JPH0635448B2 - 2−タ−シヤリ−ブチル−4, 5−ジクロル−3 (2h)−ピリダジノンの製造法 - Google Patents

2−タ−シヤリ−ブチル−4, 5−ジクロル−3 (2h)−ピリダジノンの製造法

Info

Publication number
JPH0635448B2
JPH0635448B2 JP12978684A JP12978684A JPH0635448B2 JP H0635448 B2 JPH0635448 B2 JP H0635448B2 JP 12978684 A JP12978684 A JP 12978684A JP 12978684 A JP12978684 A JP 12978684A JP H0635448 B2 JPH0635448 B2 JP H0635448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
added
dichloro
pyridazinone
tert
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12978684A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6110561A (ja
Inventor
保夫 河村
友幸 小倉
秀雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP12978684A priority Critical patent/JPH0635448B2/ja
Priority to AT85107602T priority patent/ATE48837T1/de
Priority to EP19850107602 priority patent/EP0169375B1/en
Priority to DE8585107602T priority patent/DE3574870D1/de
Publication of JPS6110561A publication Critical patent/JPS6110561A/ja
Publication of JPH0635448B2 publication Critical patent/JPH0635448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2−ターシャリーブチル−4,5−ジクロル−3
(2H)−ピリダジノンの新規な製造方法に関するもの
である。
2−tert−ブチル−4,5ジクロル−3(2H)−ピリダ
ジノンは既知化合物であり,農薬特に殺虫,殺ダニ,殺
線虫及び殺菌剤の有効成分化合物の中間体として有用で
ある。
従来,2−ターシャリーブチル−4,5−ジクロル−3
(2H)−ピリダジノンの合成法としては,次の方法が
知られている。
(1)tert−ブチルヒドラジン塩酸塩とムコクロル酸から
酢酸および無水酢酸の混合溶媒で還流する方法 〔特開昭57−175173号公報参照〕 上記(1)の合成法は,反応に際し高温で長時間を要し,
且つ収率が40%程度である。したがって,(1)の合成
法は2−ターシャリーブチル−4,5−ジクロル−3(2
H)−ピリダジノンを工業的に大量に製造する方法とし
て満足できるものとはいえない。
本発明者らは,2−ターシャリーブチル−4,5−ジクロ
ル−3(2H)−ピリダジノンの実用上有利な合成法を
種々検討した結果,ターシャリーブチルヒドラジン,又
はターシャリーブチルヒドラジン鉱酸塩を塩基性水溶液
で処理したものを特定の有機溶媒中でムコクロル酸と反
応させて,2−ターシャリーブチル−4,5−ジクロル−
3(2H)−ピリダジノンを高収率で得る方法を見出し
た。また更に,その際特定の有機酸を添加することより
高収率で目的物が得られることを見出し,本発明を完成
した。
本発明者らが検討した反応を反応式で示せば次の通りで
ある。
上記反応式で示される反応において,原料であるターシ
ャリーブチルヒドラジンはそれ自体でも鉱酸塩でもよ
く,ターシャリーブチルヒドラジン鉱酸塩の場合は塩基
水溶液(例えばNaOH水溶液,KOH水溶液等)で処理後用
いる。特定の有機溶媒としては,例えばベンゼン,トル
エン,キシレン等の芳香族炭化水素,ジクロルメタン,
四塩化炭素,ジクロルエタン等のハロゲン化炭化水素及
び蟻酸,酢酸,プロピオン酸等の有機酸が望ましい。上
記有機溶媒として有機酸以外を使用する場合には有機溶
媒中に有機酸を添加することがさらに有効であり,その
場合その特定の有機酸としては,蟻酸,酢酸,プロピオ
ン酸,ハロゲン化酢酸,安息香酸,P−トルエンスルホ
ン酸などが挙げられるが、これらの中でも特に酢酸が望
ましい。一方,有機溶媒としてメタノール,エタノー
ル,エチルエーテル,テトラヒドロフラン,酢酸エチル
エステル,N,N−ジメチルホルムアミド等は好ましく
ない。反応温度は10℃から110℃付近で良いが,特
に10℃から80℃位が望ましい。
本発明方法によれば,従来法に比べて高収率で且つ安易
な操作で目的物を得ることができるという利点を有して
いる。
次に本発明方法について実施例および比較例を具体的に
挙げて説明する。但し,本発明はこれらの実施例のみに
限定されるものではない。
実施例1 ターシャリーブチルヒドラジン3.5g(0.04モル)とベ
ンゼン48gの溶液に10〜15℃においてムコクロル
酸6.8g(0.04モル)を加え30分間攪拌し,次いで
酢酸24gを加え35〜40℃にて4時間攪拌した。反
応終了後水を加え,ベンゼン層を分液し,5%水酸化ナ
トリウム水溶液で洗浄した。次いで10%塩酸で洗い、
水洗し,無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧
下留去することにより目的化合物2−ターシャリーブチ
ル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリタジノンの淡黄
色結晶7.4gを得た。収率84% 融点63〜65℃。
実施例2 33%水酸化ナトリウム水溶液4.9g,ベンゼン48g
の溶液にターシャリーブチルヒドラジン塩酸塩5.0g
(0.04モル)を加え、室温下15分間攪拌し,次いで
ムコクロル酸6.8g(0.04モル)を加えた。30分間
攪拌後,酢酸3.6gを加え35〜45℃にて4時間攪拌
した。反応終了後、実施例1と同様の操作をし,目的化
合物の淡黄色結晶7.4gを得た。
収率84% 実施例3 42%水酸化カリウム水溶液5.4g,ベンゼン48gの
溶液にターシャリーブチルヒドラジン塩酸塩5.0g(0.
04モル)を加え、室温下15分間攪拌し,次いでムコ
クロル酸6.8g(0.04モル)を加えた。その後40〜
45℃にて5時間攪拌し反応を終了した。実施例1と同
様の操作をし,目的化合物の淡黄色結晶6.9gを得た。
収率78% 実施例4 33%水酸化ナトリウム水溶液4.9g,ジクロルメタン
60gの溶液にターシャリーブチルヒドラジン塩酸塩5.
0g(0.04モル)を加え、室温下15分間攪拌し,次
いでムコクロル酸6.8g(0.04モル)を加えた。その
後40〜45℃にて6時間攪拌し反応を終了した。実施
例1と同様の操作をし目的化合物の淡黄色結晶6.6gを
得た。収率75% 実施例5 33%水酸化ナトリウム水溶液4.9g,トルエン48g
の溶液にターシャリーブチルヒドラジン塩酸塩5.0g
(0.04モル)を加え室温下15分間攪拌した。次いで
ムコクロル酸6.8g(0.04モル)を加えた。30分間
攪拌後酢酸2.4gを加え35〜45℃にて4時間攪拌し
反応を終了した。実施例1と同様の操作をし,目的化合
物の淡黄色結晶7.1gを得た。
収率80% 実施例6 33%水酸化ナトリウム水溶液4.9gベンゼン48gの
溶液にターシャリーブチルヒドラジン塩酸塩5.0g(0.
04モル)を加え,室温下15分間攪拌し,次いでムコ
クロル酸6.8g(0.04モル)を加えた。30分間攪拌
後プロピオン酸3.0gを加え35〜45℃にて4時間攪
拌した。反応終了後,実施例1と同様の操作をし,目的
化合物の淡黄色結晶7.1gを得た。
収率80% 実施例7 ムコクロル酸6.8g(0.04モル)と酢酸50gの溶液
にターシャリーブチルヒドラジン塩酸塩5.0g(0.04
モル)を20%水酸化ナトリウム水溶液8.8gに溶かし
たものを10〜15℃において加えた。次いで40〜4
5℃に昇温し5時間攪拌し反応を終了した。水を加えベ
ンゼンにて抽出した。その後実施例1と同様の操作を
し,目的化合物の淡黄色結晶6.7gを得た。収率76% 比較例1 33%水酸化ナトリウム水溶液4.9gおよびエタノール
48gの溶液にターシャリーブチルヒドラジン塩酸塩5.
0g(0.04モル)を加え室温下15分間攪拌し,次い
でムコクロル酸6.8g(0.04モル)を加えた。その後
40〜45℃にて6時間攪拌した。反応終了後,減圧
下,エタノールを留去し,水を加えベンゼン抽出した。
以下実施例1と同様の操作をし目的化合物の淡黄色結晶
1.0gを得た。収率11% 比較例2 33%水酸化ナトリウム水溶液4.9gおよび酢酸エチル
エステル48gの溶液にターシャリーブチルヒドラジン
塩酸塩5.0g(0.04モル)を加え,室温下15分間攪
拌し,次いでムコクロル酸6.8g(0.04モル)を加え
た。その後40〜45℃にて6時間攪拌した。反応終了
後,減圧下,酢酸エチルエステルを留去し,水を加えベ
ンゼン抽出した。以下実施例1と同様の操作をし目的化
合物の淡黄色結晶1.1gを得た。収率12%

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターシャリーブチルヒドラジンとムコクロ
    ル酸とを芳香族炭化水素系の有機溶媒中、有機酸の存在
    下で、反応させることを特徴とする2−ターシャリーブ
    チル−4,5−ジクロル−3(2H)−ピリダジノンの製
    造法。
  2. 【請求項2】ターシャリーブチルヒドラジン鉱酸塩を塩
    基水溶液で処理後、芳香族炭化水素系の有機溶媒中、有
    機酸の存在下で、ムコクロル酸と反応させることを特徴
    とする2−ターシャリーブチル−4,5−ジクロル−3
    (2H)−ピリダジノンの製造法。
  3. 【請求項3】芳香族炭化水素系の有機溶媒が、ベンゼ
    ン,トルエンもしくはキシレンであり、有機酸が、酢酸
    もしくはプロピオン酸である特許請求の範囲第1項記載
    の2−ターシャリーブチル−4,5−ジクロル−3(2
    H)−ピリダジノンの製造法。
  4. 【請求項4】芳香族炭化水素系の有機溶媒が、ベンゼ
    ン、トルエンもしくはキシレンであり、有機酸が、酢酸
    もしくはプロピオン酸である特許請求の範囲第2項記載
    の2−ターシャリーブチル−4,5−ジクロル−3(2
    H)−ピリダジノンの製造法。
JP12978684A 1984-06-23 1984-06-23 2−タ−シヤリ−ブチル−4, 5−ジクロル−3 (2h)−ピリダジノンの製造法 Expired - Lifetime JPH0635448B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12978684A JPH0635448B2 (ja) 1984-06-23 1984-06-23 2−タ−シヤリ−ブチル−4, 5−ジクロル−3 (2h)−ピリダジノンの製造法
AT85107602T ATE48837T1 (de) 1984-06-23 1985-06-19 Verfahren zu herstellung von 2-tert.-butyl-4,5dichloro-3(2h)-pyridazinon.
EP19850107602 EP0169375B1 (en) 1984-06-23 1985-06-19 Process for producing 2-tert.-butyl-4,5-dichloro-3(2h)-pyridazinone
DE8585107602T DE3574870D1 (de) 1984-06-23 1985-06-19 Verfahren zu herstellung von 2-tert.-butyl-4,5-dichloro-3(2h)-pyridazinon.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12978684A JPH0635448B2 (ja) 1984-06-23 1984-06-23 2−タ−シヤリ−ブチル−4, 5−ジクロル−3 (2h)−ピリダジノンの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6110561A JPS6110561A (ja) 1986-01-18
JPH0635448B2 true JPH0635448B2 (ja) 1994-05-11

Family

ID=15018190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12978684A Expired - Lifetime JPH0635448B2 (ja) 1984-06-23 1984-06-23 2−タ−シヤリ−ブチル−4, 5−ジクロル−3 (2h)−ピリダジノンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0635448B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6110561A (ja) 1986-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6515143B2 (en) Method for producing ortho-alkylated benzoic acid derivatives
JPH0372212B2 (ja)
JP2771994B2 (ja) プロペン酸誘導体の製造法
JP2001233870A (ja) 3−(1−ヒドロキシ−ペンチリデン)−5−ニトロ−3h−ベンゾフラン−2−オン、その製造方法及びその用途
JPH0635448B2 (ja) 2−タ−シヤリ−ブチル−4, 5−ジクロル−3 (2h)−ピリダジノンの製造法
JPH02289563A (ja) o―カルボキシピリジル―およびo―カルボキシキノリルイミダゾリノンの改良製造法
JP3528204B2 (ja) 2−カルボキシ−ベンゾ−4−ピロン類の製造法
EP0661263A2 (en) Process for the preparation of 2,4,5-tribromopyrrole-3-carbonitrile
WO1991001315A1 (en) New quinoline derivatives and process for the preparation thereof
JPH09188637A (ja) 3−ブロモ−2−(置換フェニル)−1−プロペン類の製造法
EP0649831B1 (de) Verfahren zur Herstellung von 3-(p-Fluorphenyl)-2-methylpropionsäure und 3-(p-Fluorphenyl)-2-methylpropionsäurederivaten
JP3959178B2 (ja) ヒドラジン誘導体の製造方法、その中間体および中間体の製造方法
JPS6110560A (ja) 2−タ−シヤリ−ブチル−4, 5−ジクロル−3 (2h)−ピリダジノンの製法
HUT68303A (en) Improved process for producing 3-carbonyl-androstadiene-17-carboxamides and intermediate
JP2893906B2 (ja) 不飽和ケトン化合物の製造方法
DE1921934C (de) Verfahren zur Herstellung von 5 (1 Methyl 4 pipendyliden) dibenzo eckige Klammer auf a, e eckige Klammer zu cycloheptatnen und seines Hydro Chlorids
JPH0316337B2 (ja)
JPH061774A (ja) 3(2h)−ピリダジノン誘導体の製造方法
JPH023672A (ja) 2,6‐ジエチルアニリン誘導体およびその製法
Dryanska et al. Convenient Synthesis of 2, 3, 5-Triaryl-5-oxopentanoic Acids and of Their t-Butyl Esters
JPS584714B2 (ja) 3−イソオキサゾリル尿素類の製造法
JPH0586945B2 (ja)
JPH0478632B2 (ja)
JPH0429657B2 (ja)
JPS63210289A (ja) 2−(ニトロフエニル)又は2−(ニトロフエニル)−2−置換−エタノ−ル類の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term