JPH06350533A - 赤外線マルチパルス変調発信装置及びこれを用いた赤外線データ伝送システム - Google Patents

赤外線マルチパルス変調発信装置及びこれを用いた赤外線データ伝送システム

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JPH06350533A
JPH06350533A JP5160331A JP16033193A JPH06350533A JP H06350533 A JPH06350533 A JP H06350533A JP 5160331 A JP5160331 A JP 5160331A JP 16033193 A JP16033193 A JP 16033193A JP H06350533 A JPH06350533 A JP H06350533A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線が不要で、周囲に悪影響を与えず、周囲
から悪影響を受けず、伝送距離が長い通信装置を提供す
ること。 【構成】 支持板3に複数の発光素子2をパラボラアン
テナ状に配設し、かつ受信装置11の受光素子12が焦
点位置となるように配設する。また、マルチパルス変調
回路8の出力のコードデータのビット数と発光素子2の
数とを対応させる。マルチパルス変調回路8の出力のマ
ルチパルス変調信号により、コードデータのビットデー
タに対応させて順次発光素子2を時分割で発光させる。 【効果】 電磁波と異なり赤外線なので、周囲に悪影響
を与えず、また周囲から悪影響を受けない。更に、発光
素子2を時分割でマルチパルス発光させるので、大きい
駆動電流で駆動でき、発光強度を増大でき、伝送距離を
長くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線を通信媒体とし
て利用する赤外線マルチパルス変調発信装置(以下、赤
外線発信装置という)、赤外線マルチパルス変復調中継
機(以下、赤外線中継機という)及び赤外線データ伝送
システムに関する。なお本明細書においてマルチパルス
変調とは、デジタル信号の1個のパルスを、高さ(電流
ないし光の強さ)がたがいに同一で、幅が小さい複数の
パルス群に分割することをいう。またマルチパルス復調
とは、前記マルチパルス変調された信号を元のパルス幅
のデジタル信号に戻すことをいう。
【0002】
【従来の技術】従来の屋内または近距離の通信は、同軸
ケーブルなどの電気ケーブルを通じて電気信号のまま送
られている。また、コードデータ等の通信信号をレーザ
ーのパルス信号に変換して光ファイバーケーブルにより
伝送されることもある。例えば、セキュリティ関係で
は、ビルやマンションの会議室、応接室、物置などの各
室の窓やドアに侵入者を検知するセンサーやドアスイッ
チを設け、それらのセンサーやスイッチと管理人室内に
設置したモニターとを個々の電気通信線等の有線で接続
している。そしてセンサーなどから送られてくる条件信
号、状態信号などを管理人室のモニターやコンピュータ
などで監視ないし管理している。
【0003】また、各部屋の解錠、施錠をカードやID
コードで行う入出管理システムのデジタル信号、あるい
は防犯カメラの画像(デジタル)信号もそれぞれ個別の
通信回線を利用して管理人室に送受信している。一方、
公道を挟んで隣接している建物同士で各種の信号を伝送
する場合は、公道の地下のケーソンないしダクトに電線
や光ファイバーケーブルを通したり、あるいは架線を掛
け渡して通信路を確保しているのが現状である。
【0004】また、主として工場関係では、物流におけ
る遠隔集中制御、または各種の自動工作機械や搬送ロボ
ットに対するマシニング遠隔集中制御を行う場合、デジ
タル信号の伝送は各機器や設備に対してそれぞれ個別に
通信線(有線)を配線している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記セキュリティ関係
の管理システムは各種のセンサーやスイッチなどと管理
人室のモニターなどとの間に個々に配線しているので、
配線が錯綜する。そのため、配線工事やメンテナンスが
煩雑で費用もかかるという問題がある。また、公道を挟
んで隣接する建物間のケーブルによる通信は、公道への
ケーブルの設置のために道路管理者や電気通信事業の所
轄官庁の許認可を必要とし、しかも多大な工事費が必要
となる。さらに、前記工場内の遠隔集中制御システムに
おいても、各機器と集中制御盤ないしコンピュータとを
膨大な配線で接続する必要があり、工事やメンテナンス
が大掛かりとなる。また、錯綜した配線がノイズの発生
源となったり、クロストークにより自動機械の誤動作を
もたらす虞がある。
【0006】他方、これらの錯綜した配線群の弊害を解
消するため、例えば、電磁波による無線通信を採用する
ことも考えられるが、同一の建物内の多数の機器を無線
で接続する場合は、それらの通信同士で混信が生じた
り、あるいは他の機器(例えば、コードレス電話、テレ
ビジョン、ラジオ受信機など)から電波障害を受けた
り、逆に他の機器の電波障害の原因になる虞が大きいと
いう問題がある。さらに家電製品のリモートコントロー
ル装置などに使用されている赤外線発信・受信装置を利
用した通信システムも考えられるが、それらは伝送距離
が短いため、実用的でない。
【0007】本発明は前記同一建物内または隣接する建
物間の小規模な通信ラインなどにおける多数の配線が錯
綜する場合の問題を解消し、工事及びメンテナンスが容
易な通信伝送システム並びにそれに用いる赤外線マルチ
パルス変調発信装置及び赤外線マルチパルス変復調中継
機を提供することを技術課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線マルチパ
ルス変調発信装置は、同一方向に向けて配設された一群
の赤外線発光素子と、所定のデジタルデータをマルチパ
ルス変調信号に変換する変調回路と、得られたマルチパ
ルス変調信号にしたがい、前記一群の赤外線発光素子を
発光させるように駆動する制御手段とを備えていること
を特徴としている。
【0009】請求項2の赤外線発信装置においては、前
記一群の赤外線発光素子が、それぞれの光軸が一点で交
差するように、凹面部に支持されていることを特徴とし
ている。
【0010】更に、請求項3の装置においては、一群の
赤外線発光素子を順次時分割にマルチパルス変調発光さ
せる制御手段を設けたことを特徴としている。
【0011】また、請求項4の装置においては、一群の
赤外線発光素子を同時に発光させる制御手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0012】請求項5の赤外線中継機においては、赤外
線受光素子により赤外線のマルチパルス変調信号を受光
して増幅し、コードデータにマルチパルス復調する赤外
線受信部と、この赤外線受信部からのコードデータを再
度赤外線のマルチパルス変調信号として送信する前記い
ずれかの赤外線マルチパルス発信装置とを備えているこ
とを特徴としている。
【0013】また、請求項6の中継機においては、前記
赤外線受信部からのコードデータを一時的にラッチする
ラッチ手段と、データが入力される入力端子と、この入
力端子に入力されたデータを一時的にストアするストア
手段と、前記ラッチしたデータとストアしたデータとを
時分割で出力させる混合部と備え、該混合部から出力さ
れたデータを赤外線発信装置からマルチパルス変調信号
として送信するようにしたことを特徴としている。
【0014】更に、請求項7の中継機においては、前記
赤外線受信部が変換したデータから自己のアドレスデー
タを識別してアドレスデータに続く通信データを取り込
む分配回路を備え、前記変換後のデータを赤外線発信装
置からマルチパルス変調信号として送信することを特徴
としている。
【0015】また、請求項8の赤外線伝送システムにお
いては、上記赤外線発信装置と赤外線受信部との間に前
述のいずれかの赤外線中継機を介在させたことを特徴と
している。
【0016】
【作用】本発明によれば、通信媒体を赤外線としている
ことで、周辺の機器に影響を及ぼさず、誤動作を防ぐこ
とができる。それにより、信頼性の高い赤外線空間デー
タ伝送ラインを構築することができる。また、送信しよ
うとするデータを一群の赤外線発光素子に、いわば振り
分けて時分割にて発光させ、全体としてひとつの通信デ
ータを送信するようにしている。したがってデューティ
ー比が小さくなるので個々の発光素子が担う負担が少な
くなり、個々の発光素子については駆動電流を大きくす
ることができる。そのため発光強度を増大させることが
でき、伝送距離を長くすることができる。これは時分割
で発光させるので、全体としては駆動電流が大きくなら
ない。
【0017】また、請求項2の装置によれば、赤外線受
光素子の光軸の交点、いわば焦点位置に個々の発光素子
からの赤外線ビームが集中する。そのため、その焦点に
赤外線受光素子を配置すれば、各発光素子からの赤外線
を赤外線受光素子へ確実に送信することができ、信頼性
を向上させることができる。しかも受光素子が受けるマ
ルチパルス変調信号の全体で信号を再構成することによ
り、いわば発光強度が大きくなったのと同じ効果が得ら
れる。そのため伝送距離を長くすることができる。
【0018】また、請求項3の装置によれば、一群の発
光素子を順次時分割に発光させるので、1個の発光素子
を連続駆動する場合と比べて、各発光素子のデューティ
比は配設した素子の個数分の1以下となる。そのため発
光素子に加わる負担が少なくなり、大きな電流で駆動す
ることができる。そのため1個の赤外線発光素子を連続
駆動する場合より、伝送距離をより長くすることができ
る。また時分割で順次発光させるので、全体の最大電流
は個々の発光素子の電流と同じ程度にすることができ
る。
【0019】ただし請求項4の装置のように、一群の発
光素子を同時に発光させるようにしてもよく、その場合
は発光時の全体の電流が大きくなるが、光量を極めて大
きくすることができるので、赤外線発光素子の個数に比
例して伝送距離を長くすることができる。また、赤外線
発光素子を平行に配設した場合は、光軸の直径が大きく
なり、赤外線受光素子の設置位置をラフにできる。その
ため、設置・調節を短時間に行うことができ、作業性を
向上させることができる。
【0020】また、請求項5の赤外線中継機は、赤外線
発信装置または1段前の赤外線中継機が発した赤外線の
マルチパルス変調信号を増幅し、その信号を再び赤外線
のマルチパルス変調信号として異なる方向に送出するの
で、一旦減衰した赤外線のパルス信号を再び明瞭なマル
チパルス変調信号に戻すことができる。そのため、順次
赤外線中継機を伝送ライン上に配置していくことによ
り、必要な伝送距離まで、ほぼ無限に赤外線空間伝送ラ
インを構成しうる。
【0021】赤外線中継機の第2の態様(請求項6)に
おいては、1段前の赤外線中継機が送ってきた赤外線マ
ルチパルス変調信号に加えて、自己を発信源とする通信
信号を時分割方式により同一の伝送ラインに載せて伝送
しうる。それゆえ伝送ラインを錯綜させることなく、複
数の発信源から1個の着信先に向かって通信信号を伝送
しうる。
【0022】赤外線中継機の第3の態様(請求項7)に
おいては、1個の発信源から多数の着信先に向かって赤
外線のマルチパルス変調信号によりアドレスデータに続
く通信データを時分割方式で伝送すれば、つぎつぎに伝
わっていく赤外線中継機ごとに自己の受け取るべき信号
を選択しながら受信していく。それにより1本の伝送ラ
インだけで多数の受信先に伝送するラインを構築しう
る。なお赤外線中継機の第2の態様と第3の態様とを組
み合わせることにより、いわば多数の発信源から多数の
着信先に伝送する網目状の伝送ライン網を構築しうる。
【0023】請求項8の赤外線伝送システムは、赤外線
発信装置、中継機および受信装置により、周囲に悪影響
を与えることがなく、また周囲に悪影響を与えない、簡
便で設置工事やメンテナンスが容易な伝送ラインを構成
しうる。
【0024】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の赤外線発
信装置、赤外線中継機及び赤外線データ伝送システムを
詳細に説明する。図1aにおいて、1は赤外線を発光さ
せる赤外線発信装置(以下、単に発信装置という)であ
り、その発信装置1は、例えば数十メートル離れた位置
に設置した赤外線受信装置(以下、単に受信装置とい
う)11に対向して配設される。発信装置1は、赤外線
発光ダイオードなどの赤外線発光素子(以下、単に発光
素子という)2を複数個配設した支持板3からなる発光
部9と、その発光部9の発光素子2にマルチパルス変調
信号を送る変調回路8と、発光素子2の駆動順序などを
制御する制御部6とを備えている。受信装置11はフォ
トダイオードやフォトトランジスタ等からなる赤外線受
光素子(以下、単に受光素子という)12を備えてい
る。支持板3の受信装置11側の面は球面ないし放物面
(パラボラ)状の凹面部とされており、その凹面部に前
記複数の赤外線発光素子(以下、単に発光素子という)
2がそれぞれ取りつけ面に対して直角になるように取り
つけられている。
【0025】また、複数の発光素子2は図1bに示すよ
うに、支持板3の中心に1個、周囲に発光素子2を円状
に6個実装しており、図1に示す例では合計7個の発光
素子2(21 〜27 )を設けている。そして、支持板3
はパラボラアンテナ状に形成されているので、7個の発
光素子2の光軸Bは距離Lだけ離れた位置(焦点)Fで
互いに交差する。そのため、その焦点Fに前記受信装置
11の1個の受光素子12を対向するように配置すれば
発信装置1からの信号を受信装置11で受信することが
できる。なお上記のことからわかるように、伝送距離L
に応じて光軸Bが交差する位置を変えればよく、そのた
めには支持板3の凹面部の曲率を伝送距離Lに応じて適
切に設定すればよい。すなわち凹面部が球面のときは曲
率半径が伝送距離Lとなり、放物面のときはその焦点ま
での距離が伝送距離Lとなる。また、各発光素子21
7 と受光素子12との距離はそれぞれほぼ等しくな
る。
【0026】なお図1に示す実施例では、発光素子2を
7個としているが、その数に限定されるものではなく、
8個以上列設してもよく、6個以下でもよい。特に後述
するコードデータのビット数に対応させる場合は、8
個、16個、32個などが採用される。発光素子2の数
が多い場合は、外側の発光素子は二重の円環状に配列し
たり、放射状に配列させたりすればよい。また互いに影
響しない範囲で密に配置してもよい。また支持板3を角
度調節可能な枠状に形成し、伝送距離Lを調節できるよ
うにしてもよい。さらに一群の発光素子2を中心部に寄
せて配列するなどの場合は、それぞれの光軸がほぼ平行
になるように配列してもよい。
【0027】図2は発信装置1の電気回路のブロック図
であり、その電気回路は、例えば、40〜500kHz
の周波数のキャリアとしての信号を出力する発振回路
4、各発行素子に振分けるべく時分割並列出力するデマ
ルチプレクサ7によるマルチパル信号に対し制御部6に
より制御されて所定のアドレスデータや制御用データな
どからなるコードデータを出力する信号出力部5、上記
デマルチプレクサ7の出力と信号出力部5の出力との論
理積をとってマルチパルス変調を行うアンドゲートアレ
イG1 、このアンドゲートアレイG1 に対しマルチパル
ス変調信号を制御部6からの指令に基づいて、各発光素
子2を駆動するトーテムポールバッファアレイQなどか
ら構成されている。なお、制御部6の一部、発振回路4
およびアンドゲートアレイG1 の一部などはマルチパル
ス変調回路を構成しており、制御部6の一部およびアン
ドゲートアレイG1 の一部などは制御手段を構成してい
る。
【0028】前記デマルチプレクサ7の出力を7出力と
して、それぞれの出力端に7回路のトーテムポールバッ
ファアレイQを接続し、その出力側に抵抗Rを介して発
光素子2(21 〜27 )を接続し、デマルチプレクサ7
の出力によりトーテムポールバッファアレイQをオンし
て発光素子21 〜27 を順次時分割で発光させるように
している。つまり、1キャラクタ(赤外線発光1周期)
を例えば7ビットとして、この7ビットのコードデータ
を制御部6により制御された信号出力部5から送出し、
各ビットの「1」、「0」に対応したシリアルな信号を
アンドゲートアレイG1 に入力し、制御部6にて同期を
とって該アンドゲートアレイG1 の出力端より時分割で
それぞれ出力し、そのときの「1」に対応したビットデ
ータであればHレベルが出力され、トーテムポールバッ
ファアレイQをオンして、発光素子21 〜27 を時分割
で発光させるものである。
【0029】例えば、図3に示すように7ビットのコー
ドデータがすべて「1」の場合、アンドゲートアレイG
1 からは図3(a)・・・(d)に示すようにHレベル
の信号が順次出力され、トーテムポールバッファアレイ
Qを順次オンして、発光素子21 〜27 を順次発光させ
るものである。この場合、本来のパルス幅が図3のそれ
ぞれに示す小パルスPの集まりに置き換えられ、パルス
幅Sの1周期に対する比率、すなわちデューティ比が発
光素子2の個数分の1以下に減少される。
【0030】ところで、発光素子2を連続駆動で発光さ
せた場合とマルチパルス駆動で発光させた場合とを比較
してみると、後者の場合、デューティ比が小さいため、
連続駆動の場合と比べて何倍かの電流で発光素子2をマ
ルチパルス駆動することができる。本実施例では、発光
素子2をすべて同時に発光させるのではなく、1つの発
光素子2の発光時間、つまりデューティ比を発光素子2
の個数分の1、またはそれ以下としている。これによ
り、いわば時分割で発光素子2を発光させる複数の発光
素子2で1つの発光源を構成し、1つの発光素子2をマ
ルチパルス駆動、つまり時分割で駆動することで、発光
素子2に大きい電流を流して発光強度を増大させるとい
うマルチパルス変調を用いることにより、発信装置1と
受信部11との距離を長くとることができる。すなわ
ち、長距離伝送が可能となる。
【0031】なお図3の場合は隣接する小パルス同士が
連続して周波数が変わってしまわないように、各小パル
スP同士の間に間隔Kが介在されている。その間隔K
は、例えば小パルスの幅と同じにできる。その場合、分
割すべきパルスの個数の2倍の小パルスに分割し、実際
には1個おきにビットデータを「0」とし、残りのパル
スのみを有効なものとすればよい。ただし図4のように
隣接する小パルスPの間に間隔を空けないようにしても
よく、その場合も同じような効果がえられる。なおこの
場合は、隣接するパルス同士が連続するので、周波数の
変換にも利用できる。
【0032】図3、図4の場合は1個のパルスを単に分
割するマルチパルス変調の実施例を示しているが、図5
b、図5cのように、たとえば複数ビットのコードデー
タの各ビットをそれぞれ発光素子2に割り当てるような
マルチパルス変調にしてもよい。たとえば送信しようと
するデータが「11010001」(図5b参照)の8
ビットのコードデータとすると、単純なマルチパルス変
調では図5aのような同一高さの小パルス群になるので
あるが、図5cに示すように、ビットデータが「1」に
対応する発光素子21 、22 、24 、28 が発光し、ビ
ットデータが「0」に対応する発光素子23 、25 、2
6 、27 は発光しないようにする。なおそのパルスの振
幅が変調発光強度(変調パルス電流)を示している。そ
れ以後は、コードデータに対応して発光素子2が時分割
で発光制御される。従って、ビットデータが連続して
「1」の場合でも、各発光素子についてみれば、1周期
(1キャラクタ)のデューティ比は、コードデータのビ
ット数分の1(発光素子数分の1)となり、連続発光の
場合と比べて発光強度を増大させることができ、長距離
伝送を可能とすることができる。
【0033】ところで、前記の実施例の場合は、各発光
素子2を時分割で発光させるようにしたが、すべての発
光素子2を実質的に同時に発光させるようにしてもよ
い。この場合には、複数の発光素子が1つの発光源とな
り、受信装置11との距離をより長くすることができ、
同じく長距離伝送が可能となる。また前述のように、発
光素子2を受光素子12が焦点位置となるように配設す
るのが好ましいが、場合により、発光素子2からの投光
方向が略平行になるように配設することもできる。
【0034】図6は本発明の発信装置1と、この発信装
置1から送信された赤外線マルチパルス変調信号を受光
する受信装置11とで構成した赤外線データ伝送システ
ムの概略構成図を示している。図中Lが上述の伝送距離
である。ここで、S1 はコードデータを示し、S2 はマ
ルチパルス変調信号を、S3 は赤外線マルチパルス変調
信号をそれぞれ示している。なお図6の発信装置1にお
ける9は、複数の発光素子2からなる発光部を示してい
る。
【0035】前記受信装置11は、発信装置1から発せ
られた赤外線のビームBを受け取って電気信号S4 に変
換する受光素子12と、受光素子12が変換したマルチ
パルス変調信号を増幅したうえで元の通信信号S1 に復
調するマルチパルス復調回路13とから構成されてい
る。そしてこの復調回路13の出力がモニターなどに送
られる。なお独立した増幅回路を復調回路13の前段に
設けるようにしてもよい。
【0036】このように発信装置1と受信装置11とで
赤外線データ伝送システムが構成されるのであるが、前
述のように、赤外線のマルチパルス変調信号に変調した
うえで発光および受光するので、たとえば電灯線や電力
線と近接しても電磁誘導ないし電波などによる影響も受
けない。しかも太陽光や蛍光灯などによる紫外線の影響
も受けない。すなわち見通しのきく範囲であれば、他の
機器から影響を受けず、他の機器に影響を与えない極め
て信頼性の高い伝送ラインを構築しうる。
【0037】さらに図6の赤外線データ伝送システムは
赤外線の直進性を利用し、空間そのものを通信媒体とし
て利用するものであるので、たとえば図7に示すよう
に、公道18を挟んで隣接する建物14、14同士を電
線などを用いずに直接伝送することができる利点があ
る。なお発信装置1と受信装置11との間に障害物15
がある場合は、図7の想像線16で示すように、ミラー
17を用いて伝送経路を途中で屈曲することもできる。
なおミラー17を用いた場合、その屈曲部分を考慮して
受信装置11の受光素子12に対して各発光素子2を、
受光素子12が焦点位置となるように配設する必要があ
る。
【0038】つぎに図8を参照して本発明の赤外線マル
チパルス変調中継機(以下、中継機という)の好ましい
実施例を説明する。図8に示す中継機19は図6の受信
装置11とほぼ同様の受信部20と、前記発信装置1と
ほぼ同様の送信部21とを有する。すなわち受信部20
は赤外線受光素子22とマルチパルス復調回路23とか
らなり、送信部21はマルチパルス変調回路24と、複
数の赤外線発光素子25からなる発光部26とを備えて
いる。そして復調回路23から送り出される通信信号
(コードデータ)は、後述する混合部28を通って変調
回路24に送られるように構成している。
【0039】このように構成される中継機19はたとえ
ば図6の受信装置11に代えて配置し、その中継機19
の複数の発光素子25からなる発光部26を介してビー
ム状の赤外線のマルチパルス変調信号を送信し、その赤
外線の信号を前記受信装置11または次の中継機の受信
部20で受けるように配置する。それにより図6の空間
の距離Lを伝送されることにより減衰した赤外線は、増
幅作用を備えた復調回路23で再び元の発信装置1と同
じ程度まで増幅され、さらにゆがんだパルス波形が整形
され、受信装置11またはつぎの中継機19まで伝送さ
れる。したがってこの図8の中継機19を順次伝送ライ
ン上に配置していくことにより、赤外線のマルチパルス
変調信号の伝送距離は必要距離まで、いわば無制限に延
長することができる。
【0040】前記図8の中継機19は、受け取った信号
を増幅して送り出す機能を持ちながら、さらに変調回路
24に別の送信デジタル信号S6 をブランチ入力し、赤
外線のデジタル信号の多重伝送を行なうようにしてい
る。この場合、前の段から送られてきたデジタル信号S
7 と、この中継機19でブランチ入力しようとしている
デジタル信号S6 とは互いにタイミングをずらす必要が
ある。このように発信源を異にする2種類のデジタル信
号の伝送のタイミングをずらせるには、たとえば従来の
ケーブルを用いた伝送システムのように、通信信号を伝
送するラインとは別個に制御ラインを配線し、発信装置
1および中継機19にそれぞれ発信機制御部(図6の3
0)および中継機制御部(図8の31)を設け、前記制
御ラインを通して各制御部30、31にタイミングを互
いにずらすためのタイミングデータ信号を与え、スキャ
ニングする方法をとることもできる。
【0041】しかしこの方法では通信信号の伝送ライン
と制御ラインとの往復2ラインの伝送ラインが必要とな
るので構成が複雑となり、経済性に欠ける。そのため図
7に示す中継機19においては、自動的に両者のタイミ
ングを取りながらデジタルパルス変調回路24に送り出
すための混合部28を接続している。
【0042】この混合部28は、前記中継機19の受信
部20から受け取った通信信号(コードデータ)S7
一時的にラッチし、送信部21へ出力する着信レジスタ
33と、ブランチ送信信号の入力端子34からの送信す
べき信号を一時的にストアし、前記送信部21へ出力す
る送信レジスタ35とを備えている。さらに着信レジス
タ33に信号がラッチされているときにフラグを立てる
着信フラグレジスタ36と、送信レジスタ35に送信す
べき信号がストアされているときにフラグを立てる送信
フラグレジスタ37とをそれぞれのレジスタ33、35
に接続すると共に、着信および送信レジスタ33、35
から相手のフラグレジスタ37、36にアクセスできる
ように接続されている。このように構成される混合部2
8は以下のように作用する。
【0043】まず中継機19の復調回路23で増幅さ
れ、復調された着信デジタル信号S7はライン29を通
り、着信レジスタ33に一時的にラッチされる。そのと
き着信フラグレジスタ36にフラグを立てると共に、送
信フラグレジスタ37にアクセスしてフラグが立ってい
るかどうかを調べる。そしてフラグが立っていないとき
は、着信レジスタ33にラッチしていた着信信号S7
送信デジタル信号ライン38を通り、送信部21を経由
して赤外線マルチパルス変調信号S8 として送り出され
る。
【0044】フラグが立っているときは、送信レジスタ
35にストアされていたブランチ信号S6 が送出中であ
るので、着信レジスタ33にラッチしたまま送信フラグ
レジスタ37のフラグが消えるまで待機する。そしてフ
ラグが消えたとき、前記のように着信レジスタ33から
信号S6 を送り出し、送信部21を経由して送信する。
【0045】逆に中継機19からブランチ信号S6 をブ
ランチ送出するときは、まずその信号を送信レジスタ3
5に一時的にストアする。そのとき送信フラグレジスタ
37にフラグを立てると共に、着信フラグレジスタ36
にアクセスしてフラグが立っているかどうかを調べる。
そしてフラグが立っていないときは、送信レジスタ35
にストアしていたブランチ信号S6 は、送信デジタル信
号ライン38を通って赤外線マルチパルス変調信号S8
として送り出される。
【0046】フラグが立っているときは、着信レジスタ
33から着信信号S7 を送出中であるので、送信レジス
タ35にストアしたまま着信フラグレジスタ36のフラ
グが消えるまで待機する。そしてフラグが消えたとき、
前記のように送信レジスタ35からブランチ信号S6
送り出し、送信部21を経由して送信する。このように
着信信号S7 とブランチ信号S6 とは、互いに相手が送
り出し中は待機して自動的に時分割し、制御ラインによ
るスキャニングを行なうことなく、いわば時分割多重伝
送の方法で送り出される。
【0047】つぎに図9を参照して上記の発信装置1、
受信装置11および中継機19を用いた本発明の赤外線
データ伝送システムの一実施例を説明する。図9のシス
テムは図6の発信装置1を先頭に配置し、同じく図6の
受信装置11を末尾に配置し、図8の中継機19をそれ
らの間に多数配列したものである。さらに発信装置1に
は送信信号を変調回路に送る送信制御部41が接続さ
れ、それぞれの中継機19には混合部32が接続され、
受信装置11には受信制御部42が接続されている。こ
のものは発信装置1の発信制御部41の入力端子43か
ら入力した発信信号S1 を赤外線のマルチパルス変調信
号S3 として発信し、前述したようにその信号を受光し
た中継機19で増幅すると共に、それぞれの混合部32
の入力端子34から入力したブランチ信号S6 と時分割
多重伝送の方法で多重化する。そして多重化した信号
(S3 +S6 )を、再び中継機19の送信部から時分割
で送り出す。
【0048】さらにその送り出された信号は同様にして
次々と中継機19で減衰した分を増幅しながらその中継
機で加えられたブランチ信号を時分割多重化し、最終的
に受信装置11がそれらの多重になった信号を受信制御
部42の出力端子44から出力する。かかる赤外線多重
伝送システムは、たとえば多数の部屋に設置されている
侵入センサやドアスイッチ、または防犯カメラ、火災報
知器などの信号を送信制御部41の入力端子43および
中継機19の混合部32の入力端子34に入力し、受信
装置11の出力端子44を管理室のモニタないし集中制
御コンピュータに送るように接続して、ビルなどのセキ
ュリティシステムに採用することができる。
【0049】前記実施例はいわば多数の検出端末からの
情報を一箇所に収集するシステムであるが、本発明の赤
外線伝送システムはかかる収集する場合のほか、一箇所
から多数の操作端末に制御信号などの指令を送る場合に
も用いることができる。以下、そのような集中制御シス
テムに用いる中継機を説明する。
【0050】図10に示す中継機51は赤外線マルチパ
ルス変調信号を受光し、増幅する受信部20と、増幅さ
れた受光信号から自己に宛てられた信号(アドレスデー
タ)を識別し、それに続く通信データを取り込む分配回
路52と、前記増幅された受光信号を赤外線のマルチパ
ルス変調信号として送信する赤外線送信部21とから構
成される。前記受信部20は図8の場合と同じく赤外線
受光素子22およびマルチパルス復調回路23からな
る。前記分配回路52は、たとえば受光信号を一時的に
ストアするレジスタ53と、ストアしたデジタル信号か
ら予め自己に設定されたアドレスデータ等の識別信号を
読み取り、その識別信号に続く通信データ(制御用デー
タなど)を一時的にラッチするレジスタ54と、それら
を制御するマイクロプロセッサ55などから構成され
る。前記赤外線送信部21はマルチパルス信号への変調
回路24と、複数の発光素子25を備えた発光部26と
から構成されている。
【0051】このものはたとえば図9の発信装置1か
ら、送り先の中継機19の識別信号を含む制御信号部
と、通信すべき内容のデータ信号とを連結した一連の信
号列(パケット)を時分割方式で送り出し、それぞれ途
中の中継機19でその中継機に宛てられた信号を分離
し、たとえばその中継機に前記ラッチするレジスタ54
を介して接続されている工作機械の制御部に指令を送る
ことができる。このような赤外線伝送システムは、工場
内の各種自動機械の中央集中制御システムとして利用す
ることができる。
【0052】なお図8の中継機19に図10の中継機5
1における分配回路52を組み込み、集中制御と集中管
理とを同時に行えるシステムとすることもできる。さら
にそのようなシステムでは、受信装置と発光装置とを結
合して全体をリング状に連結し、あるいは図11に示す
ように中継機19(および混合部32、分配回路52)
をリング状に連結して、統合的な赤外線通信回路とする
こともできる。また図10の分配回路52の出力端子に
対し、図12に示すような第2送信部56を連結し、途
中から分岐する赤外線伝送ラインとすることもできる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、通信媒体を赤外線とし
ていることで、周辺の機器に影響を及ぼさず、誤動作を
防ぐことができる。それにより、信頼性の高い赤外線空
間データ伝送ラインを構築することができる。また、複
数の赤外線発光素子を用いているので、例えば、これら
の複数の赤外線発光素子を時分割でマルチパルス変調に
て発光させれば、駆動電流をパルス状にできて、発光強
度を増大させることができ、伝送距離を長くすることが
できる。また、例えば、複数の赤外線発光素子を同時に
発光させるようにすれば、大きな発光源となって、この
場合にも伝送距離を長くすることができる。
【0054】また、請求項2によれば、赤外線受光素子
が焦点位置となるように複数の赤外線発光素子を凹面部
に列設していることで、例えば、発光素子を時分割でマ
ルチパルス変調発光させる場合でも、各発光素子からの
赤外線を赤外線受光素子へ確実に送信することができ、
信頼性を向上させることができる。また同時に発光させ
る場合には、複数の赤外線発光素子と1個の赤外線受光
素子とがレンズを構成する形となり、赤外線発光素子を
少ない電流で駆動しても、赤外線受光素子へ確実に送信
することができ、また、伝送距離を長くすることができ
る。
【0055】また、請求項3によれば、複数の赤外線発
光素子を順次時分割にマルチパルス変調発光させること
で、1個の赤外線発光素子を連続駆動する場合と比べ
て、1個の赤外線発光素子のデューティ比は配設した素
子数分の1以下となり、赤外線発光素子を大きな電流で
駆動することができる。そのため、1個の赤外線発光素
子を連続駆動する場合より、伝送距離をより長くするこ
とができる。
【0056】更に、請求項4によれば、複数の赤外線発
光素子を同時に発光させることで、赤外線発光素子の個
数に比例して伝送距離を長くすることができる。また、
赤外線発光素子を平行に配設した場合は、光軸の直径が
大きくなり、赤外線受光素子の設置位置をラフにでき
て、設置時間を短時間にでき作業性を向上させることが
できる。
【0057】また、請求項5によれば、赤外線発信装置
または1段前の赤外線中継機が発した赤外線のマルチパ
ルス変調信号を増幅し、その信号を再び赤外線のマルチ
パルス変調信号として異なる方向に送出するので、一旦
減衰した赤外線のマルチパルス変調信号を再び明瞭なマ
ルチパルス変調信号に戻すことができる。そのため、順
次赤外線中継機を伝送ライン上に配置していくことによ
り、必要な伝送距離まで、ほぼ無限に赤外線空間伝送ラ
インを構成しうる。
【0058】赤外線中継機の第2の態様(請求項6)に
おいては、1段前の赤外線中継機が送ってきた赤外線マ
ルチパルス変調信号に加えて、自己を発信源とする通信
信号を時分割方式により同一の伝送ラインに載せて伝送
しうる。それゆえ伝送ラインを錯綜させることなく複数
の発信源から1個の着信先に向かって通信信号を伝送し
うる。
【0059】赤外線中継機の第3の態様(請求項7)に
おいては、1個の発信源から多数の着信先に向かって赤
外線のマルチパルス変調信号を時分割方式で伝送すれ
ば、つぎつぎに伝わっていく赤外線中継機ごとに自己の
受け取るべき信号を選択しながら受信していく。それに
より1本の伝送ラインだけで多数の受信先に伝送するラ
インを構築しうる。なお赤外線中継機の第2の態様と第
3の態様とを組み合わせることにより、いわば多数の発
信源から多数の着信先に伝送する網目状の伝送ライン網
を構築しうる。
【0060】請求項8の赤外線多重伝送システムは、赤
外線発信装置、中継機および受信装置により、周囲に悪
影響を与えることがなく、また周囲に悪影響を与えな
い、簡便で設置工事やメンテナンスが容易な伝送ライン
を構成しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは本発明の発信装置の一実施例を示す構
成図、図2bは本発明の発信装置における発光部の一実
施例を示す正面図である。
【図2】本発明の発信装置における電気回路の一例を示
すブロック回路図である。
【図3】本発明の発信装置における発光素子を時分割で
マルチパルス変調駆動する場合の一例を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の発信装置における発光素子を時分割で
駆動する場合の他の例を示す説明図である。
【図5】本発明の発信装置における発光素子を時分割で
マルチパルス変調駆動する場合の他の例を示す説明図で
ある。
【図6】本発明の赤外線マルチパルス変調発信装置を用
いた伝送システムの一実施例を示す平面配置図である。
【図7】本発明の赤外線伝送システムを利用した建物間
通信伝送システムの一例を示す立面配置図である。
【図8】本発明の赤外線マルチパルス変復調中継機の一
実施例を示す内部構成図である。
【図9】本発明の赤外線伝送システムの一実施例を示す
平面配置図である。
【図10】本発明の赤外線中継機の他の実施例を示す内
部構成図である。
【図11】本発明の赤外線伝送システムの他の実施例を
示す平面配置図である。
【図12】本発明の赤外線伝送システムのさらに他の実
施例を示す配置図である。
【符号の説明】
1 赤外線マルチパルス変調発信装置 2 赤外線発光素子 3 支持板 8 マルチパルス変調回路 9 発光部 11 赤外線マルチパルス復調受信装置 12 赤外線受光素子 13 マルチパルス復調回路 19 マルチパルス変復調中継機 20 受信部 21 送信部 28 混合部 52 分配回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一方向に向けて配設された一群の赤外
    線発光素子と、所定のデジタルデータをマルチパルス変
    調信号に変換する変調回路と、得られたマルチパルス変
    調信号にしたがい、前記一群の赤外線発光素子を発光さ
    せるように駆動する制御手段とを備えた赤外線マルチパ
    ルス変調発信装置。
  2. 【請求項2】 前記一群の赤外線発光素子が、それぞれ
    の光軸が一点で交差するように凹面部に支持されている
    請求項1記載の赤外線マルチパルス変調発信装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が一群の赤外線発光素子を
    順次時分割にマルチパルス変調発光させるものである請
    求項1または2記載の赤外線マルチパルス変調発信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が一群の赤外線発光素子を
    実質的に同時に発光させるものである請求項1または2
    記載の赤外線マルチパルス変調発信装置。
  5. 【請求項5】 赤外線受光素子により赤外線のマルチパ
    ルス変調信号を受光して増幅し、コードデータにマルチ
    パルス復調する赤外線受信部と、この赤外線受信部から
    のコードデータを再度赤外線のマルチパルス変調信号と
    して送信する請求項1、2、3または4記載の赤外線マ
    ルチパルス変調発信装置とを備えた赤外線マルチパルス
    変復調中継機。
  6. 【請求項6】 前記赤外線受信部からのコードデータを
    一時的にラッチするラッチ手段と、データが入力される
    入力端子と、この入力端子に入力されたデータを一時的
    にストアするストア手段と、前記ラッチしたデータとス
    トアしたデータとを時分割で出力させる混合部とを備
    え、該混合部から出力されたコードデータを赤外線マル
    チパルス変調発信装置からマルチパルス変調信号として
    送信する請求項5記載の赤外線マルチパルス変復調中継
    機。
  7. 【請求項7】 前記赤外線受信部が変換したデータから
    自己のアドレスデータを識別してアドレスデータに続く
    通信データを取り込む分配回路を備え、前記変換後のデ
    ータを赤外線マルチパルス変調発信装置からマルチパル
    ス変調信号として送信するようにした請求項5記載の赤
    外線マルチパルス変復調中継機。
  8. 【請求項8】 赤外線マルチパルス変調発信装置と、赤
    外線マルチパルス復調受信装置と、それらの間に介在さ
    れる請求項5、6または7記載の赤外線マルチパルス変
    復調中継機とからなる赤外線データ伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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