JPH06344549A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH06344549A
JPH06344549A JP13348893A JP13348893A JPH06344549A JP H06344549 A JPH06344549 A JP H06344549A JP 13348893 A JP13348893 A JP 13348893A JP 13348893 A JP13348893 A JP 13348893A JP H06344549 A JPH06344549 A JP H06344549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric element
pressure chamber
state
ink
piezoelectric
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13348893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Yamaguchi
孝三 山口
Kazuya Koyama
和弥 小山
Takayuki Too
隆之 東尾
Yoshio Kanayama
義雄 金山
Seiji Kimura
政治 木村
Masaru Horinaka
大 掘中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP13348893A priority Critical patent/JPH06344549A/ja
Publication of JPH06344549A publication Critical patent/JPH06344549A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電素子の不要な動きを抑制して吐出口から
吐出されるインク滴の形状と速度を安定化し得るプリン
タを提供する。 【構成】 圧電素子4の先端部分4aの高さと後端部分
4bの高さとを所定量ずらせた状態で圧電素子4を組み
込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタに関し、特
に、圧電素子をその駆動源としたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピエゾ素子(圧電素子)をインク
吐出の駆動源としたインクジェットプリンタが知られて
いる。図9は、従来のインクジェットプリンタの構成を
示した概略図である。図9を参照して、従来のインクジ
ェットプリンタでは、ヘッドベースプレート101上の
固定台103にピエゾ素子(圧電素子)104が接合さ
れている。また、ヘッドベースプレート101上にはノ
ズル部102が取付られている。ノズル部102内には
圧力室105が設けられており、その圧力室105の先
端部分にオリフィス106が設けられている。
【0003】ノズル部102には圧力室105に通ずる
開口部110が形成されている。そしてその開口部11
0には上記した圧電素子104の先端部分が挿入されて
いる。その圧電素子104の先端部分は、ノズル部10
2をシールするとともにインクとの絶縁を図るための低
硬度の弾性体107によって覆われている。また、その
弾性体107の一部および圧電素子104の全体を覆う
ようにシリコンなどからなる補強用弾性体108が形成
されいる。また、圧電素子104の固定台103の上の
部分には、外部駆動回路(図示せず)との電気的接続を
とるためのFPC(フレキシブルプリントサーキット)
などからなる配線材109が結線されている。
【0004】上記のような構造を有する従来のインクジ
ェットプリンタの動作としては、配線材109を介して
圧電素子104に通電することによって、圧電素子10
4を図9の矢印の方向に駆動する。これにより、インク
が満たされている圧力室105内のインクをオリフィス
106より吐出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来の構
造では、ピエゾ素子104は、その一端を固定台103
によって拘束されている以外、柔らかいシール用弾性体
107および補強用弾性体108に覆われているだけで
あった。このため、圧電素子104の駆動後の残留振動
が残りやすいという問題点があった。
【0006】また、駆動時に圧力室105内のインクに
加えられた圧力の反射波によってピエゾ素子104の先
端部がノズル部102の開口部110内で駆動方向と直
角方向にふらつくという不都合な現象が生じていた。ま
た、圧電素子104自体も実際は均一な組成でないた
め、駆動時に図9の矢印方向以外の複雑な挙動を伴うと
いう不都合もある。
【0007】さらに、圧電素子104の電極構成によっ
ても複雑な挙動が生じる。図10は、従来の圧電素子の
電極構成を説明するための概略図である。図10を参照
して、圧電素子104には、複数本の電極104aが設
けられている。図11は、図10のような電極構成を有
する圧電素子の通電時の挙動を説明するための概略図で
ある。図11を参照して、図10のような電極構成を有
する圧電素子104は、通電時に本来必要なX方向以外
にY方向の正の方向にも動く。このY方向の正の方向へ
の動きによってオリフィス106(図9参照)から吐出
する液滴の形状および吐出方向性が不均一になるという
問題点があった。
【0008】また、低駆動電圧化および高密度化を図る
ためには図12に示すように、圧電素子(ピエゾ素子)
104を細くする必要がある。このため、必然的にピエ
ゾ素子104の剛性が低下し、駆動後の残留振動が残り
やすいという不都合が生じる。この結果、図13に示す
ように、オリフィス106から吐出する吐出液滴の滴形
状や速度がばらつくという問題点があった。
【0009】上記した問題点に起因して、従来のインク
ジェットプリンタでは良好な印字を得ることが困難であ
った。また、仮に良好な印字を得られとしてもその条件
範囲は非常に狭いものであり、生産工程において良品を
得ることも難しく結果として生産コストが上昇してしま
うという問題点があった。
【0010】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、圧電素子の不要な動きを抑制し
て良好な印字を得ることが可能なプリンタを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1および2におけ
るプリンタは、吐出口を有しその中にインクが充填され
た圧力室と、その圧力室内にその先端部が位置しその駆
動によって圧力室内のインクを吐出口より吐出させるた
めの圧電素子とを備えている。そしてその圧電素子はそ
の軸方向に対してほぼ直角方向に一定の撓みをもたせた
状態で設置されている。また、好ましくは、圧電素子の
撓み方向が圧電素子への通電時の不要な撓み方向と逆の
方向になるように構成する。
【0012】
【作用】請求項1および2にかかるプリンタでは、圧電
素子がその軸方向に対してほぼ直角方向に一定の撓みを
もたせた状態で設置されているので、圧電素子の動きが
一定量拘束されて圧電素子の不要な動きが抑制される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例によるインクジェット
プリンタの印字ヘッド部分の構成を示した概略図であ
り、図2は図1に示した印字ヘッド部の圧電素子の固定
状態を説明するための概略図である。図3は図1に示し
た印字ヘッドの外観構成を示した斜視図であり、図4は
図1〜3に示した印字ヘッドを用いたインクジェットプ
リンタを示した斜視図である。
【0014】まず、図1および図2を参照して、本実施
例のインクジェットプリンタの印字ヘッド部では、ヘッ
ドベースプレート1上の固定台3上に圧電素子(ピエゾ
素子)4の後端部分4bが接合されている。また、ヘッ
ドベースプレート1上には固定台3と所定の間隔を隔て
てノズル部2が取付られている。ノズル部2には、イン
クが充填される圧力室5が設けられており、その圧力室
5の先端部分にはオリフィス6が設けられている。ま
た、ノズル部2には圧力室5に通じる開口部10が形成
されている。その開口部10にはピエゾ素子4の先端部
分4aが挿入されている。そのピエゾ素子4の先端部分
4aは、ノズル部2をシールするとともにインクとの絶
縁を図るための低硬度の弾性体7によって覆われてい
る。低硬度の弾性体7およびピエゾ素子4の全体を覆う
ようにシリコンなどからなる補強用の弾性体8が形成さ
れている。
【0015】ここで、本実施例では、図2に示すよう
に、ピエゾ素子4の先端部分4aの高さがピエゾ素子4
の後端部分4bの高さよりも低くなるようにピエゾ素子
4を撓ませている。すなわち、ピエゾ素子4の後端部分
4bの取付高さと先端部分4aの取付高さとを所定量ず
らすことによって、ピエゾ素子4をその軸方向とほぼ直
角方向に所定量撓ませて組込む。これにより、圧電素子
4は一定の拘束を受けるため、圧電素子4の通電時の不
要なY方向の正の方向への動きを抑制することができ、
かつ残留振動に対してはダンパー効果となり早期に減衰
させることができる。また、固定材3の高さとノズルが
挿入される開口部10の高さと圧電素子4の寸法(幅、
厚さ、長さ)とを所定の値に設定することによって、複
数チャンネルの圧電素子4に均一の変位(撓み)を付加
することが可能となり、この変位により圧電素子に一定
の拘束力を加えることができる。これにより、全チャン
ネルに亘って均一なインク滴の吐出が可能となる。
【0016】なお、図3および図4を参照して、印字ヘ
ッド11はインクカートリッジ25の側面部に取付られ
ている。そしてインクカートリッジ25の底面部にはキ
ャリッジ22が取付られており、そのキャリッジ22に
はスライドシャフト23が挿入されている。また、図4
に示すように、印字ヘッド11に対向するようにフィー
ドローラ39が設けられている。
【0017】図5は、図2で説明した圧電素子の撓み量
に関する実験を行なった際の実験サンプルの形状を示し
た斜視図である。図5を参照して、圧電素子4の寸法
が、B=0.35mm、H=0.32mm、L=8.5
mmのとき、実験によれば、圧電素子4の先端部分4a
と後端部分4bとのY方向のずれ量が110μm以上で
その効果が現れ、液滴の吐出状態が安定してくることが
わかった。ただし、Y方向のずれ量が270μm以上で
は吐出効率の低下すなわち吐出速度が遅くなるという現
象が顕著であることがわかった。したがって、図5に示
した形状および寸法の場合には圧電素子4のY方向のず
れ量を、110μm〜270μmにするのが好ましい。
【0018】図6は、本発明の第二実施例によるインク
ジェットプリンタの印字ヘッド部分の構成を示した概略
図である。図7は図6に示した印字ヘッド部分のA方向
の矢視図である。また、図8は、図6に示した圧力室を
金属による成形品によって形成する場合の構成部品の斜
視図である。
【0019】まず、図6および図7を参照して、この第
二実施例では、圧電素子4の挿入部にあたる圧力室が金
属または樹脂による成形品によって形成されている。ま
た、圧力室15に液滴を発生させるオリフィス部12と
弁構造を有するフィルタ部13とが圧力室15の両面に
それぞれ固着されている。そして、フィルタ部13、圧
力室15およびオリフィス部12からなる部分がヘッド
ベースプレート1の一方の面上に取付られている。ま
た、ヘッドベースプレート1の他方の面にはインクパス
部14が取付られている。
【0020】図7を参照して、圧力室15をA方向から
見ると、所定の間隔を隔ててはり15bが設けられてお
り、隣接するはり15b間がピエゾ素子挿入口15aを
構成している。
【0021】また、圧力室15を成形品によって形成す
る場合には、図8に示したような構成部品の構成とな
る。
【0022】ここで、圧力室15を、金属により一体的
に形成する場合には、MIM(メタルインジェクション
モールディング)法が極めて有効である。MIM法と
は、10〜30μmの大きさを有するステンレスの微粒
子にバインダを混合したものを射出成形して成形品にし
た後脱脂を行ないバインダを除去して焼結を行なう金属
射出成形法である。これにより、通常の樹脂の射出成形
品と同様の成形品を作り出すことが可能である。このよ
うなMIM法を使用することによって、従来0.1〜
0.2mmの厚みの8枚のステンレス薄板を積層するこ
とによって形成していた圧力室を1枚の圧力室15に置
換えることができる。
【0023】なお、MIM法の代りに樹脂の成形品の使
用も可能である。この場合には、強度的に弱くなるので
それに応じた形状の変更が必要である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1および2にかか
る発明によれば、圧電素子をその軸方向に対してほぼ直
角方向に一定の撓みを持たせた状態で設置することによ
って、圧電素子は一定の拘束を受けるため圧電素子の駆
動時および駆動後の不要な動きが抑制される。これによ
り、インク吐出口から吐出するインク滴の形状と速度が
均一化され、良好な印字を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例によるインクジェットプリ
ンタの印字部の構成を示した概略図である。
【図2】図1に示した印字部を構成する圧電素子の取付
状態を説明するための概略図である。
【図3】図1に示した第一実施例のインクジェットプリ
ンタの印字部の斜視図である。
【図4】図3に示した第一実施例の印字部が組み込まれ
たインクジェットプリンタを示した概略図である。
【図5】図1に示した第一実施例のインクジェットプリ
ンタの圧電素子のずれ量の実験に用いた実験サンプルの
斜視図である。
【図6】本発明の第二実施例によるインクジェットプリ
ンタの印字部を示した概略構成図である。
【図7】図6に示した第二実施例のインクジェットプリ
ンタのA方向の矢視図である。
【図8】図6に示した第二実施例の圧力室を成形品によ
って形成する場合の各構成部品の分解斜視図である。
【図9】従来のインクジェットプリンタの印字部の構成
を示した概略図である。
【図10】図9に示した従来の圧電素子の電極構成を説
明するための概略図である。
【図11】図10の電極構成を有する圧電素子に通電し
た場合の歪み方向を説明するための概略図である。
【図12】従来の高密度化された圧電素子の斜視図であ
る。
【図13】従来の液滴形状および速度の問題点を説明す
るための概略図である。
【符号の説明】
1:ヘッドベースプレート 2:ノズル部 3:固定台 4:圧電素子(ピエゾ素子) 5:圧力室 6:オリフィス 7:シール用弾性体 8:補強用弾性体 9:配線材(FPC) 10:開口部 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 義雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 木村 政治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 掘中 大 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口を有し、その中にインクが充填さ
    れた圧力室と、 前記圧力室内にその先端部が位置し、その駆動によって
    前記圧力室内のインクを前記吐出口より吐出させるため
    の圧電素子とを備え、 前記圧電素子は、その軸方向に対してほぼ直角方向に一
    定の撓みをもたせた状態で設置されている、プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記圧電素子の撓み方向は、前記圧電素
    子への通電時の不要な撓み方向と逆の方向である、請求
    項1に記載のプリンタ。
JP13348893A 1993-06-03 1993-06-03 プリンタ Withdrawn JPH06344549A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13348893A JPH06344549A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13348893A JPH06344549A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 プリンタ

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JPH06344549A true JPH06344549A (ja) 1994-12-20

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ID=15105946

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13348893A Withdrawn JPH06344549A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 プリンタ

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JP (1) JPH06344549A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018070264A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体吐出装置と液体吐出装置を有する検査装置、液体吐出装置を有する細胞培養装置

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WO2018070264A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体吐出装置と液体吐出装置を有する検査装置、液体吐出装置を有する細胞培養装置

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905