JPH0635038A - カメラシステムおよびこのシステムに使用されるカメラ - Google Patents

カメラシステムおよびこのシステムに使用されるカメラ

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JPH0635038A
JPH0635038A JP4192128A JP19212892A JPH0635038A JP H0635038 A JPH0635038 A JP H0635038A JP 4192128 A JP4192128 A JP 4192128A JP 19212892 A JP19212892 A JP 19212892A JP H0635038 A JPH0635038 A JP H0635038A
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JP
Japan
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camera
zoom
signal
receiving
lens
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JP4192128A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Ikeno
智久 池野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信カメラのズームレンズのズーム操作と撮
影を送信カメラから行えるようにする。 【構成】 ズーム信号によりズームレンズ100をズー
ミングし、レリーズ信号により撮影を行う送信カメラに
は、ズーム信号とレリーズ信号を受信カメラに送信する
送信手段150が設けられる。この送信カメラに接続さ
れた受信カメラは、送信カメラからのレリーズ信号とズ
ーム信号とを受信する受信手段160を備え、ズーム信
号を入力すると、該ズーム信号に基づいてズームレンズ
200を駆動するとともに、レリーズ信号を入力すると
撮影を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズームレンズを有する
カメラを複数台使用して撮影するカメラシステムに関
し、特に任意の一台のカメラから他のカメラのズーム操
作およびレリーズ操作を可能にしたカメラシステムおよ
びそのシステムに使用されるカメラに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】少なくとも一台のカメラは遠
隔操作されるように複数台のカメラを接続し、同時に複
数のカメラで撮影を行うようにしたカメラシステムが知
られている。この種のカメラシステムにおいては、操作
者の手元に設置されているカメラ側から全てのカメラに
対してシャッタレリーズ動作を指令することができる。
しかしながら、焦点距離を変更しようとする場合、遠隔
操作されるカメラについては、その設置場所まで行って
ズーム操作を行なわなければならず、ズーム作業が煩雑
である。
【0003】本発明の目的は、カメラを複数台使用して
撮影を行なうとき、任意の一台のカメラから他のカメラ
に対してそのズームレンズのズーム操作とレリーズ操作
とを可能にしたカメラシステムおよびそのシステムに使
用されるカメラを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1(a)により本発明を説明すると、請求項1の発明
は、ズームレンズ100の焦点距離を変化させるズーム
信号を発生するズーム信号発生手段110と、ズーム信
号を入力すると、該ズーム信号に基づいてズームレンズ
を駆動する送信側レンズ駆動手段130と、レリーズ信
号を発生するレリーズ信号発生手段120と、レリーズ
信号を入力すると露光動作を行う送信側露光手段140
と、ズーム信号およびレリーズ信号を送信する送信手段
150とを有する送信用カメラと、送信手段から送信さ
れた両信号を受信する受信手段160と、ズーム信号を
入力すると、該ズーム信号に基づいてズームレンズ20
0を駆動する受信側レンズ駆動手段190と、レリーズ
信号を入力すると露光動作を行う受信側露光手段180
と、受信手段が受信した両信号に基づいて、受信側レン
ズ駆動手段と受信側露光手段とを制御する制御手段17
0とを有する受信用カメラとからカメラシステムを構成
した。
【0005】請求項2に記載のカメラシステムは、請求
項1のカメラシステムにおいて、レリーズ信号を受信す
ると同時あるいは受信後に、ズーム信号に基づいて受信
側レンズ駆動手段を作動させ、受信側レンズ駆動手段作
動後に受信側露光手段を作動させるよう受信用カメラの
制御手段170を構成した。
【0006】請求項3に記載のカメラシステムは、図1
(b)により説明すると、請求項1のカメラシステムに
おいて、受信用カメラに、カメラの電源電圧を検出する
電圧検出手段210と、電圧検出手段により検出された
電源電圧と所定値とを比較する比較手段220と、比較
手段により、電源電圧が前記所定値よりも小さいと判断
されると警告信号を出力する信号発生手段230とを設
け、制御手段170は警告信号を入力すると、レリーズ
信号受信後に、送信されてきた焦点距離にズームレンズ
200をズーミングするよう受信側レンズ駆動手段19
0を制御させる構成にした。
【0007】請求項4に記載のカメラシステムは、請求
項3に記載のカメラシステムにおいて、警告信号を入力
すると警告動作を行う警告手段240を受信用カメラに
構成した。
【0008】
【作用】請求項1の構成により、送信用カメラの送信手
段から送信されたズーム信号およびレリーズ信号を受信
用カメラが受信手段で受信すると、受信用カメラの受信
側レンズ駆動手段および受信側露光手段が、受信した両
信号に基づいてズーム制御および露光動作を行うので、
撮影者は複数のカメラのズーム操作および露光操作を行
なう際に一台の送信用カメラを操作するだけで他のカメ
ラのズームおよび露光操作を行うことができるので、ズ
ーム操作および露光操作の際に各カメラのセット位置ま
で移動する必要がなくなり操作性が向上する。
【0009】請求項2の構成により、送信用カメラでズ
ーム操作をしても撮影操作を行わなければ他のカメラ
(受信用カメラ)ではズーミングは行われることはない
ので、受信用カメラの電源電池の消費を節減できる。
【0010】請求項3の構成により、受信用カメラの電
源電圧が小さければ、送信用カメラからズーム信号が送
信されてきてもレリーズ信号が受信されなければ受信用
カメラではズーミングを行わないので、受信用カメラの
電源電圧状態に応じたズーム制御が可能となる。
【0011】請求項4の構成により、受信用カメラの電
源電圧が小さければ警告動作を行うため、撮影者は受信
カメラの電池の交換時期を知ることができる。
【0012】
【実施例】図2〜図14により本発明の一実施例を説明
する。図2は、2台のカメラを使用して、一方のカメラ
から他方のカメラのズーム操作とレリーズ操作とを可能
にしたカメラシステムの平面図である。図2において、
1は第1のカメラ、2は第2のカメラであり、これらの
カメラ1,2は、着脱可能なズームレンズ3,4をそれ
ぞれ備える。また、第1のカメラ1と第2のカメラ2間
は通信ケーブル5により電気的に接続されている。な
お、本実施例では、第1のカメラ1をリモートカメラ、
第2の被リモートカメラとして説明する。
【0013】これらのカメラ1およびカメラ2はそれぞ
れ、図3に示すように、電源スイッチノブ6,レリーズ
釦7,液晶表示装置8,モード設定釦9,ズーム設定釦
10,インクリメント釦11,ディクリメント釦12を
備え、さらに通信ケーブル5を接続するためのコネクタ
ー13がカメラの前面に設けられている。広角釦14お
よび望遠釦15はズームレンズ3,4にそれぞれ設けら
れている。電源スイッチノブ6はオン位置とオフ位置に
スライド可能で、オン位置でカメラの回路の電源がオン
となり、以下に説明する制御プログラムも初期化され
る。レリーズ釦7は二段階に押し込むことができ、一段
目の半押しにより測光,測距を行うとともに露出演算を
行い、二段目の全押しによりレリーズを行う。モード設
定釦9はプッシュ操作可能で、カメラが複数台接続され
たとき、撮影レンズのズーム制御モードの設定を行う。
ズーム設定釦10はプッシュ操作可能で、ズーム制御モ
ードが設定されたとき、ズームレンズの焦点距離の設定
を行う。インクリメント釦11,ディクリメント釦12
はプッシュ操作可能で、各種モードや各種設定値を次の
状態にインクリメントするときにインクリメント釦11
を使用し、逆に前の状態にディクリメントするときにデ
ィクリメント釦12を使用する。モード設定釦9および
ズーム設定釦10は、それぞれインクリメント釦11ま
たはディクリメント釦12と組み合わせて使用すること
によりモードまたはズーム設定を行う。広角釦14およ
び望遠釦15はプッシュ操作可能で、撮影レンズ3,4
を広角側にズームするときに広角釦14を使用し、望遠
側にズームするときに望遠釦15を使用する。なお、撮
影レンズが単焦点レンズの場合には、広角釦14および
望遠釦15は設けられていない。
【0014】図4は、カメラ1,2の制御装置のブロッ
ク図である。図4において、21は、カメラ全体を制御
するマイクロコンピュ−タ(以下CPUという)であ
る。CPU21には測光回路22およびレンズ通信回路
23が接続されている。測光回路22にはレンズ31を
透過した被写体からの光を受ける受光素子24が接続さ
れ、この受光素子24の検出信号に基づいて被写体の輝
度に関する輝度情報を演算してCPU21に入力する。
レンズ通信回路23は撮影レンズ3をカメラ本体に装着
すると、撮影レンズ3内のレンズ通信回路33と接続さ
れる。また、CPU21にはフィルム巻き上げ・巻き戻
しモータ29のモータ駆動回路28と、露出制御回路2
5と、レリーズ釦7(図3参照)の押圧操作に連動して
オンするスイッチSW1およびSW2がそれぞれ接続さ
れている。スイッチSW1はレリーズ釦7が半押し状態
でオンして半押し信号を発生し、スイッチSW2は全押
し状態でオンしてレリーズ信号を発生する。
【0015】CPU21は、半押し信号が発生すると上
述の測光回路22を作動し、次いでレリーズ信号が発生
すると、露出制御回路25を介して絞りやシャッタ等の
露出制御部を駆動して撮影を行い、続いてモータ29に
よりフィルムを1駒巻き上げる。なお、不図示の巻き戻
し操作部材が操作されると、CPU21はモータ29を
巻き戻し制御してフィルムの巻き戻しを行う。
【0016】さらに、CPU21には、表示回路27と
カメラ通信回路26およびスイッチSW3,SW4,S
W5,SW6,SW7が接続され、表示回路27には液
晶表示装置8が接続されている。カメラ通信回路26に
はコネクター13が接続され、のカメラは通信ケーブル
5(図2参照)によって他のカメラと接続され、カメラ
間の通信が行われる。スイッチSW3は電源スイッチノ
ブ6(図3参照)のスライド動作に連動してオンし、ス
イッチSW4はモード設定釦9(図3参照)に連動し、
モード設定釦9を押すとオンし、手を離すとオフする。
スイッチSW5はズーム設定釦10(図3参照)に連動
し、ズーム設定釦10を押すとオンし、手を離すとオフ
する。スイッチSW6,SW7はそれぞれインクリメン
ト釦11(図3参照)、ディクリメント釦12(図3参
照)に連動し、インクリメント釦11,ディクリメント
釦12を押すとオンし、手を離すとオフする。また、C
PU21には電源回路30が接続されており、CPU2
1,各モータおよび各回路に電源を供給する。
【0017】32は撮影レンズ側に設けられたレンズ内
CPUであり、このCPU32にはレンズ通信回路33
およびモータ駆動回路34が接続されている。レンズ通
信回路33は、前述したようにカメラに装着されるとカ
メラ側のレンズ通信回路23と接続される。モータ駆動
回路34にはズーミングを行うズーミングモータ35が
接続されている。また、レンズ内CPU32には焦点距
離検出回路37およびスイッチSW8,SW9が接続さ
れている。焦点距離検出回路37にはズーミングモータ
35の作動を検出するエンコーダ等の焦点距離検出装置
36が接続され、検出された焦点距離の値はレンズ内C
PU33へ入力されて、ズーム制御に供されるととも
に、レンズ通信回路33によってカメラ側へ送信され
る。スイッチSW8,SW9はそれぞれ広角釦14(図
3参照)、望遠釦(図3参照)に連動し、広角釦14、
望遠釦15を押すとオンし、手を離すとオフする。スイ
ッチSW8のオンによりズーミングモータ35は広角側
にレンズを移動するように駆動され、スイッチSW9の
オンによりズーミングモータ35は望遠側にレンズを移
動するように駆動される。
【0018】なお、単焦点レンズの場合にはモータ駆動
回路34,ズーミングモータ35,焦点距離検出装置3
6,焦点距離検出回路37およびスイッチSW8,SW
9は設けられておらず、固定した焦点距離の値がレンズ
内CPUのROM内に書き込まれており、この書き込ま
れた焦点距離の値がレンズ通信回路33によってカメラ
側へ送信される。
【0019】撮影レンズ側からカメラ側へ送信された焦
点距離の値、またはズーム設定釦10,インクリメント
釦11,ディクリメント釦12によって設定された焦点
距離の値はカメラ通信によって他のカメラと送受信され
る。また、受信された焦点距離の値はCPU32に取り
込まれる。これによりモータ駆動回路を制御してズーミ
ングモータを駆動し、受信した焦点距離の値と同じにな
るようにズーミングする。
【0020】次に、図5〜図13のフローチャートを参
照してCPU21内で行われる制御の手順を説明する。
図5および図6はカメラ1,2のそれぞれのCPU21
で実行されるメインルーチンの制御手順を示すもので、
このメインルーチンは電源スイッチSW3がオンすると
それぞれスタートする。まず、ステップS41ではレン
ズ通信サブルーチンを実行する。このサブルーチンで
は、レンズ内CPU32に記憶されている撮影レンズ3
のレンズ情報をレンズ通信回路23,33を介してカメ
ラ側CPU21へ送信する。次のステップS42では、
モード設定スイッチSW4がオンか否かを判定する。こ
こで、モード設定釦9が押されていると肯定判定されて
ステップS43へ進み、モード設定のためのサブル−チ
ン(図9)を実行した後、ステップS41へ戻る。ステ
ップS42が否定判定されるとステップS44へ進み、
ズーム設定スイッチSW5がオンか否かを判定する。こ
こで、ズーム設定釦10が押されていると肯定判定され
てステップS45へ進み、ズーム設定のためのサブル−
チン(図10)を実行する。ステップS44が否定判定
されるとステップS46へ進み、図14に示すような内
容のレリーズ信号を表す変数(以下、レリーズ信号変数
と呼ぶ)FSWに「0」を代入して初期化する。
【0021】次のステップS47では、一方のカメラか
ら他方のカメラをズーム動作させるためのカメラ通信サ
ブル−チン(図11,12)を実行する。そして、次の
ステップS48において、図14に示すような内容の電
源電圧チェック結果を表す変数(以下、電源電圧判定変
数と呼ぶ)FLAGが「1」か否かを判定することによ
り、前回の電源電圧判定で電源電圧が基準値以下であっ
たか判定し、電源電圧判定変数FLAGに「1」が設定
されていると肯定判定されてステップS49へ進み、否
定判定されるとステップS51へ進む。ステップS49
では電源電圧判定変数FLAGを「0」に設定する。こ
れは電源電圧判定変数FLAGが「1」に設定された後
に電池交換がなされる場合があるからである。次のステ
ップS50では、図14に示すようにサブルーチンを実
行中のカメラ側のモード、すなわち、自己のモードを表
す自己モード変数MODE−Aに「0」をセットするこ
とにより、自己のモードを受信モード1にセットする。
そして、次のステップS51では、自己モード変数MO
DE−Aの値が「0」か否かを判定することにより、自
己のモードが受信モード1か判定する。ここで、自己モ
ード変数MODE−A=0は受信モード1であり、この
受信モード1が設定されている場合、離れた位置にセッ
トされたカメラのズーミングをレリーズ信号が受信され
る前の時点で行う。受信モード1が設定されていればス
テップS51が肯定判定されてステップS52へ進み、
否定判定されるとステップS58(図7)へ進む。
【0022】なお、後述する受信モード2は節電モード
であり、被リモートカメラがレリーズ信号を受信した時
点で、リモートカメラ側からのズーム制御信号によりズ
ームを行う。操作者から離れた被リモートカメラでは、
リモートカメラのズーム動作と連動させてズームして
も、操作者は被リモートカメラのファインダを観察でき
ないから、動体撮影などのように素速いレリーズ動作が
要求されない限り、レリーズ時点でズームすれば充分で
ある。
【0023】ステップS52では、電源回路30の供給
電圧が基準値より大きいか否かを判定する。この電圧チ
ェックにより供給電圧が十分であれば肯定判定されてス
テップS53へ進み、ステップS52が否定判定される
とステップS56へ進む。ステップS53では、図14
に示す内容を持つ変数F1(装着されている撮影レンズ
の広角側焦点距離の値であり、以下、広角側焦点距離変
数F1と呼ぶ)と変数F2(装着されている撮影レンズ
の望遠側焦点距離の値であり、以下、望遠側焦点距離変
数F2と呼ぶ)が等しくないか否かを判定することによ
り、ズームレンズが装着されているか判定し、装着され
ていれば肯定判定されてステップS54へ進む。また、
単焦点レンズが装着されているか、撮影レンズが未装着
であれば否定判定されて図7のステップS58へ進む。
ステップS54では、図14に示すような内容のズーム
制御値を表す変数(以下、ズーム制御変数と呼ぶ)Fの
値を、自己の撮影レンズのCPU32へ送信する。これ
に伴い撮影レンズのモータ駆動回路34はズーミングモ
ータ35を駆動することにより、ズームレンズ31を送
信されてきたズーム制御値までズーミングする。そし
て、ステップS55ではズームレンズがズーミングされ
たか否かを判定する。ここで、ズームが終了して肯定判
定されるとステップS58へ進み、否定判定されたとき
はズーム制御値になるまでズーミングを継続させる。
【0024】ステップS56では、供給電圧が基準値以
下であることを受けて電源電圧判定変数FLAGに
「1」を設定する。そして、次のステップS57におい
て自己モード変数MODE−Aに「1」を設定し、ステ
ップS58へ進む。ステップS58では、再びカメラ通
信のサブル−チンを実行する。ここで、自己モード変数
MODE−A=1は上述した受信モード2であり、この
受信モード2が設定されている場合、被リモートカメラ
はレリーズ信号を受信した時点でズームレンズをズーム
し、その後でレリーズを行う。
【0025】ステップS58における2回目のカメラ通
信でもレリーズ信号変数FSWの値を受信するようにし
ているが、これはステップS47で1回目のカメラ通信
を実行してからステップS57まで経過する間にレリー
ズ信号変数FSWの値が変わっている可能性があるため
である。
【0026】次のステップS59では、レリーズ信号変
数FSWが「0」か否かを判定する。ここで、ステップ
S58の2回目のカメラ通信用サブル−チンでレリーズ
信号変数FSWに「1」が設定されていない場合は肯定
判定されてステップS60へ進み、レリーズ信号変数F
SWに「1」が設定されている場合は否定判定されてス
テップS67へ進む。ステップS60では、半押しスイ
ッチSW1がオンか否かによりレリーズ釦7が半押し状
態であるかを判定し、肯定判定されるとステップS61
へ進み、否定判定されるとステップS41へ戻る。ここ
で、ステップS59は被リモート側のカメラで必要とさ
れるステップであり、ステップS60はリモート側のカ
メラで必要とされるステップである。
【0027】ステップS61では、リモート側カメラに
おいて、半押しスイッチSW1のオン信号を受けたCP
U21が制御すべき絞り値やシャッタ速度などの露出演
算を行う。それらの露出値は液晶表示装置8に表示され
る。その後、リモート側カメラではステップS62にお
いて全押しスイッチSW2がオンか否かを判定する。こ
こで、レリーズ釦7が全押し状態にあれば、スイッチS
W2がオンされるからレリーズ信号が発生し、肯定判定
されてステップS63に進む。ステップS63ではレリ
ーズ信号が発生したことに伴いレリーズ信号変数FSW
に「1」をセットする。そして、次のステップS64で
は、レリーズ信号変数FSWの値を被リモート側カメラ
へ送信するために再びカメラ通信サブル−チンを実行す
る。
【0028】ステップS65では、露出演算された絞り
値やシャッタ速度で露出制御回路25を介して絞りやシ
ャッタ等の露出制御装置を駆動して撮影を行う。その
後、ステップS66でモータ駆動回路28に巻上げ指令
を出力してモータ29を駆動することにより、フィルム
を1駒巻上げ、ステップS41へ戻る。
【0029】ステップS59でレリーズ信号変数FSW
=1と判定されてステップS67に進むと、被リモート
カメラは自己モード変数MODE−Aの値が「0」(受
信モード1)か、「1」(受信モード2)かを判定す
る。ここで、受信モード2が設定されているとステップ
S68へ進む。ステップS68では、ステップS53と
同様に広角側および望遠側焦点距離変数F1とF2とが
等しくないか否かの判定によりズームレンズの装着を判
定し、肯定判定されるとステップS69へ進み、単焦点
レンズが装着されているか撮影レンズが未装着であれば
否定判定されてステップS71へ進む。ステップS69
では、ステップS54と同様にズーム制御変数Fの値を
装着されている撮影レンズのCPUへ送信し、次のステ
ップS70では、ステップS55と同様に撮影レンズの
ズームが終了したか否かを判定する。ズームが終了して
肯定されるとステップS71へ進み、否定されたときは
ズームが終了するまでループする。ステップS71で
は、ステップS61と同様に制御すべき絞り値やシャッ
タ速度等の露出演算を行った後、ステップS65へ進
む。
【0030】次に、図8によりレンズ通信のサブル−チ
ンについて説明する。まず、ステップS81では撮影レ
ンズとの通信が可能か否かを判定する。ここで、撮影レ
ンズが装着され、レンズ側およびカメラ側用の各レンズ
通信回路が互いに接続されていれば肯定判定されてステ
ップS82へ進む。また、撮影レンズが未装着であるこ
となどにより否定判定されるとメインル−チンへ戻る。
【0031】ステップS82では、装着された撮影レン
ズから現在の焦点距離,広角側焦点距離および望遠側焦
点距離を受信し、それぞれ変数F0,F1,F2に読み
込む。例えば、装着された撮影レンズが焦点距離35m
mから105mmのズームレンズで、50mmの位置に
ズームしていれば、F0=50,F1=35,F2=1
05となる。また、装着された撮影レンズが単焦点レン
ズであれば、変数F0,F1,F2は全て等しくなる。
以下で変数F0を現在焦点距離変数F0と呼ぶ。
【0032】次に、図9によりモード設定のサブル−チ
ンについて説明する。まず、ステップS91では、自己
モード変数MODE−Aの値に応じた現在のモード記号
を液晶表示装置8に表示する。自己モード変数MODE
−Aの値は0,1,2または3であり、それぞれの値に
対しては、図14に示すように受信モード1,受信モー
ド2,送信モード,ズーム設定送信モードが割り当てら
れている。次のステップS92では、インクリメントス
イッチSW6がオンか否かを判定する。ここで、インク
リメント釦11が押圧されることによりインクリメント
スイッチSW6のオンが肯定判定されるとステップS9
3へ進み、否定判定されるとステップS99へ進む。
【0033】ステップS93では、自己モード変数MO
DE−Aの値が「3」より小さいか否かを判定する。こ
こで肯定判定されるとステップS94へ進み、否定判定
されるとステップS96へ進む。ステップS94では、
現在の自己モード変数MODE−Aの値に1を加算し、
次のステップS97において、+1された自己モード変
数MODE−Aの値に応じたモードの記号を液晶表示装
置8に表示する。
【0034】ステップS96では、自己モード変数MO
DE−Aが「2」か否かを判定する。ここで、自己モー
ド変数MODE−Aの値「2」に対応する送信モードが
選択されていれば肯定判定されてステップS97へ進
み、否定判定されるとステップS98へ進む。ステップ
S97では現在焦点距離変数F0の値が液晶表示装置8
に表示される。また、ステップS98では、再びインク
リメントスイッチSW6がオンか否かを判定する。ここ
で、インクリメント釦11が押され続けていれば肯定判
定されてステップS98へ戻り、否定判定されるまでル
ープする。また否定判定されるとステップS92へ戻
る。
【0035】ステップS99では、ディクリメントスイ
ッチSW7がオンか否かを判定する。ここで、ディクリ
メント釦12が押されていることにより、ディクリメン
トスイッチSW7のオンが肯定判定されるとステップS
100へ進み、否定判定されるとメインル−チンへリタ
ーンする。ステップS100では、自己モード変数MO
DE−Aの値が「0」より大きいか否かを判定する。肯
定判定されるとステップS101へ進み、否定判定され
るとステップS103へ進む。ステップS101では、
ディクリメント釦12のプッシュ操作に伴い、現在の自
己モード変数MODE−Aの値から1を減算する。そし
て、次のステップS102において、その減算後の自己
モード変数MODE−Aの値に応じたモードの記号を液
晶表示装置8に表示する。
【0036】ステップS103では、自己モード変数M
ODE−Aが「2」か否かを判定する。ここで、自己モ
ード変数MODE−Aの値「2」に対応する送信モード
が選択されていれば肯定判定されてステップS104へ
進む。また否定判定されるとステップS105へ進む。
ステップS104では現在焦点距離変数F0の値が液晶
表示装置8に表示される。次のステップS105では、
再びディクリメントスイッチSW7がオンか否かを判定
する。ここで、ディクリメント釦12が押され続けてい
れば肯定判定されてステップS105へ戻り、否定判定
されるまでループする。また否定判定されるとステップ
S92へ戻る。
【0037】以上のようなモード設定サブル−チンで
は、自己モード変数MODE−Aの値を0,1,2,3
のいずれかの値に変更可能で、それぞれの値に対応して
受信モード1,受信モード2,送信モード,ズーム設定
送信モードが選択される。また、自己モード変数MOD
E−Aの値が2,すなわち送信モードであれば、現在装
着されているレンズの焦点距離が液晶表示装置8に表示
される。
【0038】次に、図10によりズーム設定のサブル−
チンについて説明する。まず、ステップS111では、
自己モード変数MODE−Aの値が「3」に等しいか否
かを判定する。ここで、自己モード変数MODE−Aの
値「3」に対応するズーム値設定送信モードが選択され
ていれば肯定判定されてステップS112へ進む。ま
た、否定判定されるとメインル−チンへリターンする。
ステップS112では、設定されている焦点距離を表す
変数(以下、設定焦点距離変数と呼ぶ)FDの値を液晶
表示装置8に表示する。
【0039】次のステップS113では、インクリメン
トスイッチSW6がオンか否かを判定する。ここで、イ
ンクリメント釦11がプッシュ操作されることによりイ
ンクリメントスイッチSW6のオンが肯定判定されると
ステップS114へ進み、否定判定されるとステップS
118へ進む。ステップS114では、設定焦点距離変
数FDの値が300(撮影レンズのテレ端に相当する焦
点距離)より小さいか否かを判定する。肯定判定される
とステップS115へ進み、否定判定されるとステップ
S116へ進む。ステップS115では、現在の設定焦
点距離変数FDの値にインクリメント操作に伴い1を加
算する。そして、次のステップS116では、+1した
設定焦点距離変数FDの値を液晶表示装置8に表示す
る。その後、ステップS117において一定時間遅延し
て、再びステップS113へ戻る。
【0040】ステップS118では、ディクリメントス
イッチSW7がオンか否かを判定する。ここで、ディク
リメント釦12がプッシュ操作されることにより、ディ
クリメントスイッチSW7のオンが肯定判定されるとス
テップS119へ進み、否定判定されるとステップS1
23へ進む。ステップS119では、設定焦点距離変数
FDの値が20(撮影レンズのワイド端に相当する焦点
距離)より大きいか否かを判定する。ここで、肯定判定
されるとステップS120へ進み、否定判定されるとス
テップS121へ進む。ステップS120では、現在の
設定焦点距離変数FDの値から1を減算し、次のステッ
プS121において、−1された設定焦点距離変数FD
の値を液晶表示装置8に表示する。その後、ステップS
122において、ステップS117と同様に一定時間遅
延して、再びステップS113へ戻る。また、ステップ
S123では、ズームスイッチSW5がオンか否かを判
定する。ここで、ズーム釦10が押され続けていれば肯
定判定されてステップS113へ戻る。否定判定される
とメインル−チンへリターンする。
【0041】以上のように、このズーム設定のサブル−
チンでは、設定焦点距離変数FDの値、すなわち撮影レ
ンズの焦点距離を20mm(ワイド端)から300mm
(テレ端)までの間で設定することができる。
【0042】次に、図11,12によりカメラ通信のサ
ブル−チンについて説明する。なお、リモート側カメラ
をカメラ1とし、被リモート側カメラをカメラ2とした
場合について述べる。まず、ステップS131では、カ
メラ1が通信相手側カメラ2との通信が可能か否かを判
定する。ここで、カメラ1がカメラ2と通信ケーブル5
により接続され、カメラ2の電源がオンしていれば肯定
判定されてステップS132へ進む。また、否定判定さ
れるとステップS145へ進む。ステップS132で
は、通信相手側カメラの自己モード変数MODE−Aの
値を受信して、自己のカメラ内に設けた相手モード変数
MODE−Bへセットする。次のステップS133で
は、自己モード変数MODE−Aの値が「1」より大き
いか否かにより、自己のモードが受信モードか送信モー
ドかを判定する。ここで、自己モードが送信モードまた
はズーム設定送信モードに設定されていればステップS
134へ進み、受信モード1または受信モード2が設定
されていれば否定判定されてステップS146へ進む。
【0043】ステップS134では、相手モード変数M
ODE−Bの値が「2」より小さいか否かにより相手の
モードが受信モードか送信モードかを判定する。すなわ
ち、受信モード1または受信モード2が選択されていれ
ば肯定判定されてステップS135へ進み、否定判定さ
れるとステップS145へ進む。ステップS135で
は、相手側カメラ(被リモートカメラ)から広角側焦点
距離変数F1を受信し、変数FWへセットする。そし
て、次のステップS136において相手側カメラ(被リ
モートカメラ)から望遠側焦点距離変数F2を受信し、
これを変数FTへセットする。変数FWは通信相手側カ
メラ(被リモートカメラ)の広角側焦点距離値を示し、
変数FTは通信相手側カメラの望遠側焦点距離値を示
す。
【0044】次のステップS137では、自己モード変
数MODE−Aが「3」に等しいか否かを判定すること
で自己のモードが送信モードかズーム送信モードかを判
定する。ここで、ズーム設定送信モードが設定されてい
ればステップS138へ進み、送信モードが設定されて
いればステップS139へ進む。ステップS138で
は、ズーム制御変数Fに設定焦点距離変数FDの値をセ
ットし、ステップS139では、ズーム制御変数Fに現
在焦点距離変数F0の値を代入する。
【0045】次のステップS140では、ズーム制御変
数Fの値が、通信相手側カメラ(被リモートカメラ)の
広角側焦点距離としてセットされた変数FWの値以上か
否かを判定する。ここで、ズーム制御変数Fの値が装着
されたズームレンズの広角側焦点距離以上であれば、肯
定判定されてステップS141へ進み、否定判定される
とステップS144へ進む。ステップS141では、ズ
ーム制御変数Fの値が通信相手側カメラ(被リモートカ
メラ)の望遠側焦点距離としてセットされた変数FTの
値以下か否かを判定する。ズーム制御変数Fの値が装着
されたズームレンズの望遠側焦点距離以下であれば、肯
定判定されてステップS142へ進む。また、否定判定
されるとステップS144へ進む。ステップS142で
は相手側カメラである被リモートカメラへズーム制御変
数Fの値を送信するとともに、ステップS143では被
リモートカメラへレリーズ信号変数FSWの値を送信
し、メインル−チンへ戻る。なお、全押しスイッチSW
2がオンしてレリーズ信号が発生すると、メインル−チ
ンのステップS63でレリーズ信号変数FSWの値は
「1」となっている。また、ステップS144では、設
定されたズーム制御変数Fの値が自己のカメラに装着さ
れたズームレンズのズーム域から外れていることを液晶
表示装置8に警告表示し、メインル−チンへ戻る。ステ
ップS145では、ズーム制御変数Fに現在の焦点距離
を表す現在焦点距離変数F0の値を代入して、メインル
−チンへリターンする。
【0046】ステップS133で自己のカメラが受信モ
ードと判定された後のステップS146では、相手モー
ド変数MODE−Bの値が「1」より大きいか否かによ
り相手側カメラ(リモートカメラ)のモードが受信モー
ドか送信モードかを判定する。すなわち、相手側カメラ
(リモートカメラ)で送信モードまたはズーム設定送信
モードが選択されているとステップS146からステッ
プS147へ進む。また、相手側カメラ(リモートカメ
ラ)も受信モード1または受信モード2になっていれば
否定判定されてステップS150へ進む。ステップS1
47では自己の広角側および望遠側焦点距離変数F1,
F2の値をカメラ通信回路26および通信ケーブル5を
通して相手側カメラ(リモートカメラ)へ送信する。な
お、相手側カメラでは、上述したステップS135,S
136においてステップS147の送信データである広
角側および望遠側焦点距離変数F1,F2の値を受信す
る。次のステップS148では、ステップS142の処
理で相手側カメラ(リモートカメラ)から送信されたズ
ーム制御変数Fを受信し、その値を自己ズーム制御変数
Fにセットする。その後、ステップS149において、
ステップS143の処理で相手側カメラ(リモートカメ
ラ)から送信されたレリーズ信号変数FSWを受信し、
その値を自己のレリーズ信号変数FSWへセットしてメ
インル−チンへ戻る。また、ステップS150では、ズ
ーム制御変数Fに現在の焦点距離を表わす現在焦点距離
変数F0の値を代入してメインル−チンへ戻る。
【0047】次に、図13によりレンズ内CPU32で
行われる制御の手順を説明する。まず、ステップS16
1では、現在焦点距離変数F0,広角側および望遠側焦
点距離変数F1,F2をカメラ側CPU21へ送信す
る。送信された値は、図8に示すレンズ通信サブル−チ
ンのステップS82で受信される。次のステップS16
2では、カメラ側CPU21よりズーム制御変数Fを受
信したか否かを判定する。カメラ側では、メインル−チ
ンのステップS54(図6)またはステップS69(図
7)の処理でズーム制御変数Fを送信する。ここで、肯
定判定されるとステップS163へ進み、否定判定され
るとステップS167へ進む。ステップS163では、
ズーム制御変数Fが現在焦点距離変数F0の値に等しく
ないか否かを判定する。ここで、実際の焦点距離が受信
した焦点距離と異なれば、肯定判定されてステップS1
64へ進み、否定判定されるとステップS167へ進
む。
【0048】ステップS164では、ズーム制御変数F
の値が現在焦点距離変数F0の値より大きいか否かを判
定する。ここで、ズーム制御変数Fの値が実際の焦点距
離F0より大きければ、肯定判定されてステップS16
5へ進み、否定判定されるとステップS166へ進む。
ステップS165では、モータ駆動回路34を制御し
て、一定量望遠側へズームしてステップS163へ戻
る。ステップS166では、一定量広角側へズームして
ステップS163に戻る。したがって、上述のステップ
S163〜S166では、ズーム駆動に応じて現在焦点
距離変数F0の値が変わり、現在焦点距離変数F0の値
がズーム制御変数Fの値に等しくなるまでズームするこ
とになる。
【0049】ステップS167では、ズームダウンスイ
ッチSW8がオンか否かを判定する。ここで、広角釦1
4が押されていれば肯定判定されてステップS168へ
進み、否定判定されるとステップS170へ進む。ステ
ップS168では、現在焦点距離変数F0の値が広角側
焦点距離変数F1の値より大きいか否かを判定する。こ
こで、実際の焦点距離が広角側の焦点距離より大きけれ
ば肯定判定されてステップS169へ進む。否定判定さ
れると、それ以上ズームをさせないようステップS16
7へ戻る。ステップS169では、モータ駆動回路34
を制御して、一定量広角側へズームしてステップS16
8へ戻る。
【0050】ステップS170では、ズームアップスイ
ッチSW9がオンか否かを判定する。ここで、望遠釦1
5が押されていれば肯定判定されてステップS171へ
進み、否定判定されるとステップS161へ戻る。ステ
ップS171では、現在焦点距離変数F0の値が望遠側
焦点距離変数F2の値より小さいか否かを判定する。こ
こで、実際の焦点距離が望遠側の焦点距離より小さけれ
ば肯定判定されてステップS172へ進む。否定判定さ
れると、それ以上ズームをさせないようステップS17
0へ戻る。ステップS172では、モータ駆動回路34
を制御して、一定量望遠側へズームしてステップS17
0へ戻る。
【0051】したがって、上述のステップS167〜S
172では、ズーム駆動に応じて現在焦点距離変数F0
の値が変わり、現在焦点距離変数F0の値が広角側焦点
距離変数F1より大きく、望遠側焦点距離変数F2より
小さければ、スイッチSW8またはスイッチSW9がオ
ンの間ズームすることになる。
【0052】以上の手順によれば、リモート側であるカ
メラ1が送信モードに設定されるとともに、被リモート
側であるカメラ2が受信モードに設定されていると、図
11,12に示すカメラ通信サブル−チンのステップS
139で、現在装着されているレンズの焦点距離の値が
ズーム制御変数Fにセットされる。また、リモートカメ
ラ1がズーム設定送信モードに設定されるとともに、被
リモートカメラ2が受信モードに設定されていると、図
10に示すズーム設定のサブル−チンのステップS11
5またはステップS120で設定された設定焦点距離変
数FDの値が、図11,12に示すカメラ通信サブル−
チンのステップS138でズーム制御変数Fにセットさ
れる。また、カメラ通信が行われない場合や、カメラ1
およびカメラ2が共に受信モードまたは送信モードとな
っている場合には、それぞれ図11,12に示すカメラ
通信サブル−チンのステップS145あるいはステップ
S150でズーム制御変数Fに現在焦点距離変数F0が
セットされる。さらに、メインルーチンのステップS5
4(図6)またはS69(図7)で、このズーム制御変
数Fの値がズームレンズ側に送信され、ズーミングが行
われる。
【0053】したがって、例えばカメラ2に受信モード
1または受信モード2が設定されていれば、カメラ2に
装着されたズームレンズは、カメラ1が送信モードの場
合、カメラ1に装着された撮影レンズの焦点距離と等し
くなるようにズームされ、カメラ1がズーム設定送信モ
ードの場合、カメラ1で設定された被リモートカメラ用
焦点距離に等しくなるようにカメラ2のズームレンズが
ズームされる。これにより、カメラ1側からの操作だけ
で、カメラ2に装着されたズームレンズのズーム操作と
撮影が可能になり、ズーム操作や撮影のためにカメラ1
の設定位置まで移動する必要がなく、操作性が向上す
る。なお、リモートカメラ1に設定された焦点距離にな
るようにカメラ2へズーム制御変数Fを送信する際、ス
テップS140,141において、その変数Fを、被リ
モート側の広角側焦点距離変数F1がセットされた変数
FWおよび被リモート側の望遠側焦点距離変数F2がセ
ットされた変数FTと比較し、制御変数Fが変数FWあ
るいはFTを逸脱する時には警告するとともに、そのズ
ーム制御値を送信しないようにしている。
【0054】また、被リモート側であるカメラ2が受信
モード1に設定されていれば、メインルーチンは図6の
ステップS51からステップS54に進んでズーム制御
変数Fの値をレンズ側に送信できるため、図5に示すス
テップS47のカメラ通信サブル−チンでカメラ1から
受信したズーム制御変数Fになるように、被リモートカ
メラ2もズームが行われる。すなわち、通信相手側カメ
ラ2を常にズーミングするモードにでき、これによって
タイムラグの少ない撮影が可能になる。
【0055】また、受信モード2が設定され、レリーズ
信号を受信してレリーズ信号変数FSWの値が「1」に
なると、図7のステップS59が否定判定されて、はじ
めてステップS69でズーム制御変数Fの値がレンズ側
に送信され、ズームが行われる。すなわち、ズーミング
を撮影直前に行うことができ、これによって電池の消耗
を節減できる。
【0056】さらに、メインルーチンの図5のステップ
S50で受信モード1が設定されていても、電源回路3
0の供給電圧が予め定められた基準電圧より小さいこと
が図6のステップS52で判定されると、ステップS5
4,S55でのズームは行われず、受信モード2と同じ
ように図7のステップS69,S70においてレリーズ
信号を受信した時に撮影の直前にズームレンズのズーム
が行われる。これにより、ズームによる電源の消費を押
えることができるとともに、電池電圧が十分でなくと
も、撮影の機会を無駄にすることがない。また、電源電
圧が基準値以下になったときに警告を表示装置8などに
表示することにより、カメラ内蔵の電池の交換時期を知
ることができる。
【0057】なお、本実施例では2台のカメラを通信ケ
ーブル5によって直接接続しているが、中間に接続装置
を追加すれば、3台以上のカメラを接続することも可能
であり、無線等によって通信を行うことも可能である。
また、本実施例では交換式撮影レンズが装着されるカメ
ラついて述べたが、ズームレンズ内蔵カメラでも実施可
能である。さらに、本実施例では、カメラ間の通信によ
ってズームレンズとカメラの制御を行っているが、送信
側を専用の制御ユニットとし、これによって、モードの
選択等を行うことも可能である。
【0058】また、上記実施例では、リモート側カメラ
および被リモート側カメラを同一構成にした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限定されない。例えば、リ
モート側カメラにズーム設定部および送信部を設け、こ
れにより、リモート側カメラを親機とし、被リモート側
カメラを子機として親機からの指令により子機をズーミ
ングおよび撮影動作させるようにしても良い。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、任意の1台の
カメラにズームおよびレリーズ操作を加えることによ
り、他のカメラに設けられたズームレンズのズーミング
およびレリーズ動作を連動して行うことができる。この
ため撮影者はズーム操作およびレリーズ操作の度に各カ
メラのセット位置まで移動する必要がなくなり、カメラ
を複数台使用して撮影するときの操作性を向上できる。
請求項2の構成によれば、受信用カメラに設けられたズ
ームカメラのズーミングを、送信用カメラに撮影操作が
加えられた時のみに行うことができるので、送信用カメ
ラから離れた位置にセットされたカメラのズームレンズ
を常にズーミングすることがなくなり、受信用カメラの
電源電池の消費を節減できる。請求項3の構成によれ
ば、受信用カメラの電源電圧が小さければ、送信用カメ
ラからズーム信号が送信されてきてもレリーズ信号が受
信されなければ受信用カメラではズーミングを行わない
ので、受信用カメラの電源電圧状態に応じたズーム制御
が可能となる。請求項4の構成によれば、受信用カメラ
の電源電圧が小さければ警告動作を行うため、撮影者は
受信カメラの電池の交換時期を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明のシステムを適用したカメラの説明用平
面図である。
【図3】本システムのカメラの詳細を示す平面図であ
る。
【図4】本実施例におけるカメラシステムの一例を示す
構成図である。
【図5】本実施例におけるメインルーチンの処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】図5に引続く本実施例におけるメインルーチン
の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図6の引続く本実施例におけるメインルーチン
の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施例におけるレンズ通信の処理手順を示す
フローチャートである。
【図9】本実施例におけるモード設定の処理手順を示す
フローチャートである。
【図10】本実施例におけるズーム設定の処理手順を示
すフローチャートである。
【図11】本実施例におけるカメラ通信の処理手順を示
すフローチャートである。
【図12】図11に引続く本実施例におけるカメラ通信
の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施例におけるレンズ内での処理手順を示
すフローチャートである。
【図14】本実施例における変数とその値および内容を
表わした図である。
【符号の説明】
1,2 カメラ 3,4 撮影レンズ 5 通信ケーブル 7 レリーズ釦 8 液晶表示装置 9 モード設定釦 10 ズーム設定釦 11 インクリメント釦 12 ディクリメント釦 21 CPU 23,33 レンズ通信回路 25 露出制御回路 26 カメラ通信回路 30 電源回路 31 ズームレンズ 32 レンズ内CPU 34 モータ駆動回路 35 ズーミングモータ 37 焦点距離検出回路 SW1〜SW9 スイッチ A リモート側カメラ B 被リモート側カメラ 100 ズームレンズ 110 ズーム信号発生手段 120 レリーズ信号発生手段 130 送信側レンズ駆動手段 140 送信側露出制御手段 150 送信手段 160 送信手段 170 制御手段 180 受信側露光手段 190 受信側レンズ駆動手段 200 ズームレンズ 210 電圧検出手段 220 比較手段 230 信号発生手段 240 警告手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/36

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズの焦点距離を変化させるズ
    ーム信号を発生するズーム信号発生手段と、 前記ズーム信号を入力すると、該ズーム信号に基づいて
    前記ズームレンズを駆動する送信側レンズ駆動手段と、 レリーズ信号を発生するレリーズ信号発生手段と、 前記レリーズ信号を入力すると露光動作を行う送信側露
    光手段と、 前記ズーム信号および前記レリーズ信号を送信する送信
    手段とを有する送信用カメラ;および前記送信手段から
    送信された前記両信号を受信する受信手段と、 前記ズーム信号を入力すると、該ズーム信号に基づいて
    前記ズームレンズを駆動する受信側レンズ駆動手段と、 前記レリーズ信号を入力すると露光動作を行う受信側露
    光手段と、 前記受信手段が受信した前記両信号に基づいて、前記受
    信側レンズ駆動手段と前記受信側露光手段とを制御する
    制御手段とを有する受信用カメラから成ることを特徴と
    するカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記レリーズ信号を受
    信すると同時あるいは受信後に、前記ズーム信号に基づ
    いて前記受信側レンズ駆動手段を作動させ、該受信側レ
    ンズ駆動手段作動後に前記受信側露光手段を作動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記受信用カメラは、 カメラの電源電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段により検出された電源電圧と所定値と
    を比較する比較手段と、 前記比較手段により、前記電源電圧が前記所定値よりも
    小さいと判断されると警告信号を出力する信号発生手段
    とを有し、 前記制御手段は前記警告信号を入力すると、前記レリー
    ズ信号受信後に、送信されてきた焦点距離に前記ズーム
    レンズをズーミングするよう前記受信側レンズ駆動手段
    を制御することを特徴とする請求項1に記載のカメラシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記受信用カメラは、前記警告信号を入
    力すると警告動作を行う警告手段を有することを特徴と
    する請求項3に記載のカメラシステム。
  5. 【請求項5】 信号を受信可能な受信カメラと通信可能
    な送信カメラにおいて、 ズームレンズの焦点距離を変化させるズーム信号を発生
    するズーム信号発生手段と、 前記ズーム信号を入力すると、該ズーム信号に応じて前
    記ズームレンズを駆動するレンズ駆動手段と、 レリーズ信号を発生するレリーズ信号発生手段と、 前記レリーズ信号を入力すると露光動作を行う露光手段
    と、 前記受信用カメラに前記両信号を送信する送信手段とを
    有することを特徴とする送信カメラ。
  6. 【請求項6】 信号を送信可能な送信カメラと通信可能
    な受信カメラにおいて、 ズームレンズの焦点距離を変化させるよう該ズームレン
    ズを駆動するレンズ駆動手段と、 露光動作を行う露光手段と、 前記送信カメラから送信されるズーム信号およびレリー
    ズ信号を受信する受信手段と、 前記ズーム信号を入力すると該ズーム信号に基づいて前
    記レンズ駆動手段を作動させ、前記レリーズ信号を入力
    すると前記露光手段を作動させる制御手段とを有するこ
    とを特徴とする受信カメラ。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記レリーズ信号を受
    信すると同時あるいは受信後、前記ズーム信号に基づい
    て前記レンズ駆動手段を作動させ、該レンズ駆動手段作
    動後に前記露光手段を作動させることを特徴とする請求
    項6に記載の受信カメラ。
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