側壁面の半径線への投影長さに比例す るため、この投影長さの大きい軸端側の側壁面により大きな軸方向分力が作用す る。その結果、軸受内輪は軸方向分力差を受けて軸端側に移動する。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
【0011】 図1に示すように、この実施例の軸受装置は、軸端部が円錐状に縮径し、円錐 状の軸端外周面1aを有する軸部材1と、軸端外周面1aに嵌合された軸受Aと で構成される。軸部材1には、軸端1’から軸方向に延びる軸方向孔6、及び、 軸方向孔6と軸端外周面1aとを径方向に連通させる径方向孔5が設けられてい る。軸受Aの内輪2は軸端外周面1aに嵌着され、内輪2と外輪4との間には複 数の転動体3が介在している。内輪2の内径面2aは、軸端外周面1aに適合し た円錐状になっている。そして、内径面2aに環状溝10が形成されている。こ の環状溝10は、径方向孔5に連通している。
【0012】 図2に拡大して示すように、環状溝10は断面三角状で、軸端1’側(X方向 )の側壁面10xと、軸中央側(Y方向)の側壁面10yと、側壁面10Xと側 壁面10yとを滑らに連続させるアール面状の円滑面10aとを有する。円滑面 10aは、環状溝10に充填された圧油9の油圧力が、環状溝10の頂部に集中 するのを防止する。側壁面10Xの半径線rへの投影長さはLx、側壁面10y の半径線rへの投影長さはLyであり、LxはLyよりも大である。
【0013】 軸受Aを軸部材1から離脱するに際しては、図1に示すように、軸方向孔6の 軸端1’側に油圧ポンプ8を接続し、軸方向孔6および径方向孔5を介して圧油 9を環状溝10に供給・充填し、内輪2の内径面2aに圧油9の油圧力を作用さ せる。
【0014】 圧油9が環状溝10に充填されると、環状溝10の全壁面に均等な油圧力が加 わり、径方向分力と軸方向分力とが発生する。内輪2は、径方向分力によって外 径方向に膨張する。同時に、図2に示すように、側壁面10xには軸端側(X方 向)に向いた軸方向分力F1が作用し、側壁面10Yには軸中央側(Y方向)に 向いた軸方向分力F2が作用する。
【0015】 ここで、軸方向分力F1、F2の大きさは、半径線rへの投影長さLx、Ly に比例し、Ly<LxであるからF2<F1となる。したがって、内輪2は外径 方向に膨張すると同時に、軸方向分力F1と軸方向分力F2との軸方向分力差( F1−F2)を受け、X方向つまり軸端1’側に移動することになる。そのため 、軸受Aを、軸部材1からスムーズに取外すことができる。なお、軸受Aが軸端 側に移動し、環状溝10が径方向孔5の形成位置から外れると、油圧力による内 輪2のX方向移動が停止するため、この停止後は、内輪2にX方向の外力を作用 させて、軸部材1から抜き出す。
【0016】 図3に示す実施例は、断面角型の環状溝10’を内輪2の内径面2aに形成し たものである。この実施例においても、軸端側(X方向)の側壁面10’Xの半 径線rへの投影長さLx’が、軸中央側(Y方向)の側壁面10’Yの半径線r への投影長さLy’よりも大きくなっている。したがって、側壁面10’Xに作 用する軸方向分力F1’が側壁面10’Yに作用する軸方向分力F2’よりも大 きくなり、内輪2は軸方向分力差(F1’−F2’)を受けて軸端側に移動する 。この実施例から明らかなように、環状溝は、軸端側の側壁面の半径線への投影 長さが、軸中央側のそれよりも大きくなるようなものであれば良く、その形状は 特に問わない。
【0017】 尚、以上説明した実施例では、内輪2の内径面2aに1つの環状溝10、10 ’を形成してあるが、環状溝は1つに限らず、複数形成しても良い。また、環状 溝とする代わりに、内輪2の内径面の円周方向に分散した形状(複数の凹部形状 )としても良い。この場合は、図4に示す環状溝17を軸部材1の軸端外周面に 設けると良い。さらに、図1には円筒ころ軸受装置が例示されているが、本考案 は他の形式の転がり軸受装置にも同様に適用することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、円錐状の軸端外周面に嵌着された軸受内輪の 内径面に、両側壁面の半径線への投影長さが軸端側の側壁面において大である環 状溝を形成し、軸部材の軸方向及び径方向孔を介して環状溝に圧油を供給・充填 することにより、環状溝に充填された圧油の油圧力で軸受内輪を径方向に膨張さ せると共に、軸端側に向かう軸方向分力差を発生させ、この軸方向分力差によっ て軸受内輪を自動的に軸端側に移動させる構成としたものである。したがって、 本考案によれば、軸受を軸部材から容易に離脱することが可能となり、定期点検 や軸受交換作業等の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1装置の部分拡大断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す部分拡大断面図であ
る。
【図4】従来の軸受装置を示す断面図である。
【図5】図4装置のA−A線に沿う拡大断面図。
【符号の説明】
1 軸部材 1’ 軸端 1a 軸端外周面 2 軸受内輪 2a 内径面 5 径方向孔 6 軸方向孔 10 環状溝 10x 軸端側の側壁面 10y 軸中央側の側壁面 r 半径線 Lx 半径線への投影長さ Ly 半径線への投影長さ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸端部が円錐状に縮径した軸部材に、軸
    端から軸方向に延びる軸方向孔、及び、この軸方向孔と
    円錐状の軸端外周面とを連通させる径方向孔を設け、前
    記軸端外周面に円錐状の内径面を有する軸受内輪を嵌着
    した軸受装置であって、前記軸受内輪の内径面に前記径
    方向孔に連通する環状溝を形成し、かつ、この環状溝の
    両側壁面の半径線への投影長さを軸端側の側壁面におい
    て大としたことを特徴とする軸受装置。
JP7263092U 1992-10-19 1992-10-19 軸受装置 Withdrawn JPH0635667U (ja)

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JP7263092U JPH0635667U (ja) 1992-10-19 1992-10-19 軸受装置

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JPH0635667U true JPH0635667U (ja) 1994-05-13

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010538217A (ja) * 2007-08-31 2010-12-09 アクティエボラゲット・エスコーエッフ 軸受、及び該軸受の取り扱い方法

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Effective date: 19970306