JPH0635262B2 - デイフアレンシヤル連設型変速機の潤滑装置 - Google Patents

デイフアレンシヤル連設型変速機の潤滑装置

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JPH0635262B2
JPH0635262B2 JP62034072A JP3407287A JPH0635262B2 JP H0635262 B2 JPH0635262 B2 JP H0635262B2 JP 62034072 A JP62034072 A JP 62034072A JP 3407287 A JP3407287 A JP 3407287A JP H0635262 B2 JPH0635262 B2 JP H0635262B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車等の車輌に用いられる変速機の潤滑装
置に係り、特にディファレンシャル連設型の変速機の潤
滑装置に係る。
従来の技術 ディファレンシャル連設型変速装置は、フロントディフ
ァレンシャル装置を連設された変速機としてエンジン前
部横置式車輌に於て多く用いられており、この種の変速
機は、例えば、特開昭58−170962号、特開昭5
8−200899号、特開昭60−18656号の各公
報及び実願昭57−7231号(実開昭58−1105
28号)の明細書及び図面に示されている。
発明が解決しようとする問題点 上述の如きディファレンシャル連設型の変速機に於て、
ディファレンシャル部と変速部とを完全に分離してその
各々を個別の潤滑油によって潤滑する場合は、互いの潤
滑に影響を及ぼし合わないが、しかし潤滑油注入、レベ
ルチェックを個別に行う必要があり、このため作業時間
が増大し、サービス性が悪化し、しかも総潤滑油量が増
大し、重量の増大を招くようになる。
これに対し、ディファレンシャル部の潤滑と変速部の潤
滑とを共通の潤滑油によって行うべく前記ディファレン
シャル部と前記変速部とが連通していると、その両者の
高さ位置の違いから、特にディファレンシャル部に必要
液位にまで潤滑油が溜らず、ディファレンシャル部の潤
滑が十分に行われなくなる虞れがある。
また上記の実開昭58−110528号の第1図に従来
技術として示されている如く、ディファレンシャル装置
を収容したトランスファ室の底部に形成された潤滑油溜
りの潤滑油がトランスファ室とそれに隣接する変速歯車
室の境界部に形成された堰を経て変速歯車室内へオーバ
フローすることによりトランスファ室より変速歯車室へ
潤滑油が移送されるようになっている構造に於ては、潤
滑油がトランスファ室よりオイルパンまで戻る途中で潤
滑油の少なくとも一部が変速歯車を潤滑中の潤滑油に混
入し、強制循環系を通って循環される潤滑油の流れの一
部に所謂ショートカットが生じ、潤滑油強制循環系の作
動性能に狂いが生じたり潤滑油の一部に早期の疲労が生
ずる虞れがある。
本発明は上述の如き問題点を解決した改良されたディフ
ァレンシャル連設型変速機の潤滑装置を提供することを
目的としている。
問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、ディファレンシャ
ル歯車室に潤滑油が強制循環式に供給され、前記ディフ
ァレンシャル歯車室に供給された潤滑油が前記ディファ
レンシャル歯車室の下底面より下方にある変速機のオイ
ルパンに戻るよう構成されたディファレンシャル連接型
変速機の潤滑装置に於て、前記ディファレンシャル歯車
室より前記オイルパン内の底部空間迄潤滑油を導く通路
を有し、該通路の前記ディファレンシャル歯車室内に開
口する入口は前記ディファレンシャル歯車室の下底面よ
り高い位置にあることを特徴とするディファレンシャル
連接型変速機の潤滑装置によって達成される。
発明の作用及び効果 上記の如き構成によれば、ディファレンシャル歯車室内
を強制循環された潤滑油は、その全量が前記通路を経て
オイルパン内の底部空間迄確実に移送され、潤滑油の強
制循環系の一部にショートカットが生ずることによる不
都合は確実に回避される。また前記通路のディファレン
シャル歯車室内に開口する入口がディファレンシャル歯
車室の下底面より高い位置に設けられていることによ
り、ディファレンシャル歯車室の下底面に対する前記入
口の高さを適当に設定すれば、ディファレンシャル歯車
室内には常に所定レベルの潤滑油の供給が確保される。
実施例 以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。
第1図は本発明による潤滑装置を組込まれるディファレ
ンシャル連設型の四輪駆動用変速機装置の一例を示して
いる。
第1図に於て、10は内燃機関を示しており、該内燃機
関は車輌の前部に横置きされており、該内燃機関には車
輌用自動変速機12と四輪駆動用トランスファ装置20
とが順に接続されている。
車輌用自動変速機12は一般的構造の流体式トルクコン
バータと変速装置とを有している。前記流体式トルクコ
ンバータは入力部材によって内燃機関10の出力軸に駆
動連結されて内燃機関10より回転動力を与えられ、出
力部材を前記変速装置の入力部材に駆動連結されてい
る。前記変速装置は、遊星歯車装置を含む一般的構造の
ものであってよく、複数個の前進変速段と少なくとも一
つの後進変速段との間に切換わるようになっている。
四輪駆動用トランスファ装置20はセンタディファレン
シャル装置22を有している。センタディファレンシャ
ル装置22は、前記変速装置の出力軸14に設けられた
出力歯車16と噛合する入力歯車24及びこれと接続さ
れたディファレンシャルケース26と、ディファレンシ
ャルケース26よりスパイダ28によって回転可能に担
持されたディファレンシャルピニオン30と、ディファ
レンシャルピニオン30に各々噛合した後輪出力用サイ
ド歯車32及び前輪出力用サイド歯車34とを有してい
る。
後輪出力用サイド歯車32には後輪出力歯車36が接続
されており、後輪出力歯車36には後輪駆動軸(出力
軸)40の後輪駆動歯車38が噛合している。
前輪出力用サイド歯車34には中空の前輪駆動軸42が
接続されている。前輪駆動軸42はフロントディファレ
ンシャル装置44のディファレンシャルケース46と一
体に構成されている。フロントディファレンシャル装置
44は、スパイダ48によってディファレンシャルケー
ス46より回転可能に担持されたディファレンシャルピ
ニオン50と、ディファレンシャルピニオン50に各々
噛合したディファレンシャルサイド歯車52と左サイド
歯車54とを有しており、右サイド歯車52には右サイ
ド歯車軸56の一端部が、左サイド歯車54には左サイ
ド歯車軸58の一端部が各々駆動連結されている。
四輪駆動用トランスファ装置20にはセンタディファレ
ンシャル装置22の入力部材であるディファレンシャル
ケース26とセンタディファレンシャル装置22の一つ
の出力部材である前輪駆動軸42と一体のディファレン
シャルケース46と選択的にトルク伝達関係に接続する
油圧作動式のディファレンシャル制御クラッチ60が設
けられている。ディファレンシャル制御クラッチ60
は、油圧サーボ式の湿式多板クラッチであり、油圧サー
ボ装置の油室62、64(第2図参照)に供給されるサ
ーボ油圧によってサーボピストン66が戻しばね68の
ばね力に抗して移動することによりディファレンシャル
ケース26とディファレンシャルケース46とをトルク
伝達関係に接続し、前記油室に供給されるサーボ油圧の
増大に応じてその伝達トルク容量を比例的に増大するよ
うになっている。
第2図は本発明による潤滑装置を備えたディファレンシ
ャル連設型の四輪駆動用変速装置の要部の具体的実施例
を示している。
出力軸14は出力歯車16の側の端部をテーパードロー
ラ軸受72によりトランスミッションケース70より回
転可能に支持されており、テーパードローラ軸受72の
出力歯車16とは反対の側にはオイルシール74が設け
られている。オイルシール74は車輌用自動変速機12
の変速歯車装置を内蔵する変速歯車室Aとフロントディ
ファレンシャル装置45を内蔵するディファレンシャル
歯車室Bとを液密に分離している。これにより出力歯車
16及びこれと入力歯車24との噛合部はトランスミッ
ションケース70のうちフロントディファレンシャル装
置45を内蔵するディファレンシャル歯車室Bに含まれ
るようになっている。
トランスミッションケース70にはフロントディファレ
ンシャル装置45へ潤滑油を供給するための油孔76が
設けられており、油孔76はリテーナ78に設けられた
油孔80を経てバッフルリング82に設けられた油孔8
4に連通し、油孔84は更に左サイド歯車軸58に設け
られた油孔86、88を経てスパイダ48に設けられた
油孔90、92に連通している。これにより車輌用自動
変速機12の図示されていないオイルポンプより油孔7
6に圧送された潤滑油はフロントディファレンシャル装
置44の歯車噛合部へ供給されるようになる。
第3図によく示されている如く、トランスミッションケ
ース70はディファレンシャル歯車部Bにその下底部よ
り所定の高さ位置にまで延在する柱状膨出部94を有し
ており、柱状膨出部94には潤滑油流出通路96が鋳抜
きにより形成されている。潤滑油流出通路96は、柱状
膨出部94を上下に貫通し、上端にて柱状膨出部94の
上端面に開口し、該開口はディファレンシャル歯車室B
の潤滑油流出口98をなしている。潤滑油流出通路96
は、下端にてトランスミッションケース70の下部外壁
に開口し、トランスミッションケース70の下部に取付
けられたオイルパン100の内部に連通している。
尚、トランスミッションケース70の下部に取付けられ
たバルブボディ102を含む油圧制御装置104は車輌
用自動変速機12の変速制御のためのものであり、この
油圧制御装置104の作動油は前記潤滑油と同じ油であ
ってよい。
以上の如く構成されていることにより、柱状膨出部94
が堰として作用し、ディファレンシャル歯車室Bに供給
された潤滑油は該ディファレンシャル歯車室内にて柱状
膨出部94の上端面と同じ高さ位置、換言すれば潤滑油
流出口98の高さ位置にまで溜り、この液位を越えたも
のが潤滑油流出口98より溢流するようにして潤滑油流
出通路96を通ってオインパン100へ流出するように
なる。
これによりディファレンシャル歯車室Bには潤滑油流出
口98の高さまで潤滑油が溜り、この潤滑油によりフロ
ントディファレンシャル装置44の歯車噛合部及び出力
歯車16と入力歯車24との噛合部の潤滑が十分に行わ
れるようになる。
ディファレンシャル歯車室Bに於ける潤滑油量は柱状膨
出部94の高さにより決まるから、これの変更、修正は
柱状膨出部94の鋳型変更により適宜に行われ、これに
よりその潤滑油量の適正化が行われる。
以上に於ては、本発明を特定の実施例について詳細に説
明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、
本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であることは当
業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による潤滑装置を組込まれるディファレ
ンシャル連設型四輪駆動用トランスファ装置の一例を示
すスケルトン図、第2図は本発明による潤滑装置を備え
たディファレンシャル連設型四輪駆動用変速装置の要部
の具体的実施例を示す断面図、第3図は本発明による潤
滑装置の要部を示すトランスミッションケースの縦断面
図である。 10……内燃機関,12……車輌用自動変速機,14…
…出力軸,16……出力歯車,20……四輪駆動用トラ
ンスファ装置,22……センタディファレンシャル装
置,24……入力歯車,26……ディファレンシャルケ
ース,28……スパイダ,30……ディファレンシャル
ピニオン,32……後輪出力用サイド歯車,34……前
輪出力用サイド歯車,36……後輪出力歯車,38……
後輪駆動歯車,40……後輪駆動軸,42……前輪駆動
軸,44……フロントディファレンシャル装置,46…
…ディファレンシャルケース,48……スパイダ,50
……ディファレンシャルピニオン,52……右サイド歯
車,54……左サイド歯車,56……右サイド歯車軸,
58……左サイド歯車軸,60……ディファレンシャル
制御クラッチ,62、64……油室,66……サーボピ
ストン,68……戻しばね,70……トランスミッショ
ンケース,72……テーパードローラ軸受,74……オ
イルシール,76……油孔,78……リテーナ,80…
…油孔,82……バッフルリング,84、86、88、
90、92……油孔,94……柱状膨出部,96……潤
滑油流出通路,98……潤滑油流出口,100……オイ
ルパン,102……バルブボディ,104……油圧制御
装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディファレンシャル歯車室に潤滑油が強制
    循環式に供給され、前記ディファレンシャル歯車室に供
    給された潤滑油が前記ディファレンシャル歯車室の下底
    面より下方にある変速機のオイルパンに戻るよう構成さ
    れたディファレンシャル連接型変速機の潤滑装置に於
    て、前記ディファレンシャル歯車室より前記オイルパン
    内の底部空間迄潤滑油を導く通路を有し、該通路の前記
    ディファレンシャル歯車室内に開口する入口は前記ディ
    ファレンシャル歯車室の下底面より高い位置にあること
    を特徴とするディファレンシャル連接型変速機の潤滑装
    置。
JP62034072A 1987-02-17 1987-02-17 デイフアレンシヤル連設型変速機の潤滑装置 Expired - Fee Related JPH0635262B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160051277A (ko) * 2014-11-03 2016-05-11 한국기초과학지원연구원 은 나노입자의 합성 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR20160051277A (ko) * 2014-11-03 2016-05-11 한국기초과학지원연구원 은 나노입자의 합성 방법

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