JPH0635543B2 - ポリフエニレンスルフイド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフエニレンスルフイド樹脂組成物

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JPH0635543B2
JPH0635543B2 JP59174416A JP17441684A JPH0635543B2 JP H0635543 B2 JPH0635543 B2 JP H0635543B2 JP 59174416 A JP59174416 A JP 59174416A JP 17441684 A JP17441684 A JP 17441684A JP H0635543 B2 JPH0635543 B2 JP H0635543B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、相溶性に優れ、成形品の外観が良好であると
共に熱形状安定性が高く、かつ耐衝撃性も大巾に改良さ
れた実用性の高いポリフェニレンスルフィド樹脂組成物
に関するものである。
(従来の技術および問題点) ポリフェニレンスルフィド樹脂(以後PPSと記す)は
卓越した耐熱性、耐薬品性を有するエンジニアリングプ
ラスチックスとして近年注目されているが、PPS単独
では脆弱であり、成形性が悪く、実用性が著しく制限さ
れている。
一方、熱変形温度の高い、いわゆる非晶性のポリアミド
樹脂は非常に良好な成形加工性、熱形状安定性を有する
が、硬くてもろく、結晶性のポリアミド樹脂に比べて耐
薬品性(特にソルベントクラック)が悪いと云った問題
点をも指摘されている。
本発明者等は、上記PPSと非晶性ポリアミド樹脂とを
混合する際に、特定の変性オレフィン共重合体を配合す
ると、双方の特徴を発揮すると共に、双方の欠点である
硬くて脆いと云った欠点が改良され、相溶性の優れた極
めて実用性の高いPPS組成物を提供し得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、PPS(A)と熱変形温度80℃
以上のポリアミド樹脂(B)とカルボキシル基および/
又はエポキシ基含有オレフィン共重合体(C)とを、
(A)/(B)=5/95〜95/5、(C)/
{(A)+(B)}=1/100〜100/100の重
量比で配合してなることを特徴とするポリフェニレンス
ルフィド樹脂組成物を提供するものである。
本発明に使用するPPS(A)は、一般式 で示される構成単位を70モル%以上含むものが好まし
く、その量が70モル%未満ではすぐれた特性の組成物
は得難い。このポリマーの重合方法としては、p−ジク
ロルベンゼンを硫黄と炭酸ソーダの存在下で重合させる
方法、極性溶媒中で硫化ナトリウムあるいは水硫化ナト
リウムと水酸化ナトリウム又は硫化水素と水酸化ナトリ
ウムの存在下で重合させる方法、p−クロルチオフェノ
ールの自己縮合などがあげられるが、N−メチルピロリ
ドン、ジメチルアセトアミドなどのアミド系溶媒やスル
ホラン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジ
クロルベンゼンを反応させる方法が適当である。この際
に重合度を調節するためにカルボン酸やスルホン酸のア
ルカリ金属塩を添加したり、水酸化アルカリを添加する
ことは好ましい方法である。共 フェニル基、アルコキシ基、カルボン酸基またはカルボ
ン酸基の金属塩基を示す)、3官能結合 などを含有していてもポリマーの結晶性に大きく影響し
ない範囲でかまわないが、好ましくは共重合成分は10
モル%以下がよい。特に3官能性以上のフェニル、ビフ
ェニル、ナフチルスルフィド結合などを共重合に選ぶ場
合は3モル%以下、さらに好ましくは1モル%以下がよ
い。
かかるPPSの具体的な製造法としては、例えば(1)ハ
ロゲン置換芳香族化合物と硫化アルカリとの反応(米国
特許第2513188号明細書、特公昭44−2767
1号および特公昭45−3368号参照)(2)チオフェ
ノール類のアルカリ触媒又は銅塩等の共存下における縮
合反応(米国特許第3274165号、英国特許第11
60660号参照)(3)芳香族化合物を塩化硫黄とのル
イス酸触媒共存下における縮合反応(特公昭46−27
255号、ベルギー特許第29437号参照)等が挙げ
られる。
PPSは現在、フィリップスペトロリアム社からライト
ンPPSとして市場に供せられている。ライトンPPS
にはその架橋度及び粘度に応じてV−1、P−2、P−
3、P−4、R−6の各グレードがある。ポリアミド樹
脂及び変性オレフィンとのブレンド相溶性をより容易に
するためには架橋度の小さいPPSが好ましく使用され
るが、特に特開昭50−84698号、特開昭51−1
44495号により公知である架橋度の小さい高分子量
PPSが好適に使用される。
これらの架橋度の低い高分子量PPSのうち、特にASTM
D-1238による315.5℃、5000g荷重下におけるメル
トフローレートが120g/10分以下で、かつ架橋速
度が1.0以下、好ましくは0.8以下のものが好適である。
尚、架橋速度は次式で示されるものである。
γ=log(α/β) 但し、γ:架橋速度 α:初期のメルトフローレート(ASTM D-1238、3
15.5℃、5000g荷重) β:300℃/40分、空気中で加硫処理後のメ
ルトフローレート(ASTM D-1238、315.5℃、5000g
荷重) 本発明に使用する熱変形温度80℃以上のポリアミド樹
脂(B)は、例えばラウリルラクタム等の環状ラクタ
ム、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン
酸、および4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルシ
クロヘキシルメタン等の脂環式脂肪族ジアミンとの重縮
合、トリメチルヘキサメチレンジアミン等の非対称ジア
ミンと芳香族ジアミンとの重縮合等によって得られる実
質的に非晶性のポリアミド樹脂であり、熱変形温度(AS
TM D-648、荷重18.6kg/cm2で測定)が80℃以上、好適
には100℃の範囲のものである。このポリアミドの製
造は基本的には公知のポリアミドの製造方法で行うこと
ができ、現在市販されているものが使用できる。代表的
なものとしてはGRILAMID TR-55〔エムス・ヘミイ社(ス
イス)〕、TROGAMID T〔ダイナミット・ノーベル社(西
独)〕等があり、これ等のポリアミド樹脂に熱変形温度
が80℃以上の条件を損なわない範囲でナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610、ナイロン12、及びナイロン11
等の一種又はそれ以上をブレンドして使用できる。
本発明においてPPS(A)と熱変形温度80℃以上の
ポリアミド樹脂(B)の混合割合は、重量比で(A)/
(B)=5/95〜95/5の範囲であり、PPS
(A)の含有割合が95重量%を越えるとPPSの改良
効果が得られず、5重量%未満ではPPS本来の特性が
大巾に失なわれるのでそれぞれ好ましくない。なかでも
好適な混合割合は(A)/(B)=25/75〜90/
10である。
本発明で用いるカルボキシル基含有オレフィン共重合体
は、少なくとも50モル%、好適には70モル%の1−
オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、ブテン−
1、イソブテン、ペンテン−1、ヘキセン−1、デセン
−1、4−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−
1、4,4−ジメチルペンテン−1、ビニルシクロヘキ
サン、スチレン、α−メチルスチレン、低級アルキル置
換分で置換されたスチレン又は類似物を含有すべきであ
り、また上記オレフィンの混合物を使用することもでき
る。なかでもエチレンとブテン−1又はプロピレンから
得られる共重合体が好ましく、市販されている製品とし
ては、例えばタフマーA4085、タフマーA409
0、タフマーA20090等のタフマーAシリーズ〔エ
チレン−ブテン−1共重合体、三井石油化学工業(株)
製品〕及びタフマーP0280、タフマーP0480、
タフマーP0680、タフマーP0880等のタフマー
Pシリーズ〔エチレン−プロピレン共重合体、三井石油
化学工業(株)製品〕が挙げられる。
カルボキシル基含有オレフィン共重合体は、α、β−不
飽和カルボン酸コモノマーと上記オレフィンとの直接の
共重合やポリオレフィン及びポリオレフィン共重合体ヘ
グラフト共重合する等公知の方法によって製造される。
ここで用いる酸成分としては、例えばアクリル酸、メタ
アクリル酸、イタコン酸、(無水)マレイン酸、フマル
酸及び上記カルボン酸のモノエステル等を例示でき、好
適にはアクリル酸、メタクリル酸及び(無水)マレイン
酸を挙げることができる。なかでも(無水)マレイン酸
が他の酸に比べて少量の添加で十分な酸変性効果が得ら
れるので特に好ましい。好適なカルボキシル基含有オレ
フィン共重合体としてはエチレン−ブテン−1−(無
水)マレイン酸共重合体、エチレン−プロピレン−(無
水)マレイン酸共重合体等を挙げることが出来る。
エポキシ基含有オレフィン共重合体は、α,β−不飽和
カルボン酸のグリシジルエステルと前記オレフィンとの
直接の共重合やポリオレフィン及びポリオレフィン共重
合体へグラフト共重合する等の公知の方法によって製造
される。
ここで用いるα,β−不飽和カルボン酸のグリシジルエ
ステルとは、一般式 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基である。)
で示される一種又はそれ以上の混合物であり、例えばア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタク
リル酸グリシジル等が挙げられ、なかでもメタクリル酸
グリシジルが好適に使用される。
このようなカルボキシル基及び/又はエポキシ基含有オ
レフィン共重合体(C)は、それら官能基を有するモノ
マーを構成成分として通常0.01〜20重量%、好適には
0.05〜5重量%の範囲である。
上記オレフィン共重合体(C)の添加量は、前記PPS
(A)およびポリアミド樹脂(B)の総量(A)+
(B)100重量部に対して1〜100重量部、好適に
は5〜50重量部の範囲である。該オレフィン共重合体
の添加量が100重量部よりも多い場合には得られる成
形品の機械的強度、熱的性質及び成形加工性等が定価す
るなどして好ましくない。また1重量部よりも少ない場
合には本発明の効果が少なく、本発明を達成することが
難しい。
又、本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物は配
合される前記(A)、(B)および(C)の各成分の親
和性および機械的性質をより高めるためにエポキシ化合
物を添加することも有効である。エポキシ化合物として
は分子内に1個又は2個のエポキシ基を有するものであ
り、β,γ−エポキシプロピルエーテル、1,4−ビス
(β,γ−エポキシプロポキシ)ブタン、1,6−ビス
(エポキシエチル)ヘキサン、2,2−ビス〔p−
(β,γ−エポキシプロポキシ)フェニル〕プロパン、
1−エポキシエチル−3,4−エポキシシクロヘキサ
ン、1−(β,γ−エポキシプロポキシ)−2−ベンジ
ルオキシエタン、1−(β,γ−エポキシプロポキシ)
−2−エトキシエタン、1,4−ビス(β,γ−エポキ
シプロポキシ)ベンゼンなどが挙げられる。
更に本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物は、
必要に応じて無機および/又は有機の充填剤を添加し、
剛性等の向上をはかることが出来る。好適な充填剤とし
ては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊
維、チタン酸カリウム、アスベスト、炭化ケイ素、セラ
ミック、窒化ケイ素、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、
カオリン、クレー、パイロフィライト、ベントナイト、
セリサイト、ゼオライト、マイカ、雲母、ネフェリンシ
ナイト、タルク、アタルパルジャイト、ウオラストナイ
ト、PMF、フェライト、硅酸カルシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、三酸化アンモ
ン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化
鉄、二硫化モリブテン、黒鉛、石こう、ガラスビーズ、
ガラスパウダー、ガラスバルーン、石英、石英ガラスな
どの強化充填剤を挙げることができる。
又、本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に
は、芳香族ヒドロキシ誘導体、例えば2−エチルヘキシ
ル−p−ヒドロキシベンゾエート、スルフォン酸アミ
ド、例えばベンゼンスルフォンブチルアミドなどの可塑
剤か、他に少量の離型剤、カップリング剤、着色剤、滑
剤、耐熱安定剤、耐候性安定剤、発泡剤、防錆剤、難燃
剤、三酸化アンチモン等の難燃助剤等を添加してもよ
い。
更に、同様に必要に応じて下記の如き重合体を混合して
使用できる。これら重合体としてはエチレン、ブチレ
ン、ペンテン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、塩化
ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
(メタ)アクリロニトリルなどの単量体の単独重合体ま
たは共重合体、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアリル
サルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアーリレート、
ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリイミド、ポリアミドイミド、シリコーン樹脂、
フェノキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリアリールエーテルな
どの単独重合体、ランダム共重合体またはブロック共重
合体、グラフト共重合体および前記以外のポリアミド等
を挙げることができる。
本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂生成物の調製は
種々の公知の方法で可能である。例えば、原料を予めタ
ンブラー又はヘンシェルミキサーのような混合機で均一
に混合した後、一軸又は二軸の押出機等に供給して溶融
混練した後、ペレットとして調製する方法がある。
(発明の効果) この様にして得られる本発明のポリフェニレンスルフィ
ド樹脂組成物は、前記(A)、(B)および(C)の各
成分が相溶性良く配合されており、成形品外観が良好で
あると共に熱形状安定性が高く、高温度雰囲気でも優れ
た機械的物性を保持し、かつ衝撃強度にも優れた樹脂組
成物であり、エンジニアリングプラスチックスとして優
れた物性を備えた実用性の大きい成形材料である。
本発明のポリフェニレンスルフィド樹脂組成物は、その
優れた特性により種々の用途に利用でき、その例として
は、チューブ、ホース、パイプ、ロッド、フィルム、シ
ート、電線被覆、ワイヤー被覆、光ファイバー被覆、各
種ブラシ類、魚網、ネット、ホットメルト接着剤、コン
ベアベルト、Vベルト、ゴルフ・野球・サッカー・陸上
競技等のスポーツシューズ底、スキー靴、ギア、カム、
軸受、ベアリング、パッキング、ガスケット、Oリン
グ、ファスナー、バルブ、ジョイント、グリップ、キャ
スター、ローラー、スイッチケース、クリップ、時計バ
ンド、エンブレム、バトミントンのシャトルコック、テ
ニスラケット部品、ガソリンスタンド、ベローズ、フロ
ート、球技用ボール、漁業用ブイ、タンク内面のコー
ト、その他各種自動車部品、電子・電気機器部品、精密
機械部品等があり、さらに粉体塗料、溶液型の接着剤、
塗料等としても使用できる。
(実施例) 以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
尚、例中の部は重量部を意味する。
参考例1(高分子量PPSの製造) 攪拌機付のオートクレーブにN−メチルピロリドン19
93部と硫化ナトリウム2.7水塩537部(4.1モル)、
水酸化ナトリウム1.6部(0.04モル)および安息香酸ナ
トリウム144部(1.0モル)とを仕込み、窒素雰囲気
下に200℃まで約2時間かけて攪拌しながら徐々に昇
温させて102mlの水を留出させた。
次いで、反応系を150℃に冷却したのちp−ジクロル
ベンゼン603部(4.1モル)と1,2,4−トリクロ
ルベンゼン1.8部(0.01モル)およびN−メチルピロリ
ドン310部を加え、230℃で2時間、さらに260
℃で3時間反応させたが、この間、重合反応終了時の内
圧は9.0kg/cm2であった。
しかるのち、オートクレーブを冷却して内容物を濾別
し、次いでケーキを熱水で3回洗浄し、さらにアセトン
で2回洗浄してから120℃で乾燥せしめて、394部
の淡灰褐色をした粒状のPPSを得た(収率=89
%)。
ここに得られたPPSは対数粘度〔η〕0.34、架橋速度
0.45、メルトフローレート55g/10分、熱変形温度
125℃であった。これを高分子量PPSと称す。
尚、PPSの対数粘度〔η〕は、PPSのα−メチルク
ロルナフタレン溶液(PPS濃度0.4g/100ml)
の206℃(400゜F)における相対粘度値を測定し、
次式により算出したものである。
参考例2(カルボキシル基含有オレフィン共重合体の製
造) エチレン−ブテン−1共重合体(タフマーA4090)
100部、1,3−ビス(tert−ブチルパーオキシプロ
ピル)ベンゼン0.5部及び無水マレイン酸1部を均一に
混合した。次いでシリンダー温度220℃に設定した押
出機で混練し、ペレット化を行い、カルボキシル基含有
オレフィン共重合体を得た。赤外スペクトルにて無水マ
レイン酸のグラフト量を測定した所、このオレフィン共
重合体はエチレン−ブテン−1共重合体100部に対し
て0.75重量部の無水マレイン酸がグラフトしていること
が確認された。これを共重合体(I)と称す。
参考例3(エポキシ基含有オレフィン共重合体の製造) エチレン−ブテン−1共重合体(タフマーA4090)
100部、ジクミルパーオキサイド0.5部及びメタクリ
ル酸グリシジルエーテル2部を均一に混合した。次いで
シリンダー温度200℃に設定した2軸押出機で混練
し、ペレット化を行い、エポキシ基含有オレフィン共重
合体を得た。塩酸−メチルエチルケトン溶液によりメタ
クリル酸グリシジルエーテルのグラフト量を測定した
所、このオレフィン共重合体はエチレン−ブテン−1共
重合体100部に対して1.25部のメタクリル酸グリシジ
ルエーテルがグラフトしていることが判明した。これを
共重合体(II)と称す。
実施例1〜10および比較例1〜3 ライトンP−4〔フィリップスペトロリアム社製PPS
樹脂、対数粘度(η)0.3、架橋速度1.3、メルトフロー
レート75g/10分、熱変形温度135℃〕、参考例
1で得られた高分子量PPS、GRILAMID TR-55(エムス
・ヘミイ社製ポリアミド樹脂、熱変形温度134℃)、
TROGAMID T(ダイナミット・ノーベル社製ポリアミド樹
脂、熱変形温度124℃)、アミランCM3001N〔東レ
(株)製ナイロン66、熱変形温度66℃〕、参考例2で
得られた共重合体(I)、参考例3で得られた共重合体
(II)およびタフマーP0480〔三井石油化学工業
(株)製エチレン−プロピレン共重合体〕を、表−1に
示す組成割合で混合し、40m/m押出機を用いてシリ
ンダー温度300℃で混練しペレットを得た。
このペレットを3オンス射出成形機を用いてシリンダー
温度290℃、金型温度70℃、射出圧力1000kg/c
m2、射出スピード中速の条件で射出成形してテストピー
スを作成し、下記の各種試験を行った。結果を表−1に
まとめて示す。
◇相溶性試験:成形品の外観を目視にて判定する。
○……成形品の表面が均一で剥離現象がなく良好。
△……成形品の表面が不均一でパール状光沢がある。
×……成形品の表面が不均一で剥離現象がある。
◇曲げ試験 :ASTM D-790に準じて曲げ降伏強度および
曲げ弾性率を測定すると共に、100℃における曲げ降
伏強度を測定し、保持率を算出する。
◇衝撃強度 :ASTM D-256に準じてノッチ付アイゾット
衝撃強度を測定する。
◇熱変形温度:ASTM D-648に準じて測定する(荷重18.6
kg/cm2)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 81/02 77:00 23:26)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフェニレンスルフィド樹脂(A)と熱
    変形温度80℃以上のポリアミド樹脂(B)とカルボキ
    シル基および/又はエポキシ基含有オレフィン共重合体
    (C)とを、(A)/(B)=5/95〜95/5、
    (C)/{(A)+(B)}=1/100〜100/1
    00の重量比で配合してなることを特徴とするポリフェ
    ニレンスルフィド樹脂組成物。
JP59174416A 1984-08-22 1984-08-22 ポリフエニレンスルフイド樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0635543B2 (ja)

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JPS6153356A (ja) 1986-03-17

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