JPH06350423A - 電源投入検出回路 - Google Patents

電源投入検出回路

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JPH06350423A
JPH06350423A JP5141820A JP14182093A JPH06350423A JP H06350423 A JPH06350423 A JP H06350423A JP 5141820 A JP5141820 A JP 5141820A JP 14182093 A JP14182093 A JP 14182093A JP H06350423 A JPH06350423 A JP H06350423A
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JP
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potential
circuit
transistor
detection
power
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JP5141820A
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Yasuhiro Fujii
康宏 藤井
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は電源投入検出回路の改善に関し、電
源線の電位上昇状態を検出する電位検出部の構成を工夫
し、電源投入時に、十分なレベルの検出信号を出力する
ことを目的とする。 【構成】 第1の電源線VCCの電位を検出する電位検出
回路11と、前記電位検出に基づいてパルス信号を発生
する信号発生回路12とを具備し、電位検出回路11
が、充電出力点となるノードn及び第1の電源線VCCの
間に直列接続された1以上の電位検出用トランジスタT
n,〔n=1〜n〕と、ノードn及び第1の電源線VCC
の間に接続された他のトランジスタTiと、ノードn及
び第2の電源線VSSとの間に接続された充電用素子Cか
ら成り、電位検出用トランジスタTnのゲートとソース
Sとが接続されることを含み構成し、信号発生回路12
がシュミットトリガ回路から成り、電位検出用トランジ
スタTnがn型の電界効果トランジスタ又はp型の電界
効果トランジスタから成ることを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔目次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図11,12) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,2) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図3,4) (2)第2の実施例の説明(図5) (3)第3の実施例の説明(図6,7) (4)第4の実施例の説明(図8) (5)応用例の説明(図9,10) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、電源投入検出回路に関
するものであり、更に詳しく言えば、電源投入時に、電
源電位を検出してリセット信号を発生する回路の改善に
関するものである。近年,各種情報処理分野において、
マイクロコントローラやメモリ装置が多く使用され、こ
れらには半導体集積回路(以下LSIという)装置が複
数組み込まれている。また、LSI装置にはその動作を
確実に行わせるためリセット回路が設けられる。
【0003】これによれば、電源線の電位上昇状態を検
出する電位検出部が設けられ、当該検出部には、いから
なる電源投入条件であっても、その投入状態を正確に検
知することが要求され、そのリセット回路には検知信号
に基づいてリセット信号をLSI装置に供給し、それを
確実に動作させることが要求される。しかし、従来例に
係る電位検出部では電位検出用のトランジスタが電源線
と、充電出力点との間に接続され、そのゲートが接地線
に接続される。また、検出信号のパルス幅がトランジス
タのON抵抗と充電用の容量とにより決定されている。
【0004】このため、電源線が早く立ち上がる場合に
は、十分な検出信号を次段回路に出力することができる
が、その立ち上がりが遅くなる場合には、十分な検出信
号を次段回路に出力することができない。そこで、電源
線の電位上昇状態を検出する電位検出部の構成を工夫
し、電源投入時に、十分なレベルの検出信号を出力する
ことができる回路が望まれている。
【0005】
【従来の技術】図11,12は、従来例に係る説明図であ
る。図11(A)は、従来例に係る電源投入検出回路の応
用例の説明図であり、図11(B)は、その電源投入検出
回路の構成図である。また、図12はその問題点を説明す
る電源投入検出時のタイムチャートをそれぞれ示してい
る。
【0006】例えば、各種LSI装置3にリセット信号
を供給する起動回路は、図11(A)において、電源投入
検出回路1及びラッチ回路2から成る。電源投入検出回
路1は電源線VCCと接地線VSSとの間に接続される。起
動回路の機能は、当該起動回路の電源がON動作される
と、電源線VCCの電位上昇状態が電源投入検出回路1に
より検出され、該回路1からラッチ回路2にワンショッ
トパルス(以下検出信号Sout ともいう)が出力され
る。また、ラッチ回路2では検出信号Sout がラッチさ
れ、そのリセット信号(以下RST信号という)が各種
LSI装置3に出力される。これにより、各種LSI装
置3のリセット動作が行われる。
【0007】電源投入検出回路1は、図11(B)に示す
ように、例えば、電位検出部1A及びシュミットトリガ
回路1Bから成る。電位検出部1Aはp型の電界効果ト
ランジスタTP1,n型の電界効果トランジスタTN1及び
充電容量Cから成る。トランジスタTP1のソースは電源
線VCCに接続され、そのゲートが接地線VSSに接続さ
れ、そのドレインが電位出力点となるノードnに接続さ
れる。また、トランジスタTN1のドレインは電源線VCC
に接続され、そのゲートとソースが接続されてノードn
に接続される。なお、ノードnと接地線VSSとの間に充
電容量Cが接続される。
【0008】シュミットトリガ回路1Bはp型の電界効
果トランジスタTP2,3個のn型の電界効果トランジス
タTN1〜TN3から成る。トランジスタTP2,TN1,TN2
の各ゲートはノードnに接続され、この3つのトランジ
スタTP2,TN1,TN2が直列に接続されて、電源線VCC
と接地線VSSとの間に接続される。また、トランジスタ
TP2,TN1の共通ドレインがトランジスタTN3のゲート
に接続される。なお、トランジスタTN3のドレインは電
源線VCCに接続され、そのソースがトランジスタTN1,
TN2のソース・ドレイン接続点に接続される。
【0009】これにより、電源線VCCの電位上昇状態が
電位検出部1Aのノードnに現れることで、シュミット
トリガ回路1BのトランジスタTP2,TN1の共通ドレイ
ンから検出信号Sout が出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
れば電源線VCCの電位上昇状態を検出する電位検出部1
Aが設けられ、そのp型の電界効果トランジスタTP1が
電源線VCCとノードnとの間に接続され、そのゲートが
接地線VSSに接続される。また、検出信号Soutのワン
ショットパルス幅がトランジスタTN1のON抵抗Rと充
電容量Cとにより決定され、それが発生されている。
【0011】このため、図12(A)に示すように、電源
線VCCが早く立ち上がる場合には、十分なレベルであっ
て、ある程度パルス幅を持った検出信号Sout をラッチ
回路2に出力することができる。すなわち、図12(A)
において、ノードnの電位vnは充電用のトランジスタ
TP1のON電流iと充電容量C1により決定され、その
電位変化式は、式(1),すなわち、 vn=Q/C=1/C∫idt…(1) により与えられる。
【0012】これにより、電源投入検出時にノードnの
電位vnに基づく出力,すなわち、十分なレベル,幅の
ワンショットパルス(検出信号Sout )がシュミットト
リガ回路1Bから得られる。この際に、ノードnの電位
vnが当該回路1Bのスイッチング閾値電圧Vsw以下で
ある場合には、電源線VCCに追従して上昇し、vnがV
swを越えた場合には、その出力の電位が放電される。
【0013】しかし、図12(B)に示すように、電源線
VCCの立ち上がりが遅くなる場合には、十分なレベル,
パルス幅を持った検出信号Sout をラッチ回路2に出力
することができない。これは、電源線VCCに接続される
負荷容量が多くなった場合等に、その立ち上がりが遅く
なる。これにより,例えば、電源線VCCの立ち上がり
と、vnの充電がほぼ同時間に推移することとなり、検
出信号Sout が十分なレベルに達する以前に、ノードn
の電位vnがスイッチング閾値電圧Vswを越えてしま
う。このことで、十分なワンショットパルスを得ること
ができなくなる。
【0014】これにより、電源線VCCの遷移状態によっ
て、ワンショットパルス幅が変化をし、検出信号Sout
を用いたLSI装置において、電源投入時のリセット動
作が困難となり、動作不具合等の原因となるという問題
がある。本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作さ
れたものであり、電源線の電位上昇状態を検出する電位
検出部の構成を工夫し、電源投入時に、十分なレベルの
検出信号を出力することが可能となる電源投入検出回路
の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1,2は、本発明に係
る電源投入検出回路の原理図(その1,2)をそれぞれ
示している。本発明の第1の電源投入検出回路は図1に
示すように、第1の電源線VCCの電位を検出する電位検
出回路11と、前記電位検出に基づいて検出信号Sout
を発生する信号発生回路12とを具備し、前記電位検出
回路11が、充電出力点となるノードn及び前記第1の
電源線VCCの間に直列接続された1以上の電位検出用ト
ランジスタTn,〔n=1〜n〕と、前記ノードn及び
第1の電源線VCCの間に接続された他のトランジスタT
iと、前記ノードn及び第2の電源線VSSとの間に接続
された充電用素子Cから成り、前記電位検出用トランジ
スタTnのゲートとドレインとが接続されることを特徴
とする。
【0016】なお、本発明の第1の電源投入検出回路に
おいて、前記信号発生回路12がシュミットトリガ回路
から成ることを特徴とする。さらに、本発明の第2の電
源投入検出回路は図2に示すように、第1の電源線VCC
の電位を検出する第1の電位検出回路13と、前記第1
の電源線VCCと異なる第2の電源線VSSの電位を検出す
る第2の電位検出回路14と、前記両電位の検出に基づ
いて検出信号Sout を出力する信号増幅回路15とを具
備し、前記第1の電位検出回路13が、高電位出力点と
なる第1のノードn1及び第1の電源線VCCの間に直列
接続された1以上の高電位検出用トランジスタTn,
〔n=1〜n〕と、前記第1のノードn1及び第1の電
源線VCCの間に接続された他のトランジスタTiから成
り、前記第2の電位検出回路14が、低電位出力点とな
る第2のノードn2及び第2の電源線VSSの間に直列接
続された1以上の低電位検出用トランジスタTm,〔m
=1〜m〕と、前記第1の電源線VCCと第2のノードn
2との間に並列接続された他のトランジスタTj,Tk
から成り、前記高電位検出用トランジスタTnや低電位
検出用トランジスタTmのゲートとドレインとが接続さ
れることを特徴とする。
【0017】なお、本発明の第2の電源投入検出回路に
おいて、前記第1の電源線VCCと第1のノードn1との
間に並列接続された他のトランジスタTj,Tkが抵抗
素子Rに置き換えられることを特徴とし、上記目的を達
成する。
【0018】
【作用】本発明の第1の電源投入検出回路によれば、図
1に示すように,例えば、n型の電界効果トランジスタ
から成る1以上の電位検出用トランジスタTn,他のト
ランジスタTi及び充電用素子Cから成る電位検出回路
11と、例えば、シュミットトリガ回路から成る信号発
生回路12とが具備され、該電位検出用トランジスタT
nのゲートとドレインとが接続される。
【0019】このため、電源線VCCの立ち上がり電位が
遅くなる場合にも、十分なレベル,パルス幅を持った検
出信号Sout を次段回路に出力することが可能となる。
すなわち、電源投入時のノードnは、直列接続されたn
個の電位検出用トランジスタTnの総合閾値電圧n×V
thと電源線VCCとの関係において、常に、VCC−n×V
thにより決定される低い電位により状態推移し、その電
圧が充電用素子Cに充電される。
【0020】このことで、ノードnの電位が信号発生回
路12のスイッチング閾値電圧Vswを越える時刻には、
電源線VCCの立ち上がり電位がほぼ定常状態に到達する
ことから、電源線VCCの立ち上がり時間が長い場合であ
っても、十分なレベルの検出信号Sout を次段回路に出
力することが可能となる。なお、電源線VCCの立ち上が
り電位が早く立ち上がる場合には、従来例と同様に、十
分な検出信号Sout を次段回路に出力することができ
る。
【0021】これにより、検出信号Sout に基づくリセ
ット信号を用いたLSI装置において、電源線VCCの遷
移状態に左右されることなく、電源投入時のリセット動
作を的確に行わせることが可能となり、当該電源投入検
出回路を応用したLSI装置の性能向上に寄与するとこ
ろが大きい。なお、本発明の第1の電源投入検出回路に
おいて、電位検出用トランジスタTnをn型の電界効果
トランジスタからp型の電界効果トランジスタに換えた
場合であっても、同様な作用・効果が得られる。
【0022】さらに、本発明の第2の電源投入検出回路
によれば、図2に示すように、1以上の高電位検出用ト
ランジスタTn,他のトランジスタTiから成る第1の
電位検出回路13と、1以上の低電位検出用トランジス
タTm,他のトランジスタTj,Tkから成る第2の電
位検出回路14と、両電位の検出に基づいて検出信号S
out を出力する信号増幅回路15とを具備し、高電位検
出用トランジスタTnや低電位検出用トランジスタTm
のゲートとドレインとが接続される。
【0023】このため、電源線VCCの立ち上がり電位が
遅くなる場合にも、第1の電源投入検出回路と同様に、
十分なレベル,パルス幅を持った検出信号Sout を次段
回路に出力することが可能となる。すなわち、電源投入
時の第1のノードn1は、直列接続されたn個の高電位
検出用トランジスタTnの総合閾値電圧n×Vthと電源
線VCCとの関係において、常に、VCC−n×Vthにより
決定される低い電位により状態推移し、その電位が信号
増幅回路15の一方の入力部に入力される。
【0024】また、電源投入時の第2のノードn2は、
直列接続されたm個の電位検出用トランジスタTmの総
合閾値電圧m×Vthと電源線VSSとの関係において、常
に、VSS+m×Vthにより決定される高い電位により状
態推移し、その電位が信号増幅回路15の他方の入力部
に入力される。さらに、信号増幅回路15では第1,第
2のノードn1,n2の電位が比較される。ここで、第
1のノードn1の電位v1と第2のノードn2の電位v
2との関係は、電源投入当初ではv1<v2であるが、
電源線VCCの電位が(m+n)Vthより高い電位に推移
すると、v1>v2となって、信号増幅回路15が反転
動作をし、第1の電源投入検出回路と同様に、十分なレ
ベル,パルス幅を持った検出信号Sout を次段回路に出
力することが可能となる。
【0025】なお、本発明の第2の電源投入検出回路に
おいて、高電位検出用トランジスタTnや低電位検出用
トランジスタTmをn型の電界効果トランジスタ又はp
型の電界効果トランジスタから構成したり、また、第1
の電源線VCCと第1のノードn1との間に並列接続する
他のトランジスタTj,Tkを抵抗素子Rに置き換えた
場合にも、同様な作用・効果が得られる。
【0026】これにより、第1の電源投入検出回路と同
様に、検出信号Sout に基づいてリセット動作を行わせ
るLSI装置の性能向上を図ることが可能となる。
【0027】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図3〜10は、本発明の実施例に係る電
源投入検出回路を説明する図である。 (1)第1の実施例の説明 図3は、本発明の第1の実施例に係る電源投入検出回路
の構成図であり、図4はその電源投入検出時のタイムチ
ャートである。
【0028】例えば、電源線VCCの電位上昇状態を検出
して検出信号Sout を出力する電源投入検出回路は、図
3において、電圧検出トランジスタ回路21A及びシュミ
ットトリガ回路22から成る。すなわち、電圧検出トラ
ンジスタ回路21Aは電位検出回路11の一例であり、電
源線VCCの電位を検出する回路である。例えば、トラン
ジスタ回路21Aは3個のn型の電界効果トランジスタT
N11 〜TN13 ,抵抗R及び充電容量Cから成る。2個の
トランジスタTN11 ,TN12 は1以上の電位検出用トラ
ンジスタTnの一例であり、n=2の場合の例である。
両トランジスタTN11 ,TN12 及び抵抗Rは、電源線V
CCと充電出力点となるノードnとの間に直列接続され
る。
【0029】例えば、トランジスタTN11 のドレインと
ゲートが接続されて電源線VCCに接続され、トランジス
タTN12 のドレインとゲートが接続されてトランジスタ
TN11 のソースに接続され、トランジスタTN11 のソー
スが抵抗Rの一端に接続され、抵抗Rの他端がノードn
に接続される。なお、トランジスタTN13 は他のトラン
ジスタTiの一例であり、ノードnと電源線VCCとの間
に接続される。充電容量Cは充電用素子の一例であり、
第2の電源線(以下接地線という)VSSとの間に接続さ
れる。
【0030】シュミットトリガ回路22は信号発生回路
12の一例であり、電位検出に基づいて検出信号Sout
を発生する回路である。例えば、トリガ回路21Bは1個
のp型の電界効果トランジスタTP1及び3個のn型の電
界効果トランジスタTN14 〜TN16 から成る。トランジ
スタTP1,TN14 及びTN15 は電源線VCCと接地線VSS
との間に直列接続される。
【0031】例えば、トランジスタTP1のソースが電源
線VCCに接続され、トランジスタTP1のドレインとトラ
ンジスタTN14 のドレインとトランジスタTN16 のゲー
トが接続されて出力部に接続される。また、トランジス
タTN14 のソースとトランジスタTN15 のドレインが接
続されてトランジスタTN16 のソースに接続される。な
お、トランジスタTN15 のソースは接地線VSSに接続さ
れ、トランジスタTP1,TN14 及びTN15 の共通ゲート
にノードnの充電電位vnが供給される。
【0032】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る電源投入検出回路によれば、図3に示すように、2
個の電位検出用トランジスタTN11 ,TN12 ,他のトラ
ンジスタTN13 ,抵抗R及び充電容量Cから成る電圧検
出トランジスタ回路21Aと、検出信号Sout を発生する
シュミットトリガ回路22とが具備され、トランジスタ
TN11 やTN12 のゲートとドレインとが接続される。
【0033】このため、図4(A)の電源投入時のタイ
ムチャートに示すように、電源線VCCが早く立ち上がる
場合には、従来例と同様に、十分な検出信号Sout を次
段回路に出力することができる。すなわち、図4(A)
において、ノードnの電位vnはトランジスタTN11 ,
TN12 及び抵抗Rに流れる電流i0 と充電容量Cにより
決定され、その電位変化式は、式(1),すなわち、 vn=Q/C=1/C∫i0 dt…(2) により与えられる。
【0034】また、図4(B)に示すように、電源線V
CCの立ち上がりが遅くなる場合であっても、従来例と異
なり十分なレベル,パルス幅を持った検出信号Sout を
次段回路に出力することが可能となる。すなわち、電源
投入時のノードnは、直列接続された2個のトランジス
タTN11 ,TN12 の総合閾値電圧2×Vthと電源線VCC
との関係において、常に、VCC−2×Vthにより決定さ
れる低い電位により状態推移し、その電圧が充電容量C
に充電される。この際に、ノードnの電位vnはシュミ
ットトリガ回路22のスイッチング閾値電圧Vsw以下で
ある場合には、電源線VCCに追従して上昇する。
【0035】従って、ノードnの電位がシュミットトリ
ガ回路22のスイッチング閾値電圧Vswを越える時刻に
は、電源線VCCの電位(立ち上がり電位)がほぼ定常状
態に到達することから、電源線VCCの立ち上がり時間が
長い場合であっても、十分なレベルの検出信号Sout を
次段回路に出力することが可能となる。なお、電源線V
CCの立ち上がりが遅くなる原因は、電源線VCCに接続さ
れる負荷容量が多くなった場合等に該当する。
【0036】これにより、電源投入検出時にノードnの
電位vnに基づく十分なレベルであって、ある程度の幅
を持ったワンショットパルス(検出信号Sout )をシュ
ミットトリガ回路22から得ることができる。このこと
で、検出信号Sout に基づくリセット信号を用いたLS
I装置において、電源線VCCの遷移状態に左右されるこ
となく、電源投入時のリセット動作を的確に行わせるこ
とが可能となり、当該電源投入検出回路を応用したLS
I装置の性能向上に寄与するところが大きい。
【0037】(2)第2の実施例の説明 図5は、本発明の第2の実施例に係る電源投入検出回路
の構成図である。なお、第1の実施例と異なるは第2の
実施例では電位検出用トランジスタがn型の電界効果ト
ランジスタからp型の電界効果トランジスタに置き換え
られるものである。
【0038】すなわち、本発明の第2の電源投入検出回
路は、図5において、電圧検出トランジスタ回路21B及
びシュミットトリガ回路22から成る。トランジスタ回
路21Bは電位検出回路11の他の一例であり、2個のp
型の電界効果トランジスタTP21 ,TP22 ,抵抗R及び
充電容量Cから成る。2個のトランジスタTP21 ,TP2
2 は1以上の電位検出用トランジスタTnの一例であ
り、n=2の場合の例である。両トランジスタTP21 ,
TP22 及び抵抗Rは、電源線VCCと充電出力点となるノ
ードnとの間に直列接続される。
【0039】例えば、トランジスタTP21 のソースが電
源線VCCに接続され、そのゲートとドレインとが接続さ
れてトランジスタTP22 のソースに接続される。トラン
ジスタTP22 のゲートとドレインとが接続されて抵抗R
の一端に接続され、抵抗Rの他端がノードnに接続され
る。なお、その他の構成及びシュミットトリガ回路22
の機能等は第1の実施例と同様であるため、その説明を
省略する。
【0040】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る電源投入検出回路によれば、図5に示すように、2
個の電位検出用トランジスタTP21 ,TP22 ,他のトラ
ンジスタTN13 ,抵抗R及び充電容量Cから成る電圧検
出トランジスタ回路21Bと、検出信号Sout を発生する
シュミットトリガ回路22とが具備され、トランジスス
タTP21 やTP22 のゲートとドレインとが接続される。
【0041】このため、第1の実施例と同様に、電源線
VCCの立ち上がりが遅くなる場合であっても、十分なレ
ベルの検出信号Sout を次段回路に出力することが可能
となる。すなわち、電源投入時のノードnは、直列接続
された2個のトランジスタTP21 ,TP22 の総合閾値電
圧2×Vthと電源線VCCとの関係において、常に、VCC
−2×Vthにより決定される低い電位により状態推移
し、その電圧が充電容量Cに充電される。
【0042】従って、ノードnの電位がシュミットトリ
ガ回路22のスイッチング閾値電圧Vswを越える時刻に
は、電源線VCCの電位(立ち上がり電位)がほぼ定常状
態に到達することから、電源線VCCの立ち上がり時間が
長い場合であっても、十分なレベルの検出信号Sout を
次段回路に出力することが可能となる。これにより、第
1の実施例と同様に、当該電源投入検出回路を応用した
LSI装置において、電源投入時のリセット動作を的確
に行わせることが可能となり、その性能向上に寄与する
ところが大きい。
【0043】(3)第3の実施例の説明 図6は、本発明の第3の実施例に係る電源投入検出回路
の構成図である。なお、第1,第2の実施例と異なるは
第3の実施例では高電位側の遷移状態と低電位側の遷移
状態の差を検出して検出信号Sout を発生するものであ
る。すなわち、本発明の第2の電源投入検出回路は図6
において、高電位検出トランジスタ回路23A,低電位検
出トランジスタ回路24A及びカレントミラー型差動増幅
回路25Aから成る。
【0044】高電位検出トランジスタ回路23Aは第1の
電位検出回路13の一例であり、電源線VCCの電位を検
出する回路である。例えば、トランジスタ回路23Aは3
個のn型の電界効果トランジスタTN11 〜TN13 から成
る。2個のトランジスタTN11 ,TN12 は1以上の電位
検出用トランジスタTnの一例であり、n=2の場合の
例である。両トランジスタTN11 ,TN12 は、電源線V
CCと高電位出力点となる第1のノードnとの間に直列接
続される。
【0045】例えば、トランジスタTN11 のドレインと
ゲートが接続されて電源線VCCに接続され、トランジス
タTN12 のドレインとゲートが接続されてトランジスタ
TN11 のソースに接続され、トランジスタTN11 のソー
スが第1のノードn1に接続される。なお、トランジス
タTN13 は他のトランジスタTiの一例であり、ノード
n1と電源線VCCとの間に接続される。
【0046】低電位検出トランジスタ回路24Aは第2の
電位検出回路14の一例であり、接地線VSSの電位を検
出する回路である。例えば、トランジスタ回路24Aは1
個のp型の電界効果トランジスタTP31 と、3個のn型
の電界効果トランジスタTN31 〜TN33 から成る。2個
のトランジスタTN31 ,TN32 は1以上の電位検出用ト
ランジスタTmの一例であり、m=2の場合の例であ
る。両トランジスタTN31 ,TN32 は、接地線VSSと低
電位出力点となる第2のノードn2との間に直列接続さ
れる。
【0047】例えば、トランジスタTN32 のソースが接
地線VSSに接続され、そのドレインとゲートが接続され
てトランジスタTN31 のソースに接続される。トランジ
スタTN31 のドレインがゲートに接続されてノードn2
に接続される。なお、トランジスタTN33 は他のトラン
ジスタTjの一例であり、ノードn2と電源線VCCとの
間に接続され、そのゲートがノードn2に接続される。
トランジスタTP31 は他のトランジスタTkの一例であ
り、ノードn2と電源線VCCとの間に接続され、そのゲ
ートが接地線VSSに接続される。
【0048】カレントミラー型差動増幅回路(以下単に
差動増幅回路という)25Aは信号増幅回路15の一例で
あり、両ノードn1,n2の電位に基づいて検出信号S
outを出力する回路である。例えば、差動増幅回路25A
は2個のp型の電界効果トランジスタTP32 ,TP33
と、2個のn型の電界効果トランジスタTN34 ,TN35
から成る。2個のトランジスタTP32 ,TN34 は電源線
VCCと接地線VSSと間に直列接続され、トランジスタT
P32 のソースが電源線VCCに接続され、トランジスタT
N34 のソースが接地線VSSに接続される。
【0049】また、2個のトランジスタTP33 ,TN35
は電源線VCCと接地線VSSと間に直列接続され、トラン
ジスタTP33 のソースが電源線VCCに接続され、トラン
ジスタTN35 のソースが接地線VSSに接続される。な
お、2個のトランジスタTP32,TP33 のゲートが接続
されて、トランジスタTP33 ,TN35 の共通ドレインに
接続される。トランジスタTN34 のゲートはノードn1
に接続され、トランジスタTN35 のゲートがノードn2
にそれぞれ接続される。これにより、トランジスタTP3
2 ,TN34 の共通ドレインから検出信号Sout が出力さ
れる。
【0050】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る電源投入検出回路によれば、図6に示すように、2
個の高電位検出用トランジスタTN11 ,TN12 ,他のト
ランジスタTN13 から成るトランジスタ回路23Aと、2
個の低電位検出用トランジスタTN31 ,TN32 ,他のト
ランジスタTP31 ,TN33 から成るトランジスタ回路24
Aと、両ノードn1,n2の差に基づいて検出信号Sou
t を発生する差動増幅回路25Aとを具備し、トランジス
タTN11 やTN12 のゲートとドレインとが接続され、ま
た、トランジスタTN31 やTN32 のゲートとドレインと
が接続される。
【0051】このため、図7の電源投入検出時のタイム
チャートに示すように、電源線VCCの立ち上がりが遅く
なる場合にも、第1の実施例と同様に、十分なレベル,
パルス幅を持った検出信号Sout を次段回路に出力する
ことが可能となる。すなわち、図7において、電源投入
時のノードn1は、直列接続された2個のトランジスタ
TN11 ,TN12 の総合閾値電圧Vth1+Vth2と電源線
VCCとの関係において、常に、VCC−(Vth1+Vth
2)により決定される低い電位により状態推移し、その
電位が差動増幅回路25AのトランジスタTN34 のゲート
に入力される。
【0052】なお、Vth1はトランジスタTN11 の閾値
電圧であり、Vth2はトランジスタTN12 の閾値電圧で
あり、Vth1=Vth2=Vthの場合には、n×Vth=2
×Vthとなる。また、電源投入時のノードn2は、直列
接続された2個のトランジスタTN31,TN32 の総合閾
値電圧Vth3+Vth4と接地線VSSとの関係において、
常に、VSS+(Vth3+Vth4)により決定される高い
電位により状態推移し、その電位が差動増幅回路25Aの
トランジスタTN35 に入力される。なお、Vth3はトラ
ンジスタTN31 の閾値電圧であり、Vth4はトランジス
タTN32 の閾値電圧であり、Vth3=Vth4=Vthの場
合には、m×Vth=2×Vthとなる。
【0053】さらに、差動増幅回路25Aではノードn
1,n2の電位が比較される。ここで、ノードn1の電
位v1とノードn2の電位v2との関係は、電源投入当
初ではv1<v2であるため、検出信号Sout は電源線
VCCに追従して充電される。その後、電源線VCCの電位
が(m+n)Vth=4×Vthより高い電位に推移する
と、v1>v2,すなわち、(3)式の関係 VCC−(Vth1+Vth2)>(Vth3+Vth4) ∴ VCC>Vth1+Vth2+Vth3+Vth4……(3) となるまで、電源線VCCの電位が上昇する。これによ
り、差動増幅回路25Aが反転動作をし、トランジスタT
P32 ,TN34 の共通ドレイン電圧が放電することによ
り、第1の実施例と同様に、十分なレベル,パルス幅を
持った検出信号Soutを次段回路に出力することが可能
となる。
【0054】なお、図7において、pは反転ポイントで
あり、ノードn1の電位v1とノードn2の電位v2と
が交差する反転電位である。また、この反転電位Vth1
+Vth2+Vth3+Vth4は、トランジスタのディメン
ジョンを調整することにより、所望の電位に設定するこ
とができ、この反転電位に依存するワンショットパルス
幅の検出信号Sout を得ることが可能となる。
【0055】これにより、第1の実施例に比べて第2の
実施例ではより一層緩やかに立ち上がる電源線VCCの電
位を精度良く検出することができ、第1の実施例と同様
に、検出信号Sout に基づいてリセット動作を行わせる
LSI装置の性能向上を図ることが可能となる。 (4)第4の実施例の説明 図8は、本発明の第4の実施例に係る電源投入検出回路
の構成図である。なお、第3の実施例と異なるは第4の
実施例では電位検出用トランジスタがn型の電界効果ト
ランジスタからp型の電界効果トランジスタに置き換え
られるものである。
【0056】すなわち、本発明の第4の電源投入検出回
路は、図8において、高電位検出トランジスタ回路23
B,低電位検出トランジスタ回路24B及びラッチ型差動
増幅回路25Bから成る。高電位検出トランジスタ回路23
Bは第1の電位検出回路13の他の一例であり、電源線
VCCの電位を検出する回路である。例えば、トランジス
タ回路23Bは2個のp型の電界効果トランジスタTP21
,TP22 及び1個のn型の電界効果トランジスタTN13
から成る。2個のトランジスタTP21 ,TP22 は1以
上の電位検出用トランジスタTnの一例であり、n=2
の場合の例である。両トランジスタTP21 ,TP22 は、
電源線VCCと高電位出力点となる第1のノードnとの間
に直列接続される。
【0057】例えば、トランジスタTP21 のソースが電
源線VCCに接続され、そのドレインとゲートが接続され
てトランジスタTP22 に接続され、トランジスタTP22
のドレインとゲートが接続されてノードn1に接続され
る。なお、トランジスタTN13 は他のトランジスタTi
の一例であり、ノードn1と電源線VCCとの間に接続さ
れる。
【0058】低電位検出トランジスタ回路24Bは第2の
電位検出回路14の他の一例であり、接地線VSSの電位
を検出する回路である。例えば、トランジスタ回路24B
は1個のn型の電界効果トランジスタTN41 と、2個の
p型の電界効果トランジスタTP41 ,TP42 及び1個の
抵抗Rから成る。2個のトランジスタTP41 ,TP42は
1以上の電位検出用トランジスタTmの一例であり、m
=2の場合の例である。両トランジスタTP41 ,TP42
は、接地線VSSと低電位出力点となるノードn2との間
に直列接続される。
【0059】例えば、トランジスタTP42 のドレインが
ゲートに接続されて接地線VSSに接続され、トランジス
タTP41 のドレインとゲートが接続されてトランジスタ
TP42 のソースに接続される。なお、トランジスタT
P41 のソースがノードn2に接続される。トランジスタ
TN41 は他のトランジスタTjの一例であり、ノードn
2と電源線VCCとの間に接続され、そのゲートがノード
n2に接続される。抵抗Rは第3の実施例に係るトラン
ジスタTP31 に置き換えられ、ノードn2と電源線VCC
との間に接続される。
【0060】ラッチ型差動増幅回路(以下単に差動増幅
回路という)25Bは信号増幅回路15の他の一例であ
り、両ノードn1,n2の電位に基づいて検出信号Sou
t を出力する回路である。例えば、差動増幅回路25Bは
2個のp型の電界効果トランジスタTP43 ,TP44 と、
2個のn型の電界効果トランジスタTN42 ,TN43 から
成る。2個のトランジスタTP43 ,TN42 は電源線VCC
と接地線VSSと間に直列接続され、トランジスタTP43
のソースが電源線VCCに接続され、トランジスタTN42
のソースが接地線VSSに接続される。
【0061】また、2個のトランジスタTP44 ,TN43
は電源線VCCと接地線VSSと間に直列接続され、トラン
ジスタTP44 のソースが電源線VCCに接続され、トラン
ジスタTN43 のソースが接地線VSSに接続される。な
お、トランジスタTP43 のゲートがトランジスタTP44
,TN43 の共通ドレインに接続され、トランジスタTP
44 のゲートがトランジスタTP43 ,TN42 の共通ドレ
インにそれぞれ接続される。トランジスタTN42 のゲー
トはノードn1に接続され、トランジスタTN43 のゲー
トがノードn2にそれぞれ接続される。これにより、ト
ランジスタTP43 ,TN42 の共通ドレインから検出信号
Sout が出力される。
【0062】このようにして、本発明の第4の実施例に
係る電源投入検出回路によれば、図8に示すように、2
個の高電位検出用トランジスタTP21 ,TP22 ,他のト
ランジスタTN13 から成るトランジスタ回路23Bと、2
個の低電位検出用トランジスタTP41 ,TP42 ,他のト
ランジスタTP31 ,TN33 から成るトランジスタ回路24
Bと、両ノードn1,n2の差に基づいて検出信号Sou
t を発生する差動増幅回路25Bとを具備し、トランジス
タTP21 やTP22 のゲートとドレインとが接続され、ま
た、トランジスタTP41 やTP42 のゲートとドレインと
が接続される。
【0063】このため、第3の実施例と同様に、電源線
VCCの立ち上がりが遅くなる場合にも、十分なレベル,
パルス幅を持った検出信号Sout を次段回路に出力する
ことが可能となる。すなわち、電源投入時のノードn1
は、直列接続された2個のトランジスタTP21 ,TP22
の総合閾値電圧Vth1+Vth2と電源線VCCとの関係に
おいて、常に、VCC−(Vth1+Vth2)により決定さ
れる低い電位により状態推移し、その電位が差動増幅回
路25BのトランジスタTN42 のゲートに入力される。
【0064】なお、Vth1はトランジスタTP21 の閾値
電圧であり、Vth2はトランジスタTP22 の閾値電圧で
あり、Vth1=Vth2=Vthの場合には、n×Vth=2
×Vthとなる。また、電源投入時のノードn2は、直列
接続された2個のトランジスタTP41,TP42 の総合閾
値電圧Vth3+Vth4と接地線VSSとの関係において、
常に、VSS+(Vth3+Vth4)により決定される高い
電位により状態推移し、その電位が差動増幅回路25Bの
トランジスタTN43 に入力される。なお、Vth3はトラ
ンジスタTP41 の閾値電圧であり、Vth4はトランジス
タTP42 の閾値電圧であり、Vth3=Vth4=Vthの場
合には、m×Vth=2×Vthとなる。
【0065】さらに、差動増幅回路25Bではノードn
1,n2の電位が比較される。ここで、ノードn1の電
位v1とノードn2の電位v2との関係は、電源投入当
初ではv1<v2であるため、検出信号outは電源線V
CCに追従して充電される。その後、電源線VCCの電位が
(m+n)Vth=4×Vthより高い電位に推移すると、
v1>v2となるまで、電源線VCCの電位が上昇する。
これにより、差動増幅回路25Bが反転動作をし、トラン
ジスタTP43 ,TN42 の共通ドレイン電圧が放電するこ
とにより、第3の実施例と同様に、十分なレベル,パル
ス幅を持った検出信号Sout を次段回路に出力すること
が可能となる。
【0066】これにより、第3の実施例と同様に、緩や
かに立ち上がる電源線VCCの電位を精度良く検出するこ
とができ、第1の実施例と同様に検出信号Sout に基づ
いてリセット動作を行わせるLSI装置の性能向上を図
ることが可能となる。 (5)応用例の説明 図9は、本発明の各実施例に係る電源投入検出回路を応
用したRAMの構成図であり、図10は、そのリセット動
作の説明図である。
【0067】図9において、電源投入検出回路を内蔵し
た随時書込み/読出し可能なメモリ(以下RAMとい
う)は、図9において、アドレスバッファ/プリデコー
ダ26,リフレッシュカウンタ27,ロウデコータ2
8,コラムデコーダ29,センスアンプ30,メモリセ
ル31,ライトクロックジェネレータ32,データ入力
バッファ33,データ出力バッファ34,クロックジェ
ネレータ35,36,モードコントローラ37,基板バ
イアスジェネレータ38及び起動回路39から成る。
【0068】ここで、当該RAMのリセット動作をする
回路については、図10に示すように起動回路39とクロ
ックジェネレータ35とが接続されて成る。例えば、図
10ににおいて、起動回路39は電源投入検出回路100 ,
ラッチ回路101 及び波形検出回路102 等から成る。ま
た、電源投入検出回路100 は本発明の第1〜第4の実施
例に係る電源投入検出回路から成り、電源線VCCの立ち
上がり電位を検出してその検出信号Sout をラッチ回路
101 に出力する。
【0069】ラッチ回路101 はp型,n型の電界効果ト
ランジスタから成り、RAS系信号をラッチ制御信号に
して検出信号Sout をラッチし、リセット信号(以下R
ST信号という)をクロックジェネレータ35に出力す
る。波形検出回路102 はインバータ素子,容量素子及び
NORゲート等から成り、RAS系信号の立ち上がりを
検出し、それをラッチ回路101 に出力する。
【0070】クロックジェネレータ35はインバータ素
子やNANDゲート等から成り、RAS系信号とRST
信号との論理に基づき、内部論理回路等にRAS系活性
化信号REを出力する。このようにして、本発明の各実
施例に係る電源投入検出回路を応用したRAMによれ
ば、起動回路39に設けられた電源投入検出回路100 が
本発明の第1〜第4の実施例に係る電源投入検出回路か
ら成る。
【0071】例えば、当該起動回路39の電源がON動
作されると、電源線VCCの電位上昇状態が電源投入検出
回路100 により検出され、該回路101 からラッチ回路10
1 に検出信号Sout =「H」(ハイ)レベルが出力され
る。この際に、電源線VCCの立ち上がり時間が長い場合
であっても、十分なレベルの検出信号Sout がラッチ回
路101 に出力される。これに基づくRST信号=「H」
レベルがクロックジェネレータ35に出力される。
【0072】このため、一時的に「H」レベルとなるワ
ンショットパルス信号(検出信号Sout )に基づいてR
AS系回路を強制的にリセット状態にすることができ
る。なお、RAS系信号が「L」→「H」レベルとなる
と、起動回路39のラッチ回路101 が反転され、RST
信号が「H」→「L」レベルとなる。すなわち、クロッ
クジェネレータ35ではRAS系信号とRST信号との
論理に基づき、ローデコーダ28やセンスアンプ30等
の内部処理回路にRAS系活性化信号RE=「L」(ロ
ー)レベルが出力される。また、クロックジェネレータ
36はCAS系信号とRAS系活性化信号REとの論理
に基づく制御信号により内部クロック信号を発生し、そ
れをアドレスバッファ/プリデコーダ26,コラムデコ
ーダ29,ライトクロックジェネレータ32及びデータ
出力バッファ34に出力する。なお、CAS系信号はモ
ードコントローラ37に入力され、リフレッシュカウン
タ27がリセットされる。
【0073】これにより、データDINを書き込む場合に
は、例えば、11ビットのアドレスA0〜A10がアドレ
スバッファ/プリデコーダ26によりデコードされ、書
込み/読出し制御信号WEに基づいてライトクロックジ
ェネレータ32が活性化され、その指定するメモリセル
31の番地にデータDINが書き込まれる。また、データ
DINを読み出す場合には、11ビットのアドレスA0〜
A10がアドレスバッファ/プリデコーダ26によりデコ
ードされ、その指定するメモリセル31の番地からデー
タDOUT が読み出され、センスアンプ30,データ出力
バッファ34を介してデータDOUT が外部出力される。
【0074】これにより、本発明の第1〜第4の電源投
入検出回路を応用したRAMにおいて、電源投入時のリ
セット動作を的確に行わせることが可能となり、その性
能向上に寄与するところが大きい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源投入
検出回路によれば、1以上の電位検出用トランジスタ,
他のトランジスタ及び充電用素子から成る電位検出回路
と、電源投入時に検出信号を発生する信号発生回路とが
具備され、該電位検出用トランジスタのゲートとドレイ
ンとが接続される。
【0076】このため、電源投入時に、電位検出回路に
おいて、直列接続されたn個の電位検出用トランジスタ
の総合閾値電圧と電源線の電圧とにより決定される低い
電位により、信号発生回路の入力電位が状態推移する。
このことで、入力電位が信号発生回路のスイッチング閾
値電圧を越える時刻には、電源線の立ち上がり電位がほ
ぼ定常状態に到達することから、電源線の立ち上がり電
位が遅くなる場合にも、十分なレベル,パルス幅を持っ
た検出信号を出力することが可能となる。
【0077】さらに、本発明の他の電源投入検出回路に
よれば、1以上の高電位検出用トランジスタ,他のトラ
ンジスタから成る第1の電位検出回路と、1以上の低電
位検出用トランジスタ,他のトランジスタから成る第2
の電位検出回路と、両電位の検出に基づいて検出信号を
出力する信号増幅回路とを具備し、高電位検出用トラン
ジスタや低電位検出用トランジスタのゲートとドレイン
とが接続される。
【0078】このため、電源投入時に、第1の電位検出
回路において直列接続されたn個の高電位検出用トラン
ジスタの総合閾値電圧と電源線の電位とにより第1のノ
ードの電位が状態推移する。また、第2の電位検出回路
において直列接続されたm個の電位検出用トランジスタ
の総合閾値電圧と電源線の電位とにより第2のノードの
電位が状態推移する。このことから、第1のノードの電
位と第2のノードの電位に基づき、信号増幅回路が反転
動作をすることから、十分な電位に立ち上がった電源線
の電位に基づいて検出信号を出力することが可能とな
る。
【0079】これにより、電源線の遷移状態に左右され
ることなく、リセット動作を行わせることができ、当該
電源投入検出回路を応用したLSI装置の安定動作及び
その性能向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源投入検出回路の原理図(その
1)である。
【図2】本発明に係る電源投入検出回路の原理図(その
2)である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る電源投入検出回路
の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る電源投入検出時の
タイムチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例に係る電源投入検出回路
の構成図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る電源投入検出回路
の構成図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る電源投入検出時の
タイムチャートである。
【図8】本発明の第4の実施例に係る電源投入検出回路
の構成図である。
【図9】本発明の各実施例に係る電源投入検出回路を応
用したRAMの構成図である。
【図10】本発明の各実施例に係るRAMのリセット動作
の説明図である。
【図11】従来例に係る電源投入検出回路の応用例及びそ
の構成図である。
【図12】従来例に係る問題点を説明する電源投入検出時
のタイムチャートである。
【符号の説明】 11…電位検出回路、 12…信号発生回路、 13…第1の電位検出回路、 14…第2の電位検出回路、 15…信号増幅回路、 Tn〔n=1〜n〕…電位検出用トランジスタ、 Tm〔m=1〜m〕…電位検出用トランジスタ、 Ti,Tj,Tk…他のトランジスタ、 C…充電用素子、 R…抵抗素子、 n,n1,n2…ノード,第1,第2のノード、 VCC…第1の電源線、 VSS…第2の電源線、 Sout …検出信号。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源線(VCC)の電位を検出する
    電位検出回路(11)と、前記電位検出に基づいて検出
    信号(Sout )を発生する信号発生回路(12)とを具
    備し、前記電位検出回路(11)が、充電出力点となる
    ノード(n)及び前記第1の電源線(VCC)の間に直列
    接続された1以上の電位検出用トランジスタ(Tn,
    〔n=1〜n〕)と、前記ノード(n)及び第1の電源
    線(VCC)の間に接続された他のトランジスタ(Ti)
    と、前記ノード(n)及び第2の電源線(VSS)との間
    に接続された充電用素子(C)から成り、前記電位検出
    用トランジスタ(Tn)のゲートとドレインとが接続さ
    れることを特徴とする電源投入検出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電源投入検出回路におい
    て、前記信号発生回路(12)がシュミットトリガ回路
    から成ることを特徴とする電源投入検出回路。
  3. 【請求項3】 第1の電源線(VCC)の電位を検出する
    第1の電位検出回路(13)と、前記第1の電源線(V
    CC)と異なる第2の電源線(VSS)の電位を検出する第
    2の電位検出回路(14)と、前記両電位の検出に基づ
    いて検出信号(Sout )を出力する信号増幅回路(1
    5)とを具備し、 前記第1の電位検出回路(13)が、高電位出力点とな
    る第1のノード(n1)及び第1の電源線(VCC)の間
    に直列接続された1以上の高電位検出用トランジスタ
    (Tn,〔n=1〜n〕)と、前記第1のノード(n
    1)及び第1の電源線(VCC)の間に接続された他のト
    ランジスタ(Ti)から成り、 前記第2の電位検出回路(14)が、低電位出力点とな
    る第2のノード(n2)及び第2の電源線(VSS)の間
    に直列接続された1以上の低電位検出用トランジスタ
    (Tm,〔m=1〜m〕)と、前記第1の電源線(VC
    C)と第2のノード(n2)との間に並列接続された他
    のトランジスタ(Tj,Tk)から成り、 前記高電位検出用トランジスタ(Tn)や低電位検出用
    トランジスタ(Tm)のゲートとドレインとが接続され
    ることを特徴とする電源投入検出回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電源投入検出回路におい
    て、前記第1の電源線(VCC)と第1のノード(n1)
    との間に並列接続された他のトランジスタ(Tj,T
    k)が抵抗素子(R)に置き換えられることを特徴とす
    る電源投入検出回路。
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