JPH0634911U - 合成樹脂原料の攪拌容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂成形の原料となるペレツトの混合及
びペレツトの染色する時に効率よく攪拌混合する攪拌容
器に関するものである。 【構成】 各種の混合機（１）の攪拌脚体（１３）によ
つて混合され、底部（１８）を有する大小各種の円筒形
に形成された攪拌容器本体（１０）には、その内周壁面
（１７）に所定間隔を設けて少なくとも複数以上の分離
突出部（１６）（１６）を突設したことを特徴としたも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各種の合成樹脂成型機に供給する樹脂原料となるペレツトを確実に 混合する場合に使用するための合成樹脂原料の攪拌容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にこの種の攪拌容器に樹脂原料となる各種のペレツト及び着色する場合の 着色剤等を混合攪拌するものでは、円形の攪拌容器に注入した各原料を混合する 攪拌翼等を以て同一方向に均等に混合する方法が使用されている現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術で使用されている攪拌混合機では、各種の原料の混合及び着色 を実施する場合でも、各々の原料は攪拌翼等によつて同一方向に一体となつて回 転するため、混合が容易にできず、長時間に亘つて攪拌作業を繰り返し実施しな いと均一に混合及び染色ができないと云う実用上不充分な欠点があつた。 本考案は、この様な従来の欠点を解決するものであつて、その主たる目的とす る所は、円筒形等より大小各種の攪拌容器本体の内周壁面に所定間隔を設けて数 個の分離突出部を設けて混合率を高めるための攪拌容器を提供しようとするもの である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、各種の合成樹脂原料の混合機（１）の攪拌脚体（１３）の攪拌爪（ １４）によつて混合する攪拌容器本体（１０）は、大小各種の円筒形を有し、該 攪拌容器本体（１０）の内周壁面（１７）には、所定間隔を設けて各種形状の数 個の分離突出部（１６）（１６）を一体に装着して短時間で混合率を向上したも のである。

【０００５】

【実施例】 次に、本考案の実施例を図面について説明すると、図１及び図２において、混 合機（１）は、四隅の縦枠（２）（２）……と前後左右の横枠（３）（３）とを 以て方形状に枠組されている。 前記混合機（１）の内方下部に位置する移動自在の攪拌容器本体（１０）は、 各種大小の円筒形で底部（１８）の中央に起立した案内突出部（１５）を形成し てある。且つ該攪拌容器本体（１０）には、円筒形の内周壁面（１７）に対して 所定間隔及び適宜上下位置に各種形状の分離突出部（１６）（１６）を少なくと も複数以上を装設してある。

【０００６】 次に、前記縦枠（２）（２）の間には、上下の横枠（３）（３）の間に二条の 誘導板（５）（５）を立設してある。この該誘導板（５）（５）には、上下に移 動する昇降横枠（６）（６）を架設すると共に、該昇降横枠（６）（６）の上部 にはモーター（１１）を載置してある。また、該昇降横枠（６）（６）の下部に は、昇降横枠（６）（６）を上下に移動するエアー又は油圧等のシリンダーより なる昇降具（８）（８）を各々縦設してある。 更に、該昇降横枠（６）（６）の該モーター（１１）には、下方の回転軸（１ ２）を垂下させ、該回転軸（１２）に対して複数の屈曲された攪拌脚体（１３） （１３）……を装設する。該攪拌脚体（１３）（１３）の下端には、攪拌に便利 な傾斜した攪拌爪（１４）（１４）を装設してある。

【０００７】

【作用】

本考案は、上記のように構成されているので、今この攪拌容器本体（１０）を 使用した原料の攪拌混合及び染色する場合を説明すると、各種の原料タンクより ペレツト状の各種樹脂原料及び着色剤等を該攪拌容器本体（１０）内に供給する 。この時、図１に示す点線の如く、モーター（１１）と昇降横枠（６）（６）及 び回転軸（１２）とは共に上昇した状態で停止されている。その後昇降具（８） の下降作動で下降したモーター（１１）の回転によつて、攪拌脚体（１３）（１ ３）の攪拌爪（１４）（１４）を回転して攪拌混合する。この時に、該攪拌容器 本体（１０）内に供給した各種原料等を該攪拌爪（１４）（１４）を以て回転す ると、内部の原料等を一斉に一方に移動するのを内周壁面（１７）に設けた該分 離突出部（１６）（１６）の突起によつて、一部が停止状態で順次移動を変化さ せて分離混合を促進させ、混合能率を向上させる。攪拌混合した後には、該モー ター（１１）を停止し、該昇降具（８）の作動によつて該昇降横枠（６）（６） と共に、攪拌脚体（１３）と攪拌爪（１４）を上昇して該攪拌容器本体（１０） は自由に移動可能となり、各移送装置に移動供給可能となる。上記の操作を繰り 返して各種原料等を攪拌混合するものである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の合成樹脂原料の攪拌容器によれば、従来の回転式攪拌のように長時間 の回転が必要なく、非常に大きい動力源が不必要であると共に、原料を提供して から攪拌混合状態を上部より見ながら作業ができるため大変に便利となる効果が ある。そして、攪拌容器本体を円筒形に形成し、その円筒形の内周壁面に所定間 隔を設けて少なくとも複数以上の分離突出部を装設したことにより、攪拌容器本 体の内部に供給した各種材料が攪拌しながら、該分離突出部によつて適宜に一時 停止して分離し、その後降下と共に順次混合されるため、混合能率が著しく向上 し、短時間の作業で攪拌混合が確実に達成される優れた効果がある。また、該内 周壁面に装設する分離突出部の形状、個数及び高さを適宜調整することによつて 各種原料等を攪拌混合できる特性もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を混合機の内部下方に装設した一部欠除
した正面図である。

【図２】同じく本考案を混合機で使用している状態の一
部欠除した正面図である。

【図３】同じく本考案の使用状態の平面図である。

【図４】同じく本考案の攪拌容器本体の内部を開示した
斜面図である。

【符号の説明】

１ 混合機 １０ 攪拌容器本体 １１ モーター １４ 攪拌爪 １５ 案内突出部 １６ 分離突出部 １７ 内周壁面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種合成樹脂原料の混合機の攪拌脚体に
   よつて混合される攪拌容器本体は、全体が底部を有する
   円筒形より形成され、該円筒形の内周壁面には、所定間
   隔を設けて少なくとも複数以上の各種形状よりなる分離
   突出部を装設したことを特徴とする合成樹脂原料の攪拌
   容器。