JPH063516B2

JPH063516B2 - カメラのパワ−フオ−カス表示装置

Info

Publication number: JPH063516B2
Application number: JP27640985A
Authority: JP
Inventors: 稔松崎; 順一伊藤; 洋二渡辺
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1985-12-09
Filing date: 1985-12-09
Publication date: 1994-01-12
Anticipated expiration: 2009-01-12
Also published as: JPS62134634A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、カメラのパワーフォーカス表示装置、更に詳
しくは、カメラのフォーカスレンズがモータによって駆
動されている状態にあることを表示するパワーフォーカ
ス表示装置に関する。

［従来の技術］レンズ鏡筒のフォーカスレンズをモータによって移動さ
せる、いわゆるパワーフォーカスを利用したオートフォ
ーカス用レンズ鏡筒が知られている（特開昭５９−６４
８１６号公報参照）が、この場合における表示は、パワ
ーフォーカス時にフォーカスレンズが無限遠位置或いは
最至近位置にある場合のリミット警告のみである。

［発明が解決しようとする問題点］ところで、パワーフォーカス時に、フォーカスレンズの
移動速度を低速（微動）と高速（粗動）の２段階に切り
換えるようにした場合、低速駆動では、ファインダース
クリーン上でのピント状態の確認が非常にむずかしく、
このとき、フオーカスレンズが実際に駆動されているか
どうか使用者に対し不安感をいだかせるものとなってい
た。

本発明は、このような問題点に着目してなされたもの
で、パワーフォーカス時にフォーカスレンズが駆動して
いることを積極的に使用者に知らせるようにしたカメラ
のパワーフォーカス表示装置を提供することを目的とす
る。

［問題点を解決するための手段および作用］本発明のパワーフォーカス表示装置は、第１図に示すよ
うに、パワーフォーカス操作部材１によって出力した操
作信号をパワーフォーカス駆動制御手段２に与え、同駆
動制御手段２によって、モータ３の駆動による撮影レン
ズ４のパワーフォーカス動作を行なうようにするととも
に、このパワーフォーカス動作中、撮影レンズ４の駆動
速度に応じた点滅表示をパワーフォーカス表示手段５に
よって行なうようにしている。

［実施例］パワーフォーカスはオートフォーカス機能をもたないカ
メラに適用しても問題がないが、一般的にはオートフォ
ーカス機能を有し、かつ、レンズ交換可能なカメラに装
着され、オートフォーカス不作動時のフォーカシングの
補助手段としてのマニュアル操作に利用されるものであ
るので、以下に、レンズ交換可能なオートフォーカスカ
メラに適用した実施例について説明する。したがって、
先ずオートフォーカス装置の概略を以下簡単に説明す
る。

第２図は、この発明のパワーフォーカス表示装置が適用
されるカメラのオートフォーカス装置の電気回路の概略
ブロック図である。オートフォーカス用中央演算処理装
置であるＡＦＣＰＵ２２と露出調節等の主演算処理装置
であるＭＡＩＮＣＰＵ１４とは、シリアルコミュニケー
シヨン・ラインでデータの授受が行なわれる。

そして、その通信方向はシリアルコントロールラインに
より制御される。このコミュニケーションの内容として
は、交換レンズに固有のレンズデータや、絶対距離情報
等である。また、ＭＡＩＮＣＰＵ１４からＡＦＣＰＵ２
２にカメラの各モード（オートフォーカス・シングルモ
ード／オートフォーカス・シーケンスモード／パワーフ
ォーカスモード／その他のモード）の各情報がモードラ
インを通じてデコードされる。さらに、ＭＡＩＮＣＰＵ
１４からＡＦＣＰＵ２２へのＡＦＥＮＡ（オートフォー
カスイネーブル）信号はオートフォーカス、パワーフォ
ーカスの各モードのスタートおよびストップをコントロ
ールする信号であり、ＡＦＣＰＵ２２からＭＡＩＮＣＰ
Ｕ１４へのＥＯＦＡＦ（エンドオブオートフォーカス）
信号はオートフォーカス、パワーフォーカスモードでの
動作終了時に発せられ、露出シーケンスへの以降を許可
する信号である。

また、ハイポーラＩＣ回路１５はＡＦＣＰＵ22からのオ
ートフォーカスモータコントロールラインの信号をデコ
ードし、モータ駆動回路２６をドライブする。モータ駆
動回路２６の出力によりレンズ駆動モータ３１が回転す
ると、レンズ鏡筒の回転部材に等間隔に設けられたスリ
ット３２が回転し、同スリット３２の通路を挟んで発光
部33aと受光部３３ｂとを対向配置させてなるフォトイ
ンタラプタ３３がスリット３２をカウントする。即ち、
スリット３２とフォトインタラプタ３３はアドレス発生
部３４を構成しており、同アドレス発生部３４から発せ
られたアドレス信号（スリット３２のカウント信号）は
波形整形されてＡＦＣＰＵ２２に取り込まれる。

ＡＦＣＰＵ２２からバイポーラＩＣ回路１５に送られる
サブランプ（以下、Ｓランプと略記する）信号はオート
フォーカス補助光回路２７をコントロールする信号で、
被写体がローライト（低輝度）、ローコントラストのと
きＳランプ２７ａを点灯する。

ＡＦＣＰＵ２２に接続されたＡＦ表示回路２４は合焦時
に点灯する合焦不能時に点灯する合焦点ＯＫ表示用ＬＥ
Ｄ（発光ダイオード）２４ａと、合焦不能表示用ＬＥＤ
２４ｂを有している。なお、このＡＦＣＰＵ２２にはク
ロック用発振器３５，リセット用コンデンサ３６が接続
されている。

また、上記ＡＦＣＰＵ２２とＡ／Ｄコンバータ２１はバ
スラインによりデータの授受を行ない、その伝送方向は
バスラインコントロール信号により制御される。そし
て、ＡＦＣＰＵ２２からＡ／Ｄコンバータ２１にセンサ
切換信号、システムクロック信号が送られるようになっ
ている。そして、Ａ／Ｄコンバータ２１は例えば、ＣＣ
Ｄからなる合焦センサ２０に対しＣＣＤ駆動クロック信
号、ＣＣＤ制御信号を送り、合焦センサ２０からＣＣＤ
出力を読み出し、この読み出したアナログ値のＣＣＤ出
力をディジタル変換してＡＦＣＰＵ２２に送る。

ＭＡＩＮＣＰＵ１４の端子Ａ₁，Ａ₂，Ａ₃，Ａ₄には、レ
ンズ繰り出しのためのパワーフォーカス用スイツチ（以
下、ＰＦＵＰ用スイツチと記す）１１と、レンズ繰り込
みのためのパワーフォーカス用スイツチ（以下、ＰＦＤ
Ｎ用スイツチと記す）１２と、レンズを高速駆動するた
めの、パワーフォーカス・スピード用スイツチ（以下、
ＰＦＳＰＥＥＤスイツチと記す）１３が接続されてお
り、その情報はモードラインを介してＭＡＩＮＣＰＵ１
４からＡＦＣＰＵ２２へ送られデコードされる。そし
て、このＡＦＣＰＵ２２は上記スイツチ１１，１２，１
３の状態により、パワーフォーカスの各動作を実施させ
るためのコントロール信号を出力する。これらの各スイ
ツチ１１，１２，１３とパワーフォーカスとの関係を次
の第１表に示す。

上記第１表から明らかなように、ＰＦＵＰ用スイツチ１
１，ＰＦＤＮ用スイツチ１２がいずれもオフ、或いはオ
ンのときレンズ駆動モータ３１は停止状態にあり、ＰＦ
ＵＰ用スイツチ１１がオン、ＰＦＤＮ用スイツチ１２が
オフのときは距離環を近距離側に回転させてレンズを繰
り出すモータ３１の正転モードとなり、またＰＦＵＰ用
スイツチ１１がオフ、ＰＦＤＮ用スイツチ１２がオンの
ときは距離環を遠距離側に回転させてレンズを繰り込む
モータ３１の逆転モードとなる。ＰＦＳＰＥＥＤ用スイ
ツチ１３がオンのときはモータ31が高速駆動して距離環
の粗動が行なわれ、オフのときはモータ３１が低速駆動
して距離環の微動が行なわれる。

次に、第３図（Ａ），（Ｂ）および第４図（Ａ），
（Ｂ），（Ｃ）に基づいて、本発明のパワーフォーカス
表示装置の操作部の一実施例を説明する。従来のマニュ
アル方式の距離環と同様に、操作リング４３はカメラボ
ディ４１の交換レンズ取付部４５に環状に配設されたも
の（第３図（Ａ）参照）と、交換レンズ鏡筒４２側に環
状に配設されたもの（第３図（Ｂ）参照）とがある。そ
して、この操作リング４３は、第９図（Ａ）〜（Ｃ）に
示されるスイッチリング４４と一体に回動できるように
形成されている。このスイッチリング４４は、前記ＭＡ
ＩＮＣＰＵ１４の端子Ａ₁，Ａ₂，Ａ₃，Ａ₄に接続される
スイッチ４９の可動接片群４９a1，４９a2，４９a3およ
び４９b1，４９b2，４９b3を接離させるためのスイッチ
開閉用突起部４４ａと、この突起部４４ａと９０°をな
す方向にばね部材４６と係合する復動用突起部４４ｂと
をその周上に設けられ、また、上記突起部４４ａと反対
側の周上には２段に切込まれた位置規制用のクリック溝
４７が形成され、中心に撮影光路用開口があけられた環
状の部材で形成されている。上記スイッチ４９は一対の
取付部４９ａ，４９ｂに、それぞれ対称的に配置して取
り付けられた可動接片群４９a1〜４９a3，４９b1〜４９
b3でなり、上記スイッチリング４４の突起部４４ａと係
合する内側の接片４９a1，４９b1はまっすぐに延びた弾
性導電接片であり、内側の接片４９a2，４９b2および外
側の接片４９a3，４９b3は順にその長さを短かくかつ、
先端に湾曲した当接部を有する弾性導電接片群から形成
されている。そして、一対の取付部４９ａ，４９ｂから
は上記ＭＡＩＮＣＰＵ１４の端子Ａ₁，Ａ₂，Ａ₃，Ａ₄に
接続線がそれぞれ配設されている。接片４９a1と４９a2
は前記レンズ繰り出し方向のＰＦＵＰ用スイッチ11を形
成し、接片４９a2と４９a3とで同様にレンズ繰り出し方
向のＰＦＳＰＥＥＤ用スイッチ１３を形成している。ま
た取付部４９ｂ側の接片４９b1，４９b2，４９b3もそれ
ぞれレンズ繰り込み方向のＰＦＤＮ用スイッチ１２およ
びＰＦＳＰＥＥＤ用スイッチ１３を形成している。

また、スイッチリング４４の復動用突起部４４ｂと係合
するばね部材４６は中心部をコイル状に巻回して形成さ
れ、この部分を図示しない不動部材に取り付けられたも
ので、その両端４６ａ，４６ｂによって上記突起部４４
ｂを挟み込むようになっている。そして平生は、中間部
が上記突起部44ｂよりやや広幅の不動のストッパー部材
４６ｃに当接することにより、ばね部材６の力は突起部
44ｂに作用しないようになっている。さらに、クリック
溝４７には先端に同クリック溝４７の形状と合せた折曲
部を有するクリック用ばね４８が係合するように、交換
レンズ鏡筒４２または交換レンズ取付部４５の図示しな
い不動部材に固着されて配設されている。

次に、このスイッチリング４４とスイッチ４９の動作を
説明する。先ず、操作リング４３を操作しない状態で
は、スイッチリング４４は第４図（Ａ）の状態にある。
即ち、このスイッチリング４４はクリック溝４７にクリ
ック用ばね４８が落ち込んで係止された状態にある。従
って、このとき、ばね部材４６の両端４６ａ，４６ｂは
そのストッパー部材４６ｃに当接しているので、スイッ
チリング４４の突起部４４ｂには何らの力も加わらな
い。また、この状態ではスイッチ４９の接片４９a1，４
９a2，４９a3および４９b1，４９b2，４９b3はいずれも
接触してなく、ＰＦＵＰ用スイッチ１１、ＰＦＤＮ用ス
イッチ１２およびＰＦＳＰＥＥＤ用スイッチ１３はそれ
ぞれオフの状態にある。ここで操作者が手で操作リング
４３を第３図（Ａ），（Ｂ）の矢印方向に回動させる
と、第４図（Ｂ）に示す状態になり、モータ３１は低速
で正転しレンズは繰り出し方向に微動調節される。即
ち、スイッチリング４４も矢印方向に回動し、クリック
用ばね４８にクリック溝４７の第１切込段部４７ａを乗
り越え、第２切込段部４７ｂに当接した状態で止める
と、このときスイッチリング４４の突起部４４ｂはばね
部材４６の一端４６ａを押し上げるため、同ばね部材を
チャージすることになり、そして、スイッチリング４４
の突起部４４ａは接片４９a1を押して接片４９a2と接触
させ、ＰＦＵＰ用スイッチ１１がオンとなる。よって、
レンズは微動移動されることになる。そしてこの状態で
操作リング４３に加えた力を除去すると、スイッチリン
グ４４はばね部材４６の復動弾力作用によって第４図
（Ａ）の状態に戻ることになる。

次に第４図（Ｂ）に示す状態からさらに力を加えて操作
リング４３を矢印方向に回動させると、クリック用ばね
４８はクリック溝４７の第２切込段部４７ｂを乗り越え
る。そして、スイッチリング４４の突起部４４ｂはスト
ッパー部材５０ａに当接してその回動が制限される。こ
のときスイッチ４９の接片４９a1，４９a2，４９a3の全
てが接触状態になる。したがって、ＰＦＵＰ用スイッチ
１１がオン、ＰＦＳＰＥＥＤ用スイッチ１３もオンとな
り、オートフォーカスモータ３１は高速で正転しレンズ
は繰り出し方向に粗動調節がなされる。この状態から操
作リング４３に加える力を除去すると、スイッチリング
４４の突起部４４ｂにかかっているばね部材４６の復動
弾力によって第４図（Ｂ）のときと同様に操作リング４
３とスイッチリング４４とは第４図（Ａ）の状態に復帰
する。

操作リング４３を矢印とは反対の時計方向に回動させた
ときには、これと全く同じ動作が反対側にある接片４９
b1，４９b2，４９b3、クリック溝４７およびばね部材４
６の他端４６ｂ側で起り、ＰＦＤＮ用スイッチ１２およ
びＰＦＳＰＥＥＤ用スイッチ１３をオンにして、レンズ
を繰り込み方向に操作することになる。

このように、操作者が操作リング４３に加える力および
方向を制御することによって、第１段階の低速の微動調
節と第２段階の高速の粗動調節とが、ばね部材４６の力
が異なってスイッチリング４４に作動するので、従来の
マニュアル操作の場合の操作感とほぼ同じ感覚でパワー
フォーカスの操作を行なうことができる。

そして、本発明では、上記操作リング４３によってレン
ズが高速で移動する粗動状態と低速で移動する微動状態
とを切り換えられると、この粗動状態と微動状態とが以
下に述べるように表示によって確認できるようになって
いる。

次に、第５図〜第９図に示すフローチャートに基づい
て、本発明のパワーフォーカス表示装置の動作を説明す
る。図示しないモード切換スイッチがパワーフォーカス
モードに選択されると、第３図に示すパワーフォーカス
（ＰＦ）のフローチャートのプログラム動作が行なわれ
るようになる。この＜ＰＦ＞のプログラム動作は、ま
ず、ＭＡＩＮＣＰＵ１４からのＡＦＥＮＡ信号が“Ｈ”
レベル（アクティブ）になっているか否かの判定が行な
われる。ＡＦＥＮＡ信号がアクティブでなければリター
ンし、アクティブであれば、即ち、レリーズ釦の第１段
目の動作がオンになっていれば、ＥＯＦＡＦ信号をセッ
トしてレリーズ釦の第２段目の動作が受け付けられるよ
うになる。つまり、パワーフォーカス時はいつでも露出
シーケンスへの移行が可能となる。このあと、＜レンズ
・リード＞のサブルーチンが呼び出されて、交換レンズ
鏡筒内のＲＯＭに記憶された、パワーフォーカス駆動用
パルス電流のデューティ比等のレンズデータの読み込み
が行なわれたのち、状態変化フラグがクリアされる。状
態変化フラグとしては、スピード変化時にセットされる
スピード変化（ＤＩＦＳＰ）フラグ、モード変化時にセ
ットされるモード変化（ＤＩＦＭＯＤ）フラグがある。
このあと、表示カウンタのカウント値がクリアされる。
この表示カウンタはレンズ駆動速度表示時間設定用の８
ビットカウンタである。この表示カウンタのクリアのあ
と、＜モード・リード＞のサブルーチンが呼び出され、
ここで、レンズ距離環の回転方向およびレンズ駆動のス
ピードの指示が読み取られて、レンズ距離環の回転方向
のアップ（ＵＰ）をダウン（ＤＮ）のセット或いはクリ
ア、およびスピード（ＳＰ）フラグのセット或いはクリ
アが行なわれる。即ち、前記第１表に示したレンズ駆動
モータ３１の動作モードに関するＰＦＵＰ用スイッチ１
１、ＰＦＤＮ用スイッチ１２、ＰＦＳＰＥＥＤ用スイッ
チ１３のオン，オフ状態が読み取られることになる。そ
して、ＰＦＵＰ用スイッチ11をオンにしたときは距離環
の回転方向はＵＰ（レンズ繰り出し）方向となり、また
ＰＦＤＮ用スイッチ１２をオンにしたときは距離環の回
転方向はＤＮ（レンズ繰り込み）方向となる。そして、
ＳＰフラグの判別が行なわれるが、前記ＰＦＳＰＥＥＤ
用スイッチ１３をオンにしたときはこのＳＰフラグがセ
ットされることになる。ＳＰフラグがセットされると、
上記表示カウンタは高速表示用のカウント設定値（Ｈ
１）にセットされ、この場合、レンズ駆動モータ３１
（第２図参照）を駆動するパルス電流のオン、オフのデ
ューティ比が高く設定され、レンズの繰り出し或いは繰
り込み移動およびその時の点滅表示が高速で行なわれる
ようセットされることになる。また、ＰＦＳＰＥＥＤス
イッチ１３がオフのときはＳＰフラグはクリアされ、表
示カウンタは低速表示用のカウント設定値（ＬＯ）にセ
ットされるので、この場合はモータ駆動用パルス電流の
デューティ比が低く設定され、レンズの移動およびその
時の点滅表示が低速で行なわれるようセットされること
になる。このあと、＜パワードライブ＞のサブルーチン
を呼び出す。この＜パワードライブ＞では、上記設定さ
れたデューティ比に基いてモータ３１のオン、オフが制
御され１パルス分のレンズ駆動が行なわれる。続いて、
レンズが無限遠（∞）或いは至近のリミット位置に当て
付いて停止しているか否かの判定が行なわれたのち、リ
ミット位置に当って停止しているときには、モータに10
0ms程度のブレーキをかけ、＜絶対距離カウンタ＞のサ
ブルーチンを呼び出して絶対距離カウンタに０或いは最
大値をセットする。そして、この状態のまま、モード信
号に変更がないかどうか、＜モード・チェンジ＞と＜リ
ミット警告＞のループを廻りつつウェイトしている。＜
モード・チェンジ＞では、ＰＦＵＰ用スイッチ１１，Ｐ
ＦＤＮ用スイッチ12の状態変化（モード変化）とＰＦＳ
ＰＥＥＤ用スイッチ１３の状態変化（スピード変化）と
をチェックしており、モード変化があった場合には、Ｄ
ＩＦＭＯＤフラグをセットし、スピード変化があった場
合には、ＤＩＦＳＰフラグをセットしている。そして、
このうち、ＤＩＦＭＯＤフラグがセットされている場合
にはこれを判定しての位置に戻る。

＜リミット警告＞のサブルーチンは第６図に示すよう
に、合焦不能表示用ＬＥＤ２４ｂ（第２図参照）のオン
とオフとを一定時間ウェイトしながら合焦不能表示を上
記ＬＥＤ２４ｂの点滅表示によって行なうものとなって
いる。

一方、レンズがリミット位置に至らない正常のパワーフ
ォーカス動作の場合には、＜速度調整＞のルーチンで、
レンズ駆動スピードが上記の決められたモータ駆動用パ
ルス電流がデューティ比による粗動、微動の速度になる
ように、上記のモータのオン、オフのデューティ比を微
調整する。即ち、レンズ駆動モータのオン、オフによる
速度調整は＜パワードライブ＞と＜速度調整＞のサブル
ーチンによって行なわれることになる。このあと、ＡＦ
ＥＮＡ信号をチェックし、同信号がアクティブであると
きは、即ち、レリーズ釦の第１段目の動作がオンになっ
ている状態では、＜モード・チェンジ＞を呼び出し、こ
のとき、スピード変化がなされてＤＩＦＳＰフラグがセ
ットされている場合は、このままの位置に戻り、スピ
ード変化がなく、ＤＩＦＭＯＤフラグがセットされてモ
ード変化がなされた場合には＜ブレーキ＞が呼び出され
てモータを停止させ、＜絶対距離カウンタ＞のサブルー
チンで絶対距離カウンタのカウント値をセットしての
位置に戻る。スピード変化もモード変化もない場合に
は、＜ＰＦ表示＞のサブルーチンを経ての位置に戻
る。

従って、レリーズ釦の第１段目の動作をオンしつづける
限り、無限遠又は至近のリミット端から他のリミット端
まで、モード変化、スピード変化がない場合に、この＜
ＰＦ表示＞→＜パワードライブ＞→＜速度調整＞→＜Ｐ
Ｆ表示＞のループを通り、パワーフォーカス時のレン
ズ駆動および表示が継続して行なわれる。

上記＜ＰＦ表示＞のサブルーチンの動作は、第７図に示
すように、上記ループを１回通る毎に表示カウンタの
カウンタ値に１を加算していき、この表示カウンタのカ
ウント値が上記カウント設定値をオーバーフローする迄
は表示フラグの判定を行ない、同表示フラグが“１”に
セットされている場合は合焦ＯＫ表示用ＬＥＤ２４ａを
点灯させ、表示フラグがクリアされている場合は上記Ｌ
ＥＤ２４ａを消灯させる。そして、表示カウンタのカウ
ント値が上記カウント設定値をオーバーフローすると、
表示カウンタに再度、高速表示用カウント設定値（Ｈ
Ｉ）又は低速表示用カウント設定値（ＬＯ）がセットさ
れたのち、表示フラグは補数を加えられて反転する。表
示フラグが反転すると、反転前で合焦ＯＫ表示用ＬＥＤ
２４ａが点灯していた場合は消灯させ、消灯していた場
合には点灯させてリターンする。

つまり、上記ループを実行する時間は一定値となるよ
うに設定されており、ループ×（256−ｎ）回（ｎは
８ビット表示カウンタ内に予めセットされた高速表示用
カウント設定値（ＨＩ）又は低速表示用カウント設定値
（ＬＯ）である）の時間毎に表示フラグの反転が行なわ
れる。例えば、低速表示の場合は、ＬＯ＝５０であり、
ループを２５６−５０＝２０６回通過する周期で合焦
ＯＫ表示用ＬＥＤ２４ａが点滅し、高速表示の場合は、
ＨＩ＝２０６であり、ループを２５６−２０６＝５０
回通過する周期で上記ＬＥＤ２４ａが点滅する。

このように、上記ループを繰り返すことにより、レン
ズ駆動が高速で行なわれている場合は、合焦ＯＫ表示用
ＬＥＤ２４ａにより高速の点滅表示が行なわれ、レンズ
駆動が低速で行なわれている場合には、このＬＥＤ２４
ａにより低速の点滅表示が行なわれる。

上記第５図に示す＜ＰＦ表示＞サブルーチンに代って第
６図に示す＜ＰＦ表示＞のサブルーチンを用いるように
してもよい。この場合、第７図に示す＜アドレスカウン
ト＞の割込みルーチンを用いてアドレス信号の変化があ
るか否かをチェックし、アドレス信号が変化する毎に表
示カウンタのカウント値に１を加算していくようにす
る。そして、この割込みルーチンでカウントする表示カ
ウント値に１を加算していくようにする。そして、この
割込みルーチンでカウントする表示カウンタのカウント
値が、アドレス信号を例えば５０パルス、或いは２５６
−５０＝２０６パルスをカウントして第６図に示すよう
に設定値をオーバーフローすると、これ以降は、前記第
５図に示した＜ＰＦ表示＞のフローチャートと同様に、
表示カウンタにＬＯ、又はＨ１を再セットしたのち、表
示フラグに補数をセットし、このあと表示フラグの判定
を行なって合焦ＯＫ表示用ＬＥＤ２４ａのオン又はオフ
を行ない、リターンする。

上記合焦ＯＫ表示用ＬＥＤ２４ａ、合焦不能表示用ＬＥ
Ｄ２４ｂは例えば、第１０図に示すように、ファインダ
内の撮影画枠５１の下方に、それぞれグリーン、レッド
の色別で点滅表示されるようにしたり、或いは、第１１
図に示すようにカメラボディ４１の上面に絞り値、シャ
ッタ秒時等の露出値の表示部５２に近接して上記ＬＥＤ
２４ａ，２４ｂを配設するようにしてよい。

そして、合焦ＯＫ表示用ＬＥＤ２４ａに関しては、前述
したフローチャートで説明したように、ＰＦＳＰＥＥＤ
用スイッチ１３がオンになったときには、表示カウンタ
のカウント設定値がＨＩに設定され、上記ＬＥＤ２４ａ
は、第１２図（Ａ）に示すように速い周期ｔ₁の点滅表
示を行なう。また、ＰＦＳＰＥＥＤ用スイッチ１３がオ
フになったときには、表示カウンタのカウント設定値が
ＬＯに設定されるので、第１２図（Ｂ）に示すように上
記ＬＥＤ２４ａは遅い周期ｔ₂の点滅表示を行なう。ま
た、合焦不能表示用ＬＥＤ２４ｂについては、前述した
ように、リミット警告（第６図参照）などの動作が第１
２図（Ｃ）に示すように、合焦不能表示用ＬＥＤ２４ｂ
の一定の周期ｔ₃の点滅表示により行なわれる。

なお、上記実施例では、レンズ移動時に、オートフォー
カス時と共用の合焦ＯＫ表示用ＬＥＤ２４ａを点滅させ
るようにしているが、合焦ＯＫ表示用ＬＥＤ２４ａは本
来、合焦状態が得られたことを表示するものである。例
えば、第１３図に示すようにファインダ内の撮影画枠５
１の下方の中央に合焦ＯＫ表示用ＬＥＤ２４ａを配置
し、その左右に、オートフォーカス時においてピント外
れの状態で点滅表示を行なう前ピン、後ピンの表示用Ｌ
ＥＤ５３，５４を配置したものにおいては、また、第１
４図に示すように、上記各ＬＥＤ２４ａ，５３，５４
を、カメラボディ４１の上面の露出表示部５２に近接し
て配設するようにしたものにおいては、パワーフォーカ
ス時には、次のようにＬＥＤ５３，５４による表示を行
なうようにすることができる。即ち、レンズが高速で繰
り出されている場合には、第１５図（Ａ）に示すように
ＬＥＤ５３が速い周期ｔ₁で点滅表示を行ない、低速で
同じく繰り出し方向にレンズが移動している場合には第
１５図（Ｂ）に示すようにＬＥＤ５３は遅い周期ｔ₂で
点滅表示を行なう。そして、レンズが繰り込まれる方向
に移動する場合には、ＬＥＤ５４により、同様にして、
高速のときは第１５図（Ｃ）に示すように速い周期ｔ₁
の点滅表示が行なわれ、低速のときは第１５図（Ｄ）に
示すように遅い周期ｔ₂の点滅表示が行なわれることに
なる。また、レンズが無限遠位置或いは最至近位置に至
ったときには、第１５図（Ｅ）に示すように、２つのＬ
ＥＤ５３，５４がともに一定の周期ｔ₃で点滅してリミ
ット警告を行なうことになる。

［発明の効果］以上述べたように、本発明によれば、パワーフォーカス
時にフォーカスレンズが移動していることがレンズ移動
速度に応じた表示手段の点滅表示によって使用者に積極
的に知らせるようにしているので、使用者はレンズ移動
状態を常に確認することができて不安感を解消すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のパワーフォーカス表示装置の基本的
構成を示すブロック図、第２図は、本発明のパワーフォーカス表示装置が適用さ
れるカメラのオートフォーカス装置の電気回路の概略ブ
ロック図、第３図（Ａ），（Ｂ）は、本発明のパワーフォーカス表
示装置における操作部材の配置例を示すカメラの外観斜
視図、第４図（Ａ）〜（Ｃ）は、上記第３図（Ａ），（Ｂ）に
示す操作部材に連動して作動するスイッチ群の構成およ
び各動作状態を示す正面図、第５図〜第９図は、本発明のパワーフォーカス表示装置
の一実施例の動作を示すフローチャート、第１０図は、本発明装置によるパワーフォーカス表示態
様の一例を示すファインダ部の正面図、第１１図は、上記第１０図に示すパワーフォーカス表示
態様の変形例を示すカメラの斜視図、第１２図（Ａ）〜（Ｃ）は、上記第１０，１１図におけ
る表示用ＬＥＤ２４ａ，２４ｂの点滅表示態様を説明す
るためのタイムチャート、第１３図は、本発明装置によるパワーフォーカス表示態
様の他の例を示すファインダ部の正面図、第１４図は、上記第１３図に示すパワーフォーカス表示
態様の変形例を示すカメラの斜視図、第１５図（Ａ）〜（Ｅ）は、上記第１３，１４図におけ
る表示用ＬＥＤ５３，５４の点滅表示態様を説明するた
めのタイムチャートである。１…パワーフォーカスの操作部材２…パワーフォーカス駆動制御手段３…モータ４…撮影レンズ５…パワーフォーカス表示手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所 // Ｇ０２Ｂ 7/28

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】撮影レンズをモータで駆動させるための操
作信号を出力するパワーフォーカス操作部材と、上記操作信号に応じて上記モータの駆動を制御するパワ
ーフォーカス駆動制御手段と、このパワーフォーカス駆動制御手段によるモータの駆動
中、上記撮影レンズの移動速度に応じて点滅表示を行な
うパワーフォーカス表示手段と、を具備したことを特徴とするカメラのパワーフォーカス
表示装置。