JPH0635529Y2 - 広帯域プリントアンテナ - Google Patents

広帯域プリントアンテナ

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JPH0635529Y2
JPH0635529Y2 JP1988084180U JP8418088U JPH0635529Y2 JP H0635529 Y2 JPH0635529 Y2 JP H0635529Y2 JP 1988084180 U JP1988084180 U JP 1988084180U JP 8418088 U JP8418088 U JP 8418088U JP H0635529 Y2 JPH0635529 Y2 JP H0635529Y2
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JP
Japan
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conductor
strip
length
folded
printed antenna
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JP1988084180U
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健司 鈴木
徹 松岡
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、移動通信における車載用アンテナ等に好適な
広帯域プリントアンテナに関するものである。
従来の技術 第7図は、従来のプリントアンテナの一例における要部
を示す正面図、第8図は背面図で、両図において、1は
誘電体板、71及び72は放射素子、81及び82は給電線で、
放射素子71及び給電線81は誘電体板1の表面に、放射素
子72及び給電線82は誘電体板1の背面に、それぞれ付着
せしめた金属薄膜より成る。
考案が解決しようとする問題点 上記従来のプリントアンテナにおける入力インピーダン
スを広帯域に亙って一定ならしめるためには、放射素子
71及び72の近傍に無給電素子を設ける必要があり、その
結果、構成が複雑大型となるを免れることが出来ない。
又、給電線の一部、即ち放射素子72と対向する部分83
反射素子として作用し、この部分からの反射波によって
指向特性が劣化せしめられる。
問題点を解決するための手段 本案アンテナは、誘電体板の表面に付着せしめた金属薄
膜より成る第1の帯状導体と、 前記誘電体板の背面に付着せしめた金属薄膜より成り、
前記第1の帯状導体と共に給電線を形成する第2の帯状
導体と、 前記第1の帯状導体の上端部の延長部分に付着せしめた
金属薄膜より成る放射素子と、 前記第2の帯状導体の上端縁の両隅から下方に向って前
記第2の帯状導体の長手方向に分岐付着せしめた金属薄
膜より成る折り返し導体と、 前記第2の帯状導体の両側縁から上方に向って前記第2
の帯状導体の長手方向に分岐付着せしめた金属薄膜より
成る分岐導体とを備えて成ることを特徴とするものであ
る。
作用 本案アンテナにおいては、誘電体板の表面に設けた放射
素子と折り返し導体によってダイポールアンテナが形成
され、放射素子の励振時に生ずる定在波電流が折り返し
導体及び分岐導体に阻止されて給電線に殆ど流れること
なく、指向特性を良好ならしめると共に、入力インピー
ダンスを広帯域に亙ってほぼ一定ならしめる。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の要部を示す正面図、第2
図は側面図、第3図は背面図で、各図において、1は誘
電体板、2は誘電体板1の長手方向の中心線に沿って誘
電体板1の表面に設けた帯状導体、3は誘電体板1の背
面に設けた帯状導体より成る接地導体で、帯状導体2と
平行で、その幅を帯状導体2に比し適宜広くして帯状導
体2及び誘電体板1と共にストリップ線路を形成せしめ
てある。4は帯状導体2の上端部を直線状に延長した部
分に形成した放射素子、51及び52は折り返し導体を形成
する一対の帯状導体で、接地導体3の上端縁の両隅から
下方に向って接地導体3の長手方向に分岐せしめてあ
る。61及び62は分岐導体を形成する一対の帯状導体で、
接地導体3の両側縁から上方に向って接地導体3の長手
方向に分岐せしめてある。
そして折り返し導体51及び52の各長さ、即ち接地導体3
と平行な部分の長さを互いに等しく形成し、分岐導体61
及び62の各長さ、即ち接地導体3と平行な部分の長さも
亦互いに等しく形成すると共に、折り返し導体51及び52
の各長さ並びに分岐導体61及び62の各長さを、電気長で
励振波長のほぼ1/4に形成するか、折り返し導体51及び5
2の長さと分岐導体61及び62の長さとを互いに異ならし
めてある。
折り返し導体51及び52の各長さを互いに等しく形成し、
分岐導体61及び62の各長さも亦互いに等しく形成すると
共に、折り返し導体51及び52の長さと分岐導体61及び62
の長さとを互いに異ならしめる場合には、折り返し導体
51及び52の各長さを電気長で励振波長のほぼ1/4に形成
し、分岐導体61及び62の各長さを折り返し導体51及び52
の長さと適宜異ならしめ、又は分岐導体61及び62の各長
さを電気長で励振波長のほぼ1/4に形成し、折り返し導
体51及び52の各長さを分岐導体61及び62の長さと適宜異
ならしめ、或いは折り返し導体51及び52の各長さを電気
長で励振波長のほぼ1/4より適宜短く形成すると共に、
分岐導体61及び62の各長さを電気長で励振波長のほぼ1/
4より適宜長く形成するか、若しくは折り返し導体51
び52の各長さを電気長で励振波長のほぼ1/4より適宜長
く形成すると共に、分岐導体61及び62の各長さを電気長
で励振波長のほぼ1/4より適宜短く形成する。
帯状導体2、接地導体3、放射素子4、折り返し導体を
形成する帯状導体51及び52、分岐導体を形成する帯状導
体61及び62は、何れもプリント配線手法又は蒸着等の手
段によって誘電体板1の表面又は背面に付着せしめた銅
箔等を以て形成してある。
このように構成した本案アンテナにおいては、誘電体板
1の表面に設けた放射素子4と、誘電体板1の背面に設
けた折り返し導体51及び52によってダイポールアンテナ
が形成される。
又、折り返し導体51及び52の各下端部から分岐点側を見
たインピーダンス及び分岐導体61及び62の各上端部から
分岐点側を見たインピーダンスは、それぞれほぼ無限大
となるため、帯状導体2、誘電体板1及び接地導体3を
以て形成したストリップ線路より成る給電線を介して互
いに異なる周波数によって励振した場合、接地導体3に
漏洩する定在波電流は、折り返し導体51及び52並びに分
岐導体61及び62によって殆どが阻止される。
以上は帯状導体2、誘電体板1及び接地導体3より成る
ストリップ線路によって給電線を形成した場合を例示し
たが、第4図に正面図を、第5図に背面図を各示すよう
に、誘電体板1の表面に設けた帯状導体2と同様の帯状
導体2′を誘電体板1の背面に付着せしめ、帯状導体2
及び2′より成る平衡線路を以て給電線を形成しても本
考案を実施することが出来る。
第4図及び第5図における他の符号及び構成は、第1図
乃至第3図と同様である。
考案の効果 本案アンテナにおいては、放射素子4と折り返し導体51
及び52によってダイポールアンテナが形成されると共
に、放射素子4を互いに異なる周波数を以て励振した場
合、励振周波数毎に生ずる定在波電流が折り返し導体
51,52及び分岐導体61,62に阻止されて誘電体板1の背
面に設けた接地導体3又は帯状導体2′に殆ど流れるこ
となく、放射特性を良好に保つと共に、放射素子4の入
力インピーダンスを広帯域に亙ってほぼ一定ならしめる
ことが出来、試作品による実験結果によれば、折り返し
導体51及び52の各下端と分岐導体61及び62の各上端との
対向間隙を、電気長で励振波長の1/10以下、特に6/100
以下に形成することによって極めて良好な入力インピー
ダンス特性を得ることが出来る。
又、本案アンテナにおいては、給電線を形成する帯状導
体2の上端部を直線状に延長した部分に放射素子4を設
けてあるので、第7図及び第8図に示した従来のアンテ
ナのように、放射素子と給電線の一部が平行に対向し、
この給電線の一部対向部分からの反射波によって放射特
性が劣化せしめられるおそれなく、この点からも放射特
性を良好に保つことが出来る。
第6図は、本案アンテナの試作品、即ち放射素子4の長
さを207mm、幅を14mm、折り返し導体51及び52の各長さ
を56mm、各幅を1mm、分岐導体61及び62の各長さを59m
m、各幅を1mm、折り返し導体51と接地導体3の対向間
隔、折り返し導体52と接地導体3の対向間隔、分岐導体
61と接地導体3の対向間隔及び折り返し導体62と接地導
体3の対向間隔をそれぞれ1.4mmに形成すると共に、折
り返し導体51及び52の各下端と分岐導体61及び62の各上
端との対抗間隔を、電気長で励振波長の6/100以下に形
成した試作品を周波数=800MHz、周波数=830M
Hz、周波数=860MHz、周波数=890MHzの4周波
によって励振した場合の入力インピーダンス特性を示す
図で、図から明らかなように励振周波数の全域に亙って
入力インピーダンスがほぼ一定である。
このように本案アンテナにおいては、従来のように無給
電素子等を設けなくとも入力インピーダンスを広帯域に
亙ってほぼ一定に保ち得ると共に、放射指向特性も良好
であるから、移動通信における車載用アンテナ等に好適
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の要部を示す正面図、第2
図はその側面図、第3図はその背面図、第4図は、本考
案の他の実施例の要部を示す正面図、第5図はその背面
図、第6図は、本案アンテナのインピーダンス特性の一
例を示す図、第7図は、従来のアンテナの一例における
要部を示す正面図、第8図はその背面図で、1:誘電体
板、2,2′及び3:給電線、4:放射素子、51及び52:折り
返し導体、61及び62:分岐導体、71及び72:放射素子、
81及び82:給電線、83:給電線の一部である。

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体板の表面に付着せしめた金属薄膜よ
    り成る第1の帯状導体と、 前記誘電体板の背面に付着せしめた金属薄膜より成り、
    前記第1の帯状導体と共に給電線を形成する第2の帯状
    導体と、 前記第1の帯状導体の上端部の延長部分に付着せしめた
    金属薄膜より成る放射素子と、 前記第2の帯状導体の上端縁の両隅から下方に向って前
    記第2の帯状導体の長手方向に分岐付着せしめた金属薄
    膜より成る折り返し導体と、 前記第2の帯状導体の両側縁から上方に向って前記第2
    の帯状導体の長手方向に分岐付着せしめた金属薄膜より
    成る分岐導体とを備えて成ることを特徴とする広帯域プ
    リントアンテナ。
  2. 【請求項2】折り返し導体及び分岐導体の各長さを電気
    長で励振波長のほぼ1/4に形成した実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の広帯域プリントアンテナ。
  3. 【請求項3】折り返し導体の長さを電気長で励振波長の
    ほぼ1/4に形成し、分岐導体の長さを折り返し導体の長
    さと適宜異ならしめた実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の広帯域プリントアンテナ。
  4. 【請求項4】分岐導体の長さを電気長で励振波長のほぼ
    1/4に形成し、折り返し導体の長さを分岐導体の長さと
    適宜異ならしめた実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    広帯域プリントアンテナ。
  5. 【請求項5】折り返し導体の長さ及び分岐導体の長さを
    電気長で励振波長のほぼ1/4の上下に分布せしめた実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の広帯域プリントアンテ
    ナ。
  6. 【請求項6】折り返し導体の両下端と分岐導体の両上端
    との各対向間隔を電気長で励振波長の1/10以下に形成し
    た実用新案登録請求の範囲第1項記載の広帯域プリント
    アンテナ。
  7. 【請求項7】第1の帯状導体の幅に比し第2の帯状導体
    の幅を広くし、両帯状導体によってストリップ線路を形
    成せしめた実用新案登録請求の範囲第1項記載の広帯域
    プリントアンテナ。
  8. 【請求項8】第1及び第2の帯状導体の幅をほぼ等しく
    し、両帯状導体によって平衡線路を形成せしめた実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の広帯域プリントアンテ
    ナ。
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