JPH06346833A - 可動磁石式ポンプ - Google Patents
可動磁石式ポンプInfo
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- JPH06346833A JPH06346833A JP5156323A JP15632393A JPH06346833A JP H06346833 A JPH06346833 A JP H06346833A JP 5156323 A JP5156323 A JP 5156323A JP 15632393 A JP15632393 A JP 15632393A JP H06346833 A JPH06346833 A JP H06346833A
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- magnetic
- movable
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外周面に流体通路となる溝部を形成してなる
磁石可動体を流体導入室内で往復動させる構成とし、機
械的復帰機構を不要として機構の簡略化を図るととも
に、小型にして揚液能力の増大を図る。 【構成】 永久磁石27を有していて外周面に流体通路
となる溝部3を形成してなる磁石可動体10を、流体導
入室2内に摺動自在に設け、流体導入室2を囲む如く複
数のコイル11A,11Bを固定配置し、流体導入室2
に連通する流体通路に少なくとも1個の第1の逆流防止
弁12を設けるとともに、磁石可動体10に第2の逆流
防止弁25を設け、各コイル11A,11Bに通電され
た電流と各コイル11A,11Bと鎖交する前記磁石可
動体側の磁束との相互作用で磁石可動体10を往復動さ
せる構成である。
磁石可動体を流体導入室内で往復動させる構成とし、機
械的復帰機構を不要として機構の簡略化を図るととも
に、小型にして揚液能力の増大を図る。 【構成】 永久磁石27を有していて外周面に流体通路
となる溝部3を形成してなる磁石可動体10を、流体導
入室2内に摺動自在に設け、流体導入室2を囲む如く複
数のコイル11A,11Bを固定配置し、流体導入室2
に連通する流体通路に少なくとも1個の第1の逆流防止
弁12を設けるとともに、磁石可動体10に第2の逆流
防止弁25を設け、各コイル11A,11Bに通電され
た電流と各コイル11A,11Bと鎖交する前記磁石可
動体側の磁束との相互作用で磁石可動体10を往復動さ
せる構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体、とくに水、灯油
等の液体を揚液する用途に適した小型の可動磁石式ポン
プに関する。
等の液体を揚液する用途に適した小型の可動磁石式ポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小型ポンプとしては、磁性ピスト
ンを一方向に駆動する励磁コイルと、その磁性ピストン
を元の位置に復帰させる復帰用ばねとを有する電磁ポン
プ(ソレノイドポンプ)が知られいる(特開昭55−1
42981号等)。
ンを一方向に駆動する励磁コイルと、その磁性ピストン
を元の位置に復帰させる復帰用ばねとを有する電磁ポン
プ(ソレノイドポンプ)が知られいる(特開昭55−1
42981号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁性ピスト
ンと励磁コイルとを組み合わせた従来の電磁ポンプは、
ばね等の機械的復帰機構が必要不可欠で、機構の複雑化
や形状の大型化を招く問題があり、また、ピストンの操
作力を増大させるためには磁性ピストン及び励磁コイル
が大型化してしまう。このため、従来一般的な電磁ポン
プでは小型乃至超小型で充分な揚液能力を持つポンプを
実現するのは困難であった。
ンと励磁コイルとを組み合わせた従来の電磁ポンプは、
ばね等の機械的復帰機構が必要不可欠で、機構の複雑化
や形状の大型化を招く問題があり、また、ピストンの操
作力を増大させるためには磁性ピストン及び励磁コイル
が大型化してしまう。このため、従来一般的な電磁ポン
プでは小型乃至超小型で充分な揚液能力を持つポンプを
実現するのは困難であった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑み、外周面に流体
通路となる溝部を形成してなる磁石可動体を流体導入室
内で往復動させる構成とし、機械的復帰機構を不要とし
て機構の簡略化を図るとともに、小型にして揚液能力の
増大を図り得る可動磁石式ポンプを提供することを目的
とする。
通路となる溝部を形成してなる磁石可動体を流体導入室
内で往復動させる構成とし、機械的復帰機構を不要とし
て機構の簡略化を図るとともに、小型にして揚液能力の
増大を図り得る可動磁石式ポンプを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の可動磁石式ポンプは、少なくとも1個の軸
方向に着磁した永久磁石を有していて外周面に流体通路
となる溝部を形成してなる磁石可動体を、流体導入室内
に摺動自在に設け、該流体導入室を囲む如く複数のコイ
ルを固定配置し、前記流体導入室に連通する流体通路に
少なくとも1個の第1の逆流防止弁を設けるとともに、
前記磁石可動体に第2の逆流防止弁を設け、各コイルに
通電された電流と各コイルと鎖交する前記磁石可動体側
の磁束との相互作用で前記磁石可動体を往復動させる構
成としている。
に、本発明の可動磁石式ポンプは、少なくとも1個の軸
方向に着磁した永久磁石を有していて外周面に流体通路
となる溝部を形成してなる磁石可動体を、流体導入室内
に摺動自在に設け、該流体導入室を囲む如く複数のコイ
ルを固定配置し、前記流体導入室に連通する流体通路に
少なくとも1個の第1の逆流防止弁を設けるとともに、
前記磁石可動体に第2の逆流防止弁を設け、各コイルに
通電された電流と各コイルと鎖交する前記磁石可動体側
の磁束との相互作用で前記磁石可動体を往復動させる構
成としている。
【0006】なお、前記溝部が前記磁石可動体の軸方向
に対し傾きを有するように前記外周面に形成されている
ものであってもよい。
に対し傾きを有するように前記外周面に形成されている
ものであってもよい。
【0007】また、前記磁石可動体は同極対向された少
なくとも2個の永久磁石間に磁性体を設けて構成されて
おり、前記複数のコイルは少なくとも3連であって、当
該少なくとも3連のコイルは、各永久磁石の磁極間を境
にして相異なる方向に電流が流れる如く結線されている
ものであってもよいし、あるいは、前記磁石可動体は同
極対向された少なくとも2個の永久磁石間に中間部磁性
体を設け、かつ両端に位置する永久磁石の外側端面に端
部磁性体を設けて構成されており、前記複数のコイルは
少なくとも3連であって、当該少なくとも3連のコイル
は、各永久磁石の磁極間を境にして相異なる方向に電流
が流れる如く結線されているものであってもよい。
なくとも2個の永久磁石間に磁性体を設けて構成されて
おり、前記複数のコイルは少なくとも3連であって、当
該少なくとも3連のコイルは、各永久磁石の磁極間を境
にして相異なる方向に電流が流れる如く結線されている
ものであってもよいし、あるいは、前記磁石可動体は同
極対向された少なくとも2個の永久磁石間に中間部磁性
体を設け、かつ両端に位置する永久磁石の外側端面に端
部磁性体を設けて構成されており、前記複数のコイルは
少なくとも3連であって、当該少なくとも3連のコイル
は、各永久磁石の磁極間を境にして相異なる方向に電流
が流れる如く結線されているものであってもよい。
【0008】さらに、前記コイル外周側に磁性体ヨーク
を設けて、前記磁石可動体の軸方向に垂直な方向の磁束
成分を増加させるための磁気回路を構成することも可能
である。
を設けて、前記磁石可動体の軸方向に垂直な方向の磁束
成分を増加させるための磁気回路を構成することも可能
である。
【0009】また、前記第1の逆流防止弁は第1の磁性
弁体と弁体吸引用永久磁石とを備え、該弁体吸引用永久
磁石により前記流体導入室への流体導入路を閉塞する向
きに前記第1の磁性弁体を付勢する構成を採用してもよ
い。
弁体と弁体吸引用永久磁石とを備え、該弁体吸引用永久
磁石により前記流体導入室への流体導入路を閉塞する向
きに前記第1の磁性弁体を付勢する構成を採用してもよ
い。
【0010】なお、前記第2の逆流防止弁は第2の磁性
弁体を有し、前記磁石可動体の永久磁石で当該磁石可動
体側の流体通路を閉塞する向きに前記第2の磁性弁体を
付勢する構成としてもよい。
弁体を有し、前記磁石可動体の永久磁石で当該磁石可動
体側の流体通路を閉塞する向きに前記第2の磁性弁体を
付勢する構成としてもよい。
【0011】
【作用】本発明の可動磁石式ポンプにおいては、外周面
に流体通路となる溝部を形成してなる磁石可動体を流体
導入室内に摺動自在に設け、該磁石可動体とコイル間の
フレミングの左手の法則に基づいて与えられる推力に準
ずる操作力にて当該磁石可動体を駆動している。このた
め、交流電圧にて磁石可動体を直接電磁往復動させられ
るため、ばね等の機械的復帰機構が不要で機構の簡略化
ができ、磁石可動体の往復運動の方向に垂直な方向の偏
りも発生せず、円滑に磁石可動体を作動させることがで
きる。また、磁石可動体の操作力は、従来の電磁ポンプ
の磁性ピストンと励磁コイル間の力よりも格段に大きく
でき、小型乃至超小型にして充分大きな揚液能力のポン
プを実現できる。また、磁石可動体の外周面に流体通路
となる溝部を設ける構成であり、磁石可動体に流体通路
となる貫通穴を形成する場合に比べて磁石可動体の小型
化及び作製が容易で、磁石可動体の防水構造も簡単にな
る。
に流体通路となる溝部を形成してなる磁石可動体を流体
導入室内に摺動自在に設け、該磁石可動体とコイル間の
フレミングの左手の法則に基づいて与えられる推力に準
ずる操作力にて当該磁石可動体を駆動している。このた
め、交流電圧にて磁石可動体を直接電磁往復動させられ
るため、ばね等の機械的復帰機構が不要で機構の簡略化
ができ、磁石可動体の往復運動の方向に垂直な方向の偏
りも発生せず、円滑に磁石可動体を作動させることがで
きる。また、磁石可動体の操作力は、従来の電磁ポンプ
の磁性ピストンと励磁コイル間の力よりも格段に大きく
でき、小型乃至超小型にして充分大きな揚液能力のポン
プを実現できる。また、磁石可動体の外周面に流体通路
となる溝部を設ける構成であり、磁石可動体に流体通路
となる貫通穴を形成する場合に比べて磁石可動体の小型
化及び作製が容易で、磁石可動体の防水構造も簡単にな
る。
【0012】図13は本発明の第1実施例の場合におけ
る磁石可動体の往復動動作についての動作原理を説明す
るための概略構成図であり、図14は比較例の場合にお
ける磁石可動体の往復動動作についての動作原理を説明
するための概略構成図であり、図15は本発明の第2実
施例の場合における磁石可動体の往復動動作についての
動作原理を説明するための概略構成図である。
る磁石可動体の往復動動作についての動作原理を説明す
るための概略構成図であり、図14は比較例の場合にお
ける磁石可動体の往復動動作についての動作原理を説明
するための概略構成図であり、図15は本発明の第2実
施例の場合における磁石可動体の往復動動作についての
動作原理を説明するための概略構成図である。
【0013】図13の第1実施例の動作原理を示す概略
構成図において、10は軸方向に着磁した棒状の永久磁
石からなる磁石可動体であり、両端面に磁極を有してい
る。コイル11A,11Bは、磁石可動体10の端部外
周側をそれぞれ環状に周回するように巻回され、隣合う
部分に同極が発生するようになっている。なお、図示は
省略してあるが、コイル11A,11Bは通常磁石可動
体10を軸方向に移動自在にガイドするためのガイド筒
体に装着される。そして、磁石可動体10の各端面から
の磁束がそれぞれコイル11A,11Bと鎖交してい
る。
構成図において、10は軸方向に着磁した棒状の永久磁
石からなる磁石可動体であり、両端面に磁極を有してい
る。コイル11A,11Bは、磁石可動体10の端部外
周側をそれぞれ環状に周回するように巻回され、隣合う
部分に同極が発生するようになっている。なお、図示は
省略してあるが、コイル11A,11Bは通常磁石可動
体10を軸方向に移動自在にガイドするためのガイド筒
体に装着される。そして、磁石可動体10の各端面から
の磁束がそれぞれコイル11A,11Bと鎖交してい
る。
【0014】図14の比較例の概略構成図において、磁
石可動体20は同極対向配置の2個の棒状永久磁石21
A,21Bと、これらの永久磁石21A,21B間に固
着される棒状軟磁性体22とを固着一体化したものであ
り、コイル23は磁石可動体20の中間部外周側をそれ
ぞれ環状に周回するように巻回されている。なお、図示
は省略してあるが、コイル23は通常磁石可動体20を
軸方向に移動自在にガイドするためのガイド筒体に装着
される。そして、磁石可動体20の同極対向した永久磁
石端面からの磁束がコイル23と鎖交している。
石可動体20は同極対向配置の2個の棒状永久磁石21
A,21Bと、これらの永久磁石21A,21B間に固
着される棒状軟磁性体22とを固着一体化したものであ
り、コイル23は磁石可動体20の中間部外周側をそれ
ぞれ環状に周回するように巻回されている。なお、図示
は省略してあるが、コイル23は通常磁石可動体20を
軸方向に移動自在にガイドするためのガイド筒体に装着
される。そして、磁石可動体20の同極対向した永久磁
石端面からの磁束がコイル23と鎖交している。
【0015】図15の第2実施例の動作原理を示す概略
構成図において、磁石可動体30は同極対向配置の2個
の円柱状永久磁石31A,31Bと、これらの永久磁石
31A,31B間に固着される円柱状中間部軟磁性体3
2とを一体化したものであり、3連のコイル33A,3
3B,33Cは、磁石可動体30の外周側を周回する如
く巻回され、磁石可動体30を構成する永久磁石31A
の左端、永久磁石31A,31Bの同極対向端、及び永
久磁石31Bの右端の磁極からの磁束とそれぞれ鎖交す
るように配置されている。これらのコイル33A,33
B,33Cは永久磁石31A,31Bの磁極間を境にし
て相異なる方向に電流が流れる如く結線されている(磁
極間の境は磁極と磁極の間であれば必ずしも磁極中間位
置になくともよい。)。なお、図示は省略してあるが、
コイル33A,33B,33Cは通常磁石可動体30を
軸方向に移動自在にガイドするためのガイド筒体に装着
される。コイル33A,33B,33Cと磁石可動体3
0との位置関係は、当該磁石可動体30の停止時を含む
大部分の可動位置において、永久磁石磁極間を境にして
各コイルに流れる電流が相互に逆向きとなるように設定
しておく。
構成図において、磁石可動体30は同極対向配置の2個
の円柱状永久磁石31A,31Bと、これらの永久磁石
31A,31B間に固着される円柱状中間部軟磁性体3
2とを一体化したものであり、3連のコイル33A,3
3B,33Cは、磁石可動体30の外周側を周回する如
く巻回され、磁石可動体30を構成する永久磁石31A
の左端、永久磁石31A,31Bの同極対向端、及び永
久磁石31Bの右端の磁極からの磁束とそれぞれ鎖交す
るように配置されている。これらのコイル33A,33
B,33Cは永久磁石31A,31Bの磁極間を境にし
て相異なる方向に電流が流れる如く結線されている(磁
極間の境は磁極と磁極の間であれば必ずしも磁極中間位
置になくともよい。)。なお、図示は省略してあるが、
コイル33A,33B,33Cは通常磁石可動体30を
軸方向に移動自在にガイドするためのガイド筒体に装着
される。コイル33A,33B,33Cと磁石可動体3
0との位置関係は、当該磁石可動体30の停止時を含む
大部分の可動位置において、永久磁石磁極間を境にして
各コイルに流れる電流が相互に逆向きとなるように設定
しておく。
【0016】ところで、第1及び第2実施例及び比較例
において、磁石可動体10,20,30に発生する推力
は、基本的にはフレミングの左手の法則に基づいて与え
られる推力に準ずるものである(フレミングの左手の法
則はコイルに対して適用されるが、ここではコイルが固
定のため、磁石可動体にコイルに作用する力の反力とし
ての推力が発生する。)。したがって、推力に寄与する
のは、磁石可動体が有する永久磁石の磁束の垂直成分
(永久磁石の軸方向に直交する成分)である。
において、磁石可動体10,20,30に発生する推力
は、基本的にはフレミングの左手の法則に基づいて与え
られる推力に準ずるものである(フレミングの左手の法
則はコイルに対して適用されるが、ここではコイルが固
定のため、磁石可動体にコイルに作用する力の反力とし
ての推力が発生する。)。したがって、推力に寄与する
のは、磁石可動体が有する永久磁石の磁束の垂直成分
(永久磁石の軸方向に直交する成分)である。
【0017】そこで、1個の永久磁石の場合、あるいは
2個の同極対向配置の永久磁石の場合について、磁束の
垂直成分がどのようになるのかそれぞれ解析してみた。
2個の同極対向配置の永久磁石の場合について、磁束の
垂直成分がどのようになるのかそれぞれ解析してみた。
【0018】図16は、単独の永久磁石の長手側面に沿
って表面磁束密度の垂直成分を磁場解析した結果を示
す。但し、永久磁石は希土類永久磁石であって、直径
2.5mm、長さ6mmで、永久磁石表面から0.25〜0.
45mm離れた位置を計測した。
って表面磁束密度の垂直成分を磁場解析した結果を示
す。但し、永久磁石は希土類永久磁石であって、直径
2.5mm、長さ6mmで、永久磁石表面から0.25〜0.
45mm離れた位置を計測した。
【0019】図17は、2個の永久磁石を同極対向配置
とし、かつ直接接合した場合において、2個の永久磁石
の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場解析
した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石で
あって、直径2.5mm、長さ3mm(2個で6mm)で、永
久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測し
た。
とし、かつ直接接合した場合において、2個の永久磁石
の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場解析
した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石で
あって、直径2.5mm、長さ3mm(2個で6mm)で、永
久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測し
た。
【0020】図18は、2個の永久磁石を同極対向配置
とし、かつ対向間隔を1mmとした場合において、2個の
永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を
磁場解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永
久磁石であって、直径2.5mm、長さ3mmで、永久磁石
表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
とし、かつ対向間隔を1mmとした場合において、2個の
永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を
磁場解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永
久磁石であって、直径2.5mm、長さ3mmで、永久磁石
表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
【0021】図19は、2個の永久磁石を同極対向配置
とし、かつ対向間隔を2mmとした場合において、2個の
永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を
磁場解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永
久磁石であって、直径2.5mm、長さ3mmで、永久磁石
表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
とし、かつ対向間隔を2mmとした場合において、2個の
永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を
磁場解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永
久磁石であって、直径2.5mm、長さ3mmで、永久磁石
表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
【0022】図20は、2個の永久磁石を同極対向配置
とし、かつ対向間隔を3mmとした場合において、2個の
永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を
磁場解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永
久磁石であって、直径2.5mm、長さ3mmで、永久磁石
表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
とし、かつ対向間隔を3mmとした場合において、2個の
永久磁石の長手側面に沿って表面磁束密度の垂直成分を
磁場解析した結果を示す。但し、各永久磁石は希土類永
久磁石であって、直径2.5mm、長さ3mmで、永久磁石
表面から0.25〜0.45mm離れた位置を計測した。
【0023】図21は、2個の永久磁石を同極対向配置
とし、両永久磁石間に長さ1mmの軟磁性体を配置した場
合において、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁
束密度の垂直成分を磁場解析した結果を示す。但し、各
永久磁石は希土類永久磁石であって、直径2.5mm、長
さ3mmで、永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた
位置を計測した。
とし、両永久磁石間に長さ1mmの軟磁性体を配置した場
合において、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁
束密度の垂直成分を磁場解析した結果を示す。但し、各
永久磁石は希土類永久磁石であって、直径2.5mm、長
さ3mmで、永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた
位置を計測した。
【0024】図22は、2個の永久磁石を同極対向配置
とし、両永久磁石間に長さ1mmの軟磁性体を配置し、さ
らに2個の永久磁石の外周に対向させて軟磁性体ヨーク
を配設した場合において、2個の永久磁石の長手側面に
沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場解析した結果を示
す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石であって、直径
2.5mm、長さ3mmで、ヨークは永久磁石を取り囲む円
筒形状で厚み0.5mm、長さ10mmで永久磁石外周から
1.25mm離間した位置となっており、表面磁束密度の
垂直成分は永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた
位置を計測した。
とし、両永久磁石間に長さ1mmの軟磁性体を配置し、さ
らに2個の永久磁石の外周に対向させて軟磁性体ヨーク
を配設した場合において、2個の永久磁石の長手側面に
沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場解析した結果を示
す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石であって、直径
2.5mm、長さ3mmで、ヨークは永久磁石を取り囲む円
筒形状で厚み0.5mm、長さ10mmで永久磁石外周から
1.25mm離間した位置となっており、表面磁束密度の
垂直成分は永久磁石表面から0.25〜0.45mm離れた
位置を計測した。
【0025】上述したように、磁石可動体に発生する推
力は、基本的にはフレミングの左手の法則に基づいて与
えられる推力に準ずるものであり、コイルと鎖交する永
久磁石の磁束の垂直成分(永久磁石の軸方向に直交する
成分)が多いことが望まれるが、図13の第1実施例の
動作原理図では、表面磁束密度の垂直成分は図16のよ
うになり、図17乃至図22の2個の永久磁石を同極対
向配置とした場合に比較して垂直成分が少ないが、励磁
コイルで磁性ピストンを吸引する従来の電磁ポンプに比
べると大きな操作力が得られている。例えば、磁石可動
体10を直径2.5mm、長さ6mmの希土類永久磁石で構
成し、2個のコイル11A,11Bの隣合う部分に同極
が発生するように各コイル11A,11Bに40mAの
電流を流したときに発生する推力F1は4.7(gf)で
あった。各コイルの電流を反転させれば磁石可動体10
の推力の向きも反転する。交流電流を流した場合には、
一定周期で振動を繰り返す往復動アクチュエータとして
働く。
力は、基本的にはフレミングの左手の法則に基づいて与
えられる推力に準ずるものであり、コイルと鎖交する永
久磁石の磁束の垂直成分(永久磁石の軸方向に直交する
成分)が多いことが望まれるが、図13の第1実施例の
動作原理図では、表面磁束密度の垂直成分は図16のよ
うになり、図17乃至図22の2個の永久磁石を同極対
向配置とした場合に比較して垂直成分が少ないが、励磁
コイルで磁性ピストンを吸引する従来の電磁ポンプに比
べると大きな操作力が得られている。例えば、磁石可動
体10を直径2.5mm、長さ6mmの希土類永久磁石で構
成し、2個のコイル11A,11Bの隣合う部分に同極
が発生するように各コイル11A,11Bに40mAの
電流を流したときに発生する推力F1は4.7(gf)で
あった。各コイルの電流を反転させれば磁石可動体10
の推力の向きも反転する。交流電流を流した場合には、
一定周期で振動を繰り返す往復動アクチュエータとして
働く。
【0026】また、図14の比較例では、2個の同極対
向の永久磁石間に軟磁性体を配した磁石可動体20を用
いており、磁束密度の垂直成分は図21に示す如くな
り、同極対向の永久磁石21A,21Bの磁極から出る
磁束は1個の永久磁石の場合(図16参照)や2個の永
久磁石のみの場合(図17乃至図20参照)よりも多く
なるが、コイルが磁石可動体20の中間部を囲む1個の
みであり、磁石可動体20の両端面の磁極による磁束は
有効に利用していない。このため、図14の比較例の場
合は2個の永久磁石を組み合わせた割には推力の向上は
少ない。例えば、図14の比較例において磁石可動体2
0として直径2.5mm、長さ3mmの希土類永久磁石を2
個用い(希土類永久磁石の性能は第1実施例と同じとす
る)、かつ両者間に長さ1mmの軟磁性体を配置したもの
を用い、図13の第1実施例と同じ消費電力となるよう
に作成したコイル23に40mAの電流を流し、第1実
施例と同じ消費電力としたときに発生する推力F2は
5.6(gf)であった。
向の永久磁石間に軟磁性体を配した磁石可動体20を用
いており、磁束密度の垂直成分は図21に示す如くな
り、同極対向の永久磁石21A,21Bの磁極から出る
磁束は1個の永久磁石の場合(図16参照)や2個の永
久磁石のみの場合(図17乃至図20参照)よりも多く
なるが、コイルが磁石可動体20の中間部を囲む1個の
みであり、磁石可動体20の両端面の磁極による磁束は
有効に利用していない。このため、図14の比較例の場
合は2個の永久磁石を組み合わせた割には推力の向上は
少ない。例えば、図14の比較例において磁石可動体2
0として直径2.5mm、長さ3mmの希土類永久磁石を2
個用い(希土類永久磁石の性能は第1実施例と同じとす
る)、かつ両者間に長さ1mmの軟磁性体を配置したもの
を用い、図13の第1実施例と同じ消費電力となるよう
に作成したコイル23に40mAの電流を流し、第1実
施例と同じ消費電力としたときに発生する推力F2は
5.6(gf)であった。
【0027】さらに、図15の第2実施例の動作原理図
では、磁石可動体30の構造は、図21のように2個の
永久磁石を同極対向させかつ永久磁石間に軟磁性体を配
置したものである。この図21のときは軟磁性体位置に
相当する領域Qの表面磁束密度の垂直成分は、軟磁性体
の無い図17乃至図20よりも優れている(磁束密度
0.3T以上のピークの幅が広くかつピークが高
い。)。
では、磁石可動体30の構造は、図21のように2個の
永久磁石を同極対向させかつ永久磁石間に軟磁性体を配
置したものである。この図21のときは軟磁性体位置に
相当する領域Qの表面磁束密度の垂直成分は、軟磁性体
の無い図17乃至図20よりも優れている(磁束密度
0.3T以上のピークの幅が広くかつピークが高
い。)。
【0028】このように、2個の永久磁石31A,31
Bを同極対向させかつ永久磁石間に中間部軟磁性体32
を設けた磁石可動体30は、フレミングの左手の法則に
基づく推力に寄与できる磁石可動体30の長手方向に垂
直な磁束成分を大きくでき、かつ3連のコイル33A,
33B,33Cは永久磁石の全磁極の磁束と有効に鎖交
するので、3連のコイル33A,33B,33Cに交互
に逆極性の磁界を発生する向きに電流を通電することに
より、第1実施例や比較例では到達し得ない大きな推力
を発生することができる。各コイルの電流を反転させれ
ば磁石可動体30の推力の向きも反転する。交流電流を
流した場合には、一定周期で振動を繰り返す往復動アク
チュエータとして働く。図15の第2実施例の動作原理
図の場合、例えば、磁石可動体30として直径2.5m
m、長さ3mmの希土類永久磁石を2個用い(希土類永久
磁石の性能は第1実施例や比較例と同じとする)、かつ
両者間に長さ1mmの軟磁性体を配置したものを用い、図
13、図14の第1実施例、比較例と同じ消費電力とな
るように作成した3連のコイル33A,33B,33C
に40mAの電流を流し、同じ消費電力としたときに発
生する推力F3は6.7(gf)であった。これは、同一
消費電力の第1実施例の場合の約1.42倍の推力であ
り、また比較例の約1.2倍の推力であり、第1実施例
及び比較例に比較して格段に優れていることが判る。
Bを同極対向させかつ永久磁石間に中間部軟磁性体32
を設けた磁石可動体30は、フレミングの左手の法則に
基づく推力に寄与できる磁石可動体30の長手方向に垂
直な磁束成分を大きくでき、かつ3連のコイル33A,
33B,33Cは永久磁石の全磁極の磁束と有効に鎖交
するので、3連のコイル33A,33B,33Cに交互
に逆極性の磁界を発生する向きに電流を通電することに
より、第1実施例や比較例では到達し得ない大きな推力
を発生することができる。各コイルの電流を反転させれ
ば磁石可動体30の推力の向きも反転する。交流電流を
流した場合には、一定周期で振動を繰り返す往復動アク
チュエータとして働く。図15の第2実施例の動作原理
図の場合、例えば、磁石可動体30として直径2.5m
m、長さ3mmの希土類永久磁石を2個用い(希土類永久
磁石の性能は第1実施例や比較例と同じとする)、かつ
両者間に長さ1mmの軟磁性体を配置したものを用い、図
13、図14の第1実施例、比較例と同じ消費電力とな
るように作成した3連のコイル33A,33B,33C
に40mAの電流を流し、同じ消費電力としたときに発
生する推力F3は6.7(gf)であった。これは、同一
消費電力の第1実施例の場合の約1.42倍の推力であ
り、また比較例の約1.2倍の推力であり、第1実施例
及び比較例に比較して格段に優れていることが判る。
【0029】図23の曲線(イ)は図15(ヨーク無
し)の場合の磁石可動体30の軸方向変位量と推力(g
f)との関係を示す。但し、永久磁石の寸法、特性は図
21に示したものとするとともに、磁石可動体30の中
間点が中央のコイル33Bの中間点に位置するときを変
位量零とし、各コイルの電流は40mAとした。
し)の場合の磁石可動体30の軸方向変位量と推力(g
f)との関係を示す。但し、永久磁石の寸法、特性は図
21に示したものとするとともに、磁石可動体30の中
間点が中央のコイル33Bの中間点に位置するときを変
位量零とし、各コイルの電流は40mAとした。
【0030】図23の曲線(ロ)は図15の動作原理図
に磁性ヨークを付加した場合(但し、永久磁石及びヨー
クの寸法、配置及び永久磁石の特性は図22の通り)の
磁石可動体30の軸方向変位量と推力(gf)との関係で
あって変位量零の点から離れる方向に磁石可動体が動作
するときを示す。また、曲線(ハ)は同じ構成における
磁石可動体30の軸方向変位量と推力(gf)との関係で
あって変位量零の点に近付く方向に動作するときを示
す。但し、磁石可動体30の中間点が中央のコイル2B
の中間点に位置するときを変位量零とし、各コイルの電
流は40mAとした。このように、磁石可動体30が変
位量零の点に近付くか又は離れるかによって推力が相違
するのは、磁石可動体30の永久磁石の磁極とヨークと
の間に磁石可動体30を変位量零点に戻す磁気吸引力が
働いているからである。
に磁性ヨークを付加した場合(但し、永久磁石及びヨー
クの寸法、配置及び永久磁石の特性は図22の通り)の
磁石可動体30の軸方向変位量と推力(gf)との関係で
あって変位量零の点から離れる方向に磁石可動体が動作
するときを示す。また、曲線(ハ)は同じ構成における
磁石可動体30の軸方向変位量と推力(gf)との関係で
あって変位量零の点に近付く方向に動作するときを示
す。但し、磁石可動体30の中間点が中央のコイル2B
の中間点に位置するときを変位量零とし、各コイルの電
流は40mAとした。このように、磁石可動体30が変
位量零の点に近付くか又は離れるかによって推力が相違
するのは、磁石可動体30の永久磁石の磁極とヨークと
の間に磁石可動体30を変位量零点に戻す磁気吸引力が
働いているからである。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係る可動磁石式ポンプの実施
例を図面に従って説明する。
例を図面に従って説明する。
【0032】図1乃至第5図で本発明の第1実施例を説
明する。この図に示すように、第1実施例の可動磁石式
ポンプは、軟磁性体の円筒状ヨーク1と、該円筒状ヨー
ク1の内側に配置された2連のコイル11A,11B
と、磁石可動体10とを有し、2連のコイル11A,1
1Bは内周面が磁石可動体10を摺動自在に案内する流
体導入室2となったガイド筒体4で円筒状ヨーク1に固
定されている。そのガイド筒体4は絶縁樹脂等の絶縁部
材 (非磁性材)である。
明する。この図に示すように、第1実施例の可動磁石式
ポンプは、軟磁性体の円筒状ヨーク1と、該円筒状ヨー
ク1の内側に配置された2連のコイル11A,11B
と、磁石可動体10とを有し、2連のコイル11A,1
1Bは内周面が磁石可動体10を摺動自在に案内する流
体導入室2となったガイド筒体4で円筒状ヨーク1に固
定されている。そのガイド筒体4は絶縁樹脂等の絶縁部
材 (非磁性材)である。
【0033】前記磁石可動体10は、両端面に磁極を有
する如く軸方向に着磁された略円柱状希土類永久磁石2
7を非磁性筒状ホルダ28で覆ったもので、外周面に流
体通路となる溝部3が軸方向に形成されている。すなわ
ち、筒状ホルダ28は外周面の対称位置に一対の溝部3
を有するもので、その内部に永久磁石27が固定配置さ
れている。この筒状ホルダ28は永久磁石27の外周面
だけでなく、両端面をも覆うことが望ましい。また、磁
石可動体10の流体送出側に弁座部品35が固着一体化
されている。該弁座部品35は、図2乃至図5に示すよ
うに、筒状ホルダ28の溝部3の無い部分と同径の円環
部36と、該円環部36の裏側に形成されていて筒状ホ
ルダ28の端部内周に嵌合する一対の凸部37と、円環
部36の表側に形成されたシール材配置溝38とを有す
るものであり、円環部36の内周穴39は溝部3を通っ
た流体(例えば水、灯油等の液体)を中心寄りに集める
ため裏側から表側に向けてすぼまったテーパー面39a
を有している。そして、前記シール材配置溝38にゴム
等のシール材(Oリング)70が接着され、シール材7
0を一体化した弁座部品35の凸部37は筒状ホルダ2
8の端部内周28aに接着剤を併用して図2及び図3の
ように嵌合、固着されている。
する如く軸方向に着磁された略円柱状希土類永久磁石2
7を非磁性筒状ホルダ28で覆ったもので、外周面に流
体通路となる溝部3が軸方向に形成されている。すなわ
ち、筒状ホルダ28は外周面の対称位置に一対の溝部3
を有するもので、その内部に永久磁石27が固定配置さ
れている。この筒状ホルダ28は永久磁石27の外周面
だけでなく、両端面をも覆うことが望ましい。また、磁
石可動体10の流体送出側に弁座部品35が固着一体化
されている。該弁座部品35は、図2乃至図5に示すよ
うに、筒状ホルダ28の溝部3の無い部分と同径の円環
部36と、該円環部36の裏側に形成されていて筒状ホ
ルダ28の端部内周に嵌合する一対の凸部37と、円環
部36の表側に形成されたシール材配置溝38とを有す
るものであり、円環部36の内周穴39は溝部3を通っ
た流体(例えば水、灯油等の液体)を中心寄りに集める
ため裏側から表側に向けてすぼまったテーパー面39a
を有している。そして、前記シール材配置溝38にゴム
等のシール材(Oリング)70が接着され、シール材7
0を一体化した弁座部品35の凸部37は筒状ホルダ2
8の端部内周28aに接着剤を併用して図2及び図3の
ように嵌合、固着されている。
【0034】前記溝部3を通った流体は、図2中の矢印
Gのように、弁座部品35の円環部36と筒状ホルダ2
8間の隙間を通過して円環部36の内周穴39に到達で
きるようになっている。なお、流体導入室2の内周面と
弁座部品35の外周面間の隙間は微小であり、同様に流
体導入室2の内周面と磁石可動体10の溝部3の無い部
分の外周面間の隙間も微小であり、弁座部品35の円環
部36と筒状ホルダ28間に隙間が存在しても流体逆流
等の不都合は生じない。
Gのように、弁座部品35の円環部36と筒状ホルダ2
8間の隙間を通過して円環部36の内周穴39に到達で
きるようになっている。なお、流体導入室2の内周面と
弁座部品35の外周面間の隙間は微小であり、同様に流
体導入室2の内周面と磁石可動体10の溝部3の無い部
分の外周面間の隙間も微小であり、弁座部品35の円環
部36と筒状ホルダ28間に隙間が存在しても流体逆流
等の不都合は生じない。
【0035】前記永久磁石27は筒状ホルダ28の内周
形状に一致した断面を持つものでもよいし、円柱状又は
角柱状のもの等を用いてもよい。但し、筒状ホルダ28
と永久磁石27間に隙間が生じる場合、充填材を筒状ホ
ルダ28内に充填して永久磁石27を筒状ホルダ28に
対し動かないように固定する。
形状に一致した断面を持つものでもよいし、円柱状又は
角柱状のもの等を用いてもよい。但し、筒状ホルダ28
と永久磁石27間に隙間が生じる場合、充填材を筒状ホ
ルダ28内に充填して永久磁石27を筒状ホルダ28に
対し動かないように固定する。
【0036】前記コイル11A,11Bは、磁石可動体
10の端部外周側をそれぞれ環状に周回するように巻回
され、隣合う部分に同極が発生するように結線されてお
り、磁石可動体10の各端面からの磁束がそれぞれコイ
ル11A,11Bと鎖交している。
10の端部外周側をそれぞれ環状に周回するように巻回
され、隣合う部分に同極が発生するように結線されてお
り、磁石可動体10の各端面からの磁束がそれぞれコイ
ル11A,11Bと鎖交している。
【0037】前記流体導入室2を形成したガイド筒体4
の一端には流体導入側部材5がOリング61及びストッ
パ板62を介し水密に固定されている。流体導入側部材
5は一端が流体導入口7として開口し、他端が流体導入
室2に連通した流体導入路8を有し、その中間部に形成
された大径部6に第1の逆流防止弁12が設けられてい
る。すなわち、第1の逆流防止弁12は、大径部6の弁
座部となる部分に固定配置されたゴム等のシール材(O
リング)14と、該シール材14に圧接したときに流体
導入路8を閉塞する鋼球等の磁性弁体15と、流体導入
側部材5の外側に配置された弁体吸引用永久磁石16と
からなっている。したがって、磁性弁体15は弁体吸引
用永久磁石16で前記シール材14に圧接する向きに付
勢されている。流体導入側部材5は非磁性材が望まし
い。
の一端には流体導入側部材5がOリング61及びストッ
パ板62を介し水密に固定されている。流体導入側部材
5は一端が流体導入口7として開口し、他端が流体導入
室2に連通した流体導入路8を有し、その中間部に形成
された大径部6に第1の逆流防止弁12が設けられてい
る。すなわち、第1の逆流防止弁12は、大径部6の弁
座部となる部分に固定配置されたゴム等のシール材(O
リング)14と、該シール材14に圧接したときに流体
導入路8を閉塞する鋼球等の磁性弁体15と、流体導入
側部材5の外側に配置された弁体吸引用永久磁石16と
からなっている。したがって、磁性弁体15は弁体吸引
用永久磁石16で前記シール材14に圧接する向きに付
勢されている。流体導入側部材5は非磁性材が望まし
い。
【0038】なお、前記ストッパ板62の磁石可動体1
0への対向面には当該磁石可動体10の行程を規制する
ためのクッション材63が固着されている。
0への対向面には当該磁石可動体10の行程を規制する
ためのクッション材63が固着されている。
【0039】前記流体導入室2を形成したガイド筒体4
の他端には流体吐出側部材17がOリング64を介して
水密に固定されている。すなわち、流体吐出側部材17
のフランジ部を上から押さえる押さえ板65をボルト6
6で円筒状ヨーク1のフランジ部に装着して締め付け
る。この流体吐出側部材17は流体導入室2に連通した
流体吐出路19を有している。流体吐出側部材17の先
端側部には流体吐出路19に連通する流体吐出口18を
持つノズル部材67が固着されている。
の他端には流体吐出側部材17がOリング64を介して
水密に固定されている。すなわち、流体吐出側部材17
のフランジ部を上から押さえる押さえ板65をボルト6
6で円筒状ヨーク1のフランジ部に装着して締め付け
る。この流体吐出側部材17は流体導入室2に連通した
流体吐出路19を有している。流体吐出側部材17の先
端側部には流体吐出路19に連通する流体吐出口18を
持つノズル部材67が固着されている。
【0040】さらに、磁石可動体10に固着一体化され
た弁座部品35の流体吐出側シール材70との間で第2
の逆流防止弁25を構成するように鋼球等の磁性弁体2
6が設けられている。該磁性弁体26は磁石可動体10
内の永久磁石27によって弁座部品35の内周穴39を
閉塞する向きに吸引されている。また、弁体26及び磁
石可動体10の行程を規制するクッション材68が流体
吐出側部材17の内側凹部に固定されている。
た弁座部品35の流体吐出側シール材70との間で第2
の逆流防止弁25を構成するように鋼球等の磁性弁体2
6が設けられている。該磁性弁体26は磁石可動体10
内の永久磁石27によって弁座部品35の内周穴39を
閉塞する向きに吸引されている。また、弁体26及び磁
石可動体10の行程を規制するクッション材68が流体
吐出側部材17の内側凹部に固定されている。
【0041】この第1実施例の構成において、図13の
動作原理図の所で説明したように、相隣合う部分に同極
が発生する如く2個のコイル11A,11Bを結線して
交流電流を通電することにより磁石可動体10を流体導
入室2内で往復動させることができる。この結果、磁石
可動体10が流体吐出側に移動する行程では第2の逆流
防止弁25の磁性弁体26が弁座部品35の内周穴39
を閉塞した状態(すなわち流体通路を閉塞した状態)で
当該磁石可動体10が移動するため、流体導入室2内に
流体 (例えば水、灯油等の液体)が流体導入口7、流体
導入路8及び第1の逆流防止弁12の経路を通して導入
される。そして、磁石可動体10が流体導入側に移動す
る行程では第1の逆流防止弁12の磁性弁体15が流体
導入路8を閉塞した状態で当該磁石可動体10が移動す
るため、流体導入室2内の流体は第2の逆流防止弁25
を通して磁石可動体10の流体吐出側に移動し、その後
の磁石可動体10の流体吐出側への移動に伴い流体吐出
路19を通り流体吐出口18から吐出される。
動作原理図の所で説明したように、相隣合う部分に同極
が発生する如く2個のコイル11A,11Bを結線して
交流電流を通電することにより磁石可動体10を流体導
入室2内で往復動させることができる。この結果、磁石
可動体10が流体吐出側に移動する行程では第2の逆流
防止弁25の磁性弁体26が弁座部品35の内周穴39
を閉塞した状態(すなわち流体通路を閉塞した状態)で
当該磁石可動体10が移動するため、流体導入室2内に
流体 (例えば水、灯油等の液体)が流体導入口7、流体
導入路8及び第1の逆流防止弁12の経路を通して導入
される。そして、磁石可動体10が流体導入側に移動す
る行程では第1の逆流防止弁12の磁性弁体15が流体
導入路8を閉塞した状態で当該磁石可動体10が移動す
るため、流体導入室2内の流体は第2の逆流防止弁25
を通して磁石可動体10の流体吐出側に移動し、その後
の磁石可動体10の流体吐出側への移動に伴い流体吐出
路19を通り流体吐出口18から吐出される。
【0042】この第1実施例によれば、磁石可動体10
の永久磁石からの磁束と、これと鎖交する2個のコイル
11A,11Bの電流間に働くフレミングの左手の法則
に基づく推力に準ずる力で磁石可動体10を効率的に往
復動させることができ、復帰用ばね等の機構は不要とな
り、機構の簡略化を図り得る。また、磁石可動体10の
往復動作は、コイル11A,11Bに通電する電流の周
波数に対する追従性が良く円滑に行われ、周波数を高く
することで高速動作も可能となる。さらに、磁石可動体
10の外周面に流体通路となる溝部3を形成する構造で
あるので、流体通路として貫通穴を磁石可動体10に設
ける場合に比較して磁石可動体10の作製が容易であ
り、小型化にも適し、永久磁石27周囲の防水構造も容
易である(筒状ホルダ28の加工が深絞り加工等により
容易に実現できる。)。また、第1及び第2の逆流防止
弁12,25は鋼球等の磁性弁体15,26を永久磁石で
吸引する簡単な構造であり、この点でも機構の簡略化を
図っている。
の永久磁石からの磁束と、これと鎖交する2個のコイル
11A,11Bの電流間に働くフレミングの左手の法則
に基づく推力に準ずる力で磁石可動体10を効率的に往
復動させることができ、復帰用ばね等の機構は不要とな
り、機構の簡略化を図り得る。また、磁石可動体10の
往復動作は、コイル11A,11Bに通電する電流の周
波数に対する追従性が良く円滑に行われ、周波数を高く
することで高速動作も可能となる。さらに、磁石可動体
10の外周面に流体通路となる溝部3を形成する構造で
あるので、流体通路として貫通穴を磁石可動体10に設
ける場合に比較して磁石可動体10の作製が容易であ
り、小型化にも適し、永久磁石27周囲の防水構造も容
易である(筒状ホルダ28の加工が深絞り加工等により
容易に実現できる。)。また、第1及び第2の逆流防止
弁12,25は鋼球等の磁性弁体15,26を永久磁石で
吸引する簡単な構造であり、この点でも機構の簡略化を
図っている。
【0043】図6は本発明の第2実施例を示す。この図
に示すように、第2実施例の可動磁石式ポンプは、軟磁
性体の円筒状ヨーク41と、該円筒状ヨーク41の内側
に配置された3連のコイル33A,33B,33Cと、磁
石可動体30とを有し、3連のコイル33A,33B,3
3Cは内周面が磁石可動体30を摺動自在に案内する流
体導入室42となったガイド筒体44で円筒状ヨーク4
1に固定されている。そのガイド筒体44は絶縁樹脂等
の絶縁部材 (非磁性材)である。
に示すように、第2実施例の可動磁石式ポンプは、軟磁
性体の円筒状ヨーク41と、該円筒状ヨーク41の内側
に配置された3連のコイル33A,33B,33Cと、磁
石可動体30とを有し、3連のコイル33A,33B,3
3Cは内周面が磁石可動体30を摺動自在に案内する流
体導入室42となったガイド筒体44で円筒状ヨーク4
1に固定されている。そのガイド筒体44は絶縁樹脂等
の絶縁部材 (非磁性材)である。
【0044】前記磁石可動体30は、同極対向配置の2
個の略円柱状希土類永久磁石31A,31Bと、これら
の永久磁石31A,31B間に配置される略円柱状中間
部軟磁性体32とを非磁性筒状ホルダ28で覆ったもの
で、外周面に流体通路となる溝部3が軸方向に形成され
ている。すなわち、筒状ホルダ28は外周面の対称位置
に一対の溝部3を有するもので、その内部に永久磁石3
1A,31Bと略円柱状中間部軟磁性体32が固定配置
されている。この筒状ホルダ28は永久磁石31A,3
1Bと略円柱状中間部軟磁性体32の連結体の外周面だ
けでなく、両端面をも覆うことが望ましい。また、磁石
可動体30の流体送出側に弁座部品35が固着一体化さ
れ、弁座部品35にシール材70が固定されている。該
弁座部品35の構成及び筒状ホルダ28への固定は前述
の第1実施例の場合と同様である。
個の略円柱状希土類永久磁石31A,31Bと、これら
の永久磁石31A,31B間に配置される略円柱状中間
部軟磁性体32とを非磁性筒状ホルダ28で覆ったもの
で、外周面に流体通路となる溝部3が軸方向に形成され
ている。すなわち、筒状ホルダ28は外周面の対称位置
に一対の溝部3を有するもので、その内部に永久磁石3
1A,31Bと略円柱状中間部軟磁性体32が固定配置
されている。この筒状ホルダ28は永久磁石31A,3
1Bと略円柱状中間部軟磁性体32の連結体の外周面だ
けでなく、両端面をも覆うことが望ましい。また、磁石
可動体30の流体送出側に弁座部品35が固着一体化さ
れ、弁座部品35にシール材70が固定されている。該
弁座部品35の構成及び筒状ホルダ28への固定は前述
の第1実施例の場合と同様である。
【0045】前記3連のコイル33A,33B,33Cは
環状に周回するように巻回され、永久磁石31A,31
Bの磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れる如く
結線されている。すなわち、中央のコイル33Bは中間
部軟磁性体32及び永久磁石31A,31BのN極を含
む端部を囲み、両側のコイル33A,33Cは、永久磁
石31A,31BのS極を含む端部をそれぞれ囲むこと
ができるようになっており、かつ中央のコイル33Bに
流れる電流の向きと、両側のコイル33A,33Cの電
流の向きとは逆向きである (図6の各コイルに付した
N,Sを参照)。
環状に周回するように巻回され、永久磁石31A,31
Bの磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れる如く
結線されている。すなわち、中央のコイル33Bは中間
部軟磁性体32及び永久磁石31A,31BのN極を含
む端部を囲み、両側のコイル33A,33Cは、永久磁
石31A,31BのS極を含む端部をそれぞれ囲むこと
ができるようになっており、かつ中央のコイル33Bに
流れる電流の向きと、両側のコイル33A,33Cの電
流の向きとは逆向きである (図6の各コイルに付した
N,Sを参照)。
【0046】前記流体導入室42を形成したガイド筒体
44の一端には流体導入側部材5がOリング61及びス
トッパ板62を介し水密に固定されている。流体導入側
部材5に第1の逆流防止弁12が設けられていること等
は前述の第1実施例と同様である。
44の一端には流体導入側部材5がOリング61及びス
トッパ板62を介し水密に固定されている。流体導入側
部材5に第1の逆流防止弁12が設けられていること等
は前述の第1実施例と同様である。
【0047】前記流体導入室42を形成したガイド筒体
44の他端には流体吐出側部材17がOリング64を介
して水密に固定されている。流体吐出側部材17の先端
側部に、流体吐出路19に連通する流体吐出口18を持
つノズル部材67が固着されていること等は前述の第1
実施例と同様である。
44の他端には流体吐出側部材17がOリング64を介
して水密に固定されている。流体吐出側部材17の先端
側部に、流体吐出路19に連通する流体吐出口18を持
つノズル部材67が固着されていること等は前述の第1
実施例と同様である。
【0048】さらに、磁石可動体30に固着一体化され
た弁座部品35の流体吐出側シール材70との間で第2
の逆流防止弁25を構成するように鋼球等の磁性弁体2
6が設けられている。該磁性弁体26は磁石可動体30
内の永久磁石31Aによって弁座部品35の内周穴39
を閉塞する向きに吸引されている。また、弁体26及び
磁石可動体30の行程を規制するクッション材68が流
体吐出側部材17の内側凹部に固定されている。
た弁座部品35の流体吐出側シール材70との間で第2
の逆流防止弁25を構成するように鋼球等の磁性弁体2
6が設けられている。該磁性弁体26は磁石可動体30
内の永久磁石31Aによって弁座部品35の内周穴39
を閉塞する向きに吸引されている。また、弁体26及び
磁石可動体30の行程を規制するクッション材68が流
体吐出側部材17の内側凹部に固定されている。
【0049】なお、第1実施例と同一もしくは同等部分
には同一符号を付して説明を省略した。
には同一符号を付して説明を省略した。
【0050】この第2実施例の構成において、図15の
動作原理図の所で説明したように、3連のコイル33
A,33B,33Cに対して、交互に逆極性の磁界を発生
する向きに交流電流を通電することにより磁石可動体3
0を流体導入室42内で往復動させることができる。こ
の結果、磁石可動体30が流体吐出側に移動する行程で
は第2の逆流防止弁25の磁性弁体26が弁座部品35
の内周穴39を閉塞した状態(すなわち流体通路を閉塞
した状態)で当該磁石可動体30が移動するため、流体
導入室42内に流体 (例えば水、灯油等の液体)が流体
導入口7、流体導入路8及び第1の逆流防止弁12の経
路を通して導入される。そして、磁石可動体30が流体
導入側に移動する行程では第1の逆流防止弁12の磁性
弁体15が流体導入路8を閉塞した状態で当該磁石可動
体30が移動するため、流体導入室42内の流体は第2
の逆流防止弁25を通して磁石可動体30の流体吐出側
に移動し、その後の磁石可動体30の流体吐出側への移
動に伴い流体吐出路19を通り流体吐出口18から吐出
される。
動作原理図の所で説明したように、3連のコイル33
A,33B,33Cに対して、交互に逆極性の磁界を発生
する向きに交流電流を通電することにより磁石可動体3
0を流体導入室42内で往復動させることができる。こ
の結果、磁石可動体30が流体吐出側に移動する行程で
は第2の逆流防止弁25の磁性弁体26が弁座部品35
の内周穴39を閉塞した状態(すなわち流体通路を閉塞
した状態)で当該磁石可動体30が移動するため、流体
導入室42内に流体 (例えば水、灯油等の液体)が流体
導入口7、流体導入路8及び第1の逆流防止弁12の経
路を通して導入される。そして、磁石可動体30が流体
導入側に移動する行程では第1の逆流防止弁12の磁性
弁体15が流体導入路8を閉塞した状態で当該磁石可動
体30が移動するため、流体導入室42内の流体は第2
の逆流防止弁25を通して磁石可動体30の流体吐出側
に移動し、その後の磁石可動体30の流体吐出側への移
動に伴い流体吐出路19を通り流体吐出口18から吐出
される。
【0051】この第2実施例によれば、磁石可動体30
の各永久磁石からの磁束と、これと鎖交する3連のコイ
ル33A,33B,33Cの電流間に働くフレミングの左
手の法則に基づく推力に準ずる力で磁石可動体30を極
めて効率的に往復動させることができる。図15の動作
原理図の所で説明したように、同極対向の永久磁石間に
軟磁性体を挟んだ構造体で磁石可動体30を構成してお
り、永久磁石の着磁方向(軸方向)に垂直な磁束密度成
分を充分大きくできかつ永久磁石の全ての磁極の発生す
る磁束を有効利用できるので、磁石可動体30を取り巻
くように周回した3連のコイル33A,33B,33C
に流れる電流との間のフレミングの左手の法則に基づく
推力を充分大きくでき、磁石可動体30を小型にした場
合であってもその駆動力を極めて大きくできる。なお、
その他の作用効果は前述した第1実施例と同様である。
の各永久磁石からの磁束と、これと鎖交する3連のコイ
ル33A,33B,33Cの電流間に働くフレミングの左
手の法則に基づく推力に準ずる力で磁石可動体30を極
めて効率的に往復動させることができる。図15の動作
原理図の所で説明したように、同極対向の永久磁石間に
軟磁性体を挟んだ構造体で磁石可動体30を構成してお
り、永久磁石の着磁方向(軸方向)に垂直な磁束密度成
分を充分大きくできかつ永久磁石の全ての磁極の発生す
る磁束を有効利用できるので、磁石可動体30を取り巻
くように周回した3連のコイル33A,33B,33C
に流れる電流との間のフレミングの左手の法則に基づく
推力を充分大きくでき、磁石可動体30を小型にした場
合であってもその駆動力を極めて大きくできる。なお、
その他の作用効果は前述した第1実施例と同様である。
【0052】図7は第2実施例において用いることので
きる磁石可動体の変形例である。この場合、磁石可動体
30Aは、同極対向配置の2個の略円柱状希土類永久磁
石31A,31Bと、これらの永久磁石31A,31B
間に固着される略円柱状の中間部軟磁性体32Aと、永
久磁石31A,31Bの外側端面に固着される略円柱状
の端部軟磁性体32B,32Cとを非磁性筒状ホルダ2
8で覆ったもので、外周面に流体通路となる溝部3が軸
方向に形成されている。すなわち、筒状ホルダ28は外
周面の対称位置に一対の溝部3を有するもので、その内
部に永久磁石31A,31Bと略円柱状中間部軟磁性体
32A、端部軟磁性体32B,32Cが固定配置されて
いる。この筒状ホルダ28は略円柱状永久磁石31A,
31Bと略円柱状軟磁性体32A,32B,32Cの連
結体の外周面だけでなく、両端面をも覆うことが望まし
い。また、磁石可動体30Aの流体送出側に弁座部品3
5が固着一体化され、弁座部品35にシール材70が固
定されている。該弁座部品35の構成及び筒状ホルダ2
8への固定は前述の第1実施例の場合と同様である。
きる磁石可動体の変形例である。この場合、磁石可動体
30Aは、同極対向配置の2個の略円柱状希土類永久磁
石31A,31Bと、これらの永久磁石31A,31B
間に固着される略円柱状の中間部軟磁性体32Aと、永
久磁石31A,31Bの外側端面に固着される略円柱状
の端部軟磁性体32B,32Cとを非磁性筒状ホルダ2
8で覆ったもので、外周面に流体通路となる溝部3が軸
方向に形成されている。すなわち、筒状ホルダ28は外
周面の対称位置に一対の溝部3を有するもので、その内
部に永久磁石31A,31Bと略円柱状中間部軟磁性体
32A、端部軟磁性体32B,32Cが固定配置されて
いる。この筒状ホルダ28は略円柱状永久磁石31A,
31Bと略円柱状軟磁性体32A,32B,32Cの連
結体の外周面だけでなく、両端面をも覆うことが望まし
い。また、磁石可動体30Aの流体送出側に弁座部品3
5が固着一体化され、弁座部品35にシール材70が固
定されている。該弁座部品35の構成及び筒状ホルダ2
8への固定は前述の第1実施例の場合と同様である。
【0053】図7の磁石可動体30Aでは、端部軟磁性
体32B,32Cを設けたことで永久磁石外側端面から
出た磁束が垂直方向(ヨーク方向)に曲がり易くなり、
第2実施例の3連のコイル33A,33B,33Cと組
み合わせることで、さらに推力を数%乃至10%程度向
上させ得る。
体32B,32Cを設けたことで永久磁石外側端面から
出た磁束が垂直方向(ヨーク方向)に曲がり易くなり、
第2実施例の3連のコイル33A,33B,33Cと組
み合わせることで、さらに推力を数%乃至10%程度向
上させ得る。
【0054】図8は、第1又は第2実施例で用いること
のできる磁石可動体の溝部の変形例を示す。この場合、
磁石可動体10,30の溝部3Aは磁石可動体の軸方向
に対し傾きを有するように筒状ホルダ28の外周面に形
成されている。この結果、磁石可動体10,30は回転
を伴って往復動することになり、磁石可動体10,30
の外周部を構成する非磁性筒状ホルダ28の局部摩耗を
防止して耐摩耗性を向上させ得る。なお、磁石可動体3
0Aの流体送出側に弁座部品35が固着一体化され、弁
座部品35にシール材70が固定されていること等は前
述の第1実施例と同様である。
のできる磁石可動体の溝部の変形例を示す。この場合、
磁石可動体10,30の溝部3Aは磁石可動体の軸方向
に対し傾きを有するように筒状ホルダ28の外周面に形
成されている。この結果、磁石可動体10,30は回転
を伴って往復動することになり、磁石可動体10,30
の外周部を構成する非磁性筒状ホルダ28の局部摩耗を
防止して耐摩耗性を向上させ得る。なお、磁石可動体3
0Aの流体送出側に弁座部品35が固着一体化され、弁
座部品35にシール材70が固定されていること等は前
述の第1実施例と同様である。
【0055】図9は第1又は第2実施例における第2の
逆流防止弁の変形例であり、磁石可動体10,30の流
体吐出側に非磁性筒状ホルダ28の延長部100を設
け、該延長部100にてばね101及び球状等の弁体1
02を押える構成となっている。したがって、弁体10
2は磁石可動体10,30の流体吐出側端面のシール材
70に圧接する方向にばね101で付勢され、弁座部品
35の内周穴39を閉塞する。この図9の構成の場合、
弁体102は磁性体でなくともよい。なお、磁石可動体
10,30の流体送出側に弁座部品35が固着一体化さ
れ、弁座部品35にシール材70が固定されていること
等は前述の第1実施例と同様である。
逆流防止弁の変形例であり、磁石可動体10,30の流
体吐出側に非磁性筒状ホルダ28の延長部100を設
け、該延長部100にてばね101及び球状等の弁体1
02を押える構成となっている。したがって、弁体10
2は磁石可動体10,30の流体吐出側端面のシール材
70に圧接する方向にばね101で付勢され、弁座部品
35の内周穴39を閉塞する。この図9の構成の場合、
弁体102は磁性体でなくともよい。なお、磁石可動体
10,30の流体送出側に弁座部品35が固着一体化さ
れ、弁座部品35にシール材70が固定されていること
等は前述の第1実施例と同様である。
【0056】図10は第1又は第2実施例における第1
の逆流防止弁の変形例であり、流体導入部材5の大径部
6の弁座部となる部分にゴム等のシール材14Aが固定
配置され、これに圧接するように球状等の弁体80がば
ね81によって付勢されている。なお、ストッパ板62
Aはぱね押さえとしても機能している。なお、1はヨー
ク、8は流体導入路である。この図10の場合も、弁体
80は磁性体でなくともよい。
の逆流防止弁の変形例であり、流体導入部材5の大径部
6の弁座部となる部分にゴム等のシール材14Aが固定
配置され、これに圧接するように球状等の弁体80がば
ね81によって付勢されている。なお、ストッパ板62
Aはぱね押さえとしても機能している。なお、1はヨー
ク、8は流体導入路である。この図10の場合も、弁体
80は磁性体でなくともよい。
【0057】図11は第1又は第2実施例における第1
の逆流防止弁の配置を流体吐出側に変更した変形例であ
り、流体吐出側部材17Aは、磁石可動体10,30が
往復動する流体導入室2,42に連通した流体吐出路1
9Aを内部に有していて、該流体吐出路19Aの途中位
置に第1の逆流防止弁12が配設される。すなわち、弁
体15が大径部のシール材14に圧接したときに流体吐
出路19Aを閉塞できるようになっており、図示は省略
したが、ばね等で弁体15はシール材14の圧接する方
向に付勢されている。なお、第1又は第2実施例と同一
部分には同一符号を付した。
の逆流防止弁の配置を流体吐出側に変更した変形例であ
り、流体吐出側部材17Aは、磁石可動体10,30が
往復動する流体導入室2,42に連通した流体吐出路1
9Aを内部に有していて、該流体吐出路19Aの途中位
置に第1の逆流防止弁12が配設される。すなわち、弁
体15が大径部のシール材14に圧接したときに流体吐
出路19Aを閉塞できるようになっており、図示は省略
したが、ばね等で弁体15はシール材14の圧接する方
向に付勢されている。なお、第1又は第2実施例と同一
部分には同一符号を付した。
【0058】図12は第1又は第2実施例における第2
の逆流防止弁の配置を磁石可動体の流体導入側に変更し
た変形例である。この場合、磁石可動体10,30の非
磁性筒状ホルダ28に円筒状延長部材110が連結一体
化されており、該円筒状延長部材110の先端折り返し
部分111の内側に弁座112が固定され、該弁座11
2にシール材(Oリング)113が固着されている。そ
して、円筒状延長部材110の内側にステンレス、樹脂
等の非磁性材の球状弁体114が設けられ、圧縮ばね1
15で前記シール材113に圧接する向きに付勢されて
いる。なお、図中、1,41は円筒状ヨーク、4,44
はガイド筒体を示す。
の逆流防止弁の配置を磁石可動体の流体導入側に変更し
た変形例である。この場合、磁石可動体10,30の非
磁性筒状ホルダ28に円筒状延長部材110が連結一体
化されており、該円筒状延長部材110の先端折り返し
部分111の内側に弁座112が固定され、該弁座11
2にシール材(Oリング)113が固着されている。そ
して、円筒状延長部材110の内側にステンレス、樹脂
等の非磁性材の球状弁体114が設けられ、圧縮ばね1
15で前記シール材113に圧接する向きに付勢されて
いる。なお、図中、1,41は円筒状ヨーク、4,44
はガイド筒体を示す。
【0059】この図12の構成では、磁石可動体10,
30が矢印Jのように流体吐出側に移動する行程では第
2の逆流防止弁の弁体114が弁座112上のシール材
113に圧接して円筒状延長部材110の端部開口11
5を閉塞した状態(すなわち流体通路を閉塞した状態)
となり、磁石可動体10,30が矢印Kのように流体導
入側に移動する行程では第1の逆流防止弁が流体導入路
を閉塞した状態となるため、第2の逆流れ防止弁の弁体
114はシール材113から離れ、流体導入室2,42
内の流体が第2の逆流防止弁を通して磁石可動体10,
30の溝部3に進入する向きに(流体吐出側に)移動で
きるようになっている。
30が矢印Jのように流体吐出側に移動する行程では第
2の逆流防止弁の弁体114が弁座112上のシール材
113に圧接して円筒状延長部材110の端部開口11
5を閉塞した状態(すなわち流体通路を閉塞した状態)
となり、磁石可動体10,30が矢印Kのように流体導
入側に移動する行程では第1の逆流防止弁が流体導入路
を閉塞した状態となるため、第2の逆流れ防止弁の弁体
114はシール材113から離れ、流体導入室2,42
内の流体が第2の逆流防止弁を通して磁石可動体10,
30の溝部3に進入する向きに(流体吐出側に)移動で
きるようになっている。
【0060】なお、第1及び第2の逆流防止弁の構造と
して、図9乃至図12に例示した以外の構造を採用する
こともできる。
して、図9乃至図12に例示した以外の構造を採用する
こともできる。
【0061】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可動磁石
式ポンプによれば、流体通路となる溝部を形成した磁石
可動体と複数のコイルに通電する電流との間の電磁力を
利用して当該磁石可動体を流体導入室内で往復動させる
構成としたので、機械的復帰機構を不要として機構の簡
略化を図ることができ、小型で大きな揚液能力を実現で
きる。また、磁石可動体には溝部を形成すればよく、貫
通穴を形成する場合に比較して小型化に有利であり、磁
石可動体に内蔵される永久磁石の防水も容易である。
式ポンプによれば、流体通路となる溝部を形成した磁石
可動体と複数のコイルに通電する電流との間の電磁力を
利用して当該磁石可動体を流体導入室内で往復動させる
構成としたので、機械的復帰機構を不要として機構の簡
略化を図ることができ、小型で大きな揚液能力を実現で
きる。また、磁石可動体には溝部を形成すればよく、貫
通穴を形成する場合に比較して小型化に有利であり、磁
石可動体に内蔵される永久磁石の防水も容易である。
【図1】本発明に係る可動磁石式ポンプの第1実施例を
示す正断面図である。
示す正断面図である。
【図2】第1実施例の磁石可動体及び弁座部品を示す拡
大正断面図である。
大正断面図である。
【図3】第1実施例の磁石可動体の拡大平面図である。
【図4】第1実施例の磁石可動体及び弁座部品の拡大し
た分解側面図である。
た分解側面図である。
【図5】第1実施例の弁座部品の拡大した平面図であ
る。
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す正断面図である。
【図7】第2実施例において用いることのできる磁石可
動体の変形例を示す正断面図である。
動体の変形例を示す正断面図である。
【図8】第1及び第2実施例において用いることのでき
る磁石可動体の溝部構造の変形例を示す正面図である。
る磁石可動体の溝部構造の変形例を示す正面図である。
【図9】第1又は第2実施例における第2の逆流防止弁
の変形例を示す正断面図である。
の変形例を示す正断面図である。
【図10】第1又は第2実施例における第1の逆流防止
弁の変形例を示す部分断面図である。
弁の変形例を示す部分断面図である。
【図11】第1又は第2実施例における第1の逆流防止
弁の配置を流体吐出側に変更した変形例を示す部分断面
図である。
弁の配置を流体吐出側に変更した変形例を示す部分断面
図である。
【図12】第1又は第2実施例における第2の逆流防止
弁の配置を磁石可動体の流体導入側に変更した変形例を
示す部分断面図である。
弁の配置を磁石可動体の流体導入側に変更した変形例を
示す部分断面図である。
【図13】第1実施例の動作原理を説明するための概略
構成図である。
構成図である。
【図14】比較例を示す概略構成図である。
【図15】第2実施例の動作原理を説明するための概略
構成図である。
構成図である。
【図16】単一の永久磁石の長手側面(永久磁石の着磁
方向に平行な面)の表面磁束密度の垂直成分(長手側面
に垂直な成分)を示すグラフである。
方向に平行な面)の表面磁束密度の垂直成分(長手側面
に垂直な成分)を示すグラフである。
【図17】2個の同極対向の永久磁石を直接的に対接状
態とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示
すグラフである。
態とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示
すグラフである。
【図18】2個の永久磁石を1mmのエアーギャップを介
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
【図19】2個の永久磁石を2mmのエアーギャップを介
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
【図20】2個の永久磁石を3mmのエアーギャップを介
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
し同極対向状態とした場合の長手側面の表面磁束密度の
垂直成分を示すグラフである。
【図21】2個の永久磁石を軟磁性体を介し同極対向状
態とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示
すグラフである。
態とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示
すグラフである。
【図22】2個の永久磁石を軟磁性体を介し同極対向状
態とし、かつ軟磁性体ヨークを配置した場合の長手側面
の表面磁束密度の垂直成分を示すグラフである。
態とし、かつ軟磁性体ヨークを配置した場合の長手側面
の表面磁束密度の垂直成分を示すグラフである。
【図23】図15の第2実施例の動作原理図における磁
石可動体の変位量と推力との関係を示すグラフである。
石可動体の変位量と推力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1,41 円筒状ヨーク 2,42 流体導入室 3,3A 溝部 4,44 ガイド筒体 10,30,30A 磁石可動体 11A,11B,33A,33B,33C コイル 12 第1の逆流防止弁 25 第2の逆流防止弁 28 非磁性筒状ホルダ 31A,31B 略円柱状永久磁石 32,32A,32B,32C 略円柱状軟磁性体
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも1個の軸方向に着磁した永久
磁石を有していて外周面に流体通路となる溝部を形成し
てなる磁石可動体を、流体導入室内に摺動自在に設け、
該流体導入室を囲む如く複数のコイルを固定配置し、前
記流体導入室に連通する流体通路に少なくとも1個の第
1の逆流防止弁を設けるとともに、前記磁石可動体に第
2の逆流防止弁を設け、各コイルに通電された電流と各
コイルと鎖交する前記磁石可動体側の磁束との相互作用
で前記磁石可動体を往復動させることを特徴とする可動
磁石式ポンプ。 - 【請求項2】 前記溝部が前記磁石可動体の軸方向に対
し傾きを有するように前記外周面に形成されている請求
項1記載の可動磁石式ポンプ。 - 【請求項3】 前記磁石可動体は同極対向された少なく
とも2個の永久磁石間に磁性体を設けて構成されてお
り、前記複数のコイルは少なくとも3連であって、当該
少なくとも3連のコイルは、各永久磁石の磁極間を境に
して相異なる方向に電流が流れる如く結線されている請
求項1又は2記載の可動磁石式ポンプ。 - 【請求項4】 前記磁石可動体は同極対向された少なく
とも2個の永久磁石間に中間部磁性体を設け、かつ両端
に位置する永久磁石の外側端面に端部磁性体を設けて構
成されており、前記複数のコイルは少なくとも3連であ
って、当該少なくとも3連のコイルは、各永久磁石の磁
極間を境にして相異なる方向に電流が流れる如く結線さ
れている請求項1又は2記載の可動磁石式ポンプ。 - 【請求項5】 前記コイル外周側に磁性体ヨークを設け
て、前記磁石可動体の軸方向に垂直な方向の磁束成分を
増加させるための磁気回路を構成した請求項1,2,3
又は4記載の可動磁石式ポンプ。 - 【請求項6】 前記第1の逆流防止弁は第1の磁性弁体
と弁体吸引用永久磁石とを備え、該弁体吸引用永久磁石
により前記流体通路を閉塞する向きに前記第1の磁性弁
体を付勢するものである請求項1,2,3,4又は5記
載の可動磁石式ポンプ。 - 【請求項7】 前記第2の逆流防止弁は第2の磁性弁体
を有し、前記磁石可動体の永久磁石で当該磁石可動体側
の流体通路を閉塞する向きに前記第2の磁性弁体を付勢
するものである請求項1,2,3,4,5又は6記載の
可動磁石式ポンプ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15632393A JP3376024B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 可動磁石式ポンプ |
DE69311525T DE69311525T2 (de) | 1993-01-07 | 1993-12-30 | Elektromagnetpumpe mit beweglichem Magnetkolben |
EP93121145A EP0605903B1 (en) | 1993-01-07 | 1993-12-30 | Movable magnet type pump |
US08/177,329 US5472323A (en) | 1993-01-07 | 1994-01-04 | Movable magnet type pump |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15632393A JP3376024B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 可動磁石式ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06346833A true JPH06346833A (ja) | 1994-12-20 |
JP3376024B2 JP3376024B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=15625285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15632393A Expired - Fee Related JP3376024B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-06-03 | 可動磁石式ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3376024B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6966760B1 (en) | 2000-03-17 | 2005-11-22 | Brp Us Inc. | Reciprocating fluid pump employing reversing polarity motor |
US7753657B2 (en) | 2005-02-02 | 2010-07-13 | Brp Us Inc. | Method of controlling a pumping assembly |
JP2015068178A (ja) * | 2013-09-26 | 2015-04-13 | シグマテクノロジー有限会社 | 磁気コイルポンプ及び該磁気コイルポンプを用いた冷却システム |
JP2019533577A (ja) * | 2016-10-18 | 2019-11-21 | ハミルトン・ボナドゥーツ・アーゲー | ピペット装置のための、永久磁石アセンブリを受容する外殻構造を有する、永久磁石から成るピストンアセンブリ |
CN115573879A (zh) * | 2022-10-12 | 2023-01-06 | 安徽建筑大学 | 一种电磁驱动泵 |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP15632393A patent/JP3376024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6966760B1 (en) | 2000-03-17 | 2005-11-22 | Brp Us Inc. | Reciprocating fluid pump employing reversing polarity motor |
US7410347B2 (en) | 2000-03-17 | 2008-08-12 | Brp Us Inc. | Reciprocating fluid pump assembly employing reversing polarity motor |
US7753657B2 (en) | 2005-02-02 | 2010-07-13 | Brp Us Inc. | Method of controlling a pumping assembly |
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JP3376024B2 (ja) | 2003-02-10 |
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