JPH0634568A - 色シートの外観不良検出装置 - Google Patents

色シートの外観不良検出装置

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JPH0634568A
JPH0634568A JP19380792A JP19380792A JPH0634568A JP H0634568 A JPH0634568 A JP H0634568A JP 19380792 A JP19380792 A JP 19380792A JP 19380792 A JP19380792 A JP 19380792A JP H0634568 A JPH0634568 A JP H0634568A
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JP
Japan
Prior art keywords
output voltage
color sheet
threshold value
appearance
line sensor
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Pending
Application number
JP19380792A
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English (en)
Inventor
Koji Tsuji
浩二 辻
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各種の色シートに対してしきい値の設定作業を
不要とし、簡単かつ高精度な色シートの不良検出を可能
とした色シートの外観不良検出装置を提供する。 【構成】色シート40の外観不良を、光源1から色シー
ト40に照射した光の透過光又は反射光を受光するCC
Dラインセンサ2を用いた撮像部の出力に基づいて検出
する装置であって、CCDラインセンサ2からの出力電
圧の平均値及びその出力電圧に含まれるノイズレベルの
標準偏差を計算する統計処理部9と、統計処理部9によ
り計算された出力電圧の平均値とノイズレベルの標準偏
差とから外観不良の良否判定の基準となるしきい値を計
算するしきい値計算部8と、CCDラインセンサ2から
の出力電圧としきい値計算部8により計算されたしきい
値との比較を行い、出力電圧がしきい値を超えたときに
は外観不良と判定する外観不良判定部7とを備えた構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色シートの表面に存在
するピンホールや異物等の外観不良を検出する外観不良
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、色シートの製造工程を示してい
る。
【0003】ベースロール31とコンマロールコータ3
2とが接近して設けられており、ベースロール31に巻
き付けられた色シートの基材となる工程紙33が、この
ベースロール31とコンマロールコータ32との隙間を
通って図中矢符A方向に移送され、巻取ロール36(図
4参照)によって引き取られるようになっている。ま
た、ベースロール31には、工程紙33が巻き付けられ
た部分に、溶剤34を収容する溶剤収容部35が設けら
れており、コンマロールコータ32は、この溶剤34内
にその下半分程度が漬かるように配置されている。
【0004】すなわち、工程紙33は、ベースロール3
1を周回するときにその表面が溶剤34内に浸され、ベ
ースロール31とコンマロールコータ32との隙間を通
って巻取ロール36に引き取られるとき、不要な溶剤3
4が除去されて、工程紙33の表面に所定厚みの溶剤3
4が塗布された色シート40が製造されるようになって
いる。つまり、ベースロール31とコンマロールコータ
32との隙間を調整することによって、溶剤34の塗布
厚みを調整できるようになっている。
【0005】このような色シート40の製造工程におい
て、種々の原因によっていわゆるボヤケやハジキといっ
た斑点状の不良が発生する。
【0006】ボヤケは、主としてベースロール31の表
面に紙粉やゴミ等が付着して発生するもので、その部分
の断面形状は図6に示すようになる。すなわち、工程紙
33上に塗布された溶剤34の厚みがその部分だけ薄く
なるものである。その直径は約2ミリ程度である。
【0007】また、ハジキは、主として溶剤34中にあ
る空気がベースロール31とコンマロールコータ32と
の隙間を通過することによって発生するもので、その部
分の断面形状は図7に示すようになる。すなわち、工程
紙33上に塗布された溶剤34がその部分だけ欠落する
ものである。その直径は約1ミリ程度である。
【0008】このように、色シートの製造工程では、上
記したような種々の外観不良が発生することから、従来
よりこの外観不良を自動的に検出する装置が提供されて
いる。
【0009】図4は、このような色シートの外観不良を
検出する従来装置の一例を示している。この従来装置
は、色シートの表面をCCDラインセンサ12によって
撮影することにより、色シートの外観不良をCCDライ
ンセンサ12の出力電圧によって検出するものである。
【0010】ここで、CCDラインセンサ12の出力電
圧は、CCD感度、センサ面照度、蓄積時間の積で表さ
れる。しかしながら、色シート40の色の違いにより反
射率、透過率が異なるため、センサ面照度が変化し、C
CDラインセンサ12の出力電圧も変化する。
【0011】そこで、このような不具合を解消すべく、
従来装置では、色シート40の色コードに応じて、予め
しきい値を設定する方法が一般的に採用されている。
【0012】図において、ベースロール31から巻取ロ
ール36側に引き取られている色シート40の近傍に
は、その工程紙33側(図面では色シート40の下側)
に光源11が配置され、色シート40を介して光源11
と反対側(図面では色シート40の上側)に、色シート
40の面画像を入力するCCDラインセンサ12が配置
されている。
【0013】また、色コードの入力を行う色コード入力
部19の出力は、色コードに応じたしきい値を格納する
しきい値格納メモリ18に導かれており、しきい値格納
メモリ18の出力は、CCDラインセンサ12の出力が
導かれた外観不良判定部17に導かれている。また、C
CDラインセンサ12には、駆動部14の出力が導かれ
ている。駆動部14は、1ビットあたりの読み出しパル
ス(クロックパルス)を発生するクロックパルス発生回
路15と、1ラインあたりの読み出しパルス(スタート
パルス)を発生するスタートパルス発生回路9とで構成
されている。
【0014】すなわち、この装置では、色シート40の
色コードを色コード入力部19から入力すると、しきい
値格納メモリ18に格納されている色コードに応じたし
きい値が読み出され、外観不良判定部17に与えられ
る。外観不良判定部17では、CCDラインセンサ12
からの出力電圧と、しきい値格納メモリ18から読み出
されたしきい値との比較により、出力電圧がしきい値を
超えたとき、外観不良であると判定するようになってい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の外
観不良検出装置では、色コードに応じてしきい値を予め
設定するため、製造工程を流れる色シートの色が変わる
度に、その色に合ったしきい値の設定作業を行う必要が
あり、時間的ロスの多いものであった。また、各色に対
するしきい値はそれぞれ固定値であるため、同色の色シ
ートであっても、ロット間の色差等により検出精度が低
下するといった問題があった。
【0016】本発明はかかる実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、各種の色シートに対してしきい値の設
定作業を不要とし、簡単かつ高精度な色シートの不良検
出を可能とした色シートの外観不良検出装置を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係わる色シートの外観不良検出装置は、色
シートの外観不良を、光源から色シートに照射した光の
透過光又は反射光を受光するCCDラインセンサを用い
た撮像部の出力に基づいて検出する装置であって、前記
CCDラインセンサからの出力電圧の平均値及びその出
力電圧に含まれるノイズレベルの標準偏差を計算する統
計処理部と、この統計処理部により計算された出力電圧
の平均値とノイズレベルの標準偏差とから外観不良の良
否判定の基準となるしきい値を計算するしきい値計算部
と、前記CCDラインセンサからの出力電圧と前記しき
い値計算部により計算されたしきい値との比較を行い、
出力電圧がしきい値を超えたとき外観不良と判定する外
観不良判定部とを備えた構成とする。
【0018】
【作用】検査の初期段階では、CCDラインセンサによ
り入力された画像信号は、統計処理部に送られる。統計
処理部では、CCDラインセンサからの出力電圧の平均
値及びその出力電圧に含まれるノイズレベルの標準偏差
を、所定の計算式により計算する。
【0019】すなわち、CCDラインセンサからの出力
信号Nラインについて、Nライン分の平均レベルと、ノ
イズレベルの標準偏差とを計算し、これらの値をしきい
値計算部へ出力する。
【0020】しきい値計算部では、この統計処理部によ
り計算された出力電圧の平均レベルとノイズレベルの標
準偏差とから、外観不良の良否判定の基準となるしきい
値を、所定の計算式により計算する。
【0021】これにより、計算されたしきい値は、現在
流れている色シートに対応した値となる。
【0022】外観不良判定部では、CCDラインセンサ
からの出力電圧と、しきい値計算部により計算されたし
きい値との比較を行い、出力電圧がしきい値を超えたと
き、外観不良と判定する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0024】図1は、本発明に係わる色シートの外観不
良検出装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0025】同図において、ベースロール31から巻取
ロール36側に引き取られている色シート40の近傍に
は、その工程紙31側(図面では色シート40の下側)
に光源1が配置され、色シート40を介して光源1と反
対側(図面では色シート40の上側)に、色シート40
の面画像を入力するCCDラインセンサ2が配置されて
いる。
【0026】このCCDラインセンサ2には、駆動部4
の出力が導かれているとともに、CCDラインセンサ2
の出力は、外観不良判定部7に導かれている。
【0027】駆動部4は、1ビットあたりの読み出しパ
ルス(クロックパルス)を発生するクロックパルス発生
回路5と、1ラインあたりの読み出しパルス(スタート
パルス)を発生するスタートパルス発生回路6とで構成
されている。
【0028】また、CCDラインセンサ2の出力は、そ
の出力電圧の平均値及びその出力電圧に含まれるノイズ
レベルの標準偏差を計算する統計処理部9に導かれてお
り、統計処理部9の出力は、出力電圧の平均値とノイズ
レベルの標準偏差とから外観不良の良否判定の基準とな
るしきい値を計算するしきい値計算部8に導かれてい
る。そして、しきい値計算部8の出力が外観不良判定部
7に導かれた構成となっている。
【0029】外観不良判定部7は、CCDラインセンサ
2からの出力電圧と、しきい値計算部8により計算され
たしきい値とを比較することにより、出力電圧がしきい
値を超えたとき外観不良と判定するようになっている。
【0030】なお、本実施例では、光源1は直流直管蛍
光灯を使用し、CCDラインセンサ2は2048ビット
のものを2台使用しており、分解能は0.33mmとなっ
ている。また、照射方式は透過方式を採用し、色シート
40のラインスピードは15m/min であり、シート幅
は1300mmとなっている。
【0031】次に、上記構成の外観不良検出装置の動作
を説明する。
【0032】まず、図5に示す製造工程によって色シー
ト40の製造を開始し、しきい値を計算するための検査
段階に入る。
【0033】このとき、色シート40の裏面(工程紙3
3側)から直流直管蛍光灯で光を照射する。そして、色
シート40を透過した光を、CCDラインセンサ2で受
光する。
【0034】検査の初期段階では、CCDラインセンサ
2により入力された色シート40の画像信号は、まず統
計処理部9に与えられる。統計処理部9では、図2に示
すように、CCDラインセンサ2からの出力信号のNラ
インについて、Nライン分の平均レベルと、ノイズレベ
ルの標準偏差とを、下式によって計算する。
【0035】
【数1】
【0036】ただし、x:各画素の濃度値、i:ライン
(≦N)、j:1ラインの画素(≦M)である。
【0037】
【数2】
【0038】なお、計算の効率を図るため、次のよう
に、CCDラインセンサ2からの出力信号1ライン分に
ついて先に計算を行い、その後にNライン分の計算を行
うようにしてもよい。
【0039】
【数3】
【0040】ただし、xi :1ライン分の平均レベルで
ある。
【0041】
【数4】
【0042】ただし、Vi :iライン番目のノイズレベ
ルの分散である。
【0043】しきい値計算部8では、この統計処理部9
により計算された出力電圧の平均レベルとノイズレベル
の標準偏差とから、次式によって外観不良の良否判定の
基準となるしきい値Tを計算する。
【0044】
【数5】
【0045】ただし、本実施例では、αの値を4として
いる。
【0046】これにより、計算されたしきい値は、現在
流れている色シートに対応した値となる。
【0047】外観不良判定部7では、CCDラインセン
サ2の出力電圧レベルBと、しきい値計算部8により計
算されたしきい値Tとの比較を行う。そして、図3に示
すように、出力電圧レベルBがしきい値Tを超えたとき
(符号51により示す)、外観不良が発生したと判定す
る。
【0048】この判定信号に基づき、例えば製造装置を
自動的に停止したり、また警報器等を鳴らして作業者に
外観不良の発生を報知するといった対応が可能となる。
また、色シート40の単位面積あたりの不良発生率を演
算して、製品の良否を判別するといったことも可能であ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明に係わる色シートの外観不良検出
装置は、CCDラインセンサからの出力電圧の平均値及
びその出力電圧に含まれるノイズレベルの標準偏差を計
算する統計処理部と、この統計処理部により計算された
出力電圧の平均値とノイズレベルの標準偏差とから外観
不良の良否判定の基準となるしきい値を計算するしきい
値計算部と、前記CCDラインセンサからの出力電圧と
前記しきい値計算部により計算されたしきい値との比較
を行い、出力電圧がしきい値を超えたときには外観不良
と判定する外観不良判定部とを備えた構成としたので、
従来装置のように色シートの色コードが変わる度に、そ
の色に合ったしきい値の設定作業を行うといったことが
不要となり、外観不良の検査が簡単化される。また、製
造工程を流れる色シート毎に最適なしきい値の計算を行
うので、同色の色シートであってロット間に色差を生じ
るものであっても、外観不良を適切に検査することがで
きるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる色シートの外観不良検出装置の
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】統計処理部での処理を説明する図である。
【図3】外観不良判定部での不良判定処理を説明する図
である。
【図4】従来の外観不良検出装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】色シートの製造工程を示す概略図である。
【図6】ボヤケの発生部分を示す断面図である。
【図7】ハジキの発生部分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光源 2 CCDラインセンサ 4 駆動部 7 外観不良判定部 8 しきい値計算部 9 統計処理部 40 色シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色シートの外観不良を、光源から色シー
    トに照射した光の透過光又は反射光を受光するCCDラ
    インセンサを用いた撮像部の出力に基づいて検出する装
    置であって、 前記CCDラインセンサからの出力電圧の平均値及びそ
    の出力電圧に含まれるノイズレベルの標準偏差を計算す
    る統計処理部と、 この統計処理部により計算された出力電圧の平均値とノ
    イズレベルの標準偏差とから外観不良の良否判定の基準
    となるしきい値を計算するしきい値計算部と、 前記CCDラインセンサからの出力電圧と前記しきい値
    計算部により計算されたしきい値との比較を行い、出力
    電圧がしきい値を超えたとき外観不良と判定する外観不
    良判定部とを備えたことを特徴とする色シートの外観不
    良検出装置。
JP19380792A 1992-07-21 1992-07-21 色シートの外観不良検出装置 Pending JPH0634568A (ja)

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JP (1) JPH0634568A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8044613B2 (en) 2008-03-24 2011-10-25 Seiko Epson Corporation Discharge lamp lighting device, control method thereof, and projector

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