JPH06350586A - 無線装置 - Google Patents

無線装置

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JPH06350586A
JPH06350586A JP5160261A JP16026193A JPH06350586A JP H06350586 A JPH06350586 A JP H06350586A JP 5160261 A JP5160261 A JP 5160261A JP 16026193 A JP16026193 A JP 16026193A JP H06350586 A JPH06350586 A JP H06350586A
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sch
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、例えば音声信号を符号化して送受す
るデイジタルセルラ等の無線装置に関し、第1の同期信
号のタイミング検出結果を基準にして第2の同期信号を
検出し、この第2の同期信号検出結果に基づいて同期確
立する際に、この第2の同期信号を確実に検出する。 【構成】本発明は、周波数誤差検出結果に基づいて第2
の同期信号SCHを検出するタイミングを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図5) 発明が解決しようとする課題(図5) 課題を解決するための手段(図1、図2及び図4) 作用(図1、図2及び図4) 実施例 (1)実施例の全体構成(図1) (2)同期確立の処理(図1〜図3) (3)実施例の効果 (4)他の実施例(図4) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は無線装置に関し、例えば
音声信号を符号化して送受するデイジタルセルラに適用
し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、無線電話の1つでなるデイジタル
セルラにおいては、音声信号を符号化して送受すること
により、時分割多重化の手法を適用して1つのチヤンネ
ルを複数の端末装置で同時に使用し得るようになされて
いる。
【0004】すなわちこの種の端末装置は、電源が投入
されると、予め設定された124 のチヤンネルを順次スキ
ヤンして電界強度が最も強いチヤンネルを検出する。こ
れにより端末装置は、その端末装置が属するエリアに割
り当てられたBCCH(broadcast control channel )
を検出し、このBCCHを受信する。
【0005】このBCCHは、タイムスロツトを形成し
て種々の情報を送信するようになされ、これによりデイ
ジタルセルラは、このBCCHを各端末装置で受信して
BCCHを送出する基地局の情報、隣接する基地局の情
報、さらには端末装置の呼び出し情報等を伝送するよう
になされている。このため端末装置は、図5に示す処理
手順を実行して基地局に対して全体の動作を同期させる
ようになされている。
【0006】すなわち端末装置は、BCCHを受信する
と、ステツプSP1からステツプSP2に移り、ここで
BCCHに所定周期で介挿されたFCCH(frequency
correction channel)を検出する。ここでFCCHは、
復調した際に値「1」のデータが所定ビツト数だけ連続
するようにビツトパターンが割り当てられた同期信号
で、デイジタルセルラでは、GMSK変調してこのデー
タを伝送する。これにより端末装置においては、所定の
基準信号と受信信号との間で相関値を検出することによ
り、FCCHのタイミングを大まかに検出し、FCCH
を基準にして全体の動作を基地局に対して大まかに同期
させる。
【0007】続いて端末装置は、ステツプSP3におい
て、このFCCHの受信データを基準にして周波数誤差
を補正する。ここでFCCHは、復調した際に値「1」
のデータが所定ビツト数だけ連続するようにビツトパタ
ーンが割り当てらた同期信号でなることにより、直交検
波して得られる受信結果を正しいタイミングでサンプリ
ングすると、受信結果においては、IQ平面で表してI
軸及びQ軸上を90度位相で順次循環するようになる。
【0008】これに対して端末装置において、基地局に
対してタイミングがずれた状態でFCCHを受信する
と、このタイミングのずれ(すなわちFCCHのキヤリ
ア周波数に対して端末装置の処理周波数に周波数誤差が
ある場合でなる)に応じて受信データがI軸及びQ軸か
ら少しづつずれるようになる。これにより端末装置にお
いては、このFCCHの受信結果に基づいて、この受信
データのずれを検出し、これにより周波数誤差を検出す
る。
【0009】さらに端末装置は、このようにして周波数
誤差が検出されると、続くステツプSP4においてこの
周波数誤差を補正する。この周波数誤差の補正は、端末
装置のクロツクを生成する基準信号生成回路の動作を制
御して実行し得、さらに複素演算の手法を適用して受信
データを補正することによつても実行し得る。
【0010】このようにして周波数誤差を補正すると、
続いて端末装置は、ステツプSP5に移り、ここでSC
H(synchronization channel )を検出し、このSCH
検出結果に基づいて基地局に対して完全に同期した状態
を形成する。
【0011】ここでSCHは、FCCHと同様にBCC
Hに介挿されるようになされた所定ビツトパターンの同
期信号でなり、端末装置においては、FCCHのタイミ
ング検出結果を基準にしてこのSCHを検出するように
なされている。これにより端末装置は、全体の動作が基
地局に同期すると、続くステツプSP6に移り、この同
期確立の処理を完了し、BCCHの所定のタイムスロツ
トをモニタするようになされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにS
CHを検出して全体の動作を基地局に同期させる場合、
FCCHが正しく検出され、このFCCHを基準にして
大まかに同期が取られていることが前提になる。これに
対して実際の端末装置においては、受信状態の劣化した
状態でBCCHを受信する場合もあり、特に車載用の場
合のように移動体通信においては、ノイズ、フエージン
グにより受信信号に波形歪が発生する場合がある。さら
にこの場合ドツプラーシフトにより、受信信号のキヤリ
ヤ周波数自体が変位する場合もある。
【0013】このため従来の端末装置においては、この
種の外乱のためにFCCHのタイミングを正確に検出結
果し得ない場合があり、この場合続くSCHの検出が困
難になる問題がある。また端末装置のクロツク周波数が
基地局に対して大きく変位している場合も、同様にFC
CHのタイミングを正確に検出結果し得ない問題があ
る。ちなみに上述したようにこの種の端末装置において
は、FCCHを検出してクロツク周波数を補正すること
により、FCCH検出の際、このクロツク周波数のずれ
を避け得ない特徴がある。
【0014】この場合端末装置においては、何度も繰り
返してSCHを検出することになり、結局通話を開始し
得るまでに時間を要するようになる。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、第1の同期信号のタイミング検出結果を基準にして
第2の同期信号を検出し、この第2の同期信号検出結果
に基づいて同期確立する際に、この第2の同期信号を確
実に検出することができる無線装置を提案しようとする
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定周期で送信信号BCCHに介
挿される第1及び第2の同期信号FCCH及びSCHを
基準にして送信信号BCCHを受信する無線装置1にお
いて、第1の同期信号FCCHを検出し、第1の同期信
号FCCHのタイミングを検出すると共に、第1の同期
信号FCCHに対する内部クロツクの周波数誤差を検出
し、タイミング検出結果に基づいて送信信号BCCHに
全体の動作を大まかに同期させ、続いてタイミング検出
結果に基づいて、所定期間の間、第2の同期信号SCH
を検出し、第2の同期信号SCHの検出結果を基準にし
て、送信信号BCCHに全体の動作が同期した状態を形
成して送信信号BCCHを受信し、周波数誤差に応じ
て、第2の同期信号SCHを検出する期間を補正する。
【0017】さらに第2の発明において、周波数誤差が
大きいとき、第2の同期信号SCHを検出する期間を速
くして、第2の同期信号SCHを検出する期間を補正す
る。
【0018】さらに第3の発明において、周波数誤差が
大きいとき、第2の同期信号SCHを検出する期間を長
く切り換えて、第2の同期信号SCHを検出する期間を
補正する。
【0019】さらに第4の発明において、周波数誤差が
小さいとき、第2の同期信号SCHを検出する期間を短
く切り換える。
【0020】
【作用】周波数誤差に応じて第1の同期信号FCCHの
検出タイミングが変化することにより、周波数誤差の検
出結果に応じて、第2の同期信号SCHを検出する期間
を補正することにより、確実に第2の同期信号SCHを
検出することができる。
【0021】すなわち周波数誤差が大きいとき、第2の
同期信号SCHを検出する期間を速くし、また第2の同
期信号SCHを検出する期間を長く切り換えて、確実に
第2の同期信号SCHを検出し得、これとは逆に周波数
誤差が小さいとき、第2の同期信号SCHを検出する期
間を短く切り換えて検出精度を向上し得る。
【0022】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0023】(1)実施例の全体構成 図1において、1は全体としてデイジタルセルラの端末
装置を示し、基地局から送出された送信信号をアンテナ
2で受信し、その結果得られる受信信号をアンテナ共用
器(図示せず)を介して増幅回路3に出力する。
【0024】ここで増幅回路3は、所定利得でこの受信
信号を増幅した後、高周波処理回路(RF処理)4に出
力し、高周波処理回路4は、所定の局部発振信号を用い
てこの受信信号を周波数変換する。これにより端末装置
1は、局部発振信号の周波数を切り換えて所望のチヤン
ネルを選択的に受信し得るようになされている。
【0025】さらに高周波処理回路4は、周波数変換し
た受信信号を直交検波することにより、受信信号の基準
位相に同期したI信号を復調すると共に、このI信号に
対して90度位相の異なるQ信号を復調し、このI信号及
びQ信号を内蔵のアナログデイジタル変換回路でデイジ
タル値に変換する。これにより端末装置1は、受信信号
の基準位相に同期した復調結果でなるIデータと、この
Iデータに対して90度位相の異なる復調結果でなるQデ
ータを復調し得るようになされ、これによりGMSK変
調されて伝送されたIデータ及びQデータを復調し得る
ようになされている。
【0026】データ処理回路5は、このIデータ及びQ
データを処理するデイジタルシグナルプロセツサで形成
され、Iデータ及びQデータを波形等化した後、歪み補
正することにより、フエージング、マルチパスの影響を
低減する。さらにデータ処理回路5は、このIデータ及
びQデータを基準にしてFCCHを検出すると共に、検
出結果に基づいて周波数誤差を検出し、さらにこの検出
結果を基準にして受信したIQデータを補正して周波数
誤差を補正する。
【0027】このときデータ処理回路5は、FCCH検
出結果に基づいてSCHを検出し、この検出結果を基準
にして全体の動作を基地局に同期するようになされ(す
なわち同期確立の処理でなる)、端末装置1は、この状
態でさらにBCCHを受信してIQデータを復調するよ
うになされている。
【0028】この一連の処理に加えてデータ処理回路5
は、Iデータ及びQデータを畳込み復号した後、誤り訂
正処理し、その結果得られる復号データを音声処理回路
6又は中央処理ユニツト8に選択的に出力する。
【0029】ここで音声処理回路6は、復号データを音
声伸長処理して音声データを復調し、内蔵のデイジタル
アナログ変換回路でこの音声データを音声信号に変換す
る。さらに音声処理回路6は、この音声信号でスピーカ
7を駆動し、これにより端末装置1においては、基地局
から送出された通話対象の音声信号を受信し得るように
なされている。
【0030】これに対して中央処理ユニツト8は、この
復号データに基づいて基地局から送出された所定の情報
を受信し、その受信結果に基づいて局部発振信号の周波
数を切り換えることにより、所定の通話チヤンネルに周
波数を切り換え、これにより端末装置1は、所定の受信
チヤンネルを受信して音声信号を受信し得るようになさ
れている。
【0031】これに対して端末装置1の送信系は、マイ
ク9から出力される音声信号を音声処理回路6で音声デ
ータに変換した後、音声圧縮処理する。データ処理回路
5は、この音声処理回路6の出力データを畳込み符号化
してIデータ及びQデータを生成し、またこの音声処理
回路6の出力データに代えて中央処理ユニツト8から出
力される種々の制御コードを畳込み符号化してIデータ
及びQデータを生成する。
【0032】RF処理回路4は、このIデータ及びQデ
ータを直交変調してI信号及びQ信号を生成した後、こ
のI信号及びQ信号を合成して送信信号を生成し、この
送信信号を所定周波数に周波数変換する。さらにRF処
理回路4は、この周波数変換した送信信号を増幅回路1
0を介してアンテナ2に出力し、これにより端末装置1
においては、通話者の音声信号、又は基地局への呼び出
し信号等を送信し得るようになされている。
【0033】このとき端末装置1は、データ処理回路5
で検出される所定のタイミング検出結果を基準にして送
信及び受信のタイミングを切り換え、これにより時分割
多重化の手法を適用して基地局から複数の端末装置に対
して送出される送信信号のうち、自局に割り当てられた
タイムスロツトを選択的に受信し、また自局に割り当て
られたタイムスロツトを使用して基地局に音声データ等
を送出するようになされている。
【0034】このため中央処理ユニツト8は、ランダム
アクセスメモリ(RAM)13にワークエリアを確保し
てリードオンリメモリ回路(ROM)11に格納された
処置プログラムを実行するようになされ、これにより必
要に応じて各回路ブロツクに制御コードを出力して全体
の動作を制御し、例えば表示キー入力部12の所定の操
作子が押圧操作されると、この操作に応動して基地局に
対して呼び出し信号を送出し、さらに基地局から呼び出
し信号が入力されると、受信チヤンネル等を切り換える
ようになされている。
【0035】(2)同期確立の処理 端末装置1は、FCCHを基準にしてフレーム同期し、
さらに周波数誤差を補正し、続いてSCHを基準にして
全体の動作を基地局に正確に同期させ、その後タイムス
ロツトを受信して所望の情報を受信する。すなわち端末
装置1の電源を立ち上げると、さらに端末装置が属する
エリアが切り換わると、端末装置1は、図2に示す処理
手順を実行して同期確立の処理を実行する。
【0036】すなわち端末装置1は、ステツプSP11
からステツプSP12に移り、中央処理ユニツト8から
出力される制御コードに基づいてRF処理回路4の動作
を切り換え、これによりBCCHを受信し、続いてデー
タ処理回路5でFCCHを検出する。このFCCHの検
出は、データ処理回路5において、所定の基準信号を生
成し、この基準信号と受信信号との間で相関値を検出す
ることにより実行され、データ処理回路5においては、
この相関値の立ち上がりを検出してFCCHを検出す
る。
【0037】これにより端末装置1は、FCCHのタイ
ミングを検出すると、このタイミングを基準にしてデー
タ処理回路5に内蔵したタイムベースカウンタをセツト
し、これにより全体の動作をフレーム同期する。続いて
端末装置1は、ステツプSP13に移り、データ処理回
路5に制御コードを出力して周波数誤差を検出する。
【0038】ここでデータ処理回路5は、FCCHのタ
イミングを検出する際、順次復調されるIQデータを所
定のメモリ回路に格納するようになされ、このメモリ回
路に格納したIQデータのうち、FCCHのIQデータ
からこの周波数誤差を検出する。すなわちこの種の受信
結果は、ベクトルで表し得、1ビツト毎に受信結果をサ
ンプリングして受信結果を得る際に、基地局に対するこ
のサンプリングのタイミングのずれ(すなわち端末装置
のクロツクのずれでなる)をθe 〔rad 〕で表し、直交
検波して得られる所定タイミングの受信結果をベクトル
000 )、これより4サンプル遅延した受信結果
でなるベクトルS444 )で表し、これを振幅角度
表示を用いて次式、
【数1】
【数2】 で表せば、この場合周波数誤差θe は次式で表すことが
できる。
【数3】
【0039】従つて(1)式及び(2)式から次式
【数4】 の関係式を得ることができる。
【0040】ここで次式
【数5】 の関係式が成立するとき、次式
【数6】 の関係式が得られることにより、この場合(4)式の虚
数部について解けば周波数誤差θe を検出し得ることが
わかる。
【0041】すなわち(4)式から次式
【数7】 の関係式を得ることができる。
【0042】これにより端末装置1は、受信結果に基づ
いて(7)式の演算処理を実行して周波数誤差を検出す
ることができる。なおデータ処理回路5は、ノイズ等の
影響を除去するため、さらに平均化処理して周波数誤差
θe を検出するようになされている。
【0043】すなわち1スロツト内においては、受信結
果の振幅も大きく変化しないことにより、データ処理回
路5は、次式
【数8】 の演算処理を実行して周波数誤差θe を検出する。
【0044】このようにして周波数誤差θe を検出する
と、端末装置1は、続いてステツプSP14に移り、こ
の周波数誤差検出結果に基づいて受信データの周波数誤
差を補正する。
【0045】すなわちデータ処理回路5は、(8)式の
演算処理を実行して得られた周波数誤差θe を1ビツト
当たりの位相誤差θ00に変換した後、順次メモリ回路に
格納したIQデータ(α ,β)について、次式
【数9】 の演算処理を実行し、これにより必要な受信データを演
算処理して周波数誤差を補正する。
【0046】続いて端末装置1は、ステツプSP15に
移り、ここでFCCHのタイミング検出結果及び周波数
誤差検出結果に基づいて、SCH検出のタイミングを設
定する。すなわちこの種の端末装置においては、クロツ
ク源の周波数誤差として±3〔ppm 〕程度の誤差を避け
得ず、この場合デイジタルセルラにおいては、BCCH
が900 〔MHz〕の周波数帯域に設定されていることによ
り、この周波数誤差は、BCCHの周波数に対して±27
00〔Hz〕になる。
【0047】このため図3に示すように、周波数誤差を
0〔Hz〕、±1〔kHz〕、±2〔kHz〕、±3〔kHz〕
に選定して周波数誤差とFCCH検出のタイミングとの
関係をシユミレーシヨンしたところ、周波数誤差が大き
くなると、FCCH検出のタイミングが遅延することが
わかつた。なおこのシユミレーシヨンにおいては、400
ビツト目からFCCHが開始するように設定してそれぞ
れの条件で100 回FCCHを検出し、その検出位置の平
均値と、検出結果の分散とを検出した。
【0048】ここでra100 のフエージングタイプは、田
園風景の中を時速100 〔km〕で走行した際に発生する
フエージングのモデルで、ht100 のフエージングタイプ
は、丘陵地帯を時速100 〔km〕で走行した際に発生す
るフエージングのモデルを意味する。これによりフエー
ジングの有無にかかわらず、周波数誤差が大きくなる
と、FCCH検出のタイミングが遅延することがわかる
(すなわち周波数誤差±3〔kHz〕で2〜10ビツト遅延
して検出される)。
【0049】なおこのシユミレーシヨン結果において
は、周波数誤差が大きくなつて分散が小さくなつたよう
な場合も集計されているが、このシユミレーシヨンにお
いては、FCCH検出のタイミングが大きく遅延する
と、エラーと判断されるように設定したことにより、実
際の分散は、周波数誤差が大きくなればなる程大きくな
つることがわかつた。さらにこのタイミングが遅延する
傾向及び分散が増加する傾向は、このようにして相関値
を基準にしてFCCHを検出するシステム全般について
該当することもわかつた。
【0050】これにより周波数誤差が大きい場合、実際
に検出されたタイミングに対して数ビツト前で検出され
たようにFCCH検出のタイミングを補正すれば、その
分SCHの検出確率を向上し得ることがわかる。また周
波数誤差が大きい場合、SCH検出の検出範囲を拡大す
れば、その分SCH検出確率を向上し得ることがわか
る。
【0051】これによりSCH検出の検出範囲を予め小
さめに設定して、周波数誤差が小さい場合、演算処理量
を低減し得、簡易にSCHを検出し得、併せて検出精度
を向上し得ることもわかる。またこの場合デイジタルシ
グナルプロセツサでなるデータ処理回路5においては、
演算処理量が低下した分、消費電力を低減することがで
き、これにより端末装置1全体の消費電力も低減するこ
とができる。
【0052】かくしてこの実施例の場合、端末装置1
は、続くステツプSP16において、ステツプSP15
において設定した検出タイミングで、BCCHを受信し
て得られるIQデータをメモリ回路に格納し、この格納
したIQデータと所定の基準パターンとの比較結果に基
づいてSCHを検出する。
【0053】このときデータ処理回路5は、周波数誤差
が大きな場合、FCCHが遅れて検出された分を補うよ
うに、SCH検出期間が速くなるようにSCH検出のタ
イミングを切り換え、これにより周波数誤差検出結果に
基づいて、SCH検出のタイミングを補正する。これに
よりデータ処理回路5は、この比較結果に基づいてSC
Hを検出すると、このSCHを基準にして全体の処理タ
イミングを補正し、これにより端末装置1全体としてB
CCHに同期して基地局との間で同期確立した後、ステ
ツプSP17に移つて処理手順を完了する。
【0054】(3)実施例の効果 以上の構成によれば、周波数誤差検出結果に基づいて、
周波数誤差が大きな場合、FCCHが遅れて検出された
分を補うように、SCHを検出する期間を補正し、これ
により周波数誤差検出結果に基づいて、SCH検出のタ
イミングを補正してSCHの検出確率を向上することが
できる。
【0055】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、周波数誤差が大きな場
合、FCCHが遅れて検出された分を補うように、SC
H検出期間を補正する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、検出期間の長さを切り換えることによ
り、周波数誤差が大きな場合、SCHの検出範囲を拡大
するようにしてもよい。すなわち図4に示すように、こ
の場合端末装置においては、ステツプSP21からステ
ツプSP22に移り、ここでFCCHを検出すると、続
くステツプSP24で周波数誤差を検出する。
【0056】さらに端末装置は、続くステツプSP24
で周波数誤差を補正した後、ステツプSP25でSCH
検出のタイミングを補正する。これにより端末装置は、
続くステツプSP26でこのタイミングを基準にしてS
CHを検出し、このときステツプSP23で検出された
周波数誤差を基準にして検出対象のデータ数を切り換え
る。これにより周波数誤差が大きな場合、さらに一段と
SCHの検出確率を向上し得、端末装置は、ステツプS
P27に移つて処理手順を完了する。
【0057】さらに上述の実施例においては、周波数誤
差が大きな場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、周波数誤差が小さな場合にSCH検出範囲を縮小す
るようにしてもよい。このようにすれば、周波数誤差が
小さい場合に検出精度を向上することができる。
【0058】さらに上述の実施例においては、本発明を
デイジタルセルラに適用して周波数誤差を補正する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、所定周期で
介挿された第1及び第2の同期信号を基準にして送信信
号を受信する無線装置に広く適用することができる。
【0059】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、周波数誤
差検出結果に基づいて第2の同期信号を検出するタイミ
ングを補正することにより、周波数誤差が大きい場合で
も確実に第2の同期信号を検出することができる無線装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデイジタルセルラの端
末装置を示すブロツク図である。
【図2】そのSCH検出の説明に供するフローチヤート
である。
【図3】周波数誤差とFCCH検出の関係の説明に供す
る図表である。
【図4】他の実施例の説明に供するフローチヤートであ
る。
【図5】従来のSCH検出の説明に供するフローチヤー
トである。
【符号の説明】
1……端末装置、2……アンテナ、3、10……増幅回
路、4……RF処理回路、5……データ処理回路、6…
…音声処理回路、8……中央処理ユニツト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定周期で送信信号に介挿される第1及び
    第2の同期信号を基準にして上記送信信号を受信する無
    線装置において、 上記第1の同期信号を検出し、上記第1の同期信号のタ
    イミングを検出すると共に、上記第1の同期信号に対す
    る内部クロツクの周波数誤差を検出し、 上記タイミング検出結果に基づいて上記送信信号に全体
    の動作を大まかに同期させ、 続いて上記タイミング検出結果に基づいて、所定期間の
    間、上記第2の同期信号を検出し、 上記第2の同期信号の検出結果を基準にして、上記送信
    信号に全体の動作が同期した状態を形成して上記送信信
    号を受信し、 上記周波数誤差に応じて、上記第2の同期信号を検出す
    る期間を補正することを特徴とする無線装置。
  2. 【請求項2】上記周波数誤差が大きいとき、上記第2の
    同期信号を検出する期間を速くして、上記第2の同期信
    号を検出する期間を補正することを特徴とする請求項1
    に記載の無線装置。
  3. 【請求項3】上記周波数誤差が大きいとき、上記第2の
    同期信号を検出する期間を長く切り換えて、上記第2の
    同期信号を検出する期間を補正することを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の無線装置。
  4. 【請求項4】上記周波数誤差が小さいとき、上記第2の
    同期信号を検出する期間を短く切り換えることを特徴と
    する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の無線装
    置。
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