JPH06346013A - マーキングペン用水性蛍光顔料インキ - Google Patents
マーキングペン用水性蛍光顔料インキInfo
- Publication number
- JPH06346013A JPH06346013A JP16648193A JP16648193A JPH06346013A JP H06346013 A JPH06346013 A JP H06346013A JP 16648193 A JP16648193 A JP 16648193A JP 16648193 A JP16648193 A JP 16648193A JP H06346013 A JPH06346013 A JP H06346013A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorescent pigment
- ink
- water
- fluorescent
- lactitol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】感熱記録紙上へ適用された筆跡が長期間経過し
ても変色せず、当初の蛍光色を維持するマーキングペン
用水性蛍光顔料インキを得る。 【構成】必須成分として蛍光顔料、重量比で前記蛍光顔
料の０．３乃至３倍量のラクチトール、及び水を含有し
てなるインキ組成。
ても変色せず、当初の蛍光色を維持するマーキングペン
用水性蛍光顔料インキを得る。 【構成】必須成分として蛍光顔料、重量比で前記蛍光顔
料の０．３乃至３倍量のラクチトール、及び水を含有し
てなるインキ組成。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は文書の特定部分を際立た
せるために用いられる蛍光マーキングペンに適用される
水性蛍光顔料インキに関する。
せるために用いられる蛍光マーキングペンに適用される
水性蛍光顔料インキに関する。
【０００２】
【従来の技術】水性ビヒクル中に蛍光顔料を分散した蛍
光マーキングペン用水性蛍光顔料インキは種々提案さ
れ、それらインキを充填した蛍光マーキングペンが実用
化されている。
光マーキングペン用水性蛍光顔料インキは種々提案さ
れ、それらインキを充填した蛍光マーキングペンが実用
化されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】近年ＯＡ機器の汎用化
につれて感熱記録紙の使用が頻繁であるが、感熱紙上に
適用された前記蛍光インキの筆跡は時間が経つにつれて
紙上に塗布されている薬剤と反応して暗色化する傾向に
ある。本発明は感熱記録紙上に適用された筆跡が経時し
ても実質的に変色しないマーキングペン用水性蛍光顔料
インキを提供しようとするものである。
につれて感熱記録紙の使用が頻繁であるが、感熱紙上に
適用された前記蛍光インキの筆跡は時間が経つにつれて
紙上に塗布されている薬剤と反応して暗色化する傾向に
ある。本発明は感熱記録紙上に適用された筆跡が経時し
ても実質的に変色しないマーキングペン用水性蛍光顔料
インキを提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の水性蛍光顔料イ
ンキはラクチトールを含む水性ビヒクル中に蛍光顔料が
分散されてなる。用いられる蛍光顔料はこの種のインキ
に用いられるルミコールＮＫＷ−３０００シリーズ（日
本蛍光（株）商品名）、同３６００シリーズ、フジＬＭ
イエロー３１シリーズ（富士色素（株）商品名）及びビ
クトリアイエローＧ−２０（御国色素（株）商品名）等
であり、インキ組成中 乃至 重量％の範囲で用い
られる。
ンキはラクチトールを含む水性ビヒクル中に蛍光顔料が
分散されてなる。用いられる蛍光顔料はこの種のインキ
に用いられるルミコールＮＫＷ−３０００シリーズ（日
本蛍光（株）商品名）、同３６００シリーズ、フジＬＭ
イエロー３１シリーズ（富士色素（株）商品名）及びビ
クトリアイエローＧ−２０（御国色素（株）商品名）等
であり、インキ組成中 乃至 重量％の範囲で用い
られる。
【０００５】ラクチトールは、グルコースとガラクトー
スがグリコシド結合したヘテロ２糖体である乳糖の触媒
還元によって得られ、前記構成単糖のうちグルコースの
みが開環した形の４−Ｏ−β−D −ガラクトピラノシル
−D −ソルビトールの構造を有する還元乳糖であり、感
熱記録紙上でのインキ筆跡の変色抑制剤として添加され
る。添加量は蛍光顔料の配合量によりその必要量が変わ
り、重量比で蛍光顔料の０．３乃至３倍量である。３倍
量より多量の添加は効果がより大きく発揮されるという
ものではなく、却ってインキの粘度上昇をもたらし、そ
の結果マーキングペンでのインキ流動に悪影響を及ぼす
だけであり好ましくない。その他の成分として保湿剤
（グリセリン等）、界面活性剤、防腐剤、消泡剤等が必
要に応じて添加される。インキはラクチトール及び必要
に応じて添加剤を溶解した水性ビヒクルに蛍光顔料を分
散させて調製される。
スがグリコシド結合したヘテロ２糖体である乳糖の触媒
還元によって得られ、前記構成単糖のうちグルコースの
みが開環した形の４−Ｏ−β−D −ガラクトピラノシル
−D −ソルビトールの構造を有する還元乳糖であり、感
熱記録紙上でのインキ筆跡の変色抑制剤として添加され
る。添加量は蛍光顔料の配合量によりその必要量が変わ
り、重量比で蛍光顔料の０．３乃至３倍量である。３倍
量より多量の添加は効果がより大きく発揮されるという
ものではなく、却ってインキの粘度上昇をもたらし、そ
の結果マーキングペンでのインキ流動に悪影響を及ぼす
だけであり好ましくない。その他の成分として保湿剤
（グリセリン等）、界面活性剤、防腐剤、消泡剤等が必
要に応じて添加される。インキはラクチトール及び必要
に応じて添加剤を溶解した水性ビヒクルに蛍光顔料を分
散させて調製される。
【０００６】
【作用】感熱記録紙上の筆跡の暗色化は、紙上に適用さ
れたインキがコーティング層中へ徐々に浸透して層中に
存在する無色（ロイコ）染料と蛍光顔料が接触してロイ
コ染料を発色させることにより発生するものと推考され
るが、インキ中のラクチトールは蛍光顔料に吸着してい
てロイコ染料との接触を妨げ、それにより筆跡部分の暗
色化を抑止するものと考えられる。このような作用が発
揮されるためには、ラクチトールは蛍光顔料１重量部に
対して少なくとも０．３重量部以上の添加が必要であ
る。
れたインキがコーティング層中へ徐々に浸透して層中に
存在する無色（ロイコ）染料と蛍光顔料が接触してロイ
コ染料を発色させることにより発生するものと推考され
るが、インキ中のラクチトールは蛍光顔料に吸着してい
てロイコ染料との接触を妨げ、それにより筆跡部分の暗
色化を抑止するものと考えられる。このような作用が発
揮されるためには、ラクチトールは蛍光顔料１重量部に
対して少なくとも０．３重量部以上の添加が必要であ
る。
【０００７】
【実施例】ラクチトールの量を変化させた９種の水性ビ
ヒクルに蛍光顔料を分散させて、試料インキを調製し
た。各試料インキを繊維束樹脂加工体からなるペン体及
び繊維束インキ吸蔵体を備えたマーキングペンに所定量
充填して試料ペンとした。試料ペンを用いて一面に印字
された感熱記録紙（ＵＧ−０００２Ｂ４，松下電送
（株））の印字上に塗布し、塗布された筆跡の外観を１
日、１週間及び１ケ月後に、普通紙上の標準筆跡と比較
観察した。
ヒクルに蛍光顔料を分散させて、試料インキを調製し
た。各試料インキを繊維束樹脂加工体からなるペン体及
び繊維束インキ吸蔵体を備えたマーキングペンに所定量
充填して試料ペンとした。試料ペンを用いて一面に印字
された感熱記録紙（ＵＧ−０００２Ｂ４，松下電送
（株））の印字上に塗布し、塗布された筆跡の外観を１
日、１週間及び１ケ月後に、普通紙上の標準筆跡と比較
観察した。
【０００８】試料インキの組成及び試験結果を表１に示
す。
す。
【表１】 表中の原料の内容及び試験結果の記号の内容は以下のと
おり。尚、組成の数値はすべて重量部であり、（ ）内
は顔料固形分を表す。 原料の内容の説明 ルミコールＮＫＷ−３００５：４２％黄色蛍光顔料水性
分散体 ルミコールＮＫＷ−３００７：４１％ピンク色蛍光顔料
水性分散体 ルミコールＮＫＷ−３００４：４２％橙色蛍光顔料水性
分散体 「ルミコール」は日本蛍光（株）の商標。 試験結果の記号の説明 ○ ：実質的に変色は認められない △ ：わずかに暗色化 × ：あきらかな暗色化 ××：著しい暗色化
おり。尚、組成の数値はすべて重量部であり、（ ）内
は顔料固形分を表す。 原料の内容の説明 ルミコールＮＫＷ−３００５：４２％黄色蛍光顔料水性
分散体 ルミコールＮＫＷ−３００７：４１％ピンク色蛍光顔料
水性分散体 ルミコールＮＫＷ−３００４：４２％橙色蛍光顔料水性
分散体 「ルミコール」は日本蛍光（株）の商標。 試験結果の記号の説明 ○ ：実質的に変色は認められない △ ：わずかに暗色化 × ：あきらかな暗色化 ××：著しい暗色化
【０００９】
【発明の効果】試験結果にみられるとおり、本発明の水
性蛍光顔料インキの感熱記録紙上の筆跡は、１ケ月後も
変色することなく当初の蛍光色を維持し、感熱記録紙が
汎用される事務用としての機能を十分満足するものであ
る。
性蛍光顔料インキの感熱記録紙上の筆跡は、１ケ月後も
変色することなく当初の蛍光色を維持し、感熱記録紙が
汎用される事務用としての機能を十分満足するものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 必須成分として全組成に対して１０乃至
３０重量％の蛍光顔料、重量比で前記蛍光顔料の０．３
乃至３倍量のラクチトール、及び水を含有してなるマー
キングペン用水性蛍光顔料インキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16648193A JPH06346013A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | マーキングペン用水性蛍光顔料インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16648193A JPH06346013A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | マーキングペン用水性蛍光顔料インキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06346013A true JPH06346013A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15832205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16648193A Pending JPH06346013A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | マーキングペン用水性蛍光顔料インキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06346013A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6698876B2 (en) | 2001-01-31 | 2004-03-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Aqueous fluorescent ink, recording unit, ink cartridge, ink jet recording apparatus, and ink jet recording method |
| CN104263078A (zh) * | 2014-09-28 | 2015-01-07 | 华东理工大学 | 一种高度稳定的颜料型芳香荧光中性墨水及其制备方法 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP16648193A patent/JPH06346013A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6698876B2 (en) | 2001-01-31 | 2004-03-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Aqueous fluorescent ink, recording unit, ink cartridge, ink jet recording apparatus, and ink jet recording method |
| CN104263078A (zh) * | 2014-09-28 | 2015-01-07 | 华东理工大学 | 一种高度稳定的颜料型芳香荧光中性墨水及其制备方法 |
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