JPH06348894A - 文字切出し装置 - Google Patents

文字切出し装置

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JPH06348894A
JPH06348894A JP5156056A JP15605693A JPH06348894A JP H06348894 A JPH06348894 A JP H06348894A JP 5156056 A JP5156056 A JP 5156056A JP 15605693 A JP15605693 A JP 15605693A JP H06348894 A JPH06348894 A JP H06348894A
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JP
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Pending
Application number
JP5156056A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Ishikawa
和弘 石川
Naoto Aoki
直人 青木
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単なハードウェアにより正確かつ迅速に文
字切出しを行なう。 【構成】 画像読み取り手段12で光電変換により読み
取られた文字列パタンが画像記憶手段14に格納され
る。黒ブロック抽出手段20は周辺分布値により黒ブロ
ックを切り出し、黒ブロック検査手段30は黒ブロック
からゴミのようなものを取り除く。幅小黒ブロック統合
I手段40、間狭黒ブロック統合I手段50、幅小黒ブ
ロック統合II手段60、間狭黒ブロック統合II手段7
0、幅大黒ブロック分離手段80は、黒ブロックの始点
及び終点のXY座標から黒ブロックの大きさや隣の黒ブ
ロックとの距離を求め、これらを所定の閾値と比較して
統合・分離処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書等の文字パタンを
一文字単位に切り出す為の文字切出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学式読取装置における文字認識では、
一文字単位に切り出した文字パタンを辞書と照合して文
字を認識する。文字枠を備える文書の文字パタン切出し
を行なう場合には、文書上の文字枠位置を書式情報に加
えておき、この書式情報を利用して文字切出しを行な
う。この場合の切出し処理は比較的簡単となる。しか
し、文字枠を備えない一般文書の文字パタン切出しは、
文字枠を備える文書の文字パタン切出しと同様の簡単な
処理では行えない。文字枠を備えない文書の文字パタン
切出しを行なう装置として、例えば文献I:特開昭61
−195474号公報に開示されているものがある。
【0003】図2及び図3に、従来の文字パタン切出し
手順を示す。従来装置では、図2(a)に示す文字列パ
タンの周辺分布値の連続性に基づいて文字列パタンを図
2(b)に示すように基本パタンに分割し、基本パタン
の外接矩形の位置、大きさ等の情報を検出する。そし
て、検出した情報を文字切出し用辞書と照合し、図2
(c)に示すように辞書と整合する基本パタンの組を検
出し切り出す。図2(d)に示す辞書と整合しなかった
基本パタンに関しては、図3に示すようにこれら基本パ
タンの位置情報に基づいて切出し候補位置のあらゆる可
能な組み合せを求め、各切出し候補位置で切り出した基
本パタンに関する切出し評価値を求める。このような切
出し評価値は、パタンの形状やパタン間に存在する空白
部分の広さ等に基づいて求められる。そして、求めた評
価値から最適な組合せの文字切出し位置を決定し、図2
(e)に示すように決定した文字切出し位置に基づいて
文字パタンを切り出す。この従来装置は、複数個の基本
パタンから成る文字パタンいわゆる分離文字の文字パタ
ン切出しに、有効である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の文
献Iの従来装置は、文字切出し用辞書と整合しなかった
基本パタンに関して図3に示すような基本パタンのあら
ゆる可能な組合せを求め、求めた各組合せにつき切出し
評価値を求め、この評価値に基づき最適な切出し位置を
決定するものである。このため、一般に処理時間が長く
なり、またこのような処理機能を有する装置のハードウ
ェア構成が複雑化するという問題点があった。本発明
は、上述した従来の問題点を解決し、迅速でしかも精度
よく文字切出しを行える文字切出し装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の文字切出し装置
は、文字列パタンを得るための前処理手段と、当該前処
理手段が出力する文字列パタンの黒ブロックの外接矩形
枠を表す始点XY座標位置及び終点XY座標位置を検出
する黒ブロック抽出手段と、当該黒ブロック抽出手段に
より抽出した黒ブロックの中から微小な黒ブロックにつ
いて、黒ブロックの対象から除く黒ブロック検査手段
と、当該黒ブロック検査手段により除かれなかった黒ブ
ロックのうち幅の小さい黒ブロックについて、隣合う左
右どちらか一方の黒ブロックと統合する幅小黒ブロック
統合手段と、前記黒ブロック検査手段により除かれなか
った黒ブロックのうち隣合う間隔の狭い2つの黒ブロッ
クについて、当該2つの黒ブロックを1つの黒ブロック
に統合する間狭黒ブロック統合手段と、前記黒ブロック
検査手段により除かれなかった黒ブロックのうち幅の大
きい黒ブロックについて、複数個の黒ブロックに分離す
る黒ブロック分離手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0006】
【作用】本発明の文字切出し装置においては、画像読取
手段で光電変換により読み取られた文字列パタンが画像
記憶手段に格納される。黒ブロック抽出手段は周辺分布
値により黒ブロックを切り出し、黒ブロック検査手段は
黒ブロックからゴミのようなものを取り除く。幅小黒ブ
ロック統合I手段、間狭黒ブロック統合I手段、幅小黒
ブロック統合II手段、間狭黒ブロック統合II手段、幅大
黒ブロック分離手段は、黒ブロックの始点及び終点のX
Y座標から黒ブロックの大きさや隣の黒ブロックとの距
離を求め、これらを所定の閾値と比較して統合・分離処
理を行なう。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照し、この発明の実施例につ
き説明する。尚、図面はこの発明が理解できる程度に概
略的に示してあるに過ぎず、従って各構成部分の入出力
信号の流れ、動作の流れ、形状、寸法及び配設位置を図
示例に限定するものではない。 (装置構成)図1は、本発明の文字切出し装置の一実施
例の構成を概略的に示す機能ブロック図である。図1に
も示すように、この実施例の文字切出し装置は、文字列
パタンを得るための前処理手段10と、文字列パタンの
黒ブロックの始点XY座標及び終点XY座標を検出する
黒ブロック抽出手段20と、抽出した黒ブロックの中か
らゴミだと思われる微小な黒ブロックについて、黒ブロ
ックの対象から除く黒ブロック検査手段30とを備えて
いる。また、幅の小さい黒ブロックについて、隣合う左
右どちらか一方の黒ブロックと統合する幅小黒ブロック
統合I手段40と、隣合う間隔の狭い2つの黒ブロック
について、当該2つの黒ブロックを1つの黒ブロックに
統合する間狭黒ブロック統合I手段50とを備えてい
る。そして、幅の小さい黒ブロックについて、隣合う左
右どちらか一方の黒ブロックと統合する幅小黒ブロック
統合II手段60と、隣合う間隔の狭い2つの黒ブロック
について、当該2つの黒ブロックを1つの黒ブロックに
統合する間狭黒ブロック統合II手段70とを備えてい
る。更に、幅の大きい黒ブロックについて、複数個の黒
ブロックに分離する幅大黒ブロック分離手段80と、黒
ブロックの始点XY座標位置及び終点XY座標位置を保
存する黒ブロック位置メモリ90とを備えてなる。尚、
黒ブロックは文字列パタン中において文字列方向に沿っ
て並び文字を構成する部分図形パタンを表す。
【0008】以下、この実施例につきより詳細に説明す
る。 (前処理手段)この実施例では前処理手段10を、画像
読み取り手段12及び画像記憶手段14から構成する。
画像読み取り手段12は文字を記載した用紙等の情報媒
体の所定の読み取り範囲を光学的に走査し、この媒体か
らの光信号を光電変換して量子化例えば2値化された電
気信号(画像パタン)を出力する。画像記憶手段14は
複数行の文字列パタンを含む画像パタンを格納する。画
像記憶手段14のメモリ上にはX−Y座標系を仮想的に
設定し、この座標系で表される位置の画素の画像データ
を画像記憶手段14のメモリから読み出すことができる
ようにしている。
【0009】(黒ブロック抽出手段)この実施例では黒
ブロック抽出手段20を、文字列方向と直行する方向
(Y方向)に文字列パタンを走査して周辺分布を得て、
周辺分布値が所定の閾値以上となる周辺分布領域の黒ブ
ロックの始点X座標位置及び終点X座標位置を検出す
る。次に、各黒ブロックの始点X座標位置から終点X座
標位置の範囲で文字列方向(X方向)に文字列パタンを
走査して周辺分布を得て、周辺分布値が所定の閾値以上
となる周辺分布領域の黒ブロックの最小Y座標位置及び
最大Y座標位置を検出することによって黒ブロックの始
点XY座標位置及び終点XY座標位置を検出する。
【0010】図4、図5、図6は、黒ブロック抽出手段
の処理手順の説明図である。図4(a)は画像記憶手段
14に格納した画像パタン202の所定の文字行領域2
04内の文字列パタン206を示す図であり、この図の
縦軸及び横軸は画像記憶手段14のメモリ上に設定した
Y軸及びX軸を示す。図4(b)は文字列パタン206
をY軸方向に走査して得られた周辺分布を示す図であ
り、この図の縦軸及び横軸は周辺分布値及び図4(a)
のX軸に対応するX軸を示す。更に、図5(b)はX軸
方向に切り出された黒領域の分布を示す図であり、図の
横軸は図4(a)のX軸に対応するX軸を示す。図6
(a)はX軸方向に切り出された黒領域208内をX軸
方向に走査して得られた周辺分布を示す図であり、この
図の縦軸及び横軸は図4(a)のY軸に対応するY軸及
び周辺分布値を示す。更に、図6(b)は周辺分布値を
Y軸方向に走査して切り出された黒ブロックを示す図で
あり、図の縦軸は図4(a)のY軸を示す。図6(c)
は最終的に切り出された黒ブロックを示す図である。
【0011】画像記憶手段14が情報媒体の所定の読み
取り範囲全面の画像パタン202を格納すると、黒ブロ
ック抽出手段20は例えば図4(a)に示すような文字
行領域204内の画像パタン202即ち文字列パタン2
06を走査する。この走査では文字列方向に直交する方
向を主走査方向とし、図4(a)に示す例の場合、Y軸
方向が主走査方向となり、X軸方向が副走査方向とな
る。画像パタン202における文字列方向及び文字行領
域204は従来公知の方法によって予め検出されてお
り、黒ブロック抽出手段20はこれら文字列方向及び文
字行領域204に基づいて走査を行なう。図4(a)
中、文字行領域204の上端、下端、左端及び右端座標
をそれぞれ符号Yt、Yb、XL 及びXrで示す。文字
行領域204は点(XL 、Yt)、(XL 、Yb)、
(Xr、Yt)及び(Xr、Yb)を結ぶ矩形領域であ
る。更に、黒ブロック抽出手段20は文字列パタン20
6の走査で、文字行領域204内の走査線上の黒画素の
個数を計数する。この黒画素個数の計数値(周辺分布
値)を各副走査位置毎に求めて、例えば図4(b)に示
すような周辺分布のデータSy(X)を得る。データS
y(X)は副走査位置Xにおける周辺分布値である。
【0012】次いで、黒ブロック抽出手段20は、周辺
分布値を各副走査位置毎に閾値TH1と比較し、図5
(b)にも示すように、周辺分布値が閾値TH1以上と
なる周辺分布領域の黒領域208を検出する。図5
(b)中、文字を囲む矩形ブロックは周辺分布値が閾値
TH1以上となる周辺分布領域の黒領域208及び黒領
域208の側部に隣接する余白領域が周辺分布値が閾値
TH1未満となる周辺分布領域の文字背景領域210で
ある。ここで、周辺分布値が閾値TH1未満となる走査
線を白走査線及び周辺分布値が閾値TH1以上となる走
査線を黒走査線と称するものとすると、黒領域208を
検出するときには白走査線、複数の黒走査線及び白走査
線を順次検出し、従って、白及び黒走査線を順次に検出
したときの黒走査線の副走査線位置が黒領域208の始
点X座標位置Xsとなり、また黒及び白走査線を順次に
検出したときの黒走査線の副走査位置が黒領域208の
終点X座標位置Xeとなる。
【0013】更に、黒ブロック抽出手段20は各黒領域
208内の副走査線上の黒画素の個数を計数する。この
黒画素個数の計数値(周辺分布値)を各走査位置毎に求
めて、例えば図6(a)に示すような周辺分布のデータ
Sx(Y)を得る。データSx(Y)は走査位置Yにお
ける周辺分布値である。次いで、黒ブロック抽出手段2
0は、周辺分布値を各走査位置毎に閾値TH2と比較
し、図6(b)にも示すように、周辺分布値が閾値TH
2以上となる周辺分布領域の最小及び最大座標位置から
黒ブロック212を検出する。図中、文字を囲む矩形ブ
ロックは周辺分布値が閾値TH2以上となる周辺分布領
域の最小Y及び最大Y座標位置から得られた黒ブロック
である。
【0014】ここで、周辺分布値が閾値TH2未満とな
る副走査線を白副走査線及び周辺分布値が閾値TH2以
上となる副走査線を黒副走査線と称するものとすると、
黒ブロック212を検出するときには白副走査線、複数
の黒副走査線及び白副走査線を順次検出し、従って白及
び黒副走査線を順次に検出したときの最初の黒副走査線
の走査線位置が黒ブロック212の始点Y座標位置とな
り、また黒及び白副走査線を順次に検出したときの最後
の黒副走査線の走査位置が黒ブロック212の終点Y座
標位置Yeとなる。黒ブロック抽出手段20は文字列パ
タン206中の各黒ブロック212の始点XY座標位置
(Xs、Ys)及び終点XY座標位置(Xe、Ye)を
検出し、検出した始点XY座標位置(Xs、Ys)及び
終点XY座標位置(Xe、Ye)を各黒ブロック別に黒
ブロック位置メモリ90に格納する。
【0015】(黒ブロック検査手段)この実施例では黒
ブロック検査手段30を、黒ブロックの始点XY座標位
置及び終点XY座標位置に基づいて黒ブロックの大きさ
を算出し、また黒ブロックの領域内の黒点数を算出し、
大きさが所定の閾値以下あるいは黒点数が所定の閾値以
下ならば、当該黒ブロックを黒ブロックの対象から除
く。以下、図7、図8、図9及び図10を参照し、この
実施例の黒ブロック検査手段30につきより詳細に説明
する。図7、図8、図9は、各手段の処理結果を表す図
であり、図7(a)は黒ブロック抽出手段20で文字列
パタン206から検出した黒ブロックの分布を示す図で
ある。図中のB1〜B13の計13個が黒ブロック抽出
手段20で検出された黒ブロックを示す。また、図10
は黒ブロック検査手段30の説明図である。
【0016】黒ブロック検査手段30は、黒ブロック抽
出手段20で検出された黒ブロックの始点XY座標位置
(Xs、Ys)及び終点XY座標位置(Xe、Ye)を
入力すると、文字列パタン中の各黒ブロックB1〜B1
3の領域の大きさS(302)及び領域内の黒点数K
(304)を算出する。各黒ブロックB1〜B13の領
域の大きさS(302)は始点XY座標位置及び終点X
Y座標位置により、以下の(1)式により算出できる。 幅 w=Xe−Xs+1 高さ h=Ye−Ys+1 大きさ S=w×h (1) また、各黒ブロックB1〜B13の領域内の黒点数K
(304)は、図10に示すように各黒ブロックB1〜
B13の領域内を黒ブロック抽出手段20の周辺分布値
Sy(X)の求め方と同様な手段を用いて周辺分布値S
k(X)を求め、以下の(2)式により算出できる。 黒点数 K=ΣSk(X)、X=Xs〜Xe (2)
【0017】以上の方法で算出された黒ブロックの大き
さS(302)が閾値TH3以下あるいは黒ブロックの
領域内の黒点数K(304)が閾値TH4以下ならば、
当該黒ブロックの始点XY座標位置(Xs、Ys)及び
終点XY座標位置(Xe、Ye)の位置情報を黒ブロッ
ク位置メモリ90から削除する。例えば、図7(b)が
黒ブロック検査手段30の結果を示しており、図7
(a)のB3に示すような微小な黒ブロックが黒ブロッ
ク検査手段30により黒ブロック位置メモリ90から削
除されたようすを示す。
【0018】(幅小黒ブロック統合I手段)この実施例
では幅小黒ブロック統合I手段40を、黒ブロックの始
点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づいて黒ブロ
ックの幅及び高さを算出し、また幅/高さの比の値を算
出し、黒ブロックの幅が所定の閾値以下あるいは幅/高
さの値が所定の閾値以下の場合、当該黒ブロックの両隣
に位置する2つの黒ブロックの座標位置に基づいて当該
黒ブロックに隣接する2つの文字背景領域の幅をそれぞ
れ算出し、これら隣接する2つの文字背景領域の幅のう
ち最小の文字背景領域幅を有する文字背景領域を検出
し、当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロックと更
にその隣に位置する黒ブロックの座標位置に基づいて、
当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロックを統合す
るか否かを判断する。
【0019】以下、図7及び図11を参照し、この実施
例の幅小黒ブロック統合I手段40につきより詳細に説
明する。図11は、幅小黒ブロック統合I手段40の説
明図である。幅小黒ブロック統合I手段40は、黒ブロ
ック検査手段30の結果得られた黒ブロックの始点XY
座標位置(Xs、Ys)及び終点XY座標位置(Xe、
Ye)を入力すると、各黒ブロックB1、B2、B4〜
B13の幅w(402)及び高さh(404)を算出す
る。各黒ブロックB1、B2、B4〜B13の幅w(4
02)及び高さh(404)は上述の(1)式中の公式
と同様な方法により算出できる。算出された黒ブロック
の幅w(402)が閾値TH5以下、あるいは幅w(4
02)/高さh(404)の値が閾値TH6以下の場
合、次に当該黒ブロックの両隣に位置する2つの黒ブロ
ックの座標位置に基づいて両隣に位置する2つの黒ブロ
ック間との文字背景領域の幅をそれぞれ算出する。図1
1(b)が当該黒ブロックB6と当該黒ブロックB6の
左右に位置する黒ブロックB5、B7及びB8の関係を
示す。当該黒ブロックB6の始点XY座標位置及び終点
XY座標位置を(Xs、Ys)及び(Xe、Ye)と
し、両隣に位置する2つの黒ブロックB5及びB7の始
点XY座標位置及び終点XY座標位置をそれぞれ(Xs
L 、YsL )及び(XeL 、YeL )、(Xsr、Ys
r)及び(Xer、Yer)とする。ただしXeL <X
s、Xe<Xsrとする。このようにすると、両隣に位
置する2つの黒ブロック間との文字背景領域の幅SL
(406)及びSr(408)は以下の(3)式で算出
できる。 SL =Xs−XeL −1 Sr=Xsr−Xe−1 (3)
【0020】以上の方法で算出された当該黒ブロックB
6の両隣に位置する2つの黒ブロック間との文字背景領
域の幅SL (406)及びSr(408)を比較し、最
小の文字背景領域の幅SL (406)あるいはSr(4
08)を検出する。図11(b)はSL (406)>S
r(408)の場合を示した図であり、以下この場合に
ついて説明する。最小の文字背景領域の幅Sr(40
8)を検出したら、次に更に隣の黒ブロックB8の座標
位置に基づいて黒ブロックB7と黒ブロックB8との文
字背景領域の幅を算出する。黒ブロックB8の始点XY
座標位置及び終点XY座標位置を(Xsrr、Ysr
r)及び(Xerr、Yerr)、ただしXer<Xe
rrとすると、黒ブロックB7と黒ブロックB8との文
字背景領域の幅Srr(410)は以下の(4)式で算
出できる。 Srr=Xsrr−Xer−1 (4)
【0021】また、当該最小の文字背景領域の幅Sr
(408)を有する文字背景領域に隣接する2つの黒ブ
ロックの座標位置に基づいて最小XY座標位置(Xmi
n、Ymin)及び最大XY座標位置(Xmax、Ym
ax)を算出する。そして、算出した最小XY座標位置
及び最大XY座標位置に基づいてこれらの座標位置間の
幅W(412)及び高さH(414)を算出する。幅W
(412)及び高さH(414)は以下の(5)式で算
出できる。 Xmin=Xs Ymin=min(Ys,Ysr) Xmax=Xer Ymax=max(Ye,Yer) (5) W=Xmax−Xmin+1 H=Ymax−Ymin+1 上述の(5)式中のmin(A,B)はAまたはBの小
さい方、max(A,B)はAまたはBの大きい方を意
味する。
【0022】以上の方法で算出された当該最小の文字背
景領域の幅Sr(408)が文字背景領域の幅Srr
(410)より小さく、かつ当該最小の文字背景領域の
幅Srが閾値TH7以下、かつ幅W(412)が閾値T
H8以下、かつ幅W(412)/高さH(414)の比
の値が閾値TH9以下ならば、最小XY座標位置(Xm
in、Ymin)及び最大XY座標位置(Xmax、Y
max)をそれぞれ始点XY座標位置及び終点XY座標
位置と新たに定め、この位置情報を黒ブロック位置メモ
リ90に追加する。このとき隣合う2つの黒ブロックの
始点XY座標位置及び終点XY座標位置である(Xs、
Ys)及び(Xe、Ye)、(Xsr、Ysr)及び
(Xer、Yer)の位置情報を黒ブロック位置メモリ
90から削除する。また、SL <Srの場合に関しても
同様な方法で処理を行なう。例えば図7(c)が幅小黒
ブロック統合I手段40の結果を示しており、図7
(b)のB6及びB7、B12及びB13が図7(c)
のB14、B15に示す黒ブロックにそれぞれ統合され
たようすを示す。
【0023】(間狭黒ブロック統合I手段)この実施例
では間狭黒ブロック統合I手段50を、黒ブロックの始
点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づいて隣合う
2つの黒ブロック間の文字背景領域の幅を算出し、当該
文字背景領域の幅が所定の閾値以下の場合、当該文字背
景領域に隣接する2つの黒ブロックと更にそれらの隣に
位置する黒ブロックの座標位置に基づいて、当該文字背
景領域に隣接する2つの黒ブロックを統合するか否かを
判断する。
【0024】以下、図8及び図12を参照し、この実施
例の間狭黒ブロック統合I手段50につきより詳細に説
明する。図12は、間狭黒ブロック統合I手段50の説
明図である。間狭黒ブロック統合I手段50は、幅小黒
ブロック統合I手段40の結果得られた黒ブロックの始
点XY座標位置(Xs、Ys)及び終点XY座標位置
(Xe、Ye)を入力すると、各黒ブロックB1、B
2、B4、B5、B8〜B11、B14、B15間の文
字背景領域の幅s(502)を算出する。隣合う2つの
黒ブロックの始点XY座標位置及び終点XY座標位置を
それぞれ(XsL 、YsL)及び(XeL 、YeL )、
(Xsr、Ysr)及び(Xer、Yer)、ただしX
eL <Xsrとすると隣合う2つの黒ブロック間の文字
背景領域の幅s(502)は以下の(6)式で算出でき
る。 s=Xsr−XeL −1 (6)
【0025】以上の方法で算出された隣合う2つの黒ブ
ロック間の文字背景領域の幅s(502)が閾値TH1
0以下の場合、次に当該文字背景領域に隣接する2つの
黒ブロックと更にそれらの隣に位置する黒ブロックの座
標位置に基づいてこれらの隣合う2つの黒ブロック間の
文字背景領域の幅を算出する。図12(b)が当該文字
背景領域に隣接する黒ブロックB10及びB11と更に
それらの隣に位置する黒ブロックB9及びB15の関係
を示し、当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロック
より更にそれらの隣に位置する黒ブロックB9及びB1
5の始点XY座標位置及び終点XY座標位置をそれぞれ
(XsLL、YsLL)及び(XeLL、YeLL)、(Xsr
r、Ysrr)及び(Xerr、Yerr)とする。た
だしXeLL<XsL 、Xer<Xsrrとする。このよ
うにするとこれらの隣合う2つの黒ブロック間の文字背
景領域の幅SL (504)及び幅Sr(506)は以下
の(7)式で算出できる。 SL =XsL −XeLL−1 Sr=Xsrr−Xer−1 (7)
【0026】また、当該文字背景領域に隣接する2つの
黒ブロックの座標位置に基づいて最小XY座標位置(X
min、Ymin)及び最大XY座標位置(Xmax、
Ymax)を算出し、算出した最小XY座標位置及び最
大XY座標位置に基づいてこれらの座標位置間の幅W
(508)及び高さH(510)を算出する。幅W(5
08)及び高さH(510)は以下の(8)式で算出で
きる。 Xmin=XsL Ymin=min(YsL ,Ysr) Xmax=Xer Ymax=max(YeL ,Yer) (8) W=Xmax−Xmin+1 H=Ymax−Ymin+1
【0027】以上の方法で算出された当該文字背景領域
の幅s(502)が文字背景領域の幅SL (504)よ
り小さく、かつ当該文字背景領域の幅s(502)が文
字背景領域の幅Sr(506)より小さく、かつ幅W
(508)が閾値TH11以下、かつ幅W(508)/
高さH(510)の値が閾値TH12以下ならば、最小
XY座標位置(Xmin、Ymin)及び最大XY座標
位置(Xmax、Ymax)をそれぞれ始点XY座標位
置及び終点XY座標位置と新たに定め、この位置情報を
黒ブロック位置メモリ90に追加する。このとき隣合う
2つの黒ブロックの始点XY座標位置及び終点XY座標
位置である(XsL 、YsL )及び(XeL 、YeL
)、(Xsr、Ysr)及び(Xer、Yer)の位
置情報を黒ブロック位置メモリ90から削除する。例え
ば図8(a)が間狭黒ブロック統合I手段50の結果を
示しており、図7(c)のB1及びB2、B10及びB
11が図8(a)のB16、B17に示す黒ブロックに
それぞれ統合されたようすを示す。
【0028】(幅小黒ブロック統合II手段)この実施例
では幅小黒ブロック統合II手段60を、黒ブロックの始
点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づいて黒ブロ
ックの幅及び高さを算出し、また幅/高さの比の値を算
出する。そして、黒ブロックの幅が所定の閾値以下、あ
るいは黒ブロックの幅が所定の閾値以下かつ幅/高さの
比の値が所定の閾値以下の場合、当該黒ブロックの両隣
に位置する2つの黒ブロックの座標位置に基づいて当該
黒ブロックに隣接する2つの文字背景領域の幅をそれぞ
れ算出する。その後、これら隣接する2つの文字背景領
域の幅のうち最小の文字背景領域幅を有する文字背景領
域を検出し、当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロ
ックの座標位置に基づいて、当該文字背景領域に隣接す
る2つの黒ブロックを統合するか否かを判断する。
【0029】以下、図8及び図13を参照し、この実施
例の幅小黒ブロック統合II手段60につきより詳細に説
明する。図13は、幅小黒ブロック統合II手段60の説
明図である。幅小黒ブロック統合II手段60は、間狭黒
ブロック統合I手段50の結果得られた黒ブロックの始
点XY座標位置(Xs、Ys)及び終点XY座標位置
(Xe、Ye)を入力すると、各黒ブロックB4、B
5、B8、B9、B14〜B17の幅w(602)及び
高さh(604)を算出する。各黒ブロックB4、B
5、B8、B9、B14〜B17の幅w(602)及び
高さh(604)は上述の(1)式中の公式と同様な方
法により算出できる。算出された黒ブロックの幅w(6
02)が閾値TH13以下、あるいは黒ブロックの幅w
(602)が閾値TH14以下かつ幅w(602)/高
さh(604)の比の値が閾値TH15以下の場合、次
に当該黒ブロックの両隣に位置する2つの黒ブロックの
座標位置に基づいて両隣に位置する2つの黒ブロック間
との文字背景領域の幅をそれぞれ算出する。図13
(b)が当該黒ブロックB5と当該黒ブロックB5の左
右に位置する黒ブロックB4及びB14の関係を示し、
当該黒ブロックB5の始点XY座標位置及び終点XY座
標位置を(Xs、Ys)及び(Xe、Ye)とし、両隣
に位置する2つの黒ブロックB4及びB14の始点XY
座標位置及び終点XY座標位置をそれぞれ(XsL 、Y
sL )及び(XeL 、YeL )、(Xsr、Ysr)及
び(Xer、Yer)とする。ただしXeL <Xs、X
e<Xsrとする。このようにすると、両隣に位置する
2つの黒ブロック間との文字背景領域の幅SL (60
6)及び幅Sr(608)は上述の(3)式と同様な方
法により算出できる。
【0030】以上の方法で算出された当該黒ブロックB
5の両隣に位置する2つの黒ブロック間との文字背景領
域の幅SL (606)及びSr(608)のうち最小の
文字背景領域の幅SL (606)あるいはSr(60
8)が閾値TH16以下、あるいは最小の文字背景領域
の幅SL (606)あるいはSr(608)が閾値TH
17以下かつ当該黒ブロックB5の高さh(604)が
閾値TH18以下の場合、次に当該最小の文字背景領域
に隣接する2つの黒ブロックの座標位置に基づいて最小
XY座標位置(Xmin、Ymin)及び最大XY座標
位置(Xmax、Ymax)を算出する。そして、算出
した最小XY座標位置及び最大XY座標位置をそれぞれ
始点XY座標位置及び終点XY座標位置と新たに定め、
この位置情報を黒ブロック位置メモリ90に追加する。
最小XY座標位置及び最大XY座標位置の算出は上述の
(5)式中の公式と同様な方法で算出できる。また隣合
う2つの黒ブロックの始点XY座標位置及び終点XY座
標位置である(Xs、Ys)及び(Xe、Ye)、(X
sr、Ysr)及び(Xer、Yer)の位置情報を黒
ブロック位置メモリ90から削除する。例えば図8
(b)が幅小黒ブロック統合II手段60の結果を示して
おり、図8(a)のB5及びB14が図8(b)のB1
8に示す黒ブロックに統合されたようすを示す。
【0031】(間狭黒ブロック統合II手段)この実施例
では間狭黒ブロック統合II手段70を、黒ブロックの始
点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づいて隣合う
2つの黒ブロック間の文字背景領域の幅を算出する。そ
して、当該文字背景領域の幅が所定の閾値以下の場合、
当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロックと更にそ
れらの隣に位置する黒ブロックの座標位置に基づいて、
当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロックを統合す
るか否かを判断する。
【0032】以下、図8及び図14を参照し、この実施
例の間狭黒ブロック統合II手段70につきより詳細に説
明する。図14は、間狭黒ブロック統合II手段70の説
明図である。間狭黒ブロック統合II手段70は、幅小黒
ブロック統合II手段60の結果得られた黒ブロックの始
点XY座標位置(Xs、Ys)及び終点XY座標位置
(Xe、Ye)を入力すると、各黒ブロックB4、B
8、B9、B15〜B18間の文字背景領域の幅s(7
02)を算出する。隣合う2つの黒ブロックの始点XY
座標位置及び終点XY座標位置をそれぞれ(XsL 、Y
sL )及び(XeL 、YeL )、(Xsr、Ysr)及
び(Xer、Yer)、ただしXeL <Xsrとする
と、隣合う2つの黒ブロック間の文字背景領域の幅s
(702)は上述の(6)式と同様な方法で算出でき
る。
【0033】以上の方法で算出された隣合う2つの黒ブ
ロック間の文字背景領域の幅s(702)が閾値TH1
9以下の場合、次に当該文字背景領域に隣接する2つの
黒ブロックと更にそれらの隣に位置する黒ブロックの座
標位置に基づいてこれらの隣合う2つの黒ブロック間の
文字背景領域の幅を算出する。図14(b)が当該文字
背景領域に隣接する黒ブロックB9及びB17と更にそ
れらの隣に位置する黒ブロックB8及びB15の関係を
示し、当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロックよ
り更にそれらの隣に位置する黒ブロックB8及びB15
の始点XY座標位置及び終点XY座標位置をそれぞれ
(XsLL、YsLL)及び(XeLL、YeLL)、(Xsr
r、Ysrr)及び(Xerr、Yerr)とする。た
だしXeLL<XsL 、Xer<Xsrrとする。このよ
うにすると、これらの隣合う2つの黒ブロック間の文字
背景領域の幅SL (704)及び幅Sr(706)は上
述の(7)式と同様な方法で算出できる。
【0034】また、当該文字背景領域に隣接する2つの
黒ブロックの座標位置に基づいて最小XY座標位置(X
min、Ymin)及び最大XY座標位置(Xmax、
Ymax)を算出し、算出した最小XY座標位置及び最
大XY座標位置に基づいてこれらの座標位置間の幅W
(708)及び高さH(710)を算出する。幅W(7
08)及び高さH(710)は上述の(8)式と同様な
方法で算出できる。
【0035】以上の方法で算出された当該文字背景領域
の幅s(702)が文字背景領域の幅SL (704)よ
り小さく、かつ当該文字背景領域の幅s(702)が文
字背景領域の幅Sr(706)より小さく、かつ幅W
(708)が閾値TH20以下、かつ幅W(708)/
高さH(710)の比の値が閾値TH21以下ならば、
最小XY座標位置(Xmin、Ymin)及び最大XY
座標位置(Xmax、Ymax)をそれぞれ始点XY座
標位置及び終点XY座標位置と新たに定め、この位置情
報を黒ブロック位置メモリ90に追加する。このとき隣
合う2つの黒ブロックの始点XY座標位置及び終点XY
座標位置である(XsL 、YsL )及び(XeL 、Ye
L )、(Xsr、Ysr)及び(Xer、Yer)の位
置情報を黒ブロック位置メモリ90から削除する。例え
ば図8(c)が間狭黒ブロック統合II手段70の結果を
示しており、図8(b)のB9及びB17が図8(c)
のB19に示す黒ブロックに統合されたようすを示す。
【0036】(幅大黒ブロック分離手段)この実施例で
は幅大黒ブロック分離手段80を黒ブロックの始点XY
座標位置及び終点XY座標位置に基づいて黒ブロックの
幅及び高さをそれぞれを算出し、幅が所定の閾値以上、
かつ高さが所定の閾値以上、かつ幅/高さの値が所定の
閾値以上ならば、当該黒ブロックを複数個の黒ブロック
に分離する。以下、図9及び図15を参照し、この実施
例の幅大黒ブロック分離手段80につきより詳細に説明
する。図15は、幅大黒ブロック分離手段80の説明図
である。幅大黒ブロック分離手段80は、間狭黒ブロッ
ク統合II手段70の結果得られた黒ブロックの始点XY
座標位置(Xs、Ys)及び終点XY座標位置(Xe、
Ye)を入力すると、各黒ブロックB4、B8、B1
5、B16、B18、B19の幅w(802)及び高さ
h(804)をそれぞれ算出する。各黒ブロックB4、
B8、B15、B16、B18、B19の幅w(80
2)及び高さh(804)は上述の(1)式中の公式と
同様な方法により算出できる。
【0037】以上の方法で算出された幅w(802)が
閾値TH22以上かつ高さh(804)が閾値TH23
以上かつ幅w(802)/高さh(804)の比の値が
閾値TH24以上ならば当該黒ブロックを複数個の黒ブ
ロックに分離する。このときの分離個数は幅w(80
2)/所定の値wdの値の小数点以下を四捨五入あるい
は切り捨てて整数値に直し、その整数値個の黒ブロック
に分離する。このときの所定の値wdの設定方法とし
て、例えば当該黒ブロックB8の高さh(804)をw
dとしたり、全ての黒ブロックの中から以下の条件を満
足する黒ブロックを検出し更にその検出された黒ブロッ
クの中から最大の黒ブロック幅をwdとする方法があ
る。 条件:閾値TH25<幅W(802)/高さh(80
4)<閾値TH26
【0038】また、分離方法として、図15(b)に示
すように当該黒ブロックB8の領域内を黒ブロック抽出
手段20の周辺分布値Sy(X)の求め方と同様な手段
を用いて周辺分布値Sk(X)を求め、例えば図15
(b)に示すように分離個数分(この図では分離個数2
個)の黒ブロックに各黒ブロックの幅WL (806)及
び幅Wr(808)が等しくなる点X(810)から閾
値TH27の範囲内で周辺分布値Sy(X)の値が最も
小さい点を境に各黒ブロックに分離する。
【0039】そして、その分離後の各黒ブロックの座標
位置を黒ブロック位置メモリ90に追加する。このとき
当該黒ブロックの始点XY座標位置(Xs、Ys)及び
終点XY座標位置(Xe、Ye)の位置情報を黒ブロッ
ク位置メモリ90から削除する。例えば図9が幅大黒ブ
ロック分離手段80の結果を示しており、図8(c)の
B8に示すような黒ブロックが幅大黒ブロック分離手段
80により図9のB20及びB21に示す2つの黒ブロ
ックに分離されたようすを示す。以上のようにして、文
字の切出しを精度よくしかも迅速に行なうことができ
る。
【0040】尚、上述した実施例においては、幅小黒ブ
ロック統合手段及び間狭黒ブロック統合手段をこの順に
2回繰り返して動作させるようにしたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、1回又は3回以上動作させ
るようにしてもよい。また、幅小黒ブロック統合手段及
び間狭黒ブロック統合手段の動作順序も実施例に限定さ
れるものではなく、任意の順序とすることが可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の文
字切出し装置によれば、前処理手段により得た文字列パ
タンの黒ブロックの始点XY座標及び終点XY座標を黒
ブロック抽出手段により検出し、黒ブロック検査手段に
よりゴミだと思われる微小の黒ブロックを除外した後、
幅小黒ブロック統合手段により幅の小さい黒ブロックを
隣合う左右どちらか一方の黒ブロックと統合し、間狭黒
ブロック統合手段により隣合う間隔の狭い2つの黒ブロ
ックを1つの黒ブロックに統合し、幅大黒ブロック分離
手段により幅の大きい黒ブロックを複数個の黒ブロック
に分離するようにしたので、次のような効果がある。
【0042】(1)文字列パタンの文字ピッチが不整いで
あっても、文字パタンを精度よく切り出すことができ
る。また、黒ブロックの座標位置だけを用いて文字切出
し処理を行なっているので、ハードウェア構成を簡単か
つ小規模とすることができる。このため、処理時間も短
縮することができる。 (2)黒ブロック抽出手段を、文字列パタンのXY方向の
周辺分布値と所定の閾値との比較によって始点XY座標
位置及び終点XY座標位置を検出して黒ブロックを抽出
するような構成とすることにより、黒ブロックを正確に
切り出すことができる。
【0043】(3)黒ブロック検査手段を、黒ブロックの
始点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づいて黒ブ
ロックの大きさとその内部の黒点数とから当該黒ブロッ
クがゴミのようなものか否かを判定するような構成とす
ることにより、文字認識の対象に含めるべきでないゴミ
のようなものを正確に検出することができる。 (4)幅小黒ブロック統合手段を、黒ブロックの始点XY
座標位置及び終点XY座標位置に基づいて黒ブロックの
幅及び高さとその黒ブロックの両隣の黒ブロックとの距
離によって統合するか否かを判定するような構成とする
ことにより、幅小黒ブロックの統合処理を正確に行なう
ことができる。
【0044】(5)間狭黒ブロック統合手段を、黒ブロッ
クの始点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づいて
隣合う2つの黒ブロックを統合するか否かを判定するよ
うな構成とすることにより、間狭黒ブロックの統合処理
を正確に行なうことができる。 (6)幅大黒ブロック分離手段を、黒ブロックの始点XY
座標位置及び終点XY座標位置に基づいて複数個の黒ブ
ロックに分離するか否かを判定するような構成とするこ
とにより、幅大黒ブロックの分離処理を正確に行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文字切出し装置の一実施例のブロック
図である。
【図2】従来の文字切出し手順(その1)の説明図であ
る。
【図3】従来の文字切出し手順(その2)の説明図であ
る。
【図4】黒ブロック抽出手段の処理手順(その1)の説
明図である。
【図5】黒ブロック抽出手段の処理手順(その2)の説
明図である。
【図6】黒ブロック抽出手段の処理手順(その3)の説
明図である。
【図7】黒ブロックの統合手段(その1)の説明図であ
る。
【図8】黒ブロックの統合手段(その2)の説明図であ
る。
【図9】幅大黒ブロックの分離結果の説明図である。
【図10】黒ブロック検査手段の処理手順の説明図であ
る。
【図11】幅小黒ブロック統合I手段の処理手順の説明
図である。
【図12】間狭黒ブロック統合I手段の処理手順の説明
図である。
【図13】幅小黒ブロック統合II手段の処理手順の説明
図である。
【図14】間狭黒ブロック統合II手段の処理手順の説明
図である。
【図15】幅大黒ブロック分離手段の処理手順の説明図
である。
【符号の説明】
10 前処理手段 20 黒ブロック抽出手段 30 黒ブロック検査手段 40 幅小黒ブロック統合I手段 50 間狭黒ブロック統合I手段 60 幅小黒ブロック統合II手段 70 間狭黒ブロック統合II手段 80 幅大黒ブロック分離手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列パタンを得るための前処理手段
    と、 当該前処理手段が出力する文字列パタンの黒ブロックの
    外接矩形枠を表す始点XY座標位置及び終点XY座標位
    置を検出する黒ブロック抽出手段と、 当該黒ブロック抽出手段により抽出した黒ブロックの中
    から微小な黒ブロックについて、黒ブロックの対象から
    除く黒ブロック検査手段と、 当該黒ブロック検査手段により除かれなかった黒ブロッ
    クのうち幅の小さい黒ブロックについて、隣合う左右ど
    ちらか一方の黒ブロックと統合する幅小黒ブロック統合
    手段と、 前記黒ブロック検査手段により除かれなかった黒ブロッ
    クのうち隣合う間隔の狭い2つの黒ブロックについて、
    当該2つの黒ブロックを1つの黒ブロックに統合する間
    狭黒ブロック統合手段と、 前記黒ブロック検査手段により除かれなかった黒ブロッ
    クのうち幅の大きい黒ブロックについて、複数個の黒ブ
    ロックに分離する黒ブロック分離手段とを備えたことを
    特徴とする文字切出し装置。
  2. 【請求項2】 前記黒ブロック抽出手段は、文字列方向
    と直行するY方向に文字列パタンを走査して周辺分布を
    得て、周辺分布値が所定の閾値以上となる周辺分布領域
    の黒ブロックの始点X座標位置及び終点X座標位置を検
    出し、次に各黒ブロックの始点X座標位置から終点X座
    標位置の範囲で文字列方向であるX方向に文字列パタン
    を走査して周辺分布を得て、周辺分布値が所定の閾値以
    上となる周辺分布領域の黒ブロックの最小Y座標位置及
    び最大Y座標位置を検出することによって黒ブロックの
    始点XY座標位置及び終点XY座標位置を検出するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の文字切出し装
    置。
  3. 【請求項3】 前記黒ブロック検査手段は、黒ブロック
    の始点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づいて黒
    ブロックの大きさを算出し、又黒ブロックの領域内の黒
    点数を算出し、大きさが所定の閾値以下あるいは黒点数
    が所定の閾値以下ならば、当該黒ブロックを黒ブロック
    の対象から除くようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の文字切出し装置。
  4. 【請求項4】 前記幅小黒ブロック統合手段は、黒ブロ
    ックの始点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づい
    て黒ブロックの幅及び高さを算出し、また幅/高さの比
    の値を算出し、黒ブロックの幅が所定の閾値以下あるい
    は幅/高さの比の値が所定の閾値以下の場合、当該黒ブ
    ロックの両隣に位置する2つの黒ブロックの座標位置に
    基づいて当該黒ブロックに隣接する2つの文字背景領域
    の幅をそれぞれ算出し、これら隣接する2つの文字背景
    領域の幅のうち最小の文字背景領域幅を有する文字背景
    領域を検出し、当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブ
    ロックと更にその隣に位置する黒ブロックの座標位置に
    基づいて、当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロッ
    クを統合するか否かを判定するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の文字切出し装置。
  5. 【請求項5】 前記間狭黒ブロック統合手段は、黒ブロ
    ックの始点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づい
    て隣合う2つの黒ブロック間の文字背景領域の幅を算出
    し、当該文字背景領域の幅が所定の閾値以下の場合、当
    該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロックと更にそれ
    らの隣に位置する黒ブロックの座標位置に基づいて、当
    該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロックを統合する
    か否かを判定するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の文字切出し装置。
  6. 【請求項6】 前記幅小黒ブロック統合手段は、黒ブロ
    ックの始点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づい
    て黒ブロックの幅及び高さを算出し、また幅/高さの比
    の値を算出し、黒ブロックの幅が所定の閾値以下、ある
    いは黒ブロックの幅が所定の閾値以下かつ幅/高さの比
    の値が所定の閾値以下の場合、当該黒ブロックの両隣に
    位置する2つの黒ブロックの座標位置に基づいて当該黒
    ブロックに隣接する2つの文字背景領域の幅をそれぞれ
    算出し、これら隣接する2つの文字背景領域の幅のうち
    最小の文字背景領域幅を有する文字背景領域を検出し、
    当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブロックの座標位
    置に基づいて、当該文字背景領域に隣接する2つの黒ブ
    ロックを統合するか否かを判定するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の文字切出し装置。
  7. 【請求項7】 前記幅大黒ブロック分離手段は、黒ブロ
    ックの始点XY座標位置及び終点XY座標位置に基づい
    て黒ブロックの幅及び高さをそれぞれを算出し、幅が所
    定の閾値以上、かつ高さが所定の閾値以上、かつ幅/高
    さの比の値が所定の閾値以上ならば、当該黒ブロックを
    複数個の黒ブロックに分離するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の文字切出し装置。
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