JPH06351213A - ブラシレスモータ及びブラシレスモータのラジアル軸受けの製造方法 - Google Patents

ブラシレスモータ及びブラシレスモータのラジアル軸受けの製造方法

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JPH06351213A
JPH06351213A JP13793893A JP13793893A JPH06351213A JP H06351213 A JPH06351213 A JP H06351213A JP 13793893 A JP13793893 A JP 13793893A JP 13793893 A JP13793893 A JP 13793893A JP H06351213 A JPH06351213 A JP H06351213A
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洋和 八代
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消毒用アルコールによる滅菌・消毒を行って
も導体部分に絶縁破壊が起きないようにすること。 【構成】 いわゆるブラシレスモータMにおいて、電機
子コイル27とロータ28の回転を検出するためのセン
サ31とを電気的に接続している導体部分71〜75を
アルコール非浸透性の樹脂材によって封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラシレスモータ及び
そのラジアル軸受けの製造方法に係り、特には歯科用研
磨装置用の回転駆動手段として用いられる場合に好適な
ブラシレスモータ及びそのラジアル軸受けの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、直流モータからブラシや整流
子などの機械的な接触部を取り除き、それらの代わりに
電子的な整流機構を採用した無整流子モータ(いわゆる
ブラシレスモータ)が広く知られている。
【0003】一般に、このタイプのモータでは、軸受け
により回転可能に支承されたロータを、界磁マグネット
と電機子コイルとの磁気的相互作用に基づいて回転駆動
させるという構成が採用されている。また、かかる構成
を持つブラシレスモータには、高回転性・高加速性・静
粛性等というような、いくつかの好ましい特性があるこ
とが知られている。
【0004】このような諸特性を有するブラシレスモー
タを回転駆動手段として使用した器具の具体例として
は、例えば歯科において患者の歯を研磨・切削するため
に用いられる歯科用研磨装置などが挙げられる。
【0005】この種の装置は、通常、先端部に研磨用ド
リルを備えたハンドピースと呼ばれる把持部分と、前記
ドリルを高速で回転させるための回転駆動手段、つまり
ブラシレスモータとによって構成されている。
【0006】前記装置に使用されるブラシレスモータ
は、界磁マグネットを有するロータと、そのロータを回
転可能に支持するための円筒状包囲部材とを備えるもの
である。ラジアル軸受けを構成する円筒状包囲部材の外
周面には、電機子コイル及び回転検出用のセンサ等が配
設されている。そして、電機子コイル及びセンサは、リ
ード線やメタライズされた配線パターン等の導体を介し
て互いに電気的に接続された状態となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、歯科医療の
現場においては、口腔内に生息する細菌・ウィルス等が
医療器具を媒介として他の患者に感染するというような
事態を未然に防止する必要がある。このため、通常は使
用のたび毎に歯科用研磨装置を洗浄して研磨かす等を除
去したうえで、更にオートクレーブ等により加圧蒸気下
にて滅菌・消毒するという作業が実施されている。
【0008】しかし、使用のたび毎にオートクレーブ処
理を行うことは煩雑でかつ時間もかかるということか
ら、近年においては例えば消毒用アルコールの噴霧によ
る簡単な滅菌法が望ましいと考えられるに到っている。
【0009】ところが、歯科用研磨装置に消毒用アルコ
ールを処理した場合、特に使用前までに消毒用アルコー
ルの除去が不充分であった場合などには、以下のような
問題が生じる。つまり、前記円筒状包囲部材の外周面に
おいて電機子コイル及びセンサを電気的に接続している
導体部分(はんだ付け部、センサの端子、配線パターン
等)間に絶縁破壊が生じ、装置が正常に動作しなくなっ
てしまう。
【0010】また、配線パターンの絶縁を図るために形
成された樹脂等にアルコールが浸透して、当該部分の絶
縁性を悪下させるという虞れもある。本発明は上記の事
情に鑑みてなされたものであり、その目的は、消毒用ア
ルコールによる滅菌・消毒を行っても導体部分に絶縁破
壊が起こることのないブラシレスモータを提供すること
にある。
【0011】また、本発明のもう一つの目的は、絶縁性
に優れたラジアル軸受けを容易に形成することができる
ブラシレスモータのラジアル軸受けの製造方法を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の発明では、界磁マグネットを有するロータ
と、そのロータを回転可能に支承するためのセラミック
ス製の円筒状包囲部材とを備えるブラシレスモータにお
いて、前記円筒状包囲部材の外周面に、電機子コイル及
び前記ロータの回転位置を検出するためのセンサを配設
すると共に、少なくとも前記電機子コイルと前記センサ
とを電気的に接続している導体部分を耐溶剤性の樹脂材
によって封止したことを特徴とするブラシレスモータを
その要旨としている。この場合、樹脂材をアルコール非
浸透性の樹脂材としても良い。
【0013】また、第2の発明では、界磁マグネットを
有するロータを回転可能に支承するためのラジアル軸受
けを製造するにあたり、少なくとも以下の(a) 〜(c) の
工程、即ち、(a) セラミックス製の円筒状包囲部材の外
表面に、配線用のメタライズパターンを形成する工程、
(b) 前記メタライズパターンの所定部分と、電機子コイ
ルの巻線の端部及び前記ロータの回転位置を検出するた
めのセンサの端子とをはんだ付けする工程、(c) 前記円
筒状包囲部材の外表面に、耐溶剤性の樹脂材からなる保
護層を形成する工程を行うことを特徴としたブラシレス
モータのラジアル軸受けの製造方法をその要旨としてい
る。この場合についても、樹脂材をアルコール非浸透性
の樹脂材としても良い。
【0014】
【作用】本発明の構成によると、少なくとも電機子コイ
ルとセンサとを電気的に接続している導体部分が耐溶剤
性の樹脂材により封止されているため、消毒用アルコー
ルを処理した場合でもそれに影響を受けるようなことは
ない。また、本発明のラジアル軸受けの製造方法による
と、特別な困難な工程等を要することなく、比較的容易
に絶縁性の良いラジアル軸受けを形成することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を歯科用研磨装置に具体化した
実施例について図1〜図8に基づき詳細に説明する。
【0016】まず、実施例の歯科用研磨装置のハンドピ
ース32側に回転駆動力を与えるためのブラシレスモー
タM側の構成を中心に説明する。図1に示されるよう
に、略円筒状のケーシング1の内側後端部には、エンド
プレート2が固着されている。エンドプレート2の中央
部には、挿通孔2aが透設されている。エンドプレート
2の外周面とケーシング1の内周面との間には、いわゆ
るOリングと呼ばれるような樹脂製のシールリング3が
介装されている。そして、エンドプレート2とシールリ
ング3とが上記のように配置されることによって、ケー
シング1の後端部が閉塞された状態となっている。
【0017】ケーシング1の先端部近傍には、ケーシン
グ1の内周面に沿って取付け環条4が形成されている。
また、ケーシング1の先端部には、図1に示されるよう
なアタッチメント5が環状のパッキング6を介して着脱
可能に装着されている。このアタッチメント5の中央部
には、挿通孔5aが軸線方向に沿って透設されている。
【0018】そして、アタッチメント5とパッキング6
とが上記のように配置されることによって、ケーシング
1の先端部が閉塞された状態となっている。また、ケー
シング1内においてエンドプレート2とアタッチメント
5とによって囲まれた領域には、断面略円形状のモータ
室7が形成されている。
【0019】図1に示されるように、モータ室7内に
は、動力伝達用シャフト11が収容されている。動力伝
達用シャフト11の後端部は、エンドプレート2の挿通
孔2a内に挿入されている。一方、同シャフト11の先
端部は、アタッチメント5の挿通孔5a内に挿入されて
いる。
【0020】このシャフト11をモータ室7内に配置し
た場合、その外周面と両挿通孔2a,5aの内周面との
間には、所定幅のクリアランスS3 が形成されるように
なっている。このため、シャフト11は、両挿通孔2
a,5aの内周面に対して非接触状態で回転することが
できるようになっている。
【0021】前記モータ室7内において動力伝達用シャ
フト11の周囲には、環状をなす一対のブッシュ12
a,12bが所定間隔を隔てて固定されている。これら
のブッシュ12a,12bの間には、界磁マグネット1
3が保持されている。両ブッシュ12a,12bは、界
磁マグネット13の軸方向への磁束の漏洩を防止するた
めに、磁性体によって形成されている。
【0022】図4に示されるように、界磁マグネット1
3は、シャフト11の周囲において4個の永久磁石片1
4を円筒状に組み合わせることによって構成されてい
る。また、界磁マグネット13を構成している各々の永
久磁石片14は、隣接する磁極が互いに異極同士となる
ように交互に配置された状態となっている。
【0023】図1に示されるように、両ブッシュ12
a,12bの相対向する側の外周部には、それぞれ嵌着
段部15が環状に切欠き形成されている。これらの嵌着
段部15間には、炭化珪素焼結体等のセラミックス材料
によって形成された筒状カバー16が嵌め込まれてい
る。そして、この筒状カバー16によって、界磁マグネ
ット13の外周面が包囲された状態となっている。
【0024】後方側のブッシュ12aの後端側には、ロ
ータ側磁性部材としての環状マグネット17aが固着さ
れている。一方、エンドプレート2に形成された嵌着段
部18の内周面には、ケーシング側磁性部材としての環
状マグネット19aが前記環状マグネット17aに相対
向するように装着されている。
【0025】同様に、前方側のブッシュ12aの先端側
には、ロータ側磁性部材としての環状マグネット17b
が固着されている。一方、ケーシング1先端のアタッチ
メント5に突設された取付け環条20の内周面には、ケ
ーシング側磁性部材としての環状マグネット19bが前
記環状マグネット17bに相対向するように装着されて
いる。
【0026】ロータ28の後方側において相対向する環
状マグネット17a,19a、及びロータ28の前方側
において相対向する環状マグネット17b,19bは、
いずれも同じ磁極が互いに向き合うように配置されてい
る。従って、これらの二組のマグネット17a,19
a,17b,19bは、互いの磁気的な反発力によって
所定の空隙(クリアランス)S1 を隔てて離間した状態
となる。その結果として、前記動力伝達用シャフト11
のスラスト方向への移動が規制されるようになってい
る。
【0027】つまり、本実施例では動力伝達用シャフト
11に対してブッシュ12a,12b、界磁マグネット
13、筒状カバー16及び環状マグネット17a,17
bを一体に固定することによって、ロータ28が構成さ
れていることになる。
【0028】また、本実施例では一対の環状マグネット
17a,19aによって、後方側のスラスト磁気軸受け
が構成されていることになる。同様に、一対の環状マグ
ネット17b,19bによって、前方側のスラスト磁気
軸受けが構成されていることになる。なお、後方側のス
ラスト磁気軸受けを構成している環状マグネット17
a,19a間のクリアランスS1 には、衝撃緩衝体とし
ての環状のクッション51が設けられている。
【0029】図1に示されるように、筒状カバー16の
外側には、円筒状包囲部材としてのスリーブ21が配置
されている。このスリーブ21は炭化珪素焼結材料によ
って形成されている。また、スリーブ21は、エンドプ
レート2に形成された嵌着段部22と、取付け環条4に
形成された嵌着段部23との間に支持されている。筒状
カバー16の外周面と対向して配置されるスリーブ21
の内周面は、接触摺動性を良くするために滑らかに研磨
加工されている。
【0030】なお、本実施例ではその表面の中心線粗さ
Raは約0.01μm〜0.1μm程度となっている。
また、スリーブ21の肉厚は約0.5mm〜1.5mm程度
となっている。
【0031】前記スリーブ21は、比誘電率が10以下
のセラミックス焼結体によって形成される。この条件を
満たすセラミックス焼結体としては、例えば他にもアル
ミナ、窒化珪素、サイアロン等といったものが挙げられ
る。これらのセラミックス焼結体は、上記のように比誘
電率が小さいことから、誘導電流の発生量が少ないとい
う特徴を有している。また、前記各セラミックス材料
は、体積固有抵抗が10 10Ωcm以上と電気絶縁性にも優
れており、かつ耐磨耗性や強度にも優れている。
【0032】図1に示されるように、スリーブ21と、
ケーシング1の内側に配置された円筒形状のヨーク29
との間には、収納空間10が形成されている。スリーブ
21には、収納空間10側とロータ28側とをつなぐ複
数の通気孔26が透設されている。図1及び図2に示さ
れるように、エンドプレート2には空気導入孔8が透設
されている。この空気導入孔8には、図示しないコネク
タ内のエアホースを介してブロア30が接続されてい
る。従って、ブロア30から送り出される高圧の空気
は、エアホース、空気導入孔8、収納空間10及び通気
孔26を経て、ロータ28とスリーブ21とがなす間隙
に供給されるようになっている。
【0033】つまり、ロータ28は、ブロア30から供
給される空気の圧力により、スリーブ21内において非
接触状態に保持されることになる。このとき、ロータ2
8とスリーブ21の内周面との間にはクリアランスS2
が保たれ、動力伝達用シャフト11と挿通孔2a,5a
との間にはクリアランスS3 が保たれる。そして、本実
施例においては、前述した筒状カバー16とスリーブ2
1とによって、ラジアル空気軸受けが構成されているこ
とになる。
【0034】図1において示されたクリアランスS2
は、空気通路の存在を強調することを目的として、実際
の寸法よりも広いものとなっている。実際のクリアラン
スS2は、数μm〜数十μmというように、空気が漏洩
できる程度の極めて狭いものである。ブラシレスモータ
Mのためのラジアル静圧軸受け構造においては、クリア
ランスS2 の値を10μm〜50μmの範囲に設定する
ことが望ましい。なお、本実施例においてクリアランス
S2 の値は、かかる好適な範囲内となるように約20μ
mに設定されている。
【0035】図1及び図4に示されるように、スリーブ
21の外周面には、電機子コイル27と、センサとして
のホール素子31とが3つずつ配置されている。各ホー
ル素子31は、ロータ28を構成している各永久磁石片
14が回転するときの磁極の変化を検出するためのもの
である。そして、各電機子コイル27への通電量及び通
電方向などは、各ホール素子31からの検出結果に基づ
いて制御されるようになっている。
【0036】このとき、各電機子コイル27によって順
次発生される磁界と、ロータ28の界磁マグネット13
との相互作用に基づいて、ロータ28が回転制御され
る。以上のようにして、歯科用研磨装置のブラシレスモ
ータMが構成されている。
【0037】次に、ハンドピース32の構成について説
明する。図1に示されるように、ブラシレスモータMの
先端側においてアタッチメント5の外側には、ハンドピ
ース32が装着されている。ハンドピース32は、略円
筒状でありかつ先細り形状を呈している。つまり、ハン
ドピース32は、使用者である歯科医師が歯を研磨する
際に把持し易いような形状となっている。
【0038】ハンドピース32の内部には、その軸心方
向に沿ってハンドピース側シャフト33が回転可能に収
容されている。このシャフト33の先端部は、ハンドピ
ース32の先端部分から突出した状態となっている。そ
して、当該部分には患者の歯を研磨するためのドリル3
4が装着されている。
【0039】動力伝達用シャフト11の先端部には、カ
ップリング35が設けられている。従って、ハンドピー
ス32とブラシレスモータMのケーシング1とをアタッ
チント5を介して連結すると、カップリング35によっ
て動力伝達用シャフト11とハンドピース側シャフト3
3とが連結駆動するようになっている。なお、ハンドピ
ース32の先端部でドリル34の近傍には、歯の研磨作
業を補助するための空気噴出口、水噴出口及び光照射口
(いずれも図示略)が設けられている。
【0040】図2に示されるように、エンドプレート2
には一対の透孔9が形成されている。同様に、取付け環
状4にも前記一対の透孔9と対応する位置に一対の透孔
(図示略)が形成されている。給水管9aと光ファイバ
ー9bとは、エンドプレートの透孔9、収納空間10及
び取付け環条4の透孔を結ぶ経路上にそれぞれ一本づつ
配置されている。また、給水管9aと光ファイバー9b
とは、図3に示されるアタッチメント5側の給水管39
aと光ファイバー39bとにそれぞれ接続されている。
【0041】従って、ハンドピース32先端の水噴出口
からは、図示しない給水ポンプによって供給されかつ給
水管9a,39aを経て送られてきた水が噴出するよう
になっている。また、ハンドピース32先端の光照射口
からは、図示しない光発生装置及び光ファイバー9b,
39bを介して伝送された光が発せられるようになって
いる。
【0042】図2に示されるように、エンドプレート2
には、複数のコネクタピン36が挿通孔2aを取り囲む
ように立設されている。これらのコネクタピン36の基
端部は、スリーブ21外周面上の導体部分と電気的に接
続されている。各コネクタピン36の先端部は、コネク
タ側に同じ数だけ設けられた図示しないピン孔に対して
嵌脱可能となっている。このため、コネクタ装着時にお
いては、コネクタピン36を介して、ブラシレスモータ
M側と図示しない制御ユニット側とが電気的に接続され
た状態となる。
【0043】図1及び図3に示されるように、ハンドピ
ース32内には、アタッチメント5の挿通孔5aとハン
ドピース32の先端部とを連通させる通路5bが形成さ
れている。そして、モータ室7側からアタッチメント5
側に放出される空気は、この通路5bを介して空気噴出
口に導かれた後、空気噴出口から外部に排出されるよう
になっている。
【0044】上記のように構成された歯科用研磨装置
は、使用時にはまずハンドピース32とアタッチメント
5とがケーシング1に一体的に装着される。この状態で
各電機子コイル27に通電制御が行われることにより、
ロータ28が回転を開始する。このとき、ロータ28の
スラスト方向の荷重は、二対の環状マグネット17a,
19a及び17b,19bの磁気的反発力によって受承
される。また、ロータ28のラジアル方向の荷重は、カ
バー16とスリーブ21との間に導入される加圧空気に
よって受承される。従って、ロータ28は、モータ室7
内の各部材と接触することなく高速にかつ安定して回転
することができる。そして、ロータ28の回転力は、動
力伝達用シャフト11、カップリング35及びハンドピ
ース側シャフト33を介して伝達され、その結果として
研磨用ドリル34が回転駆動されるようになっている。
【0045】続いて、スリーブ21上に形成される配線
用のメタライズパターン及び保護層について図1,図4
〜図6に基づき更に詳細に説明する。前述した3個の電
機子コイル27は、それぞれスリーブ21の外周面にお
いて円周方向に沿って等間隔に配設されている。また、
電源接続端子31a、アース端子31b及び信号端子3
1cを備えるホール素子31は、それぞれ各電機子コイ
ル27の巻回領域内の中央部に設けられている。
【0046】図5,図6に示されるように、スリーブ2
1の外周面上には、電機子コイル27を接続するための
配線用のメタライズパターンとして、結合配線71、接
続用パッド71a及び外部接続用パッド72が形成され
ている。
【0047】結合配線71は、各電機子コイル27の一
方の巻線の端部27aをはんだ付けするための接続用パ
ッド71aを三箇所に備えている。また、スリーブ21
の外周面には、三つの独立した外部接続用パッド72が
形成されている。各外部接続用パッド72には、各電機
子コイル27の他方の巻線の端部27bがそれぞれはん
だ付けされる。また、これらの外部接続用パッド72
は、図示しないリード線を介してコネクタピン36に接
続されている。
【0048】スリーブ21の外周面上には、配線用のメ
タライズパターンとしての電源配線73、アース配線7
4、信号配線75、接続用パッド73a,74a,75
a及び外部接続用パッド73b,74b,75bが形成
されている。これらはいずれもホール素子31を接続す
るための配線用のメタライズパターンである。
【0049】電源配線73は、各ホール素子31の電源
接続端子31aをはんだ付けするための接続用パッド7
3aと、外部電源側につながる図示しないリード線をは
んだ付けするための外部接続用パッド73bとを備えて
いる。
【0050】同様に、アース配線74は、各ホール素子
31のアース端子31bをはんだ付けするための接続用
パッド74aと、外部アース線につながる図示しないリ
ード線をはんだ付けするための外部接続用パッド74b
とを備えている。
【0051】三本の信号配線75は、各ホール素子31
の信号端子31cをはんだ付けするための接続用パッド
75aと、制御ユニット側につながる図示しないリード
線をはんだ付けするための外部接続用パッド75bとを
それぞれ備えている。
【0052】そして、図5〜図7に示されるように、ス
リーブ21外表面のほぼ全領域には、耐溶剤性の樹脂材
からなる保護層80が形成されている。従って、スリー
ブ21上の電機子コイル27、ホール素子31及びメタ
ライズパターン71〜75は、いずれも保護層80によ
り完全に被覆された状態となっている。なお、本実施例
では、前記樹脂材としてアルコール非浸透性の熱硬化性
エポキシ樹脂(チバガイギー社製,商品名:アラルダイ
トラピンド)が使用されている。
【0053】保護層80の最低の厚さは、少なくとも1
0μm以上であることが良い。この厚さが10μm未満
であると、凹凸のあるスリーブ21外表面において所定
部分を完全に被覆することができなくなる虞れがあるか
らでる。なお、本実施例では保護層80の最低の厚さを
50μm〜100μmの範囲に設定している。
【0054】次に、スリーブ21の外表面にメタライズ
パターン71〜75、電機子コイル27、ホール素子3
1及び保護層80を形成する手順について説明する。本
実施例では、以下のような工程(1)〜(4)の手順を
踏んでメタライズパターン71〜75等の形成が行われ
ている。
【0055】工程(1):まず、白金粒子に熱硬化性樹
脂及び分散剤を配合・混練してなる導電性金属ペースト
を作製する。このペーストの粘度は、主として分散剤の
配合量を加減することによって調整することが可能であ
る。本実施例では、粘度が10000cps 〜30000
cps のペースト、粘度が10000cps 〜20000cp
s のペーストの二種類が用意される。
【0056】工程(2):工程(1)にて得た低粘度の
ペーストを、スリーブ21を回転させながら外表面上の
所定箇所にスクリーン印刷する。その後、焼成炉内にお
いて印刷面を1000℃で10分間加熱することにより
印刷面上のペーストを焼き付け、厚さ30μm〜50μ
mの結線部を形成する。
【0057】工程(3):メタライズパターン71〜7
5が形成されたスリーブ21の外表面に対して、各電機
子コイル27及び各ホール素子31を接着剤を用いて取
付ける。そして、電機子コイル27の巻線の端部27a
と接続用パッド71aとをはんだ付けする。同様に、も
う一方の巻線の端部27bと外部接続用パッド72とを
はんだ付けする。更に、ホール素子31の各端子31
a,31b,31cと、それらに対応する各接続用パッ
ド73a,74a,75aとをはんだ付けする。
【0058】なお、この工程においては、エンドプレー
ト2とスリーブ21との接合及び外部接続用パッド7
2,73a,74a,75aとリード線等とのはんだ付
けも同時に行われる。
【0059】工程(4):スリーブ21の外周面のほぼ
全領域に対して、熱硬化性エポキシ樹脂「アラルダイ
ト」の溶液を塗布した後、塗布面を60℃〜70℃で1
20分間加熱する。このようにして、少なくとも最低の
厚さが50μm〜100μmの保護層80を形成するこ
とにより、最終的にケーシング1内に組付け可能なスリ
ーブ21が完成する。
【0060】さて、ここで本実施例の歯科用研磨装置の
ブラシレスモータMの作用・効果について説明する。こ
のブラシレスモータMにおいてラジアル静圧軸受けを構
成しているスリーブ21の場合、スリーブ21の外表面
のほぼ全領域に保護層80が形成されていることを特徴
としている。つまり、このスリーブ21では、電機子コ
イル27とホール素子31とを電気的に接続している導
体部分、即ちメタライズパターン71〜75が保護層8
0によって封止された状態となっている。同様に、ホー
ル素子31の各端子31a〜31c及び電機子コイル2
7の巻線の端部27a,27bも、保護層80によって
封止された状態となっている。
【0061】従って、このブラシレスモータMの構成に
よると、消毒用アルコール等の溶剤を処理したときであ
っても、前記溶剤がスリーブ21の導体部分に直接的に
触れるということがない。しかも、このスリーブ21の
場合、耐溶剤性を有する熱硬化性エポキシ樹脂をもって
保護層80が形成されているため、樹脂自体に溶剤が浸
透してしまうということも回避される。よって、導体間
でのショート等といった絶縁破壊による装置の誤動作な
ども確実に防止される結果となる。
【0062】ここで、絶縁性の良否を判定することを目
的として、500Vの絶縁抵抗計を用いた確認試験の結
果について記す。なお、この確認試験を行うにあたり、
実施例の装置のような保護層80を持たない従来タイプ
の装置を比較例とした。
【0063】その結果、保護層80を持つ実施例のブラ
シレスモータMでは、アルコール洗浄を行った場合でも
10MΩ以上の値を保持できたのに対し、比較例では1
MΩ以下の値しか得ることができなかった。以上の試験
結果からも、実施例のブラシレスモータMは、絶縁性に
極めて優れたものであるということがわかる。
【0064】そして、本実施例のスリーブ21を製造す
る手順は、基本的に、複雑な工程や技術的に困難な工程
を必要とするものではないということを特徴としてい
る。このため、この製造方法に従えば、絶縁性に優れた
スリーブ21でも比較的容易に形成することが可能にな
る。しかも、樹脂からなる保護層80を形成する前には
んだ付けを行うという方法であることから、はんだ付け
時の熱によって樹脂が分解除去し、導体部分が露出する
という不具合も生じ得ない。
【0065】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、以下のように変更することが可能であ
る。例えば、 (a)実施例にて示した熱硬化性エポキシ樹脂以外の樹
脂を用いても勿論良い。そのようなものとしては、例え
ばフェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂などのアミ
ノ樹脂等がある。
【0066】(b)ラジアル軸受けとして静圧式の軸受
けを採用した前記実施例に代え、例えば筒状カバー16
の表面にヘリングボーン状の溝を形成してなる動圧式の
軸受けとしても良い。
【0067】(c)スリーブ21上に樹脂材を形成する
方法としては、実施例のような塗布による場合のみなら
ず、例えば浸漬やスプレーなどといった他の方法を採用
することが可能である。
【0068】(d)本発明は、メタライズパターン71
〜75を介して電機子コイル27とホール素子31との
電気的接続を図るものに限られず、リード線を主体とし
て電気的接続を図るものについても具体化することが勿
論可能である。また、ホール素子31を電機子コイル2
7の巻回領域外に設けた場合等についても同様に具体化
することが可能である。
【0069】(e)耐溶剤性の樹脂材は、必ずしも実施
例のようにスリーブ21のほぼ全領域にわたって形成す
る必要はない。例えば図8に示す別例の保護層81のよ
うに、必要な箇所のみを部分的に封止した構成として
も、充分な効果を得ることができる。
【0070】(f)回転検出用のセンサとしては、ホー
ル素子31のほかにも、例えばホールIC、MR素子、
その他の磁気飽和素子等を使用することが可能である。
また、これらのような磁気センサ以外にも、発光ダイオ
ード等を用いた光センサを使用することが可能である。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のブラシレ
スモータによれば、消毒用アルコールによる滅菌・消毒
を行った場合でも、導体部分における絶縁破壊を確実に
防止し、装置の誤動作等を回避することができるという
優れた効果を奏する。
【0072】また、本発明のブラシレスモータのラジア
ル軸受けの製造方法によれば、絶縁性に優れたラジアル
軸受けを容易に形成することができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレスモータを歯科用研磨装置に
具体化した一実施例を示す断面図である。
【図2】歯科用研磨装置をコネクタ側から見た拡大側面
図である。
【図3】歯科用研磨装置のA−A線における拡大断面図
である。
【図4】歯科用研磨装置のB−B線における拡大断面図
である。
【図5】スリーブ、ロータ及びクッションを示す分解斜
視図である。
【図6】スリーブの外周面を示す概略展開図である。
【図7】図6のスリーブのC−C線における要部概略断
面図である。
【図8】別例のスリーブの外周面を示す概略展開図であ
る。
【符号の説明】
13…界磁マグネット、28…ロータ、21…円筒状包
囲部材としてのスリーブ、31…センサとしてのホール
素子、71…導体部分(=配線用のメタライズパター
ン)としての結合配線、73…導体部分としての電源配
線、74…導体部分としてのアース配線、75…導体部
分としての信号配線、71a,73a,74a,75a
…導体部分としての接続用パッド、72,73b,74
b,75b…導体部分としての外部接続用パッド、27
a,27b…電機子コイルの巻線の端部、31a,31
b,31c…センサの端子、80,81…保護層、M…
ブラシレスモータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界磁マグネット(13)を有するロータ
    (28)と、そのロータ(28)を回転可能に支承する
    ためのセラミックス製の円筒状包囲部材(21)とを備
    えるブラシレスモータ(M)において、 前記円筒状包囲部材(21)の外周面に、電機子コイル
    (27)及び前記ロータ(28)の回転位置を検出する
    ためのセンサ(31)を配設すると共に、少なくとも前
    記電機子コイル(27)と前記センサ(31)とを電気
    的に接続している導体部分(71,71a,72,7
    3,73a,73b,74,74a,74b,75,7
    5a,75b)を耐溶剤性の樹脂材によって封止したこ
    とを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】前記樹脂材はアルコール非浸透性の樹脂材
    であることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモ
    ータ。
  3. 【請求項3】界磁マグネット(13)を有するロータ
    (28)を回転可能に支承するためのラジアル軸受けを
    製造するにあたり、少なくとも以下の(a) 〜(c) の工程
    を行うことを特徴としたブラシレスモータのラジアル軸
    受けの製造方法: (a) セラミックス製の円筒状包囲部材(21)の外表面
    に、配線用のメタライズパターン(71,71a,7
    2,73,73a,73b,74,74a,74b,7
    5,75a,75b)を形成する工程、 (b) 前記メタライズパターン(71,71a,72,7
    3,73a,73b,74,74a,74b,75,7
    5a,75b)の所定部分と、電機子コイル(27)の
    巻線の端部(27a,27b)及び前記ロータ(28)
    の回転位置を検出するためのセンサ(31)の端子(3
    1a,31b,31c)とをはんだ付けする工程、 (c) 前記円筒状包囲部材(21)の外表面に、耐溶剤性
    の樹脂材からなる保護層(80,81)を形成する工
    程。
  4. 【請求項4】前記樹脂材はアルコール非浸透性の樹脂材
    であることを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモ
    ータのラジアル軸受けの製造方法。
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