JPH0634883U - レーザ溶接機の制御装置 - Google Patents

レーザ溶接機の制御装置

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JPH0634883U
JPH0634883U JP068735U JP6873592U JPH0634883U JP H0634883 U JPH0634883 U JP H0634883U JP 068735 U JP068735 U JP 068735U JP 6873592 U JP6873592 U JP 6873592U JP H0634883 U JPH0634883 U JP H0634883U
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JP
Japan
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bead
welding
cross
welding machine
laser welding
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Application number
JP068735U
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English (en)
Inventor
淳 廣渡
久隆 宇都
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH0634883U publication Critical patent/JPH0634883U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に溶接工程の後に圧延工程を持つ生産ライ
ンに適用可能で、検出した溶接欠陥を直ちに生産ライン
に反映させることができるレーザ溶接機の制御装置を得
る。 【構成】 ライン上を走行する被溶接材5に連続して突
き合わせ溶接を行う溶接トーチ1を備えたレーザ溶接機
の制御装置であって、レーザ溶接機のライン方向前方に
配置されたビード7のクロス方向断面を撮像する撮像装
置8と、撮像装置8の映像に基づきビード7のクロス方
向断面の最大幅と最小幅とを解析し最大幅と最小幅との
比が2.4以上の場合信号を発する画像処理装置9と、
画像処理装置9の信号によってビード7のクロス方向断
面の最大幅と最小幅との比が2.4未満となるように駆
動系2,3,4,11,12,15を作動させる溶接条
件制御装置10とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はライン上を走行する被溶接材に連続して突き合わせ溶接を行うレーザ 溶接機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
構造物の溶接欠陥に起因する脆性破壊は、船舶、橋梁、圧力容器等の製造中あ るいは稼働中に瞬間的に生じ、大規模な損傷事故を引起し易い。このため溶接部 の品質管理には充分な注意が払われ、従来より種々の欠陥評価方法が確立されて いる。
【0003】 この評価方法は、溶接便覧(溶接学会編)の第V章に記載されているように、 破壊試験と非破壊試験とに大別され、破壊試験としては、溶接部の引張、曲げ、 硬さ、衝撃、疲れ、クリープ等の機械的試験、また物性や熱特性、電気・磁気特 性等の物理的試験、肉眼や顕微鏡による冶金学的試験などが挙げられ、また非破 壊試験としては、外観、漏れ、浸透、けい光、音響、超音波等による試験方法が 挙げられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
一方鋼板の溶接には、特に溶接部の強度確保のため成分調整としてのフィラー が混入され、結果として被溶接材である鋼板と溶接部とはその延性において違い が生じる。このため、溶接後の圧延工程において、溶接部が均一に圧延されず、 一部母材内に侵入して不規則に変形した状態となる。
【0005】 この溶接部の形状変形によって、圧延時における溶接部破断が生じ、生産ライ ンの停止等鋼板の製造能率低下の要因となっている。このため、圧延時における 溶接部破断を未然に防ぐ溶接部欠陥の有効な検出方法の確立が待たれているとこ ろである。
【0006】 しかしながら、上記した従来の破壊試験及び非破壊試験は、いずれも製造され た溶接構造物の事後的な評価に止まり、しかもその評価には時間を要し、リアル タイムで溶接の欠陥を知ることはできない。したがって、上記従来の方法では、 溶接部の欠陥を直ちに検出して製造ラインに反映させ、このような溶接欠陥の発 生を未然に防ぐことは困難である。
【0007】 またこの様な溶接欠陥をリアルタイムで検出し、これを直ちに溶接条件の設定 にフィードバックさせるレーザ溶接機は現在のところは無い。
【0008】 本考案において解決すべき課題は、特に溶接工程の後に圧延工程を持つ生産ラ インに適用可能で、検出した溶接欠陥を直ちに生産ラインに反映させることがで きるレーザ溶接機の制御装置を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案者は溶接欠陥について種々検討する中で、ビードのクロス方向断面の最 大幅と最小幅の比と溶接欠陥の発生との間に強い相関関係があり、最大幅と最小 幅の比の比が2.4以上の場合溶接欠陥を生じ易いことを知見した。本考案は、 かかる知見に基づいて完成するに至ったものであり、ライン上を走行する被溶接 材に連続して突き合わせ溶接を行う溶接トーチを備えたレーザ溶接機の制御装置 であって、前記レーザ溶接機のライン方向前方に配置されたビードのクロス方向 断面を撮像する撮像装置と、同撮像装置の映像に基づき前記ビードのクロス方向 断面の最大幅と最小幅とを解析し同最大幅と最小幅との比が2.4以上の場合信 号を発する画像処理装置と、同画像処理装置の信号によって前記ビードのクロス 方向断面の最大幅と最小幅との比が2.4未満となるように駆動系を作動させる 溶接条件制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
従来よりビード形状が圧延後の亀裂の発生と重要な関係があることは認識され ていたものの、これを定量的に判断する手法はなかった。そこで、本考案者は、 圧延後の亀裂の発生とビード形状の相関関係を調べるため、ビード形状を種々変 えて実験を行った。その結果、ビードのクロス方向における最大幅と最小幅との 比が、圧延後の亀裂発生と強い相関関係にあることを知見した。
【0011】 図3は、厚み2.5mmの鋼板を溶接速度とフィラー送り速度の比が一定の条 件でレーザ溶接し、冷間圧延機によって、厚み0.5mmに圧延した時の試験結 果で、横軸はビードの最大幅(Wmax )と最小幅(Wmin )の比rW 、縦軸は亀 裂の発生頻度を示す。
【0012】 同図に示すようにrW が2.4未満では殆ど亀裂の発生が見られなかったのに 対し、2.4以上では亀裂の発生が多いことが分かる。これは、板厚及び板幅の 如何に拘わらず同じ傾向が見られた。
【0013】 本考案のレーザ溶接機の制御装置は、このようなビードの最大幅と最小幅の比 rW と亀裂発生の相関関係を利用して、溶接欠陥をリアルタイムで検出し、以降 の工程において欠陥の無い溶接を可能とするものである。
【0014】
【実施例】
図1は本考案の一実施例であるレーザ溶接機の制御装置の構成図を示す。
【0015】 図中1は溶接面に沿って移動する溶接トーチで、X軸駆動系2、Y軸駆動系3 、Z軸駆動系4によってそれぞれ駆動される。X軸駆動系2によって図1に示す X軸方向に溶接トーチ1の位置変更が可能で、Y軸駆動系によってY軸方向、す なわち溶接方向の移動及びその速度が制御され、またZ軸駆動系4によってZ軸 方向に位置変更が可能である。6は被溶接材である鋼板5(例えば電磁鋼板、ス テンレス鋼板)の溶接部Wに自動的に溶加材を供給するフィラーワイヤである。 なお、13aは移動台側上部クランプ、13bは移動台側下部クランプ、14a は固定台側上部クランプ、14bは固定台側下部クランプを夫々示す。
【0016】 溶接トーチ1の進行方向前方位置には、ビード7にX線を照射するX線管8a とこれを検出する多チャンネル検出器8bとからなる撮像装置8が設けられてい る。多チャンネル検出器8bは、鋼板5のビード7両端のクロス方向断面の映像 から図3で示した最大幅と最小幅とを解析し、最大幅と最小幅との比rw が2. 4以上の場合、溶接条件制御装置10に信号を発する画像処理装置9に接続され ている。
【0017】 画像処理装置9に接続された溶接条件制御装置10には、各種ビード形状に対 応した変更プログラムが記憶されており、このプログラムによって、X軸駆動系 2、Y軸駆動系3、Z軸駆動系4、フィラー供給装置11及びガス供給装置12 を、ビード7両端のクロス方向断面から最大幅と最小幅とが2.4未満となるよ うに制御される。
【0018】 次いで図2に示すフローチャートを参照して上記制御装置の具体的な制御動作 について説明する。
【0019】 まず、ビード7の両端面を撮像装置8によって撮像し(100)、この映像を 基に画像処理装置9によって、ビードの盛り上がり状況、ビードの最大幅と最小 幅の比rw 等を解析する(101)。そしてrw が図2(a)のように2.4未 満であればそのまま通板し(103)、rw が2.4以上の場合には次いでビー ドの盛り上がりが判断される(104)。図2(b)のようにビードが盛り上が っていれば移動台駆動系15によって鋼板5のギャップが調整される(105) 。盛り上がりが無ければ次いでビード断面の対象性が判断され(106)、図2 (c)のようにビードが非対称の場合、X軸駆動系2を作動させて溶接トーチ1 の中心位置を移動させる(107)。さらにビード断面が対称で且つrw が2. 8以上であればZ軸駆動系4を作動させてZ軸方向高さの調整を行い(109) 、rw が2.8未満の場合、Y軸駆動系3、フィラー供給装置11、ガス供給装 置12をrw が2.4未満となるように制御する(110)。ここでrw が2. 8を超える場合にZ軸調整を行うのは、Z軸における位置関係が形状に及ぼす影 響が、他の条件に比べ大きいためである。
【0020】 このようにして、先にされた溶接部のビードを基に、次回溶接におけビードの 最大断面と最小断面の比rw が2.4未満となるようにリアルタイムで制御でき るようになる。
【0021】
【考案の効果】
本考案によって以下の効果を奏することができる。
【0022】 (1)溶接部形状の評価を点検でき、溶接部破断を未然に防げるとともに、溶接 部形状をフィードバックして、溶接条件に反映することで安定した溶接形状が実 現できる。
【0023】 (2)生産ラインに本装置を用いることにより、従来人による目視点検で試行錯 誤で設定していた溶接条件を、自動でかつ短時間で設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるレーザ溶接機の制御装
置の構成図である。
【図2】溶接条件制御の例を示すフローチャートである
【図3】ビード断面の最大幅と最小幅の比と亀裂発生の
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 溶接トーチ 2 X軸駆動系 3 Y軸駆動系 4 Z軸駆動系 5 鋼板 6 フィラーワ
イヤ 7 ビード 8 撮像装置 8a X線管 8b 多チャン
ネル検出器 9 画像処理装置 10 溶接条件
制御装置 11 フィラーワイヤ供給装置 12 ガス供給
装置 13a 移動台側上部クランプ 13b 移動台
側下部クランプ 14a 固定台側上部クランプ 14b 固定台
側下部クランプ 15 移動台駆動系

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン上を走行する被溶接材に連続して
    突き合わせ溶接を行う溶接トーチを備えたレーザ溶接機
    の制御装置であって、前記レーザ溶接機のライン方向前
    方に配置されたビードのクロス方向断面を撮像する撮像
    装置と、同撮像装置の映像に基づき前記ビードのクロス
    方向断面の最大幅と最小幅とを解析し同最大幅と最小幅
    との比が2.4以上の場合信号を発する画像処理装置
    と、同画像処理装置の信号によって前記ビードのクロス
    方向断面の最大幅と最小幅との比が2.4未満となるよ
    うに駆動系を作動させる溶接条件制御装置とを備えたレ
    ーザー溶接機の制御装置。
JP068735U 1992-10-01 1992-10-01 レーザ溶接機の制御装置 Withdrawn JPH0634883U (ja)

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JP068735U Withdrawn JPH0634883U (ja) 1992-10-01 1992-10-01 レーザ溶接機の制御装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4015142A1 (en) 2020-12-18 2022-06-22 Star Micronics Co., Ltd. Machine tool and machine tool control method

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Effective date: 19970306