JPH063538Y2 - 心電図測定用プローブ - Google Patents

心電図測定用プローブ

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JPH063538Y2
JPH063538Y2 JP1989099954U JP9995489U JPH063538Y2 JP H063538 Y2 JPH063538 Y2 JP H063538Y2 JP 1989099954 U JP1989099954 U JP 1989099954U JP 9995489 U JP9995489 U JP 9995489U JP H063538 Y2 JPH063538 Y2 JP H063538Y2
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JP
Japan
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electrode
electrolytic solution
agarose
chest
silver
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JP1989099954U
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JPH0339008U (ja
Inventor
純一郎 美川
愛信 秋山
Original Assignee
セーラー万年筆株式会社
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Publication date
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、心電図測定用のプローブに関するものであ
る。
〔従来技術とその問題点〕
心電図を測定するためには、胸部などの所定部位に数多
くの心電図電極を装着しなければならない。心電図電極
としては、ペーストにて胸部の皮膚に接着させる皿状電
極があり、現在では、安全性や電気特性から銀一塩化銀
皿状電極がよく用いられる。銀一塩化銀皿状電極で心電
図を測定するには、胸部の皮膚上に電解液を何らかの方
法で固定する必要があるので、電解液にベントナイトな
どを添加してペースト状にしている。つまり、銀板から
なる電極の表面に導電用の銀ペーストを塗り付け、これ
を1枚ずつ、粘着剤が塗布されたテープなどで所定部位
の胸部の皮膚に貼り付けていた。従って、測定を開始す
るまでに長時間の準備作業を要するとともに、銀板の着
脱時に、被検者に少なからず苦痛を与えていた。そし
て、銀板を除去した後に胸部を洗浄して銀ペーストを取
り除く必要があった。また、電極の銀板は1cm2程度の
大きさがあり、ペーストを介して貼り付けても、その間
に不純物が介在しやすく、従って、測定が不正確になり
やすく、胸部の皮膚と電極間のインピーダンスや電位差
が大きくなって正確な測定が困難であった。また、時間
経過とともにペーストが乾燥して抵抗が増大するので、
長時間の測定が困難であった。
このため、電解液が滲出可能なチップ内に配置された電
極と電解液で構成された半電池からなるプローブを胸部
に接触させて心電図を測定することが考えられる。かか
るプローブによる測定方法では、チップから滲出した電
解液が胸部の皮膚を濡らして導通するが、例えば30分
間程度の測定中に電解液が流失して不足すると導通不良
になって正確に測定できないため、チップに絶えず電解
液を供給する機構が必要となり、構造が複雑になる不具
合がある。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、簡単、かつ確実に胸部の所定部位の皮
膚に接触させることができ、被検者にも苦痛を与えるこ
とがないとともに、チップへの電解液供給機構が不要で
構造が簡単であり、かつ長時間測定しても抵抗が増大せ
ずに正確に測定可能な心電図測定用のプローブを提供す
ることを目的とするものである。
〔考案の構成とその作用〕
本考案の心電図測定用プローブは、電解液がアガロース
でゲル化されてチップの先端から突出し、電極がこのア
ガロースゲルと導通状態で配置されたことを特徴とする
ものである。
すなわち、アガロースでゲル化された電解液とこのアガ
ロースゲルと導通状態に配置された電極とで半電池を構
成しており、アガロースゲルを胸部の皮膚に接触させる
と、ゲル化した電解液が胸部の皮膚を濡らして導通す
る。そして、このプローブに例えば吸着盤を取り付けて
おくと、この吸着盤の吸引力によってプローブを胸部に
保持することができるので、銀ペーストや粘着テープな
どが不要で、装着操作は非常に簡単であり、被検者にも
苦痛を与えることがない。また、電解液がアガロースゲ
ルになっているので形状保持能力があり、測定中に流失
することがなく、また、蒸発量も僅かであるが、蒸発す
るとゲル体積そのものが縮小して抵抗が増加しない。そ
して、アガロースゲルは、不純物比率が低くてSO3
などの帯電成分をほとんど含有しないため、イオン伝導
や電子伝導に影響を与えない。このため、電解液供給機
構が不要で構造が簡単であり、長時間正確に測定するこ
とができる。
〔実施例〕
以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具体的に説明
する。
第1図において、チップ1は、ポリエチレンやポリプロ
プレンなどの軟質プラスチックチューブからなり、先端
に開口を有する。そして、チップ1内にアガロースでゲ
ル化した電解液2が充填され、その先端がチップ1から
突出している。電解液2としては、KCl,RbCl,CsCl,NaC
l,LiCl,CaCl2,MgCl2などの塩化物水溶液が使用される
が、とりわけ濃度が0.9%のNaCl水溶液である生
理食塩水は人体の浸透圧にほぼ等しくて感度が良好であ
る。そして、この電解液2がアガロースによってゲル化
されている。アガロースは、寒天の主成分として知られ
ているものであるが、[C12H14O5(OH)4]nの式で表される
多糖類であり、そのほとんどがD−ガラクトースと3.6
−アンヒドロ−L−ガラクトースのみからなる。かかる
成分のアガロースは、不純物比率が低くて、SO3基な
どの帯電成分をほとんど含有しない。また、かかるアガ
ロースでゲル化したものは、電解液が蒸発するとそれに
応じてゲル体積が収縮する特性を有する。そして、ゲル
状の電解液2に接触して銀一塩化銀の電極3が配置され
ており、電極3と電解液2とで半電池を構成している。
電極3は、銀一塩化銀以外に、カロメル電極、白金電
極、金電極、水素電極、アマルガム電極、カーボン電極
なども使用することが可能である。そして、電極3に導
線4が接続されて外部に伸び出している。また、チップ
1の外周には、可撓性に富んだ合成樹脂からなるスカー
ト状の吸着盤5が取り付けられている。
心電図を測定するに際しては、かかるプローブを、被検
者が胸部の所定位置に所定個数だけ吸着盤5の吸着力で
保持する。これによって、胸部の所定位置に所定数のゲ
ル化した電解液2が同時に胸部に接触して胸部を濡ら
し、この電解液2によって電極3と導通するので、心電
図を正確に測定することができる。
このように、所定数のプローブを同時に所定位置に正確
に装着できるので、操作が非常に簡単であり、しかもプ
ローブの着脱時に被検者に苦痛を与えない利点がある。
そして、電解液2がアガロースでゲル化しているので形
状保持能力があり、測定中に流失することがなく、ま
た、蒸発量も僅かである。このため、粘度の低い電解液
を絶えずチップに供給する必要がなく、構造が極めて簡
単になる。また、アガロースは、不純物比率が低くてS
3基などの帯電成分をほとんど含有しないので、イオ
ン伝導や電子伝導に影響を与えず、かつ電解液2が蒸発
しても、それに対応してゲル体積も収縮するので抵抗値
が増加しない。従って、長時間にわたって正確な測定を
することが可能になる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の心電図測定用プローブ
は、電解液がアガロースでゲル化されてチップの先端か
ら突出し、電極がこのアガロースゲルと導通状態で配置
されているので、このプローブを例えば吸着盤を利用し
て胸部の所定部位の皮膚に簡単、かつ確実にチップを接
触させることができ、また、構造が簡単で、長時間正確
に測定できる心電図測定用プローブとすることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の断面図である。 1…チップ、2…電解液、3…電極 4…導線、5…吸着盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8119−4C A61B 5/04 300 M 8119−4C 300 F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解液がアガロースでゲル化されてチップ
    の先端から突出し、電極がこのアガロースゲルと導通状
    態で配置されたことを特徴とする心電図測定用プロー
    ブ。
JP1989099954U 1989-08-29 1989-08-29 心電図測定用プローブ Expired - Lifetime JPH063538Y2 (ja)

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JP1989099954U JPH063538Y2 (ja) 1989-08-29 1989-08-29 心電図測定用プローブ

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JPH0339008U JPH0339008U (ja) 1991-04-16
JPH063538Y2 true JPH063538Y2 (ja) 1994-02-02

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JP1989099954U Expired - Lifetime JPH063538Y2 (ja) 1989-08-29 1989-08-29 心電図測定用プローブ

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CN116981404A (zh) * 2021-02-12 2023-10-31 中津川重一 电极构件、头部穿戴装置、身体穿戴装置及套装

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JPH0339008U (ja) 1991-04-16

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