JPH06350324A - アンテナ及びこれを備えた無線機 - Google Patents

アンテナ及びこれを備えた無線機

Info

Publication number
JPH06350324A
JPH06350324A JP5164991A JP16499193A JPH06350324A JP H06350324 A JPH06350324 A JP H06350324A JP 5164991 A JP5164991 A JP 5164991A JP 16499193 A JP16499193 A JP 16499193A JP H06350324 A JPH06350324 A JP H06350324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
main body
conductive material
reception
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5164991A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Taketomi
浩一 武富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5164991A priority Critical patent/JPH06350324A/ja
Publication of JPH06350324A publication Critical patent/JPH06350324A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線機に内蔵する板状若しくは線状のアンテ
ナ又はパッチアンテナにおいて、効率を維持しつつ耐湿
性,耐水性を向上させる。 【構成】 少なくとも表層部分が銅,銀等の導電性の高
い材料よりなるアンテナ本体23の表面に、塗料,油又
はビニール24を塗布あるいはコーティングしてアンテ
ナを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無線機に内蔵される
アンテナに係わり、特に誘電率を低下させることなく防
錆,耐侯性を向上させたアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の板状アンテナを示す断面図
であり、図8において、1は黄銅や銅等の金属板よりな
るアンテナ本体、2は防錆のためにアンテナ本体1にコ
ーティングされたニッケル等の金属メッキ層である。そ
して、このアンテナには、図示省略した給電線及び地絡
線が接続されて、電磁波の送受信が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナは以上
のように構成されているので、電流は主に防錆目的のメ
ッキ層2に流れてしまい、受信あるいは送信効率が悪い
という問題点があった。というのは、メッキ層2が導電
性を有するため、いわゆる表皮効果によって導電性の悪
いこのメッキ層2を電流が流れてしまい、せっかく高い
導電性を有する材料により形成したアンテナ本体1には
ほとんど電流が流れないのである。例えば1GHz程度
の周波数では、透過深度は数ミクロンであり、メッキ層
2の厚さが10ミクロン程度であるため、全ての電流が
メッキ層2を流れる。
【0004】なお、本発明に関連する従来技術として
は、例えば特開昭64−18302号公報に示されたも
のがある。このアンテナは、導電体表面に絶縁材を塗布
したものであるので上記問題が生じないが、螺旋状のも
のであるため、無線機に内蔵することが困難で、本発明
とは技術的前提を異にするものである。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、無線機に内蔵する板状若しくは
線状のアンテナ又はパッチアンテナであって、アンテナ
としての効率を落とす事なく外気の湿気等より保護され
防錆が達成されたアンテナを得ることを目的としてお
り、さらにこのアンテナを備えた無線機を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るアンテナは、無線機に内蔵する板状若しくは線状のア
ンテナ又はパッチアンテナであって、少なくとも表層部
分が銅,黄銅等の導電性の高い材料よりなるアンテナ本
体の表面に、非導電性の塗料を塗布してなるものであ
る。
【0007】請求項2記載の発明に係るアンテナは、無
線機に内蔵する板状若しくは線状のアンテナ又はパッチ
アンテナであって、少なくとも表層部分が銅,黄銅等の
導電性の高い材料よりなるアンテナ本体の表面に、非導
電性の油を塗布したものである。
【0008】請求項3記載の発明に係るアンテナは、無
線機に内蔵する板状若しくは線状のアンテナ又はパッチ
アンテナであって、少なくとも表層部分が銅,黄銅等の
導電性の高い材料よりなるアンテナ本体の表面に、ビニ
ールコーティングを施したものである。
【0009】請求項4記載の発明に係るアンテナは、前
記請求項1,2又は3記載のアンテナにおいて、前記ア
ンテナ本体を、合成樹脂等の軽量素材よりなる基材の表
面に導電性の高い材料をコーティングして構成したもの
である。
【0010】請求項5記載の発明に係る無線機は、筺体
としての樹脂性ケースを有し、請求項1,2,3又は4
記載のアンテナが、前記樹脂性ケースに一体成形により
埋め込まれているものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明におけるアンテナは、アン
テナ本体の表面に塗布された塗料により、アンテナ本体
を被覆して外気の湿気等から保護し防錆機能を発揮する
が、非導電性なのでこの塗膜部分を電流が流れることは
なく、表皮効果を考慮しても電流はアンテナ本体表面の
導電性の高い材料よりなる部分のみを効率良く流れる。
【0012】請求項2記載の発明におけるアンテナは、
アンテナ本体の表面に塗布された油により、アンテナ本
体を被覆して外気の湿気等から保護し防錆機能を発揮す
るが、非導電性なのでこの油膜部分を電流が流れること
はなく、表皮効果を考慮しても電流はアンテナ本体表面
の導電性の高い材料よりなる部分のみを効率良く流れ
る。
【0013】請求項3記載の発明におけるアンテナは、
アンテナ本体の表面にコーティングされたビニールによ
り、アンテナ本体を被覆して外気の湿気等から保護し防
錆機能を発揮するが、非導電性なのでこのコーティング
部分を電流が流れることはなく、表皮効果を考慮しても
電流はアンテナ本体表面の導電性の高い材料よりなる部
分のみを効率良く流れる。
【0014】請求項4記載の発明におけるアンテナは、
アンテナ本体は、合成樹脂等の軽量素材よりなる基材の
表面に導電性の高い材料をコーティングして構成されて
いるので、全体として極めて軽量なものとなる。
【0015】請求項5記載の発明における無線機は、防
錆面においてもアンテナとしての効率面でも優れたもの
となるので、無線機としての感度あるいは送信強度等が
高まるとともに、無線機全体の耐水性向上に貢献でき
る。さらに、請求項3記載のアンテナである場合には、
無線機の軽量化が図られ、特に携帯用無線機の場合に有
利となる。
【0016】
【実施例】実施例1.以下、請求項1,2,3記載の発
明の実施例を図1〜5について説明する。図1におい
て、21はいわゆる板状逆Fアンテナであり、22はこ
のアンテナ21の給電部である。図2は図1におけるA
−A断面図であり、アンテナ21の側断面図である。図
2において、23は銅あるいは黄銅等の導電性の高い材
料よりなるアンテナ本体、24はこのアンテナ本体23
の表面に塗布あるいはコーティングされた防錆用の絶縁
材である。絶縁材24としては、例えばラッカー、ワニ
ス等の塗料、非導電性の油、あるいはビニール等が使用
されている。
【0017】なお、逆Fアンテナの「逆F」とは、給電
線及び地絡線を含めた形状が、図3に示す如くちょうど
「F」の字を逆にしたような形状となるために、このよ
うに呼称されている。
【0018】次に動作について説明する。上記アンテナ
21であると、アンテナ本体23は絶縁材24により外
気の湿気等にから保護されて防錆効果が発揮されるが、
送受信の際の電流は、絶縁材24を流れずに導電性の高
いアンテナ本体23のみを流れるので、防錆を実現した
構成でありながら送受信の効率が高く維持される。
【0019】すなわち、例えば受信の際には、電波は絶
縁材24を透過してアンテナ本体23内の電子を振動さ
せてアンテナ本体23にのみ電流が流れる。このため、
従来のように導電性の悪い部分を電流が流れることはな
く、高い効率が維持される。送信の際も同様である。
【0020】以上図1,2により、板状逆Fアンテナの
場合について説明したが、図3に示すいわゆる線状逆F
アンテナ25や、図4,5に示すパッチアンテナ26に
ついても、請求項1,2又は3記載の発明を適用して、
上記図1,2の場合と同様の作用効果が得られる。すな
わち、この場合も、少なくとも表層が導電性の高い材料
の表面に前述した絶縁材を塗布又はコーティングした構
成とすればよい。
【0021】なお、図3において、27は短絡線、28
は給電線、29は給電部、30は大地又は地板である。
また、図4,5において、31は絶縁体、32は給電
点、33は給電線、34は地板としての導電板、35は
給電線33あるいは導電板34につながる同軸線路であ
る。
【0022】実施例2.次に、請求項4記載の発明の一
実施例を図6について説明する。図6はアンテナの側断
面図であり、図6において、36はアンテナ本体、24
はこのアンテナ本体36の表面に塗布あるいはコーティ
ングされた前述の絶縁材である。アンテナ本体36は、
プラスチック等の軽量素材37よりなる基材の表面に導
電性の高い導電材料38をコーティングして構成したも
のである。
【0023】ここで、導電材料38としては、例えば金
属メッキよりなるものが使用されている。そして、この
導電材料38の膜厚tは、表皮効果による透過深度より
も大きく設定されている。すなわち、電波の周波数を
f、導電材料の誘電率をμ、また導電率をσとすると、
透過深度εは、ε=(2/(ωμσ))1/2 (但し、ω
=2πf)となり、t≧εとなるように設定されてい
る。
【0024】上記アンテナであると、図1,2に示す前
述したアンテナと同様に、絶縁材24により防錆効果が
発揮され、しかも電流は導電材料38のみを流れて高い
効率が確保されるとともに、アンテナ本体36における
電流の流れない部分(すなわち基材37)が軽量素材に
より構成されているので、アンテナが極めて軽量なもの
となるという効果をも有する。
【0025】実施例3.次に、請求項5記載の発明の一
実施例を図7について説明する。図7は、例えば携帯電
話等の無線機を示す分解図である。図7において、3
9,40は無線機の筺体として機能するフロントケース
あるいはリアケース、41はリアケース40の内側に埋
め込まれたアンテナ、42,43はフロントケース39
に突設された給電線あるいはショートピン(地絡線)、
44は地板である。
【0026】アンテナ41は、前述の図1に示すアンテ
ナ21と同様な構成の板状逆Fアンテナであり、この場
合、リアケース40と一体成形されて、リアケース40
の内面に表面を露出させて配設されている。そして、フ
ロントケース39とリアケース40を接合させて互に組
み合わせると、給電線42及びショートピン43の先端
がアンテナ41に当接して導通するようになっている。
【0027】上記無線機において、アンテナ41は、例
えば電話の音声信号を電波として送受信するわけである
が、前述のように表面が絶縁材により保護されながら、
電流がその内側の導電部分を流れる作用を奏するもので
あるから、この送受信の効率は、アンテナ41の防錆処
理がなされているにもかかわらず、高く保持される。し
たがって、感度あるいは送信強度等に優れ、また耐水性
等に優れた無線機となる。
【0028】なお、以上板状逆Fアンテナを埋め込んだ
場合を図7により説明したが、本発明の態様として、前
述した他の形態のアンテナを同様に埋め込むことも可能
であり、少なくとも同様の効果が得られる。特に、図6
に示す軽量化されたアンテナを埋め込んだ場合には、軽
量な無線機が得られるという効果もある。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1,2又は3記載
の発明によれば、無線機に内蔵する板状若しくは線上の
アンテナ又はパッチアンテナであって、少なくとも表層
部分が銅、黄銅等の導電性の高い材料よりなるアンテナ
本体の表面に、非導電性の塗料を塗布、油を塗布又はビ
ニールコーティングを施すように構成したので、高い送
受信効率を維持しつつ耐水性あるいは耐湿性が確保され
た無線機内蔵型のアンテナを提供することができる。
【0030】また、請求項4記載の発明によれば、アン
テナ本体を、合成樹脂等の軽量素材よりなる基材の表面
に導電性の高い材料をコーティングして構成したので、
高い送受信効率と耐水性あるいは耐湿性とが確保される
とともに、軽量化が図られたアンテナが得られる効果が
ある。
【0031】また、請求項5記載の発明によれば、筐体
としての樹脂性ケースを有し、アンテナが前記樹脂性ケ
ースに一体成形により埋め込まれるように構成したの
で、送受信効率が高く維持されて感度あるいは送信強度
等の面での有利さを保ちつつ、耐水性あるいは耐湿性が
確保された無線機、さらには軽量化が図られた無線機を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2又は3記載の発明の一実施例であ
るアンテナを示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】請求項1,2又は3記載の発明の第二の実施例
であるアンテナを示す側面図である。
【図4】請求項1,2又は3記載の発明の第三の実施例
であるアンテナを示す斜視図である。
【図5】請求項1,2又は3記載の発明の第三の実施例
であるアンテナを示す側断面図である。
【図6】請求項4記載の発明の一実施例であるアンテナ
を示す側断面図である。
【図7】請求項5記載の発明の一実施例である無線機を
示す分解斜視図である。
【図8】従来のアンテナを示す側断面図である。
【符号の説明】
21,25,26,41 アンテナ 23,36 アンテナ本体 24 塗料,油,ビニール(絶縁材) 37 軽量素材 38 導電材料
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アンテナ及びこれを備えた無線機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無線機に内蔵される
アンテナに係わり、特に効率を低下させることなく防
錆,耐侯性を向上させたアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の板状アンテナを示す断面図
であり、図8において、1はや銅等の金属板よりなる
アンテナ本体、2は防錆のためにアンテナ本体1にコー
ティングされたニッケル等の金属メッキ層である。そし
て、このアンテナには、図示省略した給電線及び地絡線
が接続されて、電磁波の送受信が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナは以上
のように構成されているので、電流は主に防錆目的のメ
ッキ層2に流れてしまい、受信あるいは送信効率が悪い
という問題点があった。というのは、メッキ層2が導電
性を有するため、いわゆる表皮効果によって導電性の悪
いこのメッキ層2を電流が流れてしまい、せっかく高い
導電性を有する材料により形成したアンテナ本体1には
ほとんど電流が流れないのである。例えば1GHz程度
の周波数では、透過深度は数μmであり、メッキ層2の
厚さが通常5〜10μm程度であるため、全ての電流が
メッキ層2を流れる。
【0004】なお、本発明に関連する従来技術として
は、例えば特開昭64−18302号公報に示されたも
のがある。このアンテナは、導電体表面に絶縁材を塗布
したものであるので上記問題が生じないが、螺旋状のも
のであるため、無線機に内蔵することが困難で、本発明
とは技術的前提を異にするものである。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、無線機に内蔵する板状若しくは
線状のアンテナ又はパッチアンテナであって、アンテナ
としての効率を落とす事なく外気の湿気等より保護され
防錆が達成されたアンテナを得ることを目的としてお
り、さらにこのアンテナを備えた無線機を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るアンテナは、無線機に内蔵する板状若しくは線状のア
ンテナ又はパッチアンテナであって、少なくとも表層部
分が銅,等の導電性の高い材料よりなるアンテナ本体
の表面に、非導電性の塗料を塗布してなるものである。
【0007】請求項2記載の発明に係るアンテナは、無
線機に内蔵する板状若しくは線状のアンテナ又はパッチ
アンテナであって、少なくとも表層部分が銅,等の導
電性の高い材料よりなるアンテナ本体の表面に、非導電
性の油を塗布したものである。
【0008】請求項3記載の発明に係るアンテナは、無
線機に内蔵する板状若しくは線状のアンテナ又はパッチ
アンテナであって、少なくとも表層部分が銅,等の導
電性の高い材料よりなるアンテナ本体の表面に、ビニー
ルコーティングを施したものである。
【0009】請求項4記載の発明に係るアンテナは、前
記請求項1,2又は3記載のアンテナにおいて、前記ア
ンテナ本体を、合成樹脂等の軽量素材よりなる基材の表
面に導電性の高い材料をコーティングして構成したもの
である。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明におけるアンテナは、アン
テナ本体の表面に塗布された塗料により、アンテナ本体
を被覆して外気の湿気等から保護し防錆機能を発揮する
が、非導電性なのでこの塗膜部分を電流が流れることは
なく、表皮効果を考慮しても電流はアンテナ本体表面の
導電性の高い材料よりなる部分のみを効率良く流れる。
【0011】請求項2記載の発明におけるアンテナは、
アンテナ本体の表面に塗布された油により、アンテナ本
体を被覆して外気の湿気等から保護し防錆機能を発揮す
るが、非導電性なのでこの油膜部分を電流が流れること
はなく、表皮効果を考慮しても電流はアンテナ本体表面
の導電性の高い材料よりなる部分のみを効率良く流れ
る。
【0012】請求項3記載の発明におけるアンテナは、
アンテナ本体の表面にコーティングされたビニールによ
り、アンテナ本体を被覆して外気の湿気等から保護し防
錆機能を発揮するが、非導電性なのでこのコーティング
部分を電流が流れることはなく、表皮効果を考慮しても
電流はアンテナ本体表面の導電性の高い材料よりなる部
分のみを効率良く流れる。
【0013】請求項4記載の発明におけるアンテナは、
アンテナ本体は、合成樹脂等の軽量素材よりなる基材の
表面に導電性の高い材料をコーティングして構成されて
いるので、全体として極めて軽量なものとなる。
【0014】
【実施例】実施例1.以下、請求項1,2,3記載の発
明の実施例を図1〜5について説明する。図1におい
て、21はいわゆる板状逆Fアンテナであり、22はこ
のアンテナ21の給電部である。図2は図1におけるA
−A断面図であり、アンテナ21の側断面図である。図
2において、23は銅あるいは等の導電性の高い材料
よりなるアンテナ本体、24はこのアンテナ本体23の
表面に塗布あるいはコーティングされた防錆用の絶縁材
である。絶縁材24としては、例えばラッカー、ワニス
等の塗料、非導電性の油、あるいはビニール等が使用さ
れている。
【0015】なお、逆Fアンテナの「逆F」とは、給電
線及び地絡線を含めた形状が、図3に示す如くちょうど
「F」の字を逆にしたような形状となるために、このよ
うに呼称されている。
【0016】次に動作について説明する。上記アンテナ
21であると、アンテナ本体23は絶縁材24により外
気の湿気等にから保護されて防錆効果が発揮されるが、
送受信の際の電流は、絶縁材24を流れずに導電性の高
いアンテナ本体23のみを流れるので、防錆を実現した
構成でありながら送受信の効率が高く維持される。
【0017】すなわち、例えば受信の際には、電波は絶
縁材24を透過してアンテナ本体23内の電子を振動さ
せてアンテナ本体23にのみ電流が流れる。このため、
従来のように導電性の悪い部分を電流が流れることはな
く、高い効率が維持される。送信の際も同様である。
【0018】以上図1,2により、板状逆Fアンテナの
場合について説明したが、図3に示すいわゆる線状逆F
アンテナ25や、図4,5に示すパッチアンテナ26に
ついても、請求項1,2又は3記載の発明を適用して、
上記図1,2の場合と同様の作用効果が得られる。すな
わち、この場合も、少なくとも表層が導電性の高い材料
の表面に前述した絶縁材を塗布又はコーティングした構
成とすればよい。
【0019】なお、図3において、27は短絡線、28
は給電線、29は給電部、30は大地又は地板である。
また、図4,5において、31は絶縁体、32は給電
点、33は給電線、34は地板としての導電板、35は
給電線33あるいは導電板34につながる同軸線路であ
る。
【0020】実施例2.次に、請求項4記載の発明の一
実施例を図6について説明する。図6はアンテナの側断
面図であり、図6において、36はアンテナ本体、24
はこのアンテナ本体36の表面に塗布あるいはコーティ
ングされた前述の絶縁材である。アンテナ本体36は、
プラスチック等の軽量素材37よりなる基材の表面に導
電性の高い導電材料38をコーティングして構成したも
のである。
【0021】ここで、導電材料38としては、例えば金
属メッキよりなるものが使用されている。そして、この
導電材料38の膜厚tは、表皮効果による透過深度より
も大きく設定されている。すなわち、電波の周波数を
f、導電材料の誘電率をμ、また導電率をσとすると、
透過深度εは、ε=(2/(ωμσ))1/2 (但し、ω
=2πf)となり、t≧εとなるように設定されてい
る。
【0022】上記アンテナであると、図1,2に示す前
述したアンテナと同様に、絶縁材24により防錆効果が
発揮され、しかも電流は導電材料38のみを流れて高い
効率が確保されるとともに、アンテナ本体36における
電流の流れない部分(すなわち基材37)が軽量素材に
より構成されているので、アンテナが極めて軽量なもの
となるという効果をも有する。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1,2又は3記載
の発明によれば、無線機に内蔵する板状若しくは線上の
アンテナ又はパッチアンテナであって、少なくとも表層
部分が銅、等の導電性の高い材料よりなるアンテナ本
体の表面に、非導電性の塗料を塗布、油を塗布又はビニ
ールコーティングを施すように構成したので、高い送受
信効率を維持しつつ耐水性あるいは耐湿性が確保された
無線機内蔵型のアンテナを提供することができる。
【0024】また、請求項4記載の発明によれば、アン
テナ本体を、合成樹脂等の軽量素材よりなる基材の表面
に導電性の高い材料をコーティングして構成したので、
高い送受信効率と耐水性あるいは耐湿性とが確保される
とともに、軽量化が図られたアンテナが得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2又は3記載の発明の一実施例であ
るアンテナを示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】請求項1,2又は3記載の発明の第二の実施例
であるアンテナを示す側面図である。
【図4】請求項1,2又は3記載の発明の第三の実施例
であるアンテナを示す斜視図である。
【図5】請求項1,2又は3記載の発明の第三の実施例
であるアンテナを示す側断面図である。
【図6】請求項4記載の発明の一実施例であるアンテナ
を示す側断面図である。
【図7】従来のアンテナを示す側断面図である。
【符号の説明】21,25,26 アンテナ 23,36 アンテナ本体 24 塗料,油,ビニール(絶縁材) 37 軽量素材 38 導電材料
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】削除

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線機に内蔵する板状若しくは線状のア
    ンテナ又はパッチアンテナであって、少なくとも表層部
    分が銅,黄銅等の導電性の高い材料よりなるアンテナ本
    体の表面に、非導電性の塗料を塗布してなることを特徴
    とするアンテナ。
  2. 【請求項2】 無線機に内蔵する板状若しくは線状のア
    ンテナ又はパッチアンテナであって、少なくとも表層部
    分が銅,黄銅等の導電性の高い材料よりなるアンテナ本
    体の表面に、非導電性の油を塗布したことを特徴とする
    アンテナ。
  3. 【請求項3】 無線機に内蔵する板状若しくは線状のア
    ンテナ又はパッチアンテナであって、少なくとも表層部
    分が銅,黄銅等の導電性の高い材料よりなるアンテナ本
    体の表面に、ビニールコーティングを施したことを特徴
    とするアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記アンテナ本体は、合成樹脂等の軽量
    素材よりなる基材の表面に導電性の高い材料をコーティ
    ングしてなることを特徴とする請求項1,2又は3いず
    れか1項記載のアンテナ。
  5. 【請求項5】 筺体としての樹脂性ケースを有し、請求
    項1,2,3又は4いずれか1項記載のアンテナが、前
    記樹脂性ケースに一体成形により埋め込まれていること
    を特徴とする無線機。
JP5164991A 1993-06-11 1993-06-11 アンテナ及びこれを備えた無線機 Pending JPH06350324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5164991A JPH06350324A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 アンテナ及びこれを備えた無線機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5164991A JPH06350324A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 アンテナ及びこれを備えた無線機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06350324A true JPH06350324A (ja) 1994-12-22

Family

ID=15803769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5164991A Pending JPH06350324A (ja) 1993-06-11 1993-06-11 アンテナ及びこれを備えた無線機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06350324A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7167134B2 (en) 2003-11-27 2007-01-23 Casio Computer Co., Ltd. Antenna unit and watch having the antenna unit
JP2007139702A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ガスホース
GB2464109A (en) * 2008-10-02 2010-04-07 Ge Infrastructure Sensing Inc Communication system for transmitting an ac signal in an electrically conductive media
JP2014241557A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 アルプス電気株式会社 無線通信機、無線通信機の検査方法及び無線通信機の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7167134B2 (en) 2003-11-27 2007-01-23 Casio Computer Co., Ltd. Antenna unit and watch having the antenna unit
JP2007139702A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ガスホース
GB2464109A (en) * 2008-10-02 2010-04-07 Ge Infrastructure Sensing Inc Communication system for transmitting an ac signal in an electrically conductive media
GB2464109B (en) * 2008-10-02 2014-02-26 Ge Infrastructure Sensing Inc Communication system for transmitting an alternating current signal in an electrically conductive media
JP2014241557A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 アルプス電気株式会社 無線通信機、無線通信機の検査方法及び無線通信機の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7515114B2 (en) Unbalanced antenna
US20020030627A1 (en) Antenna for a radio communications apparatus
US6630911B2 (en) Compact antenna and producing method thereof
EP0568284B1 (en) Antenna for vehicle window
US6891505B2 (en) EMC- arrangement for a device employing wireless data transfer
JP2000091827A (ja) セラミック誘電体を用いた携帯通信端末器用ヘリカルアンテナ及びその製造方法
US6831606B2 (en) Antenna device and a method for manufacturing an antenna device
EP0740362B1 (en) High gain broadband planar antenna
US6454618B1 (en) High-frequency connector with low intermodulation distortion
US7301506B2 (en) Small broadband helical antenna
JP4109300B2 (ja) 3次元アンテナ構造
JPH06350324A (ja) アンテナ及びこれを備えた無線機
US20070210973A1 (en) Microstrip Antenna and Clothed Attached with the Same
JP3040916B2 (ja) 小形無線受信機用アンテナ
KR20070025370A (ko) 스퍼터링 기술을 이용한 인테나 형성 방법 및 이에 의해형성되는 인테나를 탑재한 이동통신 단말기
CN212062680U (zh) 新型板载蓝牙天线
JP3775422B2 (ja) 不平衡型アンテナ
US20050088351A1 (en) Antenna having a protection film and method of protecting the antenna
JPH10200438A (ja) 携帯無線機
JPH11340867A (ja) 携帯無線通信装置
JP2005277897A (ja) 平板アンテナ及びその製造方法
JP3808934B2 (ja) 二段式アンテナ
TWI328310B (en) Internal antenna for mobile device
JPH11225011A (ja) 携帯無線機
JPH06303163A (ja) 携帯無線機